ブンデスリーガファンの皆さん、こんにちは。
欧州5大リーグの一つである、ドイツ・ブンデスリーガ。
観客動員数の多さと熱狂度の高さは、欧州5大リーグの中でもトップに位置しています。
1977年に日本人初のプロ選手として、奥寺康彦がケルンでプレーして以降、多くの日本人選手がプレーし、現在5大リーグの中で最も多い9人がプレーしています。
“ゲルマン魂”という言葉にも表れるように、強度の高さと最後まであきらめない粘り強さが各チームに見られ、スタンドだけでなくピッチでも熱い戦いが繰り広げられます。
23-24シーズンのブンデスリーガも折り返し地点を過ぎ、優勝争いだけでなく、得点、アシストランキングにも注目が集まってきました。
今回はブンデスリーガの歴代の得点・アシストランキングを改めて振り返ってみたいと思います。
ということで今回は、
- ブンデスリーガの歴代得点・アシストランキング
- 1シーズン・1試合における歴代最多記録
- 2023-24シーズン現在の得点・アシストランキング
- まとめ
の順でお伝えしていきます。
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ブンデスリーガの歴代得点・アシストランキング
では、まずブンデスリーガの歴代通算得点ランキングを見てみましょう。(2024年3月4日現在)
順位 | 選 手 名 | 所属クラブ | 在籍シーズン数 | 通算得点数 | 得点王獲得回数 |
1 | ゲルト・ミュラー(元ドイツ代表) | バイエルン・ミュンヘン | 14 | 365 | 7回(1966-67、68-69、69-70、71-72、72-73、73-74、77-78) |
2 | ロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド代表)※ | ドルトムント バイエルン・ミュンヘン |
12 | 312 | 7回(2013-14、15-16、17-18、18-19、19-20、20-21、21-22) |
3 | クラウス・フィッシャー(元ドイツ代表) | シャルケ ケルン ボーフム他 |
19 | 268 | 1回(1975-76) |
4 | ユップ・ハインケス(元ドイツ代表) | ボルシアMG ハノーファー |
13 | 220 | 2回(1973-74、74-75) |
5 | マンフレト・ブルクスミュラー(元ドイツ代表) | ドルトムント ブレーメン ロート=ヴァイス・エッセン他 |
18 | 213 | なし |
6 | クラウディオ・ピサロ(元ペルー代表) | ブレーメン バイエルン・ミュンヘン ケルン |
20 | 197 | なし |
7 | ウルフ・キルステン(元ドイツ代表) | レバークーゼン | 13 | 182 | 3回(1992-93、96-97、97-98) |
8 | シュテファン・クンツ(元ドイツ代表) | カイザースラウテルン ボーフム ビーレフェルト他 |
15 | 179 | 2回(1985-86、93-94) |
9 | ディーター・ミュラー(元ドイツ代表) | ケルン シュトゥットガルト他 |
11 | 177 | 2回(1976-77、77-78) |
10 | クラウス・アフロス(元ドイツ代表) | デュッセルドルフ ケルン ブレーメン |
15 | 177 | 2回(1978-79、84-85) |
※現役。赤字:ブンデスリーガでプレー中
通算得点数でトップに立つのは、“デア・ボンバー(爆撃機)”の異名を持つ、伝説的なストライカー、ゲルト・ミュラーです。
【訃報】
ドイツサッカー界のレジェンド、ゲルト・ミュラー🇩🇪氏が75歳で死去。現役時代、バイエルンでクラブ歴代最多ゴールとなる通算607試合566ゴール、西ドイツ代表では62試合68ゴールでW杯制覇に貢献しました。ご冥福をお祈りします。R.I.P. pic.twitter.com/c3CDMf3v9F
— TMSZ Football Japan (@tmszfootball) August 15, 2021
得点王獲得回数はレヴァンドフスキ(現バルセロナ)と並び、歴代最多の7回を誇り、1973-74シーズンからチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)3連覇をはじめ、1970年代前半のバイエルン黄金期の中心的な存在として活躍しました。
西ドイツ代表でも、自国開催の1974年W杯で優勝に導く活躍を見せ、2006年ドイツW杯で元ブラジル代表FWのロナウドに塗り替えられるまで、W杯での通算最多得点記録も保持していました。
代表で共に戦ったベッケンバウアーも「ゴールへの執念は、仲間までも圧倒した。今後100年間、人々は彼について語り続けると確信している。」と偉大なストライカーの功績を振り返っています。
そして、現役選手で唯一ランクインしているのはポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキです。
・得点王5回👑👑👑👑👑
・歴代外国籍選手の最多得点記録保持者🥇
・リーグ通算得点ランキングで歴代3位🥉
・10年連続で30試合以上に出場💪
…etc2019/20シーズン版
Best of レヴァンGOALスキ🙅♂️🇵🇱#レヴァンドフスキ#バイエルン#ブンデスリーガ pic.twitter.com/wnxVduJMpA— ブンデスリーガ 日本語版 (@Bundesliga_JP) August 14, 2020
歴代最多の7回得点王を獲得し、20-21シーズンには41得点を上げ、ゲルト・ミュラーが1971-72シーズンに記録した40得点を塗り替え、シーズン最多得点記録を更新しました。
21-22シーズン終了後にバルセロナに移籍しましたが、その得点感覚は錆びつくことなく、22-23シーズンのラ・リーガでは、加入1年目ながら23得点を上げ、いきなり得点王を獲得しました。
もしバイエルン・ミュンヘンに残り続けていれば、ミュラーの偉大な記録を更新していたかもしれませんね。
さらに、ブンデスリーガの歴代通算アシストランキングを見てみましょう。(2024年3月4日現在)
順位 | 選 手 名 | 所属クラブ | 在籍シーズン数 | 通算アシスト数 |
1 | トーマス・ミュラー(ドイツ代表)※ | バイエルン・ミュンヘン | 16 | 203 |
2 | フランク・リベリー(元フランス代表) | バイエルン・ミュンヘン | 12 | 120 |
3 | マルコ・ロイス(元ドイツ代表)※ | ドルトムント ボルシアMG |
15 | 115 |
4 | アンドレアス・メラー(元ドイツ代表) | ドルトムント フランクフルト シャルケ |
17 | 111 |
5 | ゲルト・ミュラー(元ドイツ代表) | バイエルン・ミュンヘン | 14 | 98 |
6 | ゼ・ロベルト(元ブラジル代表) | レバークーゼン バイエルン・ミュンヘン ハンブルガーSV |
12 | 97 |
7 | メーメット・ショル(元ドイツ代表) | バイエルン・ミュンヘン カールスルーエ |
18 | 91 |
8 | トーマス・へスラー(元ドイツ代表) | ケルン カールスルーエ 1860ミュンヘン他 |
15 | 86 |
9 | ヴォルフガング・オヴェラート(元ドイツ代表) | ケルン | 14 | 81 |
10 | シュテファン・エッフェンベルク(元ドイツ代表) | バイエルン・ミュンヘン ボルシアMG ヴォルフスブルク |
14 | 80 |
※現役。赤字:ブンデスリーガでプレー中
通算アシスト数でトップに立つのは、現在もバイエルン・ミュンヘンでプレーし続けているドイツ代表FWトーマス・ミュラーです。
トーマス・ #ミュラー🍺🇩🇪
今季は #ブンデスリーガ 史上最多となる2⃣1⃣アシスト🅰️を記録しました🤩
ゴールも含め、その全場面をご覧ください📺@esmuellert_ pic.twitter.com/JMzc7g26Y6
— ブンデスリーガ 日本語版 (@Bundesliga_JP) July 12, 2020
トップチームデビュー当初、数シーズンはアシスト数よりも得点数の方が上回り、2015-16シーズンにはリーグ戦20得点を上げました。
しかし2015-16シーズン以降は得点数よりもアシスト数が上回り、2019-20シーズンには歴代最多の21アシストを記録し、2016-17シーズンから2022-23シーズンまでの7シーズンのうち、5シーズンで二桁以上のアシストを記録しています。
ミュラーと同じく、現役選手でランクインしているのは、元ドイツ代表MFマルコ・ロイスです。
俺はこれ!
マルコ・ロイスの美しいアウトフロントクロスからオバメヤン!!
芸術点はこれがNo.1っしょ!!pic.twitter.com/NWm36tYjSK https://t.co/W04Hnc2CjC
— K(けー) (@Nqzo1p51TD7umYC) January 9, 2023
ボルシアMG在籍時の2011-12シーズンには12アシスト、ドルトムント移籍後は2013-14シーズンに13アシスト、2021-22シーズンには13アシストを記録しました。
ただ、ロイスは負傷離脱を繰り返し、「ガラスの天才」のイメージが強いですね…。
もし負傷離脱を繰り返すことがなければ、ミュラーと共に、歴史に残る数字を積み重ねていったかもしれません。
1シーズン・1試合における歴代最多記録
次に、ブンデスリーガにおける1シーズン、また1試合における歴代最多記録を見てみましょう。
まずは得点ですが、
1シーズン最多得点記録…41得点
2020-21 ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)
1試合最多得点記録…6得点
1977-78 ディーター・ミュラー(ケルン)
1シーズン最多得点記録は、2020-21シーズンにロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)が記録した41得点です。
この2020-21シーズンは、負傷離脱の影響もあり、リーグ戦29試合の出場にとどまったものの、驚異的なペースでゴールを積み重ね、最終節で1得点を奪い、見事記録更新となりました。
2021年のバロンドール最終投票では、リオネル・メッシ(バルセロナ)に次ぐ2位に終わり、バロンドール獲得とはなりませんでしたが、メッシやクリスティアーノ・ロナウドがいなければ、バロンドールを複数回獲得していたかもしれませんね。
1試合最多得点は、元ドイツ代表FWディーター・ミュラー(ケルン)が1977-78シーズンに記録した6得点です。
1977年8月17日:#FCケルン がSVヴェルダー・ブレーメンに7:2の大差で勝利。この試合でケルンのディーター・ミュラーは一人で6得点を挙げ、ブンデスリーガの歴史に名を刻んだのだ。#フラッシュバックフライデー pic.twitter.com/7pmkU5VlTx
— 1. FC ケルン (@fckoeln_jp) May 6, 2016
1973-74シーズンから1981-82シーズンの9シーズンで、二桁得点に乗せられなかったシーズンはわずか1シーズンのみと、安定した得点力を発揮してきました。
ミュラーはこの記録を成し遂げた1977-78シーズン、リーグ戦33試合に出場し、24得点を上げ、ケルンのリーグ戦優勝に大きく貢献しました。
次に、アシストですが、
1シーズン最多アシスト記録…21アシスト
2019-20 トーマス・ミュラー(バイエルン・ミュンヘン)
1試合最多アシスト記録…4アシスト※
1997-98 トーマス・ヘフラー(カールスルーエ)
1974-75 ユルゲン・グラボウスキ(フランクフルト)
※TransferMarkt調べ
1シーズン最多アシスト記録は、2019-20シーズンにトーマス・ミュラー(バイエルン・ミュンヘン)が記録した21アシストです。
オフ・ザ・ボールの動きの質は群を抜いており、レヴァンドフスキの得点量産の裏には間違いなくミュラーの働きがあったからに他なりません。
2024年2月には、クラブでも前人未到の通算500勝を達成し、出場試合数もクラブ歴代2位の695試合となり、クラブ歴代1位の元西ドイツ代表GKゼップ・マイヤーが記録した706試合の更新も見据えています。
1試合最多アシスト記録は、1997-98シーズンに元ドイツ代表MFトーマス・へスラー、1974-95シーズンに元西ドイツ代表MFユルゲン・グラボウスキが記録した4本です。
そのうちトーマス・へスラーは、身長166㎝と小柄ながらも豊富な運動量と足元の巧みな技術で、チャンスメイクしていき、チームの勝利に貢献してきました。
The best free-kick you’ll see today 😉
🇩🇪 Happy birthday, Thomas Hässler 🎈
🏆 EURO ’96
🏆 1990 world champion#HBD | @DFB_Team_EN pic.twitter.com/0Bmh0ccLVC— UEFA EURO 2024 (@EURO2024) May 30, 2022
1980年代後半から1990年代にかけて活躍し、クラブではタイトルを獲得出来なかったものの、代表では1990年W杯優勝やEURO1996優勝など、メジャータイトル獲得に貢献しました。
2023-24シーズン現在の得点・アシストランキング
ではここで、2023-24シーズン現在の得点・アシストランキングを見てみましょう。
まずは得点ランキングです。(第24節終了時点)
順位 | 選 手 名 | 所属クラブ | 得点数 |
1 | ハリー・ケイン(イングランド代表) | バイエルン・ミュンヘン | 27 |
2 | セール・ギラシ(ギニア代表) | シュトゥットガルト | 20 |
3 | ロイス・オペンダ(ベルギー代表) | ライプツィヒ | 17 |
4 | エルメディン・デミロヴィッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表) | アウグスブルク | 14 |
デニス・ウンダブ(ドイツ) | シュトゥットガルト | 14 | |
6 | マキシミリアン・バイアー(ドイツU-21代表) | ホッフェンハイム | 12 |
7 | ニクラス・フュルクルク(ドイツ代表) | ドルトムント | 11 |
8 | ドニエル・マレン(オランダ代表) | ドルトムント | 10 |
オマル・マルムシュ(エジプト代表) | フランクフルト | 10 | |
ヴィクター・ボニフェイス(ナイジェリア代表) | レバークーゼン | 10 |
得点王争いは、ハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン)の独走態勢になっています。
今季3試合出場で、すでに3得点1アシスト!👏 バイエルンで最高のデビューを飾ったハリー・ケインのここまでを振り返ります🏴🌪
🇩🇪@Bundesliga_JP
🎥#SKch pic.twitter.com/M0lalNcQm1— サッカーキング (@SoccerKingJP) September 7, 2023
2023-24シーズン開幕前に、トッテナムからバイエルン・ミュンヘンに加入し、ここまで24試合で27得点と、試合数を上回るペースで得点を量産しています。
そのケインにシーズン開幕当初は食らい付いていたギラシ(シュトゥットガルト)は、負傷やアフリカ・ネーションズカップ参加による離脱も重なり、得点ペースは少し沈静化しています。
ケインの得点ペースも落ちそうな気配はなく、このまま得点王を獲得することになるでしょう。
得点王争いは、
本命…ケイン(バイエルン・ミュンヘン)
対抗…ギラシ(シュトゥットガルト)
大穴…オペンダ(ライプツィヒ)
といった感じになるでしょうか。
次にアシストランキングです。(第24節終了時点)
順位 | 選 手 名 | 所属クラブ | アシスト数 |
1 | レロイ・ザネ(ドイツ代表) | バイエルン・ミュンヘン | 11 |
2 | アレハンドロ・グリマルド(スペイン代表) | レバークーゼン | 9 |
ヤン・ニクラス・ベステ(ドイツ) | ハイデンハイム | 9 | |
4 |
ニクラス・フュルクルク(ドイツ代表) | ドルトムント | 8 |
シャビ・シモンズ(オランダ代表) | ライプツィヒ | 8 | |
6 | フランク・オノラ(フランス) | ボルシアMG | 7 |
ヴィチェンツォ・グリフォ(イタリア代表) | フライブルク | 7 | |
フロリアン・ヴィルツ(ドイツ代表) | レバークーゼン | 7 | |
トーマス・ミュラー(ドイツ代表) | バイエルン・ミュンヘン | 7 | |
ユリアン・ブラント(ドイツ代表)他4名 | ドルトムント | 7 |
ケインの加入により、中盤まで下がりゲームメイクに関与し、ウィングに展開する流れも多くなり、ザネとのコンビネーションも冴えたものとなっています。
ただ、リーグ順位では1位に立つレバークーゼンのグリマルド、ヴィルツのチャンスメイク力も突出しており、今後はリーグ優勝に向けてさらにギアを上げてくることでしょう。
🇩🇪 鮮やかな崩しから大きな追加点 🇪🇸 #レヴァークーゼン が #バイエルン とのブンデスリーガ天王山で追加点を獲得。
今季大ブレイクの #グリマルド が圧巻のシュート技術で公式戦10ゴール目を記録した。
[PR]#ABEMA で生中継▶https://t.co/QUPoxR0E4qpic.twitter.com/jHCiVctdcT
— GOAL Japan (@GoalJP_Official) February 10, 2024
第21節の首位決戦でこの2人は、2位バイエルン・ミュンヘンを圧倒するパフォーマンスを見せ、バイエルンの11連覇を阻止することが出来るか、今後のパフォーマンスも注目です。
アシスト王争いは、
本命…ザネ(バイエルン・ミュンヘン)
対抗…グリマルド(レバークーゼン)
大穴…ヴィルツ(レバークーゼン)
といった感じになるでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、ブンデスリーガの歴代得点・アシストランキングをはじめ、1シーズンまた1試合における歴代最多記録を振り返るとともに、2023-24シーズンの得点・アシストランキングの今後の展望も予想して見ました。
改めて振り返ってみると、バイエルン・ミュンヘン所属の選手が多くランクインしており、ドイツを代表するクラブといえば、やはりバイエルン・ミュンヘンという印象を強く受けます。
現代でも偉大な記録を刻もうとしている選手たちもいますが、2024年に入り、ベッケンバウアーをはじめ、多くの訃報が届き、やや寂しいものもありますね。
近年は、タイトル獲得にビッグクラブに移籍する日本人選手も多く、今後ブンデスリーガの記録に名を刻む日本人選手の誕生にも期待したいですね。
2023-24シーズンも佳境に入り、どのチーム、そして誰がタイトルを獲得するのでしょうか、今後の展開に目が離せませんね!
いつもありがとうございます!
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