ナポリ2023夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

ナポリスタの皆さん、こんにちは。

 

ナポリの街に待ちに待った歓喜が訪れました!

スパレッティ監督を招聘した2021-22シーズンは開幕8連勝と最高のスタートを切り、冬の移籍期間に入る前は、首位争いを繰り広げていましたが、終盤戦にかけて失速し、結局3位でフィニッシュしたものの、3シーズンぶりにチャンピオンズリーグ出場権を獲得し、復活の予感を感じさせるシーズンとなりました。

しかし、昨年夏の移籍市場では、これまでチームの主力として活躍してきたクリバリメルテンスインシーニェファビアン・ルイスらがチームを去り、その穴を埋めるビッグネームを獲得することは出来ず、チームの陣容は大きく入れ替わり、開幕前は不安が付きまとっていましたが、その不安は杞憂に終わり、生まれ変わった“Newナポリ”は、2022-23シーズン、セリエAだけでなく、ヨーロッパを席巻する活躍を見せました。

 

セリエAでは、第5節ラツィオ戦から怒涛の11連勝など、W杯中断前までは負けなしで進んでおり、中断明けのリーグ戦第16節インテル戦で初黒星を喫してしまったものの、その後も首位を明け渡すことなく、第33節ウディネーゼ戦で引き分けに持ち込み、リーグ戦5試合を残して33年ぶり3度目のスクデット獲得を成し遂げました。

そして3シーズンぶりのチャンピオンズリーグでは、グループステージ第1節でリバプールを4ー1で下し、圧倒的な攻撃力を見せていました。

その後もアヤックスレンジャーズにも勝利し、グループステージ最終節でリバプールに0-2で敗れたものの、グループ首位で決勝トーナメント進出を果たしました。

決勝トーナメント1回戦でもフランクフルトを寄せ付けず、ビッグイヤー獲得も期待されましたが、準々決勝のミラン戦では1stレグで0-1で敗れ、ホームの2ndレグでもミランの堅守を破ることが出来ず、1-1の引き分けに終わり、準々決勝敗退に終わりました。

 

この大躍進の原動力となったのは、新加入のキム・ミンジェクラワツヘリアではないでしょうか。

CBのキム・ミンジェは対人の強さを発揮し、リーグ最少の失点数28の堅守を誇るナポリの守備陣を支え、LWGのクラワツヘリアは、持ち味のドリブルと決定力の高さで、ナポリの新しい攻撃陣のアイコンとなり、早くも“クラワドーナ”の異名も付けられるほど、チームの中心になっています。

その他、ラスパドーリジオバンニ・シメオネエンドンベレなども、これまでチームを支えてきた主力の穴をしっかり埋める活躍を見せています。

もちろん既存の戦力の活躍も欠かすことは出来ず、特にオシムヘンは、得点ランキングで2位に5点差をつける独走状態でセリエA得点王に輝き、リーグ最多得点数77の圧倒的な攻撃力を誇ったナポリ攻撃陣の中心として活躍し、CMFのジェリンスキロボトカも、ナポリの流動的かつ完成度の高いパスサッカーに欠かせないピースとして活躍しました。

 

しかし、スパレッティ監督とナポリとの契約は2022-23シーズン限りで満了し、スパレッティ監督もしばしの休養を希望し、契約延長を拒否したため、2022-23シーズン限りで退任、新監督には過去にローマを率いていたリュディ・ガルシア監督が就任しました。

さらに、2022-23シーズンの躍進の原動力となったキム・ミンジェクラワツヘリアをはじめ、多くの原石を発掘してきたクリスティアーノ・ジュントリSDがユベントスに引き抜かれるのではないかとの噂も出ており、この夏は2021-22シーズンに近い大きな変化を迎えそうです。

 

圧倒的な攻撃力を見せ、若手が躍動するナポリのサッカーは、ヨーロッパ中を魅了し、かの名将アリーゴ・サッキ氏も「今のナポリは壮観だね。…彼らは過去のトップチームに続いている。ナポリにはスタイル、プライドがあり、指揮官がプロジェクトの中心に自身のアイディアをプラスしている。」と、2022-23シーズンのナポリのサッカーを称賛しています。

財政難問題を抱えているものの、限られた予算で新戦力を発掘し、一気に主力に成長させるナポリの今後の補強戦略にも注目が集まりますし、現チームの主力のビッククラブからの関心や移籍話も多く出てくることでしょう。

またデ・ラウレンティス会長も「われわれはアメリカ人、韓国人、日本人のカンピオーネをあちこちで探している」とコメントし、日本人選手加入の噂も出てきています。

 

ということで今回は、33年ぶりのスクデット獲得を成し遂げ、2022-23シーズンは攻撃的なスタイルで多くのサッカーファンを魅了してきたナポリの2023年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

〈加入〉 

pos. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)

 

 

〈退団〉 

pos. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
DF キム・ミンジェ 26 バイエルン 完全移籍5年(5000万ユーロ(約78億円))

 

 

補強ポイント

 

ナポリの2023年夏の移籍市場での補強ポイントとして

  1. キム・ミンジェの後釜
  2. MFの若返り
  3. オシムヘン流出に備えて…

が挙げられるでしょう。

 

 

キム・ミンジェの後釜

新加入ながら2022-23シーズンの躍進の原動力となり、リーグ最少失点数を記録したナポリ守備陣の中心として活躍しただけでなく、パス精度の高さも見せ、ビルドアップ面で大きく貢献したキム・ミンジェですが、2022-23シーズンのこの活躍から、ビッグクラブからの多くの関心を集め、移籍の可能性が高くなっています。

キム・ミンジェ退団となれば大きな痛手となりますが、その穴の影響を最小限にとどめるためにも、“フィジカルの強さに加え、パス精度の高さも誇るCB”の獲得が、この夏の移籍市場において優先されるでしょう。

 

 

MFの若返り

2022-23シーズンのナポリの攻撃的サッカーを支えたロボトカザンボ・アンギサジェリンスキは、いずれも30代手前と中堅クラスに入りつつあります。

またチーム全体を見てみても、若手と呼べるのはエリフ・エルマス(23歳)くらいであり、若手の少なさが目立ってしまっています。

ジェリンスキの退団も噂され、トッテナムからレンタルで加入したエンドンベレも買取オプションを行使するかどうか微妙な状況となっており、先発はロボトカザンボ・アンギサジェリンスキの3枚で固定されていた中で、選手層を厚くすると共に、全体的に若返りを図りたいポジションです。

 

 

オシムヘン流出に備えて…

2022-23シーズンのセリエA得点王に輝き、世界でもトップクラスのストライカーに数えられるようになったオシムヘンに対しても、ビッグクラブからの関心は絶えず、移籍の可能性が常にちらついています。

デ・ラウレンティス会長もオシムヘンの売却については完全否定し、2025年6月末までとなっている契約を延長するための動きも活発化させています。

また1億2000万ユーロ(約185億8000万円)を超える高額な移籍金を必要とすることから、ビッグクラブもオシムヘン獲得の動きを沈静化させていますが、移籍市場終了まで何が起こるか分かりませんね。

仮にオシムヘン退団となれば、バックアッパーにジオヴァン二・シメオネという実力者もいるものの、ある程度計算できるCFを獲得しておきたいところでしょう。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

キム・ミンジェの後釜

ダビド・ハンツコ(フェイエノールト/スロバキア代表)

生年月日:1997年12月13日(25歳)
ポジション:CB、LSB

身長188㎝の恵まれたフィジカルを活かした対人の強さに加え、足元の技術に長け、左足からの高精度のパスを前線に供給することも出来、攻守両面で貢献度の高い現代型のCBです。

2018年にデビューを果たしたスロバキア代表では、27試合に出場し2得点を記録し、CBだけでなくLSBでも起用されています。

 

2018年7月に母国スロバキアのジリナからフィオレンティーナに加入しましたが、2018-19シーズンのセリエAでは5試合に出場し、わずか1シーズンの在籍のみとなってしまいました。

その後、スパルタ・プラハで約3シーズンプレーし、2022-23シーズンからフェイエノールトに加入し、エールディビジで31試合に出場すると2得点4アシストを記録、ベスト8まで進出したヨーロッパリーグでも全10試合に先発出場し、主力として活躍しました。

2022-23シーズンのエールディビジで6シーズンぶりの優勝を果たしたフェイエノールトにおいて、CBの不動のレギュラーとして活躍したハンツコは、対人守備の強さだけでなく、リーグ全体で4位、チームでは2位のパス成功数(1952本)を記録し、ビルドアップ面で欠かせない存在となっています。

またリーグ戦31試合全てで先発出場し、イエローカードはわずか2枚のみと、クリーンな守備も評価されています。

 

守備の強さはもちろん、パス精度の高さもあり、貴重な左利きのCBとして、ハンツコキム・ミンジェの穴埋めに打ってつけの存在といえるでしょう。

ナポリハンツコ獲得に向けて、フェイエノールトに移籍金1800万ユーロ(約27億2000万円)のオファーを提示する姿勢のようです。

来シーズン、チャンピオンズリーグに出場するフェイエノールトにおいても失いたくない戦力ではありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

伊藤 洋輝(シュトゥットガルト/日本代表)

生年月日:1999年5月12日(24歳)
ポジション:CB、LSB、DMF

ブンデスリーガの屈強なDF陣の中において、抜きんでたフィジカルの強さを持っているわけではないものの、それを補うカバーリングの速さや読みの鋭さで、相手の攻撃の芽を摘む活躍を見せています。

また左足からの高精度のロングフィードを前線に供給し、最後方からチャンスメイクしていくなど、攻撃面での貢献度も高いCBです。

 

2021-22シーズンにシュトゥットガルトに加入すると、瞬く間に主力に定着し、3バックの左、もしくは4バックの中央で起用され、2021-22シーズンはリーグ戦29試合に出場し、2022-23シーズンも、リーグ戦30試合に出場、CBまたLSBとしても起用されました。

守備面でも逞しさが増したプレーを見せ、攻撃面でも、2022-23シーズンのブンデスリーガ全体で9位、チームではトップのパス成功数(1642本)を記録し、最後方からのチャンスメイクや効果的な攻め上がりなど、安定したパフォーマンスを見せています。

 

カタールW杯ではバックパスなど消極的なプレーが目立ち、批判を多く浴びましたが、シュトゥットガルトでは攻守両面で安定したプレーを見せ、主力としての立場を確固としたものにしつつあります。

そうした活躍から、伊藤に対して、ナポリだけでなく、ローマトッテナムフランクフルトなど多くのクラブが獲得に関心を示しており、シュトゥットガルトも財政難の影響で、2025年6月末まで契約を残す伊藤を放出する可能性もあるとされています。

 

ディ・ラウレンティス会長の発言もあり、この夏では板倉(ボルシアMG)や久保(レアル・ソシエダ)のナポリ移籍の噂も出てきていますが、クラブでの安定したパフォーマンスをふまえ、キム・ミンジェの後釜として、また将来的なことも考えて、伊藤を獲得すれば大きな戦力アップにつながるでしょう。

市場価値も750万ユーロ(約10億5000万円:TransferMarkt調べ)と比較的安価で獲得できることもありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

MFの若返り

ティアゴ・アルマダ(アトランタ・ユナイテッドFC/アルゼンチン代表)

生年月日:2001年4月26日(22歳)
ポジション:OMF、LWG、RWG

サイドやトップ下を主戦場とする攻撃的MFで、トップスピードでの正確なボールコントロールと切れ味鋭いドリブルで相手ゴールに迫り、サイドから中に切り込んでからのシュートやパスなど多彩な攻撃パターンを持ち、プレスキッカーとしても定評があります。

昨年9月にアルゼンチン代表デビューを果たし、出場時間はわずかだったものの、カタールW杯にも出場しました。

 

母国アルゼンチンの名門ヴェレスの下部組織出身で、2018年8月に17歳でトップチームデビューを果たすと、リーグ戦16試合に出場し、3得点を記録しました。

その後も順調にキャリアを重ね、2019年にはU-20アルゼンチン代表に選出され、2021年の東京五輪のアルゼンチン代表にも選出されました。

欧州5大リーグへの移籍も噂されていましたが、2022年2月にMLSのアトランタ・ユナイテッドFCに移籍しました。

 

まさかのアメリカ行きに驚きはあったものの、2022シーズンのMLSではリーグ戦29試合で6得点7アシストを記録し、MLSの年間最優秀新人賞を受賞し、2022-23シーズンはここまで(6/20現在)リーグ戦16試合で7得点8アシストと、既に2021-22シーズンの数字を超えています。

カタールW杯後のアルゼンチン代表にも継続招集され、着実に成長を遂げていますが、ここまでの活躍により、ナポリをはじめ、ミランインテルアルマダ獲得に関心を示しています。

 

ナポリジェリンスキの後継者として、アルマダをリストアップしており、フィジカルの強さには差があるものの、攻撃の流動性を高めたり、ポゼッションを高めたりするなど、2022-23シーズンのナポリの攻撃的なサッカーにまた一つアクセントを加える存在になるかもしれません。

移籍金は2000万ユーロ(約29億7000万円)と比較的安価で獲得出来ることもありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

トンマーゾ・バルダンツィ(エンポリ/イタリアU-20代表)

生年月日:2003年3月23日(20歳)
ポジション:OMF、ST、CMF

身長170㎝の左利きの小柄な攻撃的MFで、狭いエリアでボールを受けても失わない足元の技術とスピードに乗ったドリブルで相手ゴールに迫り、高精度の左足からのキックでゴールを狙っていきます。

プレーの判断の速さやオフ・ザ・ボールの動きにも定評があり、近い将来のアッズーリ招集も期待されています。

 

エンポリの下部組織出身で、2021-22シーズンにトップチームデビューを果たすと、2022-23シーズンは開幕当初は控えだったものの、中盤戦にかけてトップ下のレギュラーに定着し、リーグ戦26試合で4得点を上げ、一気にブレイクを果たしました。

特にセリエA第20節インテル戦では、途中投入直後に決勝ゴールを決め、大きなインパクトを残しました。

また準優勝に終わったU-20ワールドカップでは、全7試合に先発出場し、2得点2アシストと攻撃の中心として活躍しました。

 

2022-23シーズンのブレイク、そしてU-20ワールドカップでの活躍から、バルダンツィに対してはナポリ以外にも、ミランインテルユベントスと、セリエAのトップクラブがこぞって獲得に関心を示しています。

現在の市場価値は1500万ユーロ(約23億2000万円)となり、2022-23シーズン開幕時(150万ユーロ)から約10倍に上昇していますが、エンポリバルダンツィとの契約を2027年6月末まで残し、現時点での売却は考えておらず、もう1シーズン残留させて市場価値を高めたいと考えているようです。

前述したアルマダと同様、ジェリンスキと比べるとフィジカルの強さは劣るものの、攻撃力の高さや流動性を高める存在として、打ってつけの存在ですね。

そして何と言っても若さが大きな魅力となります。

ナポリに加入し、今後5~10シーズンはナポリの攻撃陣の中心として活躍してほしいところではありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

オシムヘン流出に備えて…

ベト(ウディネーゼ/ポルトガル)

生年月日:1998年1月31日(25歳)
ポジション:CF

身長194㎝のサイズを誇りながら、トップスピード35㎞/hを記録したという身体能力の高さも兼ね備える大型ストライカーです。

その巨体で、かつ水準以上のトップスピードで迫ってくる姿はまさに脅威となり、セリエAでは2シーズン連続で二桁得点を記録しています。

 

2021-22シーズン、ポルティモネンセからウディネーゼに加入すると、セリエAで28試合に出場し、11得点を記録、2022-23シーズンも33試合に出場して10得点を記録しました。

特に2022-23シーズンはベンチスタートの試合も多い中、途中出場した第6節サッスオーロ戦での2得点をはじめ、少ない時間でもしっかり結果を残してきました。

194㎝の大柄なサイズもあり、セリエAで結果を残しているベトに対しては、ポルトガル代表への招集の声も高まっています。

 

身体能力の高さや決定力の高さに注目が集まりますが、イタリア『カルチョメルカート』は「ゴール数だけで価値を測ることが出来ないストライカー。チームのために泥臭く戦う選手。」とベトの献身性も高く評価しています。

オシムヘン移籍の噂も絶えない中、ナポリオシムヘン退団後の新ストライカー候補として、ベトに注目して獲得に向けて動き出しているようです。

 

ウディネーゼベトとの契約には、3500万ユーロ(約52億円)の契約解除条項が含まれているとされていますが、ナポリは2500万ユーロ(約37億円)のオファーを提示し、今後は選手の譲渡を含めるなどして、移籍金の引き下げを狙っていくようです。

オシムヘンにも勝るとも劣らない身体能力を持つベトの加入を期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

フォラリン・バログン(アーセナル/アメリカ代表)

生年月日:2001年7月3日(21歳)
ポジション:CF、LWG

ナイジェリア人の両親の元で生まれ、身体能力の高さとスピードを活かした裏への抜け出しや突破を武器とするストライカーです。

これまではイングランドU-21代表としてキャリアを重ねてきましたが、今年6月に出身地のアメリカ代表デビューを果たすと、2試合に先発出場し、1得点を記録しています。

 

8歳でアーセナルの下部組織に入団し、20-21シーズンにトップチームデビュー、2022-23シーズンはスタッド・ランスにレンタル移籍すると、カウンター主体のスタイルをとるスタッド・ランスに、バログンのプレースタイルが見事にフィットし、リーグアンで37試合に出場、21得点3アシストと一気にブレイクを果たしました。

2022-23シーズン終了後にはレンタル期間終了により、アーセナル復帰となりますが、ガブリエウ・ジェズスエンケティアに割って入り、出場機会を確保出来る保障はなく、この夏の移籍市場での放出も噂されています。

 

2022-23シーズンのここまでの大ブレイクにより、開幕当初の市場価値は700万ユーロ(約10億円)でしたが、現在の市場価値は2500万ユーロ(約37億円:TransferMarkt調べ)と、急上昇しました。

現時点でバログン獲得には、ナポリ以外にもミランライプツィヒウェストハムなどが関心を示しており、アーセナルは移籍金3000万ポンド(約52億円)のオファーが届けば放出に前向きの姿勢のようです。

オシムヘンと比べると身長178㎝と小柄ですが、2022-23シーズンに見せた決定力をナポリでも発揮できれば、オシムヘンの穴埋めもすぐに出来ることでしょう。

フランスのリールで名を上げ、ナポリに加入したオシムヘンと同じく、2022-23シーズン、スタッド・ランスでブレイクを果たしたバログンナポリ加入となるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

キム・ミンジェ(韓国代表) → 退団決定(バイエルン)

生年月日:1996年11月15日(26歳)
ポジション:CB
移籍先候補:マンチェスター・ユナイテッド、バイエルン・ミュンヘン、ニューカッスル

フィジカル、スピード、足元の技術のどれも高水準のものを兼ね備え、地上また空中戦問わず対人守備の強さを見せるだけでなく、ポジショニングセンスや判断力の高さもあるアジア最強のCBです。

ビルドアップ能力の高さも際立っており、2022-23シーズンのセリエAで最多のパス成功数(2547本)を記録し、パス成功率は91%を記録しました。

 

2022-23シーズン、フェネルバフチェからナポリに加入し、クリバリの後釜としてはやや不安視されていたものの、開幕からすぐに定位置を掴み、身長190㎝のサイズを活かした空中戦の強さやパワー、スピードだけでなく、非凡なパスセンスを発揮しました。

昨年9月にはアジア人として初のセリエA月間最優秀選手賞を受賞、セリエA35試合に出場し、ナポリの33年ぶりのスクデット獲得やチャンピオンズリーグベスト8進出にも大きく貢献しました。

 

加入前の市場価値(1400万ユーロ:約19億6000万円)から、現在の市場価値(5000万ユーロ:約70億円)は約2.5倍に倍増し、欧州各ビッククラブの注目を一気に集める存在となりました。

当初は、マンチェスター・ユナイテッド個人合意に達したとの報道もあり、移籍が有力視されていましたが、ここにきてバイエルン・ミュンヘンへの移籍話が急浮上し、年俸1000万ユーロ(約15億5000万円)の5年契約で個人合意、7月に有効となる契約解除条項の移籍金5000万ユーロ(約77億円)を支払って獲得するのではないかとされています。

 

CBに求められる能力全ての面において高水準のものを持ち、足元の技術の高さも申し分なく、CBにビルドアップ力の高さを求めるクラブにとって、キム・ミンジェは喉から手が出るほど欲しい存在となっています。

ビッグクラブでも一気に主力に定着する可能性も秘めているキム・ミンジェは、来シーズンどこでプレーすることになるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ディエゴ・デンメ(元ドイツ代表)

生年月日:1991年11月21日(31歳)
ポジション:DMF、CMF
移籍先候補:ヘルタ・ベルリン

豊富な運動量と対人守備の強さを持ち味とし、ビルドアップに積極的に参加して攻撃を組み立てていく守備的MFです。

カバーリング範囲の広さや素早い守備対応を見せ、ボール奪取し、守備強度を高めていく存在として、チームの中でも重宝されてきました。

 

2020年1月にライプツィヒからナポリに加入し、ガットゥーゾ前監督指揮下の20-21シーズンではリーグ戦24試合に出場、2得点3アシストを記録。

スパレッティ監督1年目の2021-22シーズンも、故障離脱もありながらリーグ戦19試合に出場しましたが、2022-23シーズンは膝の負傷により開幕から出遅れた影響に加え、2022-23シーズンのナポリの攻撃的サッカーにおいてロボトカが真価を発揮してきたこともあり、リーグ戦わずか7試合に出場にとどまってしまいました。

 

これまではロボトカとのポジション争いが繰り広げられていましたが、2022-23シーズン、多くのサッカーファンを魅了してきたナポリのサッカーにおいて、パス精度の高さと流動性を持ち味とするロボトカの存在がより際立ち、重要度も増してきています。

序列が大きく低下してしまったデンメナポリとの契約は2024年6月末まで残っていますが、出場機会を優先し移籍に向けて動き出す可能性が高くなっています。

 

冬の移籍市場ではブンデスリーガ、セリエAのクラブをはじめ、モンテッラ監督率いるトルコのアダマ・デミルスポルへの移籍も噂されましたが実現せず。

デンメは減俸を受け入れてでも移籍を辞さない構えであり、現時点では、来シーズン、ブンデス2部への降格となってしまったヘルタ・ベルリンへの移籍が有力視されています。

ナポリ大ファンのイタリア人の父親を持ち、名前の由来はマラドーナと、ナポリ愛に溢れるデンメは歓喜のシーズンとなったナポリを離れることになってしまうのか、今後の動向に注目です。

 

 

ピオトル・ジェリンスキ(ポーランド代表)

生年月日:1994年5月20日(29歳)
ポジション:CMF、OMF、LMF
移籍先候補:ニューカッスル、ラツィオ、ウェストハム

足元の技術の高さと当たり負けしないフィジカルの強さに加え、90分間ピッチを駆け回る豊富な運動量を兼ね備え、ポジショニングセンスの高さや視野の広さを生かしたチャンスメイクやプレッシングなど攻守において貢献度が高い万能型のCMFです。

左右両足を遜色なく使え、強烈なミドルシュートという武器も持っています。

 

2016年夏にナポリに加入後、7シーズンにわたりナポリの主力として活躍し、公式戦通算329試合に出場、47得点44アシストを記録しています。

2022-23シーズンもリーグ戦37試合、チャンピオンズリーグも全10試合に出場し、7得点11アシストを記録、主力として活躍しました。

 

ナポリとの契約は2024年6月末までとなり、ナポリも契約延長交渉に動いていましたが、現時点では契約延長交渉は停滞しており、来シーズン終了後のフリーでの流出を避けるため、この夏の移籍市場での放出の可能性も出てきました。

ジェリンスキにはおよそ1億ユーロ(約136億円)の契約解除金が設定されているといわれていますが、ナポリは満額ではなくても移籍を許可する可能性があり、4000万ユーロ(約56億円)前後でのオファーが届けば、前向きに動くとされています。

これまでもリバプールマンチェスター・ユナイテッドバイエルン・ミュンヘンなど多くのビッグクラブの関心を集めてきたジェリンスキですが、現時点ではニューカッスルや、ミリンコビッチ=サビッチの後釜を確保したいラツィオなどが移籍先候補に挙がっています。

長年ナポリの主力として活躍してきたジェリンスキは来シーズンどこでプレーするのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

イルビング・ロサーノ(メキシコ代表)

生年月日:1995年7月30日(27歳)
ポジション:RWG、LWG
移籍先候補:リヨン、アストン・ヴィラ

スピードとテクニックの高さを武器とし、右サイドを突破していくウインガーです。

キレのあるドリブルでサイドだけでなく中央にも仕掛けていき、決定力の高さも見られます。

前回のロシア大会に続き、カタールW杯でもメキシコ代表の主力として活躍し、グループステージ全3試合に先発出場しました。

 

2019年8月にPSVからナポリに加入すると、在籍4シーズンで公式戦通算155試合に出場し、30得点17アシストを記録。

2022-23シーズンもリーグ戦32試合に出場し、3得点3アシストを記録しました。

しかし、リーグ戦のスタメン出場は20試合とレギュラーポジションを確保しているとは言い切れない状況であり、来シーズン以降もポリターノラスパドーリらとの激しいポジション争いが繰り広げられることでしょう。

 

そんな中、ロサーノナポリとの契約は2024年6月末までとなり、契約延長交渉の際、チーム最高年俸の450万ユーロ(約6億5000万円)を受け取るロサーノに対して、クラブは減俸を申し出たものの、ロサーノはこれを拒否し、契約満了まで1年を切ろうとしている中、フリーでの流出を避けるため、この夏での放出が高くなっています。

ロサーノの契約解除金は1億3000万ユーロ(約187億3000万円)に設定されていますが、好条件のオファーが届いた場合は交渉に応じる姿勢のようです。

 

冬の移籍市場でもロサーノ獲得には、リバプールアトレティコ・マドリードエバートンらが関心を示していましたが実現せず。

現時点ではリヨンアストン・ヴィラなどが移籍先候補に挙がっています。

現スカッド内において絶対的な存在ではないものの、チーム最高額の年俸を受け取っていることもあり、減俸を受け入れない限り、放出の動きは続いていくとみられますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ヴィクター・オシムヘン(ナイジェリア代表)

生年月日:1998年12月29日(24歳)
ポジション:CF
移籍先候補:マンチェスター・ユナイテッド、バイエルン・ミュンヘン、レアル・マドリード、チェルシー

186㎝の長身と長い手足、高い身体能力を活かし、前線で躍動するナイジェリア代表のストライカーです。

ゴールへの嗅覚とポジショニングセンスは高く、一気に相手を振り切るスピードと加速力、フィジカルの強さ、セットプレー時での高さも申し分ないです。

 

2020年夏にリールから加入し、3シーズン目を迎えた2022-23シーズンは、ここまでセリエA32試合に出場して26得点5アシストを記録、2位に5点差と大きく引き離し、セリエA得点王に輝きました。

新戦力が躍動し、セリエAで33年ぶりのスクデットを獲得したナポリの中でもオシムヘンの活躍は特に際立っており、カタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦では8試合連続ゴールを記録するなど、セリエA優勝の原動力となる活躍を見せました。

毎シーズン、怪我による離脱はあるものの、セリエAでは3シーズン連続で二桁得点を記録し、高い決定力を示しているオシムヘンに対して、2022-23シーズンは例年以上にビッグクラブからの関心を多く集め、マンチェスター・ユナイテッドチェルシーバイエルン・ミュンヘン、パリ・サンジェルマンなどが獲得に関心を示していますが、デ・ラウレンティス会長はオシムヘンの売却について完全否定し、1億2000万ユーロ(約185億8000万円)を超える高額な移籍金を必要とすることから、オシムヘン移籍の報道は少し静かになってきています。

 

さらにデ・ラウレンティス会長は、2025年6月末までとなっているオシムヘンとの契約について、2年契約延長で基本合意に達しているとも発言し、1億5000万ユーロ(約233億円)の契約解除条項を盛り込むとされています。

正式に契約延長となれば、しばらくはオシムヘン移籍の話は出てこないかもしれませんが、移籍市場終了まで何が起こるか分かりませんね。

この夏の移籍市場を賑わせる主役の一人であるオシムヘンの今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2023年夏のナポリの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

1980年代後半は、かの英雄ディエゴ・マラドーナを擁し、2度のスクデットを獲得、イタリア国内で強さを誇ったナポリですが、財政悪化によりチーム力は次第に落ちていき、セリエB降格、そして2004年は破産宣告を受け、セリエCに降格してしまいました。

その後デ・ラウレンティス会長が就任し、若手を中心とした長期的なチーム造りを掲げ、セリエAに復帰し、上位に食い込めるチームへと復活を遂げ、2022-23シーズン、遂にナポリの街に歓喜をもたらしました!

 

セリエAでは圧倒的な力を見せ、多くのサッカーファンを魅了したナポリの攻撃的なサッカーは、2022-23シーズンの“イタリアの復権”の中心にいたと言っても過言ではないでしょう。

ただ、獲得したタイトルがスクデットのみと、シーズン中盤で期待されていたものとは少し物足りない結果となってしまいました。

来シーズンは、セリエA連覇だけでなく、チャンピオンズリーグでも優勝争いに食い込んできてほしいですね。

スパレッティ監督も退任し、オシムヘンキム・ミンジェなどの主力選手の引き抜きの可能性もあり、完成度の高いサッカーを見せた2022-23シーズンからのアップデートを期待する中、大きなプレッシャーがのしかかりますが、来シーズンもナポリのサッカーがセリエAを牽引することを期待しつつ、この夏のナポリの移籍市場での動きにも注目ですね。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

いつもありがとうございます!

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