シュツットガルト2024夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

シュツットガルトファンの皆さん、こんにちは。

 

1893年に創設され、ブンデスリーガ優勝3回、ポカール優勝3回の実績を誇る古豪シュツットガルト

フィリップ・ラームマリオ・ゴメスサミ・ケディラアントニオ・リュディガーといったドイツ代表のメンバーもシュツットガルトでのプレーを経て、大きく飛躍しました。

 

また岡崎慎司酒井高徳細貝萌浅野拓磨遠藤航ら、多くの日本人選手がプレーし、23-24シーズンも伊藤洋輝原口元気チェイス・アンリが在籍していました。

しかし近年は2度の2部落ちを経験し、22-23シーズンは残留プレーオフでかろうじて残留を決めるなど、苦しい戦いが続いていました。

 

23-24シーズン開幕前も、遠藤航ソサを放出し、苦戦が予想されていましたが、2023年4月に就任したセバスティアン・ヘーネス監督の下、予想を大きく裏切る快進撃を見せます。

リーグ戦では第3節から6連勝とスタートダッシュを切り、上位戦線に食い込むと、後半戦もその勢いは衰えることなく、ドルトムントバイエルンにも勝利し、リーグ2位でフィニッシュし、チャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。

 

決してビッグネームはいないものの、ギラシの大爆発や、若手や新戦力のブレイクもあり、今までにない充実したシーズンとなりました。

バイエルンへの引き抜きも噂されていたヘーネス監督も2027年6月末まで契約を延長し、24-25シーズンはチャンピオンズリーグ参戦もあり、勢いを保てるかどうか、注目が集まります。

 

ということで今回は、23-24シーズンのブンデスリーガで2位フィニッシュし、24-25シーズンもブンデスリーガでの上位争いが期待されるシュツットガルトの2024年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

 

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

〈加入〉

pos. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)
GK シュテファン・ドルリャチャ 25 ディナモ・ドレスデン 完全移籍(フリー、3年契約)
DF ジェフ・シャボー 26 ケルン 完全移籍(400万€、4年契約)
  ラモン・ヘンドリクス 22 フェイエノールト 完全移籍(70万€、4年契約)
  フランス・クレツィヒ 21 バイエルン・ミュンヘン ローン(2025年6月末まで)
MF ファビアン・リーダー 22 レンヌ ローン(2025年6月末まで)
  ヤニック・カイテル 24 フライブルク 完全移籍(フリー、4年契約)
FW ニック・ヴォルテマーデ 22 ブレーメン 完全移籍(フリー、4年契約)
  ジャスティン・ディール 19 ケルン 完全移籍(フリー、5年契約)

 

 

ジェフ・シャボー(ケルン/元ドイツU-21代表)

生年月日:1998年2月12日(26歳)
ポジション:CB

身長195㎝の高さと屈強なフィジカルを活かした対人の強さに自信を持ち、アグレッシブな守備を見せるCBです。

利き足の左足から、精度の高いパスを供給するなど、ビルドアップ面での貢献度の高さも見られます。

 

ニュルンベルクフランクフルトライプツィヒの下部組織に在籍しつつも、ドイツではプロデビューせず、2017年8月にオランダのスパルタ・ロッテルダムでプロデビューを果たしました。

その後、フローニンゲンでプレーし、2019-20シーズン以降はサンプドリアスペツィアなど、セリエAでキャリアを積み重ねていき、オランダ、イタリアと異国でキャリアを重ねてきたシャボーは、2022年1月にケルンに加入し、ようやくブンデスリーガデビューを飾りました。

 

ケルン加入後は、在籍2シーズン半で公式戦61試合に出場し、23-24シーズンはリーグ戦32試合にスタメン起用されました。

残念ながら、所属するケルンはリーグ17位に終わり、2部降格となったものの、パワフルかつアグレッシブな守備で個人としてインパクトを与えたシャボーは、2024年5月25日にシュツットガルトへの加入が発表されました。

シャボーは加入に際し、「新しい挑戦が待ちきれないよ。」とコメントし、新天地での意気込みを表しています。

 

同じ左利きのCBとして、伊藤の穴埋めだけでなく、ザガドゥとの屈強なCBコンビの形成にも期待したいですね。

 

 

ファビアン・リーダー(レンヌ/スイス代表)

生年月日:2002年2月16日(22歳)
ポジション:OMF、CMF

広い視野やポジショニングセンスの高さを活かし、中盤でボールを受け、左足からの精度の高いパスを供給し、チャンスメイクしていくスイス代表期待の若手MFです。

守備面でもデュエルの強さや粘り強さを見せ、攻撃的な位置だけでなく、ボランチでもプレーするなど、幅を広げています。

 

母国スイスの名門ヤングボーイズの下部組織で育ち、2020年10月にトップチームデビューを果たしました。

2021-22シーズンには、リーグ戦30試合に出場し、2得点8アシストを記録しただけでなく、チャンピオンズリーグでもマンチェスター・ユナイテッドからゴールを奪うなど、目ざましい活躍を見せました。

2023年8月にレンヌに完全移籍し、23-24シーズンはリーグ戦15試合、ヨーロッパリーグ4試合に出場しています。

 

各年代のスイス代表を経験し、2022年カタールW杯直前にA代表に初招集され、そのまま代表メンバー入りし、EURO2024の代表メンバーにも選出されました。

母国スイスではそのプレースタイルから、ジャカ(現レバークーゼン)の後継者候補としても期待されており、シュツットガルトは1年ローンでリーダーを獲得することに成功しました。

加入に際しリーダーは、「自分のクオリティと経験を活かして、この先のチャレンジに挑むチームを助けたい」とコメントしています。

 

加入1年目のレンヌでは定位置確保には至りませんでしたが、シュツットガルトでの1年で自身のポテンシャルを開花させることが出来るのか、注目です。

 

 

〈退団〉

pos. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
GK フロリアン・ショック 23 未定 契約満了
DF 伊藤 洋輝 25 バイエルン・ミュンヘン 完全移籍(2350万€、4年契約)
MF ロベルト・マッシモ 23 グロイター・フュルト 完全移籍(フリー)
  リリアン・エグロフ 21 未定 契約満了
  原口 元気 33 未定 契約満了
  マフムード・ダフード 28 ブライトン ローン契約満了
  ラウリ・ウルリヒ 19 ウルム ローン(2025年6月末まで)
FW ファン・ホセ・ぺレア 24 チューリッヒ ローン(2025年6月末まで)

 

 

伊藤 洋輝(日本代表)

生年月日:1999年5月12日(25歳)
ポジション:CB、LSB、DMF

スピードを活かしたカバーリングの速さや読みの鋭さで、相手の攻撃の芽を摘み、シュツットガルトの最終ラインを引き締めてきた日本代表の左利きCBです。

自身の持ち味である左足からの高精度のロングフィードを前線に供給し、最後方からチャンスメイクしていくなど、攻撃面でも大きく貢献する活躍を見せてきました。

 

2021年夏に当時J2のジュビロ磐田からシュトゥットガルトに加入すると、瞬く間に主力に定着し、3バックの左、もしくは4バックの中央で起用され、リーグ戦29試合に出場、その後もシュツットガルトのDFラインの主軸として定着し、在籍3シーズンで公式戦97試合に出場してきました。

23-24シーズンは、CBだけでなくLSBとしても起用され、左サイドを駆け上がり、ギラシウンダブへのピンポイントクロスを供給し、得点につながる活躍を見せていました。

 

シュツットガルト躍進の立役者の一人に挙げられ、ブンデスリーガ屈指のCBの評価を得た伊藤に対しては、国内外の強豪クラブから関心が寄せられてきました。

そんな中、6月13日、12シーズンぶりの無冠に終わり、ヴァンサン・コンパニ新監督の下、立て直しを図るバイエルン・ミュンヘンの獲得第一号として、電撃加入が決定。

 

3バックや4バック両方に対応でき、サイドバックもこなせるユーティリティ性の高さや、何よりも左足からのパス精度の高さによるビルドアップ面での貢献度の高さもあり、コンパニ新監督の評価も高いようです。

しかしバイエルン・ミュンヘンの上層部は、伊藤のビッグゲームでの経験値の少なさを不安視しているという報道も出ています。

シュツットガルトでトップクラスのCBに成長し、世界有数のビッグクラブであるバイエルン・ミュンヘンでは、そんな不安の声を吹き飛ばす活躍にも期待したいですね。

 

 

原口 元気(元日本代表)

生年月日:1991年5月9日(33歳)
ポジション:OMF、LWG、CMF

スピードに乗り、技術の高さを前面に出したドリブル突破だけでなく、豊富な運動量を駆使し、攻守の切り替えの速さも見せ、攻守両面で躍動していた元日本代表のアタッカーです。

近年はサイドからインサイドハーフでの起用が主となり、ハードワークとフィジカルコンタクトの強さでチームを支えてきました。

 

浦和レッズの下部組織で育ち、2008年5月に17歳14日で公式戦デビューを飾り、翌2009シーズンはJ1リーグで32試合に出場しました。

その後は指揮官との衝突など素行不良の面もあったものの、チームの主軸として活躍し、2013シーズンはリーグ戦11得点を上げ、2014年夏にヘルタ・ベルリンに移籍しました。

ドイツでは、1部だけでなく、2部でのプレーも経験しましたが、ヘルタ・ベルリンデュッセルドルフハノーファーウニオン・ベルリンと渡り歩き、2023年冬にシュツットガルトに加入しました。

 

シュツットガルト加入直後は、インサイドハーフのスタメンとして起用されていましたが、ヘーネス監督就任後は控えに降格してしまい、23-24シーズンは公式戦わずか3試合の出場にとどまりました。

シュツットガルトとの契約も23-24シーズン終了後に満了し、契約更新せず、フリーでの退団となっています。

 

新天地候補には、デュッセルドルフ浦和レッズなどが挙げられています。

ドイツでのプレーを続けるのか、それともJリーグ復帰となるのか、原口の今後の動向に注目です。

 

 

補強ポイント

シュツットガルトの2024年夏の移籍市場での補強ポイントとして、

  1. DFラインの整備
  2. 攻撃陣の再編

が挙げられるでしょう。

 

 

DFラインの整備

まず補強ポイントの筆頭に挙げられるのは、DFラインの整備になるでしょう。

 

既に伊藤バイエルン・ミュンヘンに移籍し、アントンドルトムント移籍も有力視されています。

CBはザガドゥを軸に、新加入のシャボーステルギウルーオも控えていますが、もう一つ層を厚くしておきたいところです。

またサイドバックのバックアッパーも確保しておきたいところです。

 

 

攻撃陣の再編

次に、補強ポイントに挙がるのは攻撃陣の再編になるでしょう。

 

23-24シーズン躍進の原動力となったエースストライカーのギラシにはビッグクラブからの関心が多く寄せられ、移籍の可能性が高くなっています。

またウンダフの完全移籍に漕ぎつけるかどうかも微妙な状況となっており、得点源となる二枚看板が抜けると大きな戦力ダウンとなってしまいます。

 

ギラシウンダフのどちらかの退団は避けられないとして、チーム力を落とさないためにも新たなアタッカーの獲得が求められるでしょう。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

DFラインの整備

フランス・クレツィヒ(バイエルン・ミュンヘン/ドイツU-20代表)

生年月日:2003年1月14日(21歳)
ポジション:LSB、CMF、LMF

豊富な運動量と果敢な攻め上がりで左サイドを駆け上がり、チャンスメイクしていくバイエルン・ミュンヘン期待の有望株です。

足元の技術の高さや視野の広さもあり、サイドだけでなく中央でプレーすることもあります。

 

2017年7月にバイエルン・ミュンヘンの下部組織に入り、22-23シーズンはバイエルン・ミュンヘンⅡで地域リーグ(4部相当)32試合に出場し、主軸として活躍しました。

23-24シーズン開幕前はトップチームに帯同し、プレシーズンマッチのリバプール戦では決勝ゴールを決めるなどアピールし、リーグ戦第5節ボーフム戦でブンデスリーガデビューを飾りました。

その後、シーズン中盤まで公式戦7試合に出場しましたが、経験を積ませるために2024年冬の移籍市場でオーストリア・ウィーンへの半年ローンに駆り出されています。

 

ローン先のオーストリア・ウィーンでは、3-4-3のLWBまたCMFとして起用され、リーグ戦14試合にスタメン出場と主軸として活躍しました。

そんな中、シュツットガルトクレツィヒ獲得に向けて動き出しており、500万ユーロ(約8億6000万円)の買取オプション付きの1年間のローン移籍でクラブ間で合意に達していると報道されています。

またこの契約の中には、バイエルン・ミュンヘンの買い戻しオプションも付随しているようです。

 

シュツットガルトとしては、ミッテルシュタットのバックアッパーとして申し分ない存在を確保しただけでなく、中盤での起用も見込め、層を厚くすることが出来るでしょう。

ヘーネス監督の下、ブレイクにも期待が集まるクレツィヒですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

攻撃陣の再編

鈴木 唯人(ブレンビー/日本代表)

生年月日:2001年10月25日(22歳)
ポジション:CF、OMF

ファーストタッチの巧さと、技術の高さと推進力の強さを前面に出したドリブルで相手ゴールに迫っていくアタッカーです。

メインはCFとしつつも、2列目や両ウィングなど、攻撃的なポジションならどこでも対応できるユーティリティ性もあります。

 

市立船橋高から2020年に清水エスパルスに加入し主軸として活躍すると、2023年1月にはストラスブールにローン移籍で加入し、23-24シーズンからはデンマークを代表する名門クラブの1つであるブレンビーに完全移籍で加入しました。

シーズン開幕当初はベンチスタートが続いたものの、後半戦に差し掛かるにつれスタメンで結果を残し、デンマーク・ス―ペルリーガ上位ラウンドでは10試合全てにスタメン起用され、4得点6アシストと攻撃の軸としてチームを牽引しました。

 

チームは惜しくもデンマークリーグの優勝を逃したものの、優勝がかかった終盤戦の活躍により、欧州各国の強豪クラブが鈴木獲得に関心を示すようになっています。

 

鈴木ブレンビーとの契約は2027年6月末まで残っており、移籍金は1500~2000万ユーロ(約25億~33億3000万円)が見込まれています。

鈴木獲得には、シュツットガルト以外にも、リバプールミランアヤックストッテナムなどが関心を示していると報じられています。

U-23日本代表では中心的な存在であり、大岩監督からも厚い信頼を寄せられ、パリ・オリンピックでの活躍も期待されていて、成長が楽しみな選手です。

 

鈴木加入が実現すれば、二列目のどこでも対応できるユーティリティ性の高さも重宝され、攻撃力を維持できる存在となるでしょう。

シュツットガルトに新たな日本人選手加入となるか、今後の動向に注目です。

 

 

セミフ・クルチソイ(ベジクタシュ/トルコ代表)

生年月日:2005年8月15日(18歳)
ポジション:CF、WG

身長178㎝とCFとしては小柄な部類に入るものの、重心の低いドリブルとフィジカルコンタクトの強さを見せ、そのプレースタイルから“トルコのアグエロ”とも評されています。

アルダ・ギュレル(レアル・マドリード)、ケナン・ユルディズ(ユベントス)と同じ2005年生まれとして、今後のトルコ代表の主軸を担う存在と期待を寄せられています。

 

母国トルコを代表する名門ベジクタシュの下部組織で育ち、2023年2月に17歳6ヵ月でトップチームデビューを果たしました。

23-24シーズンは開幕戦に出場したものの、中盤戦まではベンチを温める日々が続いていましたが、2024年に入ってからはスタメンで起用されるようになり、リーグ戦23試合で11得点を上げました。

トルコ代表のアンダーカテゴリーでは主軸として活躍し、A代表にはEURO2024直前に初招集され、そのままEURO2024の代表メンバーに選出されています。

 

実質1年目のシーズンながら、いきなりチームのトップスコアラーになるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いを見せているクルチソイに対して、シュツットガルトが獲得に関心を示しているようです。

所属するベジクタシュも、2024年1月にクルチソイとの契約を2028年6月末まで延長し、移籍金としてクラブレコードとなる2500万ユーロ(約43億円)以上を要求する姿勢のようです。

シュツットガルト以外に、アーセナルクリチソイ獲得に関心を示しているとの情報もあります。

 

シュツットガルトとしては、新たなストライカー候補として加入を期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ニクラス・フュルフルク(ドルトムント/ドイツ代表)

生年月日:1993年2月9日(31歳)
ポジション:CF

身長189㎝の強靭なフィジカルを活かし、前線で起点となり、ポストプレーや味方を生かす動きを見せるだけでなく、シュート技術の高さもあり、様々なゴールパターンを持つ典型的な9番タイプのストライカーです。

ドイツ代表には29歳でデビューと遅咲きですが、カタールW杯に続き、EURO2024の代表メンバーにも選出され、存在感を出しています。

 

ブレーメンの下部組織出身で、2012年1月にトップチームデビューを果たしましたが、なかなか出場機会を得ることは出来ず、グロイター・フュルトニュルンベルクハノーファーを経て、2019年7月にブレーメンに復帰しました。

20-21シーズン以降はチームの主軸として活躍し、22-23シーズンはリーグ戦28試合に出場し、16得点を上げ、リーグ得点王に輝きました。

2023年夏の移籍市場終了間際に、ドルトムントへの電撃加入が決まり、1トップの主軸を張り、リーグ戦31試合で12得点を上げ、チャンピオンズリーグでも12試合で3得点を上げました。

 

EURO2024でも、グループステージ最終節のスイス戦で起死回生の同点ゴールを決めるなど、大活躍しているフュルクルクに対して、シュツットガルトギラシの後釜として関心を寄せているようです。

ドルトムントとの契約は2026年6月末まで残っているものの、年齢も30代に入り、ギラシドルトムント加入が実現すれば、フュルクルクにも何らかの動きがあるかもしれません。

 

シュツットガルトとしては、今までの補強パターンとは少し異なるものの、チャンピオンズリーグに参戦することもあり、経験値のある選手も確保しておきたいところでしょう。

ドルトムントシュツットガルトとの2クラブ間で、CFの入れ替えはあるのか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

ヴァルデマール・アントン(ドイツ代表)

生年月日:1996年7月20日(27歳)
ポジション:CB、DMF、RSB
移籍先候補:ドルトムント、レバークーゼン

190㎝近い身長と強靭なフィジカルで、相手の攻撃を跳ね返していき、危機察知能力の高さやカバーリング範囲の広さも兼ね備えるCBです。

 

23-24シーズンのブンデスリーガ2位と躍進したシュトゥットガルトでの活躍もあり、2024年3月にドイツ代表デビューを飾り、そのままEURO2024の代表メンバーにも選出されました。

ハノーファーの下部組織で育ち、2016年7月にトップチームデビューを果たし、CBやRSBなど守備のマルチロールとして活躍し、在籍4シーズン半で公式戦137試合に出場しました。

2020年夏にシュトゥットガルトに加入すると、CBでのプレーを主にしつつ、3バックと4バックを併用するチームのスタイルにも対応し、最終ラインの要として活躍しています。

 

23-24シーズンは、リバプールに移籍した遠藤航からキャプテンマークを引き継ぎ、リーグ戦33試合に出場し、チーム躍進の原動力になりました。

クラブでの活躍だけでなく、EURO2024のメンバー入りなど、一気にブンデスリーガ屈指のCBに成長したアントンに対して、フンメルス退団によりCB獲得が急務となったドルトムントが獲得に向けて動き出しているようです。

 

アントンシュトゥットガルトとの契約は、2027年6月末まで残っているものの、2250万ユーロ(約38億3000万円)の契約解除条項が設定されているとされ、ドルトムントはそれを行使しての獲得を目ざしているようです。

ファブリツィオ・ロマーノ氏による報道でも、既に獲得を決定的なものとし、正式発表を待つのみだとされています。

 

ドルトムントとしては、守備能力の高さはもちろんのこと、シュツットガルトでキャプテンを務めていたこともあり、求心力の高さも発揮して、フンメルスの穴を埋めることを期待しているでしょう。

シュトゥットガルトとしては、伊藤洋輝だけでなく、アントンまで失うとなるとDFラインは1からの再編となりますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

サイラス・カトンパ・ムブンパ(コンゴ民主共和国代表)

生年月日:1998年10月6日(25歳)
ポジション:RWG、RMF、CF
移籍先候補:フラム、ビジャレアル、オセール

爆発的なスピードと細かいテクニックを駆使したドリブルで右サイドを一気に駆け上がり、相手ゴールに迫っていくコンゴ民主共和国代表のアタッカーです。

守備面でも、自慢のスピードと相手FWとの駆け引きで上手くボールを奪っていくなど、献身性の高さも見られます。

 

母国コンゴ民主共和国の首都キンシャサのユースチームでキャリアをスタートし、2017年にフランスのオリンピック・アレスのユースチームに入団しました。

その後パリFCのユースチームに入り、2018年8月にトップチームデビューを果たすと、2018-19シーズンのリーグ・ドゥで32試合に出場し11得点を上げ、いきなり主軸として活躍しました。

 

その活躍が評価されて、2019年8月にシュツットガルトに加入し、在籍5シーズンで公式戦131試合に出場し、35得点21アシストを記録しています。

加入2年目の20-21シーズンには、リーグ戦11得点を上げるなど、チームの攻撃の主軸となっていたサイラスですが、2021年は十字靭帯断裂の大怪我や、偽名を用いたことによる出場停止もあり、ほとんどプレーすることは出来ませんでした。

 

そして23-24シーズンは、レヴェリングの加入によりベンチスタートの試合が多くなり、リーグ戦27試合に出場し5得点を上げたものの、スタメン起用はわずか8試合にとどまりました。

シュツットガルトとの契約は2026年6月末まで残っているものの、この状況を受けて、この夏の移籍市場で退団する可能性も高くなっています。

 

移籍先としては、フラムビジャレアルオセールなど、欧州各国のクラブの名前が挙がっています。

爆発的なスピードを武器とするサイラスはどんな決断をするのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

クリス・フューリッヒ(ドイツ代表)

生年月日:1998年1月9日(26歳)
ポジション:LWG、RWG、ST
移籍先候補:バイエルン・ミュンヘン、チェルシー、トッテナム

足元の技術の高さを活かした切れ味鋭いドリブルから、カットインしてのシュートやクロスなど様々なパターンでチャンスメイクしていく技巧派アタッカーです。

 

ナーゲルスマン監督体制での初試合となる2023年10月のアメリカ戦で代表初招集とデビューを果たし、EURO2024のドイツ代表メンバーにも名を連ねています。

シャルケドルトムントの下部組織に在籍していたものの、トップチームでのデビューはなく、2017年12月に当時所属していたケルンでトップチームデビューを飾りました。

その後一度はドルトムントに復帰したものの、出場機会はなく、2020年8月に2部のパーダーボルンに加入し、2021年7月にシュツットガルトに加入しました。

シュツットガルト加入後在籍3シーズンで、公式戦104試合に出場し、23-24シーズンはリーグ戦34試合で8得点7アシストを上げ、チームの2位フィニッシュに大きく貢献しました。

 

2024年2月にはシュツットガルトとの契約を2028年6月末まで延長したヒューリッヒですが、その契約の中には2350万ユーロ(約40億円)の契約解除条項が含まれているようです。

この契約解除条項の存在もあり、バイエルン・ミュンヘンチェルシートッテナムなどがヒューリッヒ獲得に関心を示しているようです。

 

シュツットガルトで攻撃陣の中心的な存在として活躍し、EURO2024の代表メンバー選出など、一気にステップアップしたヒューリッヒですが、ビッグクラブ移籍となるのか、今後の動向に注目です。

 

 

セール・ギラシ(ギニア代表)

生年月日:1996年3月12日(28歳)
ポジション:CF、LWG
移籍先候補:ドルトムント、アーセナル、チェルシー、ミラン

身長187㎝のフィジカルの強さや身体能力の高さだけでなく、DFラインとの駆け引きの巧さやポジショニングの巧さも光るストライカーです。

 

フランス出身で、フランス代表のアンダー世代の代表経験もあり、フル代表は両親の祖国であるギニア代表を選択し、2022年3月にデビューを果たしています。

2013年10月にフランス2部のスタッド・ラヴァルでプロデビューを果たし、その後リールオセールケルンアミアンとドイツとフランスを行き来し、2020年8月にレンヌに加入しました。

 

レンヌでは在籍2シーズンで公式戦81試合に出場し、25得点4アシストを記録し、その活躍が認められ2022年夏の移籍期間終了間際にシュトゥットガルトに1年のローン移籍で加入しました。

22-23シーズン、シュトゥットガルトはブンデスリーガ残留争いに巻き込まれたものの、ギラシはチームトップのリーグ戦11得点を記録し、リーグ終盤戦は4試合連続で得点するなど、残留に大きく貢献しました。

23-24シーズンは、シーズン開幕から試合数を上回るペースで得点を量産し、その後も大きくペースを落とすことなく、ブンデスリーガ28試合で28得点を上げ、チームの躍進の原動力となりました。

 

しかし、ギラシシュトゥットガルトとの契約には、1800万ユーロ(約30億4000万円)の契約解除条項があり、多くのビッグクラブの注目の的となっています。

報道では、ドルトムントへの移籍をギラシは決断したとされ、細かい条件面の調整を経て、正式発表を待つのみだとされています。

躍進の原動力となったギラシの退団は大きいですが、ドルトムントのCF陣の動向も含め、今後の動向に注目です。

 

 

デニス・ウンダフ(ドイツ代表)

生年月日:1996年7月19日(27歳)
ポジション:CF、ST、OMF
移籍先候補:ブライトン復帰

嗅覚と得点感覚に優れたストライカーで、動き出しが上手く、スペースを作り出し、ボールを受け、得点を奪っていきます。

チャンスメイク能力も高く、当たり負けしないフィジカルの強さや献身的にプレスを仕掛けていくなど、攻守における貢献度の高さも光ります。

 

ドイツでは3部や4部でのプレーが中心だったものの、2020年7月にユニオン・サンジロワーズに加入すると、20-21シーズンはベルギー2部リーグで26試合に出場し17得点を上げました。

そして1部に昇格した21-22シーズンは、リーグ戦33試合で25得点10アシストを記録し、ベルギーリーグの得点王に輝きました。

 

2022年冬にブライトンと4年半契約を結び、22-23シーズンはブライトンでプレーしましたが、リーグ戦22試合で5得点と不本意な結果に終わり、2023年8月にシュツットガルトに1年間のローンで加入しました。

自身初のブンデスリーガでのプレーとなった23-24シーズンは、ギラシと2トップを組んだり、二列目でプレーするなど、幅広く活躍し、リーグ戦30試合に出場し、18得点10アシストを記録しました。

また2024年3月にはドイツ代表に初招集され、EURO2024の代表メンバーにも選出されました。

 

シュツットガルトウンダフのローン契約に含まれている買取オプションを行使する方針のようですが、現時点では正式発表はなく、一旦契約満了となりブライトン復帰となります。

23-24シーズンはザンクト・パウリで指揮を執り、ブライトンの新指揮官に就任したファビアン・ヒュルツェラー監督も、同胞のウンダフブライトン残留を希望しているようです。

 

シュツットガルトとしては、推定2000万ユーロ(約34億円)とされる買取オプションの額を支払えるかに焦点が集まりますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2024年夏のシュツットガルトの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

23-24シーズン終了直後から積極的に選手を獲得していくなど、比較的活発な動きを見せているシュツットガルトですが、伊藤バイエルンに引き抜かれ、アントンギラシの移籍も有力視されるなど、主力流出によるチーム力低下も懸念されています。

24-25シーズンはチャンピオンズリーグ出場もあるため、いつもとは少し異なる移籍市場での動きになるかもしれませんが、基本的に低コストで獲得した選手を主軸に成長させ、売りに出すというサイクルは大きく変わらないでしょう。

 

ウンダフミッテルシュタットニューベルなど2023年夏の移籍市場で獲得した新戦力は大当たりしましたが、2024年夏の移籍市場では、どんな原石を獲得するのか、シュツットガルトの動向にも注目です!

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

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