第102回高校サッカー選手権2023広島予選の日程まとめ!優勝候補や注目選手も調査!

高校サッカーファンの皆さん、こんにちは。

 

夏のインターハイも終わり、最後の大舞台となる冬の選手権に向けて、全国各地で予選が行われています。

今回は、中国・四国地方で最大規模の予選が行われる激戦区、広島県予選についてお伝えしていきます。

広島県は選手権優勝回数9回を誇り、前回の選手権で岡山学芸館(岡山県)が優勝するまでは、中国地方で選手権優勝を経験している唯一の県でした。

最新では、第87回大会(2008年度)に広島皆実が、大迫勇也(現神戸)擁する鹿児島城西を破り、優勝を成し遂げました。

 

しかし近年は、広島県内ではサンフレッチェ広島ユースという大きな存在があるだけでなく、プレミアリーグWESTに参戦中の米子北(鳥取県)や、前回の選手権覇者岡山学芸館(岡山県)をはじめ、今年度のプリンスリーグ中国に参戦しているチームが4校ある岡山県勢立正大淞南(島根県)や高川学園(山口県)など、中国地方各県を代表する実力校と比べると、広島県勢は中国地方の中で少し存在感が薄くなっている印象です。

それでも中国・四国地方で最大規模を誇る広島県は、中国地方の各県とは異なり、2・3校の有力校を軸にしつつも、それに続く勢力に大きな実力差は無く、群雄割拠の激戦区となっており、どこが選手権の出場権を掴むのか、最後まで目が離せません!

 

という事で今回の記事の順番は

  • 全国高校サッカー選手権2023広島予選の日程
  • 全国高校サッカー選手権2023広島予選の組み合わせ
  • 全国高校サッカー選手権2023広島予選の優勝候補
  • 全国高校サッカー選手権2023広島予選の注目選手
  • まとめ

という順番でお伝えしていきます。

全国高校サッカー選手権2023広島予選の日程

全国高校サッカー選手権2023広島県大会ですが、9/2(土)~9/10(日)までの日程でブロック予選が行われ、10/29(日)から、ブロック予選で勝ち上がった12チームとシード校(インターハイ予選ベスト4)を加えた16チームから成る決勝トーナメントが行われます。

 

決勝トーナメントの日程は以下の通りです。

 

1回戦

10/29(日)

 

準々決勝

11/5(日)

 

準決勝

11/12(日)

 

決勝

11/19(日)

 

 

 

全国高校サッカー選手権2023広島予選の組み合わせ

決勝トーナメント

1回戦

月 日 マッチNo. 対 戦 カ ー ド
10/29 M1 広島国際学院 4 × 0 広島工
10/29 M2 銀河学院 1 × 2 山陽
10/29 M3 広島新庄 1(3PK5)1 福山葦陽
10/29 M4 広島桜が丘 2 × 0 如水館
10/29 M5 安芸南 2(6PK5)2 清水ヶ丘
10/29 M6 広島工大高 1 × 2 広島皆実
10/29 M7 広島観音 3 × 0 広島国泰寺
10/29 M8 尾道 0 × 6 瀬戸内

 

 

準々決勝

月 日 マッチNo. 対 戦 カ ー ド
11/5 M9 広島国際学院 1(3PK2)1 山陽
11/5 M10 福山葦陽 1(1PK3)1 広島桜が丘
11/5 M11 安芸南 0 × 2 広島皆実
11/5 M12 広島観音 1 × 3 瀬戸内

 

 

準決勝

月 日 マッチNo. 対 戦 カ ー ド
11/12 M13 広島国際学院 5 × 1 広島桜が丘
11/12 M14 広島皆実 0 × 1 瀬戸内

 

 

決勝

月 日 マッチNo. 対 戦 カ ー ド
11/19 M15 広島国際学院 1 × 0 瀬戸内

高校サッカー選手権広島県予選は、広島国際学院高校が初出場を決めました。

 

 

 

全国高校サッカー選手権2023広島予選の優勝候補

2023年度の選手権予選広島県大会の優勝候補として挙げたい高校は、「瀬戸内」、「広島国際学院」、「広島皆実」の3校です。

 

【瀬戸内】

まず優勝候補に挙げるのは、広島県の高体連の中で唯一プリンスリーグ中国に所属している瀬戸内です。

 

昨年度はインターハイに出場したものの、選手権予選はまさかの決勝トーナメント1回戦敗退に終わり、雪辱に燃えます。

2021年度のインターハイから3大会連続で広島県予選を制してきた瀬戸内でしたが、前回の選手権予選では1点届かず、まさかの初戦敗退となってしまいました。

再起を図るべく、選手権後の新人大会は制しましたが、インターハイ予選は広島国際学院とのPK戦までにもつれこむ激闘の末、準優勝に終わりました。

 

昨年度までのチームと比べると目立ったタレントはいないものの、昨年のインターハイを経験したエースストライカーの美藤慶音(3年)やCB渡辺浩史(3年)を中心に、チームコンセプトである技術の高さを活かしたポゼッションサッカーに加え、CB坂根秀(3年)のパワープレーといった強さも加わり、2年ぶりの選手権を狙います。

ここ最近は勝負どころでの負けが多い瀬戸内ですが、昨年度のインターハイや中国地方の名だたる実力校と凌ぎを削り合っているプリンスリーグ中国での経験値を活かし、前回のリベンジとなるのでしょうか、注目です。

 

 

【広島国際学院】

次に優勝候補に挙げるのは、今年度のインターハイ出場校の広島国際学院です。

 

前回の選手権予選は準優勝に終わり、今年度のインターハイ予選決勝で瀬戸内を破り、遂に悲願の全国行きの切符を手にしました。

前回の選手権予選は決勝まで進出しましたが、広島皆実とPK戦までもつれ込み、5人中4人が失敗し、惜しくも全国行きはなりませんでした。

今年度のインターハイ決勝でもPK戦までもつれ込みましたが、GK片渕竣介(3年)のPKストップに加え、3人全員がPKを決め、悲願の全国行きを成し遂げました。

 

精神面での逞しさはもちろんのこと、昨年度から主軸を務めるCB茂田颯平(3年)やCF野見明輝(3年)をはじめ、個の力が高い選手たちが多く揃い、総合力の高いチームとなっています。

インターハイでは同じく初出場の帝京五(愛媛県)の前に敗れ、全国初勝利とはなりませんでした。

厳しい戦いとなりますが、この広島県予選を制し、選手権初出場を果たすと共に、インターハイでは手にすることが出来なかった全国初勝利を手にすることが出来るのか、注目です。

 

 

【広島皆実】

最後に優勝候補に挙げるのは、前回の選手権出場校の広島皆実です。

 

前回の選手権では青森山田(青森県)に0-1で敗れ、第92回大会(2013年度)以来、10年ぶりの選手権での勝利を狙います。

昨年度から指揮を執る小熊和人監督の下、これまでの広島皆実の伝統だった“堅守速攻”のスタイルに、ボールも人も動いていく“ムービング”の攻撃スタイルを取り入れ、前回の選手権予選を制しました。

 

新チームでは、新人大会では3回戦敗退、インターハイ予選もベスト8で敗退となかなか結果を残せずにいますが、前回の選手権を経験したFW岡本敬大(3年)やボランチの渡部琉(3年)などを中心に巻き返しを図ります。

“堅守速攻”と“ムービング”の新スタイルで前回に引き続き広島県予選を制し、選手権での10年ぶりの勝利、ならびにその先へと勝ち進んでいくことが出来るのか、伝統校の勝負強さに注目です。

 

 

 

全国高校サッカー選手権2023広島予選の注目選手

では、ここで2023年度の選手権予選広島県大会の注目選手を取り上げます。

 

美藤 慶音(FW/瀬戸内/3年)

豊富な運動量と得点力の高さを誇る瀬戸内のストライカーです。

チームでは背番号10を付け、攻撃の中心として活躍しています。

今年度のプリンスリーグ中国では開幕3試合連続ゴールをはじめ、17試合(10/23現在)で7得点を上げ、チームのトップスコアラーとなっています。

 

ポジショニングセンスの良さや得点感覚の高さはもちろんのこと、豊富な運動量を武器に前線からプレスを掛け、相手のミスを誘い、ゴールを狙っていきます。

勝負どころで頼りになるストライカーであり、チームから厚い信頼を得ています。

まずはこの背番号10の活躍が、瀬戸内の復活のカギとなるでしょう。

自身の活躍で2年ぶりの選手権への切符を勝ち取ることが出来るのか、注目です。

 

 

坂根 秀(DF/瀬戸内/3年)

身長182㎝と身体の強さに加え、足元の技術の高さも兼ね備える瀬戸内のDFです。

 

チームではLSB、CBとして起用され、攻守にわたる活躍を見せています。

LSB起用時は積極的な攻撃参加を見せ、攻撃にアクセントを加え、守備面でも対人の強さを発揮します。

またCB起用時は、渡辺浩史(3年)とコンビを組み、粘り強い守備対応を見せるだけでなく、最終ラインから正確なパスを供給し、攻撃の起点ともなります。

試合終盤ではパワープレー要員として前線に上がることもあり、技術の高さだけでなく強さも見せていきます。

 

通常ではもちろんのこと、試合展開次第では勝敗を決定づける働きも期待されます。

瀬戸内の最終ラインに君臨する屈強なDFの活躍ぶりにも注目です。

 

 

 

茂田 颯平(DF/広島国際学院/3年)

昨年度からチームの主軸として活躍し、今年度はチームのキャプテンとして、また最終ラインの番人として、堅い守備を築いていく広島国際学院のCBです。

 

対人の強さやカバーリングへの速さや範囲の広さを誇り、最終ラインを引き締め、チームを鼓舞していきます。

またビルドアップ面でも、正確なパスや状況判断の良さも発揮し、攻撃の起点ともなります。

 

自身が目標として掲げているセルヒオ・ラモス(現セビージャ)のように、声と闘志を前面に出したプレーでチームを牽引していきます。

前回の選手権予選の悔しさを知る頼れるリーダーは、堅守を築くだけでなく、チームを鼓舞し、悲願の選手権初出場を手にすることが出来るのか、注目です。

 

 

野見 明輝(FW/広島国際学院/3年)

茂田と共に、昨年度からチームの主軸として活躍するストライカーです。

今年度は広島国際学院の攻撃陣の中心として、チームを牽引していきます。

 

ファーストタッチの巧さとスピードでの抜け出しを得意とし、ゴールを量産していくだけでなく、試合展開に応じて、CFだけでなくサイドハーフやウィングでもプレーし、臨機応変にポジションチェンジしていきます。

その状況判断の良さと、前回の選手権予選決勝でも得点を奪ったように、得点力の高さも誇り、チームから厚い信頼が寄せられています。

 

前回の選手権予選決勝ではゴールを奪ったものの、全国行きとはなりませんでした。

信頼度をさらに高めたエースストライカーは、今度こそ自身のゴールでチームを全国の舞台へと導くことが出来るのか、注目です。

 

 

岡本 敬大(FW/広島皆実/3年)

前回の選手権の舞台も経験した広島皆実のエースストライカーです。

自身の突破だけでなく、周りを活かしたプレーも得意としており、広島皆実の攻撃の中心として不可欠な存在となっています。

 

昨年度から2トップの下で攻撃的MFとしてプレーし、身体の強さを活かしたポストワークと正確なパスを供給し、チャンスメイクしてきました。

前回の選手権では青森山田(青森県)に敗れたものの、前回王者に脅威を与えるプレーを見せました。

今年度も攻撃陣の中心として、自身の持ち味であるポストワークやラストパスだけでなく、シュートやドリブルなど相手ゴールに果敢に迫っていきます。

 

今年度、チームはなかなか結果を残せてはいないものの、8月に開催された「Balcom BMW CUP 広島国際ユースサッカー 」では広島県高校選抜の一員としてプレーし、U-17ウズベキスタン戦でゴールを決めるなど、個の能力の高さを見せています。

選手権予選で爆発し、2年連続の選手権、そして10年ぶりの勝利と導くことが出来るのか、注目です。

 

 

山本 晃聖(FW/広島新庄/3年)

今年8月に開催された「Balcom BMW CUP 広島国際ユースサッカー 」で自身の武器である快足を存分に発揮し、注目を集めた広島新庄のアタッカーです。

 

「Balcom BMW CUP 広島国際ユースサッカー 」の広島県高校選抜に選出され、第2戦のU-17日本代表戦で後半から途中出場すると、自慢の快足を活かした縦突破を見せ、PKを獲得しました。

全国大会やプリンスリーグなどの大舞台を経験したことのない無名の存在だったアタッカーでしたが、自身の持ち味を存分に発揮し、相手に脅威を与えました。

 

優勝候補に挙げられるチームと比べると、ややチーム力は劣る広島新庄ですが、とっておきの飛び道具である快足アタッカーが脅威をもたらし、優勝候補を撃破し快進撃を見せることが出来るのか、注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか?

 

今回は全国高校サッカー選手権2023広島県予選の日程と組み合わせに加えて、優勝候補、注目選手をご紹介しました。

 

優勝候補には、前回の選手権予選はまさかの初戦敗退に終わり、雪辱に燃える瀬戸内、今年度のインターハイ予選を制し、選手権も初出場を狙う広島国際学院、今年度は主要大会予選で上位に食い込めていないものの、前回の選手権経験者も多く控える広島皆実を挙げました。

この3校以外にも、新人大会準優勝の広島観音、インターハイ予選ベスト4の如水館安芸南、実力校の広島新庄山陽広島工大高などが優勝争いに絡んでくることでしょう。

飛び抜けた存在はなく、各チームの実力差は拮抗しており、前回の選手権で瀬戸内がまさかの初戦敗退を喫したような波乱も十分に起こり得ます。

最後までどこが選手権出場権を手にするのか、目が離せませんね。

 

注目選手は、瀬戸内美藤慶音選手、坂根秀選手、広島国際学院茂田颯平選手、野見明輝選手、広島皆実岡本敬大選手、広島新庄山本晃聖選手をご紹介しました。

インターハイと同じく、選手権予選でも出場権をかけた熱い戦いが繰り広げられることでしょう。

前回のような波乱が再び起こされるのか、それとも強豪校が順当に上位に進出してくるのか、中国地方最大規模の広島県予選での戦いぶりにも注目です。

いつもありがとうございます!

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