第102回高校サッカー選手権2023鹿児島予選の日程まとめ!優勝候補や注目選手も調査!

高校サッカーファンの皆さん、こんにちは。

 

夏のインターハイも終わり、最後の大舞台となる冬の選手権に向けて、全国各地で予選が行われています。

今回は、多くの名選手を輩出してきた九州最南端の地、鹿児島県予選についてお伝えしていきます。

 

鹿児島県といえば、1980年代後半から2000年代初頭にかけて、鹿児島実が全国を席巻してきました。

高校サッカー界屈指の名将の一人に挙げられる松澤隆司監督の下、第74回大会(1995年度)、第83回大会(2004年度)と2度選手権を制し、前園真聖城彰二遠藤保仁松井大輔といった元日本代表戦士を多く輩出してきました。

2000年代後半に入ると、鹿児島城西神村学園が鹿児島県代表の座を分かち合っています。

 

鹿児島城西は第87回大会(2008年度)に、大迫勇也(現神戸)の活躍により準優勝に輝き、神村学園も初出場した第85回大会(2006年度)でベスト4に進出し、前回の第101回大会(2022年度)は大迫塁(現C大阪)、福田師王(現ボルシアMG)を擁して、ベスト4まで進出しました。

ここ数年はベスト8まで進めなかった鹿児島県勢でしたが、前回の選手権で神村学園がベスト4まで進出し、久々の全国の頂点への期待も高まりつつあります。

 

という事で今回の記事の順番は

  • 全国高校サッカー選手権2023鹿児島予選の日程
  • 全国高校サッカー選手権2023鹿児島予選の組み合わせ
  • 全国高校サッカー選手権2023鹿児島予選の優勝候補
  • 全国高校サッカー選手権2023鹿児島予選の注目選手
  • まとめ

という順番でお伝えしていきます。

全国高校サッカー選手権2023鹿児島予選の日程

全国高校サッカー選手権2023鹿児島県大会ですが、参加全57チームによるトーナメントが10/30(月)から始まります。

大会日程は以下の通りです。

 

1回戦

10/30(月)

 

2回戦

11/1(水)

 

3回戦

11/4(土)

 

4回戦

11/7(火)

 

準々決勝

11/11(土)

 

準決勝

12/15(金)

 

決勝

12/16(土) or 12/17(日)

 

 

 

全国高校サッカー選手権2023鹿児島予選の組み合わせ

1回戦

月 日 マッチNo. 対 戦 カ ー ド
10/30 M1 川内商工 2 × 3 鹿児島水産
10/30 M2 奄美 0 × 11 鹿児島工
10/30 M3 出水商 0 × 4 鹿屋工
10/30 M4 鹿児島玉龍 0 × 4 鹿屋
10/30 M5 加治木工 3 × 1 尚志館
10/30 M6 種子島・徳之島 1 × 3 大口
10/30 M7 沖永良部 1 × 3 鹿児島南
10/30 M8 甲南 1 × 4 鳳凰
10/30 M9 鹿児島商 1 × 5 指宿
10/30 M10 蒲生 2 × 6 川内
10/30 M11 加世田 5 × 1 出水・出水工・鶴翔・川薩清修館

 

 

2回戦

月 日 マッチNo. 対 戦 カ ー ド
11/1 M12 樟南 4 × 1 鹿児島水産
11/1 M13 鹿児島工 4 × 0 鹿屋工
11/1 M14 鹿屋 3 × 6 加治木工
11/1 M15 大口 0 × 9 出水中央
11/1 M16 鹿児島南 0 × 2 鳳凰
11/1 M17 薩南工 0 × 10 加治木
11/1 M18 鶴丸 12 × 0 串木野・喜界
11/1 M19 鹿屋農・楠隼 2 × 1 国分
11/1 M20 錦江湾 0 × 4 伊集院
11/1 M21 屋久島 3 × 2 頴娃
11/1 M22 武岡台 1 × 2 曽於
11/1 M23 指宿 1 × 3 川内
11/1 M24 与論 1(5PK4)1 隼人工
11/1 M25 明桜館 0 × 9 れいめい
11/1 M26 鹿児島 16 × 0 国分中央
11/1 M27 指宿商 2 × 3 大島
11/1 M28 吹上 9 × 1 池田・志學館
11/1 M29 加世田 1 × 4 鹿児島高専
11/1 M30 鹿屋中央 4 × 0 鹿児島中央
11/1 M31 鹿児島第一 0 × 13 松陽
11/1 M32 ラ・サール 4 × 3 種子島中央

 

 

3回戦

月 日 マッチNo. 対 戦 カ ー ド
11/4 M33 樟南 0(8PK9)0 鹿児島工
11/4 M34 加治木工 3 × 6 出水中央
11/4 M35 鳳凰 3 × 0 加治木
11/4 M36 鶴丸 0 × 9 鹿児島情報
11/4 M37 鹿児島城西 17 × 0 鹿屋農・楠隼
11/4 M38 伊集院 1(5PK3)1 屋久島
11/4 M39 曽於 2 × 0 川内
11/4 M40 与論 0 × 9 れいめい
11/4 M41 鹿児島 14 × 0 大島
11/4 M42 吹上 0 × 6 鹿児島高専
11/4 M43 鹿屋中央 2 × 0 松陽
11/4 M44 ラ・サール 0 × 1 鹿児島実

 

 

4回戦

月 日 マッチNo. 対 戦 カ ー ド
11/7 M45 鹿児島工 0 × 3 出水中央
11/7 M46 鳳凰 2 × 1 鹿児島情報
11/7 M47 鹿児島城西 6 × 0 伊集院
11/7 M48 曽於 0 × 5 れいめい
11/7 M49 鹿児島 5 × 0 鹿児島高専
11/7 M50 鹿屋中央 0 × 3 鹿児島実

 

 

準々決勝

月 日 マッチNo. 対 戦 カ ー ド
11/11 M51 出水中央 3 × 1 鳳凰
11/11 M52 鹿児島城西 3 × 1 れいめい
11/7 M53 鹿児島 2 × 4 鹿児島実

 

 

準決勝

月 日 マッチNo. 対 戦 カ ー ド
12/15 M54 神村学園 3 × 1 出水中央
12/15 M55 鹿児島城西 1 × 0 鹿児島実

 

 

決勝

月 日 マッチNo. 対 戦 カ ー ド
12/16 M56 神村学園 1 × 0 鹿児島城西

高校サッカー選手権鹿児島県予選は、神村学園高校が7年連続11回目の出場を決めました。

 

 

 

全国高校サッカー選手権2023鹿児島予選の優勝候補

2023年度の選手権予選鹿児島県大会の優勝候補として挙げたい高校は、「神村学園」、「鹿児島城西」、「鹿児島実」の3校です。

 

【神村学園】

まず優勝候補の筆頭に挙がるのは、6年連続で選手権出場中の神村学園です。

昨年度はプリンスリーグ九州で圧倒的な強さを発揮し、今年度からはプレミアリーグWESTに昇格し、全国トップレベルの戦いぶりを見せています。

 

前回の選手権は、大迫塁(セレッソ大阪)福田師王(ボルシアMG)という2枚看板を擁し、攻撃的なサッカーを展開し、準決勝まで進出しましたが、岡山学芸館(岡山県)との激闘の末PK戦で敗れ、タイトルにあと一歩手が届きませんでした。

超高校級の2枚看板が抜けた後も、ベガルタ仙台入団が内定しているFW西丸道人(3年)、U-17日本代表のサイドバック吉永夢希(3年)、U-17アジアカップMVPの2年生名和田我空など高校屈指のタレントが揃い、鹿児島県内の中では頭一つ飛び抜けた存在になっています。

 

今回の選手権予選はプレミアリーグ参戦もあり、準決勝からの登場となります。

インターハイではまさかの初戦敗退となってしまいましたが、昨年度の選手権ベスト4とあと一歩で届かなかった悔しさを糧に、昨年度のリベンジ達成となるのか、注目です。

 

 

【鹿児島城西】

次に優勝候補に挙がるのは、神村学園と決勝の舞台で幾多の激闘を繰り広げてきた鹿児島城西です。

これまで神村学園の前に全国行きを阻まれてきましたが、昨年度の新人大会と九州新人大会では勝利し、今大会では神村学園に勝利し、久々の全国行きを狙います。

 

昨年度の九州新人大会では決勝で神村学園に3-0で勝利し、今年度のプリンスリーグ九州1部では上位争いを繰り広げるなど、全国でもトップレベルのチーム力を有しています。

チームの中心として活躍するJ3藤枝入団内定のボランチ芹生海翔(3年)が攻撃を組み立てるだけでなく、自らも積極的に前線に顔を出していきます。

 

また前線には身体能力の高さを誇るストライカー岡留零樹(3年)、快足が売りの矢吹凪琉(3年)に加え、U-16日本代表のFW大石脩斗(1年)といった楽しみな新顔も控えています。

インターハイ決勝では、内田輝空(3年)、福岡想太朗(3年)の両CBを欠きましたが、九州新人大会決勝での守備の強さを見せれば、神村学園を破る可能性は十分にあります。

 

2016年度の選手権以来、鹿児島城西は全国の舞台から遠ざかっていますが、今年度のチームは神村学園と競り合えるチーム力を有し、最後の大舞台である選手権予選に向けて、着実にレベルアップしています。

神村学園とのガチンコ勝負を制し、悲願の全国行きの切符を手にするのか、注目です。

 

 

【鹿児島実】

最後に優勝候補に挙げるのは、鹿児島実です。

1990年代での力強さは無くなっていますが、2強に続く勢力の筆頭として結果を残しており、今回の選手権予選で2強の撃破を狙います。

 

前回の選手権予選では、準決勝で鹿児島城西に2-1で競り勝ち、決勝まで進みましたが、神村学園の前にあと1点届かず、惜しくも敗れてしまいました。

系列のFC KAJITSU出身のFW伊地知龍之介(3年)やDF吉村太希(2年)などが昨年度から主力として活躍し、入学前からの強化も着実に進み、2強と互角に競り合うほどのチーム力を付け、第86回大会(2007年度)以来、16年ぶりの選手権出場を目指します。

 

順当に勝ち進めば、準決勝でまず鹿児島城西とぶつかります。

前回と同じく、鹿児島城西を撃破し、決勝で神村学園にリベンジを果たし、久々の全国出場と伝統校復活の狼煙を上げることが出来るのか、注目です。

 

 

 

全国高校サッカー選手権2023鹿児島予選の注目選手

では、ここで2023年度の選手権予選鹿児島県大会の注目選手を取り上げます。

 

西丸 道人(FW/神村学園/3年) ※U-17日本高校選抜、ベガルタ仙台入団内定

ベガルタ仙台加入内定の頼れるエースストライカーです。

昨年度は福田師王(現ボルシアMG)と2トップを組み、今年度は福田の背番号13を引き継ぎ、チームのエースストライカーとして、また主将として、チームを牽引します。

 

昨年度は福田の得点力の高さが光ったものの、西丸も前線からの積極的なプレスを仕掛け、高い位置でのボール奪取と切り替えの速さで、チームに大きく貢献してきました。

今年度は、プレミアリーグWEST(10/15終了時点)で得点ランキング2位に立つ13得点を記録し、チームのトップスコアラーとなっています。

序盤の勢いはやや影を潜めているものの、選手権予選に向けて勝利に導く働きが期待されます。

 

前回の選手権準決勝では、PK戦で失敗し、悔し涙を呑みました。

あと一歩で届かなかった全国の頂点に向けて、「今年こそは」と強い意識を持ってチームを牽引し、悔しさを味わった全国の舞台で今年は歓喜を味わうことが出来るのか、注目です。

 

 

吉永 夢希(DF/神村学園/3年) ※U-17日本代表

持ち前の攻撃力とスプリント力を生かした迫力のあるサイド攻撃を展開する左サイドバックです。

今年6月に開催されたU-17アジアカップでは、U-17日本代表の一員として3アシストを記録し、チームの優勝に貢献しました。

 

昨年度も神村学園の不動のLSBとしてインターハイ、選手権を経験し、ベスト4に進出した選手権では大会優秀選手に選出されました。

今年度もU-17日本代表に選出されただけでなく、プレミアリーグやインターハイ予選といった重要な試合での得点関与が光り、世代屈指のLSBとしての評価を高めつつあります。

選手権予選でも正確なクロスや果敢な攻め上がりを見せる吉永が君臨する左サイドは、相手にとって大きな脅威となります。

 

今年度は吉永の攻撃性を高めるため、神村学園有村圭一郎監督は3バックを採用し、LWBとしてプレーしています。

「アイツはなかなか止められない」と有村監督から絶大な信頼を寄せられる吉永は、不調に終わり初戦敗退となったインターハイでの雪辱を晴らし、選手権で世代屈指の左サイドバックの本領発揮となるのか、注目です。

 

 

名和田 我空(FW/神村学園/2年) ※U-17日本代表

神村学園中学時代に、第52回全国中学校サッカー大会で10得点を記録し、得点王に輝き、チームを全国制覇に導き、高校入学後いきなり背番号10を背負ったスーパールーキーでしたが、2年生となった今年度はさらにレベルアップし、チームの主軸として活躍しています。

 

今年6月に開催されたAFCU-17アジアカップの決勝戦の韓国U-17代表戦では、直接FK弾を含む2得点と活躍し、チームの優勝だけでなく、大会得点王(5得点)とMVPを獲得しました。

テクニックの高さに加え、試合を決定づける勝負強さにも磨きをかけ、2年生ながら世代屈指のストライカーとして着実に進化を遂げています。

 

前回の選手権ではジョーカー的な立ち位置でしたが、今年度は主軸として、選手権でも試合を決定づける活躍をしようと意気込んでいます。

先日、イギリス『ガーディアン』紙が選ぶ「サッカー界最高の若き才能60人」の一人にも選出され、世界からも注目される存在となっています。

11月のU-17ワールドカップでの活躍にも期待ですが、選手権でもさらに衝撃を与えるプレーを見せることが出来るのか、注目です。

 

 

芹生 海翔(MF/鹿児島城西/3年) ※藤枝MYFC入団内定

今年5月にJ3藤枝MYFCへの入団内定が決定した、神村学園のライバル鹿児島城西の大黒柱ともいえるボランチです。

視野の広さや、両足遜色なく使える足元の技術の高さを誇り、中盤でボールをキープし、前線へ正確なパスを供給していきます。

また積極的に前に出て行き、チャンスメイクやゴールを奪おうとしていきます。

 

今年度のプリンスリーグ九州1部(10/20現在)では、15試合で12得点を記録し、チームのトップスコアラーとなっています。

技術の高さだけでなく、得点力の高さもあり、鹿児島城西新田祐輔監督も「勝手に色んなことが出来るし、走れる」と絶大の信頼を寄せています。

 

神村学園を倒す」ために鹿児島城西へと進学した芹生は、最後の大舞台となる選手権予選に向けて闘志をたぎらせています。

予選決勝の舞台で自身の悲願である神村学園撃破を果たし、全国への切符を手にすることが出来るのか、注目です。

 

 

岡留 零樹(FW/鹿児島城西/3年) 

昨年度も主力として活躍したストライカーです。

身体能力と得点感覚の高さと武器に、最前線に君臨します。

 

1トップで主に起用された昨年度は、フィジカルの強さを活かしたポストプレーで前線の起点となり、2シャドーの動きを助ける役割を果たしました。

今年度も前線の起点となるだけでなく、プリンスリーグ九州1部(10/20現在)では芹生に次ぐチーム2位の8得点を決め、得点感覚の高さも見せつけています。

 

昨年度からコンビを組む快足が武器のアタッカー矢吹凪琉(3年)や、U-16日本代表の大石脩斗(1年)といった錚々たる前線の顔ぶれの中でも、ストライカー岡留の存在は特に重要なものとなっています。

昨年度の悔しさを知る上、新人大会やインターハイは先発での起用はなく、やや不完全燃焼気味になっていますが、選手権予選で本領発揮となり、鹿児島城西を悲願の全国の舞台へと導くことが出来るのか、注目です。

 

 

伊地知 龍之介(FW/鹿児島実/3年)

伝統校鹿児島実の10番を背負うストライカーです。

昨年度から主軸として活躍し、チームの攻撃の中心として欠かせない存在となっています。

 

系列のFC KAJITSU出身で、身体の強さや得点感覚の高さを武器に、積極的に自らゴールを狙っていくだけでなく、ダイレクトプレーでの崩しにおいて、前線の起点となり、チャンスメイクしていきます。

 

1・2年生が多くチームの主軸を担った昨年度のチームは、“期待の世代”との声もあり、最終学年となった今年度、集大成となる選手権予選で名門復活の狼煙を上げようと、エースである伊地知も高い意識を持って臨みます。

前回の選手権予選では、全国の舞台まであと一歩のところまで行きました。

“期待の世代”の中心であるエースは、自身のプレーで、名門校の全国の舞台への返り咲きを成し遂げることが出来るのか、注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか?

 

今回は全国高校サッカー選手権2023鹿児島県予選の日程と組み合わせに加えて、優勝候補、注目選手をご紹介しました。

 

優勝候補には、前回の選手権でベスト4まで残り、今年度からプレミアリーグWESTに参戦している神村学園、その神村学園を昨年度の新人大会で破り、7年ぶりの選手権出場を狙う鹿児島城西、新人大会とインターハイ予選ともにベスト4で、今大会こそは2強の壁を破ろうと目論む鹿児島実を挙げました。

ここ数年、鹿児島県の主要大会予選決勝は神村学園鹿児島城西の激突が続き、今大会も最後はこの2強が全国行きの切符をかけて、しのぎを削りあっていくでしょう。

とはいえ、この2強と善戦しつつも惜しくも敗れている鹿児島実も、今大会こそはこの2強の壁を破り、久々の全国へと意気込んでいることでしょう。

またインターハイ予選ベスト4の鹿児島情報や、プリンスリーグ九州2部の鹿児島、インターハイ予選ベスト8の出水中央樟南れいめいなどが優勝争いに絡んでくることでしょう。

 

注目選手は、神村学園西丸道人選手、吉永夢希選手、名和田我空選手、鹿児島城西芹生海翔選手、岡留零樹選手、鹿児島実伊地知龍之介選手をご紹介しました。

インターハイと同じく、選手権予選でも出場権をかけた熱い戦いが繰り広げられることでしょう。

今大会も神村学園鹿児島城西の2強が順当に決勝まで上がり、選手権出場をかけて戦うのか、それとも久々の波乱が起こされるのか、九州最南端の地、鹿児島県予選での戦いぶりにも注目です。

いつもありがとうございます!

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