インテル2024夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

インテリスタの皆さん、こんにちは。

 

22-23シーズンは、コッパ・イタリア2連覇やチャンピオンズリーグ決勝進出など、カップ戦での強さが際立ったものの、リーグ戦ではナポリに大差をつけられ、3位フィニッシュとなりました。

さらに2023年夏の移籍市場では、これまでチームの主力を担ってきたGKオナナ、DFシュクリニアル、MFブロゾビッチが退団し、バイエルン・ミュンヘンからGKゾマーとDFパヴァールを獲得し、フリーでフランス代表FWマルクス・テュラムも獲得するなど、大幅な入れ替えも行われました。

 

20-21シーズンのコンテ監督時代から継続している“3-5-2”のシステムも成熟度を増してきて、3シーズンぶりのスクデット奪還に向けて動き出した23-24シーズン、中盤戦まではユベントスと首位争いを繰り広げてきました。

ユベントスが中盤戦から大きく失速したこともあり、リーグ戦で首位を快調に走り続けたインテルは、第33節のミラノ・ダービーで勝利し、5試合を残して3シーズンぶりのスクデット奪還を成し遂げました。

 

セリエA得点王のラウタロ・マルティネスと、新加入のマルクス・テュラムの2トップの活躍もあり、リーグトップの総得点数(89点)を記録するだけでなく、リーグ最少失点(22点)を記録した堅い守備網を築き、圧倒的な強さを見せました。

残念ながらチャンピオンズリーグでは、ラウンド16でアトレティコ・マドリードとのPK戦にまで持ち込んだ激闘の末に敗れたものの、大きな失望を感じることはほとんどありませんでした。

 

しかし経営面では大きな動きがあり、2016年に買収した中国の蘇寧グループが、3億9500万ユーロ(約670億円)もの負債を返済することが出来ず、アメリカの世界的な資産管理会社「オークツリー」が買収することになりました。

また新会長には、これまで選手獲得において多額な移籍金をかけず、チームを強化してきたマロッタCEOが就任しました。

 

とはいえ、マロッタ氏やSDを務めていたピエロ・アウシリオ氏の残留もあり、これまでと同じく堅実な補強戦略に動いてくることでしょう。

 

ということで今回は、3シーズンぶりのスクデット奪還を成し遂げ、セリエAの盟主として盤石な地位を固めていきたいインテルの2024年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

 

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

〈加入〉

pos. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)
GK ジョゼップ・マルティネス 26 ジェノア 完全移籍(1550万€、5年契約)
MF ピオトル・ジェリンスキ 30 ナポリ 完全移籍(フリー、4年契約)
FW メフディ・タレミ 31 ポルト 完全移籍(フリー、3年契約)

 

〈退団〉

pos. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
GK エミル・アウデーロ 27 未定 ローン契約満了
DF フランコ・カルボ―ニ 21 リバープレート ローン(26年1月末まで。買取OP付)
  マッティア・ザノッティ 21 ルガーノ 完全移籍(250万€。4年契約)
MF ステファノ・センシ 28 未定 契約満了
  デイヴィ・クラーセン 31 未定 契約満了
  フアン・クアドラード 36 未定 契約満了
  ガエタノ・オリスタニオ 21 ヴェネツィア 完全移籍(400万€。5年契約)
  ヴァレンティン・カルボーニ 19 マルセイユ ローン(25年6月末まで、買取OP付)
FW アレクシス・サンチェス 35 未定 契約満了
  セバスティアーノ・エスポージト 22 エンポリ ローン(買取OP付)

 

 

補強ポイント

インテルの2024年夏の移籍市場での補強ポイントとして、

  1. 次世代の守護神候補
  2. 攻撃的右サイドバック

が挙げられるでしょう。

 

 

次世代の守護神候補

まず補強ポイントに挙げられるのは、次世代の正守護神候補となるGKです。

 

23-24シーズンはゾマーが正GKとして活躍していますが、35歳という年齢もあり、将来の正GK候補となるGKの獲得が望まれています。

ゾマーインテルの契約も2025年6月末までとなっており、2024年夏の移籍市場で獲得したGKとゾマーを定位置争いをさせつつ、徐々に正GKに据えていくという流れを見据えているようです。

 

 

攻撃的右サイドバック

次に、ダンフリースの退団が予想されるRWBの補強も挙げられるでしょう。

 

ダンフリースインテルとの契約は2025年6月末までとなっていますが、契約延長交渉が進まず、この夏の移籍市場での放出の可能性が高くなっています。

RWBにはダルミアンクアドラードといったベテラン勢や、2024年冬に獲得したブキャナンも控えていますが、ダンフリースのような攻撃性能の高さやダイナミックさには欠けているところもあります。

ダンフリースの後釜になる、攻撃的な右サイドバックの獲得が求められるでしょう。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

次世代の守護神候補

ベント(アトレチコ・パラナエンセ/ブラジル代表)

生年月日:1999年6月10日(25歳)
ポジション:GK

身長190㎝の高さと手足の長さに加え、反射神経の高さも活かしたセービングで相手の攻撃をシャットアウトするブラジル代表のGKです。

“ブラジル国内リーグNo.1GK”の呼び声も高く、2023年9月にはブラジル代表に初招集され、2024年3月のイングランド代表戦で代表デビューを飾りました。

 

アトレチコ・パラナエンセの下部組織から、2021年3月にトップチームに昇格し、当初は控えGKの立ち位置でしたが、2022年から正GKとして起用されはじめました。

2022年のカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAでは33試合に先発起用され、11試合のクリーンシートを記録しました。

またコパ・リベルタトーレスでは決勝までの全13試合に先発起用され、チームをピンチから救うビッグセーブを随所に見せていました。

 

2024年の公式戦では、26試合で13試合(6/13現在)のクリーンシートを達成しているなど、年々安定感を増していっているベント

2023年9月にはブラジル代表にも初招集され、コパ・アメリカに臨む代表メンバーにも選出され、アリソンエデルソンという強力な2枚看板に割って入ろうとしています。

そんな勢いに乗っているベントに対してインテルを中心にチェルシーベンフィカウォルバーハンプトンなどが獲得に関心を示しているようです。

 

2024年冬の移籍市場では、ベントはイタリア系ブラジル人ということもあり、インテルへの移籍が有力視されていましたが、実現しませんでした。

ベント自身も、インテルからの関心を嬉しく思うとコメントしつつも、正式なアプローチは届いていないとしています。

所属するアトレチコ・パラナエンセは契約解除金として6000万ユーロ(約94億円)を求めており、今後も争奪戦が繰り広げられそうです。

 

ゾマーの控えでは収まらず、このまま正守護神に定着しそうな勢いを見せているベントですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ジョゼップ・マルティネス(ジェノア/元スペイン代表)

生年月日:1999年6月10日(25歳)
ポジション:GK

バルセロナのカンテラ出身のGKで、足元の技術に長け、精度の高いパスを繋ぎ、ビルドアップで大きく貢献します。

もちろん守備面でも、191㎝の長身とリーチの長さを活かし、ハイボールの処理やセービングで安定したパフォーマンスを見せています。

 

バルセロナのカンテラで育ち、2017年7月にラス・パルマスの下部組織に加入すると、2019年にトップチームに昇格し、正GKとして活躍していました。

その活躍と才能が高く評価され、2020年1月にライプツィヒに引き抜かれて、2021年6月にはスペイン代表デビューも飾りました。

しかし、ライプツィヒでは正GKを務めるハンガリー代表GKグラーチの牙城を崩すことが出来ず、控えに甘んじ、2022-23シーズンは当時セリエBのジェノアにローン移籍で加入しました。

 

2022-23シーズン、ジェノアの正守護神に定着したマルティネスは、セリエBで30試合に出場し、17試合のクリーンシートを達成し、セリエA昇格に大きく貢献しました。

2022-23シーズン終了後、完全移籍に切り替わり臨んだセリエAの舞台では、リーグ戦36試合に出場し、ジェノアの正守護神として不動の地位を築いています。

ライプツィヒでの苦戦を経て、ジェノアで真価を発揮しつつあるマルティネスに対して、インテルが獲得に関心を示しているようです。

 

23-24シーズンのセリエAで、マルティネスはGKの中で、トップのゾマー(961本)に次ぐパス成功本数(912本)を記録しており、チームスタイルに合致しやすい存在だといえるでしょう。

欧州の多くのクラブとの争奪戦になっているベントの獲得が難しくなった場合には、マルティネスの獲得にシフトチェンジしていくようです。

 

マルティネスが移籍した場合、ジェノアは日本代表GK鈴木彩艶(シント=トロイデン)を獲得するという報道もあり、日本でも注目を集めそうですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

攻撃的右サイドバック

菅原 由勢(AZ/日本代表)

生年月日:2000年6月28日(23歳)
ポジション:RSB、RWG、CB

豊富な運動量を活かし、右サイドを絶やすことなく駆け上がり、右足からの正確なクロスや積極的な攻撃参加を見せる、日本代表の攻撃的サイドバックです。

日本代表ではカタールW杯後にRSBのレギュラーとして先発起用されはじめ、日本代表のRSBのファーストチョイスになっています。

 

2020年7月に名古屋グランパスからAZに完全移籍で加入し、20-21シーズンからRSBの定位置を確保し、21-22シーズンはリーグ戦33試合で1得点4アシストを記録しました。

22-23シーズンはリーグ戦31試合で3得点8アシストを記録し、攻撃性能の高さだけでなく、対人守備の強さにも磨きをかけ、カンファレンスリーグベスト4進出にも貢献しました。

23-24シーズンもRSBのレギュラーとして、リーグ戦30試合に出場し、4得点7アシストを記録し、引き続きチームの主軸として活躍しました。

 

2024年1月のアジアカップでは控えに降格し苦しんだものの、オランダでは国内リーグ屈指の攻撃的RSBの評価を確立している菅原に対しては、インテルをはじめ、ブライトンエバートンヴォルフスブルクなどが関心を示しているようです。

菅原AZとの契約は2025年6月末までとなり、移籍金も推定600万ユーロ(約10億円)と比較的安価になっているのも大きいところでしょう。

 

所属するAZは既に菅原退団後のRSBとして、同じ日本代表でRSBの定位置争いを繰り広げている毎熊晟矢(セレッソ大阪)の獲得に動いていることもあり、菅原の移籍はほぼ確実な状況となりつつあります。

インテル加入となれば、ダンフリースほどのフィジカルの強さはないものの、豊富な運動量と攻撃性能の高さで、ダンフリースと変わらず右サイドを活性化させていくことでしょう。

長友佑都(FC東京)以来2人目の日本人選手の誕生となるのか、今後の動向に注目です。

 

 

マイケル・カヨデ(フィオレンティーナ/イタリアU-21代表)

生年月日:2004年7月10日(19歳)
ポジション:RSB、LSB、RMF

フィジカルの強さと身体能力の高さを前面に出した推進力のある突破だけでなく、巧みなドリブルテクニックを駆使し、右サイドを切り裂いていく期待の若手サイドバックです。

守備面でも、フィジカルの強さを活かした対人守備能力の高さやカバーリング範囲の広さも見せ、相手アタッカーを食い止めていきます。

 

ナイジェリア人の両親のもと、イタリアで生まれたカヨデはユベントスの下部組織で育ち、その後2021年7月にフィオレンティーナの下部組織に入団しました。

22-23シーズンはトップチームでの出場はなかったものの、リーグ戦では数試合ベンチ入りし、2023年7月に行われたU-19欧州選手権ではイタリア代表として臨み、決勝で試合を決めるゴールを上げ、優勝に大きく貢献しました。

 

晴れてトップチーム昇格となった23-24シーズンは、セリエA開幕戦でいきなりスタメンで抜擢され、その後もコンスタントに出場を重ね、リーグ戦26試合に出場しました。

プロデビュー1年目ながら、いきなり定位置を獲得し、大きなインパクトを与えたカヨデに対しては、インテルだけでなくアーセナルも獲得に関心を示しているようです。

 

フィオレンティーナとの契約は2028年6月末までとなっており、代理人も早急な移籍を否定してはいますが、今後も大きく成長が期待されるカヨデダンフリースの後に据えたいとインテルは考えているようです。

フィジカルのサイズやダイナミックな攻め上がりといった点では、ダンフリースに近いところもあり、入れ替わりとなったとしても右サイドの強度は失われないでしょう。

 

24-25シーズンもさらに活躍し続ければ、イタリア代表(もしくは両親の祖国であるナイジェリア代表)の招集など、ステップアップも期待されるカヨデですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

その他

ピオトル・ジェリンスキ(ナポリ/ポーランド代表)

生年月日:1994年5月20日(30歳)
ポジション:CMF、OMF、LMF

足元の技術の高さと当たり負けしないフィジカルの強さに加え、90分間ピッチを駆け回る豊富な運動量を駆使し、攻守において貢献度が高い働きを見せる総合力の高いCMFです。

ポジショニングセンスの高さや視野の広さを生かしたチャンスメイクやプレッシングなども見せ、左右両足を遜色なく使い、強烈なミドルシュートという武器も持っています。

 

2016年夏にナポリに加入後、8シーズンにわたりナポリの主力として活躍し、公式戦通算364試合に出場し、51得点46アシストを記録しました。

22-23シーズンはリーグ戦37試合、チャンピオンズリーグも全10試合に出場し、7得点11アシストを記録し、主力としてスクデット獲得にも大きく貢献しました。

23-24シーズンもリーグ戦28試合、チャンピオンズリーグ6試合に出場しており、主軸として活躍していましたが、2024年6月末で契約満了となります。

 

ジェリンスキをフリーで獲得しようと2024年冬の移籍市場から、インテルユベントスが動いていましたが、2024年2月の段階ではインテルへの加入が確実になったとの報道も出ました。

正式発表はまだですが、4月にはピエロ・アウシリオSDが、ジェリンスキと同じく加入濃厚となっているタレミと共に「既に2人の加入を決めた。」とコメントし、インテル加入はほぼ決定的となっています。

 

バレッラムヒタリアンのインサイドハーフに、ジェリンスキというまた新たなタイプが加入することにより、中盤はさらにパワーアップすることでしょう。

インテル加入後の活躍にも注目ですね。

 

 

メフディ・タレミ(ポルト/イラン代表)

生年月日:1992年7月18日(31歳)
ポジション:CF、LWG、ST

フィジカルの強さを活かした豪快なフィニッシュだけでなく、機動力やポジショニングセンスの高さも発揮し、相手ゴールに迫っていくイラン代表のストライカーです。

イラン代表では86試合で49得点(2024年6月時点)を記録し、カタールW杯では2-6で大敗を喫したものの、イングランド代表から2得点を上げています。

 

2019年7月にポルトガルリーグのリオ・アヴェに加入すると、2019-20シーズンのリーグ戦で30試合に出場し、18得点を記録し、いきなり得点王に輝きました。

翌2020-21シーズンからはポルトガルを代表する名門ポルトに加入し、3シーズン連続でリーグ戦で二桁得点を上げ、22-23シーズンは22得点を上げ、自身2度目の得点王に輝きました。

23-24シーズンは、リーグ戦23試合で6得点、チャンピオンズリーグでは7試合で2得点と、少し得点ペースを落としたものの、スタメンや途中出場に関わらず求められている役割を果たしてきました。

 

ポルトとの契約が2024年6月末で満了し、フリーでの獲得が可能になるタレミに対しては、インテル以外にもミラントッテナムといったビッグクラブから、関心が寄せられていました。

そんな中、先述のジェリンスキと同じく、2024年4月にピエロ・アウシリオSDが、「既に2人の加入を決めた。」とコメントしました。

 

正式発表はまだのものの、タレミ自身もホームでのリーグ最終戦となった第33節ボアヴィスタ戦後に「エスタディオ・ド・ドラゴンでのラストゲームだった」と明かし、ポルト退団を明言しています。

ラウタロ・マルティネスマルクス・テュラムのバックアッパーとして、経験豊かなストライカーであるタレミの働きにも期待ですね。

 

 

アンドレア・ピナモンティ(サッスオーロ/元イタリア代表)

生年月日:1999年5月19日(25歳)
ポジション:CF

188㎝の身長と体格に恵まれ、ポストプレーヤーとして前線の起点となるだけでなく、ディフェンスラインの裏へ抜け出す動きからゴールを奪っていくストライカーです。

2022年11月にはイタリア代表デビューを果たし、今後の活躍でイタリア代表のCF争いに入っていくことも期待されています。

 

インテルの下部組織で育ち、2016-17シーズンにはトップチームデビューを果たしたものの、出場機会を増やしていくことが出来ず、フロジノーネジェノアと2シーズン連続で武者修行に駆り出されてきました。

21-22シーズンにローン移籍で加入したエンポリでは、リーグ戦36試合で13得点と大ブレイクし、イタリア代表にも初招集されました。

インテル復帰とトップチーム定着も期待されていましたが、2022年8月にサッスオーロにローンで加入し、22-23シーズン終了後にローンから完全移籍に切り替わり、加入しました。

 

23-24シーズン、所属するサッスオーロはセリエA19位に終わり、まさかのセリエB降格となってしまいましたが、ピナモンティは全38試合に出場し、チームトップの11得点を記録しました。

サッスオーロとの契約は2027年6月末まで残ってはいますが、セリエB降格もあり、インテルピナモンティ獲得を検討しているようです。

 

とはいえピナモンティは、控えとしてプレーすることにはやや消極的であり、交渉はあまり進展しておらず、コレア(マルセイユにローン中)やアルナウトヴィッチの放出が進まなければ加入は難しくなるでしょう。

14歳でインテルに加入した若き希望であるピナモンティは、24-25シーズン、ようやくトップチームで真価を発揮することになるのか、今後の注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

デンゼル・ダンフリース(オランダ代表)

生年月日:1996年4月18日(28歳)
ポジション:RMF、RSB
移籍先候補:マンチェスター・ユナイテッド、アストン・ヴィラ

筋骨隆々の体格と身体能力の高さを駆使し、右サイドから豪快な攻め上がりを見せ、相手ゴールに迫っていくオランダ代表の攻撃的RSBです。

攻撃面だけでなく、守備面でもフィジカルを活かした対人守備の強さを発揮し、攻守両面に貢献度の高い活躍を見せていきます。

 

2014-15シーズンにオランダのスパルタ・ロッテルダムでプロキャリアをスタートさせ、スパルタ・ロッテルダムヘーレンフェーンを経て、2018年夏にPSVに加入しました。

PSVでは在籍3シーズンで公式戦124試合に出場し、16得点20アシストを記録し、多くの得点機会に関与してきました。

2021年に行われたEURO2020では2得点を上げるなどの活躍を見せ、2021年夏にパリ・サンジェルマンに放出したハキミの後釜として、インテルが移籍金最大1500ユーロ(約20億円)で獲得しました。

 

インテル加入1シーズン目からRWBの定位置を確保したダンフリースは、ここまで在籍3シーズンで公式戦132試合に出場し、11得点20アシストを記録しています。

しかしダンフリースインテルとの契約は、2025年6月末までと契約満了まで1年を切ろうとしており、ダンフリース側が年俸アップを要求していることから、契約延長交渉は中断しているようです。

ピエロ・アウシリオSDもダンフリースについて、「他(クラブ)のチャンスが訪れる、と我々は踏んでいる。」とコメントし、この夏の放出の可能性にも触れています。

 

23-24シーズン中盤戦以降は、ダルミアンがRWBとして起用され、序列を下げてしまい、メンタル面でも苦しんだダンフリース

それでも迫力のある攻撃参加は魅力的で、現在マンチェスター・ユナイテッドアストン・ヴィラなどがダンフリース獲得に関心を示しているようです。

インテル残留か、それともプレミアリーグ挑戦か、今後の動向に注目です。

 

 

デイヴィ・クラーセン(元オランダ代表)

生年月日:1993年2月21日(31歳)
ポジション:CMF、OMF、DMF
移籍先候補:コモ、ベジクタシュ、ブレーメン

周囲との連携を上手く活かし、前線の空いたスペースに積極的に飛び出しゴールを狙っていくオランダ代表のCMFです。

特筆する武器はないものの、大きな弱点もなく、総合力の高さを誇り、中盤の中央なら高い位置でも低い位置でも対応できるユーティリティ性もあります。

 

アヤックスの下部組織出身で、2012-13シーズンからトップチームに昇格し、2016-17シーズンにはリーグ戦33試合に出場し、14得点10アシストを記録するなど、主力として活躍しました。

2017年7月にエバートンに移籍するものの、チームスタイルにフィットせず、わずか1シーズンで退団し、2018-19シーズンからはブレーメンで約2シーズンプレーしました。

2020年10月に古巣アヤックスに復帰すると、3シーズンにわたりリーグ戦30試合近くに出場し、主力として活躍してきました。

 

2023年夏の移籍市場閉幕直前に、アヤックスとの契約を1年残していたものの、契約解除しフリーでインテルに加入しました。

ただバレッラチャルハノールムヒタリアンフラッテージアスラニと選手層が厚いインテルの中盤において、なかなか活路を見出せず、リーグ戦13試合の出場、うちスタメン起用はわずか1試合のみとなってしまいました。

インテルとの契約は2024年6月末までとなり、クラブ側に1年の延長オプションが付随しているものの、これを行使せず、正式発表はないものの、契約満了での退団が有力視されています。

 

23-24シーズン開幕当初はアヤックスでプレーし、同一シーズンのうち3クラブでプレーすることを禁じるFIFAのルールもあり、冬の移籍市場での移籍も出来ず、序列を上げられずに退団となりそうです。

現在、セリエA昇格組のコモや同胞のファン・ブロンクホルスト監督が就任したばかりのベジクタシュなどが、クラーセン獲得に関心を示しているようですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ステファノ・センシ(元イタリア代表)

生年月日:1995年8月5日(28歳)
ポジション:CMF、DMF、OMF
移籍先候補:コモ、モンツ

視野の広さやパス精度の高さを駆使し、中盤の底からゲームを組み立てていくレジスタタイプのCMFです。

身長168㎝と小柄ながらも、豊富な運動量や闘争心溢れるプレーで、守備面でも存在感を出していきます。

 

チェゼーナの下部組織で育ち、2012年夏にトップチームデビューを果たすと、4部リーグへの武者修行をはさみ、2015-16シーズンではセリエBで31試合に出場し、チームの中心的な存在として活躍しました。

2016-17シーズンからはサッスオーロに加入すると、2018-19シーズンにはセリエAで28試合に出場し、2得点4アシストを記録し、2018年11月にはイタリア代表デビューも果たしました。

そして2019年夏にはインテルに加入し、加入当初は怪我による長期離脱もあったものの、コンテ監督の下で一定の出場機会を確保し、バレッラと比較される程の才能を発揮していました。

 

しかし21-22シーズン以降は、怪我による離脱を繰り返しただけでなく、チャルハノールの加入もあり、ベンチを温める日々が多くなり、21-22シーズン後半はサンプドリア、22-23シーズンはモンツァにローン移籍していました。

インテルに復帰した23-24シーズンも、半ば構想外の状態となっており、2024年冬の移籍市場ではレスターへの移籍が迫っていたものの破談となり、リーグ戦わずか4試合、スタメン出場はなしという結果に終わりました。

インテルとの契約も2024年6月末までとなっており、正式発表まだですが、このまま契約満了後に退団となる見通しです。

 

センシ獲得には、セリエA昇格組のコモや、22-23シーズンにローン移籍していたモンツァなどが関心を示しているようです。

怪我さえ無ければ、バレッラと共にインテルの中盤を支える存在に成長していたのではないかと悔やまれるところもありますが、新天地での復活に期待したいですね。

 

 

マルコ・アルナウトヴィッチ(オーストリア代表)

生年月日:1989年4月19日(35歳)
ポジション:CF、RWG、LWG
移籍先候補:フィオレンティーナ、ジェノア

身長192㎝の大柄な体格に加え、足元の技術や身体能力も高く、ストライカーだけでなくチャンスメーカーとしても機能する万能型のCFです。

かつてはトラブルメーカーとして名を馳せていたものの、近年は円熟味を増したストライカーとして、チームから大きな信頼を寄せられています。

 

2006年夏にトゥウェンテの下部組織に加入し、2007年4月にトップチームデビューを果たすと、2008-09シーズンのリーグ戦では28試合で12得点を上げ、チームのリーグ戦2位フィニッシュに大きく貢献しました。

その活躍が評価され、翌2009年夏には弱冠20歳でインテルに買取オプション付きのローン移籍で加入したものの、エトーディエゴ・ミリートといったトップクラスのストライカーに割って入ることは出来ず、リーグ戦3試合の出場にとどまりました。

その後ドイツ、イングランド、中国と渡り歩き、得点能力の高さを発揮してきたものの、ピッチ外でのトラブルも多く、あまり良いイメージが付きませんでした。

 

しかし21-22シーズンに加入したボローニャでは、リーグ戦33試合でキャリアハイの14得点を上げ、心身ともに円熟味を増し、チームを牽引する活躍を見せました

そして2023年夏の移籍市場でボローニャから、一定条件が満たされると買取義務が発生するローン移籍で13年ぶりのインテル復帰を果たし、23-24シーズンはリーグ戦27試合で5得点を上げました。

 

ラウタロ・マルティネスマルクス・テュラムのバックアッパーとして役割を果たしたアルナウトヴィッチですが、契約も2025年6月末までとなり、補強状況次第では放出の可能性も出てきています。

現在アルナウトヴィッチ獲得には、フィオレンティーナジェノアなどが関心を示しているようです。

信頼出来るバックアッパーとして、アルナウトヴィッチの存在は頼もしいものですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アレクシス・サンチェス(チリ代表)

生年月日:1988年12月19日(35歳)
ポジション:CF、ST、RWG
移籍先候補:コモ、リバープレート

身長169㎝と小柄ながら、当たり負けしないフィジカルの強さと切れ味鋭いドリブルで相手ゴールに迫っていくアタッカーです。

チリ代表では2006年にデビューして以降、公式戦160試合(12/23現在)に出場し、歴代最多の51得点を記録し、現在も代表でプレーしています。

 

ウディネーゼバルセロナアーセナルマンチェスター・ユナイテッドと錚々たるビッグクラブでのプレーを経て、2019年8月にインテルに加入しました。

インテル加入後は2021-22シーズンまでの3シーズンで、リーグ戦79試合に出場し、16得点19アシストと結果を残し、定位置を掴むには至らなかったものの、頼れるバックアッパーとして存在感を出していました。

2022年夏にインテルとの契約を双方合意の上で解除し、マルセイユに加入すると、22-23シーズンのリーグ・アンで35試合に出場し、14得点3アシストを記録し、チームの得点源として活躍しました。

 

しかし、サンチェス側がマルセイユとの契約延長を拒否し、契約満了により1シーズン限りで退団となり、2023年夏の移籍市場閉幕間際にフリーでインテルへの2シーズンぶりの復帰を果たしました。

「より多くのトロフィーを獲得したい」と意気込んでいたサンチェスですが、セリエA23試合の出場で2得点にとどまり、チャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリード戦ではPKを失敗するという苦い経験も味わいました。

アルナウトヴィッチとともに、信頼できるバックアッパーとしての立ち位置にいるものの、契約も2024年6月末までとなり、このまま契約満了で退団することが有力視されています。

 

現在サンチェス獲得には、アーセナル時代の同僚である元スペイン代表MFセスク・ファブレガス率いるコモや、古巣のリバープレートが関心を示しているようです。

35歳とキャリアの終盤に差し掛かり、サンチェスはどんな決断を下すのか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2024年夏のインテルの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

オーナーが蘇寧グループから「オークツリー」社に変わったものの、補強戦略に関わった首脳陣は残留し、マロッタ新会長がこれまで見せてきたお得意の“0円移籍”など、2024年夏の移籍市場でもこれまでと同じような動きをみせてくることでしょう。

コンテ監督、そしてシモーネ・インザーギ監督の下、約5シーズン貫き通している“3-5-2”のフォーメーションも成熟度を増してきました。

 

資金面では、プレミアリーグ勢などに太刀打ちできない部分があるものの、ベテランや中堅どころが上手く融合し、欧州のトップ戦線に絡んでいけるだけのチーム力を付けてきました。

世代交代への動きも見せつつ、決してそれだけではない上手い立ち回りを見せるインテルの2024年夏の移籍市場での動向にも注目ですね!

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

 

いつもありがとうございます!

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