アーセナル2023夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

グーナーの皆さん、こんにちは。

 

昨シーズンのプレミアリーグは5位でフィニッシュし、惜しくもチャンピオンズリーグ出場権獲得を逃したものの、若手の抜擢により勢いのあるチームを作り出し、“ヤング・ガナーズ”復活の兆しを見せてくれました。

6シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指し迎えた今シーズンは、開幕前の移籍市場で大型補強を敢行し、マンチェスター・シティからFWガブリエウ・ジェズスとLSBジンチェンコポルトからファビオ・ヴィエイラを獲得し、マルセイユからローンバックでCBのサリバが復帰しました。

この大型補強が功を奏し、ガブリエウ・ジェズスは不動の1トップとして活躍し、ジンチェンコも偽SBとしてチームに新たな要素をもたらし、復帰したサリバはCBのレギュラーに定着して、堅い守備に大きく貢献しています。

開幕3連敗からスタートした昨シーズンとは打って変わって、今シーズンは開幕5連勝。

その後も好調ぶりをキープし、カタールW杯の中断期間に入る前には、マンチェスター・シティを抑え、首位で折り返しました。

 

カタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦でも、5試合で4勝1分けと好調さをキープしていましたが、第22節エバートン戦で今シーズン2敗目を喫し、その後リーグ戦では今シーズン初対決となるマンチェスター・シティ戦でも敗れてしまいました。

例年では、ここからズルズル落ちていくところでしたが、今シーズンは引きずることなく持ち直し、第22節アストン・ヴィラ戦からリーグ戦7連勝を飾り、マンチェスター・シティを引き離しにかかりましたが、マンチェスター・シティもしっかり食らいつき、勝ち点差を広げることは出来ませんでした。

そして富安サリバジンチェンコとDFラインに離脱者が続出し、第30節リバプール戦以降、3試合連続で引き分けに終わり、4/26(水)に行われたマンチェスター・シティとの2度目の対決では、成す術無く1-4で敗れ、遂に首位を明け渡してしまいました。

その後2連勝と持ち直し、逆転優勝に向けて進んでいましたが、第36節ブライトン戦で0-3と完敗し、現時点(5/16現在)で首位マンチェスター・シティより消化試合数が1試合多い状況で、勝ち点差4ptをつけられ、2位に位置しています。

 

うすうす感じていましたが、やはりマンチェスター・シティの経験値と底力は計り知れないものですね。

アーセナルとの決定的な差を見せつけられました。

とはいえ、ここまでリーグ戦での覇権争いに加わり、そう簡単に落ちていかなかったアーセナルを見て、久々にワクワクしたシーズンになりましたね。

来シーズン以降のプレミアリーグ制覇、そしてチャンピオンズリーグでの覇権争いなど、再び欧州のトップ戦線に加わるためには、マンチェスター・シティリバプールのように、選手層を厚くする必要性があります。

この夏の移籍市場では、冬の移籍市場でも見せたアーセナルの積極的かつ的確な動きに期待したいですね。

 

ということで今回は、チャンピオンズリーグ出場権を獲得し、来シーズン以降は欧州のトップ戦線へ入ろうを目論む若き集団アーセナルの2023年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

 

〈加入〉 

pos. 選手名 年齢 移籍元 移籍形態(移籍金)
DF ユリエン・ティンバー
22 アヤックス 完全移籍5年(3400万ポンド(約62億円)+ボーナス400万ポンド(約7億3000万円))
MF カイ・ハフェルツ 24 チェルシー 完全移籍5年(移籍金は6500万ポンド(約119億円))

 

 

〈退団〉 

pos. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
MF エインズリー・メイトランド・ナイルズ 25 サウサンプトン レンタル移籍1年
  グラニト・ジャカ
30 レバークーゼン 完全移籍5年(2500万ユーロ(約39億円))

 

 

補強ポイント

2023年夏のアーセナルの補強ポイントとして、

  1. CMF
  2. DFラインの補充
  3. サカのバックアッパー

が挙げられるでしょう。

 

 

CMF

今シーズン開幕前からも、CMFは補強ポイントに挙げられており、冬の移籍市場ではジョルジーニョをチェルシーから獲得しました。

トーマスジャカの不動のダブルボランチコンビに加え、経験値豊富なジョルジーニョを獲得出来たことにより、負傷が多いトーマスの離脱による中盤の強度とクオリティの低下を避けることは出来ました。

とはいえ、トーマス(29歳)、ジャカ(30歳)、ジョルジーニョ(31歳)と中盤も高齢化が進み、主力を担える若手のCMFの獲得が求められます。

また今シーズンは副キャプテンとしてチームを熱く鼓舞し引っ張ったジャカに、シーズン終了後のブンデスリーガ復帰の噂も出てきました。

 

現時点では獲得候補として、デクラン・ライス(ウェストハム)とモイセス・カイセド(ブライトン)の名前が挙がっていますが、高額な移籍金が予想される両者を同時に獲得するのは現実的ではないでしょう。

まずはどちらかの獲得に全力を注ぐことになるでしょう。

 

 

DFラインの補充

シーズン終盤戦にかけて、富安サリバジンチェンコが離脱し、選手層の薄さを露呈してしまいました。

富安は両サイドバックのバックアッパーとして、対人守備の強さを活かして相手チームの強力なウィンガーを抑え込んでいました。

サリバも復帰1年目ながら、スピードとフィジカルを活かした対人守備の強さを見せ、ビルドアップ能力も高く、開幕から主力として活躍していました。

そしてジンチェンコは偽SBとして、チームの攻撃の組み立てに大きく貢献していました。

 

この3人の離脱後、試合で起用されたバックアッパーたちが、チームのスタイルを継続する働きを見せるには至らず、終盤戦の躓きにつながってしまいました。

CBのホールディングは、スピードとビルドアップ能力でサリバに大きく劣り、ここ数試合はガブリエウと同じ左利きながら、ビルドアップ能力が高いキヴィオルガブリエウと並んで右CBとして起用されるようになりました。

さらにティアニージンチェンコ離脱後に先発で起用されていたものの、偽SBの役割を果たすのに苦戦していました。

CB、SB問わず、ホワイト富安をCBで起用するといったオプションを増やすためにも、DFラインの補充はこの夏の移籍市場でも求められるでしょう。

 

 

サカのバックアッパー

右サイドからのドリブルやカットインでチームのゴールに直結する働きをし、リーグ戦(5/16現在)13得点11アシストを上げ、アーセナルの顔となりつつあるサカですが、今シーズンはプレミアリーグ(5/16現在)で全36試合に出場して、ベンチスタートは1試合のみと、継続疲労が懸念されています。

サカが仮に故障離脱してしまえば、DFライン以上にチームのスタイルに大きな影響を与えるものとなってしまうでしょう。

 

この冬の移籍市場でブライトンから前線のユーティリティプレーヤーのトロサールを獲得しましたが、基本的にはLWGの選手であり、純粋にサカのバックアッパーは不在の状況です。

ノーリッジにレンタル移籍中のマルキーニョスはトップチームの戦力として計算に含めるのは早く、ファビオ・ヴィエイラのRWG起用も試したいところですが、来シーズン以降、試合数がさらに多くなり、サカの負担を軽減するため、そしてチームのクオリティを下げないために、サカのバックアッパーも確保しておきたいところです。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

CMF

デクラン・ライス(ウェストハム/イングランド代表)

生年月日:1999年1月14日(24歳)
ポジション:DMF、CB

的確なポジショニングと鋭い寄せで、長い足を生かして確実にボールを奪い取り、前線へと繋ぐリンクマンとしての働きだけでなく、ドリブルでの持ち運びや強烈なミドルシュートで積極的にゴールを狙っていきます。

攻守にバランスの取れた、現代サッカーの最高峰の守備的MFの一人です。

 

ウェストハムの下部組織から2017年にトップチームデビュー後、主力として活躍し、6シーズンで公式戦(5/16現在)通算241試合に出場、14得点13アシストを記録、今シーズンもチームのキャプテンとして、プレミアリーグ35試合に出場し、3得点2アシストを記録しています。

また昨年行われたカタールW杯にもイングランド代表として、全5試合に先発出場し、今後もイングランド代表の中盤の主力としての働きも期待されています。

 

ところが、ライスウェストハムとの契約は2024年6月末で満了し、ウェストハムとの新契約締結にライス自身が難色を示していることから、今シーズン終了後の移籍の可能性が高くなっています。

ウェストハムライスに移籍金1億2000万ポンド(約204億円)という天文学的な価格を設定し、その高額すぎる移籍金により獲得を断念せざるを得ないクラブも多かったものの、ライス自身がチャンピオンズリーグ出場を強く希望していることもあり、この夏は移籍に向けて本格的に動いていくことでしょう。

ウェストハムは移籍金1億2000万ポンド、もしくは1億ポンド(約170億円)+選手の譲渡という条件で売却を容認する姿勢のようですが、アーセナルライス獲得に、クラブ史上最高額となる9000万ポンド(約153億円)、週給30万ポンド(約5100万円)のオファーを提示したようです。

ライスの希望であるチャンピオンズリーグ出場の条件にも合致し、各プレミアビッククラブとの争奪戦を制することが出来るのか、今後の動向に注目です。

 

 

モイセス・カイセド(ブライトン/エクアドル代表)

生年月日:2001年11月2日(21歳)
ポジション:DMF、CMF

豊富な運動量とボール奪取能力の高さを活かして、相手の攻撃の芽を素早く潰していくだけでなく、推進力のあるドリブルを見せ、パス精度やシュート力の高さも誇る、攻守において貢献度が高いハイブリット型のボランチです。

今シーズンのリーグ戦とW杯の活躍で一気に評価を上げ、ビッククラブの人気ターゲットとなっています。

 

今シーズンからブライトンのスタメンに定着し、ここまで(5/16現在)プレミアリーグ33試合に先発出場、W杯でもグループステージ全3試合に先発出場しました。

ブライトン躍進の象徴として、ビッククラブの注目の的となり、この冬の移籍市場ではアーセナルが獲得寸前までいったものの、獲得は実現しませんでした。

その後カイセドブライトンの練習不参加などもありましたが、3月に2027年6月末まで、ブライトンとの契約を延長しました。

 

カイセドは、イギリス紙『テレグラフ』のインタビューでこの冬の移籍騒動を振り返り、「本当に行くところだった。そしてたくさん苦しんだ。」とコメントしつつ、再び迎え入れてくれたブライトンへの感謝も述べています。

そしてアーセナルに対しては、「彼らを見ていて、好きだった。なぜなら、とても若くて才能のある選手と、何人かのスターがいるからだ。」ともコメントしています。

ブライトンも悲願の欧州カップ戦出場権獲得に向けて、リーグ戦でも好位置につけており、欧州カップ戦出場権獲得がカイセドの動向にも大きく影響を与えることでしょう。

カイセド獲得には最低でも9000万ポンド(約153億円)の移籍金が必要とされますが、サカマルティネッリと同じく21歳のカイセドが新“ヤング・ガナーズ”の主軸として活躍するのも見てみたいですね。

どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

DFラインの補充

モハメド・シマカン(ライプツィヒ/元フランスU-21代表)

生年月日:2000年5月3日(23歳)
ポジション:CB、RSB、DMF

身長187㎝の強靭なフィジカルと身体能力の高さを活かし、対人守備の強さを誇るだけでなく、足の速さを活かしたドリブル突破や精度の高いロングフィードも見せ、攻撃面でも持ち味を発揮する注目の若手DFです。

右CBを主戦場にしつつも、RSBにも対応し、3バックでも4バックにも対応できるユーティリティ性もあります。

 

2021年7月にストラスブールからライプツィヒに加入後は、昨シーズンは公式戦41試合に出場、今シーズンもここまで(5/16現在)公式戦35試合に出場しています。

昨シーズンは1得点1アシストでしたが、今シーズンは3得点8アシストを記録し、攻撃面での貢献度も際立っています。

昨年12月にはライプツィヒとの契約を2027年6月末まで延長しました。

 

そんな中、アーセナルはCBだけでなく、RSBもハイレベルでこなすシマカンに対して関心を強くしているようです。

やはり富安サリバジンチェンコの離脱後は、攻撃面でも守備面でもDFラインは迫力に欠いてしまった印象が強く、来シーズンはチャンピオンズリーグも控え、ポリバレント性も高く、守備強度もビルドアップ能力も申し分ないシマカンに対して、白羽の矢が立ったようです。

シマカンの市場価値は2800万ユーロ(約41億5000万円)となっており、ライプツィヒとは2027年6月末まで契約を残していますが、シマカンを獲得出来れば、ホワイト富安をCBで起用できるだけでなく、より攻撃的なSBを加えることにもなります。

加入が実現すれば、DFラインの層を厚くすることが出来ますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ヨシップ・シュタロ(ディナモ・ザグレブ/クロアチア代表)

生年月日:2000年2月28日(23歳)
ポジション:CB

身長188㎝と大柄なフィジカルを活かした対人守備の強さだけでなく、アグレッシブな守備で相手の攻撃の芽を摘み取り、足元の技術の高さを活かし、ビルドアップ時では攻撃の起点にもなれるクロアチア期待の若手CBです。

カタールW杯のクロアチア代表メンバーにも選出され、3位決定戦でグバルディオル(ライプツィヒ)とCBコンビを組み、勝利に貢献しました。

 

ディナモ・ザグレブの下部組織出身で、2020年7月にトップチームデビューを果たし、NKイストラへの武者修行を経て、昨シーズンから主力に定着すると、リーグ戦28試合に出場、2得点4アシストを記録。

今シーズンもここまで(5/16現在)リーグ戦25試合に出場し、チャンピオンズリーグのグループステージでも全6試合にスタメン出場しています。

 

今シーズン開幕から、スピードとフィジカルの強さを発揮し、堅守に大きく貢献していたサリバの離脱後、代役のクオリティ不足は顕著となってしまいました。

加入が実現した場合、当面はバックアッパーとしての起用がメインになるかもしれませんが、対人、スピード、ビルドアップの面でサリバ欠場時のクオリティ低下を最小限に抑えることが出来、まだ23歳と若く、これからの飛躍も期待されます。

前述したシマカンと比べると、ユーティリティ性には欠けますが、現在の市場価値は1800万ユーロ(約26億7000万円)と安価で獲得出来、サリバのバックアッパーとしては申し分ない存在となるでしょう。

グバルディオルと共にクロアチア代表を支える若手CBとして、国内からの期待も高くなっているシュタロアーセナルへステップアップを果たすことになるのか、今後の動向に注目です。

 

 

サカのバックアッパー

ミカエル・オリーズ(クリスタル・パレス/フランスU-21代表)

生年月日:2001年12月12日(21歳)
ポジション:RWG、OMF、RMF

サカと同じく、右サイドからカットインやドリブル突破でチャンスメイクしていく左利きのウィンガーです。

元々中盤のプレーヤーだったということもあり、ボールコントロール技術の高さやパス精度の高さも併せ持ち、密集した場面での打開力も高いプレーヤーです。

 

かつてはマンチェスター・シティチェルシーの下部組織にも在籍し、2015年にレディングの下部組織に加入、2019年3月に17歳3ヵ月でトップチームデビューを果たし、20-21シーズンはチャンピオンシップで44試合に出場すると、7得点12アシストを記録、主力として活躍しました。

昨シーズンからはクリスタル・パレスに加入し、昨シーズンはプレミアリーグで26試合に出場、2得点5アシストを記録し、今シーズンもここまで(5/16現在)プレミアリーグ35試合に出場して、2得点10アシストを記録しています。

昨シーズンよりもアシスト数が倍増し、プレミアリーグ第30節リーズ戦ではプレミアリーグ史上最年少で1試合3アシストを記録するなど、クリスタル・パレスの攻撃を牽引する役割を見事に果たしています。

 

ザハジョーダン・アイェウエゼといった個人で打開できるプレーヤーが多く控えるクリスタル・パレスの前線の中でも、オリーズのチャンスメイクは特に際立ったものとなっています。

アルテタ監督もオリーズの才能に惚れ込み、現在の市場価値は2700万ユーロ(約40億円)となっていますが、移籍金として4000万ポンド(約68億7000万円)を支払う用意があるとの報道もあります。

獲得出来れば、サカのバックアッパーとして申し分ないですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団の予想も出ている選手を取り上げます。

 

富安 健洋(日本代表)

生年月日:1998年11月5日(24歳)
ポジション:RSB、CB、DMF
移籍先候補:ユベントス、インテル

昨シーズンの夏の移籍市場閉幕直前で、ボローニャからアーセナルに加入すると、瞬く間にRSBの主力として定着、対人の強さと足元の技術の高さを見せ、負傷離脱があったものの、プレミアリーグ21試合に出場し、アルテタ監督からの厚い信頼を得ました。

今シーズンは昨シーズン終盤戦の怪我の影響により開幕は出遅れ、サリバが復帰したことにより、RSBにホワイトが起用され、試合終盤で交代出場するのが主なパターンでしたが、プレミアリーグ第10節リバプール戦でLSBで起用されると、対峙したサラーを見事に封じ込め、勝利に大きく貢献しました。

その後、数試合はLSBでのスタメン起用が続いていましたが、カタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦では、途中出場が主となり、ヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグのスポルティング戦で開始6分で右膝を負傷し、その後手術を行い、今シーズン残り全試合の欠場となってしまいました。

 

対人の強さ、カバーリング範囲の広さ、ユーティリティ性、足元の技術の高さなど、攻守にわたり求められる能力を高い水準で持っている現代型DFとして、アルテタ監督の厚い信頼を勝ち得ていますが、負傷離脱を繰り返し、稼働率の低さから、放出候補として名前が挙がってきました。

その能力の高さに疑いの余地はなく、ラフィーニャ(バルセロナ)やダンフリース(インテル)の交換要員として、富安の名前も挙げられる程です。

現時点では移籍先候補として、慣れ親しんだセリエAのユベントスインテルなどが挙げられています。

とにかく怪我さえ無ければと本当に強く思いますが、DFラインの補強次第では放出の可能性も否定できません。

来シーズン開幕に間に合い、怪我無く1年を過ごせば、富安に対する評価もさらに上がるかもしれませんが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

キーラン・ティアニー(スコットランド代表)

生年月日:1997年6月5日(25歳)
ポジション:LSB、CB、LMF
移籍先候補:マンチェスター・シティ、ニューカッスル、アストン・ヴィラ

2019年夏にセルティックからアーセナルに加入すると、20-21シーズンはリーグ戦27試合に出場、LSBのレギュラーに定着しました。

昨シーズンもLSBのレギュラーとしてリーグ戦22試合に出場しましたが、左ヒザの手術により、4月から全休し、その影響もありチームは失速してしまいました。

今シーズンは戦線に復帰したものの、マンチェスター・シティから加入したジンチェンコが先発で起用され、リーグ戦序盤は途中出場が主で、ヨーロッパリーグではスタメンで起用されていました。

しかし、第10節リバプール戦では、本職ではない富安がLSBとして起用され、サラーA・アーノルドの強力な右サイドを見事にシャットアウトし評価を高め、ティアニーはますます苦しい状況に追い込まれました。

第15節チェルシー戦では、ジンチェンコが先発復帰し、途中出場したものの、昨シーズンと比べて出場機会は限られたものとなっています。

 

リバプール戦での富安のLSB起用について、ティアニーは「すごく悔しかった。人生で初めての経験だった」とコメントし、過去数シーズンにない苦しさを味わっていることを吐露しています。

アルテタ監督の信頼が大きく失われたわけではないですが、ジンチェンコ加入によってチームに導入された偽SBの役割を、典型的なアップダウン型のSBのティアニーがジンチェンコ欠場時にその役割を上手く果たすことが出来ず、ぎこちなさが目立っているのが現状です。

偽SBの役割を来シーズン以降もサイドバックに求めるのであれば、ティアニーも出場機会の確保のために移籍に前向きになることでしょう。

移籍先としては、過去アーセナルを率いていたウナイ・エメリ監督が率いるアストン・ヴィラや、マンチェスター・シティニューカッスルが挙げられますが、ティアニーはどんな決断をするのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

グラニト・ジャカ(スイス代表) → 退団決定(レバークーゼン)

生年月日:1992年9月27日(30歳)
ポジション:CMF、DMF
移籍先候補:レバークーゼン、ドルトムント、ボルシアMG

2016年にアーセナルに加入して以降、闘争心溢れるプレーでチームを鼓舞し活躍してきましたが、その熱さが空回りし、不用意な退場処分をくらい、キャプテンの座を剥奪され、ファンとの関係も険悪になっていました。

昨シーズンもカラバオ杯準決勝のリバプール戦では前半途中で不用意なタックルで退場処分となり、SNS上で批判にさらされました。

しかし、今シーズンは不動のボランチとして、またキャプテンのウーデゴールを支える副キャプテンとして、チームを引っ張り、闘争心を前面に出したプレーだけでなく、積極的な攻撃参加を見せ、プレミアリーグ(5/16現在)35試合に出場し、5得点7アシストを記録、過去にないくらい充実したシーズンを過ごしています。

 

とはいえジャカアーセナルとの契約は2024年6月末までとなっており、現時点では契約延長に向けた動きは見られず、本人もブンデスリーガ復帰を前向きに考えていることから、移籍金を出してのこの夏での移籍が有力視されています。

ジャカ獲得には、経験豊かな中盤の攻撃的なプレーヤーの獲得を目指しているレバークーゼンが特に強い関心を示しており、移籍金1300万ポンド(約22億円)の4年契約で既に個人合意に達しているとの報道もあります。

アルテタ監督の説得により残留を決め、過去最高の成績をチームにもたらしたジャカは、チャンピオンズリーグ出場という置き土産として、アーセナルを去ろうとしています。

ファンとの関係も修復し、エミレーツ・スタジアム近くの建物の壁にはジャカのペイントが残されています。

ジャカの新天地での活躍にも期待を込めつつ、今後の動向に注目です。

 

 

エミール・スミス・ロウ(イングランド代表)

生年月日:2000年7月28日(22歳)
ポジション:OMF、CMF、LMF
移籍先候補:アストン・ヴィラ、ウェストハム、ガラダサライ

アーセナルの下部組織出身であり、ライプツィヒハダースフィールドへのレンタル移籍を経て、20-21シーズンからアーセナルに復帰し、昨シーズンはプレミアリーグで33試合に出場、10得点2アシストを記録して、本格的にブレイクを果たしました。

また昨シーズンはイングランド代表デビューも果たし、サカと共に“ヤング・ガナーズ”の中心を担う働きが期待されていました。

しかし、今シーズンはマルティネッリがLWGで定着し、自身も鼠径部の手術を受けたこともあり、カタールW杯の中断期間に入る前まではリーグ戦4試合の途中出場にとどまり、カタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦でも、トロサールの加入もあり序列が低下し、今シーズンは昨シーズンと打って変わって、ここまで(5/16現在)リーグ戦でのスタメン出場は無く、11試合の途中出場にとどまっています。

 

推進力のあるドリブルと、足元の技術の高さを活かしたシンプルなプレーで、昨シーズンは多くの場面でチャンスメイクした背番号10ですが、今シーズンはその真価をほとんど発揮することなく、シーズンを終えることになりそうです。

来シーズン以降での奮起や、中盤での起用も期待したいところですが、チーム内での序列低下もあり、移籍に動く可能性も否定できません。

スミス・ロウ獲得には、ウナイ・エメリ率いるアストン・ヴィラや、ウェストハムなどが関心を示していますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

リース・ネルソン(元イングランドU-21代表)

生年月日:1999年12月10日(23歳)
ポジション:RWG、LWG、OMF
移籍先候補:ミラン、ブライトン、ウェストハム、フラム、ローマ

アーセナルの下部組織出身で、2017-18シーズンでトップチームデビューを果たしたものの、トップチームではなかなか出場機会を得ることが出来ず、苦しい時期を送っていましたが、昨シーズンはレンタル移籍したフェイエノールトで公式戦32試合で4得点7アシストを記録し、今シーズンのブレイクの期待もかけられていました。

アーセナルに復帰した今シーズンは、途中出場が主になっているものの、サカの負傷交代で出場した第14節ノッティンガム・フォレスト戦での2得点や、第26節ボーンマス戦での終了間際での決勝ゴールなど、印象に残る活躍を見せています。

しかし、やはりサカマルティネッリの牙城を崩すには至らず、ここまで(5/16現在)リーグ戦10試合の途中出場にとどまっています。

 

アーセナルネルソンとの契約は今シーズン終了までとなっていますが、契約延長に向けた動きに進展は見られず、今シーズン終了後のフリーでの移籍に動いています。

両サイドを遜色なくこなすことが出来、足元の技術の高さもあるネルソンに対しては、プレミアリーグの中堅どころをはじめ、ミランローマなどのセリエA勢からの関心も強くなっています。

少ないプレー時間でも得点機会に多く関与し、今シーズンもファンの記憶に残る活躍を見せましたが、序列を上げ、プレー時間を増やすにはなかなか厳しい状況に変わりありません。

下部組織出身のネルソンはどんな決断を下すのか、今後の動向に注目です。

 

 

フォラリン・バログン(イングランドU-21代表)

生年月日:2001年7月3日(21歳)
ポジション:CF、LWG
移籍先候補:ライプツィヒ、ミラン、リール、フランクフルト、ウェストハム、ウニオン・ベルリン

8歳でアーセナルの下部組織に入団し、20-21シーズンにトップチームデビューを果たし、今シーズンはスタッド・ランスにレンタル移籍すつと、リーグアン(第35節終了時点)で34試合に出場、19得点3アシストと一気にブレイクを果たしました。

ナイジェリア人の両親の元で生まれ、身体能力の高さとスピードを活かした裏への抜け出しや突破を武器とするストライカーであり、カウンター主体のスタッド・ランスのスタイルにおいて、バログンのプレースタイルが見事にフィットし、ここまでのブレイクに至っています。

今シーズン開幕当初の市場価値は700万ユーロ(約10億円)でしたが、現在の市場価値は2500万ユーロ(約37億円)と、急上昇しています。

 

今シーズン終了後にはレンタル期間終了により、アーセナル復帰となりますが、ガブリエウ・ジェズスエンケティアに割って入り、出場機会を確保出来る保障はなく、CFが一列下がって組み立てに参加するスタイルにバログンがフィット出来るかどうかも疑問符が付きます。

そのため、この夏での移籍市場での売却の可能性もあり、現時点ではライプツィヒフランクフルトのブンデスリーガ勢をはじめ、ライスの移籍金を抑えるためにバログンを譲渡する可能性もあります。

イングランドU-21代表ではエース級の活躍を見せ、先日出身地のアメリカ代表への国籍変更も認められたばかりで、来シーズン以降の活躍も期待されていますが、まずはこの夏の移籍市場での注目銘柄となりつつあるバログンの新天地にも注目ですね。

今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2023年夏のアーセナルの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

プレミアリーグ後半戦でのマンチェスター・シティとの2度の対戦では経験値の大きさを見せつけられ、太刀打ちできませんでした。

とはいえ、昨シーズンあと一歩のところで逃したチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、トップ3でのフィニッシュも確実にし、シーズン序盤から終盤戦にかけて、プレミアリーグ首位をキープし、アーセナルは過去数年にない充実したシーズンになりました。

 

昨シーズンは“ヤング・ガナーズ”の礎となった若手がチームの主力に成長し、そして今シーズンはさらに経験のある実力者を加え、チームは成熟し、着実に復活への階段を上がっています。

今シーズン終了後の移籍市場で、失速の一因となった選手層を厚くし、2025年まで契約を延長したアルテタ監督の下、2003-04シーズンの無敗優勝以来のプレミアリーグ制覇、そして2005-06シーズンの準優勝が最高成績のチャンピオンズリーグ制覇を成し遂げ、黄金時代を築くことが出来るのか、注目ですね。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

いつもありがとうございます!

コメント

  1. the gunners より:

    無敗優勝は03-04
    CL準優勝は05-06

    • リツ リツ より:

      ご指摘頂きまして、ありがとうございます。
      記事情報は訂正させて頂きます。
      今後も間違い等ございましたら、ご指摘頂きますと助かります。
      今後ともよろしくお願い申し上げます。

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