リーグアンファンの皆さん、こんにちは。
欧州5大リーグの一つである、フランス・リーグアン。
プレミアリーグやラ・リーガと比べると、欧州での主要タイトル獲得は少なく、欧州5大リーグの中でも少し地味な存在かもしれません。
とはいえ、多くのプレーヤーがこのリーグ・アンで結果を残し、スターダムに駆け上がるキッカケとなっています。
近年は、パリ・サンジェルマンにイブラヒモビッチ、ベッカム、ネイマール、メッシ、エムバぺと世界的なプレーヤーが在籍し、リーグ・アンの舞台でプレーしています。
23-24シーズンのリーグ・アンも折り返し地点を過ぎ、優勝争いだけでなく、得点、アシストランキングにも注目が集まってきました。
今回はリーグ・アンの歴代の得点・アシストランキングを改めて振り返ってみたいと思います。
ということで今回は、
- リーグ・アンの歴代得点・アシストランキング
- 1シーズン・1試合における歴代最多記録
- 2023-24シーズン現在の得点・アシストランキング
- まとめ
の順でお伝えしていきます。
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リーグ・アンの歴代得点・アシストランキング
では、まずリーグ・アンの歴代通算得点ランキングを見てみましょう。(2024年3月7日現在)
順位 | 選 手 名 | 所属クラブ | 在籍シーズン数 | 通算得点数 | 得点王獲得回数 |
1 | デリオ・オニス(アルゼンチン) | スタッド・ランス モナコ トゥーロン他 |
14 | 299 | 5回(1974-75、79-80、80-81、81-82、83-84) |
2 | ベルナール・ラコンブ(元フランス代表) | リヨン ボルドー サンテティエンヌ |
18 | 255 | なし |
3 | エルヴェ・レヴェリ(元フランス代表) | サンテティエンヌ ニース |
13 | 216 | 2回(1966-67、69-70) |
4 | ロジェ・クルトワ(元フランス代表) | ソショー | 14 | 210 | 2回(1935-36、38-39) |
5 | タデ・シソフスキ(元フランス代表) | RC Paris メス他 |
13 | 206 | 3回(1955-56、56-57、58-59) |
6 | ロジェ・ピアントニ(元フランス代表) | ナンシー スタッド・ランス他 |
15 | 203 | 2回(1950-51、60-61) |
7 | ジョセフ・ウイラキ(元フランス代表) | ニーム ニース RC Paris他 |
15 | 190 | なし |
8 | フルーリー・ディ・ナロ(元フランス代表) | リヨン レッドスターFC |
16 | 187 | なし |
9 | キリアン・エムバぺ(フランス代表)※ | モナコ パリ・サンジェルマン |
9 | 185 | 5回(2018-19、19-20、20-21、21-22、22-23) |
10 | カルロス・ビアンキ(元アルゼンチン代表) | スタッド・ランス パリ・サンジェルマン ストラスブール |
7 | 179 | 5回(1973-74、75-76、76-77、77-78、78-79) |
※現役。赤字:リーグ・アンでプレー中
リーグ・アンの通算得点数でトップに立つのは、アルゼンチン国籍のストライカー、デリオ・オニスです。
Un très joyeux anniversaire à un attaquant légendaire, le meilleur buteur de l’histoire de la Ligue 1 et de l’ AS Monaco, Monsieur Delio Onnis qui fête aujourd’hui ses 70 ans !
🔴⚪ de 1⃣9⃣7⃣3⃣ à 1⃣9⃣8⃣0⃣
2⃣7⃣8⃣ MATCHS
2⃣2⃣3⃣ BUTS
🥇🇫🇷X1
🏆🇫🇷X1 pic.twitter.com/tQmYcJANUW— AS Monaco 🇲🇨 (@AS_Monaco) March 24, 2018
1970年代前半から1980年代中盤にかけて、モナコを中心に活躍し、5回得点王を獲得しています。
これほど偉大な成績を収めながらも、1970年代のアルゼンチン代表は海外クラブに所属する選手をあまり招集せず、1970年代はマリオ・ケンペス、1980年代に入る前はディエゴ・マラドーナやラモン・ディアスといった世界トップクラスのストライカーの存在もあり、代表とは縁がありませんでした。
そして現役選手で唯一ランクインしているのは、パリ・サンジェルマンを代表するエース、キリアン・エムバぺです。
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開始早々のダイレクトボレー
\右からのクロスにエンバペが綺麗にミート💥
このゴラッソはハットトリックの序章に過ぎなかった🏆2022-23リーグ・アン第12節
🆚スタッド・ランス×PSG
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2017年8月にモナコからパリ・サンジェルマンに加入後、2018-19シーズンから5シーズン連続でリーグ・アン得点王に輝き、2023-24シーズンも得点ランキングのトップを走っています。
2023-24シーズン中には通算190得点を超え、200点超えも期待されますが、今後もパリ・サンジェルマンでプレーするかどうか、注目が集まります。
全体的に1950年代~1970年代に活躍した選手が多くランクインし、プラティニ、パパン、ジダン、アンリなど、1980年代~2000年代に活躍したフランスを代表する名選手たちが、早々とセリエAやプレミアリーグなどに移籍したことも背景にあります。
さらに、リーグ・アンの歴代通算アシストランキングを見てみましょう。(2024年3月7日現在)
順位 | 選 手 名 | 所属クラブ | 在籍シーズン数 | 通算アシスト数 |
1 | ディミトリ・パイェ(元フランス代表)※ | サンテティエンヌ リール マルセイユ他 |
17 | 130 |
2 | アンヘル・ディ・マリア(アルゼンチン代表)※ | パリ・サンジェルマン | 7 | 76 |
3 | キリアン・エムバぺ(フランス代表)※ | モナコ パリ・サンジェルマン |
9 | 71 |
4 | ジミー・ブリアン(元フランス代表) |
レンヌ リヨン ギャンガン他 |
19 | 64 |
5 | ジュリアン・フェレ(フランス) | ナンシー レンヌ カーン |
10 | 63 |
6 | リャド・ブデブズ(元アルジェリア代表)※ | ソショー モンペリエ サンテティエンヌ他 |
14 | 62 |
7 | マテュー・ヴァルブエナ(元フランス代表)※ | マルセイユ リヨン |
10 | 58 |
8 | ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(元ブラジル代表) | リヨン | 8 | 55 |
9 | フロリアン・トヴァン(元フランス代表)※ | バスティア マルセイユ |
9 | 51 |
10 | ネイマール(ブラジル代表)※ | パリ・サンジェルマン | 6 | 50 |
※現役。赤字:リーグ・アンでプレー中
記録上の問題もありますが、こちらは得点数ランキングとは異なり、1990年代~2000年代にプレーした選手が多くランクインしていますね。
その中でもアシスト数トップに立つのは、元フランス代表MFディミトリ・パイェです。
すべての逆を突いていく酒井宏樹の同僚フランス代表パイェpic.twitter.com/0lFccbFvUL
— LiGa DiVRTiDa(リーガディベルティーダ)⚽️ (@ligadivertida) February 7, 2020
パイェはアシスト数だけでなく、通算得点数も100点を超え、現時点では得点とアシストともに100を超えているリーグ・アン唯一のプレーヤーとなっています。
パイェは現在、ブラジルのバスコ・ダ・ガマでプレーしていますが、今後リーグ・アンに復帰し、さらに記録を伸ばしていくかもしれませんね。
1シーズン・1試合における歴代最多記録
次に、リーグ・アンにおける1シーズン、また1試合における歴代最多記録を見てみましょう。
まずは得点ですが、
1シーズン最多得点記録…41得点
1970-71 ヨシップ・スコブラル(マルセイユ)
1試合最多得点記録…7得点
1937-38 ジャン・二コラ(ルーアン)
1シーズン最多得点記録は、元ユーゴスラビア代表FWヨシップ・スコブラルがマルセイユ在籍時の1970-71シーズンに記録した41得点です。
Joyeux anniversaire à la légende Josip Skoblar qui fête aujourd’hui ses 78 ans ! 🇭🇷
44 buts sur la saison 70-71, record inégalé 🌟 pic.twitter.com/2ctRN3pyHj— Olympique de Marseille (@OM_Officiel) March 12, 2019
この記録で、スコブラルは1970-71シーズンのゴールデン・シューを獲得し、それ以降現在に至るまでリーグ・アンでプレーする選手はゴールデン・シューを獲得することは出来ていません。
2015-16シーズンにパリ・サンジェルマンのズラタン・イブラヒモビッチが、リーグ戦38得点を上げましたが、惜しくも記録更新とはならず、しばらくはこの記録は破られそうにないでしょう。
1試合最多得点は、1937-38シーズンに元フランス代表FWジャン・二コラが記録した7得点です。
二コラは、このシーズンの前の1936-37シーズンには、1試合6得点も記録しています。
次に、アシストですが、
1シーズン最多アシスト記録…18アシスト
2015-16 アンヘル・ディマリア(パリ・サンジェルマン)
1試合最多アシスト記録…4アシスト※
2005-06 ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(リヨン)
2009-10 クリストフ・ジャレ(パリ・サンジェルマン)
※TransferMarkt調べ
1シーズン最多アシスト数は、アルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアがパリ・サンジェルマン在籍時の2015-16シーズンに記録した18アシストです。
\ 💯 GK の 鼻 先 で 浮 か す!⚽ /#ネイマール、#ディ・マリア とつないで最後は #ムバッペ が技ありのシュート!
🇫🇷 #リーグ・アン 第21節
🆚パリ・サンジェルマン×モンペリエ
📺見逃し配信は #DAZN で pic.twitter.com/1m0H7BW8Yo— GOAL Japan (@GoalJP_Official) January 23, 2021
2015-16シーズンのパリ・サンジェルマンには、イブラヒモビッチやカバーニといった世界トップのストライカーが在籍し、ディ・マリアはチャンスメーカーとして相手クラブに大きな脅威となってきました。
このシーズン後は、ネイマール、エムバぺ、メッシの加入により、出場機会は限られていきましたが、勝負所で見せるディ・マリアのプレーに幾度となく救われましたね。
1試合最多アシスト数は、2005-06シーズンに元ブラジル代表MFジュニーニョ・ペルナンブカーノと、2009-2010シーズンに元フランス代表DFクリストフ・ジャレが記録した4本です。
ジュニーニョ・ペルナンブカーノは無回転キックを駆使し、FKの名手として名を馳せましたが、多くのアシストも記録し、2000年代前半のリヨン黄金期の中心的存在として活躍しました。
ちなみに今日は管理人が大好きな選手の1人、ジュニーニョ・ペルナンブカーノの誕生日です🎂
彼の凄すぎるFKを是非見てください^^
Feliz aniversário, @Juninhope08!!!#ジュニーニョ pic.twitter.com/jY5E5UOqdu
— Mercato Japan (@mercato_jp) January 30, 2020
またクリストフ・ジャレは、2010年代前半のパリ・サンジェルマンのRSBのレギュラーとして活躍しました。
2023-24シーズン現在の得点・アシストランキング
ではここで、2023-24シーズン現在の得点・アシストランキングを見てみましょう。
まずは得点ランキングです。(第24節終了時点)
順位 | 選 手 名 | 所属クラブ | 得点数 |
1 | キリアン・エムバぺ(フランス代表) | パリ・サンジェルマン | 21 |
2 | ジョナサン・デイヴィッド(カナダ代表) | リール | 12 |
アレクサンデル・ラカゼット(元フランス代表) | リヨン | 12 | |
4 | ウィサム・ベン・イェデル(フランス代表) | モナコ | 11 |
5 | ピエール・エメリク・オーバメヤン(ガボン代表) | マルセイユ | 9 |
タイス・ダリンガ(オランダ代表) | トゥールーズ | 9 | |
7 | テレム・モッフィ(ナイジェリア代表) | ニース | 7 |
ムスタファ・モハメド(エジプト代表) | ナント | 7 | |
アコル・アダムス(ナイジェリア) |
モンペリエ | 7 | |
10 | 南野 拓実(日本代表)他5名 | モナコ | 6 |
現在、エムバぺ(パリ・サンジェルマン)が2位に9点差と大差をつけ、リーグ・アン史上最多の6度目、そして6シーズン連続の得点王獲得に向けて、着実に進んでいます。
2位につけるデイヴィッド(リール)やラカゼット(リヨン)、ベン・イェデル(モナコ)も、エムバぺの得点力のペースの速さにはついていけないでしょう。
得点王争いは、
本命…エムバぺ(パリ・サンジェルマン)
対抗…デイヴィッド(リール)
大穴…ベン・イェデル(モナコ)
といった感じになるでしょうか。
次にアシストランキングです。(第24節終了時点)
順位 | 選 手 名 | 所属クラブ | アシスト数 |
1 | ウスマン・デンベレ(フランス代表) | パリ・サンジェルマン | 7 |
ピエール・エメリク・オーバメヤン(ガボン代表) | マルセイユ | 7 | |
2 | テジ・サバニエ(元フランスU-23代表) | モンペリエ | 6 |
モーゼス・サイモン(ナイジェリア代表) | ナント | 6 | |
5 | フロリアン・ソトカ(フランス) | RCランス | 5 |
ロマン・デル・カスティーヨ(元フランスU-21代表) | ブレスト | 5 | |
南野 拓実(日本代表) | モナコ | 5 | |
エドン・ジェグロバ(コソボ代表) | リール | 5 | |
伊東 純也(日本代表) |
スタッド・ランス | 5 | |
モハメド・ダラミー(デンマーク代表) | スタッド・ランス | 5 |
現在、アシスト数でトップに立っているのは、2023-24シーズンからパリ・サンジェルマンでプレーするフランス代表FWウスマン・デンベレです。
バルセロナ在籍時の2021-22シーズンでは、ラ・リーガ全体でトップの13アシストを記録した実力を新天地でも存分に発揮しています。
そのデンベレに迫ろうと2位につけるのは、モンペリエの司令塔テジ・サバニエです。
ニーム在籍時の2018-19シーズンはアシスト王を獲得し、玄人好みの味のあるプレーを見せてくることでしょう。
さらに、モナコで攻撃陣を牽引している南野とベン・イェデルのコンビにも注目したいですね。
アシスト王争いは、
本命…デンベレ(パリ・サンジェルマン)
対抗…サバニエ(モンペリエ)
大穴…南野(モナコ)
といった感じになるでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、リーグ・アンの歴代得点・アシストランキングをはじめ、1シーズンまた1試合における歴代最多記録を振り返るとともに、2023-24シーズンの得点・アシストランキングの今後の展望も予想して見ました。
近年は、戦力面でパリ・サンジェルマンが頭一つ抜けていますが、必ずしも毎シーズン優勝できるわけではなく、リーグ・アンのレベルの高さもうかがえます。
これからもリーグ・アンは、パリ・サンジェルマンを中心に回っていくと思われますが、パリ・サンジェルマンに食らい付こうとする第二勢力の形成とともに、パリ・サンジェルマン以外のチームの欧州での舞台の躍進にも期待したいですね。
2023-24シーズンも佳境に入り、どのチーム、そして誰がタイトルを獲得するのでしょうか、今後の展開に目が離せませんね!
いつもありがとうございます!
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