ニューカッスル2023夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

マグパイズファンの皆さん、こんにちは。

 

国内リーグ優勝4回、FAカップ優勝6回を誇る、イングランド北部を代表する古豪ニューカッスル

近年は低迷し、21-22シーズンも開幕当初は最下位に沈んでいましたが、推定純資産4300億ドル(約49兆円)ともいわれるサウジアラビア政府系ファンド“PIF”がニューカッスルを買収して以降、エディ・ハウを新監督に迎え、冬の移籍市場ではトリッピアーブルーノ・ギマランイスバーンなどを獲得し、一気に順位を上げ、最終的には11位でフィニッシュしました。

 

大型補強による守備の修正の成功や、CFだったジョエリントンを中盤にコンバートするなど、ハウ監督の手腕も徐々に発揮され、堅守とフィジカルを前面に出したカウンター攻撃は相手チームにとって脅威となり、22-23シーズンでの躍進にも期待を抱かせる内容でした。

その期待に応えるべく、22-23シーズン開幕前の移籍市場では、正GK候補として、バーンリーからホープ、CBにはリールからボットマン、新ストライカー候補としてレアル・ソシエダからイサクを獲得し、決してビッグネームではないものの、適材適所に実力者を迎え、前シーズンからのアップデートを図りました。

 

前シーズンで築き上げられた土台に新たな活きの良い選手を加え、21-22シーズン後半戦の勢いそのままに開幕から好調をキープし、プレミアリーグでは、カタールW杯中断前まで負けは1試合のみで、第9節フラム戦以降は8試合で7勝1分けの好成績を収め、リーグ3位で折り返しました。

カタールW杯中断期間から再開後のリーグ戦は、7試合でわずか4得点と深刻な決定力不足に陥ったものの、自慢の堅守で大きく崩れることなく、チャンピオンズリーグ出場権内のトップ4をキープし続け、第37節レスター戦に引き分け、リーグ4位以内を確定させ、02-03シーズン以来、20年ぶりのチャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。

 

また近年はタイトル戦線に全く絡むことが出来なかったものの、22-23シーズンのカラバオカップでは決勝まで進出し、決勝では惜しくもマンチェスター・ユナイテッドに敗れてしまったものの、来シーズン以降のタイトル獲得に大きく期待を抱かせる戦いぶりを見せてくれました。

FAカップは3回戦敗退に終わってしまいましたが、来シーズンはカップ戦での躍進にも期待したいですね。

 

PIF買収前の21-22シーズンのリーグ戦15試合試合消化時では30失点を喫し、守備の崩壊が目立っていましたが、22-23シーズンはマンチェスター・シティと並び、リーグ最少失点の33失点と、一転して堅守ぶりを誇り、フィジカルを前面に出したハイプレスとカウンターでトップ戦線にとどまり続け、20年ぶりのチャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。

とはいえ、23-24シーズンはイングランド国内だけでなく、欧州の舞台での戦いも増え、ハウ監督は「来季に向けて必要数ではないかもしれない。」とコメントし、ローテーションでも乗り切れる選手層にするための補強の必要性を感じているようです。

 

22-23シーズン開幕前の移籍市場で獲得した正GKのホープやCBのボットマンなどは、リーグ屈指の堅守の中心として活躍し、イサクや冬の移籍市場で獲得したアンソニー・ゴードンなどは真価を十分に発揮するには至らなかったものの、来シーズンの飛躍を感じさせるパフォーマンスを見せました。

23-24シーズン開幕前の夏の移籍市場でも、これまでと同様、ビッグネーム獲得に大金を注ぎ込むのではなく、よく見極めた適材適所の補強に期待しつつ、その動向には大きく注目が集まります。

 

ということで今回は、20年ぶりのチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、欧州の舞台でも強さを発揮しようと意気込むニューカッスルの2023年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

現時点で決まっているニューカッスルの新加入・退団選手は以下の通りです。

〈加入〉

POS. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)

 

 

〈退団〉 

POS. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
MF マシュー・ロングスタッフ 23 未定 契約満了
FW ヤンクバミンテ
  フェイエノールト レンタル

 

 

補強ポイント

ニューカッスルの2023年夏の移籍市場での補強ポイントとして、

  1. CMF
  2. サイドバックのバックアッパー

が挙げられるでしょう。

 

CMF

ニューカッスルの現スカッドの中で、まずアップデートが求められるのは、CMFではないでしょうか。

強靭なフィジカルを前面に出したハイプレスを仕掛けるニューカッスルの中盤において、ブルーノ・ギマランイスジョエリントンウィロックロングスタッフらが豊富な運動量でピッチを駆け回っていますが、創造性という点ではやや足りていないというのが現状です。

さらに前述の4人の後に続くバックアッパーも不足しているところもあり、欧州の舞台で戦い抜く上で選手層が薄く、不安が残るポジションでもあります。

フィジカルの強さや運動量はもちろんのこと、創造性溢れるゲームメーカーを獲得し、チーム力の底上げを図りたいところです。

 

 

サイドバックのバックアッパー

4バックを採用するニューカッスルのサイドバックですが、右はトリッピアー、左はターゲット、もしくはバーンが起用されています。

とはいえ、トリッピアーは22-23シーズンのプレミアリーグ全38試合で先発出場するなどフル稼働し、両サイドバックにおいて前述の3人以外のバックアッパーが不足している現状は否めません。

欧州の舞台を戦う上で、ローテーションでもチーム力を落とさないサイドバックのバックアッパー獲得も求められます。

まずはRSBの方が重要視されますが、左右問わずサイドバックのバックアッパーを確保出来れば、22-23シーズンにフル稼働したRSBのトリッピアーの負担を軽減するだけでなく、LSBで起用されたバーンをCBに回すことも出来、DFラインの負担を大きく軽減することにつながるでしょう。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

CMF

サンドロ・トナーリ(ミラン/イタリア代表)

生年月日:2000年5月8日(23歳)
ポジション:DMF、CMF

長短問わず正確なパスを左右に振り分け、中盤の底からゲームメイクしていくレジスタでありながら、守備面でも豊富な運動量と闘争心溢れるハードタックルを見せ、ミランの最終ラインを助ける働きを見せます。

そのプレースタイルから、ミランのレジェンドであるピルロガットゥーゾを足して2で割ったような選手だとも評され、ミランのバンディエラとしての活躍も期待されていました。

 

2017年8月に17歳3ヵ月でセリエBのブレシアでプロデビューを果たすと、2018-19シーズンはセリエBで34試合に出場し、3得点7アシストを記録、ブレシアのセリエB優勝とセリエA昇格に大きく貢献しました。

2018年11月には18歳でイタリア代表に初招集され、ピルロの後継者として注目を浴びていたトナーリは、2020年9月にミランに加入し、加入1年目はベンチスタートが多かったものの、21-22シーズンから本格的に主力に定着してセリエAで36試合に出場し、5得点3アシストを記録。

22-23シーズンもセリエAで34試合に出場し、2得点7アシストを記録、ミランの主力として欠かせない存在となっています。

 

来シーズンもミランを牽引する働きが期待されていたトナーリですが、トナーリを非売品としてきたマルディーニTDが解任され、資金を捻出するためトナーリを売却する方針に転換し、ニューカッスルが提示したイタリア人選手史上最高額の移籍金7000万ユーロ(約109億円)のオファーを受け入れるようで、既にメディカルチェックを済ませ、個人合意に達し、あとは正式発表を待つのみだとも報じられています。

ガットゥーゾを敬愛し、ミランでキャリアを終えたいと願っていたトナーリは、クラブからの移籍通達を受けた際に泣き崩れたと報じられています。

生粋のミラニスタであり、自身のプレーでファンの心を掴み、バンディエラとしての活躍を夢見ていたトナーリの放出は、ミラニスタの反感を大きく買うことになりかねませんが、ニューカッスルにとっては間違いなく大きな補強となるでしょう。

どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ドミニク・ショボスライ(ライプツィヒ/ハンガリー代表)

生年月日:2000年10月25日(22歳)
ポジション:OMF、RWG、LWG

185㎝のスラっとした体格から、しなやかなボールタッチとスピードにのったドリブルで敵陣に切れ込んでいったり、視野の広さや周りとの連携を生かして、創造性あふれる決定的なパスを供給していき、隙あらばミドルシュートも積極的に狙っていきます。

トップ下を主戦場としながらも、両サイドやインサイドハーフでも持ち味を発揮するユーティリティ性をも持つ、攻撃的な万能プレーヤーです。

 

2021年1月でザルツブルクから加入したものの、内転筋の負傷により長期離脱し、20-21シーズンではデビューを果たせず、実質1年目となった21-22シーズンは、リーグ戦31試合に出場して6得点8アシストを記録、22-23シーズンもリーグ戦31試合に出場して、6得点8アシストを記録しました。

攻守においてインテンシティーの高さが求められるライプツィヒのサッカーにおいて、ショボスライの強さとしなやかさは攻撃陣の中でも存在感が際立っています。

 

21-22シーズンはリーグ戦での先発起用が15試合だったものの、22-23シーズンはリーグ戦での先発起用が28試合と大きく増え、ポカールの連覇などチームの主力として活躍したショボスライの放出について、ライプツィヒは否定的な姿勢を取っていますが、7000万ユーロ(約109億円)に設定されている契約解除条項の満額を支払い、交渉を続けているようです。

ただこの契約解除条項は6月30日までが期限とされており、7月1日以降はライプツィヒ側が移籍金を設定するため、より高額な移籍金を必要とする可能性もあります。

ここ最近は、リバプールショボスライ獲得に名乗りを上げたとの報道も出てきましたが、攻撃センス抜群で創造性が高いだけでなく強さも兼ね備えるショボスライを加えることが出来れば、ニューカッスルの中盤の攻撃力はさらにアップグレードされることでしょう。

加入を期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

タイラー・アダムス(リーズ/アメリカ代表)

生年月日:1999年2月14日(24歳)
ポジション:DMF、RSB、RMF

素早い寄せで相手からボールを奪い、対人守備の強さを誇り、攻撃面でも切り替えの速さや、足元の技術の高さやパス精度の高さを生かし、ビルドアップの面でも大きく貢献できます。

守備的MFを本職としますが、右サイドバックとしてもプレーできるユーティリティ性を持ち、各ポジションごとに攻撃的にも守備的にもシフトできる戦術理解度の高さにも定評があります。

 

2019年1月にライプツィヒに加入後、在籍2シーズン半で公式戦通算101試合に出場し、主力として活躍しました。

22-23シーズンはライプツィヒ時代の恩師マーシュ監督が率いていたリーズに移籍すると、開幕から2ボランチの一角に定着し、終盤戦はハムストリングの負傷により離脱したものの、リーグ戦24試合に先発出場しました。

またアメリカ代表ではキャプテンとしてプレーし、カタールW杯では全4試合にフル出場しました。

 

所属するリーズは22-23シーズンのプレミアリーグで19位に終わり、チャンピオンシップへの降格が決定してしまいましたが、プレミアリーグ初挑戦ながらリーズの中盤の守備を引き締める働きを見せ、さらに自身の評価を高めました。

この活躍から、ニューカッスル以外にもリバプールやトッテナムが獲得に関心を示しており、現在の市場価値は1800万ユーロ(約28億3000万円)程度となっています。

ニューカッスル加入が実現すれば、中盤の底としての起用だけでなく、RSBにも対応できるユーティリティ性もあるので、トリッピアーのバックアッパーも確保することも出来、戦術理解度も高く、チーム内でも重宝される存在となることでしょう。

チームは降格したものの、アダムスは来シーズンプレミアリーグで引き続きプレーすることになるのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

サイドバックのバックアッパー

キーラン・ティアニー(アーセナル/スコットランド代表)

生年月日:1997年6月5日(26歳)
ポジション:LSB、LMF、CB

スピードと豊富な運動量に定評があり、直線的なドリブルで左サイドを一気に駆け上がり、ドリブルやパスなどでチャンスメイクしていくだけでなく、守備面でも粘り強さを見せ、カバーリング範囲も広く、攻守において高いパフォーマンスを期待できるLSBです。

 

2019年夏にセルティックからアーセナルに加入すると、20-21シーズンはリーグ戦27試合に出場し、LSBのレギュラーに定着しました。

21-22シーズンもLSBのレギュラーとしてリーグ戦22試合に出場しましたが、左ヒザの手術により、4月から全休し、その影響もありチームは失速してしまいました。

戦線に復帰した22-23シーズンですが、マンチェスター・シティから加入したジンチェンコが先発で起用され、さらに本職ではない富安がLSBとして起用され評価を高めるなど、ティアニーの序列は大きく低下してしまいました。

 

22-23シーズンからジンチェンコが加入したことによって、チームに偽SBの役割が導入され、典型的なアップダウン型のSBのティアニージンチェンコ欠場時にその役割を上手く果たすことが出来ず、ぎこちなさが目立ってしまいました。

来シーズン以降も偽SBの役割をサイドバックに求めることが予想され、25歳と脂の乗り始めた時期に入ったティアニーも出場機会の確保のために移籍に前向きになっていると報じられています。

移籍先としては、ニューカッスル以外にも、過去アーセナルを率いていたウナイ・エメリ監督が率いるアストン・ヴィラマンチェスター・シティなども挙げられますが、故郷スコットランドが近いイングランド北東部のニューカッスルへの移籍を熱望しているとの報道もあり、ニューカッスルも移籍金3000万ポンド(約51億4000万円)を支払う準備をしているようです。

ニューカッスル加入が実現すれば、ターゲットの競争相手として申し分ない存在を確保することになりますが、どうなるでしょうか、後の動向に注目です。

 

 

ティノ・リヴラメント(サウサンプトン/イングランドU-21代表)

生年月日:2002年11月12日(20歳)
ポジション:RSB、RMF

推進力のあるドリブルで右サイドを駆け上がり、正確なクロスでチャンスメイクしていくだけでなく、守備面でも対人の強さやボール奪取能力の高さを見せ、攻守の切り替えも速く、豊富な運動量で90分間上下運動を絶やさないイングランド期待の若手RSBです。

 

チェルシーの下部組織から、2021年8月にサウサンプトンに完全移籍し、21-22シーズンはいきなり開幕戦でスタメンに抜擢されると、その後はRSBの定位置を確保し、21-22シーズンは初挑戦のプレミアリーグで28試合に出場しました。

しかし2022年4月、21-22シーズンの第34節ブライトン戦で左膝の前十字靭帯断裂という大怪我を負い、1年以上戦線離脱し、22-23シーズンは5/21の第37節ブライトン戦で復帰しリーグ戦2試合の出場のみとなりました。

 

大怪我から復帰したばかりで、獲得にはリスクが伴うものの、ハウ監督はリヴラメントの能力を高く評価し、トリッピアーのバックアッパーに据えたいと考えているようです。

21-22シーズンの大ブレイクでイングランド代表にも推すほどのパフォーマンスを見せたリヴラメントを獲得出来れば、トリッピアーのバックアッパーにとどまるだけでなく、トリッピアーを脅かす存在に成長する可能性も秘めています。

まずは怪我明けの状態から徐々に慣らしていく段階になりますが、怪我無く1年を過ごせれば一気にサイドバックの強化と世代交代が進んでいくかもしれません。

21-22シーズンのサウサンプトンで見せた活躍をニューカッスルで見せることになるのか、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

その他

ヨアキム・アンデルセン(クリスタル・パレス/デンマーク代表)

生年月日:1996年5月31日(27歳)
ポジション:CB

身長192㎝の高さと屈強なフィジカルを生かした対人の強さと、危機察知能力の高さを生かした鋭い読みで相手の攻撃を跳ね返すデンマーク代表のCBです。

攻撃面でも、正確なフィードに定評があり、左右にパスを振り分け、DFラインからチャンスメイクしていきます。

 

サンプドリア在籍時の2018-19シーズンにセリエA32試合に出場とブレイクを果たし、その後移籍したリヨンでは苦戦したものの、20-21シーズンに移籍したフラムではプレミアリーグ31試合に出場して盛り返すと、21-22シーズンからはクリスタル・パレスに加入し、21-22シーズンは34試合、22-23シーズンは31試合に出場し、主力のCBとして活躍しました。

22-23シーズンのプレミアリーグで、GKを除くフィールドプレーヤーの中では、ルベン・ネヴェス(ウォルバーハンプトン)に次ぐ2番目のロングパス成功数(200本)を記録し、ニューカッスルでトップのシェア(156本)とは50本近い差をつけています。

また空中戦勝利数もチームトップの87回を記録し、その高さを生かして第4節マンチェスター・シティ戦ではセットプレーからヘディングでのゴールを記録しています。

 

フィジカルを前面に出したクリスタル・パレスのサッカーにおいても、攻守におけるアンデルセンの安定感は特に大きいものとなっています。

ニューカッスルへの加入が実現すれば、DFラインをさらに強固にするだけでなく、最後方からのチャンスメイク力のアップにもつながることでしょう。

クリスタル・パレスとの契約は2026年6月末まで残っており、現在の市場価値は3000万ユーロ(約47億3000万円)程度となっていますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アルダ・ギュレル(フェネルバフチェ/トルコ代表)

生年月日:2005年2月25日(18歳)
ポジション:OMF、CMF、RWG

弱冠18歳ながら、インテリジェンスの高さと落ち着いたプレーを見せ、パスやシュート、ドリブルで積極的にチャンスメイクし、トルコを代表する強豪フェネルバフチェの司令塔として君臨する若手期待の攻撃的MFです。

左利きということもあり、そのプレースタイルからトルコにルーツを持つ元ドイツ代表MFメスト・エジルになぞらえる声も多く出ています。

 

2021年8月に16歳5ケ月でトップチームデビューを果たし、21-22シーズンはリーグ戦12試合に出場し、3得点3アシストを記録。

22-23シーズンからは背番号10を背負い、開幕当初はベンチスタートが主だったものの、リーグ終盤戦にかけて先発起用が多くなり、リーグ戦20試合で4得点4アシストを記録し、フェネルバフチェのリーグ戦2位フィニッシュとチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献しました。

また2022年11月には17歳8ヶ月でトルコ代表デビューを果たし、今年6月に行われたEURO2024予選のウェールズ戦では4試合目で代表初ゴールを記録しています。

 

ギュレルの契約解除金は1750万ユーロ(約27億5000万円)と比較的安価に設定されていることもあり、この若き才能を獲得しようと、ニューカッスルをはじめ、レアル・マドリードバルセロナミランセビージャドルトムントといった錚々たるクラブが名乗りを上げています。

ただフェネルバフチェとしても簡単に若手有望株を手放すわけにはいかず、もう1シーズン残留して価値を高めてから移籍させたいとの思惑もあるでしょう。

世界一裕福なクラブとなったニューカッスルは、ここ最近の移籍市場で有望な若手に対する先行投資も積極的に行っており、5~10年後のニューカッスルの主力として、アルダ・ギュレルを据えたいと期待していることでしょう。

この夏の移籍市場で争奪戦を制し、近未来への足場固めを進めることが出来るのか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

マルティン・ドゥブラフカ(スロバキア代表)

生年月日:1989年1月15日(34歳)
ポジション:GK
移籍先候補:アストン・ヴィラ、レスター

2018年1月にスパルタ・プラハからニューカッスルに加入後、すぐに正GKに定着し、驚異的な反射神経を生かしたビックセーブで幾度となくチームを窮地から救う活躍を見せてきた経験豊かなベテランGKです。

スロバキア代表でも36試合のキャリアを誇り、EURO2020ではグループステージ3試合で正GKとして出場しました。

 

ニューカッスルでは在籍約5シーズンで公式戦通算133試合に出場し、2018-19シーズン、2019-20シーズンではプレミアリーグ全38試合に先発出場、正GKとして活躍してきました。

特に、19-20シーズンはリーグ全体でトップのセーブ数(140回)を記録し、チームのプレミアリーグ残留に大きく貢献しました。

PIF買収後の21-22シーズンも正GKとして君臨し、リーグ戦26試合に出場しました。

 

ところが22-23シーズン開幕前にバーンリーからホープを獲得したことにより、ドゥブラフカは控えGKに降格してしまい、シーズン前半戦はデ・ヘアの控えとして、マンチェスター・ユナイテッドにレンタル移籍していましたが、カラバオカップ2試合のみの出場となり、冬の移籍市場でレンタル契約を打ち切り、半年でニューカッスルに復帰しました。

ニューカッスル復帰後も、好調のホープの牙城を崩すには至らず、22-23シーズンはリーグ戦2試合の出場にとどまりました。

正GKホープがリーグトップの堅守につながる圧巻のパフォーマンスを見せ、控えもリーグ戦の出場はなかったもののカラバオカップの決勝で先発起用されたカリウスやベテランGKのダーロウもおり、やや人員過多の状況となっています。

経験豊かなドゥブラフカを控えGKとして置いておきたいと考えているクラブも多く、現時点ではアストン・ヴィラレスターなどが獲得に向け動いているようです。

どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ジャマール・ラッセルズ(元イングランドU-21代表)

生年月日:1993年11月11日(29歳)
ポジション:CB
移籍先候補:ウェストハム

若くからチームのキャプテンとして、DFラインを引き締め、後方からチームを支え、パワフルなプレーで相手を圧倒するだけでなく、安定感もあり、果敢なドリブル突破や正確なフィードも供給するセンターバックです。

 

2014年8月にノッティンガム・フォレストからニューカッスルに加入すると、在籍9シーズンで公式戦通算225試合に出場、2017-18シーズンはリーグ戦33試合、2018-19シーズンはリーグ戦32試合に出場し、主力として、そしてチームのキャプテンとして活躍してきました。

ところが2019-20シーズン以降は怪我による離脱が多くなり、出場試合も少なくなり、PIF買収後は控えCBに降格してしまいました。

 

さらに22-23シーズンは、シーズン開幕前にボットマンを獲得したことにより、ベンチスタートが定位置となってしまい、ゲームキャプテンもトリッピアーが務めるようになりました。

チームキャプテンとしてリーダーシップを発揮するその姿には、ハウ監督も大きな信頼を寄せていますが、現状はCBの中でも4番手の序列に下がってしまい、22-23シーズンはプレミアリーグ7試合の出場にとどまってしまいました。

この現状を加え、さらにセンターバックを新たに獲得すれば、出場機会はより減少していくことが予想され、ラッセルズも移籍を前向きに考えるようになることでしょう。

現在、ウェストハムラッセルズ獲得に動いているとされているようですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ハビエル・マンキージョ(元スペインU-21代表)

生年月日:1994年5月5日(29歳)
ポジション:RSB、LSB、RMF
移籍先候補:カディス、セルタ、ヘタフェ、ジローナ

右サイドをスピードに乗って一気に駆け上がり、積極的な攻撃参加を見せ、鋭いクロスを供給する攻撃的なRSBです。

5バック時のRWBやLSBにも対応できる柔軟性もあり、チームにおいて貴重な存在となってきました。

 

アトレティコ・マドリードの下部組織出身で、リバプールマルセイユサンダーランドを経て、2017年7月にニューカッスルに加入し、在籍6シーズンで公式戦通算110試合に出場してきました。

とはいえ、両サイドに対応できる柔軟性はあるものの、絶対的な主力として定着するには至らず、ニューカッスル加入後は2017-18シーズンと2019ー20シーズンのリーグ戦21試合が最多出場記録となっています。

 

PIF買収前の21-22シーズンでもRSBとして先発起用されていましたが、守備面での対応の脆さやビルドアップ時の失点やピンチにつながるミスも多く見られていました。

そして冬の移籍期間でトリッピアーを獲得して以降は、完全に控えに降格し、リーグ戦7試合、うち先発出場はわずか3試合にとどまりました。

22-23シーズンはトリッピアーのフル稼働により、リーグ戦わずか4試合の出場にとどまり、先発出場はありませんでした。

ニューカッスルとの契約は2024年6月までと1年を切り、序列が大きく低下してしまったマンキージョに対しては、ラ・リーガ復帰の可能性が囁かれており、カディスセルタなどが移籍先候補として挙げられています。

新天地での巻き返しに期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アラン・サン=マクシマン(元フランスU-21代表)

生年月日:1997年3月12日(26歳)
ポジション:LWG、RWG、ST
移籍先候補:トッテナム、インテル、ミラン

スピードに一気に乗ったドリブルで左サイドから相手エリアに侵入し、両足を遜色なく使える技術の高さとフィジカルの強さを駆使し、一気に突破していくサイドアタッカーです。

球離れの悪さやフィニッシュ精度の低さなどの課題はありますが、自身に満ち溢れたドリブル突破は相手にとって大いに脅威となってきました。

 

サンテティエンヌの下部組織出身で、2013年9月に16歳5カ月でトップチームデビューを果たすと、その後はモナコハノーファーバスティアニースと渡り歩き、2019年8月にニューカッスルに加入しました。

加入1年目から背番号10を託され、2019-20シーズンはリーグ戦26試合に出場し、3得点5アシストを記録、21-22シーズンはリーグ戦35試合に出場して、5得点5アシストを記録しました。

 

PIF買収後も、左サイドから果敢に仕掛けていき、21-22シーズンはリーグトップの1試合あたりのドリブル成功数(4.8回)を記録したサン=マクシマンはチームの主力として構想に含まれていましたが、22-23シーズンは開幕直後にハムストリングの負傷で離脱、その後も負傷離脱を繰り返し、スタメンに定着するには至らず、ベンチスタートが多くなり、リーグ戦25試合で1得点5アシストにとどまりました。

そしてシーズン終了後に自身のInstagramで、「僕を愛してくれた皆さんを忘れることはない」などと、ファンへの感謝を綴る長文を投稿し、退団の可能性を示唆していました。

 

冬の移籍期間でのアンソニー・ゴードンの獲得もあり、完全に先発の座が確保されているわけではなく、序列がさらに低下する可能性もあり、現時点ではトッテナムインテルミランなどがサン=マクシマン獲得に関心を示しているようです。

ニューカッスルとの契約は2026年6月末まで残していますが、プレミア屈指のドリブラーはこの夏でニューカッスルを去ることになるのか、今後の動向に注目です。

 

 

ライアン・フレイザー(スコットランド代表)

生年月日:1994年2月24日(29歳)
ポジション:LWG、RWG
移籍先候補:サウサンプトン

身長163㎝と小柄ながら、細かいタッチと切れ味鋭いドリブルを駆使し、サイドを切り裂いていくアタッカーです。

シュート精度も高く、カットインから積極的にチャンスメイクしていきます。

プレミアリーグでは、7シーズンでで173試合に出場し、18得点35アシストを記録している実力者です。

 

2020年9月にボーンマスからニューカッスルに加入し、20-21シーズンはリーグ戦18試合に出場し3アシスト、昨シーズンはリーグ戦27試合に出場して2得点3アシストを記録しました。

主力を張っていたボーンマス時代ほどの成績を収めるには至っていませんが、貴重なバックアッパーとして、21-22シーズンは左右両ウイングで先発起用される試合も多くありました。

 

しかし、22-23シーズンはアルミロンの覚醒により、リーグ戦は前半戦8試合の出場にとどまり、後半戦はハムストリング負傷により離脱し、シーズン終盤にU21チームで1試合の出場のみとなってしまいました。

序列も、アルミロンサン・マクシマンのバックアッパーの域を出るには至らず、さらにアンソニー・ゴードンを冬に獲得したことにより、序列は大きく低下してしまいました。

とはいえ、プレミアリーグでの経験も豊富なアタッカーには、チャンピオンシップ勢からの関心も多く、22-23シーズンのプレミアリーグで最下位に終わったサウサンプトンが1年での復帰を目指し、フレイザー獲得に関心を示しているようです。

ニューカッスルも、サウサンプトンからリヴラメントを獲得するためにフレイザーを取引に加えることも予想されていますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2023年夏のニューカッスルの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

2021年10月のPIF買収後、21-22シーズンは半年でリーグ最下位から11位にジャンプアップし、22-23シーズンも勢いそのままに開幕からリーグ上位をキープし、見事20年ぶりのチャンピオンズリーグ出場権獲得を成し遂げました。

リバプールチェルシートッテナムといったビッグクラブの躓きも大きかったですが、ニューカッスルは既にプレミアリーグでは第二勢力ではなく、トップ戦線に食い込む実力をつけてきました。

 

ここまでチームのベースとなってきた堅守とハイプレスをさらにアップデートさせ、23-24シーズンは欧州の舞台に挑んでいきます。

プレミアリーグでも脅威となったニューカッスルのこのスタイルが欧州の舞台でも席巻するのかどうかにも注目が集まりますが、カラバオカップ準優勝に終わった悔しさを払い、悲願のタイトル獲得にも期待したいですね。

世界一裕福なクラブになったニューカッスルですが、1選手の獲得に、日本円で100億円以上を費やし、マネーゲーム化している近年の欧州の移籍市場において、ビックネームを獲得するのではなく、実力者を見極め、適材適所の堅実な補強を行い、確実にチームの主力に成長しているニューカッスルの補強戦略には2023年夏も注目が集まります。

クラブ練習場の大幅改修もあり、充実した環境で新シーズンを迎え、23-24シーズンはどこまで躍進するのか、ニューカッスルの今後に目が離せません!

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

いつもありがとうございます!

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