バルセロナ2023夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

バルセロナファンの皆さん、こんにちは。

 

リーガでの不調やチャンピオンズリーグでのグループステージ敗退など、前半戦で大きく躓き、シャビ監督就任後、リーガ2位まで持ち直したものの、無冠に終わった昨シーズンからの巻き返しを図るべく、今シーズン開幕前は財政難問題を抱えながらも、放映権などの一部を売却することにより補強資金を作り出し、バイエルンからレヴァンドフスキリーズからハフィーニャセビージャからクンデを獲得し、フリーでも、ミランからケシエチェルシーからクリステンセンマルコス・アロンソアーセナルからベジェリンを獲得、移籍金総額1億5300万ユーロ(約216億円)もの超大型補強を敢行しました。

 

超大型補強の影響もあってか、カタールW杯の中断期間に入る前に、リーガで首位で折り返し、第13節(2022/11/6)以降首位を明け渡すことなく、第33節、リーグ戦残り4試合で、2018-19シーズン以来4シーズンぶりのラ・リーガ制覇を果たしました

 

今シーズン開幕前の大型補強の目玉であるレヴァンドフスキもリーガ得点ランキングで首位に立つ23得点を記録するなど、この夏で獲得した選手たちもレギュラーに定着し、この大型補強は一定の成果を収めています。

しかし、チャンピオンズリーグ・グループステージでもバイエルン・ミュンヘンインテルとの対戦でも敗れ、昨シーズンと同様、グループステージ敗退となってしまい、その後参戦したヨーロッパリーグでも決勝トーナメント・プレーオフでいきなりマンチェスター・ユナイテッドと対戦し、敗れてしまいました。

 

シーズン途中にCBのピケが現役引退するなど、かつての黄金時代の主力がチームを離れ、ペドリガビファティバルデといった新世代がバルセロナの主力に定着しつつありますが、こういった新世代の主力候補たちにも財政難によるサラリーキャップの問題から、ビッククラブの手が忍び寄っています。

さらに新たに選手登録を行うためには、サラリーキャップの問題をクリアしなければならず、選手獲得よりも売却の方を優先し、今シーズン開幕前のような大型補強よりは、安価もしくはフリーで獲得出来る選手の獲得や、出場機会が限られている余剰戦力の整理が中心となることでしょう。

 

ということで今回は、リーガの覇権奪還に成功し、再び黄金時代を築こうとするバルセロナの2023年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

最新移籍情報と補強ポイント

2023年夏のバルセロナの補強ポイントとして、

  1. ブスケツの後釜
  2. RSB

が挙げられるでしょう。

 

ブスケツの後釜

2008ー09シーズン以降、14シーズン半に渡り、公式戦通算700試合以上に出場し、チームのキャプテンを務めてきたブスケツですが、今シーズン終了後に契約満了を迎え、シーズン終了後に退団が発表されました。

 

かつての黄金時代の不動のアンカーも34歳を迎え、今シーズンも主力として活躍し、リーグ戦(33節終了時点)27試合に出場していますが、ボール捌きはさすがのものの、カバーリングの遅さなどの衰えも垣間見えており、後継者確保は必須課題となっていましたが、この夏そして冬の移籍市場でも、アンカーの新戦力候補を獲得するには至っていません。

この守備的MFのポジションは、フリーで獲得できる新戦力候補が少なく、新たに獲得するにはそれなりの出費が求められることでしょう。

フレンキー・デ・ヨングもアンカーを務めることは出来ますが、シャビ監督はアンカーとしては考えておらず、バレンシアにレンタル移籍中のニコ・ゴンザレスを戻すという可能性もありますが、何らかの動きが見られるのは確実です。

 

 

RSB

かつての黄金時代のRSBに君臨していたダニエウ・アウヴェスという絶対的な存在を超えるようなRSBを求め、これまで多くの選手を獲得してきましたが、なかなか期待に応えるパフォーマンスを見せるには至らず、昨シーズンはダニエウ・アウヴェスが自ら復帰して、リーグ戦13試合に先発出場しました。

契約満了によりダニエウ・アウヴェスは再び退団し、今シーズンは開幕当初はアラウホクンデがRSBを務め、移籍市場終了間際にはベジェリンを獲得しましたが、スピードや守備の強度不足を露呈し出場機会を得ておらず、W杯中断前の数試合は本来LSBのバルデが右に回り、現在はCBが本職のクンデがRSBとして主に起用されています。

 

現在はクンデがRSBとして起用され、堅守を築いていますが、RSBを獲得出来れば、クンデをCBに固定でき、守備力はより強化されることになるでしょう。

バルセロナRSBにはビルドアップ能力の高さと守備の強度は求められるため、理想は攻撃的なサイドバックですが、守備的なサイドバックでもビルドアップ能力の高さに定評がある選手を求めていくことでしょう。

 

現時点で決まっているバルセロナの新加入・退団選手は以下の通りです。

〈加入〉

pos. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)

 

 

〈退団〉

pos. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
DF ジョルディ・アルバ 34 未定

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

ブスケツの後釜

ソフィアン・アムラバト(フィオレンティーナ/モロッコ代表)

生年月日:1996年8月21日(26歳)
ポジション:DMF、CMF

昨年行われたカタールW杯でアフリカ勢史上初のベスト4に進出したモロッコ代表で、全7試合でスタメンフル出場を果たした中心メンバーであり、今大会で最もブレイクしたプレーヤーの一人です。

現在所属するフィオレンティーナでも今シーズン、セリエA(第34節終了時点)で28試合に出場しています。

 

“3つの肺を持つ男”と称される程の豊富な運動量を持ち、モロッコ代表やフィオレンティーナでは4-3-3のアンカーで起用され、ピッチを縦横無尽に駆け回り、鋭い読みと激しいタックルで相手の攻撃の芽を潰していきます。

またカウンターの起点として、前線に正確なパスを供給するなど、パス精度の高さにも定評があります。

かつて“闘犬”の異名をとった元イタリア代表のジェンナーロ・ガットゥーゾは「まるでかつての私のようだ」とアムラバトのプレーを評価しています。

ただブスケツの代わりになるかという点に関しては疑問の声も上がっているのが現状で、アムラバトはパス精度の高さはあるものの、中央で君臨してボールを落ち着けたり、リズムを作り出すという点ではブスケツの方に分があり、自身のプレースタイルと少し異なるところもあります。

またアンカーで起用するよりかは、インサイドハーフで起用した方が持ち味が発揮されるとの見方もあります。

 

とはいえ、理想的な獲得候補として挙がっているスビメンディ(レアル・ソシエダ)やルベン・ネヴェス(ウォルバーハンプトン)と比べると、比較的安価で獲得することが出来、まずはアムラバトを獲得し、レンタル修行中のニコ・ゴンサレスの成長や財政状況の改善を待つという方針かもしれません。

バルセロナはこの冬の移籍市場でも獲得を目指しましたが、クラブを通してではなく、アムラバト本人に移籍を持ちかけるというマナー違反を行い、クラブ間での関係はこじれていますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

RSB

ジョエル・フェルトマン(ブライトン/元オランダ代表)

生年月日:1992年1月15日(31歳)
ポジション:RSB、CB

CBだけでなく、RSBやRWBなどにも対応できるユーティリティ性を持ち、スピードと対人守備能力の高さやビルドアップ能力の高さも兼ね備える万能型のDFです。

オランダ代表では、EURO2020以降の招集は無いものの、28試合のキャリアを持つ実力者です。

 

2020年7月にアヤックスからブライトンに加入すると、プレミアリーグで20-21シーズンは28試合に出場し、昨シーズンは34試合に出場しました。

今シーズンもリーグ戦(5/8現在)28試合に出場し、ブライトンの主力として活躍しています。

ユーティリティ性の高さはもちろん、戦術理解度も高く、ポッター元監督やデ・ゼルビ現監督からも重宝されています。

 

守備対応の強さはもちろんのこと、あの名将グアルディオラ監督をして「世界一のビルドアップ」と言わしめたブライトンでも活躍していることから、バルセロナのパスサッカーにもすんなり適応できるのではないでしょうか。

現在RSBで起用されているクンデをCBで起用できるだけでなく、ユーティリティ性の高さから、バルセロナでもブライトン同様、重宝される存在になるでしょう。

フェルトマンブライトンとの契約は今シーズン終了後に満了し、未だ契約延長の発表はなく、バルセロナはフリーでの獲得を目指しています。

今シーズンのクリステンセンと同様、プレミアリーグからフリーで有能なDFを獲得することが出来るのか、今後の動向に注目です。

 

 

ヴァンデルソン(モナコ/ブラジル)

生年月日:2001年6月21日(21歳)
ポジション:RSB、RMF、RWG

推進力のあるドリブルやパスで攻撃を活性化させ、RSBだけでなく、RMFやRWGなど右サイドならどこでも出来る攻撃的なサイドバックです。

守備面でも地上戦の強さもあり、タックル成功数はチーム2位の71回(第34節終了時点)を記録しています。

2022年1月にグレミオからモナコに加入すると、昨シーズンはシーズン途中ながらリーグ戦17試合に出場し、2得点1アシストを記録、今シーズンもRSBの主力として、リーグ戦(第34節終了時点)27試合に出場、1得点4アシストを記録しています。

 

その攻撃的なプレースタイルから、ブラジル国内ではカフーダニエウ・アウベスの系譜を受け継ぐRSBとして期待をかけられています。

今シーズンは夏の移籍市場で攻撃的なサイドバックとしてベジェリンを獲得しましたが、わずか半年で退団してしまい、攻撃的なサイドバックを求めつつも守備面での不安は拭えないところもありますが、ヴァンデルソンは地上戦だけでなく空中戦でもある程度の強さは計算でき、対人守備での強さには定評があります。

あとはDFラインとの連携が上手くいけば、今後バルセロナで長くRSBの主力として活躍していくことでしょう。

ダニエウ・アウベス以降、RSBの主力を固めきれていないバルセロナですが、この夏の移籍市場で同じ系譜を受け継ぐヴァンデルソンを獲得し、ようやくRSBを固定化させることが出来るのか、ヴァンデルソンの成長にも期待を込めつつ、今後の動向に注目です。

 

 

その他

イニゴ・マルティネス(アスレティック・ビルバオ/スペイン代表)

生年月日:1991年5月17日(31歳)
ポジション:CB、LSB

フィジカルの強さはそこまでないものの、中盤の選手並みの足元の技術の高さを持ち、精度の高いパスを供給し、戦術眼の広さも兼ね備える左利きのCBです。

カタールW杯のスペイン代表メンバー入りはならなかったものの、スペイン代表では20試合のキャリアを持ち、今年3月のEURO予選の代表メンバーにも選出されています。

 

2011年8月にレアル・ソシエダでトップチームデビューを果たし、DFラインの主力として活躍、スペイン代表でもセルヒオ・ラモスの相棒として起用されるなど、国内でもトップクラスのCBとして力を付けてきました。

その後2018年1月に同じバスク地方のライバルであるアスレティック・ビルバオへ“禁断の移籍”をし、多くの批判を浴びましたが、アスレティック・ビルバオでも同様に、DFラインの中心として活躍しています。

 

イニゴ・マルティネスビルバオとの契約は今シーズン終了後に満了し、契約延長の発表は未だありません。

バルセロナは今シーズン開幕前もイニゴ・マルティネスの獲得を目指していましたが、報道ではこの冬に両者の間で口頭合意に至り、既に2025年夏までの2年契約でサインしたとされ、シーズン終了後のフリーでの加入が有力視されています。

現在のバルセロナには左利きのCBはマルコス・アロンソしかおらず、シャビ監督たっての希望だった左利きのCBの実力者を加えることが出来そうです。

正式発表は、選手登録の問題がいくらか解消されてからになりそうですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

リオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン/アルゼンチン代表)

生年月日:1987年6月24日(35歳)
ポジション:RWG、CF、ST

大きな期待を集めたものの、リーグ戦26試合で6得点と、得点数が二桁に届かず、ファンの期待を大きく裏切る結果となった昨シーズンとは打って変わり、今シーズンはリーグ戦(第34節終了時点)28試合で15得点15アシストと、毎試合得点に絡む活躍を見せています。

また代表でのキャリアの集大成として臨んだカタールW杯では見事36年ぶりの優勝に導き、充実したシーズンを送っているかのように見えました。

しかし、PSGとの契約が今シーズン終了後に満了し、去就が注目されている中、先日クラブに無許可でサウジアラビアを訪問していたことが分かり、クラブから2週間の活動停止処分が科され、今シーズン終了後、契約満了により、PSGを去る見通しとなっています。

 

メッシの移籍先としては、アル・ヒラル(サウジアラビア)やインテル・マイアミ(MLS)などが挙げられていますが、バルセロナ復帰も有力視されています。

深刻な財政難問題を抱え、バルセロナラポルタ会長も「クラブとして、これ以上のリスクを負うわけにはいかない」とコメントしていますが、ファンとしてはこの夏2年ぶりのバルサ復帰を果たし、現役引退までバルサにとどまってほしいと願っていることでしょう。

バルセロナは、現在PSGから受け取っている給与の1/3のオファーを提示し、メッシもそのオファーを受け入れる覚悟があるとの報道もある一方、アル・ヒラルも、クリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)を超える年俸4億ドル(約540億円)の契約を準備しているとの報道もあります。

いずれにせよ、フリーでの獲得しか現状出来ませんが、2年ぶりのバルセロナ帰還となるのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ロベルト・フィルミーノ(リバプール/ブラジル代表)

生年月日:1991年10月2日(31歳)
ポジション:CF、ST、OMF

技術とインテリジェンスの高さを活かしたチャンスメイクと献身的な守備、そして決定力の高さを発揮し、リバプールの黄金期を支えたCFです。

在籍8シーズン(5/8時点)で公式戦通算360試合に出場し、109得点79アシストを記録、今シーズン(5/4時点)もリーグ戦23試合で9得点4アシストを記録して、勝負強さを発揮しています。

 

サラーマネと共に強力なフロントスリーを形成し、18-19シーズンのチャンピオンズリーグ優勝をはじめ、リバプールの近年の躍進を支えたフィルミーノですが、ヌニェスガクポの加入や怪我での離脱により出場機会は徐々に減少していきました。

契約も今シーズン限りで満了を迎えていた中、先日リバプールはクラブ公式HPで「レッズの9番は、トロフィーに満ちた、アンフィールドでの忘れられない8年間を終え、キャリアの新たな章に向かう意思を監督とクラブに伝えた」と発表し、今シーズン終了後の退団が決定しました。

 

フィルミーノ獲得には、バルセロナだけでなく、レアル・マドリードアトレティコ・マドリードも関心を示しており、リーガだけでなく、インテルユベントスガラタサライ、MLSのクラブなど多方面にわたって獲得に動いています。

イギリス紙『デイリーメール』の報道では、バルセロナへの移籍で合意に達したとされていますが、別報道ではリストにも含まれていないともされています。

フリーで獲得出来る実力者であり、レヴァンドフスキのバックアッパーとしては申し分ないですが、バルセロナのレジェンドである元ブラジル代表MFリバウド氏は「チーム内での役割がどうなるか理解すべきだ。…キャリアの終盤であるこの時期には、より多くのプレータイムが保証されるクラブを探す必要があるかもしれない。」とやや否定的な見方をしています。

フィルミーノはどんな決断を下すのか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

エリック・ガルシア(スペイン代表)

生年月日:2001年1月9日(22歳)
ポジション:CB、RSB
移籍先候補:アーセナル、ナポリ他

身長182㎝とCBとしてはやや小柄なものの、それを補いうる足元の技術の高さとビルドアップ能力の高さを誇り、正確なパスを供給する下部組織出身のCBです。

これまでは足元の技術の高さに比べ、守備強度の低さが指摘されていましたが、粘り強さと鋭い読みでボールを奪い、守備面での貢献度も高くなっています。

 

バルセロナのカンテラ出身で、16歳でマンチェスター・シティに移籍し、その後プロデビューを果たします。

マンチェスター・シティではグアルディオラ監督から「彼は15人いても構わない」と言わせるほど、ポテンシャルを高く評価しされていましたが、エリック・ガルシア本人の強い希望により、昨シーズンに古巣バルセロナに復帰すると、リーグ戦26試合に出場、主力として活躍しました。

しかし今シーズンはクンデクリステンセンの加入やアラウホの台頭などもあり、出場機会が減少し、ここまで(第33節終了時点)リーグ戦20試合に出場しているものの、主にベンチスタートとなっています。

 

足元の技術やパス成功率の高さはさすがですが、スピードやフィジカルの弱さは随所に見られ、クンデクリステンセンらと比べると劣るものもあります。

ラ・リーガ第27節エルチェ戦では、アンカーとして起用されるなど、様々なポジションでのテスト起用もされていますが、ポジション定着には至っておらず、オファー次第ではこの夏での移籍の可能性もあります。

本人たっての強い希望で古巣バルセロナ復帰を果たしましたが、現在は厳しい状況に置かれています。

足元の技術の高さに関しては、グアルディオラ監督も高く評価しており、ブスケツの後釜としてピボーテでの起用など、新境地を開拓してほしいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

セルヒオ・ブスケツ(元スペイン代表) → 退団決定

生年月日:1988年7月16日(34歳)
ポジション:DMF
移籍先候補:アル・ナスル、インテル・マイアミ

2008ー09シーズン以降、14シーズン半に渡り、公式戦通算700試合以上に出場し、多くのタイトルをチームにもたらしてきただけでなく、ここ数シーズンはチームのキャプテンを務め、攻守の切り替えにおいて欠かせない役割を果たしてきました。

今シーズンもここまで(第33節終了時点)リーグ戦27試合に出場し、キャプテンとしてチームを牽引しています。

しかしバルセロナとの契約は今シーズン終了後に満了し、以前からシーズン終了後の動向が注目されてきましたが、ブスケツ自身も新天地での挑戦を望んでいることや、バルセロナブスケツの高額な給与を維持するのが難しい状況のため、バルセロナはブスケツとの契約延長を検討しているものの、シーズン終了後にそのまま退団するのではないかとみられています。

 

移籍先としては、MLSのインテル・マイアミが有力視されており、ブスケツ自身もMLSでの挑戦に興味を示していましたが、ここ数カ月はクリスティアーノ・ロナウドが移籍したアル・ナスル(サウジアラビア)への移籍も囁かれています。

ただブスケツの後継者候補となるMFの獲得が出来ていない現状を踏まえ、もう1年契約を延長させる可能性も否定できません。

ピケが今シーズン途中で現役引退し、グアルディオラルイス・エンリケが率いていたバルセロナ黄金時代の主力メンバーが徐々にチームを離れている中、黄金時代の中心メンバーであり、共にプレーしたシャビ監督の信頼も厚く、ピッチ上の監督としてチームを牽引してほしいところもありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

フレンキー・デ・ヨング(オランダ代表)

生年月日:1997年5月12日(25歳)
ポジション:CMF、DMF
移籍先候補:マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー

2019年夏にアヤックスから移籍金7500万ユーロ(約96億4000万円)で加入後、主力として活躍し、ペドリガビと共にこれからのバルセロナの中盤の軸となる存在として期待されていましたが、財政難問題を抱えるバルセロナは大型補強の資金捻出のために、各ビッククラブから関心を寄せられ、多額の移籍金を見込めるデ・ヨングに対して、退団を促していましたが、結局は残留しました。

昨シーズン途中は60分前後での途中交代が多く、第21節のラージョ・バジェカーノ戦では交代に対して、怒りを露わにし、開幕前のプレシーズンマッチではCBで起用されるなど、バルセロナでの状況は思うように上手くいきませんでしたが、残留した今シーズンはここまで(第33節終了時点)リーグ戦28試合に出場し、2得点2アシストを記録し、一定の出場機会を得ています。

 

しかし、チャンピオンズリーグでグループステージ敗退に終わったことから、収益減少が見込まれ、昨年夏から引き続きマンチェスター・ユナイテッドパリ・サンジェルマンリバプールといったビッククラブが獲得に関心を示しており、余剰戦力の整理が上手くいかなかった場合は、高額な移籍金を見込めるデ・ヨングの放出に踏み切る可能性もあります。

デ・ヨング自身は「バルサは常に夢のクラブなんだ。だからもっと長い間プレー出来ることを望んでいる。」とコメントし、残留希望を表明していますが、アヤックス時代の恩師であるテン・ハーグ監督率いるマンチェスター・ユナイテッドからの強い関心は続いており、財政状況により去就は不透明になっています。

バルセロナで主力の地位を確立しつつあるデ・ヨングですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

フランク・ケシエ(コートジボワール代表)

生年月日:1996年12月19日(26歳)
ポジション:CMF、DMF
移籍先候補:インテル、ユベントス、アストン・ヴィラ他

圧倒的なフィジカルで対人守備での強さを発揮するだけでなく、ピッチを縦横無尽に走り回る運動量を誇り、攻撃面での貢献度も高い選手です。

バルセロナの中盤にはいないフィジカルの強さと運動量を武器にしたタイプのMFなので、どんな化学反応を見せてくれるか、開幕前から注目を集めていました。

しかし、今シーズン前半戦はリーグ戦7試合(先発出場2試合)にとどまり、フレンキー・デ・ヨングの残留や、ペドリガビブスケツらとのポジション争いで後れを取っていましたが、カタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦では第16節アトレティコ・マドリード戦からリーグ戦17試合連続で出場し、徐々に出場機会を増やしてきました。

 

それでも財政難を抱えるバルセロナは、フリーで獲得したケシエを売却することで移籍金を得られるチャンスと見て、適切なオファーであれば移籍に応じる可能性もあるでしょう。

ケシエ獲得にはインテルユベントスなど慣れ親しんだセリエA勢をはじめ、プレミアリーグ方面からも関心が寄せられ、その動向に注目が集まります。

シーズン後半戦にかけて出場機会を増やし、ホームで行われたラ・リーガ第26節のクラシコでは劇的な決勝ゴールを決めるなど、バルセロナでも存在感を出してきましたが、わずか1年での移籍となってしまうのか、今後の動向に注目です。

 

 

ガビ(スペイン代表)

生年月日:2004年8月5日(18歳)
ポジション:CMF、OMF、LWG
移籍先候補:チェルシー、バイエルン・ミュンヘン

2021年8月にトップチームデビューを果たし、わずか1シーズンでチームに欠かせない主力に成長しました。

またスペイン代表では2021年10月のイタリア代表戦で17歳と62日でデビューし、昨年6月の親善試合でゴールを決め、スペイン代表の歴代最年少得点記録を更新し、カタールW杯の代表メンバーにも選出されました。

 

トップチームデビューを果たした昨シーズンはリーグ戦34試合で2得点6アシストを記録し、今シーズンもここまで(第33節終了時点)リーグ戦32試合に出場、ペドリと共に新世代の牽引役として大きな期待が寄せられています。

とはいえ、財政難問題を抱えるバルセロナガビをトップチームに登録することが出来ず、ユースチーム登録選手としてトップチームの試合に出場していました。

 

今年1月、バルセロナの裁判所はラ・リーガに対して一時的にガビのトップチーム登録を認めるように指示し、シャビ監督が現役時代に背負っていた背番号“6”を引き継ぐことになりましたが、バルセロナが提出した書類に不備があり、登録が認められず、現在もユースチーム登録のままで、背番号も“30”に戻ってしまいました。そして今年6月末までにサラリーキャップの問題が解決されなければ、フリーとなってしまう状況です。

何としてでもガビの流出を防ぐために全力を尽くすことでしょうが、フリーとなったガビの元には破格の年俸額が提示されたオファーが届くことでしょう。

チェルシーバイエルン・ミュンヘンガビ獲得に強い関心を示していますが、新世代の中心的な存在として大きな期待を寄せられているガビはわずか2シーズン足らずでバルセロナを後にしてしまうのか、今後の動向に注目です。

 

 

ラフィーニャ(ブラジル代表)

生年月日:1996年12月14日(26歳)
ポジション:RWG、LWG
移籍先候補:ニューカッスル、アーセナル他

テクニックの高さと切れ味鋭いドリブルを武器とする左利きのRWGで、今シーズン開幕前にリーズから移籍金5800万ユーロ(約70億円)で加入しました。

カタールW杯のブラジル代表メンバーにも選出され、全5試合に出場しました。

今シーズンはここまで(第33節終了時点)リーグ戦31試合に出場し、7得点6アシストを記録、公式戦通算では10得点11アシストと、加入1年目にしては申し分ない成績を収めています。

とはいえ、シーズン前半戦はRWGのファーストチョイスとしてデンベレが起用され、不慣れなLWGでの起用や途中出場が主でした。

後半戦はデンベレがハムストリング負傷による離脱により、本来のRWGでの起用が多くなり攻撃力の高さを見せていますが、デンベレも戦列復帰し、これからの起用法がどうなるか不透明な状況です。

 

ラ・リーガ第33節オサスナ戦前の記者会見で、シャビ監督は「ラフィーニャはとても重要な戦力だ。彼は順応力の高いプレーヤーで、デンベレと共存することが出来る。素晴らしいシーズンを過ごしていると、個人的に会話もした。彼の働きぶりにはとても満足しているよ。」とコメントを残しています。

しかし、デンベレとの共存が上手くいかなかった場合や、サラリーキャップの問題を解消するための放出の可能性も否定できず、さらにメッシも加入となれば、さらに状況は厳しくなるかもしれません。

この冬の移籍市場でも、アーセナルから移籍金7000万ユーロ(約98億円)の巨額のオファーが届くなど、各ビッククラブの注目を集め、巨額の移籍金をある程度見込める存在として、重要な戦力となっているものの、財政状況次第では放出に踏み切る可能性もあります。

どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アンス・ファティ(スペイン代表)

生年月日:2002年10月31日(20歳)
ポジション:LWG、RWG、CF
移籍先候補:バイエルン・ミュンヘン、ドルトムント

バルセロナの下部組織出身で、2019年8月にわずか16歳298日でプロデビューを果たし、メッシ退団後は背番号“10”を引き継ぎ、これからのバルセロナを担う存在として大きな期待を向けられていましたが、度重なる故障離脱により、その期待に沿ったパフォーマンスを見せるには至っていません。

今シーズンはここまで(第33節終了時点)リーグ戦31試合に出場し、4得点4アシストを記録していますが、スタメン起用は11試合と少なく、主にベンチスタートとなっており、序列も低くなっています。

バルセロナとの契約は2027年6月末まで残っていますが、財政難問題を抱えているバルセロナはオファー次第ではファティの放出に踏み切る可能性もあります。

 

ファティ自身には移籍の意思は全くなく、バルセロナ残留の強い希望を代理人にも伝えています。

シャビ監督も出場機会の少なさに対して忍耐の必要性を語り、引き続き信頼の厚さを強調しています。

しかし、ファティの実父が「私はアンスに環境を変えるべきだと言ってきた。しかしアンスは私に同意していない。彼はバルセロナに残り、成功したいと思っている」とコメントし、少しズレがあるようです。

移籍金8000万ユーロ(約118億8000万円)もの巨額のオファーが届いたとの報道もあり、ファティの動向にはバイエルン・ミュンヘンやドルトムントをはじめ、各ビッククラブが関心を寄せています。

本人の強い残留の意思とは裏腹に、序列が低いこの状況を改善出来なければ、ファティもチームを離れる考えが出てくるかもしれませんが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

フェラン・トーレス(スペイン代表)

生年月日:2000年2月29日(23歳)
ポジション:LWG、RWG、CF
移籍先候補:アトレティコ・マドリード、アーセナル他

足元の技術の高さとサッカーIQの高さを持ち、様々なポジションで対応できる万能型のアタッカーであり、昨シーズンの冬の移籍市場で、マンチェスター・シティから移籍金5500万ユーロ(約77億円)で獲得し、シーズン後半戦でリーグ戦は4得点4アシストを記録、ヨーロッパリーグでも6試合で2得点2アシストとまずまずの成績を収めました。

しかし今シーズンは大型補強の煽りを受け、出場機会が減少し、ここまで(第33節終了時点)リーグ戦29試合に出場しているものの、スタメン起用は13試合と少なく、序列も低くなっています。

頭の良さや技術の高さは評価されているものの、リーグ戦4得点と決定力の低さも大きく響いています。

 

移籍金5500万ユーロの額に見合った活躍を見せるには至っていませんが、この万能型のアタッカーに対しては各ビッククラブも注目しており、マンチェスター・シティのコーチ時代に指導していたアルテタ監督率いるアーセナルフェラン・トーレス獲得に関心を示していることや、アトレティコ・マドリードカラスコとのトレードの噂も報道されています。

フェラン・トーレスバルセロナの中ではある程度の移籍金収入を見込める存在として、オファー次第では放出に前向きになる可能性もありますが、わずか1年半でバルセロナを去ることになってしまうのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか

 

今回は、2023年夏のバルセロナの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

リーガの覇権奪還は成し遂げられそうですが、昨シーズン同様、チャンピオンズリーグはグループステージで敗退してしまい、来シーズンはまずチャンピオンズリーグのグループステージ突破を最低限のノルマに掲げ、欧州のビッククラブと渡り合えるチーム力の強化を期待したいですね。

その前にまずサラリーキャップの問題をクリアし、ガビペドリといった新世代の中心を残留させたいところです。

もしガビペドリが放出となれば、バルセロナの戦力だけでなく、魅力も大きく落ちてしまうことでしょう。

何としてでも残留させるために、余剰戦力の整理を進め、サラリーキャップ問題をクリアしてほしいですね。

 

サラリーキャップ問題によるガビの登録問題や、審判買収疑惑スキャンダル“ネグレイラ事件”など、暗い話題が続き、その余波により、シーズン終了後の補強にも大きく影響を及ぼしそうです。

今シーズンは失点数“11”という圧倒的な堅守を武器にリーガで首位を走ってきましたが、チーム全体に哲学が浸透し、他を寄せ付けない圧倒的な強さを誇っていたかつての黄金時代の復活にはまだ時間がかかりそうです。

世界中の多くのサッカーファンを魅了したバルセロナを復活させるべく、シーズン終了後、どんな動きをしてくるのでしょうか?

バルセロナの動向に今後も目が離せませんね!

いつもありがとうございます!

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