ジローナ2024夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

ジローナファンの皆さん、こんにちは。

 

1930年に創設されたものの、90年以上の歴史の中で1部に在籍していたのはわずか4シーズン(23-24シーズンまで)と決して優勝争いできる力を持っているとは言えなかったジローナFC

21-22シーズンに昇格プレーオフを制し、2018-19シーズン以来のラ・リーガ復帰を果たした22-23シーズンはリーグ10位でフィニッシュし、23-24シーズンもラ・リーガ残留を現実的な目標と据えていました。

 

しかし2021年7月に就任したミチェル監督の下、後方からのビルドアップとサイドからの仕掛けを持ち味とした超攻撃的サッカーでラ・リーガを席巻し、23-24シーズンのラ・リーガのビッグサプライズとなりました。

開幕から好調をキープし、リーグ戦を半分折り返した時点で黒星はレアル・マドリードに喫した一つのみで、堂々の首位争いを繰り広げました。

 

その後首位レアル・マドリードとの勝ち点差は広げられたものの、上位争いから脱落することなく、バルセロナにはシーズンダブルを達成し、ラ・リーガ3位でフィニッシュし、クラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場権を獲得。

22-23シーズンのラ・リーガ全体で総得点数5位(58点)と、23-24シーズンの躍進の礎は出来上がっており、23-24シーズンはドフビクサヴィオエリック・ガルシアブリントといったポジション問わず攻撃的な新戦力がさらに脅威を増し加える活躍を見せました。

 

24-25シーズンはクラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場となりますが、クラブ規模を考えると既存戦力をどれほど失わず、戦力の上積みに成功できるのかが2024年夏の移籍市場でのカギになるでしょう。

 

ということで今回は、23-24シーズンのラ・リーガでビッグサプライズを引き起こし、24-25シーズンも自慢の攻撃的サッカーで欧州の舞台での躍進も狙うジローナ2024夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

 

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

〈加入〉

pos. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)
DF ラディスラフ・クレイチ 25 スパルタ・プラハ 完全移籍(800万€、5年契約)
MF ドニ―・ファン・デ・べーク 27 マンチェスター・ユナイテッド 完全移籍(50万€、4年契約)
  ガブリエル・ミズ―イ 18 アヤックスU-21 完全移籍(フリー、4年契約)
オリオル・ロメウ 32 バルセロナ ローン(25年6月末まで)
FW アベル・ルイス 24 ブラガ 完全移籍(900万€、5年契約)
  ブライアン・ヒル 23 トッテナム ローン(25年6月末まで)

 

ラディスラフ・クレイチ(スパルタ・プラハ/チェコ代表)

生年月日:1999年4月20日(25歳)
ポジション:CB、DMF

身長191㎝の高さを活かした空中戦での強さだけでなく、対人の強さや俊敏性にも長けているチェコ代表期待の若手CBです。

足元の技術の高さや、利き足の左足からのパス精度の高さもあり、ビルドアップ面での貢献度も高く、得点力の高さも光ります。

 

ズブロヨフカ・ブルノでプロキャリアをスタートし、2019年7月には母国チェコを代表する名門スパルタ・プラハに加入。

スパルタ・プラハでは在籍5シーズンで公式戦148試合に出場し、44得点12アシストを記録し、チームではキャプテンやPKキッカーを務めるなど、厚い信頼を寄せられていました。

2022年3月にデビューを果たしたチェコ代表では13試合のキャリアを誇り、EURO2024でもグループステージ全3試合にスタメン出場。

 

23-24シーズンは公式戦39試合に出場し、11得点7アシストを記録するなど、FW顔負けの得点力の高さを発揮した攻撃的CBの獲得にジローナは動き、6月14日に2029年6月末までの5年契約の完全移籍で獲得したことを発表しました。

クレイチ獲得のために支払われる移籍金は1200万ユーロ(約20億2000万円)で、クラブ史上最高額となりました。

 

クレイチには24-25シーズン、ブリントを脅かすパフォーマンスだけでなく、ミチェル監督の攻撃的サッカーを支えるDFリーダーとしての成長も期待したいですね。

24-25シーズンのジローナの活躍を経て、ワールドクラスのCBへの飛躍を遂げることが出来るのか、チェコ期待の新星の活躍にも注目です。

 

〈退団〉

pos. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
GK トニ・フイディアス 23 カルタヘナ ローン(2025年6月末まで)
DF エリック・ガルシア 23 バルセロナ ローン契約満了
ヤン・コウト 22 マンチェスター・シティ ローン契約満了
MF アレイクス・ガルシア 27 レバークーゼン 完全移籍(1800万€、5年契約)
  ボルハ・ガルシア 33 未定 契約満了
  パブロ・トーレ 21 バルセロナ ローン契約満了
FW サヴィオ 20 トロワ ローン契約満了
  アルテム・ドフビク 27 ローマ 完全移籍(3800万€、5年契約)

 

アレイクス・ガルシア(スペイン代表)

生年月日:1997年6月28日(27歳)
ポジション:CMF、DMF、OMF

足元の巧みなボールコントロールだけでなく、視野の広さやキック精度の高さを武器に、チームの心臓として活躍する司令塔です。

守備面でも、23-24シーズンのラ・リーガではチームトップのインターセプト数(36回)を記録するなど、ボール奪取能力の高さも光ります。

 

ビジャレアルの下部組織で育ち、2015年5月にラ・リーガデビューを果たし、2015年夏にマンチェスター・シティに引き抜かれました。

マンチェスター・シティではトップチームでほとんどプレーすることは無く、ジローナへのローン移籍を経験し、その後ベルギーやルーマニアでのプレーを経て、2021年夏に当時2部だったジローナに復帰。

2度目の加入となった21-22シーズンは、ラ・リーガ2部で38試合に出場し、1部昇格に貢献し、23-24シーズンはキャプテンとしてリーグ戦37試合で3得点6アシストを記録し、クラブ初のチャンピオンズリーグ出場権獲得へと導きました。

 

23-24シーズンのジローナ躍進の原動力となったガルシアに対しては、バルセロナアトレティコ・マドリードなども獲得に関心を示していましたが、6月13日に移籍金1800万ユーロ(約30億円)+オプション200万ユーロ(約3億円)の5年契約で、レバークーゼンが獲得したことが発表されました。

同胞のシャビ・アロンソ監督が率い、23-24シーズンのブンデスリーガでは史上初の無敗優勝という偉業を成し遂げたチームにおいて、ジローナと同じく攻守にわたる幅広い活躍が期待されます。

 

24-25シーズンは違うクラブでチャンピオンズリーグに臨むことになりますが、ジローナとの対戦だけでなく、ガルシアもどこまで活躍することが出来るのか、注目です。

 

 

サヴィオ(ブラジル代表)

生年月日:2004年4月10日(20歳)
ポジション:RWG、LWG、OMF

足元に吸い付くようなボールタッチや細かいステップを駆使し、スピードに乗ったドリブル突破で中央またサイドからチャンスメイクしていく期待の若手アタッカーです。

ラ・リーガ全体でトップのドリブル成功数(104回)を記録し、2024年3月にはセレソンに初招集され、代表デビューも果たしました。

 

ブラジルの名門アトレチコ・ミネイロの下部組織で育ち、2020年夏にトップチームデビューを果たすと、2022年夏にシティ・フットボール・グループの傘下であるフランスのトロワに完全移籍しました。

22-23シーズンはPSVにローン移籍し、リーグ戦6試合の出場にとどまりましたが、23-24シーズンにローン移籍したジローナでは、リーグ戦37試合で9得点10アシストと一気にブレイクを果たしました。

 

23-24シーズンのブレイクにより、一気にビッグクラブの注目銘柄となったサヴィオですが、保有元のトロワ、そしてローン先のジローナも傘下に置く、シティ・フットボール・グループのトップであるマンチェスター・シティが、7月18日に完全移籍で獲得したことを発表しました。

契約期間は2029年6月末までの5年契約で、保有元のトロワに支払われる移籍金は4000万ユーロ(約68億6000万円)とされています。

サヴィオ自身も加入決定に際し、「世界最高のチームで、史上最高の監督の一人であるペップ・グアルディオラの下でプレー出来ることに興奮している。」とコメントしています。

 

23-24シーズン終了後のマンチェスター・シティ移籍に既に合意しているとの報道もあり、正式契約まで間近と言われています。

世代交代もテーマになっているマンチェスター・シティにおいて、20歳の若手ウィンガーであるサヴィオマンチェスター・シティでどんなプレーを見せるのか、またどんな進化を遂げるのかも注目ですね。

 

 

補強ポイント

ジローナの2024年夏の移籍市場での補強ポイントとして、

  1. 攻撃力の維持
  2. アレイクス・ガルシアの穴埋め
  3. 経験あるリーダー

が挙げられるでしょう。

 

 

攻撃力の維持

まず補強ポイントの筆頭に挙げられるのは、攻撃力の維持になるでしょう。

 

23-24シーズンのラ・リーガでは、トップのレアル・マドリード(87点)に迫る2位の85点を上げた攻撃陣ですが、すでにサヴィオの退団が決定し、ドフビクツィガンコフにもビッグクラブからの関心が絶えません。

完全に攻撃力を維持するのは難しいかもしれませんが、23-24シーズンのスタイルを維持する上で、攻撃陣の補強は必須となるでしょう。

 

 

アレイクス・ガルシアの穴埋め

次に補強ポイントに挙げられるのは、アレイクス・ガルシアの穴埋めです。

 

2023年夏の移籍市場でオリオル・ロメウが退団して以降、アンカーとして起用され、前線への正確なパスの供給だけでなく、守備面でも運動量や献身性を発揮していました。

しかしこの夏の移籍市場でレバークーゼンへの完全移籍が決定し、チームの心臓ともいえるアレイクス・ガルシアの穴埋めが必須ポイントになってきました。

 

キャプテンを務めていたガルシアの代えはなかなか利かないかもしれませんが、正確なパスの供給や守備面での働きなど、プレー面での穴埋めを期待できるプレーヤーを確保したいですね。

 

 

経験あるリーダー

最後に補強ポイントに挙げられるのは、経験あるリーダーです。

 

24-25シーズンはクラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場となり、これまでに経験したことのないような過密日程になります。

この過密日程の中で、チームを鼓舞し存在感を発揮するのは、経験豊かなベテランプレーヤーです。

既にキャプテンのアレイクス・ガルシアが退団し、34歳のCBブリント以外に、国際舞台での経験豊かなベテランプレーヤーを加えたいですね。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

攻撃力の維持

ルチアーノ・ロドリゲス(リベルプール/ウルグアイ代表)

生年月日:2003年7月16日(21歳)
ポジション:RWG、LWG、CF

細かいタッチと推進力の強いドリブル突破を見せ、相手DFとの競り合いにも負けず、パワフルなシュートやクロスなどでチャンスメイクしていくウルグアイ代表期待のアタッカーです。

 

2024年3月にはウルグアイ代表デビューを飾り、2023年のU-20ワールドカップ決勝戦では、試合終盤に決勝点を決め、チームを優勝に導きました。

母国ウルグアイのプログレッソでプロキャリアをスタートさせ、2023年1月にはウルグアイを代表する名門リベルプールに加入しました。

加入1年目となった2023年シーズンは公式戦36試合で10得点6アシストを記録し、リベルプールの国内リーグ優勝に貢献。

 

2023年のU-20ワールドカップだけでなく、2024年1月に開催されたパリ・オリンピック南米予選ではU-23ウルグアイ代表として出場し、オリンピック出場権獲得はならなかったものの、5得点を上げ、大会得点王に輝いています。

クラブだけでなく、ウルグアイ代表でも各年代で主力として活躍してきたルチアーノ・ロドリゲス、通称ルチョに対して、ジローナが獲得に関心を示しているようです。

 

移籍金は1500万ユーロ(約25億3000万円)とされており、競合相手としてはアルゼンチンを代表する名門クラブ、リバープレートの名前が挙げられています。

とはいえジローナとしては、チャンピオンズリーグ出場という大きなアドバンテージがあり、大きな問題が無ければ、交渉はスムーズに進んでくことでしょう。

ツィガンコフ退団も噂されるRWGのポジションに据える期待の若手アタッカー確保となるのか、今後の動向に注目です。

 

 

アレイクス・ガルシアの穴埋め

アイマール・オロス(オサスナ/スペインU-23代表)

生年月日:2001年11月27日(22歳)
ポジション:OMF、CMF、LWG

足元の技術の高さを活かし、相手のプレッシャーを難なくかわし、前線やサイドに正確なパスを供給していく、スペイン期待の若手CMFです。

守備面でも豊富な運動量や粘り強い対人守備を見せ、パリ・オリンピックに臨むU-23スペイン代表メンバーにも選出されています。

 

オサスナの下部組織で育ち、2019年5月に17歳6ヵ月でトップチームデビューを果たし、その後は2ndチームでのプレーが続いたものの、22-23シーズンにインサイドハーフの主力として定着し始め、リーグ戦31試合に出場して3得点6アシストを上げ、チームのリーグ戦7位フィニッシュに大きく貢献しました。

23-24シーズンもリーグ戦33試合に出場し、2得点1アシストと22-23シーズンよりは数字を落としてしまったものの、チームの主軸として活躍しています。

 

パリ・オリンピックに臨むU-23スペイン代表メンバーにも選出され、これから注目が集まる存在になるだろうアイマールに対して、ジローナは獲得に向けて動いているようです。

ジローナは、オサスナに対して600万ユーロ(約10億2000万円)のオファーを提示したようですが、アイマールの契約解除条項は2800万ユーロ(約47億7000万円)と言われています。

 

さらにパリ・オリンピックでのアイマールのパフォーマンス次第では、さらに移籍金を吊り上げる可能性もあるでしょう。

加入は厳しいものになるかもしれませんが、加入が実現すればアレイクス・ガルシアの穴を埋める以上のパフォーマンスも期待できるかもしれません。

いずれにせよ、次世代のスペインを担う期待の逸材はどうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

レナト・タピア(セルタ/ペルー代表)

生年月日:1995年7月28日(28歳)
ポジション:DMF、CB、CMF

豊富な運動量でピッチを駆け回り、寄せの速さや正確なタックルで相手の攻撃の芽を摘み取っていくペルー代表の守備的MFです。

攻撃面でも、推進力とテクニックに溢れたドリブル突破での攻め上がりを見せるなど、攻守に渡り存在感を出す選手です。

 

母国ペルーのストリートでサッカーをはじめ、オランダのトゥエンテの下部組織に入団する形で欧州に渡り、2014年8月にトップチームデビューを果たし、その後2016年1月にフェイエノールトに完全移籍で加入、ヴィレムⅡへのローン移籍を挟み、在籍4シーズン半で公式戦69試合に出場しました。

 

2020年8月からはセルタに加入すると、加入1年目の20-21シーズンから、リーグ戦32試合に出場するなど、4シーズンで公式戦120試合に出場し、主力として活躍しました。

しかし、セルタとの契約は2024年6月末で満了し、7月1日に「ラ・リーガでプレーするという夢を叶える扉を開けてくれたクラブに別れを告げる瞬間が来た。」とコメントし、退団が正式発表されました。

 

ジローナタピアにかねてから注目し続け、2023年夏には移籍金を支払ってでも獲得を目指したという程、強い関心を抱いています。

晴れて無所属となり、移籍金なしで獲得出来るということもあり、ジローナ加入に向けて本格的に動いてくることでしょう。

アレイクス・ガルシアと比べると守備的ではありますが、より攻撃的なタレントを前に置く上でタピアの存在はかなり大きいかもしれません。

チャンピオンズリーグ参戦に向けて、選手層を厚くしておきたいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

経験あるリーダー

セルジ・ロベルト(バルセロナ/元スペイン代表)

生年月日:1992年2月7日(32歳)
ポジション:CMF、RSB、DMF

トップチーム昇格直後はパス精度の高さから“イニエスタの再来”と期待され、15-16シーズンからはRSBとして、視野の広さや攻め上がりの良さを発揮している、いぶし銀のCMFです。

 

2011年にトップチームに昇格後、CMFもしくはRSBとして、絶対的な主力ではないものの、バルセロナ一筋で活躍し、チームを支えてきました。

2011年5月にトップチームデビュー後、在籍14シーズンで公式戦373試合に出場し、19得点43アシストを記録。

23-24シーズンからは、セルヒオ・ブスケツが退団した後を受け、チームのキャプテンを務め、シャビ監督からも厚い信頼を得ていました。

しかし、バルセロナとの契約は2024年6月末までとなり、現在は契約満了となり、無所属の状態となっています。

 

近年は怪我による離脱を繰り返し、23-24シーズンもリーグ戦14試合の出場にとどまりましたが、キャプテンとしての働きやポリバレント性も高く評価されており、バルセロナセルジ・ロベルトに対し1年の契約延長を準備していると報道されていました。

ただ仮に新契約を結んだとしても、財政難問題を抱えるバルセロナセルジ・ロベルトを選手登録できない可能性もあり、バルセロナ退団の可能性が高くなっています。

 

フリーで獲得出来ることもあり、ジローナをはじめ、セビージャバレンシアなどのラ・リーガ勢だけでなく、プレミアリーグのクラブも獲得に関心を示しているようです。

ジローナにとっては、初のチャンピオンズリーグ出場に向けて、経験値の高いセルジ・ロベルトをスカッドに加えるのはチームにとって大きい補強になるでしょう。

バルセロナで勝者のメンタリティーを知るセルジ・ロベルトジローナに加入し、大きな影響をもたらすことになるのか、今後の動向に注目です。

 

 

その他

ミカ・マルモル(ラス・パルマス/元スペインU-20代表)

生年月日:2001年7月1日(23歳)
ポジション:CB、LSB

身長181㎝とCBとしては比較的小柄ながらも、カバーリング範囲の広さや読みの鋭さを武器に、安定した守備対応を見せるスペイン期待の左利きの若手CBです。

バルセロナのカンテラ出身ということもあり、足元の技術の高さには定評があり、左足からの正確なパスやフィードだけでなく、推進力のあるドリブルなど、攻撃面での貢献度の高さも光ります。

 

バルセロナのカンテラで育ち、2022年5月にはトップチームデビューを飾ったものの、トップチームではこの1試合の出場にとどまり、主にバルセロナBでプレーしてきました。

2022年8月にFCアンドラにフリーで加入すると、22-23シーズンのラ・リーガ2部で37試合に出場し、チームの主軸として活躍。

この活躍により、2023年8月には昇格組のラス・パルマスに3年契約で加入し、ラ・リーガで36試合に出場し、CBのレギュラーとして活躍しました。

 

23-24シーズンのラ・リーガでは、DFの中で3位のパス成功数(2259本)を記録しただけでなく、守備面でもチームトップクラスのタックル成功数やデュエル勝利数を記録していました。

実質ラ・リーガ1年目となった23-24シーズンで、攻守にわたり高いスタッツを残したマルモルに対して、ジローナをはじめ、ラ・リーガの強豪クラブからの関心が多く寄せられています。

 

特にジローナは後方からのビルドアップを重要視しており、マルモル加入はジローナの攻撃的サッカーをすすめる上で重要な存在となるでしょう。

マルモルの契約解除条項は1000万ユーロ(約16億9000万円)に設定されており、ジローナとしても出しやすい金額なのかもしれません。

23-24シーズンでの活躍を経て、24-25シーズンはチャンピオンズリーグでのプレーと、着実にステップアップすることになるのか、今後の動向に注目です

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

ミゲル・グティエレス(スペイン代表)

生年月日:2001年7月27日(22歳)
ポジション:LSB、LMF
移籍先候補:マンチェスター・ユナイテッド、ウェストハム、アーセナル、バイエルン・ミュンヘン

左足からの精度の高いキックや積極的なドリブルでの仕掛けなどでチャンスメイクしていく、スペイン代表期待の若手LSBです。

ポジショニングセンスの高さや足元の技術の高さも活かし、ビルドアップ面での貢献度も高く、中央に入っていくなど偽サイドバックの役割も果たしていきます。

 

レアル・マドリードの下部組織で育ち、2021年4月にジネディーヌ・ジダン監督の下、トップチームデビューを果たしました。

しかし、トップチームになかなか定着することは出来ず、Bチームでのプレーがメインとなり、2022年8月にジローナに完全移籍で加入。

加入1年目の22-23シーズンは4バックのLSBの定位置を確保し、リーグ戦34試合に出場し、2得点3アシストを記録しました。

 

23-24シーズンも、リーグ戦35試合で2得点7アシストを上げ、4バックのLSBだけでなく、3バックのLWBにも柔軟に対応しました。

またパリ・オリンピックに臨むU-23スペイン代表のメンバーにも選出され、主軸としての活躍も期待されています。

ジローナの中心としてだけでなく、今後のスペイン代表も担うと大きく期待されているグティエレスに対して、ビッグクラブからの関心が多く集まっています。

 

移籍先候補としては、800万ユーロ(約15億円)の買い戻しオプションを持つレアル・マドリードをはじめ、マンチェスター・ユナイテッドアーセナルなど、多くのクラブの名前が挙げられています。

グティエレスの契約解除金は3500万ユーロ(約55億円)に設定されているようですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ヴィクトル・ツィガンコフ(ウクライナ代表)

生年月日:1997年11月15日(26歳)
ポジション:RWG、OMF、LWG
移籍先候補:アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド

“ウクライナのベイル”と称されるように、優れたテクニックとスピードに乗ったドリブルでサイドを切り裂きチャンスメイクしていくウクライナ代表のアタッカーです。

 

2016年11月に18歳11ヵ月でデビューしたウクライナ代表では55試合で13得点5アシストを上げ、EURO2024の代表メンバーにも選出されました。

母国ウクライナを代表する名門ディナモ・キーウの下部組織で育ち、2016年8月にトップチームデビューを果たしています。

 

約6シーズン半在籍したディナモ・キーウでは、公式戦236試合で94得点64アシストを記録し、前線の主軸として活躍しました。

2023年1月にジローナに加入し、23-24シーズンはラ・リーガで30試合に出場し、8得点7アシストを上げ、ラ・リーガ3位フィニッシュに大きく貢献しました。

ジローナでの大活躍から、ツィガンコフはビッグクラブからの関心を集める存在となり、アーセナルマンチェスター・ユナイテッドなどが獲得に関心を示しているようです。

 

特にアーセナルは、アルテタ監督からの評価も高く、サカのバックアッパーとして獲得を狙っているようです。

ジローナとの契約は2027年6月末まで残っており、契約解除条項は3000万ユーロ(約51億円)に設定されているようです。

サヴィオが抜け、ツィガンコフまで抜けたら大変なことになりますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アルテム・ドフビク(ウクライナ代表)

生年月日:1997年6月21日(27歳)
ポジション:CF
移籍先候補:チェルシー、アトレティコ・マドリード

23-24シーズンのラ・リーガのビッグサプライズとして、ジローナのストライカーとして活躍しただけでなく、いきなりラ・リーガの得点王にも輝いたウクライナ代表のCFです。

決定力の高さはもちろん、身長189㎝の大柄なフィジカルを活かしたポストワークも光り、攻撃の起点ともなります。

 

モルドバやデンマークでのプレーを経て、2020年8月に母国ウクライナのドニプロに加入すると、ウクライナリーグで21-22シーズン、22-23シーズンと2シーズン連続で得点王に輝きました。

その活躍が認められ、2023年8月に、移籍金775万ユーロ(約12億円)の5年契約で、ジローナに完全移籍で加入しています。

 

加入1年目の23-24シーズン、開幕4試合はベンチスタートだったものの、第5節グラナダ戦からスタメン起用され、チームとともに個人でも勢いに乗り、リーグ戦36試合で24得点8アシストを上げ、ジローナの攻撃的サッカーを牽引する活躍を見せました。

加入1年目ながら、いきなり大ブレイクを果たしたドフビクに対して、多くのクラブが獲得に関心を示すようになっています。

 

特にモラタ退団となり、CF獲得の必要性が生じてきたアトレティコ・マドリードは、ジローナに対して2500万ユーロ(約43億円)のオファーを提示するなど、獲得に向けて本格的に動いています。

しかしジローナは4000万ユーロ(約69億円)を要求しており、アトレティコ・マドリード以外にもチェルシーが動向を注視しているようです。

ドフビクには24-25シーズンでもジローナでチームを勝利に導くゴールを上げてほしいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2024年夏のジローナの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

ラ・リーガ残留が現実的な目標だったジローナが、23-24シーズンの開幕前に、ここまで躍進するとはだれが予想できたでしょうか。

まさかのチャンピオンズリーグ出場権獲得を成し遂げ、24-25シーズンは欧州最高峰の舞台に臨むジローナですが、まずは現有戦力をどこまで残留させることが出来るのかがカギになるでしょう。

 

また資金面でも限られており、少ない資金でどれほどの新戦力を獲得出来るのかも注目ですね。

チームカラーの超攻撃的サッカーを維持することは出来るのか、またラ・リーガだけでなく欧州の舞台でもどこまで躍進できるのか。

 

23-24シーズンの躍進はフロックではないことを証明するためにも、2024年夏の移籍市場でのジローナの動向に注目ですね。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

いつもありがとうございます!

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