ナポリファンの皆さん、こんにちは。
昨シーズンは最終節で5位に転落し、2シーズン連続でCL出場権を逃してしまいました。
これを受けて、デ・ラウレンティス会長は、ガットゥーゾ監督の退任を発表し、今シーズンからはローマやインテルなどで指揮したスパレッティ監督が就任しました。
今シーズンは第9節のローマ戦まで開幕8連勝!
マラドーナ在籍時の1989-90シーズン以来、30年以上遠ざかっているスクデット獲得も期待されましたが、第13節のインテル戦(アウェイで3-2)、第16節のアタランタ戦(ホームで2-3)と敗れ、さらにエンポリ、スペツィアにも敗れ、セリエAの優勝争いは混沌としてきました。
現在、首位インテルと7pt差の3位につけています。
今シーズンのナポリの強みは、ガットゥーゾ前政権から植え付けられてきた守備意識の高さで、第19節終了時点でセリエA最少失点(14失点)を誇っています。
CBクリバリ、CFオシムヘン、そして移籍期間最終日に獲得したザンボ・アンギサが中盤で攻守にわたり大きな活躍を見せ、このセンターラインは相手に脅威を与える存在となっています。
しかし、この3人は1月からアフリカ・ネーションズカップに参加するために離脱してしまいます。
さらに怪我や新型コロナウイルスによる離脱者も出ていて、長いシーズンを乗り切り、悲願のスクデットを獲得するためにも、この冬での補強には注目が集まります。
ということで今回は、2022年ナポリ冬の
最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手放出が予想される退団選手まとめ
の順にお伝えしていきます。
最新移籍情報と補強ポイント
現時点でのナポリの補強ポイントとして、以下の2点が挙げられます。
- CB・SBの補強
- インシーニェ移籍後のWG
①CB・SBの補強
何と言ってもDFラインの補強は急務と言えるでしょう。
CBは、クリバリがアフリカ・ネーションズカップ参加により離脱するのに加え、マノラスがオリンピアコスに完全移籍し、1月はラフマニとファン・ジェスズの2枚のみとなります。
加えて若手のCBも不足しているので、今後最終ラインの軸となり得る人材を獲得したいところです。
SBも右はディ・ロレンツォ、左はマリオ・ルイが起用されていますが、バックアッパーといえる人材もなく、ディ・ロレンツォが左に回ることもあります。
SBも右左問わず確保したいところです。
②インシーニェ移籍後のWG
下部組織からナポリに在籍してきたチームのキャプテン、インシーニェですが、契約は今シーズン限りで、この冬多くのクラブとの争奪戦が予想されています。
ナポリの攻撃の中心として活躍してきたインシーニェが抜けるとなると、ナポリの攻撃の特徴である流動性も失われるかもしれません。
メルテンスも34歳とベテランになり、WGの獲得の必要性も高いと言えます。
その他のポジションですが、GKはオスピナとアレックス・メレトの2人の実力者がいるので、現時点での補強は必要ないでしょう。
中盤ですが、ザンボ・アンギサだけでなく、エリフ・エルマスの成長も著しく、存在感を増してきています。
ファビアンやデンメといった実力者も控えていますので、ここも現時点での補強は必要ないでしょう。
レンタル移籍のザンボ・アンギサの買取オプションを早目に行使しておきたいですね。
CFもオシムヘンとペタ―ニャの2枚で今シーズンは充分ではないでしょうか。メルテンスもこのポジションを務めることもあるので、大丈夫だと思います。
狙っていると噂の獲得候補選手
①ジェリー・ミナ(エヴァートン/コロンビア代表)
| Yerry Mina has turned 26 today!
Let’s relive that at Vicarage Road…#EFC pic.twitter.com/chwRWYYN6a
— Everton (@Everton) September 23, 2020
ポジション:CB
生年月日:1994年9月23日(27歳)
195㎝の長身と高い身体能力を武器に、空中戦の強さやカバーリング範囲の広さを誇る、コロンビア代表のCBです。
2018年ロシアW杯では、CBながら3得点を上げるなど、セットプレーでは得点源ともなります。
19ー20シーズンは29試合、20-21シーズンは24試合とアンチェロッティ政権でのエヴァートンでは主力として活躍してきましたが、今シーズンは7試合の出場にとどまっています。
エヴァートンとの契約は2023年6月まで残っているため、ナポリは買い取りオプション付きのレンタルでの獲得を検討しているようです。
国際経験もあるCBですので、加入が実現すればひとまずは安心ですが、ただ、怪我の多さは気になるところではあります。
②マクサンス・ラクロワ(ヴォルフスブルク/フランス)
Opponents: ♂️
Maxence #Lacroix: “Nope!” ❌ pic.twitter.com/2nCPPH2XhA
— VfL Wolfsburg EN/US (@VfLWolfsburg_EN) March 25, 2021
ポジション:CB
生年月日:2000年4月6日(21歳)
190㎝の高さだけでなく、フィジカルの強さやスピードも併せ持ち、対人守備での強さを発揮するCBです。昨シーズン、ヴォルフスブルグの主力として活躍し、CL出場権獲得に貢献しました。
その活躍から、多くのビッククラブから注目を集める存在となり、自身もCLに出場して注目を集めてフランスA代表選出を目指すために、ライプツィヒへの移籍希望を表明していましたが、結局残留して、2024年までの契約も1年延長しました。
若手のCBそして今後のナポリの最終ラインの軸として獲得を期待したい存在です。
ヴォルフスブルグの要求額は3000万ユーロ(約39億円)とみられていますが、ナポリもCL出場権内に位置しているので、ぜひナポリで名を上げて、フランス代表、そして世界有数のCBとして飛躍して欲しいですね。
③アンドレア・カンビアソ(ジェノア/イタリアU-21代表)
Italia 2 – 2 Rumunia
Gol: Simone Canestrelli (Crotone) – w 1. połowie strzelił samobója.
Asysta: Andrea Cambiaso (Genoa) pic.twitter.com/7q1CF2FMAh— Calcio24PL (@Calcio24_PL) November 16, 2021
ポジション:SB
生年月日:2000年2月20日(21歳)
セリエA1年目のシーズンながら、ここまでチームトップの19試合に出場し、ジェノアの主力として定着しています。
左利きながら、両サイドバックをこなすことが出来、対人での強さやクロスの質も高いものを持っています。
今シーズン第2節でナポリと対戦し、積極的な攻め上がりから、ゴールも記録しました。
現在ジェノアは18位と降格圏内に沈んでおり、主力となっているカンビアソの引き抜きにはすぐに応じないと思いますが、両サイドできる貴重な存在として、ジェノアが降格し、争奪戦が始まる前に確保しておきたいですね。
④ロベルト・グムニー(アウグスブルク/ポーランド代表)
365 days of Robert Gumny in red, green, and white!
Happy Anniversary, RoGu! pic.twitter.com/UndRkoBqga
— FC Augsburg (@FCA_World) September 2, 2021
ポジション:SB、CB
生年月日:1998年6月4日(23歳)
2020年にアウグスブルクに加入後、昨シーズンはリーグ戦24試合、今シーズンは17試合に出場し、アウグスブルクの守備陣の欠かせないピースとなっています。
もともとは、攻撃性の高い右SBで、左も対応できますが、今シーズンはCBもこなしており、守備のマルチプレイヤーとなりつつあります。
こちらも先ほどのカンビアソと同じく両サイドをこなせる存在として獲得を期待したい存在です。
ナポリに加入が実現すれば、両サイドのバックアッパーとして、すぐに重宝されるでしょう。
⑤アルノー・ダンジュマ(ビジャレアル/オランダ代表)
Arnaut Danjuma Manchester United @Danjuma | @VillarrealCF | #UCL pic.twitter.com/lWhw55fGAn
— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) October 20, 2021
ポジション:LWG、ST
生年月日:1997年1月31日(24歳)
今シーズン、ビジャレアルでリーグ戦12試合で5得点と活躍し、2021年10月にはオランダ代表に3年ぶりに復帰を果たしました。
左サイドからのカットイン、裏への抜け出しを得意とし、力強いドリブルも武器としています。
今シーズンの活躍から、リバプールが獲得に興味を示しているとの報道もありました。
ナポリに加入すれば、インシーニェとは異なる左サイドの活用法を見出せるかもしれません。
タメを作ったところを積極的に突いて、抜け出しゴールを奪うスタイルも見られるかもしれません。
⑥マノル・ソロモン(シャフタール・ドネツク/イスラエル代表)
— pad video2 (@PadVideo2) October 23, 2020
ポジション:LWG、ST
生年月日:1999年7月24日(22歳)
シャフタール・ドネツクに所属し、昨シーズンのCLのグループステージでレアル・マドリッドからゴールも上げたイスラエル代表の若きアタッカーです。
ソロモンの特徴として挙げられるのは、何と言っても積極的な仕掛けです。
W杯欧州予選でのドリブル成功ランキングで、ドイツ代表サネ(26回)やイングランド代表スターリング(28回)といった名だたるスター選手を抑え、第1位(35回)を記録しています。
167㎝のサイズから、インシーニェとほぼ同じプレースタイルといえるのではないでしょうか。
裏への速い抜け出しはそこまで見られませんが、ドリブルで攻撃のリズムを生み出したり、流動してゴールを決めるところから、ナポリでもすぐにフィットできるかもしれません。
推定市場価格は1500万ユーロ(約19億円)とされています。
放出が予想される退団選手
① DF ファウジ・グラム
ファウジ・グラム(Faouzi Ghoulam)
アルジェリア代表 ナポリ所属攻撃的サイドバックが至高とされるこの時代だからこそ評価してほしいこの守備力 pic.twitter.com/7YKrYzBpbj
— 悟飯 (@abcoys_0441) March 15, 2020
生年月日:1991年2月1日(30歳)
移籍先候補:フランス、トルコ、中東方面
2014年1月にナポリに加入して以降、約7シーズンにわたり活躍してきました。
特に2015-16シーズンから就任したサッリ監督の下でLSBのレギュラーとして定着し、当時セリエA屈指のLSBとして、多くのビッククラブからの注目を集める存在となっていました。
しかし度重なる大怪我による長期離脱を繰り返し、2021年3月も左膝十字靭帯を断裂し、昨シーズン後半戦は欠場しました。
今シーズンも怪我による影響から、リーグ戦4試合の途中出場、わずか22分の出場となっています。
ナポリとの契約は2022年6月までとなっており、今のところ契約延長の動きは見られていません。
このままシーズン終了後の退団が予想されます。
まずは、怪我無くシーズンを過ごし、少しでも全盛期の輝きを取り戻して欲しいですね。
② MF スタニスラフ・ロボトカ
Enjoyed that guys, thanks! (Tim, the ball carrying midfielder you’re after is Stanislav Lobotka). pic.twitter.com/x8W8h92C3h
— Phil Costa (@_PhilCosta) August 29, 2018
生年月日:1994年11月25日(27歳)
移籍先候補:スペイン、イタリア、フランス方面
19-20シーズンの途中でセルタから加入したアンカータイプのMFです。
しかし、ナポリ加入後はなかなか出場機会を得られていません。
同時期に加入した、同タイプのデンメの後塵を拝しているような感じですが、デンメの負傷離脱の影響もあり、今シーズンはここまでリーグ戦7試合に出場しています。
とはいえ、今シーズンのナポリはボランチを2枚にする時もあれば、アンカーを置いて3枚にする時もあり、比較的中盤は充実しているように見えます。
出場機会は限られているものの、足元の技術やビルドアップなどには定評があり、他チームへ移籍したら重要な戦力となりうるかもしれません。
怪我や新型コロナウイルスの離脱者も出ていますが、もしかしたら移籍に動くかもしれません。
③ MF ピオトル・ジェリンスキ
/
白熱の上位対決
口火を切ったのは
この強烈ミドル
\相手のミスから一気にカウンターへ転じると、
インシーニェのラストパスから
ジエリンスキが弾丸シュートを叩き込んだ!セリエA第13節
インテル×ナポリ
#DAZN ハイライト&見逃し配信中#SerieADAZN pic.twitter.com/DYKdowOq8Z— DAZN Japan (@DAZN_JPN) November 22, 2021
生年月日:1994年5月20日(27歳)
移籍先候補:PSG、リヴァプール、マンチェスター・シティ、ニューカッスル
かつてウディネーゼでチームメイトだったマンチェスター・ユナイテッドのブルーノ・フェルナンデスが「テクニックは僕より上だと思う。
紛れもないトッププレイヤー」だと述べるほど、推進力のあるドリブルや精度の高いパスを併せ持つ、攻撃センスの高いMFです。
2016年夏にナポリに加入して以降、主力として活躍し、今シーズンもリーグ戦18試合に出場、5得点を上げています。
しかし、現チームにおいて絶対的な存在かと言われると、そこまでとは言い切れない存在かもしれません。これまで、リバプールやPSG、マンチェスター・シティといったビッククラブからの関心も伝えられており、キャリアの転換点として移籍に動くかもしれません。
契約は2024年6月まで残していますが、今後の動向に注目です。
④ FW ロレンツォ・インシーニェ
/
時が止まったような
ループシュート⚽
\インシーニェが見せた技ありシュートで
ナポリがリードを広げるセリエA 第32節
ナポリ×ラツィオ
#DAZN ハイライト&見逃し配信中
#欧州サッカークライマックス pic.twitter.com/QyeRR6dQjD https://www.dazn.com/ja-JP/home/c1dhyj37bk147nfyf9b6zs2dw— DAZN Japan (@DAZN_JPN) April 23, 2021
生年月日:1991年6月4日(30歳)
移籍先候補:PSG、バイエルン、トッテナム、トロントFC
この冬、ナポリの移籍ニュースで最も騒がせているのは、チームのキャプテン、インシーニェです。
ナポリとの契約は今シーズン終了までとなっており、1月から他クラブとの交渉が解禁となります。
ナポリも契約延長の交渉に動いてはいますが、減俸を要求しており、そこで交渉がまとまっていないようです。
PSG、バイエルン、トッテナムなど欧州のビッククラブからの関心も集まっていますが、ここにきて、MLSのトロントFCへの移籍話が加速しているとの報道もありました。
トロントFCはインシーニェに対して、年俸1150万ユーロ(約15億円)に加え、ボーナス450万ユーロ(約5億9000万円)の契約を用意しているようです。
かつてトロントFCでプレーしたジョヴィンコは、「トロントは快適な都市ではあるが、移籍することにより失うものもある。彼はナポリのキャプテンだから、ナポリを離れろとは絶対に言いたくない」と自身の経験を踏まえながら、コメントしています。
インシーニェはどんな決断を下すのでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、『ナポリ2022冬の補強ポイントと最新移籍情報まとめ!噂の獲得候補・退団選手リストも調査!』と題してお伝えしました。
スパレッティ監督は、今のナポリにはベニテス、サッリ、アンチェロッティ、ガットゥーゾといった素晴らしい監督たちが継続して植え付けたスタイルが根付いており、自分はそれに合わせているだけだとコメントしています。
これまでナポリが築いてきた高い位置からの速い連動性がスパレッティ監督により完成形に近づいているのかもしれません。
ぜひ結果が伴い、スクデット獲得そして来シーズンはCLの舞台に復帰して、躍動するナポリのサッカーを見せて欲しいと願っています。
他に気になるチームはありますか?
プレミアリーグ(イングランド)
ブンデスリーガ(ドイツ)
リーガエスパニョーラ(スペイン)
セリエA(イタリア)
リーグアン(フランス)
いつもありがとうございます!
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