アストン・ヴィラ2023夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

ヴィランズの皆さん、こんにちは。

 

リーグ優勝7回、FAカップ優勝7回を誇る、バーミンガムを本拠地とする国内屈指の名門クラブ、アストン・ヴィラ

イギリス王室のウィリアム皇太子も熱狂的なファンとして有名で、息子のジョージ王子と共に、22-23シーズンのリーグ戦をヴィラ・パークで観戦する姿も目撃されています。

 

21-22シーズンは、これまでエースとして活躍してきたグリーリッシュマンチェスター・シティに放出したこともあり、開幕から不安定な滑り出しで、第7節トッテナム戦での敗戦以降、リーグ戦5連敗を喫し、第11節終了時点で3勝1分け7敗の16位に沈み、2018年から指揮を執るディーン・スミス監督を解任しました。

その後、スティーブン・ジェラード監督が就任し、指揮を執り始めた第12節以降、リーグ戦10試合で5勝1分け4敗の成績を収め、順位を上げ、冬の移籍期間で、コウチーニョディーニュチャンバースなどを獲得し、積極的な補強を行いましたが、3月中盤から4月にかけてはリーグ戦4連敗を喫するなど、好不調の波が激しいシーズンになってしまい、結果リーグ戦14位でフィニッシュしました。

 

とはいえ中盤戦以降の攻撃的なサッカーや、大型補強、そして最終節でマンチェスター・シティを追い詰めた戦いぶりなどもあり、22-23シーズンに向けて高い期待も寄せられていましたが、迎えた22-23シーズン、開幕戦はアウェーでボーンマスに敗れると、第3節クリスタル・パレス戦から3連敗を喫し、開幕10試合で2勝3分け5敗と下位に沈み、第12節フラム戦では成す術無く0-3の完敗を喫し、クラブはジェラード監督の解任を発表しました。

後任に招聘したのは、当時ビジャレアルの監督を務めていたウナイ・エメリ監督。ビジャレアルに対して600万ユーロ(約8億8000万円)の違約金を支払い、年俸700万ユーロ(約10億1500万円)の4年半契約で引き抜きました。

すると就任後初戦となったホームでの第15節マンチェスター・ユナイテッド戦では3-1で勝利すると、その後リーグ戦7試合で5勝1分け1敗と好成績を収め、一気に持ち直してきました。

2月上旬はマンチェスター・シティアーセナルとの対戦もあり、リーグ戦3連敗を喫したものの、3月以降のリーグ戦は14試合で9勝3分け2敗と好調をキープし続け、惜しくもヨーロッパリーグ出場権獲得とはならなりませんでしたが、最終的にはリーグ戦7位でフィニッシュし、ヨーロッパ・カンファレンスリーグの出場権を獲得しました。

 

守備の整備に定評のあったエメリ監督ですが、アストン・ヴィラでも守備の整備に成功し、第25節エバートン戦から最終節までの15試合で複数失点を許すことはありませんでした。

攻撃面でも、第21節サウサンプトン戦からリーグ戦12試合で11得点と大爆発したワトキンスの活躍に加え、ブエンディアベイリーなどのスピード溢れるアタッカーを中心としたカウンター攻撃も冴え、新監督就任後20試合連続で得点を記録するというプレミアリーグ新記録を達成しました。

エメリ監督の手腕により、降格圏内から一気に欧州カップ戦出場権獲得まで立て直し、エメリ監督就任後はアーセナルマンチェスター・シティにも匹敵する勝ち点を積み重ねましたが、リーグ戦ではアーセナルマンチェスター・シティリバプールマンチェスター・ユナイテッドといったビッグクラブに敗れたこともあり、現時点ではまだチーム力の差が大きいところは否めません。

 

さらに23-24シーズンは4つのカンファレンス(リーグ、FAカップ、カラバオカップ、カンファレンスリーグ)を戦う過密日程となることもあり、エメリ監督はポジション問わずチーム全体としてのアップグレードを求めているようです。

エメリ監督がセビージャを率いていた3年半の間共闘し、数多くのプレーヤーを見出してきたモンチSDの就任も発表され、補強戦略にも注目が集まりますね。

 

ということで今回は、22-23シーズンはエメリ監督就任後にV字回復し、その勢いのまま新シーズンはプレミアリーグTOP5に食い込もうと目論むアストン・ヴィラの2023年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

現時点で決まっているアストン・ヴィラの新加入・退団選手は以下の通りです。

 

〈加入〉

POS. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)
MF ユーリ・ティーレマンス 26 レスター 完全移籍(フリー、4年)
  モルガン・サンソン 28 ストラスブール レンタル期間満了

 

ユーリ・ティーレマンス(ベルギー代表)

生年月日:1997年5月7日(26歳)
ポジション:CMF、DMF、OMF

攻撃面では正確なパスを供給し、リズムを作り出すだけでなく、強烈なミドルシュートで積極的にゴールを狙っていきます。

さらに守備面でも強度が増し、攻守にバランスの取れた選手へと成長し、中盤の欠かせない戦力として活躍してきました。

カタールW杯でもベルギー代表として、グループステージ全3試合に出場し、次世代のベルギー代表での主軸としての活躍も期待されています。

 

2019年1月にレスターに加入後、在籍4シーズン半で公式戦通算195試合に出場して、28得点26アシストを記録し、22-23シーズンもリーグ戦31試合に出場、3得点2アシストを記録しました。

しかし、レスターとの契約は2023年6月末までとなっており、契約延長を拒否したことにより、21-22シーズン途中からティーレマンスの移籍の噂は多く出ていましたが、結局実現せず、契約満了によりフリーでの退団となりました。

 

アーセナルマンチェスター・ユナイテッドレアル・マドリードといったビッグクラブへの移籍も噂されていましたが、6月10日にアストン・ヴィラが、2027年6月末までの4年契約の完全移籍での加入で合意に達したと発表しました。

ティーレマンスはクラブ加入の決め手として、「彼(エメリ監督)の野心、情熱、そしてチームの導き方に感銘を受けた。」とコメントし、エメリ監督の存在が決め手となったと明らかにしています。

アストン・ヴィラでは、マッギンドゥグラス・ルイスカマラらとの激しいボランチの定位置争いが繰り広げられますが、4つのカンファレンスをこなす上で選手層を厚くすることに成功し、プレミアでもビッグクラブに引けをとらない中盤となりました。

ティーレマンスの新天地での活躍にも注目ですね。

 

 

〈退団〉

POS. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
GK ジェド・スティア 30 未定 契約満了
DF アシュリー・ヤング 37 未定 契約満了

 

 

補強ポイント

アストン・ヴィラの2023年夏の移籍市場での補強ポイントとして、

  1. DFラインの補充
  2. WG
  3. CF

が挙げられるでしょう。

 

DFラインの補充

4つのカンファレンスに挑むアストン・ヴィラの現スカッドのアップグレードを行う上で、まず取り掛かるべきはDFラインの補充でしょう。

RSBはキャッシュのバックアッパーを務めたベテランのアシュリー・ヤングが契約満了に伴い退団し、キャッシュを脅かすRSBの獲得が望まれます。

また22-23シーズンはCBは新加入のジエゴ・カルロスが開幕早々、アキレス腱断裂というアクシデントに見舞われ、コンサミングスがほぼフル稼働の状態となり、不測の事態に備えてCBを一枚獲得しておきたいところです。

LSBはディーニュに加え、冬の移籍期間で獲得したアレックス・モレ―ノも控えていますが、ポジション問わずDFラインを大きく補強しておきたいところでしょう。

 

 

WG

WGも右はベイリー、左はブエンディアがほぼ固定化されており、ジェイコブ・ラムジーもWGに回ることもありますが、ここもベイリーブエンディアを脅かすウィンガーの獲得が望まれます。

ベイリーブエンディアのプレースタイルにも反映されているように、サイドに張るタイプよりも縦への突破力の強いタイプのウィンガーの獲得を目指していくことでしょう。

 

 

CF

1トップは22-23シーズンのプレミアリーグでチームトップの15得点を上げ、後半戦12試合で11得点と大爆発したワトキンスに加え、冬の移籍期間で獲得した18歳のデュランも控えています。

しかしエメリ監督は22-23シーズン、“4-2-3-1”のフォーメーションを採用することもあり、純粋にワトキンスの控えというよりは、2列目でも対応できるストライカーの獲得が望まれます。

2列目でも対応できるストライカーを獲得することにより、戦術の幅を広げるだけでなく、ビルドアップの質の向上も期待できるでしょう。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

DFラインの補充

カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ/イングランド代表)

生年月日:1990年5月28日(33歳)
ポジション:RSB、RMF、CB

強靭なフィジカル、スピード、豊富な運動量を併せ持ち、対人守備で抜群の能力を発揮し、各ビッククラブの名だたるウィンガーたちを抑え込んできた経験豊かなサイドバックです。

CBがSBを務めることが多いマンチェスター・シティの中でも、純粋なサイドバックとして、グアルディオラ監督からの厚い信頼を勝ち得ています。

 

2017年夏にトッテナムからマンチェスター・シティに加入後、在籍約6シーズンで公式戦254試合に出場し、右サイドの上下運動を繰り返していたトッテナム時代のプレースタイルから、グアルディオラ監督が求める、SBがインサイドに絞ってビルドアップに関わっていく“偽SB”のプレースタイルにも柔軟に適応し、DFラインの主力として活躍してきました。

しかし、21-22シーズンは怪我の影響もあり、リーグ戦20試合の出場にとどまり、22-23シーズンは開幕当初はスタメンで起用されていたものの、カタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦では、ストーンズロドリの横に配置する“偽CB”で起用した3バックの形を取るようになり、リコ・ルイスの台頭もあり、出場機会が徐々に減少しています。

グアルディオラ監督は「彼(ウォーカー)は偽SBが出来ない。インサイドでプレーするためには、いくつかの賢い動きをしなければならない。」とコメントし、出場機会の減少は戦術的な理由からだとしています。

 

ウォーカー獲得には、アストン・ヴィラや来シーズンのプレミア昇格を決めた古巣のシェフィールド・Uミランなどが関心を示しており、契約は2024年6月末まで残していますが、フリーでの退団を避けるため、この夏での放出の可能性もあります。

アストン・ヴィラとしては、キャッシュとしのぎを削るのに十分すぎるほどの経験豊かな実力者として獲得を期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

パウ・トーレス(ビジャレアル/スペイン代表)

生年月日:1997年1月16日(26歳)
ポジション:CB

身長192㎝体重80㎏と大柄ながらも、そのサイズに見合わない敏捷性を持ち、地上戦また空中戦問わず対人の強さを誇ります。

またスペイン人CBらしく、足元の技術の高さを活かし、相手をギリギリまで釣り出してからのドリブルや前線へパスを供給し、攻守両面で視野の広さや状況判断能力の高さを活かしたプレーを見せる左利きのCBです。

カタールW杯のスペイン代表にも選出され、日本戦にスタメン出場しました。

 

ビジャレアルの下部組織出身で、マラガへのレンタル移籍を挟んで、ビジャレアルでプレーし続けて、公式戦通算173試合に出場し、12得点5アシストを記録しています。

2018-19シーズンに当時2部のマラガにレンタル移籍後、リーグ戦38試合に出場し、翌シーズンにビジャレアルに復帰した後から主力に定着、21-22シーズンはラ・リーガで33試合、22-23シーズンも34試合に出場すると、ラ・リーガ全体で4位のパス成功数(1846本)を記録して、最終ラインからの組み立てにも大きく貢献しています。

 

下部組織からトップチームに昇格し、1シーズンのレンタル移籍を挟んで、ビジャレアルでプレーし続けてきたパウ・トーレスですが、クラブや代表での目ざましい活躍から、ここ数シーズンはビッグクラブからの関心も多く、移籍の噂もありましたが、実現しませんでした。

しかし、ビジャレアルとの契約は2024年6月末に満了し、契約満了まであと1年を切ろうとしている中、この夏の移籍市場で移籍する可能性も高くなっています。

一時はユベントスと個人間合意に達したとの報道もありましたが、22-23シーズン途中までビジャレアルを率いていたエメリ監督が率いるアストン・ヴィラも獲得に向け動き出し、既に2028年までの5年契約で個人間でもクラブ間でも合意に達しているとの報道もあります。

エメリ監督がよく知る愛弟子の獲得は実現するのか、今後の動向に注目です。

 

 

WG

ハーヴェイ・バーンズ(レスター/元イングランド代表)

生年月日:1997年12月9日(25歳)
ポジション:LWG、LMF、OMF

左サイドから推進力が強いドリブルで相手ゴールに迫っていき、コースを狙った正確なシュートだけでなく、味方との連携やラストパスでチャンスメイクしていくレスター生え抜きのアタッカーです。

守備面でも前線からの献身的なプレスを絶やすことなく、チームの中心的な存在として活躍してきました。

 

レスターの下部組織出身で、MKドンズバーンズリーWBAへのレンタル移籍を経て、2018-19シーズンの後半から出場機会を徐々に増やし始め、2019-20シーズンはロジャース監督の信頼を勝ち得て、リーグ戦36試合に出場し、6得点8アシストを記録しました。

その後のシーズンもリーグ戦は30試合近く出場し、得点とアシストも共に10に迫る数を記録、チームの攻撃の中心として活躍しました。

22-23シーズンはプレミアリーグで34試合に出場し、自身最多の13得点を記録、チームのトップスコアラーとなりましたが、ここまでの活躍によりプレミアリーグのクラブからの関心も多くなり、この夏での移籍の可能性も高くなっています。

 

バーンズ自身はトップレベルでのプレーを希望しており、レスターは移籍金4000万ポンド(約69億3000万円)程度のオファーが届けば放出を容認する姿勢のようです。

レスター生え抜きで、チームの攻撃陣を牽引する活躍を見せてきたバーンズですが、アストン・ヴィラとしてもWGのレギュラー候補として獲得したい存在であり、バーンズとしても22-23シーズンと同様の活躍をヴィラでも見せて、2020年10月以降遠ざかっているイングランド代表復帰へアピールしたいところです。

バーンズ獲得は実現するのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ウィルフリード・ニョント(リーズ/イタリア代表)

生年月日:2003年11月5日(19歳)
ポジション:LWG、RWG、ST

コートジボワール人の両親を持ち、身長170㎝と小柄ながらも、高い身体能力と機動力を生かし、スピードに乗った推進力のあるドリブルでエリア内に果敢に侵入していくアタッカーです。

単独で仕掛けるだけでなく、ポジショニングセンスの高さや視野の広さも生かし、周囲との連携で崩していくプレーにも長けており、ウイング、センターフォワード、トップ下でもプレーできるポリバレント性もあります。

 

インテルの下部組織出身で、2020年夏にチューリッヒに加入後、21-22シーズン、リーグ戦32試合で8得点3アシストを記録し、一気にブレイクを果たしました。

その活躍が認められ、2022年6月にはイタリア代表に初招集され、代表デビューし、デビューから4試合目のUEFAネーションズリーグのドイツ戦では、代表初得点を決めました。

その後もイタリア代表に継続招集され、アッズーリの未来を担う新星として注目を集めています。

 

22-23シーズン開幕前の移籍市場でも、多くの強豪クラブがニョント獲得に関心を示し、争奪戦が繰り広げられましたが、リーズが争奪戦を制し、加入当初はベンチスタートが主だったものの、中盤戦以降はスタメンで起用される試合も多くなり、リーグ戦24試合に出場して、2得点4アシストを記録しました。

フィジカルコンタクトの不安も指摘されていたものの、持ち前の技術の高さとスピードを活かし、さまざまなポジションでそのポテンシャルを発揮してきました。

残念ながら、リーズはチャンピオンシップ降格が決定し、リーズは2500万ユーロ(約39億4000万円)程度の移籍金を要求する姿勢で、アストン・ヴィラ以外にもエバートンフライブルクニョント獲得に関心を示しているようですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

CF

ロドリゴ(リーズ/スペイン代表)

生年月日:1991年3月6日(32歳)
ポジション:CF、ST、RWG

利き足の左足からのシュート精度の高さや、スペースへの飛び込みのタイミングの良さを活かし、得点を量産していくだけでなく、2列目に下がってからのチャンスメイクにも長け、中央だけでなくサイドもこなせる万能型のストライカーです。

現在は代表招集から遠ざかっていますが、スペイン代表では28試合に出場し、8得点を記録しています。

 

2009年にレアル・マドリード・カスティージャからプロキャリアをスタートし、2011-12シーズンからベンフィカに移籍すると、徐々に才能を発揮し、2013-14シーズンにはリーグ戦26試合で11得点8アシストを記録、在籍3シーズンで公式戦通算120試合で45得点18アシストを記録しました。

2014-15シーズンからバレンシアに移籍後は、2017-18シーズンではキャリアハイとなるリーグ戦36試合で16得点7アシストを記録し、2018-19シーズンには国王杯決勝で決勝点を決め、11年ぶりのタイトル獲得に大きく貢献しました。

2020-21シーズンからはリーズに移籍し、過去2シーズンは二桁得点に届かなかったものの、22-23シーズンはリーグ戦31試合で13得点と、チームのトップスコアラーとなり、リーグ戦19位と沈みチャンピオンシップへの降格が決まったリーズで孤軍奮闘の活躍を見せました。

 

CFだけでなく、2列目やウィングなどでも起用されるユーティリティ性の高さも評価されており、プレミアリーグのクラブからの関心も大きく、23-24シーズンは移籍して引き続きプレミアリーグでプレーすることが有力視されています。

CFだけでなく、2列目でも対応できるところに加え、チャンスメイク力の高さもあることから、ロドリゴを獲得出来れば、ヴィラの攻撃陣をより強力にすることができるでしょう。

ロドリゴの加入を期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ペドロ(フラメンゴ/ブラジル代表)

生年月日:1997年6月20日(26歳)
ポジション:CF、ST

身長185㎝の屈強な体格と足元の技術の高さを生かしたポストプレーでチャンスメイクしていくだけでなく、機動力の高さもあり、左右両足やヘディングなど多彩な得点パターンも光るストライカーです。

2020年11月にブラジル代表デビューを果たした後は招集外の状態が続いていましたが、昨年9月に再び招集されると、カタールW杯のブラジル代表メンバーに選出され、W杯後も代表招集されています。

 

フルミネンセの下部組織出身で、2016年6月にトップチームデビューを果たすと、2018シーズンのブラジル・セリエAでは19試合で10得点を上げ、注目を集める存在となりました。

しかし2019年9月にフィオレンティーナへ完全移籍しましたが、期待されていたパフォーマンスを見せるには至らず、2020年1月にフラメンゴへレンタル移籍し、欧州初挑戦はわずか半年に終わってしまいましたが、移籍したフラメンゴで2020シーズンのセリエAでリーグ戦34試合で13得点と復活を遂げ、2022シーズンも24試合で11得点とコンスタントに活躍して、カタール行きの切符を掴みました。

 

フラメンゴでの復活や、ブラジル代表へのサプライズ復帰など、2022年はペドロにとって充実した1年となり、この活躍を受けて、アストン・ヴィラ以外にも、ウェストハムフラムといったプレミアリーグのクラブや、ラツィオセビージャといった多くの欧州の強豪クラブがペドロ獲得に関心を示しており、現在の市場価値は2200万ユーロ(約34億3000万円)程度となっています。

ポストプレーからのチャンスメイク力もあり、CFだけでなくSTにも対応できることから、アストン・ヴィラに加入すればワトキンスを脅かす存在となるかもしれません。

2列目での起用もでき、戦術の幅もより広がりますね。

多くのクラブとの争奪戦を制し、自身2度目の欧州挑戦の場にアストン・ヴィラを選ぶことになるのか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

エミリアーノ・マルティネス(アルゼンチン代表)

生年月日:1992年9月2日(30歳)
ポジション:GK
移籍先候補:チェルシー

身長195㎝の高身長と長い手足に加え、抜群の反射神経を活かしたビックセーブを見せるだけでなく、ビルドアップ面での貢献度も高く、今シーズンはクラブでも代表でも安定したパフォーマンスを見せています。

アルゼンチン代表では2021年のコパ・アメリカから正GKに定着し、カタールW杯でも決勝戦でのPKストップなどでチームをW杯優勝へと導きました。

 

2010年にアーセナルの下部組織に加入後トップチームに昇格するものの、正GKに定着することは出来ず、8年間で5度のレンタル移籍を経て、2020年9月に完全移籍でアストン・ヴィラに加入しました。

アストン・ヴィラ加入後は1年目から正GKに定着し、20-21シーズンはリーグ戦全38試合に出場、22-23シーズンもリーグ戦36試合に出場しました。

 

カタールW杯では、随所のビックセーブもさることながら、決勝戦後のセレモニーでの物議を醸すパフォーマンスやエムバぺへの問題発言など、マイナス面で注目を集めてしまいましたが、シーズン途中にウナイ・エメリ監督が就任し、一気に上位に食い込んできたアストン・ヴィラの中でも主力として活躍し、マイナス面を払拭するような圧巻のパフォーマンスを見せました。

新シーズンでも守護神としての活躍が期待されていますが、チェルシーが新守護神としてマルティネスを第一ターゲットとしているようです。

マルティネスヴィラでの充実した日々に満足しているものの、かねてからチャンピオンズリーグへの出場願望を明らかにしており、同胞のポチェッティーノ監督の就任も何かしら働くかもしれません。

移籍金は5000~6000万ポンド(約85~102億円)を要するとされていますが、遅咲きのGKは待望のビッグクラブ移籍となるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

レアンデル・デンドンカー(アルゼンチン代表)

生年月日:1995年4月15日(28歳)
ポジション:DMF、CMF、CB
移籍先候補:フラム、ブレントフォード

身長188㎝の長身とフィジカルを生かした当たりの強さとボール奪取力の高さを誇るだけでなく、足元の技術の高さとパス精度の高さもあり、組み立てにも積極的に参加する現代的な守備的MFです。

DMFだけでなくCBもこなすユーティリティ性もあり、ベルギー代表では32試合のキャリアを誇り、EURO2020やカタールW杯にも出場しています。

 

アンデルレヒトの下部組織出身で、2014年8月にトップチームデビューを果たすと、2016-17シーズンはリーグ戦30試合、2017-18シーズンはリーグ戦27試合に出場し、主力として活躍しました。

2018-19シーズンからはウォルバーハンプトンに移籍し、2019-20シーズンはリーグ戦全38試合に出場、3シーズン連続でリーグ戦30試合以上に出場しました。

そして22-23シーズンの夏の移籍市場終了間際にアストン・ヴィラへ完全移籍し、リーグ戦20試合に出場しました。

 

しかし、主力として不動の地位を築いていたウォルバーハンプトン時代と比べると、22-23シーズンのリーグ戦での先発起用は7試合と少なく、マッギンドゥグラス・ルイスカマラに割って入っていけていないのが現状で、ティーレマンスの加入もあり、状況はかなり厳しくなっています。

より多くの出場機会を求めて移籍に動く可能性もあり、現時点ではフラムブレントフォードが獲得に関心を示しているようです。

23-24シーズンの過密日程も考えると、デンドンカーには残留してほしいところもありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

フェリペ・コウチーニョ(元ブラジル代表)

生年月日:1992年6月12日(31歳)
ポジション:LWG、OMF、RWG
移籍先候補:アル・イテファク、ベジクタシュ、コリンチャンス

細かいタッチで相手陣内を切り裂いていき、高精度のパスを供給しチャンスメイクしていくだけでなく、カットインからのミドルシュートでゴールも奪っていくアタッカーであり、前線からの守備の献身性の高さも評価されています。

 

ヴァスコ・ダ・ガマの下部組織出身で、16歳でインテル加入が決定しますが、ヴァスコ・ダ・ガマへの2年レンタルとエスパニョールの半年レンタルを挟み、約2シーズンで公式戦47試合と思うような出場機会を得ることが出来ず、2013年1月にリバプールへ完全移籍しました。

するとリバプールではスアレスと共に攻撃陣の中心として活躍し、2013-14シーズンはリーグ戦33試合で5得点7アシスト、2014-15シーズンはリーグ戦35試合で5得点5アシスト、2016-17シーズンはリーグ戦でキャリアハイの13得点7アシストを記録しました。

 

2018年1月にバルセロナへ移籍後は、ひざの負傷などもあり、出場機会は徐々に少なくなり、21-22シーズンの冬の移籍期間でかつてのチームメイトであるジェラード監督が就任したばかりのアストン・ヴィラへレンタル移籍し、22-23シーズン開幕前に完全移籍で獲得しました。

しかし、21-22シーズンではリーグ戦19試合で5得点と復活の狼煙を上げたかのように見えましたが、22-23シーズンはリーグ戦20試合で1得点のみと沈み、今年2月下旬以降はリーグ戦でもベンチ外が続きました。

 

明らかにエメリ監督の下では構想外の状態となり、23-24シーズンでも出場機会を得るのは厳しく、この夏での移籍の可能性が高くなっています。

現時点では、恩師ジェラード監督が就任したばかりのサウジアラビアのアル・イテファクベジクタシュコリンチャンスなどが上がっていますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2023年夏のアストン・ヴィラの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

元々、プレミアリーグでもトップクラスに近い資金力と戦力を有し、そこに経験豊かなエメリ監督の戦術が加わったことにより、中盤戦から一気にカップ戦出場権獲得争いまで食い込む勢いを見せてくれたアストン・ヴィラ

エメリ監督も22-23シーズンの驚異的な巻き返しについて、「誇りに思う」とコメントし、新シーズンに向けて「我々の目標と野心は常にタイトル争いをすることだ」と意気込んでいます。

 

国内の戦いに加え、欧州での戦いも増え、過密日程となりますが、セビージャ時代はヨーロッパリーグ3連覇を成し遂げ、ビジャレアル時代も2020-21シーズンのヨーロッパリーグを制し、カップ戦での強さと豊富な経験を誇るエメリ監督の手腕とやり繰りにも注目が集まります。

そのためには、まず現在のスカッドにより厚みを加えたアップグレードは欠かせません。

 

モンチSDという強力な援軍を加え、この夏以降の移籍市場ではエメリ監督の色がより色濃く反映されたものとなるでしょう。

新シーズンでも22-23シーズンで見せた勢いがフロックでないことを見せ、開幕から上位戦線に食い込んで、1995-96シーズンのEFLカップ優勝以来、約30年近く遠ざかっている悲願のタイトル獲得を成し遂げてほしいですね。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

いつもありがとうございます!

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