バイエルン2024冬の最新移籍情報まとめ！補強が噂される新加入獲得候補選手・退団リストも調査！

2023.12.12

バイエルン・ミュンヘンファンの皆さん、こんにちは。

 

例年と異なり、2位以下と勝ち点で大きく差をつけることが出来ず、2023年3月にナーゲルスマン監督を解任するなど、ゴタゴタぶりが目立ってしまった22-23シーズン。

チャンピオンズリーグ、ポカールともに準々決勝で敗退し、最終節の時点で首位ドルトムントと勝ち点差2の2位に位置し、ブンデスリーガ連覇も危うかった状況でした。

しかし最終節のケルン戦では、試合終了間際のムシアラの劇的なゴールで勝利し、勝ち点で並んだものの、得失点差で逆転し、苦しみながらブンデスリーガ11連覇を成し遂げました。

 

とはいえ、絶対王者としては非常に不安定なシーズンを送り、再びその強さを取り戻すべく、2023年夏の移籍市場では、積極的な補強に動きました。

まずレヴァンドフスキ退団後、不在となっていたストライカーとして、トッテナムからイングランド代表FWハリー・ケインを獲得しました。

さらにDFラインを強化するべく、ナポリのスクデット獲得の原動力となった韓国代表DFキム・ミンジェも獲得しました。

 

迎えた23-24シーズン、ブンデスリーガ第14節終了時点で、首位レバークーゼンと勝ち点差4ptのリーグ戦2位(1試合未消化)につけています。

新加入のケインが持ち前の得点力を遺憾なく発揮し、ブンデスリーガ得点ランキング1位の18得点を上げるだけでなく、周囲を活かした働きもあり、ザネの決定力の高さも光っています。

しかし守備面では、CBのウパメカノとデ・リフトが負傷離脱し、新加入のキム・ミンジェにかかる負担が大きく、第14節フランクフルト戦では１－５で大敗し、リーグ戦初黒星を喫してしまいました。

ポカール2回戦では、3部のザールブリュッケンに１－２で敗れ、屈辱の2回戦敗退を喫するなど、絶対王者の強さを取り戻すことは出来ていません。

 

課題が明確になっている部分もあり、この冬の移籍市場ではそこを補う動きを見せてくることでしょう。

ということで今回は、ブンデスリーガ連覇を続けるだけでなく、絶対王者としての強さを取り戻そうとするバイエルン・ミュンヘンの2024年冬の

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

 

他に気になるチームはありますか？

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

 

最新移籍情報と補強ポイント

2023年夏の移籍市場では、レヴァンドフスキ退団後、22-23シーズンはその不在の影響を感じざるを得なかったストライカーとして、トッテナムからハリー・ケインを獲得し、CBにはナポリから韓国代表DFキム・ミンジェを加えました。

さらに守備的MFには、フリーでライプツィヒからオーストリア代表MFコンラッド・ライマーを獲得し、LSBのバックアッパーとして、ドルトムントからフリーでポルトガル代表DFラファエル・ゲレイロを獲得しました。

一方、DFラインからフランス代表DFベンジャマン・パヴァールがインテルへ、フランス代表DFリュカ・エルナンデスがパリ・サンジェルマンに移籍しました。

また2022年夏に獲得したものの、不本意な成績に終わり、チームメイトとの衝突もあったセネガル代表FWサディオ・マネがアル・ナスルに移籍し、オランダ代表MFライアン・グラッフェンベルフもリバプールに移籍し、わずか1年での退団となってしまいました。

 

既に、前線の補強としてグラナダからスペイン代表FWブライアン・サラゴサを獲得したこともあり、この冬の移籍市場では中盤から後ろのポジションの補強がメインになってくることでしょう。

 

 

最新移籍情報

〈加入〉

pos. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)
DF エリック・ダイア― 29 トッテナム ローン(24年6月末まで、延長OP付)
  サーシャ・ボエ 23 ガラタサライ 完全移籍(3000万€、4年半)
FW ブライアン・サラゴサ※ 22 グラナダ 完全移籍(1500万€、5年契約)
  ネストリ・イランクンダ※ 18 アデレード・ユナイテッド 完全移籍(340万€)

※23-24シーズン終了後に加入。

 

〈新加入選手〉ブライアン・サラゴサ(グラナダ/スペイン代表)

生年月日：2001年9月9日(22歳)
ポジション：LWG、RWG、OMF

身長164㎝と小柄ながらも、左サイドから“ジャックナイフ”のごとく、スピードに乗った切れ味鋭いドリブルを仕掛けていくアタッカーです。

2023年10月にはスペイン代表にも初招集され、代表デビューも飾り、23-24シーズンのラ・リーガでブレイクした一人として挙げられます。

 

22-23シーズンからグラナダのトップチームに昇格し、プロデビューを飾ると、LWGを主戦場とし、リーグ戦34試合で5得点1アシストを記録し、チームのラ・リーガ昇格に大きく貢献しました。

ラ・リーガ1年目となった23-24シーズンは、ラ・リーガ第15節終了時点で、累積警告による出場停止1試合を除く全14試合に出場し、5得点2アシストを記録しています。

第9節バルセロナ戦では、前半で2得点を決め、自慢のドリブルで対峙するフランス代表DFクンデやドイツ代表GKテア・シュテーゲンを翻弄していました。

 

バイエルンだけでなく、ライプツィヒも獲得に関心を示していましたが、契約解除条項に設定されていた1400万ユーロ(約22億円)を超える総額1500万ユーロ(約24億円)を支払い、24-25シーズンからの5年契約を締結しました。

バイエルンのクリストフ・フロイントSDは「爆発力とスピード、さらにテクニックを持ち合わせるウィンガーだ。両サイドでプレーできるだけでなく、予測不可能で危険なドリブルを武器としている。決定力もあり、1対1も得意だ。」とサラゴサを評価し、期待を寄せています。

24-25シーズンでは、バイエルンの左サイドから、サラゴサがドリブルで相手守備陣に迫っていく姿を見るのを今から楽しみにしておきましょう。

 

 

〈退団〉

pos. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
DF フランツ・クラツィヒ 21 オーストリア・ウィーン ローン(24年6月末まで)
 MF 福井 太智  19 ポルティモネンセ ローン(24年6月末まで) 

 

 

補強ポイント

バイエルン・ミュンヘンの2024年冬の移籍市場での補強ポイントとして、

  1. CB
  2. CMF

が挙げられるでしょう。

 

 

CB

まず補強ポイントとして挙がるのは、CBではないでしょうか。

 

現在のスカッドにおいて、CBはウパメカノ、デ・リフト、キム・ミンジェの3人となっていますが、デ・リフトが11月上旬に右膝関節の靭帯を部分断裂し、23-24シーズン2度目の負傷離脱となってしまいました。

この3人のうち、誰かが離脱してしまうとバックアッパー不在の状況となり、パヴァールとリュカ・エルナンデス退団の影響を大きく受けています。

 

1月にキム・ミンジェがアジアカップ参戦のために離脱することもあり、元ドイツ代表DFジェローム・ボアテングの再契約など、様々なCBの獲得の噂も多く出ており、CBの補強は緊急性を要するものとなっています。

 

 

CMF

もう一つ補強ポイントとして挙げられるのは、CMFです。

 

トゥヘル監督はキミッヒの攻撃性をより発揮しやすくするため、守備面で長所があるボランチの獲得を望み、2023年夏の移籍市場では、パリーニャ(フラム)やライス(アーセナル)などがリストアップされていましたが、結局はライプツィヒからフリーでライマーを獲得するにとどまりました。

グラッフェンベルクやサビッツァーも退団したこともあり、現スカッドでのCMFは、キミッヒ、ゴレツカ、ライマーに加え、19歳のパブロビッチもスタメン起用されていますが、CBと同じくやや層は薄く、補強に動き選手層を厚くしておきたいところでしょう。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

CB

クレマン・ラングレ(アストン・ヴィラ/元フランス代表)

生年月日：1995年6月17日(28歳)
ポジション：CB

スバ抜けたスピードやフィジカルの強さはないものの、ポジショニングセンスと読みの鋭さで、チャンスを未然に防いでいくCBです。

利き足の左足から放たれる正確なパスなど、ビルドアップ面での貢献度も高く、攻守両面で活躍していきます。

 

2018年7月にセビージャからバルセロナに加入後、18-19シーズンから3シーズンでリーグ戦84試合に出場し、元スペイン代表DFジェラール・ピケと共に鉄壁のCBコンビを形成しました。

しかし、エリック・ガルシアの加入やアラウホの台頭などもあり、序列は徐々に低くなっていき、22-23シーズンはトッテナムにローン移籍で加入しました。

22-23シーズン、トッテナムでプレミアリーグ26試合に出場したものの、守備対応の甘さやパスミスなどで失点につながる場面も多く、1年でバルセロナに復帰しました。

 

23-24シーズン開幕前も、クリステンセン、アラウホに加え、同じ左利きのイニゴ・マルティネスも獲得したこともあり、バルセロナでは居場所がなく、サウジアラビアリーグや、アトレティコ・マドリード、セビージャへの移籍も噂されていましたが、ウナイ・エメリ監督の要望により、アストン・ヴィラへローン移籍で加入しました。

しかし、アストン・ヴィラ加入後はカンファレンスリーグ5試合の出場のみ(12/10現在)となっており、リーグ戦の出場はありません。

保有権を持ち、2026年6月末まで契約を残すバルセロナは、アストン・ヴィラとのローン契約を打ち切り、新たな移籍先を模索する可能性も出てきています。

 

バイエルンはラングレ獲得に関心を示しており、完全移籍での売却を望むバルセロナとの折り合いが付くかどうか、注目が集まります。

バイエルンのラングレ獲得の本気度は低いとの報道もありますが、半年レンタルで加入し、CBの枚数を確保しておきたいところです。どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

トレヴォ・チャロバー(チェルシー/元イングランドU-21代表)

生年月日：1999年7月5日(24歳)
ポジション：CB、DMF、RSB

192㎝の高身長を生かした空中戦の強さや、身体能力の高さや手足の長さを武器に、ボール奪取能力の高さを誇るアカデミー出身のCBです。

足元の技術の高さもあり、ビルドアップ面でも貢献度は高く、CBだけでなく、RSBやDMFなどでも対応できるユーティリティ性も兼ね備えています。

 

チェルシーの下部組織出身で、イプスウィッチ、ハダーズフィールド、ロリアンへの武者修行を経て、2021年8月にトップチームデビューを果たし、21-22シーズンはリーグ戦20試合に出場しました。

22-23シーズンもリーグ戦25試合に出場し、CBだけでなく、RSBなどでも起用され、様々なシステム変更にも柔軟に対応していました。

ところが2023年夏の移籍市場で、CBにディサジやコルウィルが加入したことにより、チャロバーは余剰戦力となったものの、チャロバーが移籍を拒否し、クラブの怒りを買ってしまいました。

 

現在はハムストリングの負傷により戦線離脱中ですが、23-24シーズンは公式戦出場は無く、ポチェッティーノ監督もチャロバーを構想外と見ており、この冬での移籍の可能性が高くなっています。

2022年11月に、2028年6月末までの長期契約を結んだばかりで、いきなり不遇の状況に置かれたチャロバーですが、トップチームデビュー時の監督だったトーマス・トゥヘル監督率いるバイエルン・ミュンヘンやドルトムント、マンチェスター・ユナイテッドやトッテナムなど、多くのクラブが獲得に関心を示しています。

 

バイエルンとしては、高いポテンシャルを有しているものの、飼い殺し状態となっているチャロバーを獲得して、CBの枚数を増やすだけでなく、恩師トゥヘル監督の下での復活にも期待したいところです。

チェルシー側が設定する5000万ポンド(約91億8000万円)の高額な移籍金と、完全移籍かレンタルかで上手く折り合いがつくかどうかも気になりますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ロナルド・アラウホ(バルセロナ/ウルグアイ代表)

生年月日：1999年3月7日(24歳)
ポジション：CB、RSB

身長188㎝の強靭なフィジカルを活かした対人の強さだけでなく、スピードも身体能力の高さも兼ね備える総合力の高いCBです。

足元の技術の高さもあり、ビルドアップ面でも貢献度が高く、攻守にわたりバルセロナを支える存在として進化を続けています。

 

2018年8月にバルセロナBに加入し、2019年10月にトップチームデビューを果たすと、20-21シーズンからはCBの一角として起用され始め、21-22シーズンはリーグ戦30試合に出場しました。

22-23シーズンは、負傷による戦線離脱もあったものの、リーグ戦22試合に出場し、クリステンセンと共にCBコンビを組み、バルセロナの堅守の中心として活躍しました。

CBだけでなく、RSBとしても起用され、22-23シーズンのラ・リーガ第26節でのエル・クラシコではヴィニシウスを封じ込め、勝利に大きく貢献しました。

 

23-24シーズンもリーグ戦10試合、チャンピオンズリーグ4試合(12/10現在)に出場し、キャプテンマークを巻く試合もあるアラウホに対して、バイエルンは関心を寄せているようです。

しかし財政難問題を抱えているバルセロナも、アラウホは“アンタッチャブルな存在”としており、市場価値7000万ユーロ(約113億円)以下のオファーは全く応じない姿勢を示しています。

 

金額やクラブでの立ち位置を考えると、バイエルン加入はかなり厳しいかもしれませんが、バイエルンに加入すれば、CBの強度は一気に増していくことでしょう。

加入を期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

CMF

ジョアン・パリーニャ(フラム/ポルトガル代表)

生年月日：1995年7月9日(28歳)
ポジション：DMF

身長190㎝の屈強な体格を生かした対人の強さと鋭い洞察力、守備範囲の広さを生かし、正確かつ激しいタックルでボールを奪う守備的MFです。

攻撃面でもフィジカルを生かしたボールキープや、プレス回避能力の高さやパス精度の高さを生かし、ビルドアップ面でも大きく貢献しています。

 

20-21シーズンからスポルティングでプレーし、在籍2シーズンで公式戦通算95試合に出場し、主力として活躍しました。

また2021年3月にはポルトガル代表デビューを果たし、EURO2020やカタールW杯にも出場しました。

22-23シーズンからフラムに移籍し、加入1年目ながらリーグ戦35試合に出場し、3得点を記録し、早くも中盤の主力として欠かせない存在となっています。

 

22-23シーズンのプレミアリーグでは、リーグトップのタックル成功数(146回)を記録し、地上戦でのデュエル勝利数もリーグ2位(209回)を記録するなど、堂々たる活躍を見せ、『ESPN』が選出する「今季のプレミア・サプライズ選手6名」の一人として取り上げられました。

この活躍を受けて、バイエルンはパリ―ニャ獲得に強い関心を寄せ、2023年夏の移籍市場終了間際にはメディカルチェックまで受け、加入が間近に迫っていたものの、フラムが代役を確保出来なかったため、移籍は破談となってしまいました。

2023年9月には、フラムとの契約を2028年6月末まで延長したものの、代理人は「ただ延期しただけ」とコメントし、パリ―ニャ自身も「28歳だけど、もっと上にいけると思っている」と野心を露わにしています。

 

クリストフ・フロイントSDも「もちろん、彼は我々のレーダーにいる」とコメントし、引き続きパリ―ニャに対する関心を抱いていることを明らかにしています。

バイエルンは7000万ユーロ(約108億円)以上の高額な移籍金を支払うつもりはないようですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

マルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ/スペイン代表)

生年月日：1999年2月2日(24歳)
ポジション：DMF、CMF

中盤の底で、正確なボール捌きと的確な状況判断を見せ、守備の強さも見せる、ラ・レアル生え抜きの若手ピボーテです。

2021年の東京オリンピックでは、スペイン代表の銀メダル獲得に大きく貢献し、残念ながらカタールW杯のスペイン代表メンバー入りは逃したものの、W杯後の代表には定期的に招集され、これからの活躍も期待されています。

 

地元レアル・ソシエダの下部組織に入団後、19-20シーズンでトップチームデビューを果たし、約4シーズン半で、公式戦通算166試合に出場し、7得点7アシストを記録しています。

20-21シーズンから主力として定着し始め、21-22シーズン、22－23シーズン共に、リーグ戦36試合に出場し、レアル・ソシエダの不動のピボーテとして活躍してきました。

23-24シーズンも、ここまで(12/10現在)で公式戦全試合に出場し、チームに不可欠な戦力となっています。

 

ラ・レアルの象徴であるスビメンディに対しては、プレーエリア、またプレースタイルが似ていることから、バルセロナがブスケツの後継者として、リストアップしている他、アーセナルやドルトムントをはじめ、多くのビッグクラブからの関心が尽きません。

バイエルンもスビメンディに対する関心を強め、レアル・ソシエダが設定する契約解除金6000万ユーロ(約86億4000万円)を支払う可能性もあるようです。

 

レアル・ソシエダへの忠誠心の深さや、チャンピオンズリーグもグループステージ突破を決め、今後の活躍も大きく期待される中で、移籍をする可能性は低いとみられていますが、バイエルン加入が実現すれば、攻守において大きくパワーアップすることになるでしょう。

今後はビッグクラブ間での争奪戦に発展しそうですが、どうなるでしょうか、今後の動向にも注目ですね。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

アルフォンソ・デイヴィス(カナダ代表)

生年月日：2000年11月2日(23歳)
ポジション：LSB、LWG、LMF
移籍先候補：レアル・マドリード、チェルシー、マンチェスター・シティ

左サイドから驚異的なスピードを駆使し、積極的なドリブルで仕掛け、チャンスメイクしていくアタッカーです。

まだ23歳ながらバイエルン・ミュンヘンまたカナダ代表では主力として立場を確立し、ワールドクラスのサイドバックの一人に成長しています。

 

2019年冬にバイエルンに加入後、当時の指揮官だったハンス・フリック監督によってLSBにコンバートされて以降、在籍約5シーズンで公式戦173試合(12/10現在)に出場し、主力に定着しています。

またカナダ代表としても、ワールドカップ・カタール大会に出場し、第2戦のクロアチア戦ではゴールを決め、記念すべきカナダ代表のW杯初得点者として歴史を刻み、2026年のカナダ・アメリカ・メキシコ3か国共催のワールドカップでも主力としての活躍も期待されています。

 

過去2シーズンは故障離脱の影響もあり、シーズン通しての出場は出来ませんでしたが、23-24シーズンは開幕から離脱することなく、LSBのレギュラーとしてリーグ戦12試合、チャンピオンズリーグ5試合(12/10現在)に出場しています。

しかし、バイエルンとの契約は2025年6月末までとなり、バイエルンもデイヴィスとの契約延長交渉に向けて動き出そうとしている中ではあるものの、多くのビッグクラブがデイヴィス獲得に関心を寄せています。

特にレアル・マドリードはデイヴィス獲得に向けて熱心な動きをしているとされ、代理人のネダル・フオセ氏も、レアル・マドリード移籍に働く要因の一つとして、元チームメイトのアラバの存在を挙げています。

 

バイエルンとしてはデイヴィスの契約延長を前提としつつ、レアル・マドリード以外にもチェルシーやマンチェスター・シティも関心を寄せており、最低でも移籍金5000万ユーロ(約81億円)から交渉を受ける姿勢も示しているようです。

バイエルンとしては、デイヴィスが離脱することなく順調に進んでいる中で、退団は何とかして避けたいところですが、この冬の移籍市場ではデイヴィスの周辺で慌ただしい動きが見られそうです。どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ジャマル・ムシアラ(ドイツ代表)

生年月日：2003年2月26日(20歳)
ポジション：OMF、CMF、LWG
移籍先候補：マンチェスター・シティ、レアル・マドリード、リバプール

抜群のテクニックを駆使し、狭い局面でもドリブルで打開し、フィニッシュワークに絡んでいく攻撃的MFです。

WGやCMFなどでも対応できる万能性を併せ持ち、弱冠20歳ながら、所属するバイエルン・ミュンヘン、またドイツ代表では中心的な存在となり、希望の星となっています。

 

2019年7月にチェルシーからバイエルン・ミュンヘンの下部組織に加入し、2020年6月に17歳115日でブンデスリーガデビューを果たし、2020年9月には17歳6ヵ月23日のクラブ史上最年少得点記録を作りました。

デビュー以降、20-21シーズンはリーグ戦26試合、21-22シーズンはリーグ戦30試合に出場し、22-23シーズンは、リーグ戦33試合で12得点13アシストを記録し、最終節では試合終了間際に劇的な決勝ゴールを決め、逆転優勝に導く活躍を見せました。

 

23-24シーズンは故障等での欠場もあり、第14節終了時点でリーグ戦8試合の出場にとどまっていますが、トップ下を主戦場とし、引き続きバイエルン・ミュンヘンの中心として、チームを牽引する活躍を見せています。

ムシアラとバイエルン・ミュンヘンとの契約は2026年6月末までとなっており、バイエルン・ミュンヘンはムシアラとの契約延長交渉に動くとされていますが、チャンピオンズリーグ制覇やバロンドール獲得といった目標実現のために移籍する可能性もあると報道されています。

現時点で移籍先候補として挙げられているのは、マンチェスター・シティ、レアル・マドリード、リバプールであり、マンチェスター・シティはグアルディオラ監督がムシアラを高く評価し、デ・ブライネの後継者として獲得を狙っているようです。

 

バイエルンの次世代の中心としてムシアラを手放すわけにはいかず、ムシアラ自身もバイエルンから離れる意思はないようです。ただクラブだけでなく代表で主軸として成長してきたムシアラに対して、これからもビッグクラブからの手が伸び続けることでしょう。

ムシアラ退団となれば、バイエルンはレバークーゼンのドイツ代表FWフロリアン・ヴィルツの獲得に動くと報道されていますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

レロイ・ザネ(ドイツ代表)

生年月日：1996年1月11日(27歳)
ポジション：RWG、OMF、LWG
移籍先候補：リバプール、マンチェスター・シティ

相手DFを一気に置き去りにする爆発的なスピードと、足元の技術の高さを駆使したドリブルで、ゴールに迫っていく世界トップクラスのアタッカーです。

左右両ウィングを基本としつつも、中央でも自身の武器であるドリブル突破や正確なパスを供給し、チャンスメイクしていきます。

 

シャルケ、マンチェスター・シティを経て、2020年夏にバイエルン・ミュンヘンに加入すると、20－21シーズンはリーグ戦32試合で6得点10アシスト、21－22シーズンはリーグ戦32試合で7得点7アシストを記録しました。

しかし、2シーズン連続で二桁得点二桁アシストを記録したマンチェスター・シティ在籍時でのパフォーマンスと比べると、大きなインパクトを残すことは出来ず、ファンからの批判の的になることもありました。

 

22-23シーズンも、ナーゲルスマン前監督によるフォーメーション変更の煽りを受け、パフォーマンスが安定せず、リーグ戦32試合で8得点7アシストにとどまりましたが、23-24シーズンは開幕から好調をキープし、リーグ戦13試合で既にバイエルン移籍後最多に並ぶ8得点を記録しています。

23-24シーズンから加入したハリー・ケインの存在も大きく、ケインの組み立てから、ザネの攻撃力の高さがより際立つシーズンとなっています。

 

充実したシーズンを送ろうとしているザネですが、バイエルン・ミュンヘンとの契約は2025年6月末までとなっており、サラーの後継者としてリバプールが獲得に動き出しているようです。

また古巣のマンチェスター・シティもザネ獲得に乗り出すとの話も出ています。かつては守備意識の低さや運動量の少なさをグアルディオラ監督から指摘されていましたが、現在は改善し、復帰しても主力として活躍することでしょう。

バイエルン・ミュンヘンとしては契約延長を目指す方針ですが、リバプールはクラブ史上最高額の8000万ポンド(約145億円)以上の金額を投じる可能性もあります。

 

ケインの加入もあり、過去数年なかった活躍を見せているザネですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

トーマス・ミュラー(ドイツ代表)

生年月日：1989年9月13日(34歳)
ポジション：ST、OMF、RWG
移籍先候補：マンチェスター・ユナイテッド

豊富な運動量でピッチを駆け回り、抜群のポジショニングセンスを発揮し、ゴールを陥れてきた歴戦錬磨のストライカーです。

戦術理解度の高さを活かし、攻撃的なポジションならどこでも遜色なくこなし、得点の起点としてチームを牽引しています。

 

バイエルンの下部組織で育ち、2008年8月にトップチームデビューを果たすと、在籍15シーズン半(12/10現在)で公式戦通算682試合に出場し、クラブ史上3位の237得点、クラブ史上最多の261アシストを記録しています。

ブンデスリーガ11連覇の主軸として活躍しただけでなく、2度のチャンピオンズリーグ制覇、クラブワールドカップ制覇をはじめ、幾多のタイトル獲得に貢献してきました。

ドイツ代表としても、2022年カタールW杯までワールドカップ4大会連続で出場し、カタールW杯後は代表から遠のいていたものの、9月の日本戦で復帰し、自国開催のEURO2024出場も見据えています。

 

22-23シーズンもリーグ戦27試合に出場し、7得点8アシストを記録して、ノイアー不在の中、キャプテンとしてチームを牽引し、逆転優勝に貢献しました。

ただムシアラの飛躍的な成長もあり、23-24シーズンはベンチスタートの試合も多くなり、かつてのような絶対的な存在ではなくなってきました。

ミュラーとバイエルンとの契約は、2024年6月末で満了し、現時点では契約延長には至っていません。

 

この状況を受け、マンチェスター・ユナイテッドがミュラー獲得に動くとの報道も出ています。

ミュラー自身も「少なくとも2025年までは現役を続けていたい。」と以前にコメントしており、思うような出場機会を得られていない現状を受けて、移籍を決断する可能性も否定出来ません。

契約延長か、それともバイエルン退団か、キャリア終盤に差し掛かり重大な決定に迫られているミュラーの今後の動向に注目です。

 

 

エリック・マキシム・チュポ＝モティング(カメルーン代表)

生年月日：1989年3月23日(34歳)
ポジション：CF、LWG、ST
移籍先候補：フランクフルト

身長191㎝のフィジカルの強さと足元の技術の高さを活かし、ポストワークで存在感を出していく老獪なストライカーです。

少ない出場時間でも結果を残し、頼れるバックアッパーとして多くの監督から信頼を勝ち得てきました。

 

2007年8月にハンブルガーSVでブンデスリーガデビューを果たすと、ニュルンベルク、マインツ、シャルケと渡り歩き、主にブンデスリーガでプレーしてきました。

2017年8月にシャルケからストーク・シティに加入し、2017-18シーズンでリーグ戦30試合に出場し、5得点5アシストの成績を収め、2018年8月に加入したパリ・サンジェルマンでは貴重なバックアッパーとして2シーズンプレーしました。

2020年10月にフリーでバイエルン・ミュンヘンに加入すると、20-21、21-22シーズンはレヴァンドフスキの頼れるバックアッパーとして、役割をしっかり果たしてきました。

 

レヴァンドフスキ退団後の22-23シーズン当初は、攻撃の形を造り出すのに苦労していましたが、第10節フライブルク戦から4試合で5得点と活躍し、レヴァンドフスキの穴を埋める活躍を見せました。

キャリアハイの公式戦17得点を記録した22-23シーズンもあり、2023年3月には2024年6月末まで契約を延長しましたが、23-24シーズンはケインの加入に加え、18歳のテルのCF起用もあり、やや存在感は薄くなっています。

契約も2024年6月末までとなり、34歳という年齢もあり、移籍の可能性も囁かれてはじめ、現時点ではフランクフルトがチュポ＝モティング獲得に関心を示しているようです。

 

トゥヘル監督とは、マインツ、パリ・サンジェルマンと続き、3度目の共闘となり、トゥヘル監督からも厚い信頼を寄せられています。

ここぞという場面で結果を残し、タイトル獲得に貢献してきたチュポ＝モティングですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2024年冬のバイエルン・ミュンヘンの最新移籍情報と補強ポイント、狙っていると噂の獲得候補選手、退団が噂される選手を取り上げました。

 

苦しみながらも何とかブンデスリーガ11連覇を達成した22-23シーズンですが、23-24シーズンもドルトムントやレバークーゼンといったライバル勢とギリギリまで優勝争いが繰り広げられることでしょう。

ケインやザネなどの爆発により、22-23シーズンよりも破壊力を増した印象はあります。またムシアラやテルなど次世代の主軸の成長も見られ、世代交代も徐々に進んでいます。

 

ところが、ポカール2回戦での敗退やリーグ戦で他を寄せ付けない強さを発揮できていないところもあり、「優れた戦術よりも個人のクオリティに依存しているように見える。」と、トゥヘル監督の手腕に疑問を呈する声も上がっています。

ブンデスリーガ各クラブのチーム力が増し、“バイエルン包囲網”が形成されている中、ブンデスリーガ12連覇を果たすだけでなく、欧州の舞台でも強さを発揮することが出来るのか、この冬の移籍市場での動きに注目です。

 

他に気になるチームはありますか？

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

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