モナコ2023夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

ASモナコファンの皆さん、こんにちは。

 

リーグ・アン優勝8回を誇り、2003-04シーズンにはチャンピオンズリーグ準優勝、2016-17シーズンはチャンピオンズリーグでベスト4に進出するなど、欧州でも実績を残しているフランスを代表する古豪です。

21-22シーズンはリーグアン開幕5試合で1勝1分け3敗とスタートダッシュに失敗し、リーグ中位に停滞し、シーズン途中でニコ・コバチ監督が解任されましたが、フィリップ・クレメント新監督就任後、シーズン終盤はリーグ戦怒涛の9連勝で一気に2位まで上がり、最終的には3位でフィニッシュしたものの、見事に持ち直しました。

 

2022-23シーズンは、開幕前に中盤の底で攻守に躍動し、一気にワールドクラスのボランチに成長したチュアメニレアル・マドリードに移籍したものの、ザルツブルクからモハメド・カマラボルシアMGからエンボロといった実力者を獲得し、そしてリバプールから日本代表FW南野拓実も獲得、21-22シーズン終盤戦の勢いに乗り、2016-17シーズン以来のリーグ・アン制覇に向けて陣容を固めてきました。

ところが22-23シーズン開幕直後に、チャンピオンズリーグ3次予選でPSVに敗退し、2シーズン連続で本選進出を逃し、リーグ・アンでも第3節ランス戦、第5節トロワ戦と共に4失点を喫してしまうなど、守備の崩壊が目立ち、開幕5試合でわずか1勝とスタートで躓いてしまいました。

その後はリーグ戦5連勝と持ち直し、リーグ順位も5位まで上げてきましたが、第12節リール戦でも4失点を喫し、不安定なパフォーマンスに終始してしまいました。

 

カタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦は、9試合で7勝2分けとリスタートで快調に滑り出し、第23節ではパリ・サンジェルマンにも勝利し、リーグ順位も3位まで上げてきました。

しかし、2月末のリーグ・アン第25節ニース戦で0-3で敗れ、後半戦初黒星を喫すると、その後は勝ち負けを繰り返し、3~6位グループからなかなか抜け出すことが出来ず、終盤戦に入ると第32節RCランス戦では0-3、第33節モンペリエ戦では0-4と連敗、第36節リヨン戦で1-3で敗れるとリーグ順位も欧州カップ戦出場権獲得圏外の6位に転落し、その後も2連敗するなど、リーグ順位は6位でフィニッシュしました。

 

22-23シーズンのリーグ・アンでTOP10に入ったクラブのうち、得点数は1位のパリ・サンジェルマン(89得点)に次ぐ2位(70得点)を記録したものの、失点数は最多の58失点を喫し、攻守のバランスが上手くかみ合わないシーズンになってしまいました。

終盤戦の失速により、欧州カップ戦出場権獲得を逃し、クラブはクレメント監督を解任、ザルツブルクフランクフルトボルシアMGなどを率いたアドルフ・ヒュッター新監督の就任を発表しました。

ベン・イェデルユスフ・フォファナディサジといったフランス代表メンバーや、トップチームデビュー戦でいきなり2得点を上げた18歳のベン・セギリといった将来性豊かな若手も控え、陣容ではパリ・サンジェルマンにも引けを取らないモナコは、ヒュッター新監督の下、期待を大きく裏切った22-23シーズンからの巻き返しとパリ・サンジェルマンの連覇の阻止を虎視眈々と狙っていることでしょう。

 

ということで今回は、23-24シーズンこそはパリ・サンジェルマンの一強状態に待ったをかけ、7シーズンぶりのリーグ・アン制覇を狙うASモナコの2023年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

 

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

現時点で決まっているASモナコの新加入・退団選手は以下の通りです。

 

〈加入〉

POS. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)
GK フィリップ・ケーン 25 ザルツブルク 完全移籍(1000万€、5年契約)

 

フィリップ・ケーン(スイス代表)

生年月日:1998年4月2日(25歳)
ポジション:GK

身長190㎝のリーチの長さを生かしたセービングを持ち味とし、ボールの軌道を最後まで見極めてからのシュートストップやセカンドボールへの反応の速さに定評のあるスイス代表の大型GKです。

スイス代表デビューはまだですが、有事に備えてカタールW杯のスイス代表メンバーにも選出され、次世代のスイス代表の守護神候補としての成長も期待されています。

 

シャルケシュトゥットガルトの下部組織で育ち、2017年7月にライプツィヒに加入したものの、公式戦での出場は無く、翌2018年7月にザルツブルクに移籍し、リザーブチームにあたるリーフェリングやスイスのFCウィルへの武者修行を経て、21-22シーズンからザルツブルクの守護神に定着し、22-23シーズンもリーグ戦32試合に先発起用されました。

またU-18まではドイツ代表でプレーした経歴を持つケーンは、U-19代表から母親の母国であるスイス代表に変更し、A代表デビューも待たれます。

 

22-23シーズンまで正守護神として活躍したニューベルの後釜候補となるGK獲得を目指していたモナコは、7月15日に移籍金1000万ユーロ(約15億6000万円)の5年契約での完全移籍で獲得したことを正式発表しました。

ヒュッター新監督、スクーロSDと繋がりがある“レッドブル・グループ”を介しての獲得となりましたが、リーグ戦でのクリーンシートも21-22シーズンの14試合から、22-23シーズンは16試合に増やすなど、着実に成長を遂げている即戦力GKに成功しました。

ニューベルに代わる正守護神としての期待とプレッシャーもありますが、最後方から守備陣を引き締め、22-23シーズンの低迷の要因となった守備陣の再建に大きく貢献する活躍を見せることが出来るのか、注目です。

 

 

〈退団〉

POS. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
GK アレクサンダー・ニューベル 26 バイエルン・ミュンヘン レンタル期間満了
トマ・ディディヨン 27 サークル・ブルージュ レンタル期間満了
DF マラング・サール 24 チェルシー レンタル期間満了

 

アレクサンダー・ニューベル(元ドイツU-21代表)

生年月日:1996年9月30日(26歳)
ポジション:GK

身長193㎝の長身を生かし、セービング能力の高さとセービング範囲の広さを誇るだけでなく、正確なフィードを前線に供給し、攻撃の起点としても機能するGKです。

 

2020年7月にシャルケからバイエルン・ミュンヘンに加入し、将来の守護神候補として期待が寄せられていたものの、世界最高峰のGKノイアーの壁は厚く、20-21シーズンは公式戦わずか4試合の出場にとどまり、2021年7月から2年間のレンタル移籍でモナコに加入しました。

モナコでは2シーズン連続でリーグ戦全38試合に先発起用され、正守護神として経験を積み、完全移籍での獲得の噂もありましたが、2年間のレンタル期間終了に伴い、6月末での退団となりました。

 

22-23シーズンのリーグ・アン全体でトップのセーブ数(140回)を記録したニューベルですが、復帰したバイエルン・ミュンヘンでは再びノイアーという高い壁に挑むと共に、ゾマーという経験豊富な実力者も控え、激しい守護神争いが繰り広げられます。

再び他チームへのレンタル移籍の可能性もありますが、ニューベルは自身のキャリアプランについて、「いずれはバイエルンでプレーすること」と語り、正守護神奪取を虎視眈々と狙っています。

バイエルン・ミュンヘンニューベルとの契約は2025年6月末までとなっており、23-24シーズンはまさに正念場といえるシーズンとなります。

モナコでの2年間の経験をバイエルンでも発揮することが出来るのか、新天地での活躍にも注目です。

 

 

補強ポイント

ASモナコの2023年夏の移籍市場での補強ポイントとして、

  1. CB
  2. ストライカー

が挙げられるでしょう。

 

CB

まずCBの確保が、この夏の移籍市場での優先ポイントとなるでしょう。

22-23シーズンの守備陣の崩壊からの整備を進める上でもそうですが、冬の移籍市場ではバディシアルチェルシーに引き抜かれ、リーグ・アン全38試合に出場したディサシもプレミアリーグ方面からの関心が強く、引き抜かれる可能性もあります。

残るCBはマリパンマツィマのみとなり、CBの枚数を増やすだけでなく、DFラインの強度を保つためにも即戦力クラスのCBを獲得することは不可欠だといえるでしょう。

 

 

ストライカー

リーグ・アン全体で2位を記録した攻撃陣を擁するモナコですが、新加入でリーグ戦12得点を上げたエンボロは怪我の影響で開幕に間に合うのは不透明な状況となっています。

さらにチーム不動のエースストライカーとして活躍し、22-23シーズンもリーグ戦19得点を上げたベン・イェデルですが、スペインでの脱税の罪で、セビージャの裁判所から6カ月の懲役刑と罰金13万3798ユーロ(約1960万円)を言い渡されただけでなく、7月に入ってからレイプ疑惑が浮上し、ニースの検察が捜査に動き出したとの報道も出て、捜査状況次第ではクラブだけでなくリーグからも出場停止処分が下される可能性も出てきました。

チーム内で1位と2位の得点数を記録したストライカーが開幕から不在という可能性も高くなり、22-23シーズンはリーグ戦わずか1得点に終わった南野の奮起にも期待したいところですが、エンボロベン・イェデル復帰後はWGでも起用できるストライカーの獲得を目指したいところです。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

CB

モハメド・サリス(サウサンプトン/ガーナ代表)

生年月日:1999年4月17日(24歳)
ポジション:CB

身長191㎝の強靭なフィジカルと身体能力の高さを生かした対人の強さはもちろんのこと、21-22シーズンのプレミアリーグではリーグトップのインターセプト数(78回)を記録しており、守備能力の高さも見せる左利きのCBです。

足元の技術の高さも兼ね備え、ビルドアップの面でも貢献度は高く、昨年9月にガーナ代表デビューを果たし、カタールW杯の代表メンバーにも選出されました。

 

2019年7月にバジャドリードでトップチームデビューを果たし、19-20シーズンでリーグ戦31試合に出場し主力として活躍すると、2020年8月にサウサンプトンに加入し、加入2シーズン目となった21-22シーズンはリーグ戦34試合に出場、主力として大きくブレイクしました。

22-23シーズンは度重なる監督交代の煽りを受け、リーグ戦22試合の出場にとどまり、第29節ウェストハム戦以降はベンチ外だったものの、チームトップのクリア数(119回)を記録し、守備能力の高さを見せました。

 

残念ながらサウサンプトンはプレミアリーグ最下位に沈み、23-24シーズンはチャンピオンシップでの戦いとなります。

1シーズンでのプレミアリーグ復帰を目指す上でサリスの残留と守備陣の中心としての活躍に期待したいところですが、21-22シーズンのプレミアリーグでの活躍に加え、サイドバックにも対応可能なユーティリティ性もあり、モナコをはじめ多くのクラブが獲得に関心を示しているようです。

まだ24歳と若く、バディシオルディサジにも引けを取らないポテンシャルを持っており、シーズン終盤戦で3バックも採用していたモナコにとっては、3バックにも4バックにも対応できるサリスの存在はかなり大きいものとなることでしょう。

現在の市場価値は1800万ユーロ(約28億円)程度となっていますが、サリスは23-24シーズン、どこでプレーすることになるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

イスマエル・ドゥクレ(ストラスブール/フランスU-21代表)

生年月日:2003年7月24日(19歳)
ポジション:CB

身体能力の高さを生かした対人守備の強さに加え、足元の技術の高さも兼ね備え、ビルドアップ時での貢献度も高く、そのプレースタイルから“Newウパメカノ”とも評されているフランス期待の若手CBです。

2021年の東京オリンピックでは出場はなかったものの、18歳でフランスU-24代表にも招集されました。

 

ヴァランシエンヌの下部組織出身で、2020年10月に17歳でリーグ・ドゥに所属しているヴァランシエンヌのトップチームでデビューを果たすと、中盤戦以降はスタメンに定着し、20-21シーズンは2部リーグながら19試合に出場、頭角を現しました。

2022年1月にはストラスブールに加入後は、22-23シーズンはカタールW杯の中断期間明け以降スタメンに定着し、リーグ・アンで28試合に出場、23-24シーズンでも主力としての活躍が期待されています。

まだ19歳ながらも、DFラインの中心として活躍し、ビルドアップ時でも落ち着いたボール捌きを見せ、正確なパスを前線に供給しチャンスメイクしていきます。

基本はCBですが、22-23シーズンでは足元の技術の高さを生かし、中盤でも起用されるなど、ユーティリティ性も徐々に開花しつつあります。

 

現在の市場価値は600万ユーロ(約9億3600万円)程度となっており、23-24シーズンの活躍次第では倍増する可能性もあるでしょう。

いきなりDFラインの中心と期待するのは現実的ではありませんが、将来のDFリーダーとしては十分なポテンシャルを持っています。

現時点ではモナコ以外にフランクフルトも関心を示しているようですが、モナコ移籍でさらに評価を高め、ステップアップしていくことが出来るのか、今後の動向に注目です。

 

 

トシン・アダラビオヨ(フラム/元イングランドU-19代表)

生年月日:1997年9月24日(25歳)
ポジション:CB、RSB

196㎝の高身長を武器に空中戦での強さを誇り、身体能力の高さを生かした対人守備の強さを前面に出しつつ、足元の技術の高さもあり、正確なロングフィードでチャンスメイクし、攻守において貢献度の高いCBです。

 

マンチェスター・シティの下部組織出身で、2016年8月に18歳でトップチームデビューを果たしましたが、その後はマンチェスター・シティで出場機会を得ることが出来ず、WBAブラックバーンへのレンタル移籍を経て、2020年10月にフラムに完全移籍をしました。

加入1年目の20-21シーズンから、早くもCBの定位置を確保し、プレミアリーグで33試合に出場、21-22シーズンもチャンピオンシップで41試合に出場して、1年でのプレミアリーグ復帰に貢献しました。

 

プレミアリーグ復帰となった22-23シーズンもリーグ戦25試合に出場したものの、新加入のイッサ・ディオプにやや押されつつあり、過去2シーズンと比べると序列も低下しているように見えます。

しかもフラムとの契約は2024年6月末までと契約満了まで1年を切り、現在の市場価値は1600万ユーロ(約25億円)程度となっていますが、フリーでの流出を避けるために安価な移籍金での獲得を目指し、モナコ以外にもインテルトッテナムも関心を示しています。

196㎝のサイズ感はもちろんのこと、足元の技術の高さには今のモナコのスカッドには少し足りなかった要素であり、アダラビオヨの加入はモナコにとっても大きな補強となることでしょう。

フラムでのポジション争いも気になるところではありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ストライカー

エリー・ワヒ(モンペリエ/フランスU-21代表)

生年月日:2003年1月2日(20歳)
ポジション:CF、RWG

身体能力の高さと、スピードに乗った突破を武器とし、単独でゴールまで持ち込む力を持っている期待の若手ストライカーです。

短気な性格ゆえに、警告や退場を受けるなど、荒々しさも残りますが、22-23シーズンはチームの得点源として、自信に満ち溢れた活躍を見せています。

 

2020年11月に17歳11ヵ月でリーグアンデビューを果たすと、20-21シーズンは18試合で3得点を上げ、21-22シーズンは33試合に出場し10得点を記録、22-23シーズンは33試合でリーグ全体で7位の19得点を記録し、ムバッペ(パリ・サンジェルマン)に続き、10代でリーグアン通算20得点を達成しました。

特に22-23シーズンは60本のシュートを放ち、19得点を決め、シュート決定率は28.3%を記録するなど、欧州5大リーグではハーランド(マンチェスター・シティ)の29.3%に次ぐ数値を叩き出しています。

 

22-23シーズンのここまでの活躍を受け、ドルトムントアーセナルトッテナムミランなど欧州の名だたる強豪クラブが獲得に動いています。

モンペリエとの契約は2025年6月末まで残っており、移籍金は4000万ユーロ(約59億2000万円)に設定しているとされていますが、フランス国内でのステップアップならモナコが最適なクラブなのかもしれません。

CFとしての起用はもちろんのこと、エンボロベン・イェデルの復帰後はWGで起用しても大きな脅威となることでしょう。

欧州強豪クラブとの争奪戦を制し、強力な前線陣にさらに爆発力を持つストライカーの加入となるのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

フォラリン・バログン(アーセナル/アメリカ代表)

生年月日:2001年7月3日(22歳)
ポジション:CF

ナイジェリア人の両親の元で生まれ、身体能力の高さとスピードを活かした裏への抜け出しや突破を武器とするストライカーです。

これまではイングランドU-21代表としてキャリアを重ねてきましたが、今年6月に出身地のアメリカ代表デビューを果たし、2試合に先発出場し、1得点を記録しています。

 

8歳でアーセナルの下部組織に入団後、20-21シーズンにトップチームデビューを果たし、22-23シーズンはスタッド・ランスにレンタル移籍すると、カウンター主体のスタイルをとるスタッド・ランスに、バログンのプレースタイルが見事にフィットし、リーグアンで37試合に出場して、21得点3アシストと一気にブレイクを果たしました。

シーズン終了後にレンタル期間終了により、一旦はアーセナル復帰となっていますが、ガブリエウ・ジェズスエンケティアに加え、ハヴァーツも加入したことで、トップチームで出場機会を確保するのはかなり厳しい状況となり、この夏の移籍市場での放出も噂されています。

 

22-23シーズンの大ブレイクにより、シーズン開幕当初の市場価値は700万ユーロ(約10億円)でしたが、現在の市場価値は2500万ユーロ(約37億円)程度と、急上昇しました。

現時点でバログン獲得にはモナコ以外にも、ナポリミランライプツィヒウェストハムなどが関心を示しており、アーセナルは移籍金3000万ポンド(約52億円)のオファーが届けば放出に前向きの姿勢のようです。

22歳と若く、これからの成長も期待できるバログンの加入はスピードという新たな武器を加えることになり、前線にさらに厚みを加えることになるでしょう。

決定力の高さを見せたバログンは22-23シーズン、大ブレイクを果たしたフランスの地で再びプレーすることになるのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

ルベン・アギラール(元フランス代表)

生年月日:1993年4月26日(30歳)
ポジション:RSB、RMF、LSB
移籍先候補:モンペリエ

豊富な運動量を生かし、サイドからの積極的な攻め上がりを見せ、正確なクロスでチャンスメイクしていくだけでなく、闘争心を前面に出した守備でDFラインを引き締め、攻守にわたり躍動したRSBです。

RSBを主戦場にしつつ、LSBやRMFでもプレーしてきました。

 

グルノーブルオセールを経て、2017年7月にモンペリエに加入し、在籍2シーズンで公式戦通算68試合に出場、1得点7アシストを記録するなど、主力として活躍しました。

そして2019年8月にモナコに加入後は、20-21シーズンからRSBの定位置を確保し、リーグ・アン33試合に出場、2020年11月にはフランス代表に初招集されました。

21-22シーズンもリーグ戦28試合に出場しましたが、22-23シーズンはリーグ戦20試合の出場にとどまりました。

 

22-23シーズンは怪我の離脱もあったものの、出場機会の減少につながったのはヴァルデルソンの成長ではないでしょうか。

これまでは守備面での課題も見られたヴァルデルソンですが、22-23シーズンはチームトップのタックル成功数(84回)を記録するなど、守備面での成長も見られ、4バック時のRSBや3バック時のRWBでも起用されてきました。

ヴァルデルソンにもビッグクラブからの関心は寄せられ、移籍の可能性も否定できませんが、23-24シーズンのヴァルデルソンの更なる成長により、アギラールの序列がさらに低下する可能性もあります。

現時点では、古巣モンペリエへの復帰の可能性が取り沙汰されているアギラールですが、これまで見せてきた闘争心溢れるプレーで、新シーズンもモナコのDFラインを引き締める働きが期待されます。どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アクセル・ディサシ(フランス代表)

生年月日:1998年3月11日(25歳)
ポジション:CB、RSB
移籍先候補:ニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッド

身長190㎝の長身と屈強なフィジカル、高い身体能力を前面に出した対人守備の強さを誇り、相手の距離を一気に詰めてボールを奪っていくだけでなく、正確なフィードで攻撃の起点ともなり、攻守にわたり貢献度が高いモナコの守備の柱です。

キンぺンべの負傷により、カタールW杯のフランス代表に急遽選出され、グループステージ最終節のチュニジア戦で代表デビューを果たしました。

 

パリFCの下部組織から、スタッド・ランスの下部組織を経て、2018年8月にトップチームデビューを果たすと、2019-20シーズンはリーグ・アンで27試合に出場し、主力として活躍しました。

2020年8月にモナコに加入すると3シーズン連続でリーグ戦30試合近く出場し、22-23シーズンはリーグ・アン全38試合をはじめ、公式戦全49試合に出場する鉄人ぶりを発揮しました。

22-23シーズンのリーグ・アンで、チームトップのインターセプト数(56回)とクリア数(109回)を記録し、空中戦のデュエル勝利数(97回)もチームトップを記録、勝率は70%を超えます。

 

もしディサシがいなければ、モナコの守備はもっと大変なことになっていただろうと思わせるくらい、代えが利かない存在となっているディサシですが、プレミアリーグからの強い関心を集め、特にマンチェスター・ユナイテッドキム・ミンジェからディサシにターゲットを変え、獲得に向けて4000万ユーロ(約62億3000万円)の移籍金を用意しているようです。

モナコのDFラインにおいて代えの利かない存在となっているディサシの放出は現時点では考えられないですが、代役確保の目途が立てば、放出に動く可能性も出てくることでしょう。

どちらにせよ、これからのモナコの一番の注目銘柄となるディサシに関する噂は今後も多く出てくることになりますが、どうなるでしょうか、注目です。

 

 

イスマイル・ヤコブス(セネガル代表)

生年月日:1999年8月17日(23歳)
ポジション:LSB、LWG、LMF
移籍先候補:ウニオン・ベルリン、ケルン

左サイドならLSBからLWGまでこなすことが出来る左サイドのスペシャリストであり、守備の不安定さはあるものの、スピードを活かしたオーバーラップやドリブルでチャンスメイクしていくアタッカーです。

U-21まではドイツ代表に選出され、昨年9月に父親の祖国であるセネガル代表デビューを果たし、カタールW杯でも全4試合に出場しました。

 

ケルンの下部組織出身で、2019年11月に20歳でトップチームデビューを果たすと、2019-20シーズンはリーグ戦20試合に出場し、2得点2アシストを記録、翌2020-21シーズンは23試合に出場して、1得点1アシストを記録しました。

2021年7月にモナコに移籍し、21-22シーズンはリーグ戦28試合、22-23シーズンはリーグ戦32試合に出場しています。

 

左サイドならどこでも出来るユーティリティ性もあり、3バックも採用した終盤戦ではLWBでの起用もありましたが、リーグ戦でのスタメン起用は21-22シーズンは10試合、22-23シーズンは9試合と、ベンチスタートが主となっています。

やはり守備の不安定さが見られ、LSBの定位置争いではカイオ・エンリケに分があり、WGでもカットインタイプではなく直線的なドリブラータイプであることから、出場機会もかなり限定的なところがあります。

ユーティリティ性は評価されているものの、モナコの中では絶対的な存在になり切れておらず、補強状況次第では放出の可能性もあるでしょう。

現時点ではウニオン・ベルリンや古巣ケルンへの復帰の可能性が取り沙汰されていますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ジャン・ルーカス(元ブラジル代表)

生年月日:1998年6月22日(25歳)
ポジション:CMF、DMF、RMF
移籍先候補:スポルティング、サントス

高い身体能力と豊富な運動量を生かしたボール奪取能力の高さを誇り、縦への推進力の強さや強烈なミドルシュートなども兼ね備えるボックス・トゥ・ボックス型のCMFであり、2019年にブラジルU-23代表に選出された経歴を持つ実力者です。

 

サントスフラメンゴとブラジルを代表する名門でのプレーを経て、2019年7月にリヨンに加入し、同時期にトッテナムへと移籍したエンドンベレの後釜として期待されていました。

しかしリヨンではなかなか出場機会を得ることが出来ず、在籍1年半で公式戦25試合の出場にとどまりました。

20-21シーズンのブレストへの半年レンタルを挟み、2021年8月にモナコに加入し、加入1年目の21-22シーズンはリーグ戦28試合に出場して、準主力として活躍しました。

しかし22-23シーズンは、モハメド・カマラの加入によりポジション争いから後れを取り、リーグ戦出場は6試合と大きく序列を落とし、昨年11月のリーグ・アン第14節トゥールーズ戦以降はベンチにも入れませんでした。

 

この状況を受けて、ルーカスは移籍を模索し、現時点ではスポルティングサントスなどが移籍先候補に挙がっています。

まだ25歳とこれからのプレーヤーであり、ポテンシャルも高く評価されていることから、新天地での活躍にも期待したいところです。

フランスでの経験はやや苦いものとなりましたが、新シーズンはこの悔しさをぶつける活躍を見せることが出来るのか、今後の動向に注目です。

※2023.7.16 2027年12月末までの4年半契約で、サントスへの完全移籍が決定。

 

 

ユスフ・フォファナ(フランス代表)

生年月日:1999年1月10日(24歳)
ポジション:CMF、DMF、RMF
移籍先候補:ウェストハム、チェルシー

身長185㎝の恵まれた体格を武器に、デュエルの強さだけでなく、リーチの長さを生かして、高いボール奪取能力を見せ、中盤のフィルターとして活躍する守備的MFです。

攻撃面でも、推進力のあるドリブルや精度の高いパスの供給など、貢献度も高く、昨年9月にフランス代表デビューを果たし、カタールW杯でも6試合に出場しました。

 

2020年1月にストラスブールからモナコに加入し、20-21シーズンはリーグ・アンで35試合、21-22シーズンは33試合に出場し、チュアメニ(現レアル・マドリード)と共にボランチのコンビを組み、中盤で存在感を出していました。

チュアメニが抜けた22-23シーズンも前シーズンと変わらず、中盤のフィルターとして活躍し、リーグ戦36試合に出場して、2得点2アシストを記録しました。

 

22-23シーズンは、クラブでの活躍に加え、フランス代表でも出場機会を得て、大きく飛躍を遂げたフォファナに対してはウェストハムが退団したライスの穴埋め候補として、フォファナに注目している他、チェルシーも目を付けているようです。

フォファナモナコとの契約は2024年6月末までとなっており、フリーでの流出を避けるため、今後は移籍に関する噂も多く出てくることでしょう。

現在のフォファナの市場価値は2500万ユーロ(約39億円)程度となっており、23-24シーズン、さらなる飛躍が期待されるフォファナの争奪戦はこれから活発化してくることでしょう。

ピザ宅配員をしながらアマチュアクラブでプレーしていた苦労人は、今後のステップアップも期待されますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ケヴィン・フォラント(元ドイツ代表)

生年月日:1992年7月30日(30歳)
ポジション:CF、RWG、ST
移籍先候補:ヴォルフスブルク、ウニオン・ベルリン、ホッフェンハイム

左右両足からのシュート精度の高さや決定力の高さを誇り、ドリブルからのカットインで自ら切れ込むこともあれば、パス精度の高さや味方との連携を生かし、チャンスメイクしていくこともできる、引き出しの多い万能型のストライカーです。

ドイツ代表では2014年5月にデビューを果たし、15試合のキャリアを誇り、W杯の出場は無いものの、EURO2020の代表メンバーに選出されました。

 

ホッフェンハイムレバークーゼンを経て、ブンデスリーガではレバークーゼン在籍時の2017-18、2018-19シーズンの14得点をはじめ、8シーズンで通算77得点を上げてきたフォラントは、2020年9月に当時モナコの指揮を執っていたニコ・コバチ監督の強い希望により、4年契約の完全移籍でモナコに加入し、加入1年目の20-21シーズンではリーグ戦35試合で16得点8アシストと、攻撃陣の中心として活躍し、EURO2020の代表メンバー入りに繋がる活躍を見せました。

21-22シーズンも、リーグ戦34試合で9得点11アシストと、得点こそは前シーズンから減ったものの、ベン・イェデルをはじめアタッカー陣との好連携を見せ、持ち前のパス精度の高さを生かし、チャンスメイクでチームに大きく貢献しました。

 

CFだけでなく、2列目やWGでも起用され、求められたタスクを堅実に果たしていったフォラントですが、22-23シーズンは怪我による離脱を繰り返し、リーグ戦17試合の出場で、3得点3アシストにとどまりました。

ただでさえ人材が豊富な前線陣に、22-23シーズンはエンボロ南野の新加入や、ベン・セギリの台頭などもあり、フォラントもかつてのような立ち位置ではなくなっているのかもしれません。

 

そんなフォラントに対しては、ドイツ復帰の可能性も囁かれており、現時点では移籍先候補として、ヴォルフスブルクウニオン・ベルリン、古巣のホッフェンハイムなどが挙げられています。

モナコとの契約も2024年6月末までとなり、30代に入り、フォラントは新シーズンに向けて、どんな決断を下すのか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2023年夏のASモナコの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

2シーズン連続で監督解任となってしまったモナコですが、23-24シーズンはヒュッター新監督に加え、チアゴ・スクーロSDが新たに就任し、共に“レッドブル・グループ”で闘った新体制の下での巻き返しを狙っていきます。

ヒュッター新監督の下で、ザルツブルク時代の2014-15シーズンの半年間プレーした南野の22-23シーズンの不調からの復活にも期待したいですね。

 

22-23シーズンのリーグ・アンはパリ・サンジェルマンの連覇で終わったものの、最終節まで優勝が決まらず、パリ・サンジェルマンに待ったをかける他クラブとのチーム力の差も徐々に縮まっています。

代表クラスの実力者や期待の若手も多く控えるASモナコも、パリ・サンジェルマンに迫る、もしくはパリ・サンジェルマンを脅かすだけのチーム力と陣容を持っています。

23-24シーズンは、パリ・サンジェルマンに迫る勢力の中心的な存在となり、リーグ・アンの覇権争いに積極的に絡んでいって欲しいですね。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

いつもありがとうございます!

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