インテリスタの皆さん、こんにちは。
11年ぶりのスクデットを獲得したものの、上層部との補強方針が合わずコンテ監督が退任し、ラツィオを率いていたシモーネ・インザーギ監督が就任した昨シーズンは、セリエA連覇に向け、冬の移籍期間の時点では首位に立っていましたが、後半戦に失速し、最終節までもつれ込んだミランとの優勝争いの結果、惜しくも2pt差で優勝を逃してしまいました。
ただ、リーグ戦は連覇を逃しましたが、コパ・イタリアを制し、何とかタイトルは獲得することは出来ました。
昨シーズン、得点数はセリエAでトップの84点、失点数もセリエAで2位の32失点と、一昨シーズンのコンテ前監督の“3-5-2”のフォーメーションをベースにしつつ、DFラインからの積極的な攻撃参加といったシモーネ・インザーギ監督の新たな要素も加え、イタリア国内では強さを見せていましたが、チャンピオンズリーグとの二足の草鞋を履き、過密日程によって苦しめられた2~3月にかけて失速してしまいました。
オーナーの蘇寧グループの経営難もありますが、スクデット奪還に向け、2022年夏の移籍市場では、限られた予算の中で積極的に補強を行っていきました。
何と言っても、補強の目玉はルカクの復帰ですね。
20-21シーズン、リーグ戦36試合に出場し、24得点10アシストを記録、11年ぶりのスクデット奪還の原動力となったストライカーを、チェルシーから1年のレンタル契約(レンタル料800万ユーロ:約11億4000万円)で獲得しました。
またフリーでの加入にはなりますが、アヤックスからGKオナナを、ローマからムヒタリアンを獲得。
さらにレンタルで、インザーギ監督の古巣ラツィオからアチェルビを獲得するなど、積極的な補強に動きました。
さらに放出に関しては、ペリシッチ(トッテナム)、サンチェス(マルセイユ)、ビダル(フラメンゴ)らがフリーで退団したものの、懸念されていた主力の引き抜きもなく、戦力アップに成功したかのように見えました。
しかし、いざシーズンが始まると、リーグ戦では第3節ラツィオ戦で3-1で敗れ、第5節のミラノダービーでも敗れ、その後第7節ウディネーゼ戦、第8節ローマ戦と連敗し、リーグ戦8試合で4勝4敗とスタートダッシュに失敗。
その後は4連勝と持ち直したかに見えましたが、第13節ユベントス戦でも敗れ、ここまで(第16節終了時点)リーグ戦は首位ナポリに勝ち点差8の4位につけています。
得点力は現時点でセリエA全体で2位の35得点を記録し、相変わらずの得点力の高さを見せつけていますが、失点数はリーグ順位トップ5に入るチームの中で、最も多い22失点と、これまで堅守を誇ってきた守備陣に綻びが見られ、浮き沈みの激しいシーズンとなっています。
後半戦からの巻き返しを図り、この冬の移籍市場で積極的な補強を行いたいところですが、やはり財政難問題もあり、ビックネームに投資するのは難しく、主力選手の引き抜きの噂も引き続き出てくることでしょう。
ということで今回は、今シーズン前半戦で躓き、後半戦から巻き返し、優勝戦線に絡もうとするインテルの2023年冬の
- 最新移籍情報と補強ポイント
- 狙っていると噂の獲得候補選手
- 退団が予想される選手
- まとめ
の順でお伝えしていきます。
最新移籍情報と補強ポイント
2023年冬のインテルの補強ポイントとして、
- GK
- DFラインの補充
が挙げられるでしょう。
GK
これまでチームの正GKとして活躍してきたハンダノビッチも38歳となり、今シーズンから加入したオナナがチャンピオンズリーグのグループステージ6試合全てに先発し、リーグ戦も第9節サッスオーロ戦以降、正GKを務めるようになりました。
ハンダノビッチとインテルとの契約は今シーズン終了後に満了し、この冬での移籍、またシーズン終了後の退団が予想されています。
これまでは正GKハンダノビッチの後継者が補強ポイントになっていましたが、この冬からはオナナのバックアッパーとして信頼が置けるGKの獲得が補強ポイントになってくるでしょう。
DFラインの補充
この夏の移籍市場では、これまでインテルの守備を支えてきた3バック、シュクリニアル、デ・フライ、バストーニのいずれかが引き抜かれると噂されていましたが、結局3人とも残留し、今シーズンも3バックを組んでいます。
とはいえ引き続き、この3人にはビッククラブからの強い関心が寄せられ、いつ移籍が実現してもおかしくない状況です。
チームとしては、レンタルで加入しているアチェルビの完全移籍を目指し、ディマルコを3バックの左で固めるプランもありますが、いずれにせよDF陣の補充は必須の状況です。
狙っていると噂の獲得候補選手
では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。
GK
アレッシオ・クラーニョ(モンツァ/イタリア代表)
🥇🏆 ALESSIO #CRAGNO 🏆🥇
MVP della stagione 2018-19 👏🏼#UomoCragno #forzaCasteddu pic.twitter.com/n3YdYXVEWS
— Cagliari Calcio (@CagliariCalcio) May 26, 2019
生年月日:1994年6月28日(28歳)
ポジション:GK
シュートに対する反応の速さと、キック精度の高さに定評のあるGKです。
カリアリの守護神として不動の地位を築き、2018-19シーズンは、多くのビックセーブでチームを救い、セリエAでマン・オブ・ザ・マッチに7回選出されるなど、GKとして突出した活躍を見せました。
またイタリア代表でも2018年9月に初招集され、出場試合数は少ないながらも、度々招集される実力者です。
昨シーズンもカリアリの正GKとして、リーグ戦35試合に出場し、残念ながらチームはセリエBに降格となってしまいましたが、欠かせない主力として活躍しました。
しかし今シーズンは、カリアリから買取オプション付きの1年レンタルで昇格組のモンツァに移籍しましたが、20-21シーズンからモンツァの正GKを務めるインテル下部組織出身のディ・グレゴリオの前に控えに甘んじており、リーグ戦の出場はまだありません。
思わぬ形で苦境に置かれたクラーニョですが、イタリア代表にも名を連ねる実力者を放っておくわけにはいかず、経験あるバックアッパーとして、現在インテルの他にも、ミランも獲得候補の中に入れているようです。
レンタル元のカリアリも現在セリエBで11位と低迷し、1年でのセリエA復帰も厳しく、仮にレンタルバックとなったとしても、すぐに移籍の方向に動くことでしょう。
新加入のオナナがインテルの正GKに定着しつつありますが、好不調の波なく、シーズンを過ごすことが出来るかといわれると、まだ判断できない状況です。
オナナが調子を崩した時の信頼出来るバックアッパー、また正GKを任せられる存在としては、これ以上ないでしょう。
どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
アグスティン・ロッシ(ボカ・ジュニアーズ/アルゼンチン代表)
Agustín Rossi – Torneo de la Liga 2022pic.twitter.com/QjbT91BmEc
— Sebastián Bezzerri (@SBezzerri) October 24, 2022
生年月日:1995年8月21日(27歳)
ポジション:GK
反応速度の速さと的確なポジショニングで、派手なセービングではないものの、確実にシュートストップしていくGKです。
名門ボカ・ジュニアーズの正GKを務め、アルゼンチン代表としても、カタールW杯南米予選で1試合招集されています。
2020年夏にラヌースからボカに加入し、ここまで公式戦151試合に出場、正GKとして活躍しています。
2022シーズンも国内リーグ24試合に先発起用され、失点22点、クリーンシート10試合を記録するなど、安定した活躍を見せてくれました。
まだアルゼンチン代表に定期的に招集される存在とはなっていませんが、名門ボカ・ジュニアーズの正GKとして申し分ない活躍を見せ、過去にはウディネーゼが獲得に関心を示すなど、欧州進出も時間の問題となっているかもしれませんね。
市場価値は700万ユーロ(約9億7000万円:TransferMarkt調べ)となっており、インテルへの加入が実現すれば、控えGKにとどまらない活躍を見せてくれるかもしれませんが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
DFラインの補充
ムクタル・ディアカビ(バレンシア/ギニア代表)
Mouctar Diakhaby has had a very good season for Valencia so far, with the Guinean having turned around his fortunes at the club.
However, he is attracting interest as his contract winds down. pic.twitter.com/NaDDRnEWz1
— Football España (@footballespana_) December 30, 2022
生年月日:1996年12月19日(26歳)
ポジション:CB
身長192㎝の大柄かつ強靭なフィジカルと身体能力の高さを活かした対人守備との強さと、パス精度の高さを生かしたビルドアップ能力に定評があるセンターバックです。
アンダーカテゴリーではフランスの世代別代表でプレーしていましたが、フル代表はギニア代表を選択し、昨年6月に代表デビューを果たしました。
2016年にリヨンでトップチームデビューを果たし、2018年夏にバレンシアに加入後、4シーズン半で公式戦通算141試合に出場しています。
今シーズンもここまでリーグ戦(第15節終了時点)11試合に先発出場し、2得点を記録しています。
3バックの中央、また4バックの一角でも起用でき、セットプレーからの得点源としても活躍しています。
ディアカビとバレンシアとの契約は、今シーズン終了までとなっており、インテルはフリーでの獲得を狙っているようです。
守備の安定感には少し欠けるところはありますが、身体能力の高さに加え、ビルドアップでもある程度貢献できるところからも、インテル守備陣に加われば大きな戦力となることでしょう。
インテル加入が決定すれば、おそらくシュクリニアルが抜けた後の3バックの右に入ると予想されます。
身体能力の高さを前面に出したタイプのCBは現スカッドには少なく、貴重な存在となるでしょう。
3バックの強度を保つ存在となり得るのか、今後の動向に注目です。
アントニー・ロビンソン(フラム/アメリカ代表)
#USMNT’s Antonee Robinson is flipping toward the international break in fine form 🤸
(via @FulhamFC)pic.twitter.com/zWbvzPqh2U
— SI Soccer (@si_soccer) January 19, 2022
生年月日:1997年8月8日(25歳)
ポジション:LSB、LMF
スピードを活かした突破力を武器とし、足元の技術も高く、ドリブルからの仕掛けや正確なクロスの供給など、多彩な攻撃のバリエーションを見せるLSBです。
守備面でもスピードやフィジカルで競り負けることなく、強さを見せています。
カタールW杯のアメリカ代表では、全4試合に先発フル出場し、アメリカ代表のベスト16進出にも貢献しました。
アメリカ代表を選択していますが、イングランドで生まれ、エバートンの下部組織から、ボルトン、ウィガンでのプレーを経て、2020年8月にフラムに移籍し、在籍2シーズン半で公式戦通算84試合に出場、3得点4アシストを記録しています。
1年でのプレミアリーグ昇格を果たし臨んだ今シーズンも、ここまでリーグ戦(第18節終了時点)15試合に先発出場しています。
インテルとしては、今シーズンからLWBのファーストチョイスに成長したディマルコの競争相手として、ロビンソンに注目しているようです。
ロビンソンの市場価値は現在、1000万ユーロ(約13億7000万円:TransferMarkt調べ)となっていますが、インテルは移籍金2000万ポンド(約33億5000万円)を用意しているとの報道もあります。
スピード、正確な左足、対人の強さなど、ディマルコの競争相手としてはこれ以上ない存在ですし、LWBに限らず3バックの左で起用しても面白いかもしれません。
もちろんフラムでも不動のレギュラーとして活躍しているので、すぐに獲得とはいかないかもしれませんが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ボルナ・ソサ(シュトゥットガルト/クロアチア代表)
An 🅰️🅰️🅰️ start to the #Bundesliga season for Borna Sosa! 🙇♂️ pic.twitter.com/azsGdJG1W3
— Bundesliga English (@Bundesliga_EN) August 17, 2021
生年月日:1998年1月21日(24歳)
ポジション:LSB、LMF
左足からの正確無比なクロスからチャンスメイクするだけでなく、スピードを活かした突破や身長187㎝のフィジカルを活かした競り合いの強さなど、攻守において左サイドで躍動するMFです。
母親がドイツ生まれということもあり、ドイツ代表への招集の噂もありましたが、2021年9月にクロアチア代表デビューを果たし、カタールW杯では5試合に先発出場しました。
2018年7月にディナモ・ザグレブからシュトゥットガルトに加入すると、加入当初は出場機会を得られなかったものの、20-21シーズンから頭角を現し、20-21シーズンは10アシスト、昨シーズンは8アシスト、今シーズンもここまで(第15節終了時点)で5アシストを記録し、シュトゥットガルトの攻撃の重要なピースとなっています。
ソサの代名詞といえば、やはり左足からの正確なクロスではないでしょうか。
クロスの軌道と正確性から、デイビッド・ベッカムにも並ぶ質を持つとも評されており、今シーズンのブンデスリーガ全体でトップのクロス成功数(37本)を記録しています。
前述したロビンソンやディマルコにはない大きな武器を持っており、インテル加入が実現すれば、インテルでもソサの左サイドからの正確なクロスは大きな武器となるでしょう。
とはいえ、ソサ獲得にはインテル以外にも、バルセロナやマンチェスター・シティなどが関心を示しており、2025年6月末まで契約を残しているシュトゥットガルトは1500万ユーロ(約22億円)~2500万ユーロ(約37億円)を移籍金として要求する姿勢のようです。
インテルは買取オプション付きのレンタルでの獲得を目指しているようですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
その他
マルクス・テュラム(ボルシアMG/フランス代表)
Marcus Thuram – United Bound?🔴🇫🇷 pic.twitter.com/u38UGCPONX
— AG⁴⁹ (@TotalGarnacho) January 2, 2023
生年月日:1997年8月6日(25歳)
ポジション:CF、WG
かつてユベントスやバルセロナでも活躍したフランス代表DFリリアン・テュラムを父に持ち、父とは異なるFWでプレーし、身長192㎝の強靭なフィジカルを活かした対人の強さと、その巨体に見合わない機動力を兼ね備える万能型のストライカーです。
ウィングでも中央でもどちらで起用されても、自身の能力を発揮でき、前線の起点となるだけでなく、スピードに乗ったドリブルで自ら仕掛けてゴールを奪っていきます。
2019年夏に加入したボルシアMGでは加入直後は主力として活躍しましたが、昨シーズンは故障離脱の影響もあり、リーグ戦21試合で3得点1アシストと、これまでの2シーズンと同様の活躍を見せることは出来ず、素行面や守備意識の低さも問題視されていました。
しかし、今シーズンはブンデスリーガ得点ランキングで2位につけるリーグ戦10得点を記録するなど好調ぶりを見せており、カタールW杯のフランス代表メンバーにも選出されました。
ボルシアMGとの契約は今シーズン終了で満了となり、今シーズンの復調ぶりとW杯での活躍も相まって、この冬は各ビッククラブ間での争奪戦になっています。
現在バイエルンやニューカッスルらがテュラムの獲得に関心を示しており、ボルシアMGはテュラムの移籍金として、当初は3000万ユーロ(約42億9000万円)を要求する姿勢でしたが、1200万ユーロ(約17億円)に設定したようです。
インテルとしては、昨シーズンから獲得に関心を示し続けてきましたが、今シーズンのブレイクにより獲得に向けより厳しくなってきました。
資金面で勝負を挑むには力不足であり、やはりフリーでの獲得を目指すのではないかとされています。
インテルの新たな得点源としての期待も寄せられていますが、この冬の移籍市場での注目銘柄の新天地はどこになるのでしょうか、今後の動向に注目です。
退団が予想される選手
次に、退団が予想される選手を取り上げます。
ミラン・シュクリニアル(スロバキア代表)
Milan Škriniar – 2020/2021 pic.twitter.com/uFmuFXqfTZ
— Brozholic (@Brozholic) June 1, 2021
生年月日:1995年2月11日(27歳)
ポジション:CB
移籍先候補:パリ・サンジェルマン
身長187㎝の強靭なフィジカルを武器に、対人また空中戦での強さを誇り、アグレッシブな守備を見せるCBです。
スピード不足はやや否めないものの、それを補う鋭い読みとポジショニングセンスを持ち、ビルドアップ能力も高く、現トッテナムのコンテ監督が指揮をとっていた20ー21シーズン時から、インテルの不動の3バックの一角として活躍しています。
今シーズンもここまでセリエA全15試合、チャンピオンズリーグ・グループステージ全6試合に出場し、キャプテンマークを巻く試合もあるなど、チームにおいて欠かせない戦力となっているシュクリニアルですが、インテルとの契約は今シーズン終了後に満了し、新契約締結の公式発表はまだありません。
この夏の移籍市場では、PSGからの関心が何度も取り沙汰され、PSGは移籍金6000万ユーロ(約81億5000万円)のオファーを提示したものの、インテルの要求額には満たず、結局残留に至りました。
インテルもシュクリニアルとの契約延長交渉を行うとされていますが、PSGはこの冬でのシュクリニアル獲得に再挑戦するようです。
気迫溢れるプレーでチームを最終ラインから鼓舞するシュクリニアルの存在は、インテルのDF陣において頼もしいものとなっていますが、やはり財政難問題を抱えている以上、いずれこの3バックが解体されてしまう日が近づいているようです。
その第一弾がシュクリニアルとなってしまうのか、今後の動向に注目です。
ステファン・デ・フライ(オランダ代表)
Stefan de Vrij vs Milan pic.twitter.com/oruqszCW3r
— InterYaLautaro (@InterYaLautaro) April 17, 2020
生年月日:1992年5月2日(30歳)
ポジション:CB
移籍先候補:トッテナム、アトレティコ・マドリード、アストン・ヴィラ
大柄な体格と、視野の広さとカバーリング範囲の広さ、鋭い読みを活かし、クレバーな守備を見せるオランダ代表のCBです。
コンテ前監督政権下でも3バックの中心を担い、現在のチームに安定をもたらす欠かせない存在となっています。
2018年夏にラツィオからインテルに加入すると、4シーズン半で公式戦通算181試合に出場、9得点7アシストを記録し、今シーズンもここまでリーグ戦12試合に出場しています。
しかし、インテルとの契約は今シーズン終了後に満了し、現時点では契約延長に至っていません。
この冬での移籍も噂されていますが、特に獲得に熱心だといわれているのが、コンテ前監督率いるトッテナムです。
W杯中断明けのリーグ戦2試合で4失点を喫し、守備陣のテコ入れを目論むコンテ監督にとって、かつて自身の下でプレーし、互いによく精通しているデ・フライの獲得を狙っているようです。
トッテナム以外にも、アトレティコ・マドリードやアストン・ヴィラなどが移籍先候補に挙げられています。
財政難に苦しみ、主力選手を売却してきたインテルですが、多くのビッククラブから関心を寄せられていた3バックを崩すことなく、全員残留しました。
しかし今シーズン終了後のフリーでの退団を避けるために、この冬に満足の行くオファーが提示されれば、放出に踏み切る可能性もあります。
どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
デンゼル・ダンフリース(オランダ代表)
3️⃣ | ダンフリース@DenzelJMD2 🏊🏊#ForzaInter #RomaInter
— インテル・ミラノ (@Inter_jp) December 5, 2021
生年月日:1996年4月18日(26歳)
ポジション:RMF、RSB
移籍先候補:バイエルン・ミュンヘン、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル
身長188㎝の強靭なフィジカルから、推進力の強い突破を見せ、クロスの精度も高く、積極的にチャンスメイクしていく攻撃的サイドバックです。
インテルだけでなく、カタールW杯でもオランダ代表として全5試合に先発出場し、決勝トーナメント1回戦のアメリカ戦では1得点2アシストと得点機会全てに絡む活躍を見せました。
昨シーズンにハキミの後釜としてPSVから加入すると、シーズン序盤はベンチスタートが多かったものの、後半戦からRWBの定位置を確保し、リーグ戦33試合に出場、5得点5アシストを記録、右サイドからの突破だけでなく、中央に寄せて高い位置を保つ攻撃的なスタンスを見せ、相手に脅威を与えました。
今シーズンも昨シーズン同様に主力として活躍しており、ここまでリーグ戦全15試合に出場し、1得点3アシストを記録しています。
しかし、インテルでの活躍に加え、カタールW杯でも大きく評価を上げたダンフリースに対して、多くのビッククラブから、関心を示されているようです。
移籍先候補としては、バイエルン・ミュンヘン、マンチェスター・ユナイテッドの他、チェルシーはレンタル中のルカクの譲渡を含めて、アーセナルは富安とのトレードでダンフリース獲得を狙うとの報道もありました。
インテルは移籍金として最低でも6000万ユーロ(約83億円)を求める姿勢のようです。
ダンフリースの推進力の高い攻撃参加は、インテルの大きな武器となっていますが、カタールW杯での活躍で評価を高め、ビッククラブ間での争奪戦になりそうですね。
ダンフリースはインテルに残留するのか、それともビッククラブに引き抜かれるのか、今後の動向に注目です。
ロビン・ゴセンス(ドイツ代表)
Robin Gosens 🇩🇪pic.twitter.com/aOwKnOccok
— NerazzurriFans (@NerazzurriFans) January 27, 2022
生年月日:1994年7月5日(28歳)
ポジション:LMF、LSB
移籍先候補:レスター、レバークーゼン、ヴォルフスブルク、ニース
WBながら高い得点力を兼ね備え、敵陣に侵入していく積極性も高く、シュート技術も高いものを持ち、守備面でも184㎝と高い身長を生かした空中戦や対人での強さを発揮したり、豊富な運動量で左サイドを躍動します。
カタールW杯のドイツ代表メンバーには落選しましたが、2021年に行われたEURO2020では一躍脚光を浴びる活躍を見せていました。
昨シーズンの冬の移籍期間でアタランタから2500万ユーロ(約34億7000万円)で獲得しましたが、シーズン前半戦からハムストリング負傷により長期離脱した影響から、リーグ戦7試合の途中出場にとどまりました。
心機一転迎えた今シーズンは、開幕戦でスタメン出場したものの、それ以降はベンチスタートが続き、ディマルコとのポジション争いで後れを取っています。
出場機会をなかなか得られることが出来ず、カタールW杯のドイツ代表にも落選し、出場機会を求めて移籍に踏み切る可能性も高くなっています。
この夏の移籍市場終了間際ではレバークーゼンへのレンタル移籍が破談しましたが、引き続きレバークーゼンやヴォルフスブルクなど、ゴセンス自身今までプレー経験のないブンデスリーガ方面からの関心も強くなっています。
大きな期待を寄せられ、昨シーズン途中で加入しましたが、ここまではその期待に沿った活躍を見せるには至らず、わずか1シーズン足らずでインテルを去ることになるのでしょうか、今後の動向に注目です。
マッテオ・ダルミアン(元イタリア代表)
Matteo Darmian vs @borussia_en
Another impressive performance, not sure why he was subbed and not Young… pic.twitter.com/jqFqTo9xBI
— Uncle Sharma Backup Account (@unclesharma) December 3, 2020
生年月日:1989年12月2日(33歳)
ポジション:RSB、LSB、CB
移籍先候補:モンツァ、グラナダ
ダンフリース程の爆発的な攻撃力はないものの、クロスの精度も高く、堅実的な守備を見せ、チームに落ち着きをもたらすベテランDFです。
両サイドバックだけでなく、センターバックもこなせるなどユーティリティ性もあり、戦術理解度も高く、重宝される存在です。
2015年夏にトリノからマンチェスター・ユナイテッドに移籍し、4シーズンに渡りプレーした後、パルマを経て20ー21シーズンからインテルでプレーしています。
確実なレギュラーではないものの、20-21シーズンはハキミのバックアッパーだけでなくCBに入るなど、様々なポジションで起用され、リーグ戦26試合に出場、昨シーズンも開幕当初はスタメンで起用されていましたが、怪我で離脱した後はダンフリースがRWBのレギュラーとして定着し、後半戦はベンチスタートが多くなりました。
今シーズンもここまでリーグ戦10試合に出場し、RWBだけでなく、LWBやCBで出場する試合もありますが、バックアッパーの域は出ていない印象です。
インテルとの契約は今シーズン終了までとなっており、33歳という年齢や、ダンブロージオやカリアリからレンタルで加入している若手のベッラノーバなども控え、右サイドバックの人材はやや飽和気味の状況から、ダルミアン放出に動く可能性も出てきています。
ダルミアンの経験と安定感のあるプレーから、モンツァなどが獲得に関心を示しているようです。
サイドバックだけでなく、センターバックもこなせるユーティリティ性や、経験からチームに落ち着きと安定感をもたらす貴重な存在として、インテルも手元に置いておきたいところかもしれませんが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ロベルト・ガリアルディーニ(元イタリア代表)
Roberto Gagliardini vs Lazio | Highlights | Amazing performance | Full HD | 🔥 pic.twitter.com/lvA8z2YQiC
— MarcoTs (@_Sellaz_) August 27, 2022
生年月日:1994年4月7日(28歳)
ポジション:CMF
移籍先候補:トリノ、モンツァ、クレモネーゼ、セビージャ
188㎝の長身と足元の技術の高さを併せ持ち、ボールキープや前線へのパスの供給でチャンスメイクしていくだけでなく、守備面でも対人の強さを発揮するなど、攻守両面で一定の水準以上のものを持っているCMFです。
そのスケールとプレースタイルから“イタリア版ポグバ”とも評されています。
2017年1月にアタランタからインテルにレンタルで加入すると、シーズン終了後に完全移籍、順調に定位置を確保し、17-18シーズンはリーグ戦30試合に出場、主力として活躍しました。
しかし、バレッラの台頭やチャルハノールの加入により、出場機会は徐々に少なくなり、ベンチスタートが定位置になってしまいました。
今シーズンもここまでリーグ戦5試合に出場、うち先発出場はわずか1試合のみとなっています。
ガリアルディーニとインテルとの契約は今シーズン終了までとなっており、現時点では契約延長の動きはなく、シーズン終了をもってフリーでの退団が予想されますが、移籍金を手に入れられるこの冬での放出の可能性もあります。
まだ28歳と衰える年齢ではなく、現時点ではトリノやモンツァ、クレモネーゼといったセリエA勢が獲得に関心を示しているようです。
加入当初は大きな期待を寄せられ、主力として活躍していましたが、ここ数年は不遇の状況に置かれています。
今シーズンも新加入のムヒタリアンや、エンポリからレンタルで加入している若手のアスラニなどに押されつつあり、新天地を求める可能性も高いでしょう。
どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、2023年冬のインテルの最新移籍情報と補強ポイント、狙っていると噂の獲得候補選手、退団が噂される選手を取り上げました。
今シーズン前半戦は、大きく躓いてしまいましたが、まだ逆転不可能な勝ち点差ではなく、後半戦からの巻き返しにも大きく期待したいですね。
上位陣との対戦はもちろんのこと、中位クラブとの試合での取りこぼしも避けたいところですね。
昨シーズンに引き続き、チャンピオンズリーグはグループステージ2位で突破しました。
とりわけ今シーズンは、バイエルン・ミュンヘン、バルセロナと同居した死のグループになりましたが、バルセロナとの2試合を1勝1分けで終わり、2位で突破したのは大きく評価できるのではないでしょうか。
決勝トーナメント1回戦では、ポルトとの対戦が決定しています。
イタリア勢として、久々のベスト8進出にも期待ですね。
この夏の移籍市場では、主力の流出を抑えることは出来ましたが、ワールドカップで評価を高めた選手も多く、財政難問題を抱えるチームがこの冬の移籍市場で主力の放出に踏み切る可能性もあります。
さらに、後半戦の戦いぶり次第では、欧州カップ戦出場権の獲得を逃す可能性もあり、収支面で厳しい状況に陥る可能性もあるでしょう。
とはいえ戦力面ではセリエAトップクラスの陣容を揃えているインテルには、経験豊かな選手たちも多く、ここからの巻き返しにも大きく期待したいと思います。
後半戦のインテルの戦いぶりにも注目していきましょう。
他に気になるチームはありますか?
プレミアリーグ(イングランド)
ブンデスリーガ(ドイツ)
リーガエスパニョーラ(スペイン)
セリエA(イタリア)
リーグアン(フランス)
いつもありがとうございます!
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