高校サッカーファンの皆さん、こんにちは。
夏のインターハイも終わり、最後の大舞台となる冬の選手権に向けて、全国各地で予選が行われています。
今回は、近畿地方の雄、京都府予選についてお伝えしていきます。
京都府は、古くは第37回大会(1958年度)に山城高、第46回大会(1967年度)に洛北高が選手権優勝を成し遂げています。
その後は初戦敗退が長く続いたものの、2010年代に入ってからは、第89回大会(2010年度)に久御山、第91回大会(2012年度)に京都橘が選手権準優勝を果たし、再び全国でも上位に食い込む実績を収めてきました。
そして前回大会は東山が決勝まで進んだものの、岡山学芸館(岡山県)の前に屈し、またしても準優勝に終わり、全国の頂点にあと一歩届きませんでした。
今回の選手権では、京都府代表としては半世紀以上届かなかった全国の頂点に立つことも期待したいですし、全国制覇を実現できる力を持ったチームも控えています。
でもその前に激戦区京都府予選を勝ち抜かなければいけませんね。
という事で今回の記事の順番は
- 全国高校サッカー選手権2023京都予選の日程
- 全国高校サッカー選手権2023京都予選の組み合わせ
- 全国高校サッカー選手権2023京都予選の優勝候補
- 全国高校サッカー選手権2023京都予選の注目選手
- まとめ
という順番でお伝えしていきます。
全国高校サッカー選手権2023京都予選の日程
全国高校サッカー選手権2023京都府大会は、70チームによるトーナメント方式で、9/30(土)から始まっています。
大会日程は以下の通りです。
1回戦
9/30(土)
2回戦
10/1(日)
3回戦
10/7(土)
4回戦
10/28(土)
準々決勝
11/3(金・祝)
準決勝
11/5(日)
決勝
11/12(日)
全国高校サッカー選手権2023京都予選の組み合わせ
1回戦
月 日 | マッチNo. | 対 戦 カ ー ド |
9/30 | M1 | 堀川 7 × 1 日吉ヶ丘 |
9/30 | M2 | 京都廣学館 18 × 0 峰山 |
9/30 | M3 | 洛東 8 × 0 府立工 |
9/30 | M4 | 南丹 4 × 0 京都教育大附 |
9/30 | M5 | 京都文教 0 × 9 立命館 |
9/30 | M6 | 北嵯峨 1 × 1 宮津天橋 (PK:5-4) |
9/30 | M7 | 亀岡 0 × 4 同志社 |
9/30 | M8 | 嵯峨野 2 × 0 東舞鶴 |
9/30 | M9 | 莵道 0 × 3 桂 |
9/30 | M10 | 舞鶴高専 0 × 6 木津 |
9/30 | M11 | 綾部 1 × 1 西京 (PK:4-2) |
9/30 | M12 | 京都先端科学大附 16 × 0 合同(洛水・西乙訓) |
9/30 | M13 | 朱雀 1 × 0 北稜 |
9/30 | M14 | 園部 1 × 0 福知山 |
2回戦
月 日 | マッチNo. | 対 戦 カ ー ド |
10/1 | M15 | 堀川 3 × 3 鴨沂 (PK:4-5) |
10/1 | M16 | 京都翔英 0 × 3 京都西山 |
10/1 | M17 | 京都廣学館 1 × 2 大谷 |
10/1 | M18 | 東宇治 0 × 5 洛東 |
10/1 | M19 | 田辺 0 × 13 京都明徳 |
10/1 | M20 | 塔南・開建 1 × 3 南丹 |
10/1 | M21 | 立命館 1 × 1 丹後緑風 (PK:6-7) |
10/1 | M22 | 南陽 2 × 3 京都すばる |
10/1 | M23 | 農芸 0 × 24 山城 |
10/1 | M24 | 久御山 9 × 0 北嵯峨 |
10/1 | M25 | 東稜 3 × 1 洛陽総合 |
10/1 | M26 | 京都工学院 0 × 3 同志社 |
10/1 | M27 | 嵯峨野 2 × 3 紫野 |
10/1 | M28 | 花園 3 × 0 乙訓 |
10/1 | M29 | 同志社国際 1 × 3 城陽 |
10/1 | M30 | 京都産業大附 0 × 2 桂 |
10/1 | M31 | 京都両洋 7 × 0 城南菱創 |
10/1 | M32 | 龍谷大平安 11 × 0 木津 |
10/1 | M33 | 綾部 2 × 0 鳥羽 |
10/1 | M34 | 洛星 0 × 3 洛西 |
10/1 | M35 | 京都先端科学大附 4 × 1 西舞鶴 |
10/1 | M36 | 洛南 1 × 0 朱雀 |
10/1 | M37 | 桃山 3 × 3 京都朝鮮 (PK:0-3) |
10/1 | M38 | 京都外大西 4 × 0 園部 |
3回戦
月 日 | マッチNo. | 対 戦 カ ー ド |
10/7 | M39 | 東山 12 × 0 鴨沂 |
10/7 | M40 | 京都西山 2 × 11 大谷 |
10/7 | M41 | 洛東 0(4PK1)0 京都明徳 |
10/7 | M42 | 南丹 0 × 7 京都精華 |
10/7 | M43 | 向陽 0 × 1 丹後緑風 |
10/7 | M44 | 京都すばる 1 × 9 山城 |
10/7 | M45 | 久御山 7 × 0 東稜 |
10/7 | M46 | 同志社 0 × 7 福知山成美 |
10/7 | M47 | 京都橘 17 × 0 紫野 |
10/7 | M48 | 花園 0 × 8 城陽 |
10/7 | M49 | 桂 1(5PK3)1 京都両洋 |
10/7 | M50 | 龍谷大平安 3 × 1 京都共栄 |
10/7 | M51 | 洛北 5 × 0 綾部 |
10/7 | M52 | 洛西 0 × 5 京都先端科学大附 |
10/7 | M53 | 洛南 3 × 0 京都朝鮮 |
10/7 | M54 | 京都外大西 0 × 1 立命館宇治 |
4回戦
月 日 | マッチNo. | 対 戦 カ ー ド |
10/28 | M55 | 東山 2 × 0 大谷 |
10/28 | M56 | 洛東 0 × 8 京都精華 |
10/28 | M57 | 丹後緑風 1 × 5 山城 |
10/28 | M58 | 久御山 0 × 6 福知山成美 |
10/28 | M59 | 京都橘 6 × 2 城陽 |
10/28 | M60 | 桂 0 × 1 龍谷大平安 |
10/28 | M61 | 洛北 0 × 1 京都先端科学大附 |
10/28 | M62 | 洛南 0 × 3 立命館宇治 |
準々決勝
月 日 | マッチNo. | 対 戦 カ ー ド |
11/3 | M63 | 東山 4 × 0 京都精華 |
11/3 | M64 | 山城 1 × 2 福知山成美 |
11/3 | M65 | 京都橘 5 × 0 龍谷大平安 |
11/3 | M66 | 京都先端科学大附 1 × 2 立命館宇治 |
準決勝
月 日 | マッチNo. | 対 戦 カ ー ド |
11/5 | M67 | 東山 0(3PK0)0 福知山成美 |
11/5 | M68 | 京都橘 3 × 0 立命館宇治 |
決勝
月 日 | マッチNo. | 対 戦 カ ー ド |
11/12 | M69 | 東山 1 × 2 京都橘 |
高校サッカー選手権京都予選は、京都橘高校が3年ぶり10度目の出場を決めました。
全国高校サッカー選手権2023京都予選の優勝候補
2023年度の選手権予選京都府大会の優勝候補として挙げたい高校は、「東山」、「京都橘」、「京都共栄」の3校です。
【東山】
まず京都予選の優勝候補の筆頭に挙げられるのは、前回の第101回大会の準優勝校、東山です。
2021年度のインターハイ予選から、5大会連続で京都府を制しています。
昨年度までは、阪田澪哉(現C大阪)、新谷陸斗(現明治大)、真田蓮司(現関西大)をはじめ、各ポジションに代表クラスの実力者が揃った“黄金世代”で、インターハイや選手権といった全国の舞台で強さを発揮してきました。
その“黄金世代”が去り、新たなチームとなった今年度はややスケールダウン感は否めないものの、前回の選手権でも主力として活躍したCBの志津正剛(3年)を中心とした粘り強い守備を見せ、インターハイ予選は無失点で制しました。
昨年度ほどタレントは揃っていませんが、インターハイでブレイクした1年生CBの上山泰智をはじめ、楽しみな人材も出てきています。
持ち前の勝負強さを発揮し、3年連続で選手権出場権を獲得するのか、注目です。
【京都橘】
次に優勝候補に挙げるのは、京都府で東山と双璧を成すライバル京都橘です。
第99回大会(2020年度)の選手権以降、東山の前に全国への道を阻まれ、今年度もインターハイ予選では準決勝で対戦し、僅差で敗れてしまいましたが、プリンスリーグ関西1部(10/3現在)では東山よりも上位に付けています。
U-17日本高校選抜のGK中浦悠大(3年)やCB池戸柊宇(3年)を中心とした堅い守備に加え、前線には突破力に長けた西川桂太(3年)や松本海音(3年)といったアタッカーや、U-17日本高校選抜の福永裕也(3年)、宮地陸翔(2年)などタレントが多く揃っています。
今年度のチームでいえば、タレント力は東山よりも上回っており、インターハイ予選準決勝でも“攻めの京都橘vs守りの東山”の構図になっていました。
自慢のタレント力が爆発し、ライバル東山を崩し、3年ぶりの全国への切符を掴むことが出来るのか、注目です。
【京都共栄】
最後に優勝候補に挙げるのは、昨年度の京都府新人大会の準優勝校であり、今年度のプリンスリーグ関西2部では昇格組ながら首位(10/3現在)に立っている京都共栄です。
昨年度の選手権後に行われた京都府新人大会では、東山と決勝でぶつかり、PK戦の末に惜しくも敗れてしまいました。
それでもこれまで全国への切符を分け合ってきた東山と京都橘の2強に割って入る力を着実に付けており、インターハイ予選は準々決勝で敗退したものの、プリンスリーグ関西2部(10/3現在)では首位に立っています。
1年生の代から主力として活躍している北淳史(3年)や福岡景佐(3年)に加え、GK大崎颯真(3年)やCB鈴木達哉(3年)、CF森谷祐大(3年)など、各ポジションに実力者が揃い、総合力が高いチームとなっています。
順当に勝ち進めば、準々決勝で京都橘、そして決勝で東山とぶつかるでしょう。
この2強を打ち破り、念願の全国への切符を勝ち取ることが出来るのか、注目です。
全国高校サッカー選手権2023京都予選の注目選手
では、ここで2023年度の選手権予選京都府大会の注目選手を取り上げます。
志津 正剛(DF/東山/3年)
【写真特集】[プリンスリーグ関西1部]選手権はCBとして優秀選手。左SB転向の東山DF志津が攻守で勝利に貢献(4枚)https://t.co/EWGuofPG56#ゲキサカ #高校サッカー pic.twitter.com/wIxkVxAJc4
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昨年度から主力として活躍しているCBで、前回の選手権では新谷陸斗(現明治大)とCBコンビを組み、全6試合に先発出場し、大会優秀選手にも選出されました。
左足からの正確なフィードと落ち着いた対人守備を持ち味とし、昨年度も全国の舞台で名だたるアタッカーたちを抑え込んできました。
今年度は阪田澪哉(現C大阪)のような試合を決めきるタレントはいないものの、全員が攻守にハードワークを徹底するスタイルにおいて、CBまたLSBとしてプレーし、最後方からDFラインを支え、攻撃のスイッチを入れる存在となっています。
前回の選手権の悔しさをピッチで味わったCBは、今年度はその悔しさを晴らすため、京都府予選を制し、再び全国の頂点を争う舞台に戻ることが出来るのか、注目です。
上山 泰智(DF/東山/1年)
[MOM4343]東山DF上山泰智(1年)_昨年のクラセンU-15MVP。堅守と決勝弾の1年生は「誰が見ても目立つような」CBにhttps://t.co/gCo8ZWcM33#ゲキサカ #高校サッカー pic.twitter.com/eFWhf9GQdr
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1年生ながら、早くも東山の最終ラインの番人として日々存在感を増しているスーパールーキーです。
昨年度、セレッソ大阪U-15で日本クラブユース選手権優勝の中心メンバーとして活躍し、大会MVPも獲得した実績を引き下げ東山に入学し、主力として活躍しています。
身長180㎝近くのフィジカルの強さを武器に、競り合いの強さに自信を持ち、年齢以上に粘り強さと落ち着きを兼ね備えた守備対応を見せ、堂々たるプレーを見せます。
本人は、“誰が見ても目立つCB”になることを目標に掲げ、ビルドアップ面や人間性の成長など、DFリーダーとしてさらなる成長を意識しています。
前回の選手権は経験していないものの、インターハイで多くの衝撃を与えたように、京都府予選、そして選手権でも衝撃を与える活躍を見せることが出来るのか、スーパールーキーの成長と活躍に注目です。
福永 裕也(MF/京都橘/3年) ※U-17日本高校選抜
【写真特集】U17関西の京都橘MF福永が関西大相手に2発!興國MF上條、東山DF志津も見事なゴール(9枚)https://t.co/3lgykUvj01#ゲキサカ #高校サッカー pic.twitter.com/G0WO2uFJX6
— ゲキサカ (@gekisaka) January 19, 2023
東山のライバル京都橘の攻撃の中心として活躍する攻撃的MFです。
前回の選手権予選では東山に決勝で敗れ、全国行きはならなかったものの、選手権終了後にU-17日本高校選抜に選出され、大学生相手に堂々たるプレーを見せていました。
足元の技術の高さと巧みな身のこなしを活かしたボールキープや、サイドからのドリブルや味方との連携での崩しを持ち味とする攻撃的MFで、味方を活かすプレーだけでなく、正確なミドルシュートなどで自らも積極的にゴールを狙っていきます。
今年度は怪我により、公式戦を欠場することも多いですが、選手権予選で復帰し本領発揮し、京都橘を3年ぶりの全国の舞台へと導くことが出来るのか、自身最後の大舞台での活躍に注目です。
西川 桂太(FW/京都橘/3年)
【写真特集】[プリンスリーグ関西1部]京都橘の大黒柱、FW西川主将が先制点(6枚)https://t.co/J65YnqAEKl#ゲキサカ #高校サッカー pic.twitter.com/gqQvVaPRLd
— ゲキサカ (@gekisaka) August 31, 2023
攻撃的なタレントが多く揃う京都橘の中でも、チームからの信頼が厚いエースストライカーです。
トップだけでなく、1.5列目やサイドでも起用され、ドリブルからの鋭い仕掛けや低い位置まで下がってからのゲームメイクだけでなく、オフ・ザ・ボールでの動きの巧さにも定評があり、積極的に得点機会に絡んでいきます。
今年度からはボランチからコンバートされた宮地陸翔(2年)と2トップを形成し、見事な連携で相手ゴールに迫り、ゴールを奪ってきました。
これまで東山に阻まれてきた全国の舞台への最後のチャンスとして、この選手権予選は人一倍の思いを持って臨みます。
自身のゴールで東山を破り、自身初の全国への切符を掴むことが出来るのか、注目です。
福岡 景佐(MF/京都共栄/3年)
【写真特集】[新人戦]土壇場で同点アシストの10番MF福岡、京都共栄を攻守で引っ張るMF北主将(6枚)https://t.co/u1ppKB3CFb#ゲキサカ #高校サッカー pic.twitter.com/5n2j6Oy61l
— ゲキサカ (@gekisaka) February 17, 2023
昨年度も主力として活躍し、今年度も背番号10をつけ、攻撃を組み立てていく京都共栄の司令塔です。
足元の技術の高さとパスセンスの高さを前面に出し、高い位置でボールをキープし、攻撃を組み立てていきます。
また自らも積極的にゴールを狙っていき、プリンスリーグ関西2部でも試合を決定づけるゴールも決めていきます。
アシストもゴールも記録し、攻撃陣の中心的な存在として欠かせない存在となっています。
インターハイ予選は準々決勝敗退となったものの、今年8月に行われた和倉ユースサッカー大会では、選手権覇者の岡山学芸館(岡山県)に勝利し、米子北(鳥取県)や大津(熊本県)といった全国の強豪とも互角に渡り合っていました。
全国で戦える力を着実につけ、今年こそ悲願の全国行きを達成するのか、背番号10の活躍に注目です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は全国高校サッカー選手権2023京都府予選の日程と組み合わせに加えて、優勝候補、注目選手をご紹介しました。
優勝候補には前回の第101回大会の準優勝校の東山、その東山のライバルであり、今年度は久々の全国の出場を狙う京都橘、昨年度の新人大会では惜しくも東山の前に屈するも、今年度はプリンスリーグ関西2部で勢いに乗り、着実に力を付けている京都共栄を挙げました。
この3校以外にも、インターハイ予選準優勝校立命館宇治、インターハイ予選ベスト4の福知山成美、インターハイ予選ベスト8の京都精華、洛北、向陽、その他龍谷大平安、大谷、桂、洛南、久御山、山城、京都先端科学大附などが優勝争いに加わってくることでしょう。
東山と京都橘の2強が優勝争いの軸となりますが、京都共栄をはじめ実力校がどこまでこの2強に割って入れるのか、注目ですね。
注目選手は、東山の志津正剛選手、上山泰智選手、京都橘の福永裕也選手、西川桂太選手、京都共栄の福岡景佐選手をご紹介しました。
前回は惜しくも全国の頂点にあと一つ手が届きませんでしたが、近畿地方の雄京都府から、どの高校が出場権を手にするのか、そしてほぼ半世紀ぶりに全国を制することが出来るのか、注目ですね。
いつもありがとうございます!
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