セリエAファンの皆さん、こんにちは。
欧州5大リーグの一つである、イタリア・セリエA。
スペインのラ・リーガとともに、自国代表のスタイルが最も反映されているリーグでもあります。
1990年代は世界のトッププレーヤーがセリエAに参戦し、世界最高峰のリーグとして名を馳せていましたが、近年はプレミアリーグやラ・リーガに押されつつあります。
それでも22-23シーズンのチャンピオンズリーグでは、ベスト8に最も多い3チーム(ナポリ、インテル、ミラン)が残り、“イタリアの復権”もうたわれるようになっています。
23-24シーズンのセリエAも折り返し地点を過ぎ、優勝争いだけでなく、得点、アシストランキングにも注目が集まってきました。
今回はセリエA歴代の得点・アシストランキングを改めて振り返ってみたいと思います。
ということで今回は、
- セリエAの歴代得点・アシストランキング
- 1シーズン・1試合における歴代最多記録
- 2023-24シーズン現在の得点・アシストランキング
- まとめ
の順でお伝えしていきます。
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セリエAの歴代得点・アシストランキング
では、まずセリエAの歴代通算得点ランキングを見てみましょう。(2024年3月1日現在)
順位 | 選 手 名 | 所属クラブ | 在籍シーズン数 | 通算得点数 | 得点王獲得回数 |
1 | シルヴィオ・ピオラ(元イタリア代表) | ラツィオ ユベントス ノヴァーラ |
22 | 274 | 2回(1936-37、42-43) |
2 | フランチェスコ・トッティ(元イタリア代表) | ローマ | 25 | 250 | 1回(2006-07) |
3 | グンナー・ノルダール(元スウェーデン代表) | ミラン ローマ |
10 | 225 | 5回(1949-50、50-51、52-53、53-54、54-55) |
4 | ジュゼッペ・メアッツァ(元イタリア代表) | ミラン ユベントス インテル他 |
17 | 216 | 3回(1929-30、35-36、37-38) |
ジョゼ・アルタフィーニ(元イタリア代表) | ミラン ナポリ ユベントス |
18 | 216 | 1回(1961-62) | |
6 | アントニオ・ディナターレ(元イタリア代表) | ウディネーゼ エンポリ |
14 | 209 | 2回(09-10、10-11) |
7 | ロベルト・バッジョ(元イタリア代表) | ユベントス フィオレンティーナ インテル他 |
18 | 208 | なし |
8 | チーロ・インモービレ(元イタリア代表)※ | トリノ ジェノア ラツィオ |
13 | 200 | 4回(2013-14、17-18、19ー20、21-22) |
9 | クルト・ハムリン(元スウェーデン代表) | フィオレンティーナ ミラン パドヴァ他 |
15 | 190 | なし |
10 | ジュゼッペ・シニョーリ(元イタリア代表) | ラツィオ ボローニャ サンプドリア他 |
14 | 188 | 3回(1992-93、93-94、95-96) |
※現役。赤字:セリエAでプレー中
歴代通算得点数でトップに立つのは、1930年代に活躍した伝説的なストライカー、シルヴィオ・ピオラです。
All-time @SerieA_EN top goalscorer! 🙌⚽️🇮🇹
Silvio Piola, #BornOnThisDay in 1913 ⚪️⚫️ pic.twitter.com/4QNAIzEJJS
— JuventusFC 🇬🇧🇺🇸 (@juventusfcen) September 29, 2021
セリエAで2度得点王に輝き、1938年のフランスW杯では通算得点数4位のジュゼッペ・メアッツァと2トップを組み、イタリア代表を優勝へと導きました。
ジュゼッペ・メアッツァ(ミラン、インテルの本拠地)はご存じのこと、シルヴィオ・ピオラもプロデビューを果たしたFCプロ・ヴェルチェッリのホームスタジアムに名を残しており、両者ともに偉大な選手ですね。
通算得点数で2位に立つのは、ローマの王子様、フランチェスコ・トッティです。
1993年3月にトッティがローマでデビューしてから30年⌛️
ローマで785試合307ゴール206アシストを記録📈
2017年に引退するまでローマ一筋でプレーしたpic.twitter.com/w64xJD1kB9
— ALLSTARS CLUB (@allstarsclubjp) March 30, 2023
25シーズンにわたり、チームのバンディエラとして活躍し、00-01シーズンのスクデットに貢献し、クラブ通算最多得点記録(316得点)と通算最多出場試合数(786試合)を保持しています。
2023-24シーズンにポルトのペペに破られるまで、チャンピオンズリーグでの最年長得点記録(38歳59日)を保持するなど、キャリア終盤までトップレベルでプレーした偉大な選手です。
さらに、セリエAの歴代通算アシストランキングを見てみましょう。(2024年3月1日現在)
順位 | 選 手 名 | 所属クラブ | 在籍シーズン数 | 通算アシスト数 |
1 | フランチェスコ・トッティ(元イタリア代表) | ローマ | 25 | 162 |
2 | ロベルト・バッジョ(元イタリア代表) | ユベントス フィオレンティーナ インテル他 |
18 | 119 |
3 | アレッサンドロ・デル・ピエロ(元イタリア代表) | ユベントス | 18 | 108 |
4 | ジャンニ・リベラ(元イタリア代表) | ミラン アレッサンドリア |
21 | 105 |
5 | アンドレア・ピルロ(元イタリア代表) | ユベントス ミラン インテル他 |
20 | 102 |
6 | アントニオ・カッサーノ(元イタリア代表) | ローマ サンプドリア ミラン他 |
17 | 99 |
アントニオ・カンドレーバ(元イタリア代表)※ | ラツィオ インテル サンプドリア他 |
16 | 99 | |
8 | ドミニコ・ベラルディ(イタリア代表)※ | サッスオーロ | 11 | 83 |
9 | マレク・ハムシク(元スロバキア代表) | ナポリ ブレシア |
13 | 82 |
10 | ロレンツォ・インシーニェ(元イタリア代表)※ | ナポリ | 11 | 74 |
※現役。赤字:セリエAでプレー中
通算アシスト数でトップに立つのは、フランチェスコ・トッティです。
さらにTOP10のうち、4位のジャンニ・リベラ以外は、2000年代に入って活躍した選手が多くランクインしています。
世界最高峰のリーグとして名を馳せていた2000年代に、多くのスタープレーヤーが在籍していたことも影響していることでしょう。
1シーズン・1試合における歴代最多記録
次に、セリエAにおける1シーズン、また1試合における歴代最多記録を見てみましょう。
まずは得点ですが、
1シーズン最多得点記録…36得点
2015-16 ゴンサロ・イグアイン(ナポリ)
2019-20 チーロ・インモービレ(ラツィオ)
1試合最多得点記録…6得点
1933-34 シルヴィオ・ピオラ(FCプロ・ヴィルチェッリ)
1960-61 オマール・シボリ(ユベントス)
1シーズン最多得点記録を保持しているのは、2015-16シーズンの元アルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアイン(ナポリ)と、2019-20シーズンに記録し現在もラツィオでプレーしているチーロ・インモービレです。
特にイグアインは、2015-16シーズンのナポリの優勝争いの原動力となり、最終的にはユベントスに及ばなかったものの、得点王争いでは2位のディバラ(当時ユベントス)に17点の大差をつけました。
2015-16シーズン
セリエAの年間得点記録を66年振りに塗り替えたイグアインのバイシクルシュート
最終節、そしてハットトリックで塗り替えるなんてクレイジーだったpic.twitter.com/0MK9s0lFIC— ヴァンヌッキWCCF (@vannucchi_wccf) December 10, 2023
シーズン終盤に受けた3試合の出場停止処分がなければ、もっと記録を伸ばしていたかもしれませんね。
1試合最多得点記録は、通算得点数でもトップに立つシルヴィオ・ピオラと、1960-61シーズンにオマール・シボリが達成した6得点です。
シルヴィオ・ピオラですが、この記録を達成した1933-34シーズンは15得点に終わり、8試合連続無得点という時期もありました。
また得点王を獲得した1936-37シーズンも、終盤2試合連続でハットトリックを達成するなど、少し調子のムラが激しいところはありますが、ここぞの爆発力で偉大な記録を積み立ててきました。
次に、アシストですが、
1シーズン最多アシスト記録…16アシスト
2019-20 パプ・ゴメス(アタランタ)
1試合最多アシスト記録…4アシスト※
2004-05 アントニオ・カッサーノ(ローマ)
※TransferMarkt調べ
1シーズン最多得点記録を保持しているのは、2019-20シーズンに16アシストを記録したアルゼンチン代表MFのパプ・ゴメス(アタランタ)です。
Papu Gómez foi um monstro na Atalanta.pic.twitter.com/LMlgkpwzM1
— Sala12 (@OficialSala12) January 25, 2023
2014年9月にアタランタに加入し、チャンピオンズリーグ出場権獲得など、アタランタの躍進の中心的な存在として活躍してきました。
しかし2020-21シーズン途中に、ガスペリーニ監督との不仲が表面化し、2021年1月にセビージャに移籍し、その後2023年9月にモンツァに加入し、セリエA復帰しました。
ただ加入直後、ドーピング違反により2年間の出場停止が下され、かつてのような輝きを再び見るのは少し厳しいかもしれません。
1試合最多アシスト記録を保持しているのは、元イタリア代表FWのアントニオ・カッサーノです。
私はディバラとペッレグリーニがカッサーノとトッティのようになってくれることを願っています。ディバラがポリターノのようにならなけらばだけれど。pic.twitter.com/kSvYKzT3Wx
— AS ROMA電子報告 (@asroma_dempo) July 19, 2022
どうしても悪童のイメージが付いてしまうカッサーノですが、ローマまたサンプドリア在籍時はストライカーだけでなくチャンスメーカーでも素質を十分に発揮していました。
素行面でのトラブルがなければ、もっと多くの成績を収めていたかもしれませんね。
2023-24シーズン現在の得点・アシストランキング
ではここで、2023-24シーズン現在の得点・アシストランキングを見てみましょう。
まずは得点ランキングです。(第26節終了時点)
順位 | 選 手 名 | 所属クラブ | 得点数 |
1 | ラウタロ・マルティネス(アルゼンチン代表) | インテル | 23 |
2 | ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(セルビア代表) | ユベントス | 15 |
3 | オリビエ・ジルー(フランス代表) | ミラン | 12 |
4 | パウロ・ディバラ(アルゼンチン代表) | ローマ | 11 |
ヴィクター・オシムヘン(ナイジェリア代表) | ナポリ | 11 | |
6 | マルクス・テュラム(フランス代表) | インテル | 10 |
マティアス・スーレ(アルゼンチンU-20代表) | フロジローネ |
10 | |
8 | ジョシュア・ザークツィー(オランダU-21代表) | ボローニャ | 9 |
アルバート・グドムンドソン(アイスランド代表) | ジェノア | 9 | |
ドゥバン・サパタ(元コロンビア代表)他5名 | トリノ |
9 |
第26節終了時点で、アルゼンチン代表FWのラウタロ・マルティネス(インテル)が2位に8点差をつけ、独走態勢をとっています。
/
止まらないラウタロ🔥
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セリエAでの1シーズン最多得点記録(36点)も視野に入れる立ち位置にいるかもしれませんが、3シーズンぶりのスクデット奪還に向け、エースがどこまで爆発するかにも注目です。
2位につけるヴラホヴィッチ(ユベントス)も22-23シーズンでの不調から回復しつつありますが、どこまで食らい付けるかも注目ですね。
得点王争いは、
本命…ラウタロ・マルティネス(インテル)
対抗…ヴラホヴィッチ(ユベントス)
大穴…オシムヘン(ナポリ)
といった感じになるでしょうか。
次にアシストランキングです。(第26節終了時点)
順位 | 選 手 名 | 所属クラブ | アシスト数 |
1 | ラファエル・レオン(ポルトガル代表) | ミラン | 8 |
オリビエ・ジルー(フランス代表) | ミラン | 8 | |
3 | マルクス・テュラム(フランス代表) | インテル | 7 |
4 | パウロ・ディバラ(アルゼンチン代表) | ローマ | 6 |
フェデリコ・ディマルコ(イタリア代表) | インテル | 6 | |
ヘンリク・ムヒタリアン(元アルメニア代表) | インテル | 6 | |
アントニオ・カンドレーバ(元イタリア代表) | サレルニターナ | 6 | |
シャルル・デ・ケテラエール(ベルギー代表) | アタランタ | 6 | |
フェリペ・アンデルソン(元ブラジル代表) | ラツィオ | 6 | |
クリスティアン・プリシッチ(アメリカ代表) | ミラン | 6 |
アシストランキングは、僅差の争いとなっています。
首位に立つのはラファエル・レオンとジルーのミラン勢2人です。
その後を、マルクス・テュラム(インテル)やディバラ(ローマ)が追いかけていく展開となっています。
特にマルクス・テュラムは、加入1年目ながらラウタロ・マルティネスとの抜群のコンビネーションを発揮し、インテルの強力な攻撃陣を支える働きを見せています。
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当然インテルのエースも黙っていない
\テュラムのクロスにラウタロ・マルティネス
完璧なクロスにお見事ワンタッチ‼️
両ストライカーの得点でイタリアダービーはドロー🇮🇹セリエA第13節
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ラウタロ・マルティネスの1シーズン最多得点記録更新も、マルクス・テュラムの働きにかかっているところもあるでしょう。
アシスト王争いは、
本命…ラファエル・レオン(ミラン)
対抗…マルクス・テュラム(インテル)
大穴…ディバラ(ローマ)
といった感じになるでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、セリエAの歴代得点・アシストランキングをはじめ、1シーズンまた1試合における歴代最多記録を振り返るとともに、2023-24シーズンの得点・アシストランキングの今後の展望も予想して見ました。
財政力の差もあり、セリエAで活躍した選手がプレミアリーグをはじめ、裕福なクラブに引き抜かれることも多くなり、セリエAでキャリアを通してプレーするのは現実的ではなくなってきています。
オシムヘン(ナポリ)やヴラホヴィッチ(ユベントス)など、結果を残している若手ストライカーがそのままセリエAでプレーし続ければ、記録更新の期待も膨らみますが、おそらく難しいでしょう。
それでも資金力の高さだけでは造れないチームスタイルをセリエA各クラブが持ち、また魅力的なリーグとなりつつあります。
2023-24シーズンも佳境に入り、どのチーム、そして誰がタイトルを獲得するのでしょうか、今後の展開に目が離せませんね!
いつもありがとうございます!
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