ラツィアーレの皆さん、こんにちは。
イタリアの首都ローマを本拠地とし、セリエA優勝2回、コッパ・イタリア優勝7回を誇る古豪ラツィオ。
同じローマを本拠地とするASローマとのデルピー・デッラ・カピターレ(ローマ・ダービー)は、時に暴力沙汰になる程、イタリアでも屈指の熱狂度を見せます。
かつては元アルゼンチン代表のクレスポやベロン、元イタリア代表のネスタといったスター選手が所属し、1999-2000シーズンはスクデットを獲得しましたが、クラブの財政悪化によりスター選手たちを放出せざるを得なくなり、セリエA優勝争いからはしばらく遠のいています。
2004年に実業家のクラウディオ・ロティート氏がラツィオを買収し、会長の座に就任すると、1億4000万ユーロ(約195億円)ともいわれる負債を抱えながらも、緊縮財政を実施、ビックネームを獲得するのではなく、安価で獲得出来る実力者を獲得し、確実にチームの戦力に成長させ、セリエAに生き残り続けています。
経営面ではその手腕を遺憾なく発揮しているロティート会長ですが、物議を醸す発言や、移籍希望を表明した選手を戦力外扱いにするなど、なかなかの強者ぶりを出しています。
昨シーズンからは、ナポリ、チェルシー、ユベントスなどを率いた欧州屈指の戦術家であるマウリツィオ・サッリ監督が就任すると、サッリ監督の代名詞である素早いプレスとポゼッションを志向した攻撃的なサッカーを展開、リーグ5位でフィニッシュし、ヨーロッパリーグ出場権を獲得しました。
チームのリーグ全体の総得点数は、首位のインテル(84点)に次ぐ2位の77点を記録し、エースストライカーのインモービレはリーグ戦31試合で27得点を上げ、自身4度目の得点王を獲得しました。
その反面、守備面では積極的にラインを上げる際の隙を突かれ失点が嵩み、トップ5フィニッシュの中でも大きく落ちる失点数(58失点)を記録してしまいました。
迎えた今シーズンは、第5節ナポリ戦で初黒星を喫するまでは、2勝2分けとまずまずの滑り出しを切り、第6節ヴェローナ戦からはリーグ戦4連勝、その後もローマやアタランタにも勝利し、カタールW杯の中断期間に入る前にリーグ戦3位で折り返しました。
W杯中断期間から再開後の初戦となった第16節レッチェ戦ではまさかの黒星を喫しましたが、その後は負けなく、第19節ミラン戦では4-0と圧勝し、現在リーグ戦(第20節終了時点)で3位につけています。
サッリ流の素早いプレスとポゼッションサッカーはよりチームに浸透し、課題となっていた守備面も現在リーグ全体で首位のナポリ(14失点)に次いで2位の15失点と堅守を見せています。
指揮官の細かい戦術と哲学がより浸透していき、サッリ監督のカラーが色濃く反映されたラツィオのサッカーは、今後のセリエAでも上位戦線を掻き回すことが期待されています。
まずは3シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指したいところですね。
ということで今回は、欧州屈指の戦術家であるサッリ監督の下、昨シーズンよりも上位に食い込もうとしているラツィオの2023年冬の
- 最新移籍情報と補強ポイント
- 狙っていると噂の獲得候補選手
- 退団が予想される選手
- まとめ
の順でお伝えしていきます。
最新移籍情報と補強ポイント
現時点で決まっているラツィオの新加入・退団選手は以下の通りです。
〈退団〉
pos. | 選手名 | 年齢 | 移籍先 | 移籍形態(移籍金) |
DF | ディミトリイェ・カメノビッチ | 22 | スパルタ・プラハ | レンタル(23年6月末まで、買取OP) |
ラツィオの2023年冬の移籍市場での補強ポイントとして、
- インサイドハーフ
- 左利きのサイドバック
- 身体を張れるCF
が挙げられるでしょう。
インサイドハーフ
今シーズンも、得点力の高さとフィジカルの強さを持つミリンコビッチ=サビッチと、正確なパスでチームの攻撃を組み立てるルイス・アルベルトが2枚のインサイドハーフとして起用され、サッリ監督のポゼッションサッカーを支える中盤の核として活躍しています。
ただこの2人には常に移籍の噂は絶えず、ミリンコビッチ=サビッチは契約満了が迫り、ルイス・アルベルトは母国スペイン復帰を希望するなど、移籍の噂はより現実的になってきています。
ロティート会長の強権ぶりにも注目が集まりますが、代えが効かない2人の流出に備え、インサイドハーフを確保しておきたいところです。
左利きのサイドバック
現在ラツィオのLSBはマルシッチ、またはヒサイが務めていますが、純粋な左利きのサイドバックはチームにおらず、この夏の移籍市場でもマルセロ(現オリンピアコス)やエメルソン・パルミエリ(現ウェストハム)の獲得を試みたように、サッリ監督も左利きのサイドバックの獲得を望んでいるようです。
左利きのサイドバックを獲得出来れば、チーム全体のパフォーマンス向上はもちろん、選手層の拡充にもつながり、後半戦に向けて大きな補強になることでしょう。
身体を張れるCF
昨シーズンのセリエA得点王であり、チームの不動のエース、そしてキャプテンであるインモービレは、今シーズンも高い得点力を発揮し、リーグ戦(第20節終了時点)15試合に出場、7得点3アシストを記録し、チームの攻撃の中心として活躍しています。
しかし、昨シーズンも期間は短いながらも随所で故障離脱してしまい、今シーズンもハムストリング、右大腿部の負傷を抱え、数試合欠場することもあります。
インモービレ欠場時は、フェリペ・アンデルソンが3トップの中央を務めることが多く、流動性や得点力の高さはありますが、前線で身体を張るタイプではなく、インモービレ欠場時でも身体を張り、前線で起点となるCFを獲得出来れば、ラツィオの攻撃的サッカーの脅威もさらに増すことでしょう。
狙っていると噂の獲得候補選手
では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。
インサイドハーフ
イヴァン・イリッチ(ヴェローナ/セルビア代表)
🚨 Highlight Ivan Ilić 🇷🇸
(Hellas Vérone 22/23)
— Emboutinha_13 (@Emboucaneur_13) January 24, 2023
生年月日:2001年3月17日(21歳)
ポジション:CMF、DMF
利き足の左足から繰り出す正確なパスを供給し、中盤からゲームメイクしていく司令塔タイプの選手でありつつ、視野の広さと危機察知能力の高さを生かした寄せの速い守備に加え、推進力のあるドリブルやスペースへの効果的な走り込みも見られ、攻守両面で貢献度の高い選手となっています。
カタールW杯のセルビア代表にも選出され、グループステージ1試合に途中出場しています。
2017年4月、母国セルビアの名門レッドスター・ベオグラードで16歳15日でのプロデビューを果たし、その年の7月にはマンチェスター・シティの下部組織に引き抜かれました。
その後レンタル移籍を経て、20-21シーズンからはヴェローナにレンタル移籍で加入し、リーグ戦29試合に出場、2得点を記録。
翌シーズンはヴェローナへの完全移籍を果たし、昨シーズンはリーグ戦32試合に出場し、1得点4アシストを記録しています。
マンチェスター・シティではトップチームデビューを果たすことはなかったものの、イリッチとの契約には買い戻しオプションも付けられているとされており、マンチェスター・シティからの高い評価も得ています。
今シーズンは、筋肉系のトラブルにより第8節ウディネーゼ戦から約1ヶ月近く戦線離脱していましたが、W杯中断期間から再開後はスタメン復帰を果たし、ここまでリーグ戦(第20節終了時点)11試合に出場しています。
まだ21歳と若く、伸びしろがあり、ラツィオだけでなく、ナポリやパリ・サンジェルマン、マルセイユなどがイリッチ獲得に関心を示しているようです。
司令塔タイプというところから、ルイス・アルベルトの穴埋めとして期待できる上に、強度の高さと運動量といったミリンコビッチ=サビッチの要素も併せ持っており、サッリ監督の戦術にも適応できる要素を持っています。
加入が実現できればこの上ない補強となりますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
守田 英正(スポルティング/日本代表)
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守田英正
華麗なヒールでお膳立て
\スペースへのラン、ハイボールのコントロール、
そしてアシストとすべてのプレーがハイレベルポルトガルリーグ第8節
スポルティング×ジウ・ヴィセンテ
#DAZN 見逃し配信中 pic.twitter.com/JYbiUXdSH2— DAZN Japan (@DAZN_JPN) October 1, 2022
生年月日:1995年5月10日(27歳)
ポジション:DMF、CMF
派手さには欠けるものの、長短のパスでのゲームメイク力の高さや、攻撃参加や守備時でのポジショニングセンスの高さを見せ、中盤で安定性をもたらす万能型のMFです。
カタールW杯では日本代表として、3試合にスタメン出場し、日本代表のベスト16進出に大きく貢献しました。
2021年1月に川崎フロンターレからサンタクララに移籍し、20-21シーズンはシーズン途中での加入ながら、リーグ戦20試合にスタメン出場を果たし、2得点1アシストを記録、昨シーズンもリーグ戦28試合に出場すると、1得点1アシストを記録、チームの中心選手として活躍しました。
今シーズンからは、スポルティングへステップアップし、ここまでリーグ戦(第17節終了時点)13試合に出場し、3得点1アシストを記録、チャンピオンズリーグでもグループステージ5試合に出場しており、ボランチの主軸として活躍しています。
ポルトガル、そしてW杯での活躍により、評価を高めた守田に対して、各クラブの関心が集まり、イタリアメディアの報道では、「中盤強化を必須と望むサッリは、日本人のユーティリティ性に関心を抱いている」と述べ、サッリ監督が守田に対して高い評価をし、獲得を目指していると報道しています。
しかしラツィオは1000万ユーロ(約14億4000万円)程度での獲得を目指していますが、スポルティング側は守田の移籍金を4500万ユーロ(約63億4000万円)に設定しており、条件面で開きがあるようです。
守田のラツィオ加入は、ルイス・アルベルトの去就次第となりそうですが、アンカーでもインサイドハーフでも起用できる守田が加入することで、中盤のオプションも増え、サッリ監督にとっても貴重な存在となるでしょう。
セリエAのトップチームで活躍する守田の姿を見てみたいですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
左利きのサイドバック
ルカ・ペッレグリーニ(フランクフルト/イタリア代表)
⚫ Luca Pellegrini, cedido por la Juventus en el Eintracht, acabará la temporada en el club alemán.
No llegará, por tanto, a la Lazio.
[@TuttoMercatoWeb] pic.twitter.com/4mVubyfy1J
— Fútbol Italiano (@FT_Italiano) January 25, 2023
生年月日:1999年3月7日(23歳)
ポジション:LSB、LMF
スピードを活かした攻撃参加と、左足からの高精度のクロスやフィードを武器とし、左サイドで躍動するサイドバックです。
ビルドアップでの貢献度も高く、次世代のイタリア代表のLSBを担う存在とも期待されています。
ローマの下部組織出身で、2019年7月にユベントスに完全移籍を果たし、その後カリアリやジェノアのレンタル移籍を経て、昨シーズンは1シーズン通してユベントスに在籍し、リーグ戦18試合に出場、先発起用される試合も多くなってきました。
新シーズンに向けて、LSBの定位置確保と意気込んでいたところ、フランクフルトからコスティッチを獲得したことにより、今シーズンはフランクフルトへレンタル移籍し、現地では“コスティッチ2.0”と称し、大きな期待が寄せられていました。
しかし、太ももやふくらはぎの怪我により、欠場する試合も多く、ここまでリーグ戦(第18節終了時点)9試合の出場にとどまっています。
不用意なボールロストやポジショニングの悪さ、守備対応の遅さなどから失点につながるシーンも多く、自身初の海外挑戦は苦しいものとなっています。
そんな中、ユベントスがミリンコビッチ=サビッチの獲得の付帯条件として、ラツィオへのペッレグリ―ニの譲渡も検討しているようです。
ミリンコビッチ=サビッチ獲得の付帯条件ではありますが、加入が実現すれば、攻撃面で違いをもたらすことが出来る存在であり、守備面での対応の悪さも慣れ親しんだイタリアの地で、感覚を取り戻していくかもしれません。
待望の左利きのサイドバックとして、申し分ない存在ではありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ヘラルド・アルテアガ(ヘンク/メキシコ代表)
Chequen como baja los balones Gerardo Arteaga con Genk Bélgica pic.twitter.com/GIV3knJ0fp
— Alexx Carrasquedo (@AlexCarZe) May 7, 2021
生年月日:1998年9月7日(24歳)
ポジション:LSB
足元の技術の高さと俊敏性を持ち味とし、90分間左サイドで上下運動を絶やさない運動量を発揮する攻守にわたり躍動するLSBです。
プレー面では時折荒々しさが見られるものの、相手DFの重心を崩すキレのあるドリブルや、守備の戻りの速さなどもあります。
残念ながら出場はなかったものの、カタールW杯のメキシコ代表にも選出され、次回大会での活躍も期待されています。
2020年8月に母国メキシコのサントス・ラグナからヘンクに移籍すると、20-21シーズンの後半戦にかけて先発起用の機会が増え、リーグ戦19試合に出場し、1得点4アシストを記録。
翌21-22シーズンは、LSBの定位置を確保し、リーグ戦26試合に出場し4アシストを記録、今シーズンもここまでリーグ戦(第23節終了時点)20試合にスタメン出場すると、2得点1アシストを記録し、現在ベルギーリーグで首位を走るヘンクの主力として活躍しています。
ここまでのヘンクでの活躍により、アルテアガに対する関心も強くなっており、ラツィオ以外にもバレンシアが獲得に関心を示しているようです。
市場価値は500万ユーロ(約7億600万円)となっており、比較的安価で獲得出来るところや、ミリンコビッチ=サビッチをはじめ、エンディディ(レスター)、トロサール(アーセナル)、メーレ(アタランタ)、マリノフスキー(マルセイユ)といった選手たちを育て輩出したヘンクという信頼できるブランドも移籍を後押しするかもしれません。
サッリ監督の戦術をどれほど理解し対応できるかにもよりますが、攻撃性能の高さや守備面での強さもあり、サッリ監督のポゼッションサッカーに適応出来れば、一気にLSBの定位置を確保出来るかもしれません。
これからの成長が期待される逸材ではありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
身体を張れるCF
ワリード・シェディラ(バーリ/モロッコ代表)
The leading goalscorer in Serie B this season?
Bari’s Walid Cheddira – 12 goals.
He represented Morocco at the World Cup.
Today, he has scored twice in the first 13 minutes against Buffon’s Parma.
— Sacha Pisani (@Sachk0) January 14, 2023
生年月日:1998年1月22日(25歳)
ポジション:CF、WG
身長187㎝の強靭なフィジカルを活かし、ボックス内での強さを誇り、決定力の高さもあるパワー型のストライカーです。
CFだけでなく、WGもこなし、スピードと推進力にのったドリブルで突破も見せます。
イタリア出身ですが、A代表は両親の出身地であるモロッコ代表を選択し、昨年9月に初招集され、その後カタールW杯の代表メンバーにも選出され、2試合に途中出場しました。
セリエAでのプレーはなく、主にセリエCでのプレーが中心でしたが、昨シーズンからはセリエCのバーリに加入し、リーグ戦34試合に出場すると6得点3アシストを記録、バーリのセリエC優勝とセリエB昇格に大きく貢献しました。
今シーズンは、セリエBで第2節から7試合連続ゴールと、開幕から好調ぶりをキープし、リーグ戦15試合で12得点5アシストを記録し、セリエB得点ランキングのトップに立っています。
今シーズンのセリエBでの活躍ぶりを受けて、モロッコ代表から招集を受けた際には、イタリア代表のマンチーニ監督も動いたとされ、ポテンシャルの高さは評価されています。
現在バーリはセリエB5位に位置し、セリエA昇格の可能性も残っていますが、この冬また今シーズン終了後には、シェディラのセリエA個人昇格が実現することでしょう。
ラツィオ加入が実現すれば、インモービレ欠場時でもボックス内での強さを発揮できるストライカーを確保することが出来、インモービレ出場時でも、ウイングで併用し、推進力のある突破で攻撃的サッカーの脅威を増すこともできるかもしれません。
加入すれば楽しみな選手ではありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
退団が予想される選手
次に、退団が予想される選手を取り上げます。
ルイス・アルベルト(元スペイン代表)
⚽ルイス アルベルト(ラツィオ)
本日30歳の誕生日イタリアの地で覚醒した”遅咲きの魔法使い”♂️
セリエAでのプレー集をお届け‼️
セリエA第8節
ラツィオ×スペツィア
10月2日19:30KO
LIVE on #DAZN pic.twitter.com/SjRwtYSiJH— DAZN Japan (@DAZN_JPN) September 28, 2022
生年月日:1992年9月28日(30歳)
ポジション:CMF、OMF、ST
移籍先候補:セビージャ、カディス
足元の技術の高さを生かしたボール捌きとパス精度の高さを武器に、ビルドアップや前線へのパスの供給で貢献度が高いラツィオ不動の司令塔です。
攻撃面だけでなく、守備でも献身的にプレスを仕掛け、強度の高い守備を見せ、得点力の高さもあり、サッリ監督のポゼッションサッカーで欠かせない存在となっています。
セビージャでプロデビューを飾り、その後2013年7月にはリバプールに移籍したものの、十分な出場機会を得ることが出来ず、マラガやデポルティボへのレンタル移籍を経て、2016年8月にラツィオに完全移籍で加入。
加入後は中盤の主力に定着し、在籍6シーズン半で公式戦通算241試合に出場、45得点65アシストを記録し、2017-18シーズンは11得点14アシスト、19ー20シーズンは6得点16アシストと申し分ない活躍を見せてきました。
しかし、その一方かねてから母国スペインへの復帰希望を公言しており、その影響からか、今シーズンは開幕3試合はベンチスタートとなり、ここまでリーグ戦(第20節終了時点)は17試合に出場し、4得点4アシストを記録していますが、W杯中断期間前は先発出場は5試合のみと少し序列が低下したかに見えました。
ただ中断期間が明けてからは4試合連続先発出場中で、第19節ミラン戦ではPKでの1得点と1アシストを記録し、改めて存在感を増してきています。
ルイス・アルベルト獲得にはプロデビューを果たした古巣セビージャに加え、カディスも獲得に名乗りをあげていますが、ロティート会長は移籍金を2000万ユーロ(約29億円)に設定し、契約もあと2年半残っており、ラツィオとしては売却に消極的な姿勢を示していますが、移籍金の条件面をクリアできれば、ルイス・アルベルトの希望通り母国スペイン復帰へと動いていく可能性もあります。
どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ(セルビア代表)
ラツィオ
ミリンコヴィッチ=サヴィッチ191cmのインサイドハーフ。この体格でしなやかで、動けて、高さもあるIHはえぐいよね。コンビを組む天才ルイス・アルベルトとラツィオの攻撃を牽引。サッリ監督によってもっといい選手になるんだろうね
pic.twitter.com/5IIxTMXPHZ— inamo (@inamo18) October 14, 2021
生年月日:1995年2月27日(27歳)
ポジション:CMF、OMF
移籍先候補:ニューカッスル、ユベントス、チェルシー、アーセナル
190㎝を超える大柄な体格からの強さと足元の技術の高さ、スペースに効果的に動く運動量、ビルドアップ力の高さ、守備力の強さを兼ね備え、中盤の選手に求められる要素を高い水準で満たしています。
ワールドカップ・カタール大会のセルビア代表にも選出され、グループステージ3試合にスタメン出場し、1得点を記録しました。
2015年夏にラツィオに加入すると2016-17シーズン以降、リーグ戦30試合以上出場し続け、昨シーズンはリーグ戦37試合に出場、11得点11アシストとラツィオ加入後の過去最高のパフォーマンスを見せました。
今シーズンもここまでリーグ戦(第20節終了時点)19試合に出場し、4得点8アシストと変わらないパフォーマンスを見せています。
欧州5大リーグでプレーする選手で直近3シーズンの得点数、ならびにアシスト数の合計がともに20を超えるのは、デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)とミリンコビッチ=サビッチの二人のみとなっており、世界でもトップクラスの才能を見せています。
とはいえ、ミリンコビッチ=サビッチとの契約は2024年6月末までとなり、ロティート会長は「セルゲイは1億2000万ユーロ(約176億3000万円)の価値があり、今後も高騰するはずだ。」と強気のコメントをしていますが、契約満了まであと1年半を切ろうとしている中、フリーでの流出を避けるため、移籍金にある程度の折り合いをつけて、放出に応じる可能性も出てきています。
ミリンコビッチ=サビッチの獲得には、ニューカッスル、ユベントス、アーセナル、チェルシーなどが関心を示しています。
今シーズンも変わらないハイパフォーマンスを見せ、チームを牽引し、これまで多くのビッククラブが獲得を狙ってきたミリンコビッチ=サビッチは、近い将来何らかの動きを見せることでしょう。
この冬の移籍期間終了間際のビックディール成立の可能性もありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、2023年冬のラツィオの最新移籍情報と補強ポイント、狙っていると噂の獲得候補選手、退団が噂される選手を取り上げました。
後半戦は黒星スタートとなってしまったものの、ミランの思わぬ不調やユベントスの勝ち点15ptの剥奪により、現在リーグ戦3位につけています。
首位ナポリとは勝ち点差15ptと開きはあるものの、2位以下は勝ち点差3ptの中で5チームが引きしめあっており、今後の戦いぶり次第では3シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場権獲得だけでなく、14-15シーズンの3位を超える2位フィニッシュも見えてきますね。
第19節ミラン戦は、サッリ監督のカラーが存分に発揮され、相手を見事に圧倒していました。
今後もこのサッカーを見せることが出来れば楽しみですが、この冬の移籍期間終了間際にチームの核となる選手が引き抜かれる可能性もあり、どうなるか分かりませんね。
かつてはユベントス1強の時代が続いていたセリエAですが、久々に群雄割拠の時代へと突入してきました。
ラツィオもその中に入り、今後もセリエA上位だけでなく、欧州の舞台でも持ち味を発揮できるチームになることを期待しつつ、後半戦の戦いにも注目していきましょう。
他に気になるチームはありますか?
プレミアリーグ(イングランド)
ブンデスリーガ(ドイツ)
リーガエスパニョーラ(スペイン)
セリエA(イタリア)
リーグアン(フランス)
いつもありがとうございます!
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