トッテナム2023夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

スパーズファンの皆さん、こんにちは。

 

今シーズンは、激動と混乱のシーズンとなってしまいましたね…。

昨シーズン序盤は低迷していたものの、シーズン途中でコンテ監督が就任した後、堅守をベースとした戦術に変わり、コンテ監督が求める選手たちが新たに加入し、終盤にかけて調子を取り戻し、リーグ4位でフィニッシュ、チャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。

19-20シーズン以来、3シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、今シーズン開幕前の移籍市場では積極的な補強を敢行して、エバートンからリシャルリソンブライトンからビスマインテルからペリシッチバルセロナからラングレといった実力者を獲得しました。

 

昨シーズンに引き続き、今シーズンもコンテ監督の代名詞ともいえる“3-4-3”のシステムを採用し、カタールW杯の中断期間に入る前のリーグ戦は首位に8pt差の4位で折り返し、チャンピオンズリーグ・グループステージも苦しみながらなんとか首位通過を果たしました。

とはいえ、昨シーズン後半戦に相手チームの脅威となったケインソン・フンミンのコンビはそこまで大きなインパクトを残しているわけではなく、粘り強さも見せていましたが、全体的に地味な戦いぶりとなっています。

ところが、カタールW杯中断期間から再開後のリーグ戦では故障者が続出し、過密日程による影響からか、上手く波に乗り切れない戦いぶりが続きました。

そんな中、コンテ監督自身も2月上旬に緊急搬送され、胆嚢炎の手術を受け、アシスタントコーチのクリスティアン・スッテリー二が暫定で監督を務めました。

 

リーグ戦では勝ち負けを繰り返し、チャンピオンズリーグ出場権争いからなかなか一歩抜け出すことも出来ず、チャンピオンズリーグ決勝トーナメントでは、1stレグでミランに敗れ、ホームでの2ndレグではミランの守備を破れず、スコアレスドローに終わり、ベスト16で敗退となってしまいました。

さらにFAカップでは5回戦でシェフィールド・ユナイテッドに敗れ、カラバオカップも既に敗れていたため、シーズン無冠がほぼ確定的ともいえる状況でした。

 

コンテ監督のフラストレーションも溜まっていき、第28節サウサンプトン戦では3-1でリードしていたものの、同点に追いつかれ、3-3のドローに終わり、試合終了後の記者会見では、選手たちに対して「重要なもののためにプレーしていないし、プレッシャーやストレスの中でプレーしたくないんだ」と不満をぶつけ、さらにレヴィ会長に対しても「20年間このオーナーでやってきて、何も勝てていない」と批判し、クラブとの関係は険悪になっていました。

これを受けて、3月の国際Aマッチデーの期間中にコンテ監督の契約を双方合意の上で解消したことを発表し、暫定監督にはアシスタントコーチのクリスティアン・スッテリー二が就任しました。

しかし、第31節ボーンマス戦で2-3で敗れ、続く第32節ニューカッスル戦では試合開始わずか20分足らずで5失点を奪われ守備が崩壊し、1-6で大敗、スッテリー二暫定監督も解任され、シーズン終了までライアン・メイソンコーチが暫定監督を務めました。

 

ステッリーニ暫定監督解任後、リーグ順位は7位まで落ち込み、メイソン暫定監督の初戦となったマンチェスター・ユナイテッド戦はドローに終わったものの、続くリバプール戦は3点差を追いつく粘りを見せたものの、最後で勝ち越しを許し敗れ、第36節アストン・ヴィラ戦、第37節ブレントフォード戦と連敗し、最終的にリーグ8位でフィニッシュ、欧州カップ戦出場権を逃してしまいました。

特に後半戦は開始早々の失点が目立ち、守備の崩壊により自滅した印象が強いですね。

 

巻き返しを図る来シーズンに向けて動き出したいところですが、まず新監督選びに難航し、有力候補だったユリアン・ナーゲルスマン(前バイエルン・ミュンヘン監督)やアルネ・スロット(現フェイエノールト監督)には断られましたが、6/6にセルティックアンジェ・ポステコグルー監督の就任が正式発表されました。

ところが、ポチェッティーノモウリーニョ、そしてコンテと名だたる名将がシーズン途中で解任される事態が続き、もはや監督ではなく、レヴィ体制に問題があるのではないかと多くのファンも感じ、レヴィ会長退任を求める声も出始めています。

また、18-19シーズンのチャンピオンズリーグ準優勝をはじめ、これまでチームの中心として活躍し、牽引してきたケインロリスには退団の噂もあり、チームのカラーが大きく変わる可能性もあります。

 

ということで今回は、チームとして大きな転換点を迎えようとしているトッテナムの2023年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

 

〈加入〉

pos. 選手名 年齢 移籍元 移籍形態(移籍金)
GK グリエルモ・ヴィカーリオ
26 エンポリ 完全移籍5年(1900万ユーロ(約30億円))
DF アシュリー・フィリップス 18 ブラックバーン 完全移籍5年(200万ポンド(約3億6000万円))
  デスティニー・ウドジェ
20 ウディネーゼ レンタルバック
  ミッキー・ファン・デ・フェン
22 ヴォルフスブルク 完全移籍6年(4000万ユーロ(約63億円)+ボーナス1000万ユーロ(約15億円))
  セルヒオ・レギロン
26 アトレティコ・マドリード レンタルバック
MF ジェームズ・マディソン
26 レスター 完全移籍5年(4000万ポンド(約73億円))
  マノル・ソロモン
23 シャフタール 完全移籍5年(フリートランスファー)
  タンギ・エンドンベレ
26 ナポリ レンタルバック
  ジョバニ・ロ・セルソ
27 ビジャレアル レンタルバック
  ハーヴェイ・ホワイト
21 ダービー レンタルバック
FW デヤン・クルゼフスキ 23 ユヴェントス 完全移籍・買取オプション行使(3000万ユーロ(約47億円))
  ブライアン・ヒル
22 セビージャ レンタルバック
  アレホ・ベリス
19 ロサリオ・セントラル 完全移籍6年
  トロイ・パロット
21 プレストン レンタルバック

 

 

〈退団〉

pos. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
DF アルノー・ダンジュマ 26 ビジャレアル レンタル終了
  クレマン・ラングレ 28 FCバルセロナ
  ジョー・ロドン
25 リーズ レンタル1年
  ハリー・ウィンクス
27 レスター 完全移籍3年(1000万ポンド(約18億円))
FW ルーカス・モウラ
30 サンパウロ
  ハリー・ケイン
30 バイエルン 完全移籍4年(最大1億2000万ポンド(約216億円))

 

 

補強ポイント

2023年夏のトッテナムの補強ポイントとして、

  1. ケイン流出後の穴埋め
  2. ロリスの後継者
  3. DFラインの再構築

が挙げられるでしょう。

 

ケイン流出後の穴埋め

2023年夏の移籍市場のトッテナムの一番の関心事は、エースストライカーのケインの去就になるでしょう。

不調に陥った昨シーズンとは打って変わって、今シーズンはプレミアリーグ全38試合に先発出場し、30得点3アシストを記録、不調のチームの中でも一人気を吐いた活躍を見せてくれました。

また今年2月に行われた第22節マンチェスター・シティ戦でゴールを奪い、クラブでの公式戦通算267得点目を記録し、クラブ歴代最多得点記録を更新し、クラブの歴史に名を残しました。

 

もはやトッテナムの顔となっているケインですが、チームは今シーズン8位に終わり、キャリアもピークに差し掛かっている状態で、リーグ優勝だけでなくチャンピオンズリーグ優勝といった主要タイトル獲得を目指し、多くのビッグクラブがケイン獲得を狙っています。

昨シーズン開幕前にもマンチェスター・シティへの移籍騒動もありましたが、今回は不甲斐ないチームの中でも気を吐いてくれたケインの思いを汲み取り、スパーズファンも移籍はやむを得ないと感じているようです。

純粋にFWをただ獲得しただけでケインの穴が埋まるとは考えにくく、ソン・フンミンリシャルリソンの復調や戦術の変更等である程度カバーできるという感じになりそうですが、まずは得点力、もしくは打開力のあるアタッカーの獲得が求められるでしょう。

 

 

ロリスの後継者

今シーズンも、チームのキャプテン、また正GKとして、カタールW杯の中断期間に入る前までリーグ戦16試合全てに先発出場していたロリスですが、シーズン後半戦は2月上旬にひざのじん帯を負傷し、約2カ月戦線離脱、4月上旬に復帰したもののボーンマス戦やニューカッスル戦での大敗の責任を問う声も多くなり、ニューカッスル戦後は太ももの負傷により、一足早くシーズン終了となってしまいました。

 

昨年12月で36歳を迎え、ここ数年の移籍市場でもロリスの後継者確保が補強ポイントとなっていましたが、怪我でシーズン後半戦をほぼ棒に振り、大きな転換点を迎えようクラブの雰囲気を感じとり、ロリストッテナムとの契約は2024年6月末まで残っていますが、先日ロリス自身も「ひとつの時代の終わりだ。…何が可能なのか、じっくり検討したい」とコメントし、今シーズン限りの退団希望を表明しています。

ロリス離脱後に正GKを務めたフレイザー・フォースターも34歳ということから、今後数十年、スパーズの正守護神に君臨する若手有望株のGKを獲得したいところですね。

 

 

DFラインの再構築

コンテ監督体制下では“3-4-3”のフォーメーションで固定され、このフォーメーションや戦術プランに合う人材とそうでない人材の差がより明白となっていました。

コンテ監督解任後も、ステッリーニ暫定監督も“3-4-3”のフォーメーションを継続していましたが、メイソン暫定監督時はシーズン終盤の3試合は4バックで臨んでいました。

 

とはいえ、3バックにしろ4バックにしろ、急失速の要因となった守備陣のテコ入れは必須課題であり、ポゼッションを軸とした攻撃的サッカーを志向するポステコグルー監督就任となれば、最終ラインにはビルドアップ能力の高さを求めることになるでしょう。

またここでDFラインの陣容の入れ替えが行われるかもしれません。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

ケイン流出後の穴埋め

古橋 享梧(セルティック/日本代表)

生年月日:1995年1月20日(28歳)
ポジション:CF、LWG、RWG

スピードを活かした一瞬の抜け出しと、DFとの駆け引きの巧さで得点を量産していくストライカーです。左右両足を遜色なく使え、決定力の高さも誇ります。

カタールW杯の日本代表メンバー入りは逃したものの、安定したパフォーマンスを見せ続け、6月には日本代表に復帰しました。

 

2021年7月、ポステコグルー監督がセルティックの監督に就任後、すぐにヴィッセル神戸から獲得した秘蔵っ子であり、昨シーズンは、後半戦はハムストリングの負傷により全休したものの、リーグ前半戦で15試合で8得点を記録し、ヨーロッパ・リーグでも得点を奪い、CFのファーストチョイスとして存在感を出しました。

そして今シーズンは、シーズン通して活躍し、リーグ戦31試合で23得点を奪い、日本人プレーヤーとして史上初の欧州主要リーグ得点王に輝き、選手協会とリーグが選出するスコティッシュ・プレミアシップのMVPにも輝きました。

 

今シーズン、国内3冠を成し遂げたセルティックの原動力として活躍した古橋ですが、ポステコグルー監督がトッテナムの指揮官に就任すれば、セルティックから古橋を連れてくるのではないかと予想されており、古橋獲得に約2500万ポンド(約43億円)から3000万ポンド(約52億円)の移籍金を準備しているようです。

現地報道では退団が噂されているケインの「パートナー、カバー、あるいは最終的な後継者としてすでにリストアップ」されているとのことです。

古橋のプレースタイルから考えると、ケインクルセフスキといったパサーの存在で、よりトッテナムで輝けると思いますが、ポステコグルー監督が信頼を置く古橋をどのように生かしていくのかも注目ですね。

欧州上陸後、安定した決定力を見せつけ、28歳と脂の乗った時期に入り、ポステコグルー監督の下、トッテナムの新しいストライカーとして活躍できるのか、今後の動向に注目ですね。

 

 

マノル・ソロモン(フラム/イスラエル代表)

生年月日:1999年7月24日(23歳)
ポジション:LWG、RWG、OMF

身長170㎝と小柄ながらも、ドリブルスキルに絶対の自信を持ち、積極的にドリブルを仕掛けていくだけでなく、カウンター攻撃ではスピードに一気に乗り、ゴールを奪っていくアタッカーです。

イスラエル代表では2018年9月に19歳でデビューを果たし、32試合で6得点のキャリアを誇ります。

 

2019年にシャフタール・ドネツクに加入後、約3シーズン半にわたり、公式戦通算106試合に出場すると、22得点9アシストを記録、2020-21シーズンのチャンピオンズリーグでは、グループステージでレアル・マドリードからホームとアウェー両方でゴールを奪うなど、欧州の舞台でも活躍を見せていました。

今シーズンからはウクライナ情勢を受け、FIFAの特例措置でフラムに移籍し、シーズン前半戦は膝の故障で長期離脱したものの、後半戦からは戦線復帰し、途中出場が主ですが、第23節ノッティンガム・フォレスト戦から4試合連続ゴールを上げるなど、プレミアリーグ1年目で印象的な活躍を見せました。

 

今シーズンは、プレミアリーグで19試合に出場し、4得点を記録したものの、スタメン出場はわずか4試合のみと、レギュラー定着には至りませんでした。

しかし、途中出場で流れを変えたり、試合を決定づける活躍を見せるなど、“ジョーカー”としての役割は十分すぎますね。

今シーズンのトッテナムは、途中出場で流れを変えることが出来る選手がおらず、劣勢となった状況で打開することが出来ない試合が多く見られました。

少ない時間でも積極的に勝負を仕掛け、状況を打開していくジョーカー的な役割を果たすソロモンがいれば、チームとしても心強い存在になるかもしれません。

 

現在はFIFAの特例措置でシャフタールからのレンタル移籍の状態ですが、ローン元のシャフタールとの契約は2023年をもって満了し、フリーでの獲得を狙って多くのクラブがソロモンに関心を示しているようです。

チームに足りないジョーカーだけでなく、レギュラーとしても活躍が期待されるドリブラーの加入は実現するのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ロリスの後継者

ダビド・ラジャ(ブレントフォード/スペイン代表)

生年月日:1995年9月15日(27歳)
ポジション:GK

身長183㎝とGKとしては比較的小柄ながらも、至近距離、ミドルゾーン問わずシュートストップの抜群の技術を見せるだけでなく、足元の技術の高さを活かし、ビルドアップへの参加や前線へのキーパスの供給など、攻撃面での貢献度も高く、プレミアリーグでも屈指のGKに挙げられる程の存在になりました。

カタールW杯でも第2GKの立ち位置ながら、スペイン代表メンバーに選出されました。

 

2019年7月に当時チャンピオンシップのブレントフォードに加入し、加入1年目から正GKに定着、2020-21シーズンはリーグ戦42試合に出場して、チャンピオンシップ優勝に大きく貢献する活躍を見せました。

プレミアリーグ昇格後も正GKとして活躍し、今シーズンはリーグ戦全38試合に先発起用され、12試合のクリーンシートと、リーグトップのセーブ数(154回)を記録しています。

 

今シーズンは特にブレントフォードで充実したシーズンを送っているラジャですが、ブレントフォードとの契約は2024年6月末で満了するものの、契約延長を拒否し、この夏の移籍市場での移籍の可能性が高くなっています。

ラジャ自身もイギリス『ガーディアン』でのインタビューの中で、「契約延長を断った。」と明言し、欧州の舞台でタイトルを獲得出来るビッククラブへの移籍願望を明らかにしています。

現在、ラジャ獲得にはトッテナム以外にも、マンチェスター・ユナイテッドチェルシーなどが関心を示しており、ブレントフォードラジャの移籍金を4000万ユーロ(約57億8000万円)に設定したようです。

ポステコグルー監督が志向するサッカーではGKにもビルドアップ能力が求められ、ラジャはその面で申し分ない存在となるでしょう。

リーグ屈指のGKとして成長してきたラジャトッテナムの正守護神としてプレーするのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ギオルギ・ママルダシュヴィリ(バレンシア/ジョージア代表)

生年月日:2000年9月29日(22歳)
ポジション:GK

身長197㎝の高身長と手足の長さを生かした守備範囲の広さとダイナミックなセービングを見せ、驚異的な反射神経を武器に、ボックス内でのセービングの高さにも定評があるジョージア代表の若手GKです。

俊敏さやパス精度の高さにも定評があり、これからの飛躍にも注目が集まっています。

 

2021年7月にバレンシアに加入すると、昨シーズンは開幕6試合で正GKを務め、2試合のクリーンシートを達成しました。

その後はいったん控えに戻ったものの、後半戦は再び正GKの座を掴み、12試合で6試合のクリーンシートを達成しました。

今シーズンは正GKとしてリーグ戦全38試合に出場し、チームの不調はあったものの、7試合のクリーンシートを達成するなど、存在感を出していました。

 

加入1年目の昨シーズンから名門バレンシアの正GKとして活躍し、今シーズンはリーグ戦全試合に出場するなど、若干22歳ながら正守護神としての立場を確固としたものにしつつあるママルダシュヴィリに対しては、欧州各国の強豪クラブの関心が集められており、トッテナム以外にもチェルシーアストン・ヴィラなども獲得に名乗りを上げているようです。

昨年9月に2027年6月末まで契約を延長し、契約解除金は1億ユーロ(約143億8000万円)に設定されていますが、今シーズン、クラブが低迷したこともあり、この夏の移籍の可能性も高くなっています。

ここ2シーズンでリーガでも目ざましい活躍を見せ、欧州でも屈指のGKに成長したママルダシュヴィリですが、まだ22歳と若いので、ここで獲得し、今後数十年はトッテナムのゴールマウスを任せられる存在になることを期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

DFラインの再構築

エドモン・タプソバ(レバークーゼン/ブルキナファソ代表)

生年月日:1999年2月2日(24歳)
ポジション:CB

身長194㎝の強靭なフィジカルを活かした対人の強さ、長い手足を活かしたボール奪取能力、ポジショニングセンスや読みの鋭さ、そしてパス精度の高さを活かしたビルドアップでの貢献度の高さやセットプレー時の得点力の高さなど、攻守にわたって万能なCBです。

 

2019-20シーズン、ポルトガルのヴィトーリアで頭角を現すと、シーズン途中にレバークーゼンに移籍後、すぐにレギュラーに定着すると、ブンデスリーガ14試合に出場し、その後もレギュラーとして活躍、今シーズンもリーグ戦33試合に出場しました。

3バックでも4バックでもどちらでも対応でき、シーズン途中で就任したシャビ・アロンソ監督からの信頼も厚く、レバークーゼンの後半戦からの巻き返しにも大きく貢献していました。

 

レバークーゼンとの契約は2026年6月末まで残っていますが、ここ数シーズン、若手の活躍が目ざましいレバークーゼンの中でも中心的な存在となっているタプソバに対して、トッテナムをはじめ、マンチェスター・ユナイテッドアーセナルも関心を示しており、レバークーゼンタプソバの売却には否定的なものの、移籍金を3400万ポンド(約55億8000万円)~4250万ポンド(約69億8000万円)に設定しているようです。

3バックでも4バックでも対応でき、対人の守備の強さはもちろんのこと、ビルドアップ能力の高さもあるタプソバをチームに加えることが出来れば、この上なく心強い存在となるでしょう。

ポステコグルー監督が求めているCB像にも合致しそうな逸材ですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ヴィクトル・ネルソン(ガラタサライ/デンマーク代表)

生年月日:1998年10月14日(24歳)
ポジション:CB、DMF、CMF

対人や空中戦の強さだけでなく、ライン統率や戦術眼に長け、ビルドアップ面でも正確かつ堅実なパスを繋いでいくなど、総合力の高さを誇る、安定感抜群のDFリーダーです。

デンマーク代表では控えの立ち位置ながら、カタールW杯の代表メンバーにも選出され、グループステージ第2戦のフランス戦に先発出場し、次世代の主力候補としての期待も寄せられています。

 

2016年9月に母国デンマークのノアシェランで17歳でプロデビューを果たすと、10代ながらチームのDFリーダーとしての役割を果たし、コペンハーゲン移籍後も同様の活躍を見せてきました。

そして昨シーズンから、ガラタサライに加入すると、昨シーズンはリーグ戦36試合に出場し、今シーズンもリーグ戦33試合に出場、DFリーダーとして活躍して、ガラタサライのリーグ優勝に大きく貢献しました。

 

フィジカルの強さや、攻守にわたる能力の高さはもちろんのこと、10代の頃から発揮しているリーダーシップの高さも大きく評価されており、明確なDFリーダーが不在のトッテナムにおいて、近未来のDFリーダーとしての期待を込めて、ネルソンに関心を示しているようです。

市場価値は1650万ユーロ(約24億5000万円)と比較的安価となっており、市場価値が上がる前に獲得しておきたいところでしょう。

これまでの移籍市場で名前が出てきたCBと比べるとやや小粒な印象があるかもしれませんが、デンマーク代表のDFリーダーとして活躍してきたケアー(ミラン)の系譜を受け継ぐものとして、成長著しく評価を高めつつあります。

DFラインの強度を高める存在として、獲得に期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

ウーゴ・ロリス(元フランス代表)

生年月日:1986年12月26日(36歳)
ポジション:GK
移籍先候補:ニース、アル・ヒラル

豊富な経験値から築き上げられた判断力の高さと正確無比なハンドリング技術を武器に、幾度となくビッグセーブを見せ、チームを窮地から救うだけでなく、キャプテンとして最後方からチームを鼓舞してきました。

また引退したフランス代表では、カタールW杯で145試合の歴代最多出場記録を更新し、クラブまた代表と共に、レジェンドとなっています。

 

2012年8月に、リヨンからトッテナムに加入後、11シーズンにわたって正守護神として君臨し続け、クラブ公式戦通算447試合に出場し、151試合のクリーンシートを達成してきました。

また2014-15シーズンからはチームキャプテンを務め、今シーズンも開幕からキャプテン、また正GKとして、2/5に行われた第22節マンチェスター・シティ戦まで、リーグ戦21試合に出場してきました。

しかし2月上旬から、ひざのじん帯を負傷し、約2カ月近く離脱し、復帰したもののニューカッスル戦での大敗など、満足のいくパフォーマンスを見せるに至らず、ニューカッスル戦以降は太ももの負傷により、一足先にシーズン終了となってしまいました。

 

トッテナムとの契約は2024年6月末までとなっており、契約満了まであと1年を切ろうとしていることや、ロリス自身も36歳を迎え、世代交代を進めようとしているクラブの雰囲気から、「ひとつの時代の終わりだ。…何が可能なのか、じっくり検討したい」とコメントし、今シーズン限りの退団希望を表明し、移籍先候補としては古巣のニースや、サウジアラビアのアル・ナスルなどが挙がっています。

特に古巣ニースへの移籍の噂について、地元ニースのラジオ局のインタビューで、「僕はニースの街にとても愛着があるんだ。」とコメントしつつも、現在ニースに在籍している元レスターのGKキャスパー・シュマイケルにも触れ、「具体的なことは語れないよ。…運命に任せよう。」とコメントしています。運命に任せた結果はどうなるのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ジャフェット・タンガンガ(元イングランドU-21代表)

生年月日:1999年3月31日(24歳)
ポジション:CB、RSB
移籍先候補:ハンブルガーSV、ウニオン・ベルリン、フランクフルト、シュトゥットガルト

下部組織出身の生え抜きであり、一昨シーズンのモウリーニョ体制、そして昨シーズン開幕直後のヌーノ体制下では、右サイドバックやセンターバックとして先発で起用され、近未来のDFラインの中心として活躍が期待されていましたが、コンテ監督就任後は出場機会が少なくなり、昨シーズン11試合の出場にとどまりました。

身体能力の高さを生かし、対人の強さを武器としていますが、ビルドアップ能力の高さを求めたコンテ監督の下ではほぼ構想外の状態となってしまい、カタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦初戦となった第17節ブレントフォード戦でようやくリーグ初先発を果たしたものの、コンテ監督解任後も出場機会はなかなか増えず、リーグ戦わずか4試合の出場にとどまってしまいました。

 

DFはコンテ監督が就任して以降、使われる選手とそうでない選手がハッキリ分かれたポジションとなり、タンガンガはDFラインならどこでも出来るというユーティリティ性もありますが、やはりビルドアップ能力には不安があり、昨シーズンも起用された試合では軽率なミスを喫し、コンテ監督の信頼を勝ち得るには至らず、それ以降も状況を打破することは出来ませんでした。

トッテナムとの契約は2025年6月末までありますが、ポステコグルー監督が求めるビルドアップ能力に不安があり、CBでもRSBでもパッとしない活躍となっていることから、新シーズンでも序列を上げるのは厳しいかもしれません。

この冬にはミランノッティンガム・フォレストへの移籍話もありましたが実現せず、現在はブンデスリーガ方面からの関心が伝えられています。

どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ベン・デイヴィス(ウェールズ代表)

生年月日:1993年4月24日(30歳)
ポジション:LSB、CB、LMF
移籍先候補:不明

プレー全体としては派手さに欠けるものの、戦術理解度の高さと足元の技術の高さを活かし、安定感のあるプレーを見せ、多くの指揮官からの信頼を得てきました。

またウェールズ代表でも77試合のキャリアを誇り、EURO2016、EURO2020、カタールW杯にも出場してきました。

 

2014年7月に、スウォンジーからトッテナムに加入し、当初はLSBのレギュラーを務めていたダニー・ローズのバックアッパーの立ち位置でしたが、出場した際には安定感のあるプレーを見せ、自ら与えられた役割を堅実に果たしていました。

2017-18シーズンから、4バックのLSBのレギュラーとして起用され始め、ポチェッティーノ監督やモウリーニョ監督からの信頼を得て、コンテ監督就任後は3バックの左CBとして起用され、どの指揮官からも重宝される存在となってきました。

 

トッテナムでは9シーズン在籍し、公式戦通算311試合に出場、8得点24アシストを記録しています。

今シーズンもリーグ戦31試合に出場し、昨年7月には2025年6月末まで契約を延長しましたが、トッテナムは、30歳を超えベテランの域に入りつつあるデイヴィスに対して移籍のオファーがあれば耳を傾け、1500万ポンド(約26億円)程度の移籍金ならば売却する可能性もあるようです。

 

ポステコグルー体制でも、LSBでもCBでもある程度の計算は立ちますが、派手さや強さはそこまでなく、LSBに関して言えば、今シーズン開幕前に獲得し、現在ウディネーゼにレンタル中のウドジェの復帰も噂されており、攻撃性で上回り、将来性の高いウドジェをファーストチョイスとする可能性もあります。

チームを支える存在として残留してほしいところもありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

デヤン・クルゼフスキ(スウェーデン代表)

生年月日:2000年4月25日(23歳)
ポジション:RWG、CMF、OMF
移籍先候補:ユベントス復帰、ミラン

身長186㎝と大柄ながらも、利き足の左足での繊細なボールタッチで、右サイドでタメを作ったり、精度の高いパスを供給したり、細かいタッチのドリブルでゴールに迫っていくなど、多彩なパターンでチャンスメイクしていくアタッカーです。

得点力だけでなく、創造性も際立ち、トッテナムの前線のスカッドの中でも貴重な存在となっています。

 

昨シーズンの冬の移籍期間で、ベンタンクールと共にユベントスから加入し、すぐさまRWGのレギュラーとして起用され、ケインソン・フンミンとのコンビネーションで、リーグ戦15試合で5得点8アシストを記録し、チャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献しました。

昨シーズン途中まで、ユベントスでは定位置を掴めていませんでしたが、コンテ監督の下で大きく開花し、今シーズンも3トップの一角として起用されていました。

 

ところが今シーズンは、太ももの怪我による離脱もあり、リーグ戦30試合に出場したものの、2得点のみとアタッカーとしては物足りない結果となってしまいました。

パサーとしては、リーグ戦で7アシストを記録し、存在感を出してはいたものの、クルゼフスキの1年半のレンタル契約に付随していた買取義務が発生する条件の中に、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権獲得が含まれており、リーグ8位に終わったことにより買取義務が発生せず、いったんユベントスに戻る形になるようです。

今後はクラブ間での完全移籍に向けての交渉を行っていきますが、ユベントスディ・マリアが退団する見通しでRWGの枠を埋めておきたいこともあり、交渉は難航する可能性もあります。

イギリス『The Sun』紙が予想する来シーズンのメンバーの中にも、古橋と共にクルゼフスキの名前も含まれており、クルゼフスキのパスから古橋のゴールというパターンも見てみたいところではありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ハリー・ケイン(イングランド代表) → 退団決定(バイエルン)

生年月日:1993年7月28日(29歳)
ポジション:CF、ST
移籍先候補:マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘン

トッテナムの下部組織出身で、2011年にトップチームデビューした後、これまで公式戦通算435試合に出場し、クラブ歴代最多の280得点64アシストを記録、プレミアリーグの得点王に3度輝くなど、名実ともにスパーズの歴史に残るエースストライカーです。

今年3月には、イングランド代表の歴代最多得点記録を更新し、レジェンドの階段を着実に上っています。

 

昨シーズン開幕前には、マンチェスター・シティへの移籍話もあり、前半戦は極度の大不振に陥り、コンテ監督就任後は持ち直したものの、前半戦の不振が尾を引いた印象があります。

今シーズンは、開幕から好調をキープし、リーグ戦38試合で30得点3アシストを記録、プレミアリーグ得点ランキング2位につけています。

ハーランドの勢いが凄すぎて、ケインの記録も少し霞んでいますが、自身過去最多(17-18シーズンの30得点)に並び、不調のチームの中でも一人気を吐く活躍を見せました。

 

ケイントッテナムとの契約は2024年6月末まで残っていますが、トッテナムコンテ監督が上層部への不満をぶちまけ退任するなど、ゴタゴタのチーム状況で、今シーズンも主要タイトル獲得には至らず、欧州カップ戦出場権獲得も逃してしまいました。

クラブ愛が強いケインとはいえ、主要タイトル獲得への思いは強く、マンチェスター・ユナイテッドレアル・マドリードバイエルン・ミュンヘンといった名だたるクラブがケイン獲得に動き出しています。

レヴィ会長はケイン売却を断固阻止する姿勢のようですが、クラブOBや解説者などからは、ケインの売却資金でチームを大きく刷新すべきだとの声もあがっています。

そもそも補強が上手くいくのかとレヴィ会長に対する不信感もありますが、今シーズンの不甲斐なさにケイン移籍もやむを得ないとの雰囲気も漂いつつあります。

チームの顔であるケインの退団は、トッテナムの魅力を半減させるほど、大きな動きとなりますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ルーカス・モウラ(元ブラジル代表)

生年月日:1992年8月13日(30歳)
ポジション:RWG、LWG、ST
移籍先候補:セビージャ、フェネルバフチェ、サンパウロ

独特なリズムと爆発的なスピードを駆使したドリブルで、数的不利の状況でも一気に打開していくアタッカーであり、ヘディングや強烈なミドルシュートなど多彩な得点パターンを見せてきました。

特に2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ準決勝アヤックス戦の2ndレグでのハットトリックなど、トッテナムでも印象的な活躍を見せてきました。

 

サンパウロからパリ・サンジェルマンに加入し、2018年冬にトッテナムに加入すると、2018-19シーズンはプレミアリーグで32試合に出場して10得点を記録、ケインソン・フンミンと共にトッテナムの攻撃の中心として活躍してきました。

しかし、ケインソン・フンミンと比べると決定力の低さは否めず、19-20シーズンはリーグ戦4得点、20-21シーズンは3得点にとどまりました。

 

そして昨シーズン途中からコンテ監督が就任すると、冬の移籍市場でクルゼフスキを獲得して以降は序列を大きく落とし、リーグ戦34試合に出場したものの、得点数はわずか2にとどまり、途中出場が主となってしまいました。

そして今シーズンは、ふくらはぎの負傷にも悩まされ、リーグ戦15試合の出場で、得点数はわずか1、スタメン起用は1試合もありませんでした。

コンテ監督就任後、最適解のポジションを見つけることが出来ず、信頼を掴むことは出来ませんでした。

 

契約満了に伴い、今シーズン限りでの退団が5/18に発表され、ルーカスもファンに対して惜別のメッセージを送っています。

新天地候補にはセビージャフェネルバフチェ、古巣のサンパウロなど、世界各地のクラブが挙がっていますが、新天地で再びルーカスは輝きを取り戻すことが出来るのか期待を込めつつ、今後の動向に注目ですね。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2023年夏のトッテナムの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

カタールW杯の中断期間に入る前はリーグ戦は4位、そしてチャンピオンズリーグ・グループステージも首位通過を果たし、派手さは無いものの粘り強さを見せていたトッテナムですが、チャンピオンズリーグでミランに敗れ、コンテ監督がチームを去って以降、守備の崩壊など負の部分が目立ち、大きなインパクトを残せず、一気に急降下してしまいました。

 

欧州カップ戦出場権を取り逃し、ケインロリスといった中心人物や、コンテ監督の戦術に合わせて獲得した選手の退団も予想され、来シーズンは大幅な刷新が行われる可能性もあるでしょう。

レヴィ会長の退任を望む声も大きくなり、来シーズンはレヴィ会長にとっても正念場となります。

新監督に就任したポステコグルー監督はいきなり火中の栗を拾うような形になりますが、ここで上手く結果を出し、さらに評価を高めてほしいところですね。

また噂されている日本代表FW古橋の加入と活躍にも期待したいですね。大きな動きがあるかどうか、この夏のスパーズの移籍市場での動向に注目ですね。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

いつもありがとうございます!

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