マンチェスターユナイテッド2024冬の最新移籍情報まとめ!補強が噂される新加入獲得候補選手・退団リストも調査!

Devils”の皆さん、こんにちは。

 

アヤックスを率いていたテン・ハーグが新監督に就任した22-23シーズンは、まさかの開幕2連敗と躓いてしまいましたが、ハイプレスとビルドアップを追求したサッカーを展開し、就任1年目でリーグ3位に返り咲き、カラバオカップも制しました。

テン・ハーグ監督を批判したクリスティアーノ・ロナウドの途中退団などもあったものの、チームは結束し、チャンピオンズリーグ獲得圏内にとどまり続け、新シーズンに向けて期待を持たせる戦いぶりを見せてくれました。

 

2023年夏の移籍市場では、これまで正守護神として活躍してきたデ・ヘアが契約満了により退団し、新守護神としてインテルからカメルーン代表GKアンドレ・オナナを獲得し、ビルドアップを重視するテン・ハーグ監督のカラーがより色濃く出る補強を行いました。

またチームの新ストライカー候補として、アタランタからデンマーク代表FWラスムス・ホイルンドも獲得しました。

その他チェルシーからイングランド代表MFメイソン・マウントフィオレンティーナからモロッコ代表MFソフィアン・アムラバトを獲得し、優勝争いをうかがおうと、陣容を整えてきました。

 

迎えた23-24シーズンですが、リーグ戦13節を終えて、早くも5敗を喫しています。

引き分けはないため、順位こそ6位と上位をうかがう位置にはつけていますが、アーセナルリバプールマンチェスター・シティといった上位争いのライバルに敗れています。

リーグ戦よりもひどいのがチャンピオンズリーグで、バイエルン・ミュンヘンガラダサライコペンハーゲンと同居したグループステージでは4試合を終えて、1勝3敗とグループ最下位に低迷し、グループステージ敗退の危機に直面しています。

 

CBのリサンドロ・マルティネス、LSBのルーク・ショー、不動のボランチのカゼミーロ、攻撃の組み立て役を担うクリスティアン・エリクセンと、22-23シーズンの躍進を担った主力が続々と故障離脱し、野戦病院化しています。

また22-23シーズンにリーグ戦17得点を上げたラッシュフォードが、リーグ戦13試合を終えてわずか2得点と不調に喘ぎ、新戦力のホイルンドも献身的な動きと運動量の良さを見せているものの、リーグ戦未だ無得点と、本調子を発揮するには至っていません。

その他、新戦力のGKオナナも自身の持ち味であるビルドアップ能力の高さは見せているものの、失点に繋がる致命的なミスもあり、同じく新戦力のマウントも期待されたパフォーマンスを見せるには至っていません。

 

負傷者続出の状況もあり、一概にテン・ハーグ監督の采配だけが悪いとは言い切れませんが、22-23シーズンのリーグ戦で、リーグ最多の17試合の無失点試合を記録した守備陣の綻びと、攻撃陣の不調に悩まされているシーズンとなっています。

2024年冬の移籍市場では、シーズン後半戦での巻き返しに向けて、更なる選手層の拡充を図りたいところです。

11月にイギリス化学大手INEOS社の創業者である実業家ジム・ラトクリフ卿がクラブ株式の25%を取得し、選手スカウトと選手獲得ネットワークの大規模な見直しを計画していると報道されており、移籍市場での動きにも注目が集まります。

 

ということで今回は、シーズン後半戦からの巻き返しと復権に向けて注目が集まるマンチェスター・ユナイテッドの2024年冬

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

 

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

〈加入〉 

pos. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)

 

〈退団〉 

pos. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
DF セルヒオ・レギロン 27 トッテナム ローン契約打ち切り
アルヴァロ・カレーラス  20 ベンフィカ ローン(24年6月末まで)
 MF ドニー・ファン・デ・べーク  26 フランクフルト  ローン(24年6月末まで、買取OP付) 
  ハンニバル・メイブリ 20 セビージャ ローン(24年6月末まで、買取OP付)
  ダニエル・ゴア 19 ポート・ヴェイル ローン(24年5月末まで)
FW ジェイドン・サンチョ 23 ドルトムント ローン(24年6月末まで)
  ファクンド・ぺリストリ 22 グラナダ ローン(24年6月末まで)

 

 

補強ポイント

マンチェスター・ユナイテッドの2024年冬の移籍市場での補強ポイントとして、

  1. CB
  2. CMF
  3. 得点力アップ

が挙げられるでしょう。

 

 

CB

まず補強ポイントに真っ先に挙がるのは、CBではないでしょうか。

 

22-23シーズンは、ヴァランリサンドロ・マルティネスがCBコンビを組み、堅守を築いてきました。

しかし、今年4月に中足骨を骨折し手術を行ったリサンドロ・マルティネスは、負傷箇所が再び悪化し、10月に再び手術を行い、最大3ヵ月の戦線離脱となってしまいました。

またヴァランも、これまで見せてきたスピードや対人の強さに衰えが見られ、簡単に裏を取られてしまうなど、パフォーマンスの低下が目立ちます。

 

マグワイアの復調に加え、エヴァンスリンデロフがいなかったら、もっと悲惨な状況になっていましたが、後半戦からの巻き返しに向けて、スピードとビルドアップ能力を兼ね備えたCBの獲得が望まれます。

 

 

CMF

次に補強ポイントに挙げられるのは、CMFです。

 

2022年夏にレアル・マドリードから獲得したカゼミーロが、抜群の守備力と展開力を見せ、中盤を大きく引き締め、22-23シーズンの躍進に大きく貢献しました。

ところが、23-24シーズンはドリブル突破を許す場面も多く見られ、タックル成功率も50%前後を行き来するなど、昨シーズンのようなパフォーマンスを見せることは出来ていません。

 

2023年夏の移籍市場では、フィオレンティーナからアムラバトを獲得し、起用された試合ではまずまずのパフォーマンスを見せてはいますが、まだ指揮官の信頼を勝ち得ている状況とは言い切れません。

またカゼミーロには、この冬の移籍市場でサウジアラビアリーグからの強い関心が寄せられると報道されており、移籍の可能性も否定できず、このポジションの補強も求められるでしょう。

 

 

得点力アップ

リーグ戦総得点数16得点と、プレミアリーグ第13節終了時点で、リーグ戦10位以内のクラブで唯一、総得点数が20点に届いておらず、得点力不足に苦しむ前線の補強もテーマになるでしょう。

 

2023年夏の移籍市場で獲得したホイルンドが、1トップとして起用され、献身性の高い動きでチームに貢献してはいるものの、リーグ戦9試合で無得点と結果を残すには至っていません。

ただここで新たな即戦力を獲得するのではなく、ホイルンドにかかるプレッシャーを和らげるために、控えでも結果を残せる実力者を獲得するのが望ましいでしょう。

 

またテン・ハーグ監督との関係悪化により構想外となっているサンチョや、DV疑惑に揺れたアントニーなどの処遇にも注目が集まります。

ラッシュフォードの復調にも期待しつつ、得点力アップに向けた動きも見られるでしょう。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

CB

ジャン・クレール・トディボ(ニース/フランス代表)

生年月日:1999年12月30日(23歳)
ポジション:CB

身長190㎝の長身を生かした空中戦と対人の強さを誇るだけでなく、スピードを武器にカバーリングの速さやスプリント勝負の強さも見せるCBです。

足元の技術の高さもあり、ビルドアップでの貢献度も高く、今年3月にはフランス代表にも初招集され、9月のドイツ代表戦で代表デビューも果たしました。

 

トゥールーズの下部組織出身で2018年7月に18歳でトップチームデビューを果たすと、2018-19シーズンのリーグ・アンの前半戦で10試合に出場し注目を集め、2019年1月にその才能に惚れ込んだバルセロナが完全移籍で獲得しました。

しかしバルセロナでは在籍1シーズンで公式戦わずか4試合に出場したのみで、その後シャルケベンフィカへのレンタル移籍を経て、2021年2月にニースにレンタル移籍で加入しました。

 

ニース加入後、20-21シーズンのリーグ・アン後半戦で15試合に出場し、主力として活躍、翌シーズンは完全移籍で加入し、21-22シーズンはリーグ戦36試合、22-23シーズンはリーグ戦34試合に出場して、39歳の大ベテランのダンテと共に、23-24シーズンのリーグ・アンでリーグ2位の失点数(37失点)を記録する堅守を形成しています。

23-24シーズンもここまで(11/15現在)リーグ戦11試合にスタメン起用され、引き続きチームの守備の要として、不動の地位を確立しています。

 

マンチェスター・ユナイテッドは2023年夏の移籍市場で、移籍金4000万ユーロ(約63億円)でトディボ獲得間近だとされていましたが、結局移籍は実現せず、破談に終わりました。

トディボ自身も『レキップ』紙の取材に対して、「間違った選択はしたくなかった。」と振り返っています。

 

引き続きニースでプレーすることになったトディボですが、23-24シーズンも安定したプレーを見せ、フランス代表にも定期的に招集されています。

さらに評価を高めているトディボに対して、この冬の移籍市場でユナイテッドは再び獲得に動くようです。

ヴァランの後継者としては申し分のない存在であり、ユナイテッドでもDFリーダーとしての活躍も十分期待したいですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ヨナタン・ター(レバークーゼン/ドイツ代表)

生年月日:1996年2月11日(27歳)
ポジション:CB

身長192㎝の長身と屈強なフィジカルを武器に、圧倒的な対人性能を見せ、相手の攻撃の起点をことごとく潰していくCBです。

スピードでの対応もまずまずで、足元の技術の高さも兼ね備え、ビルドアップでの貢献度の高さも計算できます。またセットプレーでの得点も多く、得点力の高さも誇ります。

 

ハンブルガーSVの下部組織出身で、2013-14シーズンにトップチームデビューを果たし、2015年7月にレバークーゼンに加入しました。

レバークーゼン加入後は特別大きな故障などはなく、22-23シーズンまでの在籍8シーズンで公式戦305試合に出場し、23-24シーズンもリーグ戦(第11節終了時点)全11試合に出場し、3得点を上げています。

 

特に23-24シーズンは、所属するレバークーゼンタプソバコスヌと共に鉄壁の3バックを形成し、ブンデスリーガ(第11節終了時点)で負けなしの首位に立つレバークーゼンの躍進を支える活躍を見せています。

そんなターに対して、現在ユナイテッドウェストハムが獲得に関心を示しており、レバークーゼンは移籍金2300万ユーロ(約37億5000万円)を要求する姿勢のようです。

 

身体能力の高さだけでなく、足元の技術の高さも兼ね備えるターの加入が実現すれば、ユナイテッドの最終ラインもより強固なものとなりますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

CMF

ジョアン・ネヴェス(ベンフィカ/ポルトガル代表)

生年月日:2004年9月27日(19歳)
ポジション:DMF、CMF、OMF

身長174㎝と決して屈強ではない体格でも、闘争心を前面に出し、球際の強さと素早い寄せで相手の攻撃の芽を潰していくDMFです。

サッカーIQの高さと非凡なパスセンスも併せ持ち、まだ10代ながらベンフィカの中盤を大きく引き締める働きを見せています。

 

ベンフィカの下部組織出身で、2022年12月にトップチームデビューを果たすと、22-23シーズンはリーグ戦17試合に出場し、シーズン終盤はスタメンで起用されるようになりました。

23-24シーズンは開幕から主力として定着し、ここまで(11/18現在)リーグ戦11試合、チャンピオンズリーグ4試合に出場しています。10月にはポルトガル代表にも初招集され、代表デビューも果たしました。

 

そんな下部組織出身の希望の星であるジョアン・ネヴェスに対して、マンチェスター・ユナイテッドは現地にスカウトを派遣し視察を行うなど、獲得に向けての動きを活発化させています。

ユナイテッド以外にも、ウォルバーハンプトンバイエルン・ミュンヘンなども獲得に関心を示しており、今後の活躍ではより多くのビッグクラブが獲得に名乗りを上げてくることでしょう。

 

今年6月で1000万ユーロ程度だったネヴェスの市場価値は、9月末では2倍の2000万ユーロ程度に上がっており、今後も更なる上昇が見込まれます。

ベンフィカとの契約も今年8月に2028年6月末まで延長し、この冬から本格的にネヴェスの争奪戦が繰り広げられそうですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ギド・ロドリゲス(ベティス/アルゼンチン代表)

生年月日:1994年4月12日(29歳)
ポジション:DMF、CMF

圧倒的なフィジカルの強さを活かして、球際の強さやボール奪取能力の高さを発揮し、ファウルすることなく相手の攻撃の芽を摘んでいく守備的MFです。

パス精度の高さはトップレベルとは言い切れないものの、ポジショニングセンスの高さや切り替えの速さを武器に、中盤の繋ぎ役としても存在感を出しています。

 

2014年に母国アルゼンチンの名門リーベル・プレートでキャリアをスタートさせると、ティファナクラブ・アメリカを経て、2020年1月にベティスに加入しました。

ベティス加入後はボランチの主力に定着し、22-23シーズンまでの3シーズン半で公式戦142試合に出場し、21-22シーズンの国王杯優勝にも大きく貢献しました。

また2017年にデビューしたアルゼンチン代表でも、29試合のキャリアを重ね、2022年のカタールW杯では1試合に出場しています。

 

23-24シーズンも、リーグ戦第13節終了時点で11試合にスタメン起用され、ヨーロッパリーグも4試合に出場するなど、主力として活躍しているギド・ロドリゲスですが、ベティスとの契約は2024年6月末までとなっています。

現時点では契約更新に向けた動きも無く、財政難問題を抱えるベティスはこの冬で移籍金を得るために、ギド・ロドリゲスの放出を容認する可能性もあります。

 

ユナイテッドベティスに対して、移籍金2000万ユーロ(約32億1000万円)のオファーを提示し、獲得に動くとされています。

ギド・ロドリゲス加入が実現すれば、アムラバトとコンビを組み、強力な守備力を誇るボランチコンビの誕生にも期待が集まりますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

得点力アップ

ガブリエル・バルボーサ(フラメンゴ/元ブラジル代表)

生年月日:1996年8月30日(27歳)
ポジション:CF、ST、RWG

かつて“ネイマール2世”といわれたように、切れ味鋭く、推進力の強いドリブル突破で右サイドから中央に侵入し、左足のシュートでゴールに迫っていくアタッカーです。

母国ブラジル復帰後はRWGだけでなく、CFやSTといった中央でのプレーでの強さを発揮し、チームを勝利へ導くパフォーマンスを見せてきました。

 

母国ブラジルの名門サントスの下部組織出身で、2013年5月にトップチームデビューし、チームのエースとして活躍してきました。

また2016年のリオデジャネイロオリンピックでブラジル代表を金メダルに導く活躍を見せ、2016年夏にインテルに完全移籍で加入しました。

しかしインテルでは2016-17シーズンでリーグ戦9試合で1得点と結果を残すことは出来ず、翌2017-18シーズンはベンフィカにレンタル移籍したものの、リーグ戦わずか1試合の出場と全くインパクトを残すことは出来ず、シーズン途中で古巣のサントスにレンタルで放出されてしまいました。

 

ブラジル復帰後は、サントスで2018シーズン、リーグ戦35試合で18得点を上げ、2019年1月から加入したフラメンゴでは2019シーズン、リーグ戦29試合で25得点を上げ、コパ・リベルタドーレスでは得点王にも輝き、タイトル獲得に大きく貢献しました。

2020年1月には完全移籍でフラメンゴに加入し、加入して約5シーズンで公式戦(11/18現在)通算252試合で141得点38得点を上げ、2度のコパ・リベルタドーレス制覇をはじめ、多くのタイトルをもたらし、本格的に復活を印象付けるパフォーマンスを見せ続けています。

 

二度目の欧州挑戦をうかがう“ガビゴル”に対して、マンチェスター・ユナイテッドガビゴルフラメンゴとの契約が2024年12月末までとなっていることから、移籍金2000万ポンド(約36億9000万円)で獲得出来ると踏んでいるようです。

加入が実現すれば、サンチョアントニーの放出も噂されるRWGでの起用が有力視されますが、母国ブラジルで抜群の得点力を見せてきた“ガビゴル”は二度目の欧州挑戦で真価を発揮することが出来るのか、注目です。

 

 

その他

ダビド・デ・ヘア(無所属/元スペイン代表)

生年月日:1990年11月7日(33歳)
ポジション:GK

身長189㎝の長身と手足の長さに加え、圧倒的な反射神経の速さを武器に、幾度となくビッグセーブを見せ、チームをピンチから救ってきた元スペイン代表のGKです。

2011年7月にアトレティコ・マドリードからマンチェスター・ユナイテッドに加入し、在籍12シーズンで公式戦545試合に出場し、190試合のクリーンシートを達成しました。

 

22-23シーズンも、開幕当初はビルドアップで失点に繋がるミスをするなど、好不調の波は激しかったものの、リーグ戦全38試合に出場し、プレミアリーグトップの17試合のクリーンシートを達成しました。

しかし、ユナイテッドとの契約は2023年6月末までとなっており、契約延長交渉が進められていたものの、大幅な減給などを受け入れず、契約満了により7月8日に正式に退団が発表されました。

 

ユナイテッド退団後は、バイエルン・ミュンヘンレアル・マドリードインテル、サウジアラビアリーグへの移籍も噂されましたが、実現せず。移籍市場閉幕後も移籍先は決まらず、現在(11/18時点)まで無所属の状態が続いています。

そんな中ユナイテッドは、正GKオナナが1月にアフリカ・ネーションズカップ参加により離脱するのに備えて、シーズン終了までの短期契約でデ・ヘア復帰を画策しているようです。

 

ユナイテッドは2023年夏の移籍市場で、第2GKとしてフェネルバフチェからトルコ代表GKアルタイ・バユンドゥルを獲得しましたが、ユナイテッドでのデビューは未だ出来ていません。

この状況でいきなり正GKを任せるのに不安があり、経験豊かなデ・ヘアに目をつけたようです。一時は現役引退も噂されたデ・ヘアですが、ユナイテッド復帰となるのか、注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

アーロン・ワン・ビサカ(元イングランドU-21代表)

生年月日:1997年11月26日(25歳)
ポジション:RSB
移籍先候補:ウェストハム

身体能力の高さと、圧倒的な対人守備の強さを誇る守備的なRSBです。

 

21-22シーズンのスールシャール体制ではRSBのファーストチョイスでしたが、途中就任したラングニック体制ではダロトが右サイドバックとして起用され、出場機会が減ってしまいました。

22-23シーズンは前半戦は負傷離脱の影響もあり、リーグ戦1試合の途中出場のみとなっていましたが、後半戦は持ち味の対人守備の強さだけでなく、攻撃参加でも存在感を発揮し、スタメンでも起用される試合も多くなり、リーグ戦19試合に出場しました。

 

23-24シーズンは開幕4試合にスタメン出場しましたが、第6節バーンリー戦以降はハムストリングの負傷により離脱し、ここまで(11/18現在)リーグ戦6試合、チャンピオンズリーグ1試合の出場となっています。

攻撃面での貢献度も高くなってきたワン・ビサカのスタメン起用も多くなってきましたが、完全に定位置を掴んでいるかと言われると、そう言い切れない状況です。

加えてワン・ビサカユナイテッドとの契約は、2024年6月末で満了するため、この冬での移籍の可能性も出てきており、現在ウェストハムが獲得に関心を示しているようです。

 

どうしても定位置を争うライバルである攻撃的なダロトとの比較になってしまいますが、両者とも切磋琢磨し、互いのウィークポイントを補う成長を見せています。

これからのレベルアップに期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

カゼミーロ(ブラジル代表)

生年月日:1992年2月23日(31歳)
ポジション:DMF
移籍先候補:サウジアラビアリーグのクラブ

屈強なフィジカルとボール奪取能力の高さ、カバーリング範囲の広さを活かし、相手の攻撃の芽を摘む世界最高峰の守備的MFです。

守備面だけでなく、攻撃面でも足元の技術の高さやパス精度の高さを活かし、ボールを捌き、前線へ正確にパスを展開していきます。

 

22-23シーズン開幕直後まで所属していたレアル・マドリードでは、2014-15シーズンのポルトへのレンタル移籍を除き、約9シーズンで公式戦336試合に出場し、31得点29アシストを記録ました。

レアル・マドリードでは、モドリッチクロースと共に黄金の中盤を形成し、4度のチャンピオンズリーグ優勝をはじめ、多くのタイトル獲得に貢献してきました。

 

22-23シーズン、開幕2連敗を喫した直後、移籍金総額7000万ポンド(約113億円)でマンチェスター・ユナイテッドに加入し、中盤のフィルター役として活躍し、リーグ戦28試合に出場しました。

カゼミーロ獲得によって、これまでのレアル・マドリードでの活躍と同様、中盤に強度と安定性をもたらし、攻守にわたりチームの躍進に大きく貢献してきました。

 

ところが23-24シーズンは、タックル成功数も少なく、ドリブル突破を許したり、相手のプレスからボールを奪われるシーンも多くなり、前シーズンのようなパフォーマンスを見せるには至らず、不調に喘いでいます。

10月にブラジル代表で足首を打撲したことにより、リーグ戦(第13節終了時点)は第9節シェフィールド・ユナイテッド戦以降出場していませんが、カゼミーロの不調が、今シーズンのユナイテッドの不調に比例しています。

 

加えて2024年2月には32歳を迎えようとしているカゼミーロに対しては、現在具体的なクラブ名は挙げられていないものの、サウジアラビアリーグからの強い関心が寄せられており、この冬の移籍市場での移籍の可能性も出てきています。

今シーズンの不調が年齢による衰えなのかどうか分かりませんが、カゼミーロの復調にも期待したいところですね。

ただユナイテッドもサウジアラビアリーグの脅威にさらされてしまうのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

スコット・マクトミネイ(スコットランド代表)

生年月日:1996年12月8日(26歳)
ポジション:DMF、CMF、CB
移籍先候補:ニューカッスル

プレッシングの速さと強さ、豊富な運動量、闘争心を前面に出したプレーで相手の攻撃の芽を摘み取る守備的MFです。

23-24シーズンは得点力の高さも際立つようになり、下部組織からの生え抜き、かつ将来の主将候補としてファンの期待を大きく集めています。

 

2017年5月にモウリーニョ監督の下、トップチームデビューを果たし、トップチームデビュー後、在籍約6シーズン半で公式戦通算(11/18現在)221試合に出場し、22得点6アシストを記録してきました。

しかし、守備面での強さはあるものの、配給力の点では物足りなさがあり、これまでボランチの補強はユナイテッドのテーマとなっていました。

そして22-23シーズンはカゼミーロエリクセンを獲得したこともあり、序列が低下し、リーグ戦24試合の出場にとどまりました。

 

23-24シーズンもその状況は変わらず、開幕からベンチスタートとなっていました。

しかし第5節ブライトン戦から2試合連続でスタメン起用され、第8節ブレントフォード戦では後半42分に途中投入され、4分間で2得点を奪い、起死回生の逆転勝利の立役者となりました。

翌節のシェフィールド・ユナイテッド戦でも得点を上げ、第10節のマンチェスター・ダービー以降はリーグ戦3試合連続でスタメン起用されています。

 

負傷者が続出している状況において、マクトミネイの活躍と存在はかなり大きいものとなっていますが、定位置を掴んでいるとは言い切れないのが現状です。

またユナイテッドとの契約も2025年6月末までと契約満了に近づき、移籍の可能性も否定できません。

 

マクトミネイ獲得には、これまでニューカッスルが関心を示しており、とりわけ2024年冬は賭博問題で長期離脱が予想されるトナーリの穴埋めとして、マクトミネイ獲得に本格的に動くとされています。

将来の主将候補、そしてクラブを背負う存在として期待されてきて、23-24シーズンはチームを窮地から救う活躍を見せているマクトミネイですが、この冬で下部組織時代から在籍するユナイテッドを去る決断を下すのか、今後の動向に注目です。

 

 

ドニ―・ファン・デ・べーク(元オランダ代表)

生年月日:1997年4月18日(26歳)
ポジション:CMF、OMF、DMF
移籍先候補:ガラダサライ、プレミアリーグのクラブ

20-21シーズンから、マンチェスター・ユナイテッドに加入したものの、リーグ戦での先発出場はわずか4試合のみ、合計19試合の出場と、不本意な結果に終わり、21-22シーズンもユナイテッドではリーグ戦8試合に出場し、シーズン後半戦はエバートンにローン移籍していました。

復帰した22-23シーズンから、かつての恩師であるテン・ハーグが指揮を執り、復活に期待がかけられていましたが、負傷離脱の影響もあり、前半戦はリーグ戦4試合の出場にとどまりました。

カタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦は3試合連続で出場していましたが、先発起用された第19節ボーンマス戦で膝を負傷し、手術を受けシーズン絶望となり、22-23シーズンは公式戦10試合の出場にとどまりました。

 

ユナイテッド加入後は、トップ下のポジションが被るブルーノ・フェルナンデスとの共存を図り、ボランチで起用されるもののなかなか結果を出すことが出来ず、テン・ハーグ就任後もなかなか活路を見いだせていません。

巻き返しを図りたかったところ、負傷離脱するという悪循環に陥り、23-24シーズンもその流れを断ち切る活躍を見せるには至らず、リーグ戦1試合の途中出場、出場時間わずか2分にとどまっています。

 

テン・ハーグ監督も、これまでの移籍市場でファン・デ・べークの移籍の噂に関して、「この環境で戦って自分の力を証明するか、出ていくかのどちらかだ」とコメントし、期待を寄せていましたが、ハンニバルメイノーといった若手に押しやられているのが現状です。

ユナイテッドとの契約も2025年6月末までとなり、契約満了も近づいてきましたが、それ以上に出場機会を確保するために移籍をした方が良いでしょう。

2023年夏の移籍市場ではガラダサライへの移籍も噂されていましたが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ジェイドン・サンチョ(元イングランド代表)

生年月日:2000年3月25日(23歳)
ポジション:LWG、RWG、OMF
移籍先候補:ドルトムント、ユベントス、アル・イテファク

左右両サイドから、細かいテクニックを駆使し、スピードに乗ったドリブル突破でチャンスメイクしていくアタッカーです。

ドルトムント在籍時は、10代ながら2018-19、2019-20シーズンと2シーズン連続で、得点とアシストともに二桁に乗せ、世界トップクラスのアタッカーへの成長も大きくされていました。

 

2021年夏に移籍金8500万ユーロ(約102億円)でマンチェスター・ユナイテッドに加入し、活躍が大きく期待されましたが、21-22シーズンはリーグ戦29試合で3得点3アシストと、期待に見合った活躍を見せることが出来ず、リーグ戦6位と低迷したチームの不振の要因として批判にさらされました。

22-23シーズンは、リーグ戦26試合で6得点3アシストを記録しましたが、2シーズン連続で得点とアシストともに二桁に乗せていたドルトムント時代の輝きと比べると、物足りなさを大きく感じてしまいます。

 

3シーズン目に入った23-24シーズンは、リーグ戦開幕3試合に途中出場しましたが、第4節アーセナル戦でメンバー外という決断を下したテン・ハーグ監督に対して自身のSNSで反論し、これを受けてテン・ハーグ監督は、サンチョをチームから追放し、練習にも参加できない状況が続いています。

対立構造はより深刻になり、PFA(プロフェッショナル・フットボーラーズ・アソシエーション)が解決に介入するまで発展しましたが、サンチョは謝罪することなく、解決の糸口すら見えていません。

 

昨シーズンのクリスティアーノ・ロナウドの件のように、規律を重んじるテン・ハーグ監督の下では出場することは不可能であり、ベンチにすら入れない選手に対して、1494万ユーロ(約20億9100万円)の高額な年俸を支払い状況も重なり、もはや冬の移籍は不可避の状況となっています。

現時点では、古巣のドルトムントユベントス、サウジアラビアリーグのアル・イテファクなどが移籍先候補として挙がっていますが、サンチョはどこでプレーすることになるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アントニー(ブラジル代表)

生年月日:2000年2月24日(23歳)
ポジション:RWG、LWG
移籍先候補:フラメンゴ

右サイドを主戦場にし、卓越したテクニックを駆使したドリブル突破でカットインし、左足のシュートでゴールを狙っていくアタッカーです。

2022年のカタールW杯のブラジル代表メンバーにも選出され、4試合に出場しました。

 

2020年7月にサンパウロからアヤックスに加入し、テン・ハーグ監督の下、約2シーズンで公式戦通算57試合で18得点14アシストを記録しました。

そして2022年夏の移籍市場終了間際に、移籍金8500万ポンド(約137億円)でマンチェスター・ユナイテッドに加入し、再びテン・ハーグ監督の下でプレーすることになりました。

加入直後はデビュー戦から3試合連続でゴールを決めるなど活躍しましたが、その後は怪我での離脱もあり、好不調の波が激しく、22-23シーズンはリーグ戦25試合で4得点2アシストに終わりました。

 

迎えた23-24シーズンですが、元恋人へのDV疑惑が報じられ、第5節ブライトン戦以降、1ヶ月近く戦線を離脱しました。

その後復帰を果たしたものの、リーグ戦(11/18現在)9試合で未だ無得点と、期待されたパフォーマンスを見せるには至っていません。

得点関与の少なさに加え、縦への突破がほとんどなく、カットインしてから左足のシュートがパターン化されているアントニーのスタイルは、CF陣との連携で問題があるとの指摘も上がっています。

 

またクラブ株式の25%を取得し、移籍戦略の見直しを計画している実業家のジム・ラトクリフ卿も、この冬の補強費用捻出のため、アントニーの放出も検討しているとも報じられています。

噂されていたフラメンゴガブリエル・バルボーサとのトレードは実現性は低いとされていますが、本格的に放出へと動き出すならば、欧州のビッグクラブも獲得に乗り出してくることでしょう。

ゴールで結果を残すことに期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2024年冬のマンチェスター・ユナイテッドの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

さらなる躍進を狙った2年目のテン・ハーグ政権でしたが、負傷者続出に加え、主力や新戦力の不調といった負の連鎖に悩まされる前半戦になってしまいました。

ただ、これまで不調に苦しんだマグワイアやリンデロフの活躍や、ガルナチョハンニバルといった若手の台頭といった明るい話題もありますね。

 

まだ長いシーズンの序盤戦ですし、首位との勝ち点差も大きく離れておらず、優勝争いに絡んでいくべく、負傷者の復帰と主力の復調、そしてこの冬の移籍市場での補強に期待したいですね。

ファンからの反感が強いグレイザー家から、ジム・ラトクリフ卿への売却もスムーズに進み、ファンに希望を抱かせる新しいユナイテッドの誕生にも注目です。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

いつもありがとうございます!

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