マンチェスターユナイテッド2024夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

Devils”の皆さん、こんにちは。

 

テン・ハーグ監督の下、ハイプレスとビルドアップを追求したサッカーを展開し、就任1年目でリーグ3位に返り咲き、カラバオカップも制した22-23シーズン。

2023年夏の移籍市場では、GKオナナや、若きストライカー、ホイルンドなどを獲得し、プレミアリーグの覇権争いをうかがおうと、陣容を整えてきました。

 

ところが、主力選手が軒並み故障により戦線離脱し、本調子を出せず、不調に喘ぐ選手たちも多く、なかなか結果がついてきません。

チャンピオンズリーグでは、バイエルン・ミュンヘンガラダサライコペンハーゲンと同居したグループステージで、1勝1分け4敗とグループ最下位に終わり、リーグ戦でもビッグ6との対戦で勝利を収めたかと思いきや、中堅クラブにあっさり敗れるなど、不安定な戦いぶりが目立ちました。

 

規律を重んじるテン・ハーグ監督に対しては、シーズン序盤でサンチョと衝突し、チームから追放したことや、やりたいサッカーが見えてこないという意見も上がっていることから、チーム内での求心力の低下も囁かれています。

そんな中、2024年2月にイギリス化学大手INEOS社の創業者である実業家ジム・ラトクリフ卿がクラブ株式の25%を取得し、クラブの共同オーナーに就任しました。

2024年夏の移籍市場では、ラトクリフ卿が本格的に関与する最初の移籍市場となり、監督、選手ともに大幅な刷新が行われるかもしれません。

 

ということで今回は、歴史的な低迷からの巻き返しを図り、再びプレミアの覇権争いに加わろうと目論むマンチェスター・ユナイテッドの2024年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

 

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

〈加入〉

pos. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)
DF ブランドン・ウィリアムズ 23 イプスウィッチ ローン契約満了

 

〈退団〉

pos. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
DF ラファエル・ヴァラン 31 未定 契約満了
  アルバロ・カレーラス 21 ベンフィカ 買取OP行使(600万€、5年契約)
  ブランドン・ウィリアムズ 23 未定 契約満了
FW アントニー・マルシャル 28 未定 契約満

 

 

〈退団決定〉

ラファエル・ヴァラン(元フランス代表) ⇒ 2024.5.14 契約満了により退団決定

生年月日:1993年4月25日(31歳)
ポジション:CB

身長191㎝の高さを活かした空中戦の強さだけでなく、身体能力の高さやスピードも兼ね備え、広い守備範囲を誇り、世界トップクラスのCBとして活躍してきました。

近年は負傷に苦しんでいましたが、出場時は持ち前の守備能力の高さを見せ、最終ラインを引き締める働きを見せていました。

 

2011年夏にRCランスからレアル・マドリードに加入すると、在籍10シーズンで公式戦360試合に出場し、チャンピオンズリーグやラ・リーガ制覇など、多くのタイトル獲得に貢献してきました。

2021年夏にマンチェスター・ユナイテッドに加入し、在籍3シーズンで公式戦93試合に出場しましたが、怪我での離脱も多く、シーズン通して活躍することは出来ませんでした。

 

23-24シーズンは、前半戦はパフォーマンスが上がらず、ベンチメンバーに降格し、中盤戦はスタメンで起用されていたものの、筋肉の怪我でまた離脱しまいました。

2021年夏に加入したヴァランユナイテッドとの契約は、3年+1年の延長オプションとなっていましたが、ユナイテッド側は延長オプションを行使せず、23-24シーズン終了後、契約満了により退団することが公式発表されました。

 

「この特別なクラブのユニフォームを着てプレー出来たのは、信じられないほど素晴らしいことだった。」とヴァランはファンに対する感謝を述べています。

現時点では、移籍先としてサウジアラビアリーグやメキシコのティグレスなどが挙げられていますが、経験豊かなCBを獲得したい欧州のクラブも獲得に名乗りを上げてくることでしょう。

 

24-25シーズン、ヴァランはどこでプレーすることになるのか、今後も注目です。

 

 

補強ポイント

マンチェスター・ユナイテッドの2024年夏の移籍市場での補強ポイントとして、

  1. CB
  2. 得点力アップ
  3. CMF

が挙げられるでしょう。

 

 

CB

まず補強ポイントの筆頭に挙がるのは、CBではないでしょうか。

 

既にヴァランの退団が発表され、リサンドロ・マルティネスも故障離脱を繰り返し、シーズン通してプレーすることは出来ていません。

マグワイアリンデロフの頑張りが無ければ、もっと大変な状況になっていましたが、全体的にCBの年齢層も高くなっており、強度を高めるだけでなく、次世代のDFリーダーとしての素質も兼ね備えるCBを獲得したいですね。

 

 

得点力アップ

24-25シーズンに向けて、課題として挙げられるのは得点力アップです。

 

22-23シーズンはリーグ戦58得点、23-24シーズンもリーグ戦(第37節終了時点)55得点と、得点力不足に悩まされ続けています。

さらにリーグ戦(第37節終了時点)でのトップスコアラーは10得点を上げているブルーノ・フェルナンデスと、二桁得点に届いている選手が少なく、BIG6と比べると大きく差をつけられています。

 

ラッシュフォードホイルンドの不調も大きく響きましたが、CFだけでなく、WGや攻撃的MFを含め、大きく入れ替えが行われるでしょう。

 

 

CMF

最後に補強ポイントに挙げられるのは、CMFです。

 

2022年夏の移籍市場でレアル・マドリードからカゼミーロを獲得し、攻守にわたり大きく貢献する活躍をみせてきました。

しかし23-24シーズン、そのカゼミーロは大きくパフォーマンスを落とし、対応の遅さや失点につながるミスも多く、批判にさらされてきました。

 

カゼミーロ(32歳)、エリクセン(32歳)とCBと同じく、高齢化が進んでいるポジションでもあるので、次世代の主軸候補を確保しておきたいところですね。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

CB

ジャラッド・ブランスウェイト(エバートン/イングランド代表)

生年月日:2002年6月27日(21歳)
ポジション:CB

身長195㎝の圧倒的なフィジカルの強さを誇るだけでなく、驚異的なスピードも持っている若手期待のCBです。

希少価値の高い左利きのCBであり、21歳とは思えない落ち着きやメンタリティーも見せます。

 

2020年1月にイングランド4部相当に在籍していた地元のカーライル・ユナイテッドからエバートンに加入し、20-21シーズンはブラックバーン、22-23シーズンはPSVにローン移籍し、いずれのクラブでも主軸として活躍しました。

経験を積んでエバートンに復帰した23-24シーズンは、リーグ戦第3節ウォルバーハンプトン戦以降スタメンに定着し、DFラインの中心として活躍しています。

 

2024年3月には、出場は無かったもののイングランド代表に初招集され、これからの飛躍も大きく期待されています。

23-24シーズン、一気にブレイクしたブランスウェイトは、2023年10月にエバートンとの契約を2027年6月末まで延長しました。

 

しかしエバートンは、深刻な財政難問題に苦しみ、勝ち点剥奪の処分を受けながら、なんとか残留を果たしたものの、主力選手の売却を余儀なくされそうです。

エバートンブランスウェイトの移籍金を7000万ポンド(約132億円)程度に設定しており、この夏の移籍市場では争奪戦が繰り広げられそうです。

 

ラトクリフ会長は、チームに最大限の見返りをもたらしてくれる自国の若い才能に対する投資を熱心に行っていくと報じられています。

その筆頭格として、ブランスウェイト獲得に成功し、次世代のDFリーダーとして活躍することになるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

グレイソンブレーメル(ユベントス/ブラジル代表)

生年月日:1997年3月18日(27歳)
ポジション:CB

188㎝の強靭なフィジカルを武器に、圧倒的に相手を抑え込む対人の強さが持ち味のブラジル人CBです。

優れたポジショニングセンスやカバーリング範囲の広さも兼ね備え、セリエAトップクラスのCBの評価を得ています。

 

母国ブラジルの名門アトレチコ・ミネイロで2017年にトップチームデビューを果たすと、2018年夏にはトリノに加入しました。

トリノでは在籍4シーズンで公式戦110試合に出場し、トップクラブの名だたるフォワードを抑え込んできました。

 

2022年7月にユベントスに加入後、3バックの中央で起用され、セレソンにもカタールW杯直前に初招集され、そのままW杯の代表メンバーにも選出されました。

23-24シーズンも、リーグ戦では累積警告による出場停止1試合を除く全試合にスタメン出場し、DFリーダーとして、アッレグリ監督からも厚い信頼を勝ち得ています。

 

2023年12月には、ユベントスとの契約を2028年6月末まで延長しましたが、その中には5000万ユーロ(約82億円)の契約解除条項が付随されているようです。

高額な移籍金が必要になるブランスウェイトを逃した場合の代わりとして、マンチェスター・ユナイテッドブレーメルに注目しているようです。

 

年齢は決して若くないものの、ちょうど脂の乗った時期で、加入後すぐにDFリーダーとしての活躍も期待されます。

ユベントスとしても手放したくない存在であるブレーメルですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

得点力アップ

ミカエル・オリーズ(クリスタル・パレス/フランスU-21代表)

生年月日:2001年12月12日(22歳)
ポジション:RWG、OMF、RMF

右サイドや中央でボールを受け、カットインやドリブル突破でチャンスメイクしていく左利きのアタッカーです。

左足からのシュート精度の高さだけでなく、ボールコントロール技術の高さやパス精度の高さも併せ持ち、密集した場面での打開力も高いプレーヤーです。

 

マンチェスター・シティチェルシーの下部組織を経て、2015年にレディングの下部組織に加入し、2019年3月にトップチームデビューを果たし、20-21シーズンはチャンピオンシップで44試合に出場し、7得点12アシストを上げ、主力として活躍しました。

2021年夏にクリスタル・パレスに加入すると、21-22シーズンはプレミアリーグ26試合で2得点5アシスト、22-23シーズンもプレミアリーグ35試合で2得点10アシストを記録し、攻撃陣の中心的な存在として活躍してきました。

 

23-24シーズンはハムストリングの負傷により開幕は出遅れたものの、リーグ戦ではキャリアハイの10得点を上げており、得点力が大きく向上しました。

オリーズクリスタル・パレスと2027年6月末まで契約を結んでおり、クリスタル・パレスオリーズの契約解除金を6000万ポンド(約117億円)程度に設定しているようです。

 

現時点では、マンチェスター・ユナイテッド以外にも、パリ・サンジェルマンチェルシーオリーズ獲得に関心を示しているようです。

マンチェスター・ユナイテッドは、ワン=ビサカの譲渡も含めたオファーを提示して、移籍金を抑えて獲得を狙っているようです。

 

プレミアリーグ第36節マンチェスター・ユナイテッド戦では、2得点を決めるなど、圧巻のパフォーマンスを見せました。

RWGがパッとしなかったユナイテッドオリーズの得点力とチャンスメイク力が加われば、得点力アップにつながりますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ダニ・オルモ(ライプツィヒ/スペイン代表)

生年月日:1998年5月7日(26歳)
ポジション:OMF、LWG、RWG

足下の技術の高さ、パス精度とシュート精度の高さを併せ持つ攻撃的なMFであり、狭い局面も打開し、フィニッシュワークに繋げていきます。

中盤の高い位置や、トップ下をはじめ前線のポジションなら左右問わず対応できるユーティリティ性も兼ね備え、クラブまた代表では重宝されている存在です。

 

バルセロナの下部組織出身で、ディナモ・ザグレブを経て、2020年1月にライプツィヒに加入後、20-21シーズンはリーグ戦32試合で5得点10アシストを記録しました。

ここ数シーズンは、コンディション不良や怪我での離脱もあり、シーズン通しての活躍は出来ていませんが、ライプツィヒ初のタイトルとなるポカールの優勝にも貢献するなど、チームの中心として活躍しています。

 

23-24シーズンは開幕前のスーパーカップでバイエルン相手にハットトリックを決め、スペイン代表でも継続的に招集され、EURO2024の出場も期待されています。

ダニ・オルモライプツィヒとの契約は2027年6月末までとなっていますが、その中には、6000万ユーロ(約99億円)の契約解除条項が設定されているようです。

 

ダニ・オルモ獲得には、マンチェスター・ユナイテッド以外にも、バルセロナマンチェスター・シティレアル・マドリードなど、錚々たるビッグクラブが関心を示しています。

マンチェスター・ユナイテッドとしては、エリクセンだけでなく、ブルーノ・フェルナンデスも退団してしまえば、攻撃の組み立て役がおらず、創造性を兼ね備えるダニ・オルモはぜひとも手に入れたい存在です。

 

インサイドハーフやトップ下だけでなく、様々なポジションでも対応できるユーティリティ性がどのように発揮されるかも注目ですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

CMF

ジョアン・ネヴェス(ベンフィカ/ポルトガル代表)

生年月日:2004年9月27日(19歳)
ポジション:DMF、CMF

身長174㎝と決して屈強ではない体格でも、闘争心を前面に出し、球際の強さと素早い寄せで相手の攻撃の芽を潰していくDMFです。

サッカーIQの高さと非凡なパスセンスも併せ持ち、まだ10代ながらベンフィカの中盤の番人として君臨しています。

 

ベンフィカの下部組織出身で、2022年12月にトップチームデビューを果たすと、22-23シーズンはリーグ戦17試合に出場し、シーズン終盤はスタメンで起用されるようになりました。

23-24シーズンは開幕から主力として定着し、リーグ戦、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグを含め、ほとんどの公式戦でスタメン起用されています。

 

2023年10月にはポルトガル代表デビューも果たし、EURO2024の代表メンバー入りも期待されています。

ベンフィカ期待の逸材であるジョアン・ネヴェスに対して、マンチェスター・ユナイテッドだけでなく、バイエルン・ミュンヘンも獲得に関心を示しています。

 

ジョアン・ネヴェスベンフィカとの契約は、2028年6月末までとなっており、契約解除条項は1億2000万ユーロ(約193億8000万円)に設定されているようです。

ジョアン・ネヴェス自身も、23-24シーズン終了後の去就について、「来シーズンについては何も約束することは出来ない。」と明言を避けています。

 

ポルトガル代表の先輩であるブルーノ・フェルナンデスは、ジョアン・ネヴェスに対して「彼は最高のクオリティを持っている。…ぜひユナイテッドに迎えたいね。」とラブコールを送っています。

ポルトガルの未来を担うジョアン・ネヴェスは、頼れる偉大な先輩の下でプレーすることになるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アドリアン・ラビオ(ユベントス/フランス代表)

生年月日:1995年4月3日(29歳)
ポジション:CMF、DMF、LMF

190㎝近い身長に加え、足元の技術の高さと運動量を兼ね備え、攻守両面に高いパフォーマンスを見せる万能型のMFです。

中盤の複数のポジションで対応できるユーティリティ性もあり、派手な活躍はないものの、チームを支える重要な選手となっています。

 

2019年夏にパリ・サンジェルマンからユベントスにフリーで加入し、在籍5シーズンで公式戦211試合に出場し、主軸として活躍しています。

万能性の高さから、システムの変更にも対応でき、アッレグリ監督からの信頼も厚く、コンスタントに出場を重ねています。

 

2023年6月末までだったユベントスとの契約を1年延長して臨んだ23-24シーズンも、リーグ戦30試合以上に出場し、ゲームキャプテンを務める試合もありました。

とはいえ、ユベントスとの契約は23-24シーズン終了後に満了し、長期契約を望む選手側と、減俸と短期契約を望むクラブ側との隔たりなどもあり、交渉は平行線のままだと報じられています。

 

2023年夏の移籍市場でフリーでの獲得を狙っていたマンチェスター・ユナイテッドはこの夏の移籍市場で再びラビオ獲得を目指し、バイエルン・ミュンヘンも獲得に関心を示しているようです。

ラビオ加入が実現すれば、万能性の高さはもちろんのこと、経験値の高さも若手に還元させる働きも期待できます。

 

フリーで獲得できるということもあり、多くのクラブとの争奪戦に発展する可能性もありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

アーロン・ワン=ビサカ(元イングランドU-21代表)

生年月日:1997年11月26日(26歳)
ポジション:RSB
移籍先候補:クリスタル・パレス、インテル、アル・ナスル

身体能力の高さと、圧倒的な対人守備の強さを誇る守備的なRSBです。

これまでは攻撃性の低さが指摘されていたものの、近年は持ち味の対人守備の強さだけでなく、攻撃参加でも存在感を発揮しています。

 

2019年夏に移籍金4500万ポンド(約88億6000万円)でクリスタル・パレスから完全移籍で加入し、在籍5シーズンで公式戦190試合近くに出場しています。

加入当初はRSBの定位置を確保していましたが、21-22シーズンから攻撃的なサイドバックであるダロトが復帰すると、ベンチを温める試合も多くなりました。

 

それでも出場時は、圧倒的な対人守備能力を発揮し、世界トップレベルのウィンガーを抑え込んできました。

23-24シーズンは、ハムストリングの負傷による長期離脱もありましたが、RSBだけでなく、負傷者続出の緊急事態で起用されたLSBでも対応してきました。

 

2024年1月には、23-24シーズン終了後に満了する予定だった契約を1年延長しましたが、定位置確保に至っていない現状を受け、この夏での退団も噂されています。

2000万ポンド(約39億4000万円)の移籍金で古巣クリスタル・パレスへの復帰が有力視されている他、インテルサウジアラビアリーグへの移籍も取り沙汰されています。

 

定位置を争うライバルである攻撃的なダロトとの比較になり、指揮官の好むスタイルによって、ファーストチョイスも変わってきましたが、両者ともに切磋琢磨し、互いのウィークポイントを補う働きを見せてきました。

まだ26歳と若く、これからの成長も期待されますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ソフィアン・アムラバト(モロッコ代表)

生年月日:1996年8月21日(27歳)
ポジション:DMF、CMF、LSB
移籍先候補:フィオレンティーナ、ユベントス

“3つの肺を持つ男”と称される程の豊富な運動量を持ち、ピッチを縦横無尽に駆け回り、鋭い読みと激しいタックルで相手の攻撃の芽を潰していきます。

またカウンターの起点として、前線に正確なパスを供給するなど、パス精度の高さにも定評があり、モロッコ代表では不動のアンカーとして活躍しています。

 

2022年カタールW杯でアフリカ勢史上初のベスト4に進出したモロッコ代表の中心メンバーとして活躍し、所属していたフィオレンティーナでもカンファレンスリーグ準優勝に貢献するなど、チームの主軸として活躍していました。

22-23シーズンの活躍により、2023年夏の移籍市場での注目銘柄となっていたアムラバトでしたが、2023年夏の移籍市場終了間際に、マンチェスター・ユナイテッドへのローン移籍が決定しました。

 

加入当初はスタメン起用される試合も多かったですが、本来のボランチでの起用ではなく、慣れないLSBでの起用もありました。

さらに中盤戦にかけてはアフリカ・ネーションズカップ参加による離脱や、メイヌーの台頭により、ベンチに追いやられるようになりました。

 

アムラバトのローン契約には、2000万ユーロ(約32億円)+アドオン500万ユーロ(約8億円)の買取オプションが付随していますが、これを行使することなく、シーズン終了後にフィオレンティーナに戻ることが濃厚となっています。

ローン元のフィオレンティーナとの契約も2025年6月末までと残り1年を切ろうとしており、フィオレンティーナとしても売却を進めていく可能性も高く、ユベントスが獲得に関心を示していると報道されています。

 

カタールW杯でのパフォーマンスをユナイテッドでは見せることは出来ませんでしたが、24-25シーズンはどこでプレーすることになるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

クリスティアン・エリクセン(デンマーク代表)

生年月日:1992年2月14日(32歳)
ポジション:CMF、OMF、LMF
移籍先候補:ガラタサライ、ブレントフォード

類まれなるパスセンスと正確なボールコントロールを武器に、司令塔としてチームの攻撃を組み立ててきたデンマーク代表の攻撃的MFです。

EURO2020ではピッチに倒れこみ、一時命の危機に瀕しましたが、その後トップレベルの舞台に復帰し、現在にいたっています。

 

EURO2020で倒れた後、当時所属していたインテルではICD(植え込み型除細動器)を装着してのプレーが認められず、契約解除し2022年1月にブレントフォードに加入しました。

ブレントフォードではわずか半年間のプレーだったものの、11試合に出場し、1得点4アシストを記録し、トップレベルでプレーできることを証明しました。

 

2022年夏にマンチェスター・ユナイテッドに3年契約で加入し、リーグ戦ではチーム最多タイの8アシストを記録し、組み立て役として欠かせない存在となりました。

しかし23-24シーズンは、メイヌーの台頭により、中盤戦以降はベンチを温める日々が続いています。

 

序列が下がったエリクセンに対して、冬の移籍市場ではガラタサライへの移籍も噂されましたが実現せず、この夏で本格的に獲得に動いてくるのではないかとされています。

また復活のキッカケとなったブレントフォードトーマス・フランク監督も「クリスティアンが望むなら大歓迎だよ。」と古巣復帰を歓迎するコメントを出しています。

 

マンチェスター・ユナイテッドとの契約は2025年6月末まで残っていますが、メイヌーの勢いに押され、この夏で退団となってしまうのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アントニー(ブラジル代表)

生年月日:2000年2月24日(24歳)
ポジション:RWG、LWG
移籍先候補:サウジアラビアリー

右サイドを主戦場にし、卓越したテクニックを駆使したドリブル突破でカットインし、左足のシュートでゴールを狙っていくアタッカーです。

2020年7月にサンパウロからアヤックスに加入し、テン・ハーグ監督の下、約2シーズンで公式戦通算57試合で18得点14アシストを記録しました。

 

そして2022年夏の移籍市場終了間際に、移籍金8500万ポンド(約137億円)でマンチェスター・ユナイテッドに加入し、再びテン・ハーグ監督の下でプレーすることになりました。

加入直後はデビュー戦から3試合連続でゴールを決めるなど活躍しましたが、その後は怪我での離脱もあり、好不調の波が激しく、22-23シーズンはリーグ戦25試合で4得点2アシストに終わりました。

 

23-24シーズンに入ってすぐ、元恋人へのDV疑惑が報じられ、約1ヵ月の戦線離脱後復帰を果たしたものの、リーグ戦わずか1得点と、移籍金に見合ったパフォーマンスを見せることは出来ていません。

得点の少なさに加え、縦への突破がほとんどなく、カットインしてから左足のシュートがパターン化されており、CF陣との連携で問題があるとの指摘も上がっています。

 

2023年3月以降、ブラジル代表からも遠ざかり、コパ・アメリカのブラジル代表メンバーも落選してしまいました。

ジム・ラトクリフ会長も、補強費用捻出のため、アントニーの放出も検討し、サウジアラビアリーグへ売り込んでいるとも報じられています。

 

24-25シーズンはゴールで結果を残すことに期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

マーカス・ラッシュフォード(イングランド代表)

生年月日:1997年10月31日(26歳)
ポジション:LWG、CF、RWG
移籍先候補:パリ・サンジェルマン

マンチェスター・ユナイテッド生え抜きで、現在チームでは背番号10を付け、名実ともにユナイテッドの顔の一人となっているストライカーです。

フィジカルと身体能力の高さを活かした突破で、カウンター攻撃では相手チームの脅威となり、幾度となくゴールを陥れてきました。

 

2016年2月に、18歳でトップチームデビューを果たして以降、在籍約8シーズン半で公式戦400試合以上出場しています。

プレミアリーグでも、2018-19シーズンから3シーズン連続で二桁得点を記録し、エースとして活躍してきました。

 

2021-22シーズンはリーグ戦4得点とブレーキがかかりましたが、22-23シーズンはリーグ戦チームトップの17得点を決め、シーズン終了後に2028年6月末までの契約延長を勝ち取りました。

契約延長を勝ち取り、今後もエースとしての活躍も期待されていた23-24シーズンですが、リーグ戦では二桁得点に届かず、低調なパフォーマンスに終わっています。

 

2024年1月には、体調不良によりトレーニングも欠席していた中、北アイルランドのナイトクラブに立ち寄っていたという規律違反の問題も報じられました。

ピッチ上で結果も残せないだけでなく、ピッチ外でも問題を起こし、定位置だったLWGには、期待の逸材ガルナチョの台頭という明るい話題もあり、かつてほどラッシュフォードも重要度が高い選手ではなくなってきています。

 

そんな中、エムバぺ退団が決まったパリ・サンジェルマンが、その穴埋めとしてラッシュフォード獲得に乗り出しているようです。

パリ・サンジェルマンラッシュフォード獲得のために、移籍金7500万ポンド(約142億円)を用意しているとも報じられています。

 

契約延長後、期待を裏切った23-24シーズンを最後に、ラッシュフォードは下部組織から在籍したユナイテッドを離れてしまうのか、今後の動向に注目です。

 

 

アントニー・マルシャル(元フランス代表)

生年月日:1995年12月5日(28歳)
ポジション:CF、LWG、RWG
移籍先候補:インテル、フェネルバフチェ、マルセイユ、サウジアラビアリーグ

細かいテクニックを駆使したドリブルとシュート精度の高さを武器に、アンリ2世”とも呼ばれ、大きく期待を集めてきたストライカーです。

2015年9月に当時10代の選手に対しては史上最高額となる移籍金6000万ユーロ(約72億円)でモナコからマンチェスター・ユナイテッドに加入しました。

 

加入した2015-16シーズンはプレミアリーグで31試合に出場し、11得点を記録し、一気にユナイテッドのエースストライカーとなると思われました。

しかし、2016-17シーズンからのモウリーニョ監督体制ではイブラヒモビッチの存在もあり、出場機会が減少し、2シーズン連続でリーグ戦二桁得点に届きませんでした。

 

その後2019-20シーズンでリーグ戦32試合で17得点と持ち直しましたが、ここ数シーズンは故障離脱を重ね、ベンチが定位置となり、移籍金に見合った活躍を見せるには至っていません。

23-24シーズンもホイルンドの加入もあり、ベンチスタートがメインとなり、2023年12月のリーグ戦第16節ボーンマス戦以降、ベンチ入りすら出来ていません。

 

ユナイテッドマルシャルとの契約は2024年6月末までとなり、1年の延長オプションも付いていますが、1300万ユーロ(約18億2000万円)という高額な年俸と稼働率の悪さから、契約更新することなく、シーズン終了後の退団が有力視されています。

当初は期待も大きかったマルシャルですが、2019-20シーズン以降は、怪我に泣かされてしまいました。

24-25シーズン、マルシャルはどこでプレーすることになるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2024年夏のマンチェスター・ユナイテッドの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

さらなる躍進を狙った2年目のテン・ハーグ政権でしたが、負傷者続出、主力や新戦力の不調、そして監督の求心力低下と、負の連鎖に悩まされてしまいました。

ただ、ガルナチョメイヌーといった若手が台頭し、主軸として定着し始めたという明るい話題もありました。

 

ここ数シーズンのマンチェスター・ユナイテッドは、移籍市場で大幅な入れ替えが行われていますが、こうした若手たちを軸としつつ、適材適所の補強を行い、復権に少しでも近づいて欲しいですね。

新生レッド・デビルズの誕生のために、新しく共同オーナーに就任したジム・ラトクリフ卿が2024年夏の移籍市場でどんな動きを見せるのか、注目です!

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

いつもありがとうございます!

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