アストン・ヴィラ2024夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

ヴィランズの皆さん、こんにちは。

 

開幕当初はリーグ降格圏に沈んでいたものの、ウナイ・エメリ監督就任後は降格圏から一気に巻き返し、リーグ戦7位でフィニッシュし、カンファレンスリーグ出場権を獲得した22-23シーズン。

23-24シーズンもその勢いは衰えることなく、縦への速い攻撃と粘り強い守備をチームスタイルとして、上位陣と互角に戦い抜きました。

 

特に第15節マンチェスター・シティ戦では22本のシュートを浴びせるなど、王者を圧倒する戦いぶりを見せ、2位のアーセナルにもシーズンダブルを浴びせました。

リーグ戦では中盤戦以降はTOP5圏内を維持し、終始安定した戦いぶりを見せ、リーグ戦4位でフィニッシュし、1982-83シーズン(前身のチャンピオンズカップ)以来、42シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。

 

しかしカンファレンスリーグでは、準決勝まで進出したものの、準決勝のオリンピアコス戦ではホームとアウェーどちらも、成す術無く敗れてしまいました。

それでもこの過密日程の中、リーグ戦でも欧州カップ戦でも大きく崩れることなく、パフォーマンスをキープできたのは、本当に素晴らしいですね。

 

2024年5月にはエメリ監督との契約を2029年まで契約を延長し、この夏の移籍市場でも即戦力だけでなく若手も補強するなど、4~5年後を見据えた動きも見られます。

 

ということで今回は、42シーズンぶりの欧州最高峰の舞台への切符を手にし、プレミアリーグ上位陣の勢力図を塗り替えようと目論むアストン・ヴィラの2024年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

 

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

〈加入〉

pos. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)
DF  イアン・マートセン 22 チェルシー 完全移籍(3750万£、6年契約)
MF レアンデル・デンドンカー 29 ナポリ ローン契約満了
サミュエル・イリング=ジュニオール 20 ユベントス 完全移籍
エンツォ・バレネチェア 23 ユベントス 完全移籍
ロス・バークリー 30 ルートン・タウン 完全移籍
フェリペ・コウチーニョ 32 アル・ドゥハイル ローン契約満了
アマドゥ・オナナ 22 エバートン 完全移籍(5000万£、5年契約)
FW キャメロン・アーチャー 22 シェフィールド・U 完全移籍
  ルイス・ドビン 21 エバートン 完全移籍
  ジェイデン・フィロジーン 22 ハル・シティ 完全移籍(1300万£、5年契約)

 

イアン・マートセン(チェルシー/オランダ代表)

生年月日:2002年3月10日(22歳)
ポジション:LSB、LMF、LWG

身長168㎝と小柄ながら、推進力の強さと豊富な運動量で、攻守にわたり左サイドで躍動するオランダ代表のLSBです。

 

LSBを本職としつつも、左サイドなら高い位置でもプレー出来るユーティリティ性もあり、EURO2024のオランダ代表メンバーにも追加招集されました。

2018年夏にチェルシーの下部組織に加入し、2019年9月のカラバオカップでトップチームデビューを果たしました。

その後はチャールトンコベントリーと武者修行に出され、22-23シーズンは、バーンリーにローン移籍し、不動のLSBとして、リーグ戦39試合に出場し、4得点6アシストを記録し、チャンピオンシップ優勝とプレミアリーグ昇格に大きく貢献しました。

 

チェルシーに復帰した23-24シーズンは、開幕からトップチームに名を連ね、ポチェッティーノ監督からも高い評価を得ていましたが、経験を積むために2024年冬の移籍市場でドルトムントにシーズン終了までのローンで加入しました。

ドルトムントではLSBの定位置を確保し、リーグ戦16試合で2得点2アシスト、チャンピオンズリーグでも7試合に出場しました。

 

当然ながらドルトムントマートセンの買取に向けて動きましたが、保有元のチェルシーは高額な移籍金を要求し、完全移籍での獲得は実現せず、チェルシー復帰となりました。

そんな中、アストン・ヴィラマートセン獲得に関心を示し、6月29日に移籍金3750万ポンド(約76億円)、2030年までの6年契約で獲得したことが正式発表されました。

アストン・ヴィラでは、ディーニュアレックス・モレーノとのLSBの定位置争いだけでなく、攻撃的な高い位置での起用も期待されます。

 

期待の新戦力であり、今後のヴィラを担う存在としても期待されているマートセンのプレーに今から注目ですね。

 

 

ロス・バークリー(ルートン・タウン/元イングランド代表)

生年月日:1993年12月5日(30歳)
ポジション:CMF、OMF、DMF

ゲームメイク力の高さを誇り、前線へ正確なパスを供給するだけでなく、強靭なフィジカルと足下の技術の高さを駆使したドリブル突破や、強烈なミドルシュートなど、様々な武器を持つ万能型のCMFです。

かつては攻撃的な側面が際立っていたものの、近年は中盤の深い位置でのプレーが多く、闘争心とフィジカルを前面に出し、献身的にプレスを仕掛けていくなど、守備での働きも光ります。

 

エバートンの下部組織で育ち、2011年8月に17歳8ヵ月でトップチームデビューを果たすと、2013-14シーズンからチームの攻撃陣の中心として活躍し、在籍6シーズンで公式戦179試合に出場し、27得点25アシストを記録しました。

2018年1月にチェルシーに加入し、フランク・ランパードの背番号“8”を受け継ぎ、高い期待も込められていましたが、トゥヘル監督就任後は出場機会が減少し、20-21シーズンはアストン・ヴィラにローン移籍し、リーグ戦24試合に出場しましたが、完全移籍には至りませんでした。

 

2022年8月末にチェルシーとの契約を解除し、ニースに加入すると、22-23シーズンはリーグ戦27試合に出場し、23-24シーズン開幕前に昇格組のルートン・タウンに加入しました。

23-24シーズンはボランチの定位置を確保し、リーグ戦32試合に出場し、5得点4アシストを記録し、主力として活躍しました。

残念ながら、ルートン・タウンはリーグ戦18位に終わり、1年でチャンピオンシップ降格となってしまったものの、2シーズンぶりの帰還となったプレミアリーグで元イングランド代表の存在感を発揮していました。

 

アストン・ヴィラはチャンピオンズリーグに臨む上で、豊富な経験を持つバークリー獲得に動き、7月2日に完全移籍で獲得したことが正式発表されました。

20-21シーズン以来のヴィラ復帰となったバークリーは加入に際し、「チャンピオンズリーグでプレーすることは、僕にとってもクラブにとっても大きな刺激になる。」と期待を表しています。

 

ドウグラス・ルイスの穴埋めだけでなく、攻撃陣の活性化も期待されるバークリーのパフォーマンスにも注目ですね。

 

 

〈退団〉

pos. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
GK ヴィルジャミ・シニサロ 22 セルティック 完全移籍(120万€、5年契約)
DF カラム・チャンバース 29 カーディフ 完全移籍(フリー、3年契約)
  クレマン・ラングレ 29 バルセロナ ローン契約満了
MF ドウグラス・ルイス 26 ユベントス 完全移籍(5000万€+α、5年契約)
オマリ・ケリーマン 18 チェルシー 完全移籍(1900万£、6年+延長1年)
ティム・イローグブナム 20 エバートン 完全移籍(3年契約)
モルガン・サンソン 29 ニース 完全移籍(400万€、3年契約)
ニコロ・ザニオーロ 24 ガラタサライ ローン契約満了
フェリペ・コウチーニョ 32 バスコ・ダ・ガマ ローン(25年6月末まで)
FW ムサ・ディアビ 25 アル・イテハド 完全移籍(6000万€。4年契約)

 

ドウグラス・ルイス(ブラジル代表)

生年月日:1998年5月9日(26歳)
ポジション:CMF、DMF

豊富な運動量を誇り、ボール奪取能力も高く、鋭いチェックとタイトなマーキングで中盤の守備に強度をもたらすブラジル代表のCMFです。

足元の技術にも優れ、パス精度の高さや展開力の高さも兼ね備えており、強烈なミドルシュートを決めるなど、得点にも積極的に関与していきます。

 

2019年夏にアストン・ヴィラに加入後、在籍4シーズンにわたり主軸として活躍し、22-23シーズンはリーグ戦37試合に出場し、23-24シーズンも公式戦53試合に出場し、10得点10アシストを上げ、チームを代表する存在として活躍しました。

また2023年11月からブラジル代表に再び招集されるようになり、コパ・アメリカ2024の代表メンバーにも選出され、3試合に出場しました。

クラブだけでなく、代表でも安定したプレーを見せるドウグラス・ルイスに対しては、アーセナルをはじめ、ビッグクラブからの関心も強く寄せられていました。

 

チーム内では不動の地位を確立しているドウグラス・ルイスですが、PSR遵守のために売却の必要性が高くなり、移籍の可能性が高まっていました。

そんな中、6月30日にイリング=ジュニオールバレネチェアとのトレードで、ユベントスへの移籍が正式発表されました。

 

ユベントスは移籍金5000万ユーロ(約86億円)と最大150万ユーロ(約2億6000万円)のボーナスを4回に分けて支払うことになります。

チアゴ・モッタ新監督の下、スクデット奪還のキーマンとして、ドウグラス・ルイスの新天地での活躍にも注目ですね。

 

 

補強ポイント

アストン・ヴィラの2024年夏の移籍市場での補強ポイントとして、

  1. CMF
  2. DFラインの補充
  3. 攻撃陣の補充

が挙げられるでしょう。

 

 

CMF

まず補強ポイントの筆頭に挙げられるのは、CMFになるでしょう。

 

23-24シーズンは、リーグ戦35試合、カンファレンスリーグ12試合に出場し、不動のボランチとしてほぼフル稼働で活躍したドウグラス・ルイスユベントスに移籍してしまいました。

ドウグラス・ルイスが見せていた創造性と攻守におけるダイナミズムは、アストン・ヴィラのチームカラーを反映させるものであったため、その穴を最小限にとどめるためにも同じタイプのCMFの獲得が望まれます。

 

 

DFラインの補充

次に補強ポイントに挙げられるのは、DFラインの補充になるでしょう。

 

DFラインは、ジエゴ・カルロスパウ・トーレスのCBコンビに、RSBはコンサもしくはキャッシュ、LSBはディーニュが主軸として活躍しましたが、ややスタメンは固定化されている印象が強く、24-25シーズンの過密日程に備え、CBまた両SB問わず選手層を厚くしておく必要があるでしょう。

特にCBは、ラングレチャンバースが退団したこともあり、補強に動いてくることでしょう。

 

 

攻撃陣の補充

最後に補強ポイントに挙げられるのは、攻撃陣の補充です。

 

エースストライカーのワトキンスを軸に、二列目やウィングにはベイリーディアビロジャースなどタレントが揃っていますが、ディアビをはじめ、数人の選手に退団の噂が出ています。

ここもDFラインと同じく、不測の事態に備えて、選手層を厚くしておく必要があるでしょう。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

CMF

アマドゥ・オナナ(エバートン/ベルギー代表)

生年月日:2001年8月16日(22歳)
ポジション:DMF、CMF

195㎝のフィジカルと長い手足を生かしたボール奪取能力に定評があるベルギー代表の次世代を担うダイナミックなCMFです。

左右両足遜色なく使え、パス精度も高く、推進力の高いドリブルや精度の高いミドルシュートで積極的に攻撃参加していき、攻守において万能性の高さも光ります。

 

ハンブルガーSVリールでは主軸として活躍し、22-23シーズンからはエバートンに加入し、リーグ戦33試合に出場しました。

23-24シーズンもリーグ戦30試合に出場し、堅守とハードワークを売りとするショーン・ダイチ監督の下、中盤で強度を発揮するプレーを見せました。

 

2022年6月に初招集されたベルギー代表では、2022年カタールW杯にも2試合出場し、EURO2024では全4試合にスタメン起用されました。

エバートンでは主軸としての立場を確立しているオナナですが、財政難問題を抱えているエバートンは莫大な移籍金を見込めるオナナの放出の可能性も高くなっています。

エバートンダイチ監督も、「誰かを売る可能性が高い」とコメントし、オナナ売却を示唆しており、マンチェスター・ユナイテッドトッテナムチェルシーバイエルン・ミュンヘンなどが獲得に関心を示しています。

 

そんな中、ドウグラス・ルイスが抜け、中盤の補強が急務になっているアストン・ヴィラオナナ獲得に迫り、移籍金5000万ポンド(約102億円)程度で交渉が進んでいるようです。

エバートンに対しては、若手CMFのイローグブナムを出したこともあり、この移籍がオナナ獲得の布石になっているのかもしれません。

いずれにしても、ドウグラス・ルイスの攻守におけるダイナミズムを埋めるのにふさわしい存在ではありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

マッテオ・グエンドゥージ(ラツィオ/フランス代表)

生年月日:1999年4月14日(25歳)
ポジション:CMF、DMF、OMF

豊富な運動量でピッチを縦横無尽に駆け回り、広い視野とパス精度の高さを駆使し、前線へのリンクマンとしても機能するボックス・トゥ・ボックス型のCMFです。

かつては守備意識の低さや攻守の切り替えの遅さも指摘されていたものの、近年は改善傾向が見られ、攻守において幅広い働きを見せています。

 

パリ・サンジェルマンの下部組織からロリアンの下部組織を経て、2016年10月にトップチームデビューを果たすと、2017-18シーズンにはリーグ・アンで18試合に出場しました。

2018年7月にアーセナルに引き抜かれ、2018-19シーズンはエメリ監督の下、リーグ戦33試合に出場しましたが、アルテタ監督とは素行不良の問題もあり、関係が悪化し、出場機会が減少しました。

20-21シーズンはヘルタ・ベルリン、21-22シーズンはマルセイユにローン移籍し、22-23シーズンからはマルセイユに完全移籍で加入し、主力として活躍。

23-24シーズンはラツィオにローン移籍で加入し、セリエA33試合に出場し、鎌田大地を差し置いてインサイドハーフの主軸として活躍しました。

 

しかしサッリ監督体制ではスタメン起用が主だったものの、2024年3月からのトゥドール監督体制ではベンチスタートの試合も多く、少なからずチームに対して不満を抱いているようです。

かつてアーセナルグエンドゥージを重宝したエメリ監督率いるアストン・ヴィラグエンドゥージと接触を持ち、良好な関係を保っているようです。

 

ローン契約に付随されていた買取義務が発生し、ラツィオに完全移籍で加入となり、トゥドール監督も退任しましたが、アストン・ヴィラが獲得に向けて本腰を上げればどうなるか分かりませんね。

再び恩師エメリ監督の下でプレーすることになるのか、今後の動向に注目です。

 

 

DFラインの補充

マリオ・エルモソ(アトレティコ・マドリード/元スペイン代表)

生年月日:1995年6月18日(29歳)
ポジション:CB、LSB

ボール奪取能力の高さや相手との距離の詰め方の巧さも光り、アトレティコ・マドリードの3バックの主軸を担ってきた左利きのCBです。

攻撃面でも、長短問わず正確なパスやフィードを最終ラインから供給し、カウンターの起点になるだけでなく、積極的な攻撃参加なども見せます。

 

レアル・マドリードの下部組織で育ったものの、トップチームでのプレーは無く、2017年7月にエスパニョールに加入しました。

エスパニョールでは主軸として活躍し、2018-19シーズンはリーグ戦32試合に出場し、スペイン代表にも招集されました。

2019年7月にアトレティコ・マドリードに加入し、在籍5シーズンで公式戦通算174試合に出場しました。

 

23-24シーズンも、ラ・リーガ31試合、チャンピオンズリーグ9試合に出場し、3バックの左CBとして活躍しましたが、エルモソアトレティコとの契約は2024年6月末までとなっており、契約延長に向けての交渉を行っていましたが上手くいかず、契約満了により退団となりました。

フリーで獲得出来るということもあり、アストン・ヴィラをはじめ、ニューカッスルウェストハムといったプレミア勢や、ユベントスなど、多くの強豪クラブが関心を示しています。

 

チーム内には同じ左利きのCBで同胞のパウ・トーレスがいますが、単にパウ・トーレスの控えとしてだけではなく、LSBでの起用などチームに厚みをもたらす存在になるでしょう。

守備だけでなく、攻撃面でも貢献度の高いエルモソの加入も期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ストラヒニャ・パブロビッチ(ザルツブルク/セルビア代表)

生年月日:2001年5月24日(23歳)
ポジション:CB

身長194㎝の屈強なフィジカルを武器に、対人守備やデュエルでの強さを誇るだけでなく、俊敏性も高く、正確なタックルで相手からボールを奪っていくセルビア代表の左利きのCBです。

足元の技術やパス精度の高さも兼ね備え、相手のプレスを回避してからの攻め上がりやロングフィードからの展開など、ビルドアップ能力の高さも光ります。

 

母国セルビアを代表する名門パルチザン・ベオグラードの下部組織で育ち、2019年2月に17歳でトップチームデビューを飾りました。

その後モナコセルクル・ブルージュバーゼルでのプレーを経て、2022年7月にザルツブルクに完全移籍で加入、ザルツブルクでは在籍2シーズンで公式戦71試合に出場し、チャンピオンズリーグでもプレーし、CBの主軸として活躍しています。

 

2020年9月に代表デビューを果たしたセルビア代表では38試合のキャリアを誇り、EURO2024でもグループステージ全3試合にフル出場しました。

クラブでも代表でも順調にキャリアを重ねているパブロビッチに対して、アストン・ヴィラを含め、欧州の多くの強豪クラブからの関心も寄せられています。

パブロビッチ獲得にはミランが本腰を入れているという報道もありますが、現在の市場価値は2500万ユーロ(約42億6000万円)と上昇し続けており、アストン・ヴィラが一気に獲得をまとめていく可能性も十分にあります。

 

左利きのCBという点も大きいですが、何よりもスケールの大きさはアストン・ヴィラにとって大きな魅力となるでしょう。

ヴィラ加入が実現し、DFリーダーとしての成長と活躍も期待したいパブロビッチですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

攻撃陣の補充

アンドレアス・ペレイラ(フラム/ブラジル代表)

生年月日:1996年1月1日(28歳)
ポジション:OMF、CMF、LMF

足元の技術を駆使し、数人に囲まれても簡単には取られないボールキープ力の高さを誇り、パス精度の高さやシュート精度の高さも兼ね備えるブラジル代表のアタッカーです。

2024年3月に約6年ぶりのブラジル代表復帰を果たし、コパ・アメリカ2024の代表メンバーにも選出され、3試合に出場しました。

 

サッカー選手だった父親が当時プレーしていたベルギーで生まれ、ベルギーのロンメルや、隣国オランダの名門PSVの下部組織で着実に力を付けてきました。

2012年1月にマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれ、2015年3月にはプレミアリーグデビューを果たしましたが、トップチームに定着することは出来ず、ジローナバレンシアラツィオフラメンゴなどにローン移籍し、プレーしてきました。

 

2022年7月にフラムに完全移籍で加入すると、加入1年目からトップ下の定位置を確保し、22-23シーズンのプレミアリーグでは33試合に出場し、4得点6アシストを記録。

23-24シーズンもプレミアリーグ37試合に出場し、チーム最多の7アシストを上げ、司令塔として活躍し、ブラジル代表復帰も果たすなど、充実したシーズンを送っています。

 

フラムとの契約は2026年6月末まで残っているものの、2シーズン連続で安定したパフォーマンスを見せているペレイラに対し、アストン・ヴィラをはじめ、プレミアリーグの強豪クラブからの関心が寄せられています。

二列目で創造性を発揮するペレイラの加入は、ヴィラのカウンターアタックの脅威をさらに高めるものとなるでしょう。

もちろんフラムとしてもペレイラは手放したくない存在ではありますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ケレチ・イヘアナチョ(レスター/ナイジェリア代表)

生年月日:1996年10月3日(27歳)
ポジション:CF、ST

身体能力の高さに加え、ドリブル精度の高さやシュートの破壊力、ポジショニングセンスの高さなどが光り、ゴールを量産してきたナイジェリア代表のストライカーです。

 

2013年のU-17ワールドカップ優勝の原動力となり、19歳でデビューしたナイジェリア代表では55試合で15得点を記録し、2018年ロシアW杯にも出場しました。

2013年のU-17ワールドカップ優勝後にマンチェスター・シティに加入し、2015年8月に18歳10か月でトップチームデビューを果たすと、2015-16シーズンはプレミアリーグで26試合に出場し、8得点2アシストを記録。

 

しかし、翌2016-17シーズンはリーグ戦20試合で4得点3アシストと振るわず、ベンチ外の試合も多くなり、2017年8月にレスターへ完全移籍で加入しました。

加入後3シーズンはなかなか結果を残せなかったものの、2020-21シーズンはリーグ戦25試合で12得点を記録し、リーグ戦5位でフィニッシュしたレスターの原動力となり、その後も得点数こそ二桁には届かないものの、アシストも多く記録しチャンスメイクでの貢献度の高さも光っていました。

 

チャンピオンシップに降格し、1年でのプレミアリーグ復帰を目指した23-24シーズンは開幕から常時出場し、第9節から4試合連続でゴールするなど、結果を残していました。

しかし2024年1月のアフリカ・ネーションズカップ参加による離脱から復帰して以降は、ベンチ外になることも多く、2024年6月末で契約が満了し、レスターからの退団が決定しました。

 

アストン・ヴィラワトキンスのバックアッパーとして、若手のデュラン以外にも経験値のあるイヘアナチョをフリーで獲得し、層を厚くすることを狙っているようです。

CFだけでなく、二列目でも対応できる万能性もあり、周囲を活かせるプレーも出来るイヘアナチョの加入は、ヴィラにとって大きいですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

マティ・キャッシュ(ポーランド代表)

生年月日:1997年8月7日(26歳)
ポジション:RSB、RMF、CMF
移籍先候補:ミラン

攻撃的な高い位置でのプレーから右サイドバックにコンバートされ、積極的なオーバーラップやドリブルでの仕掛け、質の高いクロスなどでチャンスメイクしていくポーランド代表のサイドバックです。

守備面でも出足の鋭さや正確なタックル、相手アタッカーとの間合いの良さなどを見せ、対人守備能力の高さを発揮しています。

 

ノッティンガム・フォレストの下部組織で育ち、2016年8月にトップチームデビューを果たすと、在籍4シーズンで公式戦141試合に出場し、主軸として活躍しました。

2020年9月にアストン・ヴィラに加入すると、加入1年目から4バックのRSBとしてプレーし、在籍4シーズンで公式戦142試合に出場し、9得点10アシストを記録しています。

イングランド生まれながら、母親がポーランド人の血を引いていたこともあり、2021年11月にポーランド代表デビューを果たし、2022年カタールW杯にも4試合にスタメン出場しました。

 

23-24シーズンもリーグ戦29試合、カンファレンスリーグ11試合に出場しましたが、コンサがRSBで起用されることもあり、ベンチスタートの試合も多くなりました。

またPSRに抵触しないための売却候補として、キャッシュもリストアップされており、ミランが新たなRSBとしてキャッシュ獲得に動いているようです。

 

ただヴィラキャッシュの移籍金を3000万ポンド(約59億8000万円)に設定しており、ミランにとっては高額な移籍金となっているようです。

攻守において高いパフォーマンスを見せるキャッシュの退団は、チャンピオンズリーグに臨む上で避けたいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ムサ・ディアビ(フランス代表)

生年月日:1999年7月7日(25歳)
ポジション:RWG、LWG、OMF
移籍先候補:アル・イテハド

スピードを生かしたドリブル突破を武器に、単にスピードで振り切るのではなく、緩急やテクニックを駆使して、積極的にサイドから仕掛けていくフランス代表のアタッカーです。

クロスの精度の高さからチャンスメーカーとして定評があるだけでなく、ここ数シーズンは得点力の高さにもさらに磨きがかかっています。

 

パリ・サンジェルマンの下部組織で育ち、2018-19シーズンにトップチームデビューを果たしましたが、豪華な前線陣に割って入れず、2019年7月にレバークーゼンに完全移籍で加入しました。

レバークーゼンでは在籍4シーズンで公式戦172試合に出場し、49得点48アシストを記録し、21-22シーズンは得点とアシストともに二桁以上を記録しました。

2023年7月にアストン・ヴィラに移籍金4000万ユーロ(約63億円)の5年契約で加入し、23-24シーズンは公式戦54試合で10得点9アシストを上げ、攻撃陣を牽引する活躍を見せました。

 

左右両ウィングだけでなく、2トップの一角としても起用され、カウンター攻撃の中心として活躍したディアビの24-25シーズンの活躍も期待されますが、サウジアラビアリーグへの移籍が取り沙汰されています。

2023年夏はアル・ナスルからの関心が寄せられ、この夏はローラン・ブラン新監督が就任したアル・イテハドディアビ獲得に向けて動いているようです。

アル・イテハドヴィラに対して、6000万ユーロ(約103億4000万円)のオファーを提示し、2028年までの4年契約で交渉を進めているようです。

 

加入1年目から攻撃陣の中心として活躍したディアビですが、サウジアラビアからの魅力的なオファーに加え、チャンピオンズリーグに向けての大型補強を進める上でPSRに抵触しないためにも放出はやむなしといった感じでしょうか。

もちろん、ディアビの24-25シーズンでのヴィラでの活躍にも期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ジェイコブ・ラムジー(元イングランドU-21代表)

生年月日:2001年5月28日(23歳)
ポジション:OMF、CMF、LMF
移籍先候補:トッテナム、ニューカッスル

足元の技術の高さを駆使し、細かいステップと推進力の強いドリブル突破で相手ゴールに迫っていくイングランド期待の若手アタッカーです。

パス精度の高さやゴールへの嗅覚の高さも兼ね備え、チャンスメーカーだけでなくアタッカーとしても役割を果たしていきます。

 

地元アストン・ヴィラの下部組織で育ち、2019年2月に17歳8ヵ月でトップチームデビューを果たしました。

その後、2019-20シーズンはドンカスターへ武者修行に駆り出され、2020-21シーズン以降はアストン・ヴィラでプレーし、4シーズンでリーグ戦107試合に出場しています。

22-23シーズンはリーグ戦35試合に出場し、6得点7アシストを記録しましたが、23-24シーズンは怪我による離脱を繰り返し、リーグ戦16試合の出場にとどまりました。

 

かつてアストン・ヴィラの監督を務めたスティーブン・ジェラード氏も、「彼は素晴らしい選手になるだろうし、イングランド代表に選ばれるのも、そう時間はかからないと思う。」とコメントし、ラムジーの才能の高さを評価しています。

しかし、PSRに抵触する恐れから、チーム生え抜きのラムジーも売却候補にリストアップされていると報道され、トッテナムニューカッスルなどが獲得に関心を示しているようです。

 

もちろん、当のラムジーは24-25シーズンもヴィラに残留し、チャンピオンズリーグの出場を希望しており、ヴィララムジー売却には消極的な姿勢のようです。

23-24シーズンは怪我により本来のパフォーマンスを見せることが出来ませんでしたが、エメリ監督の評価も高く、24-25シーズンは万全な状態での働きも期待されています。

ヴィラとしてはチーム生え抜きのラムジーを簡単に放出するわけにはいかないところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ジョン・デュラン(コロンビア代表)

生年月日:2003年12月13日(20歳)
ポジション:CF
移籍先候補:チェルシー、ウェストハム

フィジカルの強さや身体能力の高さを武器に、ボックス内での強さを発揮し、推進力のあるドリブルでゴールに迫っていく左利きのCFです。

利き足の左足でのシュートが主なパターンとなっているものの、空中戦での強さもあり、クロスに合わせる技術などの高さも光ります。

 

ハメス・ロドリゲスグアリンなど、多くのコロンビア代表戦士を輩出してきた母国コロンビアのエンビガドFCの下部組織で育ち、2019年2月に15歳1ヵ月でトップチームデビューを果たしました。

2021シーズンは弱冠17歳ながら、公式戦24試合で8得点を上げ、チームのストライカーとして信頼を集めていきました。

2022年1月にMLSのシカゴ・ファイアーに加入すると、2022シーズンのリーグ戦で27試合に出場し、8得点5アシストを記録し、18歳ながら堂々たるパフォーマンスを見せていました。

2023年1月にアストン・ヴィラに加入し、ワトキンスのバックアッパーという立ち位置ながら、23-24シーズンはリーグ戦23試合に出場し、5得点を上げました。

 

また2022年9月に18歳でデビューを果たしたコロンビア代表では、10試合のキャリアを誇り、コパ・アメリカ2024の代表メンバーにも選出されました。

出場機会は限定されているものの、将来性を大きく嘱望されているデュランに対して、チェルシーウェストハムなどが獲得に関心を示しているようです。

 

アストン・ヴィラデュランの移籍金として4000万ポンド(約80億円)ほど要求する姿勢のようで、放出を前提としては考えていないものの、適切なオファーが届けば交渉に応じるようです。

20歳を迎え、24-25シーズンはワトキンスを脅かすだけでなく、世界トップクラスのストライカーへの飛躍のキッカケを掴むこともデュランには期待したいですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2024年夏のアストン・ヴィラの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

2018-19シーズンまでは2部に在籍し、1部残留が現実的な目標だったクラブが、わずか1シーズン半でチャンピオンズリーグの舞台まで上り詰めるなど、誰が想像できたでしょうか?

23-24シーズンのアストン・ヴィラの戦いぶりは、もはやかつての姿を感じさせないものとなりましたね。

 

この夏の移籍市場では、チャンピオンズリーグに備えた即戦力の獲得だけでなく、若手も積極的に獲得し、今後の数年間を見据えた戦略的な動きも出てきています。

24-25シーズン以降は、プレミア上位の常連として定着するだけでなく、1980-81シーズン以来、44シーズンぶりの国内リーグ制覇も狙える戦いぶりも期待したいですね。

 

エメリ監督の下、チームスタイルが確立した中に、どんな選手が加わり、パワーアップしていくのか、2024年夏のアストン・ヴィラの移籍市場での動きに引き続き注目ですね。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

いつもありがとうございます!

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