ミラニスタの皆さん、こんにちは。
昨シーズンは最終節まで優勝争いがもつれ込み、最終節の時点で首位に立っていたミランは、最終節で勝利し、見事11年ぶりのスクデット獲得。
13ー14シーズンでは8位でフィニッシュして以降、セリエAではほぼ中位を彷徨っており、暗黒期ともいえる時代を送っていたミランにとって、待ちに待った歓喜の瞬間を迎えました。
11年ぶりにスクデットを獲得し、かつて欧州の舞台で抜群の強さと煌びやかさを誇り、90年代を席巻した“グランデ・ミラン”の復活の狼煙を上げるべく、今シーズンはセリエA連覇、また昨シーズンはグループステージ敗退に終わったチャンピオンズリーグのグループステージ突破を目標に掲げ、この夏の補強でも積極的に動こうとしていました。
しかし、この夏の移籍市場では欧州クラブとの財政力の差を見せつけられ、狙っていたボットマン(ニューカッスル)やレナト・サンチェス(パリ・サンジェルマン)といったターゲットをことごとく獲り逃し、クラブ・ブルージュからデ・ケテラエールを獲得したものの、“グランデ・ミラン”復活には程遠い陣容になってしまいました。
2020年にアメリカの投資ファンド「エリオット・マネジメント」がオーナーになって以降、トッププレーヤーに大金を費やすのではなく、優秀だが名を知られていない有望株を中心に獲得していき、支出を抑える補強戦略を展開し、財政の健全化に成功しました。
ラファエル・レオン、テオ・エルナンデス、メニャン、トモリ、カルルといった選手たちがミラン加入後、大きく成長を遂げ、昨シーズンの11年ぶりのスクデット獲得にも大きく貢献しました。
この夏の移籍市場でも、ティアウやヴランクスといった有望株を獲得し、今後の飛躍も注目されます。
しかし、今度は現チームの主力選手たちを引き留める条件を提示できるかどうかが問題になり、財政力ではまだ欧州の舞台で苦戦を強いられそうです。
この冬また来年夏ではこういった主力選手の引き抜きのニュースが多く出回ることでしょう。
また現在ミランはトップチームに31名の選手を抱えており、今シーズンのセリエAで最多の人数となっています。
年俸などの条件面を上手く整えるためにも、人材のスリム化も求められており、余剰戦力の整備も進められるでしょう。
ということで、今回は今シーズン、セリエA連覇を見据えるとともに、欧州の舞台での復活の狼煙を上げようとしているACミランの2023年冬の
- 最新移籍情報と補強ポイント
- 狙っていると噂の獲得候補選手
- 退団が予想される選手
- まとめ
の順でお伝えしていきます。
最新移籍情報と補強ポイント
ACミランの2023年冬の移籍市場での補強ポイントとして
- 前線の強化
- DFラインの補充
- GK
が挙げられるでしょう。
前線の強化
まずは前線の強化が補強ポイントとなるでしょう。
昨シーズンのセリエAのMVPに選出されたラファエル・レオンは、今シーズンも単独突破できる個の力を発揮し、リーグ戦ではチームのトップスコアラーとなる6得点を記録しています。
しかし、ここまでの活躍に加え、W杯でもさらに評価を高め、この冬また来年夏の移籍市場ではビッククラブ間での争奪戦が繰り広げられると予想されています。
ラファエル・レオン放出に備え、個で打開できる選手を獲得したいですね。
またCFは36歳のベテラン、ジルーが公式戦9得点を決め、ここまでのシーズンでのチームのトップスコアラーになっています。
しかし、いつまでもベテランの力に頼るわけにはいかず、ここまでリーグ戦1得点にとどまっている新戦力のオリギの復調や、トップ下の出場がメインのデ・ケテラエールのCF起用などを見据えるのもありかもしれませんが、ここも調整が求められるポジションかもしれません。
そして昨シーズン同様、迫力不足の感じが否めないRWGはより攻撃的なタレントの獲得が求められます。
新戦力の獲得も必要ですが、前線は他のポジションと比べ、やや飽和状態になっており、オファー次第で余剰戦力の整備にも動くでしょう。
DFラインの補充
昨シーズンはCBのケアーが十字靭帯断裂の大怪我を負い、後半戦は全休。
CB不在という状況の中でも、カルルやトモリが好パフォーマンスを見せ、リーグ最少失点(31失点)を記録する堅守を見せました。
今シーズンは、狙っていたボットマンの獲得は逃したものの、若手有望株のティアウを獲得し、徐々に出場機会を増やしつつあります。
しかし、RSBのカラブリアやフロレンツィが負傷離脱し、カルルがRSBに回る試合が多く、疲労の蓄積が懸念されています。
同様にLSBのテオ・エルナンデスもここまで公式戦18試合、W杯も5試合に先発出場という過密日程ぶりで、疲労の蓄積が懸念されています。
バックアッパーの確保を含め、引き続き補強ポイントに挙げられるでしょう。
GK
昨シーズンにミランに加入し、5大リーグ最高のセーブ率81.2%を記録したメニャンは、今シーズンも開幕から正GKとして出場していましたが、第7節ナポリ戦以降、ふくらはぎの負傷により、出場がありません。
復帰に向けて治療に専念していましたが、年明け後のセリエA初戦にも間に合わない見通しのようです。
控えGKは、36歳のタタルシャヌ、39歳のミランテとベテラン勢となっており、メニャン復帰後の控えGKの確保も求められるでしょう。
狙っていると噂の獲得候補選手
では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。
前線の強化
ハキム・ツィエク(チェルシー/モロッコ代表)
Hakim Ziyech vs Belgium pic.twitter.com/LIUSEAQrQK
— َ (@CheIseaComps) November 27, 2022
生年月日:1993年3月19日(29歳)
ポジション:OMF、RWG、CMF
魅惑的な左足を持ち、精度の高いパスやドリブルの技術の高さを誇るモロッコ代表の攻撃的MFです。
これまではハリルホジッチ前監督との確執により、長らく代表に招集されていませんでしたが、ハリルホジッチ監督解任後に代表復帰し、カタールW杯ではモロッコ代表のアフリカ勢史上初のベスト4進出に大きく貢献しました。
2020年7月アヤックスからチェルシーに加入後、主力として安定した地位を築くには至らず、今シーズンは途中でポッター監督が就任したことにより、“3-4-2-1”のウイングを置かないシステムが採用され、スタメン出場はリーグ戦1試合のみで、ここまでリーグ戦5試合のみの出場と、大きく序列が下がっています。
スピードやフィジカル面でプレミアリーグの適応に苦しみ、2列目でもなかなか結果や存在感を残す活躍を見せることは出来ていません。
この夏の移籍市場で、ミランはツィエク獲得を試みていましたが、条件面で隔たりがあり実現せず。
しかし残留はしたものの、今シーズンのチェルシーでは過去3シーズンで最も厳しい状況に置かれており、ミランはこの冬の移籍市場で再び獲得に挑戦するようです。
ただチェルシーとの契約は2025年6月末まで残り、チェルシーはレンタル移籍に消極的であり、ツィエクも600万ユーロ(約8億5000万円)以上の年俸を要求するなど、交渉がまとまるには様々な障壁があるようです。
ワールドカップでのアピールに大成功し、ミランだけでなく多くのクラブがツィエク獲得に向けて動くことでしょう。
ミランとしても、攻撃力の高いRWGを獲得したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目ですね。
ランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト/フランス代表)
コロ・ムアニ(フランクフルト/フランス/23歳)
187cmの長身でスピードがあり、サイドに流れる、裏に抜けるプレーが売り。相手を外すボールコントロールは上手いがポストプレーはさほど上手くなく、前を向いてプレーさせた方が力を発揮できるタイプ。リーグ戦5試合で2G4A。
pic.twitter.com/uA6nYEb6da— とんとん (@sabaku1132) September 10, 2022
生年月日:1998年12月5日(24歳)
ポジション:CF、WG
身長187㎝のサイズと高い身体能力だけでなく、足元の技術の高さも生かし、自らドリブル突破するだけでなく、チャンスメイク力にも長ける、今シーズン評価急上昇中のアタッカーです。
当初カタールW杯のフランス代表メンバーには選出されていなかったものの、エンクンクの負傷離脱により急遽追加招集され、W杯では3試合に出場し、準決勝のモロッコ戦でのゴールや、決勝のアルゼンチン戦でのアシストなど活躍を見せました。
昨シーズン、ナントでリーグアン36試合に出場し、12得点5アシストと活躍、今シーズンからフリーでフランクフルトに加入後、ここまでリーグ戦14試合に出場時点で5得点10アシストを記録し、アシスト数はリーグ戦トップを記録しています。
前線でフィジカルの強さを活かし、ボールを収め、二列目のリンドストロムや鎌田のチャンスを引き立てる活躍を見せています。
実はミランは、昨シーズンの冬の移籍期間の段階から、ナントで契約満了となるコロ・ムアニの獲得を目指し、代理人とコンタクトを取っていたようですが、オリギと天秤にかけ、コロ・ムアニの獲得を断念したとのこと。
結局フランクフルトがフリーで獲得し、ここまでの大ブレイクに至ったわけですが、ミランの目の付け所もさすがといった印象です。
とはいえ噂されているラファエル・レオンの移籍に備えて、個で打開できる選手を確保しておきたいところで、再びコロ・ムアニ獲得に動き出す可能性もあります。
ここまでの活躍により、昨シーズン終了時、1600万ユーロだった市場価値は、一気に2倍近くの3700万ユーロ(約52億:TransferMarkt調べ)に跳ね上がっていますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
DFラインの補充
ベンジャマン・パヴァール(バイエルン・ミュンヘン/フランス代表)
本日3月28日は #バイエルン でプレーするベンジャマン・ #パヴァール の誕生日🎂
24歳となった現役フランス🇫🇷代表は、右SBだけでなくCB、さらに左SBでも起用される守備のスペシャリストです😍 pic.twitter.com/Q4LaOV4caJ
— ブンデスリーガ 日本語版 (@Bundesliga_JP) March 27, 2020
生年月日:1996年3月28日(26歳)
ポジション:RSB、CB
守備の安定感の高さが評価されているDFであり、対人や空中戦の強さはもちろん、攻撃面でも正確なパス精度の高さを生かし、サイドからの攻め上がりやビルドアップなど、攻守両面で計算できる選手です。
RSBだけでなく、CBにも対応できるマルチロールとして、所属するバイエルン・ミュンヘンでも貴重な存在となっています。
2019年夏にシュトゥットガルトからバイエルンに加入後、3シーズン半に渡り、公式戦通算140試合に出場し、9得点11アシストを記録していますが、バイエルンとの契約は来シーズン終了までとなっており、契約延長にはまだ至っていません。
パヴァ―ルはかねてからCBでの起用を希望していますが、この夏の移籍市場ではデ・リフトを獲得したことにより、希望するCBでの起用よりも、RSBでの起用が多くなっています。
また新加入のマズラウィがRSBとしてスタメン起用される機会も増え、やや苦しい状況に置かれています。
契約満了まで1年を切ろうとしている中、パヴァール自身も新天地への移籍も視野に入れており、この夏の移籍市場ではチェルシーをはじめ、多くのビッククラブの関心を集めましたが、移籍は実現せず。
リュカの長期離脱により、後半戦はCBでの起用も増えてきそうですが、絶対的なレギュラーとは言い切れず、CBまたRSBともに今後もハイレベルなポジション争いの中に置かれることでしょう。
ミランへの加入が実現すれば、パヴァール自身希望であるCBで固定し、カルルをRSBで固定することも出来るかもしれません。
3バックでも4バックでも対応できますし、RSBは人材が多くいるので、RSBに回されることはないでしょう。
パヴァールの希望に沿ったプレー環境だと言えそうですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ヤクブ・キヴォル(スペツィア/ポーランド代表)
Spezia want €15/20m to sell Jakub Kiwior in 2023 as there are many clubs interested in Serie A. Spezia hope to keep Kiwior at least until June. ⚪️🇵🇱 #transfers
West Ham approached Spezia to sign Kiwior last summer but deal collapsed as he was untouchable. pic.twitter.com/8xKRyDBsGm
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) November 27, 2022
生年月日:2000年2月15日(22歳)
ポジション:CB、LSB、DMF
身長189㎝のフィジカルを活かした激しい守備を見せるとともに正確なタックルも見せ、スペツィアならびにポーランド代表の守備の要に成長している左利きの若きCBです。
ワールドカップ・カタール大会では、4試合全てにスタメン出場し、これからの飛躍も期待されています。
昨シーズンにスペツィアに加入し、開幕当初はベンチメンバーだったものの、後半戦はチーム事情により守備的MFを務め、現役時代インテルやPSGでボランチとして活躍したチアゴ・モッタ監督の下、スタメン出場を続け、チームをセリエA残留へと導きました。
今シーズンも、守備的MFだけでなく、CBとしてここまでリーグ戦全15試合に先発出場し、チームでも不動の地位を築きつつあります。
ミランも現スカッドにはいない左利きのCBを探し求め、この夏の移籍市場でボットマンを獲り逃した今、若さと実績を兼ね備えるキヴィオルはまさに理想のターゲットといえるでしょう。
3バックの左でも、4バックでも対応でき、アンカーでも起用できるかもしれません。
しかし、セリエAそしてカタールW杯での活躍から、キヴィオルの評価はうなぎ登りとなっており、ミラン以外にも、ナポリ、ユベントス、ローマのセリエA勢や、ドルトムント、ライプツィヒ、フランクフルトなどのブンデスリーガ勢も獲得に動いているようです。
ミランとしては、待望の左利きのCBを獲得したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
GK
マルコ・スポルティエッロ(アタランタ/元イタリアU-21代表)
Subito due interventi decisivi per Marco #Sportiello 🧤
Two crucial saves on his 22/23 debut 🙅🏻♂️#GoAtalantaGo ⚫️🔵 pic.twitter.com/Lvl7I1LUn5
— Atalanta B.C. (@Atalanta_BC) September 20, 2022
生年月日:1992年5月10日(30歳)
ポジション:GK
アタランタの下部組織出身で、下部リーグでのプロデビューを経て、2012年夏にアタランタに復帰し、正GKとして2014-15シーズンは37試合、2015-16シーズンは36試合に出場しました。
その後、フィオレンティーナやフロジノーネへのレンタル移籍を経て、2019年夏に再び復帰し、信頼が置ける第2GKとして活躍しています。
ここまでセリエA通算190試合に出場し、53回のクリーンシートを達成しており、今シーズンもリーグ戦6試合に出場し、2回のクリーンシートを達成しています。
そんなスポルティエッロのアタランタとの契約は今シーズン終了までとなっており、フリーで来年夏にミランに加入することで口頭合意に達したとの報道もあります。
しかし、メニャンの復帰の見通しが立たず、第2GKもベテランが揃っている現状を受け、来シーズンからの加入を前倒しして、この冬での加入を検討しているようです。
しかしアタランタとしては、この冬での移籍を望んでおらず、移籍金700万ユーロ(約9億8000万円)を要求しているようです。
控えGKに700万ユーロの移籍金は高額ですが、メニャンの怪我の状況次第では、前倒しでの獲得に動く可能性もあります。
もちろん来シーズンからフリーで加入した場合でも、実績もあり経験豊富なGKの加入は心強いものとなるでしょう。
どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
退団も予想される選手
次に、退団も予想される選手を取り上げます。
ピエール・カルル(フランスU-21代表)
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さすがのブロック👏
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昨季センターバックで覚醒したカルル
今季も守備の要に‼️🏆2022-23セリエA第1節
🆚ミラン×ウディネーゼ第1節ミラン-ウディネーゼ
📺 #DAZN ライブ配信中 pic.twitter.com/OFBq6rWnG4— DAZN Japan (@DAZN_JPN) August 13, 2022
生年月日:2000年6月5日(22歳)
ポジション:CB、RSB、LSB
移籍先候補:パリ・サンジェルマン
身体能力の高さと、CBだけでなくSBもこなすことが出来るユーティリティ性を持っている万能型のDFです。
昨シーズンはリーグ戦28試合に出場し、後半戦はケアーが長期離脱しCB不在という緊急事態の中、CBのレギュラーとして活躍、ミランの11年ぶりのスクデット獲得に大きく貢献しました。
今シーズンもここまでセリエA全15試合、チャンピオンズリーグ・グループステージ全6試合に出場し、次世代のDFラインの中心として、ミランで定位置を確保しつつあります。
2022年11月には2025年6月末までとなっていた契約を2年延長し、今後もミランのDFラインにおいて欠かせない戦力とみなされています。
しかし、成長著しいカルルをビッククラブが黙って見ているわけにはいかず、特にパリ・サンジェルマンがカルル獲得に強い関心を示しているようです。
当然ながらミランはカルルを非売品として扱っていますが、財政面での問題も万全とはいえないミランがオファー次第では今後放出に踏み切る可能性もゼロとは言い切れません。
ここでもしカルルが移籍となればミランのDFラインは大変なことになるでしょう。
カタールW杯後のフランス代表入りも期待され、今後もミランでの活躍が期待されるカルルですが、欧州の舞台でも評価を上げ、ビッククラブも手に入れたい人材となっています。
どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
イスマエル・ベナセル(アルジェリア代表)
Ismael Bennacer – 2022
— Hugo ✞ (@HugoFilmz28) November 8, 2022
生年月日:1997年12月1日(25歳)
ポジション:DMF、OMF、CMF
移籍先候補:リバプール、チェルシー、アーセナル
足元の技術の高さとパス精度の高さを駆使し、ボールキープや前線への正確なパスの供給、ビルドアップなど、攻撃の組み立てに大きく貢献し、チャンスと見るや積極的に攻撃参加していきます。
またカバーリング範囲も広く、強度の高い守備も見せ、攻守において躍動するセントラルミッドフィルダーです。
2019年夏にエンポリからミランに加入後、在籍3シーズン半にわたり、公式戦通算126試合に出場し、4得点8アシストを記録。
今シーズンもここまでリーグ戦15試合に出場し、1得点1アシストを記録しています。
またセリエAでのスタッツは、ドリブル成功数はレオンに次ぐチーム2位(15回)、パス成功数もチーム2位(633本)、タックル成功数もチーム2位(34回)と、攻守において高い数値を記録しています。
ただミランとの契約は2024年6月末で満了し、ミランも契約更新を目指していますが、プレミアリーグ方面からの関心も多くなっています。
特に獲得に熱心だといわれているのがリバプールで、べリンガム獲得を逃した場合の第2プランとして、ベナセル獲得を狙っているようです。
しかしミランは、現在の年俸150万ユーロ(約2億1000万円)から、400万ユーロ(約5億6000万円)に上げる好条件を提示し、契約延長に合意間近とも報道されています。
ミランとしては、貴重な中盤の戦力としてベナセルとの契約延長にこぎつけ、何とか流出を避けたいところですが、正式発表はまだなく、プレミアリーグ方面からどれほどのアプローチがあるかも気になるところですね。
どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ティエムエ・バカヨコ(元フランス代表)
ミランへの復帰が決まったバカヨコのBESTプレー集 pic.twitter.com/yNFC0JT03p
— Z₳m₿o 三寶 (@AN19SSA) September 1, 2021
生年月日:1994年8月17日(28歳)
ポジション:DMF、CMF
移籍先候補:アダナ・デミルスポル
2016-17シーズンでチャンピオンズリーグベスト4に躍進したモナコから、2017年夏にチェルシーに加入しましたが、期待されていた活躍を見せることは出来ず、わずか1シーズンでレンタル移籍へと駆り出されます。
2018-19にミランに加入すると公式戦42試合に出場し、主力として活躍しましたが、2度目のミラン加入となった昨シーズンは、リーグ戦14試合の出場、第23節以降は1試合、わずか10分のみの出場となってしまいました。
チェルシーからの2年レンタル契約の2年目となる今シーズンは、ここまでリーグ戦、チャンピオンズリーグともに出場ゼロとなっており、レンタルバックのポベガや、新加入のヴランクスよりも序列は大きく低下し、昨シーズン以上に厳しい状況に置かれています。
そんな現状を受け、バカヨコは1月での新天地への移籍を模索しているとのこと。
新天地候補として挙がっているのは、元ミラン監督のヴィチェンツォ・モンテッラ監督率いる、トルコのアダナ・デミルスポルです。
ミランでの現状も厳しく、ローン元のチェルシーとの契約も2024年6月末で切れ、トルコへの完全移籍に向け、条件が整えば前向きに動くと予想されています。
2016-17シーズンのモナコでの活躍がピークで、そこから徐々に下降線をたどっていますが、まだ28歳と完全に衰えるには早く、新天地でプレー機会を確保し、また活躍して欲しいところはありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ラファエル・レオン(ポルトガル代表)
ラファエル・レオンの突破力 🤯#セリエA pic.twitter.com/z5CMUJH4li
— レガ・セリエA (@SerieA_JP) December 27, 2022
生年月日:1999年6月10日(23歳)
ポジション:LWG、CF
移籍先候補:レアル・マドリード、マンチェスター・シティ、チェルシー、パリ・サンジェルマン
188㎝の屈強な体格を生かした推進力の強さと足元の技術の高さ、ムバッペと比較される程の圧倒的なスピードを兼ね備えたドリブルを駆使し、左サイドからのカットインや、周りを生かしたプレーなど、多彩なゴールパターンも持ち、ミランの攻撃の中心として活躍しています。
ワールドカップ・カタール大会のポルトガル代表にも選出され、5試合に途中出場ながら2得点を上げ、次世代のポルトガル代表の中心とも期待されています。
昨シーズンはリーグ戦34試合で11得点10アシストを記録し、ミランの11年ぶりのスクデット獲得に大きく貢献、リーグMVPにも選出されました。
今シーズンもリーグ戦13試合に出場し、5得点5アシストを記録、昨シーズンと同じく、ミランを牽引する活躍を見せています。
しかし、ラファエル・レオンとミランとの契約は2024年6月末で満了し、ミランも契約延長に向けた交渉を行っていますが、ビッククラブの関心も多く集めています。
ミランとしては現在の150万ユーロ(約2億円)の年俸から、600万ユーロ(約8億4000万円)から650万ユーロ(約9億円)へ引き上げて、新契約締結は目指しているようです。
しかしチェルシー、レアル・マドリード、マンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマンといった錚々たるビッククラブが獲得を狙っており、1億5000万ユーロ(約217億円)と巨額の契約解除金が設定されていますが、マンチェスター・シティはグリーリッシュとのトレードを画策するなど、主力選手を付けてまで移籍金の引き下げを狙っているようです。
レオン自身もミランでのプレーに満足し、ミランにも恩義を感じ、新契約締結にも前向きの姿勢のようですが、この先の移籍市場での人気銘柄になるであろうレオンに関わるニュースは今後も多く出回るでしょう。
レオン流出は大打撃になりますが、どうなるでしょうか、今後の動向にも注目です。
アンテ・レビッチ(元クロアチア代表)
⚽アンテ レビッチ(ミラン)
本日29歳の誕生日🎂
今季はプレシーズンから好調で
王者ミランの「新たな武器」として活躍が期待される‼️インターナショナルマッチウィーク明けの復帰が待ち遠しい
🏆セリエA第8節
🆚エンポリ×ミラン
📆10月1日27:45KO
📱#DAZN LIVE配信予定 pic.twitter.com/lpqb5otutr— DAZN Japan (@DAZN_JPN) September 21, 2022
生年月日:1993年9月21日(29歳)
ポジション:LWG、CF、ST
移籍先候補:セリエA、ブンデスリーガ、リーグアン方面
身長185㎝の強靭なフィジカルに加え、足元の技術の高さやスピードも兼ね備え、左右問わず両足を器用に使えるアタッカーです。
ウイングだけでなく、CFをこなせるユーティリティ性もあり、豊富な運動量で前線から積極的にプレスを仕掛けていきます。
2019年夏にフランクフルトからミランに加入し、19-20シーズンはリーグ戦26試合で11得点、20-21シーズンは27試合で11得点を記録しましたが、昨シーズンは負傷離脱を繰り返し、リーグ戦での出場は24試合、得点もわずか2得点にとどまりました。
今シーズンは開幕戦のウディネーゼ戦で先発起用され、2得点を上げる活躍を見せましたが、その後は負傷離脱もあり、ベンチスタートが多く、ここまでリーグ戦10試合で3得点2アシストを記録しています。
昨シーズンは左サイドではラファエル・レオン、1トップはジルーが定位置を確保し、レビッチはベンチ要員に序列が下げ、かつてイブラヒモビッチとのコンビで活躍していた頃の輝きや勝負強さを見せることは出来ず、なかなかパフォーマンスも上がりませんでした。
今シーズンも開幕戦で幸先の良いスタートを切りましたが、昨シーズン同様、厳しい状況に置かれています。
加えて、チームでも高年俸(350万ユーロ)をもらっており、ジルーやトモリと同額だと考えると、稼働率の悪さは否めません。
昨年3月には、ナポリのエリフ・エルマスとのトレード話も挙がるなど、レビッチ移籍の噂は昨シーズンから上がっています。
レビッチの経験とユーティリティ性はチームにとっても大きな武器となりますが、前線の陣容はやや飽和状態となっており、ミランは適切なオファーがあれば、レビッチ放出に応じる姿勢のようです。
どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、2023年冬のACミランの最新移籍情報と補強ポイント、狙っていると噂の獲得候補選手、退団が噂される選手を取り上げました。
現在、リーグ戦(第15節終了時点)は首位ナポリに勝ち点差8ptの2位に付けています。
第7節ではナポリとの直接対決に敗れ、第12節トリノ戦でも敗れましたが、リーグ戦では大きく崩れることなく、安定した戦いぶりも見せています。
まだ逆転出来る勝ち点差ですので、後半戦の巻き返し、そしてセリエA連覇にも期待したいですね。
そして昨シーズンは苦汁の結果となったチャンピオンズリーグですが、今シーズンはチェルシー、ザルツブルク、ディナモ・ザグレブと同居したグループステージで、グループ2位となり、2013-14シーズン以来9シーズンぶりの決勝トーナメント進出を果たしました。
とはいえ、首位のチェルシーとは2戦とも力の差を見せつけられ、欧州のビッククラブと互角に渡り合うまでの復活にはもう少し時間がかかりそうです。
決勝トーナメント1回戦では、トッテナムと対戦することが決定しました。
ここで何とか勝ってもらい、2011-12シーズン以来のベスト8進出を果たして欲しいですね。
そして欧州のビッククラブに負けない陣容と財政力を揃えていって欲しいですね。
首位ナポリと勝ち点差は付けられているものの、シーズン後半戦も安定した戦いを続けセリエA連覇を成し遂げ、イタリアの盟主の座に再び座り続けることが出来るのか、後半戦のミランにも注目していきましょう。
他に気になるチームはありますか?
プレミアリーグ(イングランド)
ブンデスリーガ(ドイツ)
リーガエスパニョーラ(スペイン)
セリエA(イタリア)
リーグアン(フランス)
いつもありがとうございます!
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