ブライトン2023夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

シーガルズファンの皆さん、こんにちは。

 

16-17シーズンに35年ぶり、プレミアリーグが創設されてからは初昇格を果たして以降、リーグでは下位に低迷し何とか残留を果たしていた状態でしたが、プレミアリーグで5シーズン目となった昨シーズンは、リーグ順位、勝ち点ともに過去最高を記録し、今シーズンもその勢いは衰えることなくプレミアリーグでの上位クラブと互角に渡り歩きました。

19-20シーズンから指揮を執るグレアム・ポッター監督が、守備偏重だったチームに改革をもたらし、チーム全体でパスを回すポゼッションサッカーへの転換を図り、ポゼッション、またパス成功率の向上にも成功するだけでなく、ハイプレスと可変式システムを駆使し、今シーズンも開幕戦アウェーでのマンチェスター・ユナイテッド戦では2-1で勝利を収め、選手層で劣るビッグクラブを圧倒する試合運びを見せてくれました。

 

そのポッター監督ですが、9月上旬に解任されたトゥヘル監督の後任として、違約金1600万ポンド(約26億円)でチェルシーに引き抜かれ、コーチ陣も全員チェルシーに引き抜かれてしまいました。

ここまでブライトンをのし上げてきたポッター監督が抜け、不安を抱くファンも少なくありませんでしたが、新監督に、サッスオーロシャフタール・ドネツクを率いたロベルト・デ・ゼルビ監督が就任し、その不安を拭い去る采配ぶりを見せてくれました。

デ・ゼルビ監督就任直後はリバプールトッテナムマンチェスター・シティといったビッククラブとの対戦が続き、リーグ戦5試合で2分け3敗と勝利を挙げることは出来ませんでしたが、ポッター監督時の“3-4-2-1”のフォーメーションを軸にし、従来のポゼッションサッカーに加え、より攻撃的な要素が加わり、デ・ゼルビ監督のカラーを反映させた新しいブライトンのサッカーに期待を持たせる試合内容を見せてくれました。

そして第14節チェルシー戦で4-1で勝利し、デ・ゼルビ体制で初白星を挙げ、その後W杯中断前にリーグ戦7位で折り返しました。

 

冬の移籍期間ではエースとして活躍していたトロサールデ・ゼルビ監督との関係悪化により、アーセナルに移籍しましたが、後半戦からは“4-2-3-1”のフォーメーションを基軸として、途中出場がメインだった三笘がLWGに定着し、随所で見せていたドリブル突破に加え、カットインからのチャンスメイクも増え、攻撃の中心として活躍しました。

また1トップで結果を出してきたファーガソン(18歳)をはじめ、エンシソ(19歳)、ブオナノッテ(18歳)など若手も台頭し、エースの抜けた穴を全く感じさせませんでした。

 

シーズン終盤戦にかけては、FAカップの影響もあり過密日程となり、勝ち負けを交互に繰り返すやや不安定な戦いぶりになりましたが、上位戦線に食らい付き、5/25に行われた延期分の第32節マンチェスター・シティ戦で引き分け、6位以上を確定し、クラブ史上初の欧州カップ戦出場権を獲得しました。

またFAカップでは準決勝まで進出し、マンチェスター・ユナイテッドと0-0の延長戦まで持ち込む激闘を見せ、惜しくもPK戦で敗れてしまいましたが、タイトルにあと一歩手が届くところまで躍進しました。

 

ここ数シーズンのブライトンは、原石を安価で獲得し、主力として成長させ、高く売却するという補強戦略を成功させ、今シーズン開幕前の移籍市場では、ビスマククレジャといった主力選手を放出しつつも、カイセドマックアリスターなどが主力としてチームを牽引し、チーム力を落とすことなくシーズンを戦い抜きました。

この夏の移籍市場では、即戦力クラスはもちろんのこと、どんな原石に目をつけ、獲得してくるのか注目が集まります。

 

そしてデ・ゼルビ監督がチームに取り入れた「疑似カウンター」と呼ばれる戦術は、最終ラインからのビルドアップから、一気にスイッチを入れ攻め込むスタイルであり、グアルディオラ監督も「ビルドアップ面で世界最高のチーム」と称賛し、プレミアリーグを席巻してきました。

この夏の移籍市場で主力が流出したとしても、来シーズン以降もこのスタイルを維持することが出来るかどうかも注目です。

 

ということで今回は、クラブ史上初の欧州カップ戦出場権獲得を成し遂げ、欧州の舞台でも旋風を巻き起こそうと目論むブライトンの2023年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

現時点で決まっているブライトンの新加入・退団選手は以下の通りです。

 

〈加入〉 

pos. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)
GK バルト・フェルブルッヘン
20 アンデルレヒト 完全移籍5年(1630万ポンド(約30億円))
MF マフムド・ダフード 27 ドルトムント 完全移籍4年
FW ジョアン・ペドロ 21 ワトフォード 完全移籍5年(3000万ポンド)

 

ジョアン・ペドロ(ワトフォード/ブラジル)

生年月日:2001年9月26日(21歳)
ポジション:CF、ST、LWG

CFでのプレーを主にしつつも、ゴール前で張り付くタイプではなく、中盤やサイドに流れていき、足元の技術の高さやドリブルスキルの高さを活かし、ビルドアップに積極的に参加していきます。

もちろん得点力の高さにも定評はあり、様々なポジションで対応できる万能型のストライカーです。

 

2020年にフルミネンセからワトフォードに加入し、19歳ながら背番号10を与えられ、大きな期待を寄せられていました。

その期待に応えるかのように、加入1年目のシーズンとなった20ー21シーズンのチャンピオンシップでは、リーグ戦38試合で9得点3アシストを記録し、プレミアリーグ昇格に大きく貢献しました。

昨シーズンはプレミアリーグで28試合に出場し3得点とやや振るわなかったものの、3トップの中央でプレーし、ビルドアップの参加など、チャンスメイクの面でその能力を発揮していました。

今シーズン開幕前はニューカッスルリバプールからの関心を寄せられたものの、移籍せずチャンピオンシップに降格したワトフォードに残留し、チームはリーグ11位でフィニッシュ、1年でのプレミア復帰はなりませんでしたが、リーグ戦35試合で11得点4アシストと、一人気を吐く活躍を見せました。

この活躍を受け、プレミアリーグの多くのクラブが獲得に乗り出していましたが、5/5にブライトンがクラブレコードの移籍金3000万ポンド(約51億1000万円)の5年契約で獲得したことを発表しました。

 

1トップで起用するのも良いですし、二列目やLWGでの起用も出来、ジョアン・ペドロブライトンでの起用法にも注目が集まります。

ポゼッションサッカーを継続する上で、ジョアン・ペドロの獲得は大きな補強になりましたね。

来シーズン、ブライトンで活躍し、世代別代表でも招集がなかった悲願のセレソン招集を成し遂げることが出来るのか、注目ですね。

 

〈退団〉 

pos. 選手名 年齢 所属先 移籍形態(移籍金)
GK キエル・スヘルペン
23 シュトルム・グラーツ レンタル移籍1年
MF マック・アリスター 24 リヴァプールFC 完全移籍(5年契約、最大で5500万ポンド(約95億円))

 

 

補強ポイント

ブライトンの2023年夏の移籍市場での補強ポイント

  1. CMF
  2. 各ポジションの選手層補充

 

CMF

デ・ゼルビ体制になってからは、カイセドマックアリスターがダブルボランチとして定着し、今シーズン「世界最高」と言わしめたビルドアップサッカーの屋台骨となってきましたが、両者とも今シーズンのここまでの活躍とW杯での活躍でさらに評価を高め、この夏の移籍市場での注目銘柄となっています。

シーズン途中でムウェプが遺伝性の心臓疾患により引退し、ギルモアララーナも控えていますが、カイセドマックアリスターが果たしてきた役割を担うと考えると、やはり不安が付きまといます。

 

冬の移籍市場では19歳のヤシリを獲得し、今シーズンのカイセドのような覚醒を期待したいところですが、今シーズンはリーグ戦3試合の出場のみと、まだ経験不足は否めないでしょう。

今シーズン終了前から、ブライトンの移籍動向に関するニュースは専らボランチの選手に関するものばかりで、まずはチームのクオリティ低下を最小限にとどめるためにも、このポジションの選手獲得が優先事項となることでしょう。

 

 

各ポジションの選手層補充

来シーズンは、ヨーロッパ・リーグに参戦し、今シーズン以上の過密日程となるブライトンは、有望な若手を多く抱えているものの、やはりトップ戦線で戦い抜くためには、各ポジションの選手層を厚くしておく必要があります。

特に選手層を厚くしておきたいのは、三笘マーチのバックアッパーとなるウィンガーと、スティールの競争相手となるGKですね。

 

特にマーチは今シーズン開幕からリーグ戦31試合連続スタメン出場とフル稼働ぶりを見せ、終盤5試合は怪我の影響でベンチ入りもしませんでした。

三笘もカタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦は22試合でスタメン出場し、両ウィングはほぼ固定化されています。

控えにはブオナノッテエンシソサルミエントの若手がおり、レンタル中のシマ(アンジェ)やアディングラ(ユニオン・サンジロワーズ)の復帰もあるかもしれませんが、ある程度経験のある選手、もしくはトップリーグの経験がある若手を加えておきたいところです。

 

また今シーズン途中から、正GKはロベルト・サンチェスからスティールに代わり、3/4の第26節ウェストハム戦以降、リーグ戦15試合にスタメン起用されました。

ロベルト・サンチェスはこの夏の移籍市場での退団が有力視されており、スティールも32歳とべテランとなり、スティールの競争相手、もしくは近未来の正GK候補を獲得しておけば、不測の事態にも対応できるでしょう。

CMFと比べれば、そこまで大きなアップデートは求められませんが、カイセドマックアリスターの売却益を元手に、その他のポジションも少しずつ選手を加えることもあるかもしれません。

コルウィルの完全移籍やエストゥピニャンの控えなど、色々動きがあるかもしれませんね。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

CMF

ジェームス・ミルナー(リバプール/元イングランド代表)

生年月日:1986年1月4日(37歳)
ポジション:CMF、RMF、LMF

年齢を重ねても衰えることのない運動量と、中盤なら中央でもサイドでもこなせるポリバレント性を持つMFです。

豊富な経験値から、副キャプテンとしてチームを牽引し、リバプールではそのプロフェッショナルな姿勢から、クロップ監督もミルナーに対して絶大な信頼を寄せていました。

 

2015年にマンチェスター・シティから加入し、数々のタイトル獲得に貢献してきたミルナーですが、37歳となり、リバプールとの契約は今シーズン終了後までとなっていました。

昨年11月のプレミアリーグ第16節サウサンプトン戦で、史上4人目のプレミアリーグ通算600試合出場を達成し、今シーズンも途中出場が主ながらも、ここまで(5/13現在)リーグ戦28試合に出場し、通算出場試合数を伸ばしています。

 

クロップ監督もミルナーの残留を望んでいましたが、クラブ間での契約延長に向けての動きもなく、クロップ監督も別れを示唆するコメントを残し、5/18にホーム最終戦となる第37節アストン・ヴィラ戦を前に今シーズン限りの退団が発表されました。

正式発表はまだ無いものの、既にブライトン加入で口頭合意に達したとの報道も出ており、ブライトンには元リバプールララーナが在籍しており、定期的に連絡を取り合う間柄であることから、加入の可能性は高いとされています。

シーズン通してのフル稼働は厳しいかもしれませんが、リバプールの多くのタイトル獲得に貢献してきた鉄人ミルナーの経験値や存在は、若手が多く揃うブライトンにとって貴重な財産をもたらすことでしょう。

ララーナと共に元リバプールのベテランコンビが来シーズンのブライトンを牽引することになるのか、今後の動向に注目です。

 

 

マフムード・ダフード(ドルトムント/元ドイツ代表)

生年月日:1996年1月1日(27歳)
ポジション:CMF、DMF

ドリブルやシュートで特にずば抜けたものは無いものの、全体的に中盤の選手に求められる能力をバランスよく高水準のものを持っており、判断能力の高さや視野の広さ、巧みな技術などを駆使し、相手のプレスを回避し、ボールを展開していくリンクマンです。

守備面でも豊富な運動量とポジショニングセンスを生かし、正確なタックルで相手の攻撃の芽を摘み取ります。

 

デュッセルドルフボルシアMGの下部組織出身で、2014年にボルシアMGのトップチームデビューを果たした後主力に定着し、2015-16シーズンはリーグ戦32試合で5得点9アシスト、2016-17シーズンはリーグ戦28試合で2得点6アシストを記録して注目を集めました。

その後多くのクラブとの争奪戦の末、2017年7月にドルトムントへ完全移籍し、在籍6シーズンで公式戦通算141試合に出場、5得点17試合を記録しました。

 

ただドルトムント加入後は怪我による離脱を繰り返し、シーズン通して活躍することは出来ず、今シーズンもシーズン序盤は肩の怪我により戦線離脱し、その後もなかなか出場機会を得ることが出来ず、リーグ戦わずか9試合の出場にとどまりました。

契約も今シーズン終了後に満了し、シーズン終了後に契約満了でドルトムントを退団することが決定しています。

ダフード獲得には多くのクラブが名乗りを上げていますが、ブライトンと口頭合意に達し、あとは正式発表を待つのみとの報道も出ています。

デ・ゼルビ監督も「彼と一緒に働きたい」とダフード加入を歓迎するようなコメントを残し、加入に向けて大詰めの状況となっています。

プレス回避能力の高さなど、ブライトンのサッカーで必要とされる分野で高い能力を持ち合わせるダフードの新チームでの中心的な働きに期待したいですね。

あとは怪我さえ無ければと願いたいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

旗手 怜央(セルティック/日本代表)

生年月日:1997年11月21日(25歳)
ポジション:CMF、LSB、LWG

サイドバックからウィングまでこなすユーティリティプレーヤーであり、豊富な運動量とサッカーセンスの高さで攻守両面において貢献度が高く、パスで攻撃のリズムを作り出したり、積極的に前線に顔を出しゴールを奪っていきます。

カタールW杯の日本代表入りは逃したものの、6月の代表戦では日本代表に復帰し、今後の代表定着も期待されています。

 

川崎フロンターレでは左サイドバックや左ウィングでの起用が主でしたが、2022年1月にセルティックに完全移籍すると、横浜F・マリノスを指揮していたポステコグルー監督の下、CMFで起用され、永遠のライバルであるレンジャースとのオールドファーム・ダービーではいきなり2得点を上げるなど、センセーショナルな活躍を見せました。

今シーズンもリーグ戦27試合で5得点7アシスト、チャンピオンズリーグでも6試合に先発出場するなど、主力として活躍し、リーグ2連覇に大きく貢献しました。

 

指揮官からの信頼も厚く、充実した日々を送り、セルティックとの契約も2026年5月末まで残していますが、プレミアリーグの多くのクラブからの関心を集め、セルティックのリーグ優勝祝賀会の場にも姿を見せなかったことから、移籍の可能性も取り沙汰されています。

中でもブライトンが特に関心を強めており、獲得に向けて大詰めの交渉を行っているようです。

セルティック側はブライトンへの移籍をステップダウンと捉える報道もありますが、ブライトン側は旗手カイセドマックアリスターの後釜だけでなく、ユーティリティプレーヤーであるグロスをロールモデルとすべきだとも勧めています。

中盤だけでなく、エストゥピニャンの控えとしても計算できればブライトンとしても大きな補強となるでしょう。

日本人としては、三笘との共演も気になるところですがどうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

マキシム・ロペス(サッスオーロ/元フランスU-21代表)

生年月日:1997年12月4日(25歳)
ポジション:DMF、CMF、OMF

身長167㎝と小柄ながらも、足元の技術の高さを活かし、長短問わず正確無比なパスを駆使していくゲームメーカーです。

今シーズンのセリエA(第37節終了時点)ではチームトップのパス成功数(1411本)を記録し、90%近いパス成功率を誇ります。

 

フランスの名門マルセイユの下部組織出身で2016年8月にトップチームデビューを果たすと、いきなりデビューシーズンでリーグ戦30試合に出場し、3得点6アシストを記録、一気にビッグクラブの注目を集める存在となりました。

その後も主力として定着し、バルセロナレアル・マドリードも獲得に動き出していましたが、2020年10月にサッスオーロにレンタル移籍し、その後完全移籍に移行して現在に至っています。

 

かつてサッスオーロを率いていたデ・ゼルビ監督の下では、20-21シーズンの1シーズン共にプレーし、リーグ戦29試合に出場して2得点を記録、デ・ゼルビ監督の信頼を掴んでいました。

その後のサッスオーロでの2シーズンはいずれもリーグ戦30試合近く出場し、主力として活躍しており、力を着実に付けチーム内でも不動の地位を築きつつあります。

プレミアリーグの当たりの強さと展開の速さについて行けるかどうか未知数ですが、パス精度の高さに関してはデ・ゼルビ監督も既に信頼を置いており、マックアリスターの代わりとしては相応しい存在かもしれません。

現在の市場価値は1500万ユーロ(約20億8000万円)となっており、再びデ・ゼルビ監督の下でプレーすることになるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

各ポジションの選手層補充

ジェームズ・マカティー(マンチェスター・シティ/イングランドU-21代表)

生年月日:2002年10月18日(20歳)
ポジション:CMF、OMF

インサイドハーフを主戦場とし、プレッシャーが厳しい中でも利き足の左足で正確にボールを扱い、ドリブル、パス、シュートなどあらゆる面で高水準のものを持っている、マンチェスター・シティ下部組織出身の若手有望株です。

そのプレースタイルは、元シティダビド・シルバ(レアル・ソシエダ)やベルナルド・シルバにもなぞらえられます。

 

昨シーズンにプレミアリーグデビューを果たし、プレミアリーグ2試合、FAカップ2試合、チャンピオンズリーグ1試合に出場し、シティの中でも飛躍が期待されていましたが、今シーズンはより多くの出場時間と経験を積むためにチャンピオンシップのシェフィールド・ユナイテッドにレンタル移籍し、“3-5-2”でのインサイドハーフもしくは“3-4-2-1”での二列目で起用され、リーグ戦37試合に出場すると、9得点3アシストを記録、主力として3シーズンぶりのプレミアリーグ昇格に大きく貢献しました。

5月末でレンタル契約は満了し、現在はマンチェスター・シティに復帰しているものの、来シーズン、トップチームの強力なMF陣に割って入り、スタメン争いできるかどうかは難しく、もう1年プレミアリーグのクラブでレンタル移籍して経験を積ませるのではないかとみられています。

 

インサイドハーフでの起用もありですし、マーチのバックアッパーとしてRWGで起用するのもありかもしれません。

今シーズンのコルウィルのように、ビッグクラブからレンタルで加入し、一気に飛躍させれば、ブライトンというクラブの価値もより上がってくることでしょう。

加入が期待される若手有望株ですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

クィービーン・ケレハー(リバプール/アイルランド代表)

生年月日:1998年11月23日(24歳)
ポジション:GK

リバプールの下部組織出身で、元FWの経験から足元の技術の高さとビルドアップ能力の高さを誇る現代型のGKです。

シュートへのレスポンスも高く、昨シーズンのカラバオカップ決勝では、試合中のビックセーブやPK戦でのPKストップでチームを救い、見事優勝へと導きました。

 

しかし、正GKにはアリソンという絶対的な存在がおり、ケレハーは第2GKというポジションから抜け出すことが出来ず、今シーズンの先発はプレミアリーグ最終戦のみ、その他出場はカップ戦3試合となっています。

カップ戦での早期敗退など、試合数の少なさもありますが、公式戦8試合で起用され、リーグ戦でも2試合起用された昨シーズンと比べ、出場機会は大きく減少しています。

 

ケレハーの素質を高く評価する元アイルランド代表GKのジェイ・ギブン氏も「彼は…トップチームでレギュラーとしてプレーする年齢だ。試合に出ることがとても重要だと思っている。」と、昨シーズンから他チームへの移籍を勧め、当初はブレントフォードへの移籍が有力視されていましたが、ブレントフォードフライブルクからオランダ代表GKフレッケンを獲得したため、ブレントフォードへの移籍はほぼ無いといえるでしょう。

ブライトンに加入すれば、ビルドアップ面では申し分なく、試合勘さえ取り戻せばスティールから正GKの座を奪う活躍を見せることも出来るでしょう。

スティールと切磋琢磨し、正GKの座を争ってほしいと期待しますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を紹介します。

 

ロベルト・サンチェス(スペイン代表)

生年月日:1997年11月18日(25歳)
ポジション:GK
移籍先候補:トッテナム、アストン・ヴィラ

昨シーズン11試合でクリーンシートを達成し、ブライトンの最後の砦として、ここ数シーズンは君臨し続け、安定したパフォーマンスを見せてきました。

197㎝の高身長と長いリーチを生かした高いセービング技術に加え、足元の技術も高い現代的なゴールキーパーで、第2GKではありますが、EURO2020、ワールドカップ・カタール大会のスペイン代表にも選出されました。

 

レバンテの下部組織出身で、2013年にブライトンのユースに加入後、20-21シーズンにトップチームデビューした後、そのまま正GKの座につき、リーグ戦27試合に出場。

昨シーズンはリーグ戦37試合、今シーズンもカタールW杯の中断期間に入るまではリーグ戦全14試合に出場し、不動の正GKの地位を築いていました。

長いリーチを生かしたファインセーブでピンチを救うだけでなく、後方からのビルドアップにも参加し、攻撃の起点ともなっています。

 

カタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦でも正GKを務めていましたが、第23節クリスタル・パレス戦で失点に繋がる致命的なミスを犯し、第26節ウェストハム戦からスティールが正GKを務めると、好パフォーマンスに加え、第29節ブレントフォード戦での三笘へのアシストのようにビルドアップでもサンチェスに劣らない能力を見せました。

最後のリーグ戦出場は4/15に行われた第31節チェルシー戦のみで、リーグ戦の終盤5試合はベンチ外となっていました。

今シーズン後半戦からパフォーマンスを落としてしまったサンチェスですが、デ・ゼルビ監督が来シーズンも正GKをスティールで考えているならば、ここで移籍に踏み切る可能性も高いでしょう。

長身に加え、ビルドアップ能力も高く評価されており、ビッククラブの関心を集めているサンチェスは来シーズンどうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

レヴィ・コルウィル(イングランドU-21代表)

生年月日:2003年2月26日(20歳)
ポジション:CB、LSB
移籍先候補:チェルシー復帰、リバプール

身長187㎝の屈強なフィジカルを持ち、地上戦また空中戦問わず高いデュエル勝率を誇り、長いリーチを生かした粘り強くアグレッシブな守備を売りとする左利きの若手CBです。

ロングフィードの精度も高く、ビルドアップの際には時折、自らドリブルで持ち込んでいくなどの積極性もあり、3バックでも4バックでも対応でき、左サイドバックにも対応できるユーティリティ性もあります。

 

チェルシーの下部組織出身で、昨シーズンはハダーズフィールドにレンタル移籍し、チャンピオンシップで29試合に出場、2得点1アシストを記録して、プレミアリーグ昇格プレーオフ決勝まで進出したチームにおいて主力として活躍しました。

今シーズンからはブライトンにレンタル移籍し、レギュラー確保には至っていませんが、中盤戦以降はリーグ戦でのスタメン出場も増えてきました。

 

シーズン終了後、現在はチェルシー復帰してますが、ブライトンコルウィルの完全移籍での獲得に向け、クラブレコードの3000万ポンド(約52億2000万円)のオファーを提示しましたが、チェルシーに拒否されたようです。

チェルシーポチェッティーノ新監督の構想にコルウィルも入っているとされていますが、来シーズン以降のチェルシーでの出場機会の確保も不透明な状況であり、もう1年他チームでレンタルさせる可能性や、もしくはブライトンへの完全移籍可能性もあるでしょう。

チェルシーカイセドの獲得も狙っているとされ、カイセドの移籍金を引き下げるためにコルウィルの完全移籍というカードを要求する手もあるかもしれません。

ブライトンで大きく飛躍し、チームの主力になりつつあったコルウィルには来シーズンもブライトンで活躍してほしいところですがどうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

モイセス・カイセド(エクアドル代表)

生年月日:2001年11月2日(21歳)
ポジション:CMF、DMF
移籍先候補:アーセナル、チェルシー、リバプール

豊富な運動量とボール奪取能力の高さを活かして、相手の攻撃の芽を素早く潰していくだけでなく、推進力のあるドリブルを見せ、パス精度やシュート力の高さも誇る攻守において貢献度が高いハイブリット型のボランチです。

今シーズンのリーグ戦とW杯の活躍で一気に評価を上げ、ビッククラブの人気ターゲットとなっています。

 

今シーズンからブライトンのスタメンに定着し、プレミアリーグ37試合に先発出場、W杯でもグループステージ全3試合に先発出場しました。

ブライトン躍進の象徴として、ビッククラブの注目の的となり、この冬の移籍市場ではアーセナルが獲得寸前までいったものの獲得は実現しませんでした。

その後カイセドブライトンの練習不参加などもありましたが、3月に2027年6月末まで、ブライトンとの契約を延長しました。

 

カイセドは、イギリス紙『テレグラフ』のインタビューでこの冬の移籍騒動を振り返り、「本当に行くところだった。そしてたくさん苦しんだ。」とコメントしつつ、再び迎え入れてくれたブライトンへの感謝も述べています。

とはいえ、ビッグクラブからのオファーが絶えないカイセドについて、デ・ゼルビ監督も「別レベルでプレーする資格がある。クラブを変える可能性もあるだろう。」とコメントし、この夏の移籍に関して理解を示しています。

ブライトンも悲願の欧州カップ戦出場権獲得を成し遂げ、来シーズンもブライトンを牽引する活躍を見せてほしいところですが、その先のステージ、チャンピオンズリーグ出場に向けて、移籍に動く可能性もあるでしょう。

カイセド獲得には最低でも9000万ポンド(約153億円)の移籍金が必要とされますが、欧州を代表するビッグクラブがこぞって獲得を狙っているカイセドは来シーズンどこでプレーするのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アレクシス・マックアリスター(アルゼンチン代表) → 退団決定(リヴァプールFC)

生年月日:1998年12月24日(24歳)
ポジション:CMF、OMF、DMF
移籍先候補:リバプール、マンチェスター・ユナイテッド

パス精度と足元の技術の高さを誇り、密集した場面でも正確にボールを捌いていくだけでなく、チャンスと見るや、積極的にドリブルで仕掛けたり、シュートを打っていく攻撃的なプレーヤーです。

守備面でも強度の強さを誇り、粘り強い対応を見せます。

カタールW杯ではアルゼンチン代表として、初戦を除く6試合に先発起用され、アルゼンチンの36年ぶりの優勝に貢献しました。

 

中盤の中央なら、前でも後でもプレーできるユーティリティ性を持ち、昨シーズンは主に二列目のポジションで起用され、リーグ戦33試合に出場し、5得点2アシストを記録。

今シーズン、デ・ゼルビ監督就任後はカイセドとのダブルボランチに定着し、リーグ戦35試合に出場し、昨シーズンを超える10得点を記録しました。

 

ここ数シーズンのリーグでの活躍またW杯で一気に評価を高めたマック・アリスターは、各ビッククラブからの関心を集める存在となり、リバプールをはじめ、マンチェスター・ユナイテッドマンチェスター・シティチェルシーも獲得に関心を示していますが、リバプールべリンガム(ドルトムント)の争奪戦から撤退し、マック・アリスターの獲得に優位に立っているとの報道もあります。

移籍金は7000万ポンド(約119億6000万円)とされ、リバプールは今後のプロジェクトと給与条件を提示し、獲得に向けた動きを活発化させているようです。

最終節アストン・ヴィラ戦終了後に見せた涙が何を物語っていたか、ある程度予測が付くかもしれませんが、デ・ゼルビ監督も「最後の試合になる可能性があると思う。」とコメントし、マックアリスターの移籍を示唆しています。

マックアリスターは来シーズン、どこでプレーすることになるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

三笘 薫(日本代表)

生年月日:1997年5月20日(26歳)
ポジション:LWG、LMF
移籍先候補:マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル

持ち前のドリブルスキルはプレミアリーグの舞台でも遺憾なく発揮され、相手サイドバックの脅威となっただけでなく、カットインからのチャンスメイクやLSBのエストゥピニャンとの抜群のコンビ―ネーションで、後半戦のチームの攻撃を牽引しました。

また守備面でも、全力で自陣に戻って対応するなど献身性の高さも見られ、ブライトンで確固としたポジションを築いた1年となりました。

 

昨シーズンはレンタル先のユニオン・サンジロワーズでプレーし、今シーズンからブライトンに復帰後、シーズン序盤は途中出場が主だったものの、得意のドリブル突破を見せ、評価を高めると、カタールW杯終了後はトロサール移籍もあり、LWGの定位置を確保し、トロサールが抜けた穴を全く感じさせませんでした。

シーズン後半戦はリーグ戦全試合に出場し、今シーズンはリーグ戦33試合で、プレミアリーグ日本人最多得点記録を更新する7得点、5アシストを記録しました。

 

今シーズンのプレミアリーグでのドリブル成功数はリーグ全体で5位、そしてチームトップの59回を記録し、プレミアリーグでもドリブラーとしての地位を高めつつあります。

アレクサンダー・アーノルドホワイトなど歴戦のサイドバックでも、三笘の対応に苦戦し、イングランド全土に大きな衝撃を与えました。

デ・ゼルビ監督も三笘に全幅の信頼を寄せ、「来シーズンは最低でも15ゴールを決めてほしい。」と期待を表しています。

後半戦での活躍により、マンチェスター・ユナイテッドアーセナル三笘獲得に関心を示しているという報道も出てくるようになってきましたが、現時点ではそこまで現実的なものとはなっていないでしょう。

とはいえ、来シーズン、デ・ゼルビ監督が求める15得点を上げる活躍を見せれば、次のブライトンの売却候補として堂々とビッグクラブへ売り出していくことでしょう。

比較的安価で獲得出来る今、獲得する可能性も否定は出来ませんが、来シーズンのブライトンでの三笘の活躍と、今後の動向に注目ですね。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2023年夏のブライトンの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

昨シーズン、クラブ史上最高成績を収め、シーズン開幕前は多くの主力を多く放出しつつも、今シーズンはクラブ史上初の欧州カップ戦出場権獲得という偉業を成し遂げ、昨シーズンを上回る成績を収めました。

来シーズンもプレミアリーグだけでなく、欧州の舞台でも上位進出を窺おうとするブライトンですが、元マンチェスター・ユナイテッドDFのギャリー・ネヴィル氏は、2016年にマネファン・ダイクを擁して欧州カップ戦出場権を獲得したものの、主力の放出後低迷し、今シーズンはリーグ最下位に沈み降格が決まったサウサンプトンと比較し、ブライトンも同じ状況に陥る可能性もあると警告しています。

 

確かに、今シーズン以上の過密日程に加え、カイセドマックアリスターと、ブライトンのポゼッションサッカーの屋台骨となったプレーヤーが抜ける可能性もあり、新たなスタイルを新シーズンまで築くことが出来るかどうか、ファンの皆さんも不安に思っているかもしれません。

来シーズンこそ、ブライトンの正念場、デ・ゼルビ監督の腕の見せ所となるでしょう。

 

来シーズン、危なげなくプレミア残留を勝ち取り、欧州の舞台でも躍進を遂げれば、ブライトンというチームブランド、そして監督、プレーヤーの価値はさらに上がっていくことでしょう。

今シーズン後半戦からは三笘もスタメンに定着し、イングランドを席巻する活躍を見せてくれました。

ABEMAでも、ブライトンの試合は無料で放送されることも多くなり、三笘だけでなくブライトンの選手たちも日本のサッカーファンにもより知られる存在になりましたね。

来シーズンはいよいよ欧州の舞台に挑戦するブライトンですが、どこまで勝ち進むことが出来るでしょうか、今から楽しみにしつつ、この夏の移籍市場での動向にも注目ですね!

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

いつもありがとうございます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました