バルセロナファンの皆さん、こんにちは。
チームの象徴であったメッシが抜けた昨シーズンは、前半戦で大きく躓き、クーマン監督は解任され、チャンピオンズリーグでもバイエルンやベンフィカに敗れ、グループステージ敗退という屈辱的な結果になってしまいました。
その後、黄金時代のレジェンドであるシャビが監督に就任し、冬の移籍期間でフェラン・トーレス、アダマ・トラオレ、オーバメヤンを獲得した後は復調し、デンベレの復調やペドリ、ガビのカンテラ出身の若手の躍動も相まって、3月に行われたクラシコでも4-0でレアル・マドリードに大勝しました。
しかし、ヨーロッパリーグでは準々決勝でフランクフルトに敗れ、4月にペドリが再離脱して以降、リーガでも連敗し、リーガは結局2位でフィニッシュしたものの、優勝したレアル・マドリードとは勝ち点差以上の力の差を見せつけられました。
昨シーズンの失敗から持ち直すべく、財政難問題を抱えながらも、放映権などの一部を売却することにより補強資金を作り出し、バイエルンからレヴァンドフスキ、リーズからハフィーニャ、セビージャからクンデを獲得し、移籍金総額1億5300万ユーロ(約216億円)もの超大型補強を敢行しました。
フリーでも、ミランからケシエ、チェルシーからクリステンセンとマルコス・アロンソ、アーセナルからベジェリンを獲得し、スカッドの大幅な入れ替えが行われました。
超大型補強の影響もあってか、現在リーガでは首位に立っており、2位のレアル・マドリードとは勝ち点差2ptとなっています。
新加入のレヴァンドフスキもリーガ得点ランキングで2位に5得点差を付ける13得点で堂々の首位に立っています。
しかし、第9節のクラシコでは成す術無く敗れ、チャンピオンズリーグ・グループステージでもバイエルン・ミュンヘン、インテルとの対戦でも敗れ、昨シーズンと同様、グループステージ敗退となってしまいました。
シャビ監督もバルセロナの哲学を追求し、ポゼッションサッカーを志向していますが、ボールを失った後のプレッシングの強度とビルドアップの質に課題を残し、かつての黄金時代の姿を取り戻すにはまだ時間がかかりそうです。
シーズン途中にCBのピケが現役引退するなど、かつての黄金時代の主力がチームを離れ、ペドリ、ガビ、ファティ、バルデといった新世代がバルセロナの主力に定着しつつありますが、この夏の移籍市場と同様、冬の移籍期間でも積極的な補強に動き出すかに注目が集まります。
ということで今回は、今シーズンこそはタイトル獲得と名誉挽回に意気込むバルセロナの2023年冬の
- 最新移籍情報と補強ポイント
- 狙っていると噂の獲得候補選手
- 退団が予想される選手
- まとめ
の順でお伝えしていきます。
最新移籍情報と補強ポイント
2023年冬のバルセロナの補強ポイントとして、
- RSB
- ブスケツの後釜
が挙げられるでしょう。
RSB
かつてのバルセロナのRSBにはダニエウ・アウヴェスという絶対的な存在が君臨していました。
ダニエウ・アウヴェスが2016年夏に退団して以降、セメド、デスト、セルジ・ロベルトらがRSBとして起用されましたが、レギュラーとして定着することは出来ず、昨シーズンはダニエウ・アウヴェスが自ら復帰して、リーグ戦13試合に先発出場しました。
契約満了によりダニエウ・アウヴェスは再び退団し、今シーズンは開幕当初はアラウホやクンデがRSBを務め、移籍市場終了間際にはベジェリンを獲得しましたが、スピードや守備の強度不足を露呈し出場機会を得ておらず、W杯中断前の数試合は本来LSBのバルデが右に回っていました。
ダニエウ・アウヴェスは攻撃力はもちろんのこと、ビルドアップでの貢献度も高く、バルセロナのパスサッカーに欠かせない存在となっていました。
ダニエウ・アウヴェス超えとまではいかないかもしれませんが、バルセロナのRSBにはビルドアップ能力の高さと守備の強度は求められるでしょう。
ブスケツの後釜
2008ー09シーズン以降、14シーズン半に渡り、公式戦通算696試合に出場し、チームのキャプテンを務めるブスケツですが、今シーズン終了後に契約満了を迎え、そのまま退団するのではないかとみられています。
かつての黄金時代の不動のアンカーも34歳を迎えましたが、今シーズンも主力として活躍し、リーグ戦12試合に出場しています。
しかし、ボール捌きはさすがのものの、カバーリングの遅さなどの衰えも垣間見えており、後継者確保は必須課題ともいえるでしょう。
フレンキー・デ・ヨングもアンカーを務めることは出来ますが、シャビ監督はアンカーとしては考えておらず、バレンシアにレンタル移籍中のニコ・ゴンザレスを戻すという可能性もありますが、ブスケツと同様、展開力と守備力の高さを兼ね備える守備的MFが求められることでしょう。
その他のポジションですが、前線は相変わらず人員過多の状況なので、余剰戦力の整理を重点的に進められるでしょう。
移籍市場終了間際に契約解消し移籍したブライトバイテのような、やや強引な手法は避けたいところですが、スリム化を目指したいところですね。
狙っていると噂の獲得候補選手
では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。
RSB
ファン・フォイス(ビジャレアル/アルゼンチン代表)
🎥 Juan Foyth vs Bayern Munich
— Barça Spaces (@BarcaSpaces) August 18, 2022
生年月日:1998年1月12日(24歳)
ポジション:RSB、CB、DMF
アルゼンチン人らしい粘り強く激しい守備を得意としつつ、積極的に前にボールを運んでいくスキルも水準以上のものを持っているDFです。
CBを本職としてはいますが、現在所属するビジャレアルではRSBを務めており、守備的MFにも対応できるユーティリティ性も持っています。
2017年夏に移籍したトッテナムでは十分な出場機会を得ることは出来ませんでしたが、20-21シーズンにビジャレアルにレンタルで加入すると、CBやRSB、ボランチなど様々なポジションをそつなくこなし、リーグ戦16試合に出場。
昨シーズンは完全移籍を果たすと、RSBのレギュラーに定着し、リーグ戦25試合、チャンピオンズリーグは10試合に出場しました。
今シーズンは怪我の影響で、リーグ戦4試合の出場にとどまっていますが、W杯中断前のリーグ戦で戦線復帰し、後半戦の活躍も期待されています。
バルセロナはこの夏の移籍市場でフォイス獲得に動いていたようですが、結局は実現せず。
ビジャレアル側はバルセロナ側から何も連絡を受けておらず、契約解除金が4200万ユーロ(約60億円)であることを伝えるだけの方針のようです。
ビジャレアルを今シーズン途中まで率いていたエメリ前監督も「私に安心感を与えてくれる存在」だと、フォイスに対して厚い信頼を寄せていました。
昨シーズン、ラ・リーガで1試合平均のタックル成功数が全体で5位(2.8回)を記録し、守備面での激しさと強さは既に保証されており、攻撃面でも積極的に参加するタイプではないですが、ビルドアップ能力も高く、チームに落ち着きをもたらす存在になり得るでしょう。
加入が実現すれば楽しみな存在ではありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ディオゴ・ダロト(マンチェスター・ユナイテッド/ポルトガル代表)
ダロト
vs
アーセナル
個別ハイライト本当良い選手になったなあダロト(´;ω;`)
嬉しいよ(´;ω;`)pic.twitter.com/sQh5oD7XP2— Manchester United 勝利の男神 (@EdWoodwardGod) September 7, 2022
生年月日:1999年3月18日(23歳)
ポジション:RSB、RMF、LSB
昨シーズン終了時点では放出候補であったものの、今シーズンは従来の攻撃センスに加え、守備対応でも成長を見せ、ビルドアップ時には中央寄りにポジションを取るなど、テン・ハーグ監督の哲学に沿ったパフォーマンスを見せ、信頼を勝ち得ています。
今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドで、GKを除くフィールドプレーヤーでは、ブルーノ・フェルナンデスに次ぐ、公式戦20試合で1704分に出場し、RSBの定位置を確保しています。
しかし、ダロトとマンチェスター・ユナイテッドとの契約は今シーズン終了後に満了し、クラブは1年の契約延長オプションを持っているものの、まだ行使していません。
そんな中、バルセロナもダロト獲得に関心を示しているようで、移籍金は3500万ポンド(約58億円)とされています。
攻撃センスは高かったものの、守備対応の甘さが目立ち、マンチェスター・ユナイテッドのこれまでの指揮官の十分な信頼を勝ち得るには至っていませんでしたが、今シーズンは大きく成長し、テン・ハーグ監督の信頼を完全に勝ち得ました。
契約延長しても十分ではないかと思われますが、ユナイテッドも新たなRSBの獲得の噂もあり、現金化できるダロトの売却も全くないとは言い切れません。
偽SBのような動きも出来、バルセロナの繋ぐサッカーにも難なく対応できそうですが、マンチェスター・ユナイテッドとしても簡単に手放したくない人材であることでしょう。
どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ブスケツの後釜
ルベン・ネヴェス(ウォルバーハンプトン/ポルトガル代表)
ネヴェス pic.twitter.com/CBVti3FKcr
— かふく🇯🇵 (@kahukuManUtd) August 28, 2022
生年月日:1997年3月13日(25歳)
ポジション:DMF、CMF
2017年夏、当時2部だったウォルバーハンプトンに加入し、その後プレミア昇格に貢献、5シーズン半にわたり、ウルブスの中心として活躍しています。
昨シーズンはリーグ戦33試合に出場し、4得点2アシストを記録しました。
ポルトガル代表でも主力として定着しており、ワールドカップ・カタール大会ではグループステージ3試合全てにスタメン出場しています。
中盤の底から、視野の広さを武器に、長短の精度の高いパスを展開し、チャンスメークしていき、精度の高いミドルシュートもあり、豊富な運動量で強度の高い守備を見せています。
今シーズンも、累積警告による出場停止の1試合以外のリーグ戦14試合にスタメンフル出場しており、チームにおいて代えのきかない存在となっています。
現在、プレミアリーグ最下位に沈んでいるウルブスでキャプテンを務めているネヴェスは、「ウルブスでのプレーに集中しなければならない」と強調しつつも、「バルセロナでプレーしたいと思わない人はいないだろう」とバルセロナからの関心を否定はしませんでした。
ウルブスとしては、放出となると大打撃になりますが、契約は来シーズン終了後に満了し、残留に向けて大型補強を捻出するために、多くのビッククラブから関心を集めるネヴェスを放出する可能性も否定できません。
バルセロナは、この夏の移籍市場でもルベン・ネヴェス獲得に動いていましたが、実現せず。
この冬も引き続き獲得に向けて動いており、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルも獲得に関心を示しているようです。
代理人のジョルジュ・メンデスがバルセロナ移籍を後押ししているという噂もありますが、どうなるでしょうか、引き続き注目です。
マルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ/スペイン代表)
お手本の縦パス by #スビメンディ 選手
お手本のフィニッシュ by #ブライス・メンデス 選手#LaLigaSantander #LaLigaHighlights@RealSociedad_JP pic.twitter.com/43ui6NWt0i— ラ・リーガ (@LaLigaJP) September 1, 2022
生年月日:1999年2月2日(23歳)
ポジション:DMF、CMF
中盤の底で正確なボール捌きと的確な状況判断を見せ、守備の強さも見せる、ラ・レアル生え抜きの若手ピボーテです。
昨年行われた東京オリンピックでは、スペイン代表の銀メダル獲得に大きく貢献し、残念ながらワールドカップ・カタール大会のスペイン代表メンバー入りは逃しましたが、次の代表入りも大きく期待されています。
地元レアル・ソシエダの下部組織に入団後、19-20シーズンでトップチームデビューを果たし、3シーズン半に渡り、23歳ながら公式戦通算114試合に出場し、経験も豊富です。
今シーズンも、ここまでリーグ戦全14試合に出場し、ラ・リーガで3位につけているレアル・ソシエダの不動のピボーテとして活躍しています。
プレーエリア、またプレースタイルから、ブスケツの後継者として、シャビ監督も高い評価をしており、バルセロナに対して獲得を促していますが、スビメンディはソシエダとの2025年6月末までの契約を、2027年6月末まで延長し、契約解除金は6000万ユーロ(約86億4000万円)とされているようです。
23歳と若く、スビメンディのこれからの伸びしろも期待しているシャビ監督ですが、獲得が実現するには様々な障壁があるようです。
とはいえ、正確なボール捌きとパス成功率の高さを誇る若手ピボーテを獲得出来れば、かつてのバルセロナの姿により近づくかもしれません。
加入に期待しつつ、今後の動向にも注目ですね。
その他
ベルナルド・シウヴァ(マンチェスター・シティ/ポルトガル代表)
ベルナルド・シウヴァ pic.twitter.com/QGGgHkS4c4
— 細かすぎて伝わらないマンチェスターシティ (@city_pic) August 22, 2021
生年月日:1994年8月10日(28歳)
ポジション:OMF、CMF、RWG
昨シーズンは豊富な運動量でピッチを駆け回り、多くの得点機会に絡み、チームの中心として活躍しました。
中盤だけでなく、ウイングや偽9番としても起用され、マンチェスター・シティにおいて替えが効かない選手の一人です。
今シーズンもここまでリーグ戦14試合に出場し、2得点5アシストを記録しています。
ベルナルド・シウヴァとマンチェスター・シティとの契約は2025年まで残っていますが、この夏の移籍市場ではバルセロナとパリ・サンジェルマンへの移籍話が挙がっていました。
シウヴァはかねてからバルセロナを憧れのクラブであると公言しており、グアルディオラ監督も残留を強く望んでいたものの、「移籍を希望する選手に残留を無理強いすることはない」とシウヴァに対する理解も示していました。
結局、この夏での移籍は実現せず、フェラン・トーレス獲得時の移籍金の未払いもあり、マンチェスター・シティはこの問題が解決しない限り、交渉の座にはつかないとしています。
移籍金としてシティは最低でも8000万ユーロ(約111億円)を要求する姿勢ですが、この冬はピケの引退により4400万ポンド(約73億円)の節約に成功し、その資金をベルナルド・シウヴァの獲得に費やすのではないか報道されています。
この夏はサラリーキャップの問題もあり、正式オファーを提示することは出来ませんでしたが、シウヴァのバルセロナに対する憧れは変わらず、加入が実現すれば、バルセロナでも貴重な戦力になることでしょう。どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
退団が予想される選手
次に、退団が予想される選手を取り上げます。
ジョルディ・アルバ(スペイン代表)
右SB → 左SBで超ゴラッソ
右サイドバック #ダニ・アウヴェス のクロスから、左サイドバック #ジョルディ・アルバ がスーパーボレー!
:@DAZN_JPN pic.twitter.com/pWF4tks7Vb
— GOAL Japan (@GoalJP_Official) May 9, 2022
生年月日:1989年3月21日(33歳)
ポジション:LSB、LMF
移籍先候補:ナポリ、インテル
2012年夏にバルセロナに加入後、約10シーズンにわたり、公式戦441試合に出場し、25得点95アシストを記録するなど数多くのタイトルをもたらし、バルセロナ史上最高の左サイドバックとも称されてきました。
またスペイン代表でも左サイドバックのレギュラーを務め、カタールW杯でも3試合にスタメン出場しました。
昨シーズンのラ・リーガではリーグ戦30試合に出場し、2得点10アシストを記録し、相変わらずの攻撃力の高さを見せていましたが、今シーズンはバルデの台頭とマルコス・アロンソの加入により、先発出場の機会が少なくなり、ここまでリーグ戦は10試合(先発出場7試合)、チャンピオンズリーグは2試合の出場にとどまっています。
この夏の移籍期間終了間際には、人件費削減のためにアルバをインテルにレンタル移籍させる計画があり、合意に達したとの報道もありましたが、アルバがこの移籍を拒否し、結局残留に至りました。
アルバのクラブ愛の強さがうかがえますが、高給取りの一人であるのも事実であり、バルセロナはアルバとの2024年6月末までの契約を解除してフリーで移籍させることも考えているようです。
チームに多くのタイトルをもたらしてきた功労者との別れ方は円満なものであって欲しいところではありますが、次世代の台頭もあり、アルバ自身も移籍に踏み切る可能性も否めません。
どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
エクトル・ベジェリン(元スペイン代表)
チャビ&ベジェリン pic.twitter.com/lVjJBVjQYo
— FC バルセロナ (@fcbarcelona_jp) September 2, 2022
生年月日:1995年3月19日(27歳)
ポジション:RSB、RMF
移籍先候補:ローマ、ベティス
バルセロナの下部組織出身で、2011年にアーセナルのアカデミーに移籍し、2013年にトップチームデビューを果たすと、RSBの主力として活躍し、アーセナルで公式戦239試合に出場、9得点29アシストを記録しました。
しかし、アルテタ監督就任後は負傷離脱なども重なり、序列が低下し、出場機会が減少。
昨シーズンはベティスにレンタル移籍し、公式戦32試合に出場し、コパ・デル・レイ制覇にも大きく貢献しました。
ベティスへの完全移籍を望んでいましたが、交渉は決裂し、移籍期間終了間際に11年ぶりの古巣復帰が実現しました。
しかし、加入直後に左足のヒラメ筋負傷で戦線離脱し、復帰したばかりのチャンピオンズリーグ・グループステージ第5節のバイエルン戦では、かつてのスピードは影を潜め、守備対応の甘さを露呈してしまいました。
リーグ戦は第11節ビルバオ戦(10/23)から出場は無く、LSBのバルデを右に回して起用していることから、バルセロナでも序列を下げてしまった印象です。
バルセロナのサイドバックには、中央に絞ってビルドアップに参加することも求められており、直線的な突破を得意とするベジェリンのプレースタイルとは少し隔たりがあるように見えます。
昨シーズン、ベティスで見せたような活躍には程遠く、バルセロナも新たなRSBを求めていることから、適切なオファーがあれば放出に動く可能性もあります。
11年ぶりの古巣復帰となりましたが、残念ながらほろ苦い帰還となってしまいそうです。
後半戦からの巻き返しにも期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
セルヒオ・ブスケツ(スペイン代表)
敵の背中にスッと入り込みビダルの落としを受け、次の攻撃に繋げるブスケツ。ビダルの空けたスペースに侵入するセメド。バルセロナの連動。
— とんとん (@sabaku1132) July 14, 2020
生年月日:1988年7月16日(34歳)
ポジション:DMF
移籍先候補:インテル・マイアミ
2008ー09シーズン以降、14シーズン半に渡り公式戦通算696試合に出場し、チームのキャプテンを務め、攻守の切り替えにおいて欠かせない役割を果たしてきました。
またスペイン代表としても長年活躍し、カタール・ワールドカップでは4試合に先発出場しました。
今シーズンもここまでリーグ戦12試合に出場し、キャプテンとしてチームを牽引していますが、バルセロナとの契約は今シーズン終了後に満了し、そのまま退団するのではないかとみられています。
ブスケツ自身も新天地での挑戦を望んでおり、バルセロナもブスケツの高額な給与を維持するのが難しい状況のようです。
移籍先としては、現在MLSのインテル・マイアミが有力視されており、ブスケツ自身もMLSでの挑戦に興味を示しているようです。
この冬の移籍期間で正式契約締結となり、シーズン終了後に円満での退団となる可能性が高いと報道されています。
ピケが今シーズン途中で現役引退し、アルバやブスケツも移籍となれば、グアルディオラやルイス・エンリケが率いていたバルセロナ黄金時代の主力メンバーはほぼいなくなります。
これでいよいよ新世代へのバトンタッチとなるのか、今後のバルセロナの転換期ともなるブスケツの動向にも注目です。
フランク・ケシエ(コートジボワール代表)
ケシエvsインテル•マイアミ pic.twitter.com/pbwW5UWzZ7
— ばるむんど EL MUNDO DE BARCELONA (@BarMundo_jp) July 20, 2022
生年月日:1996年12月19日(25歳)
ポジション:CMF、DMF、OMF
移籍先候補:アストン・ヴィラ、フルハム
圧倒的なフィジカルで対人守備での強さを発揮するだけでなく、ピッチを縦横無尽に走り回る運動量を誇り、攻撃面での貢献度も高い選手です。
バルセロナの中盤にはいないフィジカルの強さと運動量を武器にしたタイプのMFなので、どんな化学反応を見せてくれるか、開幕前から注目を集めていました。
しかし、今シーズンはここまでリーグ戦7試合(先発出場2試合)にとどまり、真価を発揮するには至っていません。
フレンキー・デ・ヨングの残留もあり、ペドリ、ガビ、ブスケツらとのポジション争いで後れを取り、テクニックを重視するシャビ監督の中では序列が低くなっています。
現在はハムストリングの負傷で離脱しており、年内の復帰は難しい状況です。
ケシエの代理人は、「バルセロナのサッカーに順応中だ」とコメントし、冬の移籍の噂を否定しましたが、プレミアリーグ方面から関心を寄せられており、財政難を抱えるバルセロナは、移籍金を得られるチャンスと見て、適切なオファーであれば移籍に応じる可能性もあるでしょう。
ケシエのフィジカルが大きな武器となる場面がこれから出てくるかもしれませんが、負傷離脱から復帰しても出場機会が増えないならば、移籍に踏み切る可能性も高くなってくるでしょう。
わずか半年でバルセロナを去ることになってしまうのか、今後の動向に注目です。
フレンキー・デ・ヨング(オランダ代表)
ピンチをチャンスに変えたフレンキー・デ・ヨングのプレー #UCL pic.twitter.com/QGzM0l06MB
— UEFAチャンピオンズリーグ (@UCLJapan) October 20, 2022
生年月日:1997年5月12日(25歳)
ポジション:CMF、DMF
移籍先候補:マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、チェルシー
2019年夏にアヤックスから移籍金7500万ユーロ(約96億4000万円)で加入後、主力として活躍し、昨シーズンもリーグ戦32試合に出場すると3得点を記録、ペドリやガビと共にこれからのバルセロナの中盤の軸となる存在として期待されていました。
しかし、この夏の大型補強の資金捻出のために、各ビッククラブから関心を寄せられ、多額の移籍金を見込めるデ・ヨングに対して、チームは退団を促していましたが、結局は残留しました。
昨シーズン途中は60分前後での途中交代が多く、第21節のラージョ・バジェカーノ戦では交代に対して、怒りを露わにし、開幕前のプレシーズンマッチではCBで起用されるなど、バルセロナでの状況は思うように上手くいきませんでしたが、残留した今シーズンはここまでリーグ戦13試合(先発出場9試合)に出場し、2得点1アシストを記録しています。
しかし、チャンピオンズリーグでグループステージ敗退に終わったことから、収益減少が見込まれ、再び移籍話が加熱しそうです。
フレンキー・デ・ヨング獲得には、夏に引き続きマンチェスター・ユナイテッドやパリ・サンジェルマン、リバプールといったビッククラブが獲得に関心を示しているようで、獲得時の移籍金(7500万ユーロ)に近いオファーが届いた場合は、放出に応じる可能性もあるでしょう。
デ・ヨング自身は「ここでの生活はパーフェクトだ。できるだけ長くバルセロナにいたい」とコメントし、残留希望を表明していますが、カタール・ワールドカップのオランダ代表でのパフォーマンスも評価されており、冬の移籍期間では再びビッククラブからのオファーが集まりそうです。
どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
メンフィス・デパイ(オランダ代表)
/
丁寧に崩して
仕上げはデパイ
\
アメリカに勝ち切ったオランダが
ベスト8一番乗りFIFAW杯カタール2022 ラウンド16
オランダ×アメリカ
DAZNでハイライト配信中『FIFAワールドカップタイム デイリーレビュー』
11/21(月)-12/19(月)毎朝8時#FIFAWorldCup #Qatar2022 pic.twitter.com/yE4cQopMbR— DAZN Japan (@DAZN_JPN) December 4, 2022
生年月日:1994年2月13日(28歳)
ポジション:CF、LWG、ST
移籍先候補:ローマ、マンチェスター・ユナイテッド、ユベントス
昨シーズン、リヨンからバルセロナに加入し、クーマン前監督政権下では主力として活躍していましたが、シャビ監督就任後は、途中出場がメインになり、結局昨シーズンはリーグ戦28試合で12得点を記録、チームのトップスコアラーとなりましたが、序列はかなり低い状態となってしまいました。
さらに今シーズンは世界有数のストライカーであるレヴァンドフスキの加入もあり、デパイを取り巻く状況はかなり悪くなってしまいました。
自身も太ももの怪我による離脱も重なり、ここまでリーグ戦2試合の出場にとどまっています。
デパイがバルセロナに加入した最大の要因はクーマン前監督の存在であり、給与減額を受け入れてまで入団しましたが、昨シーズン途中にその恩師も解任され、夏での退団の可能性もありましたが、結局は残留しました。
「このクラブが本当に大好きなんだ」とコメントし、チーム愛を強調していますが、バルセロナは今シーズン終了までとなっているデパイとの契約を延長する意思は無く、現金化できるこの冬の移籍市場での放出を模索しているのかもしれません。
オランダ代表でもワールドカップ・カタール大会でゴールを決め、リーガでもわずか2試合の出場ながら1得点を記録するなど、得点力はまだ健在をアピールしています。
デパイ獲得には、クリスティアーノ・ロナウドが退団し、CFが不足しているマンチェスター・ユナイテッドや、信頼できるバックアッパーを欲するユベントス、ローマなどが関心を示しているようです。
近いうちにバルセロナを去る可能性は高くなっていますが、この冬で動くことになるのでしょうか、今後の動向に注目です。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、2023年冬のバルセロナの最新移籍情報と補強ポイント、狙っていると噂の獲得候補選手、退団が噂される選手を取り上げました。
現在、リーグ戦は首位に立っていますが、2位レアル・マドリードとの勝ち点差は僅かであり、取りこぼしがあれば一気に抜かされる危険性もあります。
後半戦も気が抜けない戦いが続きますね。
チャンピオンズリーグもグループステージでの敗退も決まり、今シーズンのバルセロナの最低限のノルマは“ラ・リーガ制覇”ではないでしょうか。
リーガ優勝を逸すれば、シャビ監督の進退にも大きな影響が及ぶことでしょう。
チャンピオンズリーグで敗退したため、昨シーズンと同様、後半戦からはヨーロッパリーグに参戦しますが、決勝トーナメントプレーオフでは、マンチェスター・ユナイテッドとの対戦が決定しました。
共に再建に苦しんでいる名門クラブではありますが、いきなり世界屈指のビッククラブ同士の対戦が実現し、楽しみですね。
かつてはチーム全体に哲学が浸透し、他を寄せ付けない圧倒的な強さを誇っていましたが、現在リーガでは首位に立っているものの、個の力で何とか勝ち切っている印象が強く、かつての黄金時代の中心的な存在だったシャビ監督にかけられたバルセロナの再建の期待も徐々に薄れつつあります。
まずは結果が欲しいところではありますが、補強方針も含め、世界中の多くのサッカーファンを魅了したバルセロナを復活させるべく、改めて“原点回帰”にも期待したいと思います。
後半戦の戦いにも注目していきましょう。
他に気になるチームはありますか?
プレミアリーグ(イングランド)
ブンデスリーガ(ドイツ)
リーガエスパニョーラ(スペイン)
セリエA(イタリア)
リーグアン(フランス)
いつもありがとうございます!
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