高校サッカーファンの皆さん、こんにちは。
夏のインターハイも終わり、全国各県で冬の選手権の予選が始まっています。
最後の大舞台に向けた熱い戦いが繰り広げられるでしょう。
今回は、日本最北端の北海道予選についてお伝えしていきます。
北海道も、前述した神奈川県と同じく、インターハイでは出場枠2を与えられていますが、選手権では出場枠1になります。
北海道勢の全国での最高成績は選手権(1978年度、室蘭大谷)、インターハイ(1981年、1985年、室蘭大谷)ともに準優勝と、未だ全国制覇の経験はありません。
近年はなかなか好成績を収めることは出来ていませんが、旭川実業が2017年のインターハイでベスト8の成績を収めるなど、全国との距離を縮めつつあります。
また道内では圧倒的に飛び抜けた存在はおらず、横一線の激しい出場権争いが繰り広げられるでしょう。
という事で今回の記事は
- 全国高校サッカー選手権2022北海道予選の日程
- 全国高校サッカー選手権2022北海道予選の組み合わせ
- 全国高校サッカー選手権2022北海道予選の優勝候補
- 全国高校サッカー選手権2022北海道予選の注目選手
- まとめ
という順番でお伝えしていきます。
全国高校サッカー選手権2022北海道予選の日程
全国高校サッカー選手権2022北海道予選の日程は以下の通りです。
地区予選
1回戦
2022年8月21日(日)
2回戦
2022年8月27日(土)
3回戦
2022年8月28日(日)
ブロック決勝
2022年9月3日(日)
北海道予選
1回戦
2022年10月15日(土)
2回戦
2022年10月16日(日)
3回戦
2022年10月17日(月)
準決勝
2022年10月22日(土)
決勝
2022年10月23日(日)
現在、地区予選までの日程が終了しています。
全国高校サッカー選手権2022北海道予選の組み合わせ
1回戦
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
1 | 10/15 | 10:00 | 中標津 0 × 17 北照 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
2 | 10/15 | 10:00 | 札幌龍谷 2 × 0 岩見沢緑陵 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
3 | 10/15 | 10:00 | 函館大有斗 2(6PK5)2 釧路北陽 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
4 | 10/15 | 10:00 | 札幌第一 3 × 2 札幌東 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
5 | 10/15 | 12:00 | 旭川大高 2(4PK3)2 東海大札幌 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
6 | 10/15 | 12:00 | 滝川 0 × 3 北海 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
7 | 10/15 | 12:00 | 室蘭清水丘 0 × 9 とわの森三愛 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
8 | 10/15 | 12:00 | 道文教大附 4 × 1 帯広北 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
9 | 10/15 | 14:00 | 札幌創成 5 × 1 稚内大谷 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
10 | 10/15 | 14:00 | 七飯 0 × 5 駒大苫小牧 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
11 | 10/15 | 14:00 | 網走南ヶ丘 1(5PK3)1 旭川北 |
2回戦
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
12 | 10/16 | 10:00 | 旭川実業 6 × 0 北照 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
13 | 10/16 | 10:00 | 北星大附 0(5PK3)0 札幌龍谷 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
14 | 10/16 | 10:00 | 函館大有斗 0 × 4 北海道室蘭大谷 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
15 | 10/16 | 12:00 | 旭川大高 0 × 3 北海 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
16 | 10/16 | 12:00 | 札幌大谷 1 × 2 札幌創成 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
17 | 10/16 | 12:00 | 札幌第一 1 × 2 札幌光星 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
18 | 10/16 | 14:00 | とわの森三愛 3 × 0 道文教大附 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
19 | 10/16 | 14:00 | 駒大苫小牧 3 × 0 網走南ヶ丘 |
準々決勝
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
20 | 10/17 | 10:30 | 旭川実業 1(3PK4)1 北海 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
21 | 10/17 | 10:30 | 北星大附 1 × 4 北海道室蘭大谷 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
22 | 10/17 | 13:00 | 札幌創成 2 × 0 駒大苫小牧 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
23 | 10/17 | 13:00 | とわの森三愛 0 × 2 札幌光星 |
準決勝
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
24 | 10/22 | 10:30 | 北海 1 × 0 北海道室蘭大谷 |
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
25 | 10/22 | 13:00 | 札幌創成 0(1PK4)0 札幌光星 |
決勝
No | 月 日 | 時 間 | 対戦カード |
26 | 10/23 | 12:05 | 北海 2 × 1 札幌光星 |
全国高校サッカー選手権2022北海道予選の優勝候補
北海道予選の優勝候補として挙げたい高校は、「旭川実業」「札幌大谷」「札幌創成」の3校です。
【旭川実業】
まず優勝候補の筆頭に挙げるのは、今夏のインターハイ予選を制した旭川実業です。
現在、プリンスリーグ北海道でも首位に立っており、北海道内ではトップのチーム力を有しています。
攻撃面では、ボランチの樫山一生から、インターハイでも得点を挙げたレフティーの渡辺健斗、安保悠輝、2年生の和嶋陽佳の2トップへボールを供給し、破壊力の高さを見せています。
一方、チームは課題として守備面を挙げていますが、大量失点で崩れる試合はほとんどなく、集中力の高さを見せ、試合巧者ぶりを見せています。
前回の選手権予選では、決勝でPK戦の末、北海高に敗れ、悔しさを味わいました。
今回の選手権予選は、前回のリベンジだけでなく、北海道内で絶対的な存在としての立場を固める上でも、並々ならぬ思いをぶつけてくることでしょう。
選手権予選を制し、2018年度以来4年ぶりの選手権出場を果たすだけでなく、2017年のインターハイベスト8を超え、全国での躍進を遂げることも出来るのか注目です。
【札幌大谷】
次に優勝候補に挙げるのは、2年前、第99回大会の出場校札幌大谷です。
インターハイ予選では、準々決勝でインターハイに出場した札幌光星にPK戦の末敗れてしまいましたが、プリンスリーグ北海道では首位の旭川実業に次ぐ2位に付けています。
プリンスリーグ第7節では、旭川実業に3-1で勝利を収めており、旭川実業に対抗しうるチーム力を有しています。
1年生からスタメンを張るDFリーダーの安食優斗を中心とした守りに加え、積極的な攻撃参加が持ち味のMF高橋颯汰、チームのエースストライカー長太陽寛など、2年前の選手権を経験しているメンバーを中心に、総合力の高いチームとなっています。
旭川実業をはじめ、多くのライバルが控える中、北海道予選を制し、2年ぶりの選手権出場となるか、注目です。
【札幌創成】
最後に優勝候補に挙げるのは、悲願の全国の切符を狙う札幌創成です。
2年生主体のチームで臨んだ前回大会は、ベスト8の前の2回戦で選手権出場の北海高にPK戦の末に敗れてしまいました。
その時のメンバーが多く残る今年度のチームは、インターハイ予選では準決勝まで進出し、全国まであと一歩のところまでいきましたが、旭川実業の前に屈し、悔しさを味わいました。
鏑木正彦監督が掲げるパスサッカーを主体にしつつ、スピードスターのディアロ航の突破力を生かしたサイド攻撃にも厚みを加え、昨年度のプリンスリーグでのシーズン総得点わずか9点から、今年度は既に2倍に近い17得点を挙げ、昨年度よりもスケールアップした印象です。
インターハイ準決勝では、あと一歩で全国への切符を逃し、最後の大舞台に賭ける思いはより一層強いことでしょう。
プリンスリーグでも、道内のライバルと互角に渡り合い、粘り強さを見せていることもあり、選手権予選では壁を乗り越え、同校悲願の全国への切符を獲得出来るのか、注目です。
全国高校サッカー選手権2022北海道予選の注目選手
ここからは、北海道予選で注目の選手をご紹介します。
【渡辺 健斗 (わたなべ けんと)】
【取材&寄稿】高校総体サッカー男子
北海道大会・準決勝「旭川実業 2-1 札幌創成」
旭川実業は、渡辺選手の1得点1アシストで全国切符を獲得。北海道の目標レベルを一段上げられるか、全国での挑戦に注目。
▽マッチレポートhttps://t.co/RLULTKfKkd
▽マンオブザマッチhttps://t.co/XQ3N4WOsRD— 平野貴也 (@takayainfo) June 18, 2022
旭川実業の3年生でチームの攻撃の中心を担うレフティーアタッカーです。
インターハイ予選準決勝の札幌創成戦では1得点1アシストの活躍を見せ、インターハイでは1回戦帝京大可児戦で、決勝点となるゴールを決め、勝利に大きく貢献しました。
左足の精度の高さはもちろんのこと、対人の強さ、フィニッシュに持ち込む力にも定評があり、数的不利の状況でも局面を打開することも出来ます。
左サイドMFを定位置とし、ボールキープから2トップとの連携で崩したり、左足の強烈なミドルシュートで積極的にゴールを狙っていきます。
旭川実業が全国で躍進を遂げるために、このレフティーモンスターの活躍は欠かせません。
渡辺の活躍にまず注目ですね。
【和嶋 陽佳 (わじま はるか)】
旭川実業の2年生で3年生の安保悠輝と共に、2トップを組みます。
今年度のプリンスリーグ北海道では、第8節札幌光星戦では2得点を決めるなど、2年生ながらも、旭川実業の強力な攻撃陣の中で結果を残し、今年度だけでなく来年度も期待されています。
インターハイでも、ゴールこそ決められなかったものの、1回戦の帝京大可児戦では、前線からの積極的なプレスを仕掛け、相手に圧力をかけ、攻撃の形を作らせなかったなど、守備面での働きも評価されています。
この半年で進化を遂げている2年生ストライカーは、選手権予選でさらにどこまで成長できるのか、注目です。
【安食 優斗 (あじき ゆうと)】
[MOM3234]札幌大谷DF安食優斗(1年)_走力自慢の1年生CBが延長戦でも強気の攻め上がりと堅守 https://t.co/42GNQedp8U #gekisaka pic.twitter.com/R5QRzbgikb
— ゲキサカ (@gekisaka) October 24, 2020
札幌大谷の3年生でチームを後方から支えるDFリーダーです。
元々はボランチだったものの、高校からDFラインで起用されるようになり、CBやSBとして1年生からスタメンで出場し、2年前の選手権も経験しました。
身長172㎝とCBとしては小柄なものの、対人の強さ、スピード、カバーリング範囲の広さを誇り、札幌大谷のDFラインを支えます。
1年生の時から物怖じしないプレーに定評がありましたが、最上級生になり、経験に裏打ちされたプレーに加え、積極的に声を出し、チーム全体を鼓舞していきます。
最後の大舞台となる選手権予選を制し、2年ぶりの全国へと導くことができるのか、DFリーダーの活躍に注目です。
【ディアロ 航 (でぃあろ わたる)】
札幌創成の3年生でギニア人の父を持つスピードスターです。
昨年度のチームでも、50m6秒2の俊足を生かし、パスサッカーを主体とする札幌創成の中で、効果的な抜け出しなどの持ち味を発揮し、チームの切り札として活躍してきました。
今年度は自慢の俊足と高い身体能力を生かしつつ、プリンスリーグ北海道第10節の旭川実業戦で試合終了間際にゴールを奪い、引き分けに持ち込んだり、第12節北海高戦では決勝点となるゴールを奪うなど、勝負所でゴールを決める活躍を見せています。
拮抗した試合展開になった時に、勝負を決定づける活躍を期待したいですね。
札幌創成初の全国の切符を掴めるかどうか、ディアロ航の活躍に注目です。
【川合 流央 (かわい るお)】
【写真特集】FW川合流央が土壇場V弾! チャンスを仕留めた札幌光星、富山一を倒して初戦突破(8枚)https://t.co/AYgCju6Sl0#ゲキサカ #高校サッカー #高校総体 #インターハイ pic.twitter.com/rkw21g037T
— ゲキサカ (@gekisaka) July 24, 2022
札幌光星の3年生でチームの攻撃の軸として君臨します。
インターハイ予選準決勝では決勝点となるゴールを決め、インターハイ1回戦の富山第一戦でも決勝点となるゴールを奪いました。
2回戦の聖和学園戦でも同点ゴールのアシストを記録しましたが、チームは土壇場で決勝点を奪われ、惜しくも敗れてしまいました。
対人の強さを生かし、前線でターゲットマンとなり、チームの攻撃の起点となります。
またインターハイ予選準決勝やインターハイなど、勝負所でゴールを奪う力も発揮しています。
ただ本人は「どんなときにも決められるストライカーになりたい」と、最後の大舞台に向けてより意気込んでいます。
インターハイでは惜敗しましたが、チームとしても個人としても、全国でも通用する活躍を知らしめました。
インターハイの悔しさを晴らすべく、第60回大会以来、41年ぶりの選手権出場に向けて札幌光星のエースの活躍にも注目が集まります。
まとめ
いかがでしたか。
今回は全国高校サッカー選手権2022北海道予選の日程と組み合わせに加えて、優勝候補、注目選手をご紹介しました。
優勝候補にはインターハイ出場の旭川実業、プリンスリーグ北海道で旭川実業に次ぐ2位に付けている札幌大谷、悲願の選手権初出場を狙う札幌創成を挙げました。
その他、前回大会の優勝校である北海高、インターハイ出場の札幌光星、北海道勢最高成績を誇る伝統校の北海道大谷室蘭、インターハイ予選ベスト4の帯広北、札幌第一、駒大苫小牧、東海大札幌などが選手権の切符を争うことになるでしょう。
旭川実業を中心に優勝争いが繰り広げられると予想されますが、大差を付けられる試合はほとんどなく、各高校の実力差が拮抗し、圧倒的に抜きんでた存在がいません。
またプリンスリーグで同居しているライバルも多く、互いの手の内をよく知っており、どこが選手権の切符を掴むのか、目が離せない注目の試合が多く見られるでしょう。
注目選手は、旭川実業の渡辺健斗選手、和嶋陽佳選手、札幌大谷の安食優斗選手、札幌創成のディアロ航選手、札幌光星の川合流央選手をご紹介しました。
北海道を制し、本大会での躍進を果たすのはどこのチームになるか楽しみですね!
いつもありがとうございます!
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