ユベントス2024夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

ユベンティーニの皆さん、こんにちは。

 

22-23シーズンは、不正会計問題による勝ち点剥奪の影響もあり、リーグ戦7位でフィニッシュし、欧州カップ戦出場権を獲得することは出来ず、2023年夏の移籍市場でも、高額な人件費に圧迫され、補強資金を確保することが出来ず、即戦力の補強はほとんど出来ませんでした。

迎えた23-24シーズン、セリエA第16節終了時点で首位インテルに勝ち点差4ptの2位につけ、伝統の堅守も健在で、上位戦線に食らい付いていました。

 

ただ得点力不足は相変わらずで、その影響からか2024年2月~3月にかけてのリーグ戦8試合では、1勝3分け4敗と大きく調子を落とし、首位インテルとの差を広げられてしまいました。

2024年4月以降のリーグ戦でも、6試合連続引き分けと勝ち点を積み上げていくことが出来ず、終盤戦は4位まで沈んでしまいましたが、最終節で勝利し、なんとか3位でフィニッシュしました。

 

コッパ・イタリアでは決勝まで進出し、アタランタに勝利し、3シーズンぶり15度目の優勝を成し遂げましたものの、主審らを侮辱するなど愚行が目立ったアッレグリ監督を解任し、後味の悪さが残ってしまいました。

新監督にはボローニャにチャンピオンズリーグ出場権をもたらしたチアゴ・モッタ監督の就任が有力視され、2シーズンぶりに臨むチャンピオンズリーグだけでなく、スクデット奪還も見据えて、この夏の移籍市場では基盤を固めておきたいところでしょう。

 

ということで今回は、ここ数シーズンは優勝争いから離れているものの、再びイタリアの盟主の座に返り咲こうと目論むユベントスの2024年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

 

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

〈加入〉

pos. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)

 

〈退団〉

pos. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
DF アレックス・サンドロ 33 未定 契約満了
コニ・デ・ウィンター 22 ジェノア 買取OP行使→完全移籍(800万€)
FW カイオ・ジョルジ 22 クルゼイロ 完全移籍(720万€、5年契約)

 

 

アレックス・サンドロ(元ブラジル代表)

生年月日:1991年1月26日(33歳)
ポジション:LSB・LMF・CB

足元の技術の高さを活かしたドリブルで、積極的にサイド攻撃を仕掛けていくだけでなく、スピードと対人の強さで粘り強い守備を見せ、攻守に万能なサイドバックとして活躍してきました。

LSBだけでなく、3バックの左でも対応できるユーティリティ性もあり、チーム内でも主軸として大木ら信頼を寄せられていました。

 

2015年にポルトからユベントスに加入後、在籍9シーズンで公式戦通算327試合に出場し、セリエAやコッパ・イタリア制覇など、多くのタイトル獲得に貢献してきました。

ユベントスでの公式戦327試合出場は、クラブの外国籍選手で歴代最多タイの数であり、チームの功労者であることをうかがい知れるものとなっています。

近年は筋肉系のトラブルによる離脱を繰り返し、稼働率が低下し、23-24シーズンはリーグ戦16試合の出場にとどまりました。

 

それでも23-24シーズン最終節モンツァ戦ではスタメン起用だけでなく、キャプテンマークを巻き、1得点を決める活躍を見せ、ファンに最後の勇姿を見せてくれました。

アレックス・サンドロの新天地候補としては、古巣ポルトや、母国ブラジルのサンパウロなどが挙げられています。

最終節のパフォーマンスだけ見ると、今後もまだ最前線でプレー出来そうですが、新天地での活躍にも注目ですね。

 

 

補強ポイント

ユベントスの2024年夏の移籍市場での補強ポイントとして、

  1. DFラインの整備
  2. CMF
  3. 得点力アップ
  4. 次世代の守護神候補

が挙げられるでしょう。

 

 

DFラインの整備

まず補強ポイントに挙げられるのは、DFラインの整備になるでしょう。

 

23-24シーズンのセリエAでは、リーグ全体で2番目に少ない失点数(31失点)を記録するなど、堅守を築いてきましたが、主軸のDF陣は30代に近づきつつあり、引き抜きの噂も出ています。

また新監督就任が噂されているモッタ監督は、3バックにするのか、4バックにするのか、まだ分からない状況でもあります。

 

若返りを図りつつ、3バックでも4バックでも対応できるような陣容を整えておきたいところです。

 

 

CMF

次に、補強ポイントに挙げられるのはCMFです。

 

ドーピング違反のポグバや、賭博違反のファジョーリなど、長期離脱者が続出し、2024年冬の移籍市場では補強ポイントの筆頭に挙げられていましたが、サウサンプトンからアルカラスを獲得したのみで、既存戦力のやり繰りでシーズンを乗り切りました。

24-25シーズンからはファジョーリが復帰し、ある程度人材が揃いつつありますが、攻守においてレベルアップを図るためにも、CMFを獲得し、バリエーションを増やしておきたいところですね。

 

 

得点力アップ

得点力アップも、スクデット奪還のために必要となる補強ポイントになります。

 

23-24シーズンのセリエA上位5クラブのうち、総得点数は最少の54得点で、首位インテル(89得点)と大きく引き離されてしまいました。

リーグ全体で2位となるシーズン16得点を上げたエースのヴラホヴィッチの復活という明るい話題もありましたが、ヴラホヴィッチ依存にならないように、新たなストライカー獲得が望まれます。

 

 

次世代の守護神候補

次世代の守護神候補の確保も、補強ポイントの一つになるでしょう。

 

正GKシュチェスニー(34歳)、控えGKぺリン(31歳)はベテランの域に入り、世代交代の必要性がうたわれています。

今後数シーズン、ユベントスのゴールマウスを任せられる実績のあるGK獲得も望まれます。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

DFラインの整備

リッカルド・カラフィオーリ(ボローニャ/イタリア代表)

生年月日:2002年5月19日(22歳)
ポジション:CB・LSB・LMF

190㎝に近い身長を活かした対人守備の強さだけでなく、利き足の左足だけでなく、右足も遜色なく使え、パス精度の高さにも定評があるイタリア代表期待の新星CBです。

所属するボローニャでは主にCBで起用されていましたが、プロデビュー当初はLSBで起用され、ユーティリティ性も高くなっています。

 

ローマの下部組織で育ち、2020年8月にトップチームデビューを果たし、その後ジェノアバーゼルでのプレーを経て、2023年8月にボローニャに加入しました。

ボローニャ加入後すぐにCBの定位置を確保すると、リーグ戦30試合に出場し、チャンピオンズリーグ出場権獲得と躍進した原動力の一つとなりました。

 

23-24シーズンのセリエAでは、チームトップのインターセプト数(50回)を記録しただけでなく、パス成功率も90%近い数値を残し、攻守にわたりチームを牽引してきました。

イタリア代表でもEURO2024直前の2024年6月にデビューを果たし、そのままEURO2024の代表メンバーにも選出されるなど、勢いに乗っているカラフィオーリの獲得に、セリエAのビッグクラブが関心を示しています。

 

その中でも恩師チアゴ・モッタ監督の就任が有力視されているユベントスへの移籍が有力視され、既に個人合意に達しているとの報道も出ています。

ボローニャは移籍金2500万ユーロ(約42億円)を要求する姿勢のようですが、ユベントスは2024年冬の移籍市場で獲得したジャロや、若手のニコルッシバルビエリなどの譲渡や貸し出しを含め、交渉を進めていくようです。

 

ユベントス加入が実現すれば、3バック、4バックにかかわらず、主軸として活躍し、次世代のDFリーダーとしての役割が大きく期待されるでしょう。

再び恩師モッタ監督の下で、カラフィオーリはワールドクラスのCBへの進化を遂げていくことになるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ジョバンニ・ディ・ロレンツォ(ナポリ/イタリア代表)

生年月日:1993年8月4日(30歳)
ポジション:RSB・RMF・CB

攻撃面ではスピードと推進力に乗ったドリブルと精度の高いクロスを供給し、守備面でも豊富な運動量と対人守備能力の高さを活かし、安定したプレーを見せるイタリア代表のRSBです。

所属するナポリではキャプテンを務め、22-23シーズンのスクデット獲得に大きく貢献するなど、キャプテンシーの高さも光ります。

 

プロデビュー後はセリエCやセリエBで長年プレーし、エンポリに所属していた2018-19シーズンに、25歳でセリエAデビューを果たした苦労人ですが、そのシーズンでリーグ戦36試合に出場し、2019年夏にナポリに引き抜かれました。

ナポリ加入後、すぐにRSBの定位置を確保し、在籍5シーズンで公式戦231試合に出場し、15得点36アシストを記録しています。

 

22-23シーズンはチームのキャプテンを務め、2023年8月にはナポリとの契約を2028年6月末まで延長し、ナポリへの強い忠誠心を示していました。

しかし、前シーズンの優勝とは打って変わって、23-24シーズンのセリエAでは10位に終わり、2度の監督交代など大きく低迷したナポリの姿勢に不満を感じたディ・ロレンツォはこの夏での退団意向をクラブに伝え、代理人もそのことを認めています。

 

これを受けて、元ナポリクリスティアーノ・ジュントリSDがディ・ロレンツォと接触し、既に口頭合意に達したとの報道も出ています。

ただナポリディ・ロレンツォの評価額を2000万ユーロ(約33億9000万円)に設定しており、クラブ間での交渉は難航しているようです。

ユベントス加入が実現すれば、一気に攻守両面で右サイドの強度を高めることが出来ますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

CMF

トゥーン・コープマイネルス(アタランタ/オランダ代表)

生年月日:1998年2月28日(26歳)
ポジション:OMF・CMF・DMF

豊富な運動量と球際の強さを誇るだけでなく、左足から精度の高いパスを供給し、攻撃の組み立てに関与し、攻守にわたる活躍を見せる万能型のCMFです。

オランダ代表では21試合で2得点を記録しており、2022年カタールW杯では全5試合に出場し、EURO2024の代表メンバーにも選出されています。

 

母国オランダのAZの下部組織で育ち、2017年10月にトップチームデビューを果たすと、在籍約4シーズンで154試合に出場し、43得点17アシストを記録しました。

AZではキャプテンを務めるだけでなく、2019-20、2020-21シーズンの2シーズン連続で、リーグ戦二桁得点を記録するなど、攻守にわたり大きく貢献し、チームを牽引してきました。

 

2021年8月にアタランタに加入後も、AZ時代と変わらないパフォーマンスを見せ、同胞のデ・ローンと共にボランチのコンビを組み、チームを支えています。

2022-23シーズンのセリエAでは、低い位置からの正確なパスの供給だけでなく、豊富な運動量を活かした高い位置までの攻め上がりを見せるなど、多くの得点機会に関与してきました。

 

2023-24シーズンも前シーズンと同様、安定したパフォーマンスを見せ続け、アタランタ加入後最多となるリーグ戦12得点を上げ、チームの主軸として活躍しました。

2024年3月時点ではアタランタ退団を希望していたと報じられていたコープマイネルスですが、リバプールレバークーゼンを破り、ヨーロッパリーグを制したこともあり、アタランタ残留へと心が傾いているようです。

 

とはいえ、セリエAだけでなくヨーロッパリーグでの活躍で、コープマイネルス獲得にユベントスをはじめ、リバプールアーセナルトッテナムなども関心を示しています。

ユベントスは、以前からコープマイネルスを獲得候補リストの上位に置いていますが、アタランタコープマイネルスの評価額を6000万ユーロ(約101億4000万円)に設定しており、財政面で獲得を実現出来ていませんでした。

 

しかし、セリエA最終節で前十字靭帯断裂の重傷を負ったスカルヴィーニの長期離脱を受けて、23-24シーズン後半はローマにローン移籍していたハイセンの獲得にアタランタが関心を示しており、コープマイネルスの獲得交渉にハイセンの譲渡も含めていくようです。

ロカテッリとのコンビ、もしくはロカテッリの前のインサイドハーフにコープマイネルスがいれば、これほど楽しみなものはないでしょう。

攻守両面において万能なコープマイネルスの加入に期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

マヌエル・ウガルテ(パリ・サンジェルマン/ウルグアイ代表)

生年月日:2001年4月11日(23歳)
ポジション:DMF、CMF

身長182㎝の恵まれたフィジカルと機動力、豊富な運動量と優れた危機察知能力を活かして、高いボール奪取能力を発揮し、相手の攻撃の芽を摘み取る中盤の狩人です。

ボール奪取後の攻撃への切り替えも速く、推進力のあるドリブルで攻撃参加したり、正確なパスやボール捌きで上手くボールを散らしていきます。

 

母国ウルグアイのフェニックスから、ポルトガル・リーグのファマリカンを経て、2021年夏にスポルティングに加入すると、ボランチの定位置を掴み、日本代表MF守田英正とコンビを組んできました。

スポルティングでは在籍2シーズンで公式戦85試合に出場し、この活躍が評価され、2023年夏にパリ・サンジェルマンに移籍金6000万ユーロの5年契約で加入しました。

 

ウルグアイ代表でも、カタールW杯以降は中盤の主軸として活躍し、コパ・アメリカに臨むウルグアイ代表メンバーにも選出されています。

23-24シーズンのリーグ・アンでは25試合に出場したものの、定位置を確保しているとは言えず、期待の若手ザイール=エメリの台頭もあり、やや序列は低くなっています。

 

この状況を受けて、パリ・サンジェルマンウガルテに経験を積ませるためにローン移籍させることを検討しており、ユベントスミランが有力な候補として挙げられています。

リーグアン第33節トゥールーズ戦後にインタビューに応じたウガルテは、24-25シーズンもパリ・サンジェルマンに残留するかどうかに関して、「まだ分からない」とコメントするにとどまっています。

 

守備面での強さだけでなく、攻撃面でも万能な働きを見せるウガルテが加入すれば、中盤の選手層を厚くすることに繋がりますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

得点力アップ

メイソン・グリーンウッド(ヘタフェ/元イングランド代表)

生年月日:2001年10月1日(22歳)
ポジション:RWG・CF・LWG

左右両足を遜色なく使い、テクニックの高さとスピードを駆使したドリブルで相手ゴールに迫っていくアタッカーです。

シュートの精度も高く、相手守備陣を揺さぶるフェイントやコースを狙ったシュートを、左右両足から放ちます。

 

マンチェスター・ユナイテッド下部組織出身で、2018-19シーズンにわずか17歳でトップチームデビューを果たしました。

2019-20シーズンは途中出場が主ながらも、プレミアリーグで31試合に出場し、10得点を記録し、10代のイングランド人選手としては、ウェイン・ルーニー以来のリーグ戦二桁得点を記録しました。

着実にトッププレーヤーへの階段を上がっていくかに見えましたが、2022年1月に恋人に対する強姦と暴行、殺人脅迫の容疑で逮捕され、チームから活動停止処分を下されました。

 

2023年2月に起訴が全て取り下げられたものの、逮捕前から私生活が問題視されていたことや、ユナイテッドの女子選手からグリーンウッドを残留させることに対して反対の声も上がっており、2023年夏の移籍市場終了間際にヘタフェにローン移籍で加入しました。

再起を図るべく臨んだ23-24シーズンは、ラ・リーガでリーグ戦33試合に出場し、8得点6アシストを上げ、復活の狼煙を上げる活躍を見せました。

 

保有元のマンチェスター・ユナイテッドとの契約は2025年6月末まで残っていますが、この夏の移籍市場で売却して、移籍金を手に入れたいと考えているようです。

マンチェスター・ユナイテッドグリーンウッドを5000万ユーロ(約84億6000万円)以上で売却したいと考えており、ユベントス以外にも、ナポリアトレティコ・マドリードが獲得に関心を示しているようです。

 

ユベントス加入が実現すれば、ディ・マリア退団以降安定しなかったRWGをはじめ、攻撃的な位置での活躍と得点力アップが期待されますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

次世代の守護神候補

ミケーレ・ディ・グレゴリオ(モンツァ/元イタリアU-17代表)

生年月日:1997年7月27日(26歳)
ポジション:GK

抜群の反射神経を駆使したビッグセーブで幾度となくチームを救い、セリエA屈指の実力者として成長してきたイタリア人GKです。

イタリア代表招集はまだないものの、スパレッティ監督から「期待している選手の一人」と名前を上げられ、今後のA代表招集も大きく期待されています。

 

インテルの下部組織で育ち、プロデビュー後はセリエCやセリエBのクラブへの武者修行を繰り返し、2020-21シーズンに当時セリエBに在籍していたモンツァに加入しました。

モンツァ加入後は正守護神に定着し、21-22シーズンのセリエBではリーグ戦37試合でゴールマウスを守り、クラブのセリエA昇格に大きく貢献しました。

 

初のセリエAの舞台となった22-23シーズンでも、チーム不動の守護神としてリーグ戦37試合に出場し、10のクリーンシートを記録しました。

23-24シーズンもリーグ戦33試合に出場し、前シーズンを超える14のクリーンシートを記録し、セリエA最優秀GK賞に選出されています。

 

セリエC、セリエBでも最優秀GK賞を受賞した経歴を持ち、3つのカテゴリーを個人タイトルを獲得したディ・グレゴリオに対してユベントスが獲得に向けての動きを本格化しているようです。

移籍金は総額2000万ユーロ(約34億1000万円)前後となる見込みで、代理人も「モンツァを離れる見込みがある」とコメントしています。

 

ユベントス加入が実現すれば、加入1年目は正GKシュチェスニーの控えとしてプレーし、徐々に正GKに据えていく方向性だとの報道もありますが、今に勢いならシュチェスニーを押しやり、ユベントスの正守護神に君臨する可能性も十分あるでしょう。

着実に実力を付け、イタリア代表招集も含め、今後も大きく期待されているディ・グレゴリオですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

ヴォイチェフ・シュチェスニー(ポーランド代表)

生年月日:1990年4月18日(34歳)
ポジション:GK
移籍先候補:アーセナル・アル・ナスル

2m近い身長とリーチの長さだけでなく、鋭い反射神経や身体能力の高さもあり、幾度となくビッグセーブを見せ、チームを救ってきた守護神です。

ビルドアップ面での技術の向上もあり、攻守においてバランスが取れたGKへと進化してきました。

 

母国ポーランドのレギア・ワルシャワの下部組織から、2006年1月にアーセナルの下部組織に加入し、2009-10シーズンにはトップチームデビューを果たしました。

その後、2011-12シーズンからは正GKとして起用されていましたが、2014-15シーズンには元コロンビア代表GKダビド・オスピナに正守護神の座を奪われてしまいました。

その後、ローマで2015-16シーズンから2シーズンプレーし、2017年7月にユベントスに完全移籍で加入しました。

 

元イタリア代表GKブッフォンユベントスを退団した2018年7月以降は、背番号1を受け継ぎ、ユベントスの正守護神として、在籍7シーズン、公式戦252試合でゴールマウスを守ってきました。

23-24シーズンもリーグ戦35試合で先発起用され、安定したパフォーマンスを見せていましたが、ユベントスとの契約も2025年6月末までとなり、この夏での退団が噂されるようになってきました。

 

シュチェスニーの移籍先としては、サウジアラビアリーグのアル・ナスルとの交渉が進んでいる他、古巣アーセナルラムズデール退団後の控えGKにシュチェスニーの獲得を狙っているという報道もあります。

ユベントスのGKのうち、シュチェスニーぺリンの両者とも、ユベントスとの契約は2025年6月末までとなり、ディ・グレゴリオ獲得が実現すれば、どちらが出て行くことになるでしょう。

 

実績も経験も豊富なシュチェスニー獲得を狙うクラブはこれから多く出てくるかもしれませんが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

グレイソン・ブレーメル(ブラジル代表)

生年月日:1997年3月18日(27歳)
ポジション:CB
移籍先候補:マンチェスター・ユナイテッド

188㎝の強靭なフィジカルを武器に、圧倒的に相手を抑え込む対人の強さが持ち味のブラジル人CBです。

優れたポジショニングセンスやカバーリング範囲の広さも兼ね備え、セリエAトップクラスのCBの評価を得ています。

 

母国ブラジルの名門アトレチコ・ミネイロで2017年にトップチームデビューを果たすと、2018年夏にはトリノに加入しました。

トリノでは在籍4シーズンで公式戦110試合に出場し、トップクラブの名だたるフォワードを抑え込んできました。

 

2022年7月にユベントスに加入後、3バックの中央で起用され、セレソンにもカタールW杯直前に初招集され、そのままW杯の代表メンバーにも選出されました。

23-24シーズンも、リーグ戦36試合にスタメン出場し、DFリーダーとして、アッレグリ監督からも厚い信頼を勝ち得ていました。

 

新監督の下でもDFリーダーとして期待され、2023年12月にはユベントスとの契約を2028年6月末まで延長したブレーメルですが、新契約の中には5000万ユーロ(約82億円)の契約解除条項が付随されているようです。

現在、マンチェスター・ユナイテッドが、争奪戦が予想されるブランスウェイト(エバートン)を獲り逃した場合の代わりとして、ブレーメルに注目しているようです。

 

ブレーメル自身は、移籍の噂が出ている中でも「僕は世界最大の偉大なクラブにいると思っている…ここで歴史を作りたい。」とコメントし、ユベントス残留を希望しています。

ブレーメル退団となれば、堅守を維持できるかどうかの死活問題になるかもしれませんが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アドリエン・ラビオ(フランス代表)

生年月日:1995年4月3日(29歳)
ポジション:CMF、DMF、LMF
移籍先候補:マンチェスター・ユナイテッド、バイエルン・ミュンヘン、インテル

190㎝近い身長に加え、足元の技術の高さと運動量を兼ね備え、攻守両面に高いパフォーマンスを見せる万能型のMFです。

中盤の複数のポジションで対応できるユーティリティ性もあり、派手な活躍はないものの、チームを支える重要な選手となっています。

 

2019年夏にパリ・サンジェルマンからユベントスにフリーで加入し、在籍5シーズンで公式戦211試合に出場し、主軸として活躍しています。

万能性の高さから、システムの変更にも対応でき、アッレグリ監督からの信頼も厚く、コンスタントに出場を重ねてきました。

 

2023年6月末までだったユベントスとの契約を1年延長して臨んだ23-24シーズンも、リーグ戦30試合以上に出場し、ゲームキャプテンを務める試合もありました。

とはいえ、ユベントスとの契約は23-24シーズン終了後に満了し、長期契約を望む選手側と、減俸と短期契約を望むクラブ側との隔たりなどもあり、契約延長交渉はなかなか進展しませんでした。

 

2023年夏の移籍市場でフリーでの獲得を狙っていたマンチェスター・ユナイテッドがこの夏の移籍市場でも再びラビオ獲得を目指し、バイエルン・ミュンヘンやインテルも獲得に関心を示しているようです。

ユベントスクリスティアーノ・ジュントリSDが、現行の契約と同額の年俸900万ユーロ(約15億円)の2年契約に1年の契約延長オプションが付いた新契約をラビオ側に提示したようです。

また、新たに提示した契約に加え、ダニーロ退団後の新キャプテン就任もオファーしたとの報道も出ています。

 

フリーで獲得できるということもあり、争奪戦になりますが、ユベントス残留か、それとも移籍か、今後の動向に注目です。

 

 

フィリップ・コスティッチ(セルビア代表)

生年月日:1992年11月1日(31歳)
ポジション:LMF、LWG
移籍先候補:ウェストハム・クリスタルパレス

正確無比な左足からのクロスで、左サイドからチャンスメイクし、ゴールを生み出すセルビア代表のサイドアタッカーです。

正確なクロスだけでなく、鋭いドリブルと上下運動を絶やさない豊富な運動量もあり、守備面でも球際の強さを見せるなど、攻守にわたる活躍をしています。

 

2018年夏にフランクフルトに加入後、左サイドのスペシャリストとして、4シーズンでリーグ戦通算18得点44アシストを記録し、21-22シーズンのヨーロッパリーグ制覇にも大きく貢献しました。

2022年夏にユベントスに加入すると、22-23シーズンのセリエAではLWBやLWGとして起用され、チームトップのアシスト数やクロス成功数を記録し、フランクフルト在籍時と同様の役割を果たしました。

23-24シーズンもLWBで主に起用され、リーグ戦29試合に出場しましたが、アシスト数は4にとどまっています。

 

コスティッチユベントスとの契約は2026年6月末まで残っており、ユベントスでも大きく出場機会を失っているわけではありませんが、チームにはカンビアーゾイリング・ジュニオールなど、コスティッチより年俸の低い若手も控え、人件費削減のため放出する可能性も出ています。

コスティッチ獲得には、ロンドンに本拠地を置くウェストハムクリスタル・パレスが関心を示しているようで、特にクリスタル・パレスは、フランクフルトで共闘したグラスナー監督が指揮しており、移籍にプラスに働く要因となっています。

 

ユベントスコスティッチに対して、1000万ユーロ(約16億7000万円)の値札をつけているとされ、豊富な資金力を誇るプレミアリーグのクラブにとっては出しやすい額となっています。

コスティッチの左サイドからのチャンスメイクや、セットプレーでの精度の高いキックはユベントスにおいても大きな武器となっていますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アルカディウシュ・ミリク(ポーランド代表)

生年月日:1994年2月28日(30歳)
ポジション:CF
移籍先候補:ボローニャ・ベジクタシュ・フェネルバフチェ

シュート精度の高さや、ヘディングやボレーなど合わせる技術の高さもあり、様々なバリエーションに富んだ経験豊富なストライカーです。

近年は、クラブまたポーランド代表でも頼れるバックアッパーとして、大きな信頼を寄せられています。

 

母国ポーランドのロズヴォイ・カトヴィツェでキャリアをスタートし、2013年1月にはレバークーゼンに加入しましたが、定位置を掴むことが出来ず、ローン移籍を繰り返していました。

2014年7月にローン加入したアヤックスでは、加入1年目で公式戦34試合で23得点を奪う活躍を見せ、翌年には完全移籍で加入しました。

 

その後2016年8月にはナポリに加入し、2018-19シーズンにはリーグ戦35試合で17得点を上げるなど、ストライカーとして活躍してきました。

ナポリマルセイユを経て、2022年8月にユベントスに加入すると、ヴラホヴィッチのバックアッパーという立ち位置でありながらも、リーグ戦27試合で7得点を上げ、チームを支えてきました。

 

しかし23-24シーズンは、リーグ戦32試合に出場したものの4得点と伸び悩み、契約も2026年6月末まで残っているものの、この夏での放出の可能性も出ています。

ミリク獲得にはボローニャベジクタシュフェネルバフチェなどが関心を示しているようです。

 

EURO2024に臨むポーランド代表の最終候補メンバーに選出されていたミリクですが、直前の親善試合で左ヒザを負傷し、ポーランド代表から離脱となってしまいました。

この怪我が移籍にマイナスに働くかもしれませんが、経験豊かなストライカーは24-25シーズン、どこでプレーすることになるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

フェデリコ・キエーザ(イタリア代表)

生年月日:1997年10月25日(26歳)
ポジション:LWG、RWG、ST
移籍先候補:ローマ、リバプール、トッテナム、バイエルン・ミュンヘン

セリエAでもトップクラスのスピードとテクニックを有し、細かいタッチのドリブルでサイドから切れ込み相手ゴールに迫っていくイタリア代表のアタッカーです。

シュート技術や決定力の高さもさることながら、献身的にプレスを掛けるなど守備面での貢献度の高さも定評があります。

 

父親の元イタリア代表FWエンリコ・キエーザもプレーしたフィオレンティーナの下部組織で育ち、2016年8月に18歳でトップチームデビューを果たしました。

2017-18シーズンからチームの主軸に定着し始めると、2019-20シーズンのセリエAではリーグ戦34試合で10得点9アシストを記録し、この活躍が認められ、2020年10月にユベントスに加入しました。

 

ユベントス加入後も、20-21シーズンのセリエAで30試合に出場し、8得点8アシストと活躍し、イタリア代表でもEURO2020で全7試合に出場し、2得点を上げ、EURO優勝に大きく貢献しました。

2022年1月に左ひざ前十字靭帯断裂という大怪我を負い、2022年11月に戦列復帰したものの、コンディション不良もあり、22-23シーズンはリーグ戦わずか2得点に終わりました。

 

23-24シーズンはセリエA開幕5試合で4得点と好調な滑り出しを切ったものの、その後は軽症ながら怪我による離脱を繰り返し、得点ペースも落ち、リーグ戦33試合で9得点に終わりました。

ユベントスとの契約は2025年6月末までとなり、ユベントスは契約延長交渉を進めているものの、年俸を減額したオファーを提示するにとどまり、契約延長合意には遠のいていると報道されています。

 

ユベントスは契約満了後のフリーでの退団を避けるため、移籍金が発生する2024年夏での放出に動く可能性が高く、移籍金2500万ユーロ(約42億4000万円)での売却に向かっているようです。

キエーザ獲得には、ローマリバプールトッテナムバイエルン・ミュンヘンなどが関心を示しているようです。

EURO2024終了後に移籍に向けて本格的に動くことになりそうですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2024年夏のユベントスの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

 

 

シーズン開幕前は即戦力をほとんど獲得することが出来なかったものの、既存戦力を上手く融合させたり、若手を登用するなど、アッレグリ監督は上手く戦い抜いてきましたが、最終的には解任という結果になってしまいました。

引き続きクラブは財政難問題に苦しんでおり、オファー次第では主力選手や若手有望株の売却も辞さない状況ではありますが、なんとか最小限にとどめてチーム力を維持して欲しいですね。

 

そして新監督就任が噂されているチアゴ・モッタ監督の下、24-25シーズンは優勝争いの中心に立ち、久々のスクデット獲得と、新たな黄金期の到来に期待したいですね。

24-25シーズンは“イタリアの貴婦人”の復活となるでしょうか、それを占う2024年夏の移籍市場でのユベントスの動向に目が離せません!

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

いつもありがとうございます!

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