ナポリスタの皆さん、こんにちは。
22-23シーズン、セリエAでは開幕から怒涛の勢いで勝ち点を積み上げ、他を寄せ付けることなく、リーグ戦5試合を残して33年ぶり3度目のスクデット獲得を成し遂げました。
また3シーズンぶりのチャンピオンズリーグでは、グループステージ第1節でリバプールを4ー1で下し、圧倒的な攻撃力を見せ、グループ首位で決勝トーナメント進出を果たしたものの、惜しくも準々決勝でミランの前に敗れてしまいました。
それでも、新加入のキム・ミンジェとクラワツヘリアの大活躍に加え、オシムヘンの爆発や中盤の見事なパスワークもあり、セリエAで最多得点と最少失点を記録したナポリの完成度の高いサッカーは欧州に大きな衝撃を与えました。
しかし、スパレッティ監督とナポリとの契約は22-23シーズン限りで満了し、契約延長を拒否したため、22-23シーズン限りで退任し、新監督には過去にローマを率いていたリュディ・ガルシア監督が就任しました。
さらに、躍進の原動力となったキム・ミンジェがバイエルン・ミュンヘンに引き抜かれ、多くの原石を発掘してきたクリスティアーノ・ジュントリSDがユベントスに引き抜かれるなど、2023年夏の移籍市場では大きな変化もありました。
それでも、キム・ミンジェ以外の主力は軒並み残留し、セリエA連覇、またチャンピオンズリーグでの躍進も期待されたナポリですが、23-24シーズン、セリエA第18節終了時点で8位と低迷しています。
22-23シーズンの“4-3-3”のシステムをベースにして戦ってきたものの、前シーズンからの上積みは見られず、キム・ミンジェが抜けた穴も埋めきれずに苦戦を強いられ、第12節エンポリ戦で敗れた後にリュディ・ガルシア監督は解任され、ワルテル・マッツァーリ新監督が就任しました。
またチャンピオンズリーグでは、グループステージでレアル・マドリード、ブラガ、ウニオン・ベルリンと同居し、3勝1分け2敗の勝ち点10でグループ2位で決勝トーナメントに進出しましたが、レアル・マドリードには2戦合計で7失点を喫し、前シーズンの守備の堅さは影を潜めています。
ということで今回は、セリエA連覇を狙ったものの、厳しい出だしとなった23-24シーズンの後半からの巻き返しを図るナポリの2024年冬の
- 最新移籍情報と補強ポイント
- 狙っていると噂の獲得候補選手
- 退団が予想される選手
- まとめ
の順でお伝えしていきます。
他に気になるチームはありますか?
プレミアリーグ(イングランド)
ブンデスリーガ(ドイツ)
リーガエスパニョーラ(スペイン)
セリエA(イタリア)
リーグアン(フランス)
最新移籍情報と補強ポイント
2023年夏の移籍市場でのナポリの動きを振りかえってみましょう。
GKは特に大きな動きはなく、正GKはアレックス・メレトが引き続き務め、控えGKはゴッリーニやローン移籍から復帰したコンティーニが務めます。
CBは、ブラガンチーノから元ブラジルU-20代表DFナタンを獲得したのみで、キム・ミンジェがバイエルン・ミュンヘンに移籍した穴を完全に埋め切れていない印象が残っています。
このポジションの補強はこの冬の移籍市場において、優先的に進められていくことでしょう。
サイドバックは、特に大きな動きはなく、RSBはキャプテンのディ・ロレンツォが不動の地位を築き、LSBはマリオ・ルイとオリベイラが定位置争いを繰り広げています。
中盤も新戦力としてスタッド・ランスからスウェーデン代表MFカユステを加えた以外は大きな動きはなく、ロボツカをアンカーとして、ザンボ・アンギサとジェリンスキがインサイドハーフで固めるシステムは22-23シーズンから変わっていません。
ウィングは、RWGはラスパドーリ、LWGはクラワツヘリアを軸にしつつ、ポリターノやゼルビンも控え、新戦力としてフランクフルトからデンマーク代表MFリンドストロムを加え、選手層を厚くしていきました。
一方、移籍が噂されていたメキシコ代表MFロサーノは移籍期間終了間際にPSVに完全移籍で復帰しました。
そしてCFは、ビッグクラブから多くの関心が寄せられていたオシムヘンが残留し、控えはジオバンニ・シメオネが務め、ペタ―ニャはモンツァに完全移籍で退団しました。
最新移籍情報
〈加入〉
pos. | 選手名 | 年齢 | 前所属 | 移籍形態(移籍金) |
DF | パスクアーレ・マッツォッキ | 28 | サレルニターナ | 完全移籍(300万€、3年半) |
MF | ハメド・トラオレ | 23 | ボーンマス | ローン(24年6月末まで、買取OP付) |
レアンデル・デンドンカー | 28 | アストン・ヴィラ | ローン(24年6月末まで、買取OP付) | |
FW | シリル・ウンゴニエ | 23 | エラス・ヴェローナ | 完全移籍(1800万€) |
〈退団〉
pos. | 選手名 | 年齢 | 移籍先 | 移籍形態(移籍金) |
DF | アレッサンドロ・ザノーリ | 23 | サレルニターナ | ローン(24年6月末まで) |
MF | エリフ・エルマス | 24 | ライプツィヒ | 完全移籍(2300万€、4年半) |
ジャンルカ・ガエターノ | 23 | カリアリ | ローン(24年6月末まで) | |
FW | アレッシオ・ゼルビン | 24 | モンツァ | ローン(24年6月末まで) |
エリフ・エルマス(北マケドニア代表) → ライプツィヒへの完全移籍が決定
【北マケドニア🇲🇰】
エリフ・エルマス#ElifELMAS#ナポリ#EURO2020#グループCpic.twitter.com/9WBDQkLAqu— 宇宙 仁 (humanoid) (@uchujino) May 23, 2021
生年月日:1999年9月24日(24歳)
ポジション:OMF、LWG、CMF
足元の技術の高さとパス精度の高さを誇る司令塔でありつつ、ドリブルでの積極的な仕掛けや献身的な守備も見せ、攻守において貢献度の高いMFです。
2017年6月に17歳で北マケドニア代表デビューを果たし、EURO2020の出場など、56試合(2024年1月現在)に出場し、主軸として活躍している“マケドニアの至宝”です。
母国マケドニアのラボトニツキの下部組織出身で、2015年10月に16歳でトップチームデビューを果たすと、2016-17シーズンはリーグ戦33試合に出場し、6得点7アシストを上げ、主力として活躍しました。
2017年7月にフェネルバフチェに移籍すると、2018-19シーズンにリーグ戦29試合に出場し、4得点を上げるなど、主力として活躍しました。
2019年7月にナポリに加入し、在籍4シーズン半で公式戦通算189試合に出場し、19得点11アシストの成績を収めました。
インサイドハーフやボランチだけでなく、トップ下やウィングなどでも対応できるユーティリティ性が重宝され、22-23シーズンもリーグ戦36試合に出場し、6得点3アシストを記録していました。
ただスタメン起用はわずか14試合と、定位置を確保しているとは言い切れず、どうしても便利屋的な扱いとなっている印象がありました。
23-24シーズンもその立ち位置は変わらず、リーグ戦11試合に出場しているものの、スタメン起用は4試合のみとなっていました。
この状況を受け、ライプツィヒが退団するフォルスべリの後釜としてエルマスに注目し、2023年12月27日に移籍金2300万ユーロ(約36億3000万円)の4年半契約で獲得したことを発表しました。
少ない出場時間でも結果を残していたエルマスの退団は痛いですが、新天地でより輝きを出すプレーを見せてほしいですね。
補強ポイント
ナポリの2024年冬の移籍市場での補強ポイントとして、
- CB
- CMF
- RSB
が挙げられるでしょう。
CB
まず補強ポイントに挙げられるのは、CBですね。
2023年夏の移籍市場ではナタンを獲得したのみで、キム・ミンジェの穴を埋めるには至っていません。
対人の強さはもちろんのこと、ビルドアップ面での質の高さもあったキム・ミンジェの穴を少しでも埋めるべく、攻守両面で貢献できるCBを確保し、22-23シーズンのチームに少しでも近づきたいですね。
CMF
次に補強ポイントに挙げられるのは、CMFです。
ロボツカ、ザンボ・アンギサ、ジェリンスキの3人が22-23シーズンに引き続き、安定の中盤を形成しています。
しかしザンボ・アンギサはカメルーン代表として1月のアフリカ・ネーションズカップに参加するため離脱し、ジェリンスキは2024年6月に契約満了を迎えるため、退団の可能性も出ています。
既にエリマスがライプツィヒに完全移籍で退団したため、全体的に層が薄いポジションとなっており、若手のCMFを獲得しておきたいところです。
RSB
最後に補強ポイントに挙げられるのは、チームの主将ディ・ロレンツォと凌ぎを削れるRSBです。
22-23シーズンはリーグ戦37試合、チャンピオンズリーグ10試合に出場し、フル稼働の働きを見せたディ・ロレンツォですが、23-24シーズンも変わらず、リーグ戦全18試合、チャンピオンズリーグ全6試合に出場しています。
控えの若手RSBザノーリも、リーグ戦でのスタメン起用は無く、2024年冬の移籍市場での武者修行も検討されており、単にディ・ロレンツォのバックアッパーとしてではなく、ディ・ロレンツォを脅かす実力者を獲得したいですね。
狙っていると噂の獲得候補選手
では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。
CB
ヤクブ・キヴィオル(アーセナル/ポーランド代表)
キヴィオル、ようこそアーセナルへ!
夏にリサンドロ・マルティネスを狙っていたことで分かるとおり、このロングフィードを持つ選手をアーセナルがほしかったんだと思う。
ガブリエル、サリバはショートパスは問題ないが、ロングになると少し精度が落ちる。
ボールを支配
↓pic.twitter.com/iEpy48MJ4F— 黄色シャビン (@Kiiroshavin) January 24, 2023
生年月日:2000年2月15日(23歳)
ポジション:CB、LSB、DMF
身長189㎝のフィジカルを活かした激しい守備を見せるとともに、正確なタックルも見せ、足元の技術の高さやパス精度の高さも誇る左利きの若きCBです。
カタールW杯では、ポーランド代表として全4試合にスタメン出場し、次世代のポーランド代表の主軸として、これからの飛躍も期待されています。
2021年8月にスペツィアに加入し、開幕当初はベンチメンバーだったものの、後半戦はチーム事情により、守備的MFを務め、現役時代インテルやPSGでボランチとして活躍したチアゴ・モッタ監督の下、スタメン出場を続け、チームをセリエA残留へと導きました。
22-23シーズンも、守備的MFだけでなく、CBとしてセリエA17試合に先発出場し、カタールW杯後の2023年1月にアーセナルに完全移籍しました。
アーセナル加入後は主にベンチスタートとなり、加入から約2か月後の第28節クリスタル・パレス戦でリーグ戦初出場を果たし、サリバ離脱後はスタメン起用されることもあり、22-23シーズン後半戦でリーグ戦7試合に出場し、1得点を記録しました。
23-24シーズンもサリバとガブリエウのバックアッパーという立ち位置は変わらず、主にベンチスタートが続いていますが、CBだけでなくLSBとしても起用され、プレミアリーグ第20節終了時点でリーグ戦8試合に出場しています。
CBだけでなく、LSBやDMFもこなせる万能性もあり、アルテタ監督も「素晴らしい選手になるポテンシャルを秘めた選手」と高く評価していますが、出場機会の少なさもあり、別クラブへローン移籍させ、経験を積ませる可能性も高くなっています。
キヴィオル獲得にはスペツィアでプレーしていた過去もあり、特にセリエAからの関心が強く、ナポリ以外にも、ローマ、ミラン、ユベントスなどが関心を示しています。
若さに加え、セリエAでの経験と実績もあり、なおかつ精度の高い左足のキックを持つキヴィオル加入が実現すれば、ナポリにおいて大きな補強となるでしょう。
アーセナルとしては完全移籍での放出ではなく、ローン移籍のみでの放出の姿勢のようですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
マルティン・ヴィティーク(スパルタ・プラハ/チェコ代表)
Martin Vitík.
Napoli interested him.
You can watch full video on YouTube channel.
Full Video Link is here;https://t.co/YWfYTbPk3e#MartinVitik #CzechRepublic #Napoli pic.twitter.com/mJuyUFyh2h
— 360Scouting (@Scouting360) December 29, 2023
生年月日:2003年1月21日(20歳)
ポジション:CB
身長192㎝の高さとフィジカルを活かした対人の強さと、長い手足を駆使したボール奪取能力に長けるチェコ代表期待の若手CBです。
足元の技術の高さやパス精度の高さもあり、ビルドアップ面での貢献度も高く、推進力の強いドリブルでの攻め上がりも見せます。
チェコを代表する名門スパルタ・プラハの下部組織で育ち、2021年1月に17歳でトップチームデビューを果たしました。
ベンチスタートが主ながらも2021-22シーズンはリーグ戦12試合に出場し、着実に出場機会を増やすと、22-23シーズン中盤戦からはCBの主軸に定着し、リーグ戦19試合に出場しました。
23-24シーズンは、リーグ戦第19節終了時点で17試合に出場し、ヨーロッパリーグでも5試合にスタメン起用され、2位でのグループステージ突破に大きく貢献する活躍を見せました。
現在チームでは3バックの右を主に担い、果敢なタックルだけでなく、落ち着いたボール捌きや豪快な攻め上がりを見せ、攻守に勢いをもたらす働きを見せています。
2023年11月にはチェコ代表デビューも果たし、ヨーロッパリーグで圧巻のパフォーマンスを見せているヴィティークに対して、欧州各国の強豪クラブからの関心も強くなっています。
ヴィティーク獲得にはナポリだけでなく、ミランも関心を示しているとされ、セリエAでの争奪戦にも発展しそうです。
対人の強さだけでなく、ビルドアップ面での計算もできるヴィティークを獲得出来れば、キム・ミンジェの穴も少しでも埋める働きを期待できることでしょう。
またキム・ミンジェには無い攻め上がりの強さも大きな魅力であり、加入を期待したいですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
CMF
ラザル・サマルジッチ(ウディネーゼ/セルビア代表)
サマルジッチの全抜き。天才です。pic.twitter.com/csxdfHXNvG
— keita (@keitakrn) September 28, 2023
生年月日:2002年2月24日(21歳)
ポジション:CMF、OMF
ドリブル、パス、シュートと攻撃面で高水準のものを兼ね備え、チームの攻撃を組み立てていく若き左利きの司令塔です。
利き足やプレースタイルから“セルビアのエジル”と称されることもあり、身長184㎝のサイズから空中戦やデュエルの強さも誇ります。
ドイツの首都ベルリンで生まれ、地元の名門ヘルタ・ベルリンの下部組織で育ち、2020年5月にトップチームデビューを果たすと、そのポテンシャルの高さから国内外の強豪クラブから多くの関心を寄せられる存在となりました。
2020年9月にライプツィヒに加入したものの、20-21シーズンのブンデスリーガでわずか7試合、197分の出場のみとなり、1シーズンでライプツィヒを去り、ウディネーゼに加入しました。
21-22シーズンからプレーするウディネーゼでは、在籍2シーズン半で公式戦(1/4現在)80試合に出場し、9得点9アシストを記録し、主軸として定着しています。
22-23シーズンのセリエAではGKを除くフィールドプレーヤーのうち、チームトップタイの37試合に出場し、23-24シーズンも第18節終了時点で17試合に出場し、2得点2アシストを記録しています。
セリエAで着実に評価を高めているサマルジッチに対しては、これまでユベントスやインテルといったビッグクラブからの関心が寄せられ、2023年夏の移籍市場ではインテル移籍が迫っていましたが、条件面で折り合わず破談となってしまいました。
そんな中、ナポリがサマルジッチ獲得レースに参戦し、移籍金2000万ユーロ(約31億2000万円)で基本合意に達しているとの報道も出ています。
現在セリエA15位(第18節終了時点)と下位に沈むウディネーゼは、チームの主軸であるサマルジッチを放出することは避けたいところですが、ナポリとの良好な関係もあり、この冬の移籍へと進んでいくかもしれません。
エルマスの退団に加え、ジェリンスキも退団の可能性もある中、サマルジッチ獲得となれば大きな補強となりますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ハメド・ジュニオール・トラオレ(ボーンマス/コートジボワール代表)
Hamed Junior Traorè 🇨🇮🐇
What being lactose intolerant does to a mf
— Son of Shango 🦌 (@Prxygo) May 8, 2022
生年月日:2000年2月16日(23歳)
ポジション:OMF、CMF、LMF
足元の技術の高さを生かし、しなやかな身のこなしから巧みに相手をかわしていくドリブルや、パス精度の高さやシュート力の強さも併せ持つコートジボワール代表の攻撃的MFです。
視野の広さや判断能力の高さを活かし、スペースを見つけ、果敢に動き出す運動量にも定評があります。
育成に定評のあるエンポリの下部組織で育ち、2017年10月に17歳でトップチームデビューを果たし、2018-19シーズンのセリエAではリーグ戦32試合に出場し、主力として活躍しました。
2019年夏にエンポリからサッスオーロに加入後、主力として定着し、20-21シーズンはリーグ戦35試合に出場し、5得点2アシスト、21-22シーズンはリーグ戦31試合で7得点2アシストを記録し、主力として活躍しました。
22-23シーズンの冬の移籍市場終了間際に、サッスオーロからボーンマスに加入し、22-23シーズン後半はリーグ戦7試合に出場しました。
22-23シーズン後半戦は足の怪我もあり、出場機会を増やすことが出来ず、挽回を狙った23-24シーズンですが、ここまでリーグ戦3試合の途中出場にとどまっています。
さらにマラリアにかかって戦線離脱し、1月のアフリカ・ネーションズカップの代表メンバーから漏れたものの、復帰までには時間がかかりそうです。
イングランドで不遇の日々を過ごしているトラオレに対して、ナポリをはじめ、ミランやフィオレンティーナなどが獲得に関心を示し、セリエA復帰の可能性も囁かれています。
ボーンマスでは中央での起用がメインとなっていますが、両サイドやウィングなど、サイドでも対応可能で、ユーティリティ性の高さもあります。
セリエA復帰を果たし、ナポリで再び輝きを取り戻すことが出来るのか、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
RSB
パスクアーレ・マッツォッキ(サレルニターナ/元イタリア代表)
Pasquale Mazzocchi pic.twitter.com/uV1cJlZINJ
— Zinger Parata (@zingerparata) January 5, 2024
※2024.1.5 移籍金300万ユーロ(約4億7000万円)、3年半契約の完全移籍で加入決定
生年月日:1995年7月27日(28歳)
ポジション:RSB、RMF、LMF
豊富な運動量を活かし、スピードに乗ったドリブルで右サイドから攻め上がっていくだけでなく、闘志溢れるアグレッシブな守備も見せる右サイドのスペシャリストです。
イタリア代表では、2022年9月のハンガリー戦に出場し、1試合のキャリアを誇ります。
ナポリ出身のマッツォッキは、ヴェローナでプロキャリアをスタートし、その後リミニ、パルマ、ペルージャ、ヴェネツィアとイタリア国内クラブを渡り歩き、2022年1月にサレルニターナに加入しました。
セリエAではヴェネツィア在籍時の2021年8月、26歳でのデビューと、長らく下部でプレーしてきた苦労人ですが、セリエA1年目の21-22シーズンは、ヴェネツィアとサレルニターナでリーグ戦合計33試合に出場するなど、主力として活躍してきました。
22-23シーズンはリーグ戦27試合で2得点4アシストを記録し、23-24シーズンもセリエA第18節終了時点で全18試合に出場しています。
そんな中、ディ・ロレンツォのバックアッパーを探し求めてきたナポリが、マッツォッキ獲得に動き、移籍金300万ユーロ(約4億7000万円)の3年半契約での完全移籍で獲得したことが正式発表されました。
22-23シーズン後半戦は、サンプドリアからポーランド代表DFべレジンスキを獲得しましたが、ディ・ロレンツォを脅かすまでにはいきませんでした。
しかし、アッズーリ招集経験もある実力者のマッツォッキ加入により、RSBの定位置争いにも期待したいですね。
念願の地元ナポリでのプレーとなるマッツォッキは、ナポリでどんな活躍を見せてくれるでしょうか、注目です。
退団が予想される選手
次に、退団が予想される選手を取り上げます。
アレッサンドロ・ザノーリ(イタリアU-21代表)
Napoli talented fullback Alessandro Zanoli, on the verge of joining Genoa on loan deal. Agreement at final stages.#rats @Bitrats_org @SuperExet @SuperexChinese pic.twitter.com/d9yQFlD1tk
— Prince Crypto Hunter 📉📈 (@itzprincecypto) December 30, 2023
生年月日:2000年10月3日(23歳)
ポジション:RSB、CB、RMF
移籍先候補:ジェノア
身長188㎝の恵まれたフィジカルに、優れた戦術眼と守備センスを併せ持つイタリアU-21代表の右サイドバックです。
2018年夏にカルピの下部組織からナポリの下部組織に加入し、レニャーゴへのレンタル移籍を経て、21-22シーズンのセリエA第4節ウディネーゼ戦でトップチームデビューを果たし、リーグ戦12試合に出場し、シーズン後半戦は先発起用される試合もありました。
しかし、22-23シーズンはリーグ戦1試合、チャンピオンズリーグ2試合の途中出場にとどまり、シーズン後半はサンプドリアにローン移籍していました。
サンプドリアでは、RWBもしくは3バックの右で起用され、リーグ戦22試合、うちスタメン起用は16試合と活躍しましたが、残念ながらサンプドリアはセリエB降格となり、23-24シーズンはナポリに復帰していました。
しかし、23-24シーズンも絶対的な存在であるディ・ロレンツォの牙城を崩すには至っておらず、ここまで(1/4現在)リーグ戦4試合、チャンピオンズリーグ1試合の途中出場にとどまっています。
22-23シーズンと同様、経験を積ませるため、他チームへのローン移籍が検討されているようですが、サレルニターナからイタリア代表経験者のマッツォッキを獲得したこともあり、完全移籍での放出の可能性も高くなっています。
現時点では移籍先として、ジェノアが有力視されていますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ピオトル・ジェリンスキ(ポーランド代表)
/
白熱の🇮🇹上位対決🔥🔥
口火を切ったのは
この強烈ミドル💥💥💥
\相手のミスから一気にカウンターへ転じると、
インシーニェのラストパスから
ジエリンスキが弾丸シュートを叩き込んだ!🇮🇹セリエA第13節
🆚インテル×ナポリ
📱#DAZN ハイライト&見逃し配信中#SerieADAZN pic.twitter.com/DYKdowOq8Z— DAZN Japan (@DAZN_JPN) November 22, 2021
生年月日:1994年5月20日(29歳)
ポジション:CMF、OMF、LMF
移籍先候補:インテル、ユベントス
足元の技術の高さと当たり負けしないフィジカルの強さに加え、90分間ピッチを駆け回る豊富な運動量を駆使し、攻守において貢献度が高い働きを見せる総合力の高いCMFです。
ポジショニングセンスの高さや視野の広さを生かしたチャンスメイクやプレッシングなども見せ、左右両足を遜色なく使い、強烈なミドルシュートという武器も持っています。
2016年夏にナポリに加入後、7シーズン半にわたりナポリの主力として活躍し、公式戦通算352試合(1/4時点)に出場し、50得点46アシストを記録しています。
22-23シーズンはリーグ戦37試合、チャンピオンズリーグも全10試合に出場し、7得点11アシストを記録し、主力としてスクデット獲得にも大きく貢献しました。
23-24シーズンもリーグ戦17試合、チャンピオンズリーグ全6試合に出場しており、引き続き主力として活躍しています。
しかしジェリンスキとナポリとの契約は2024年6月末までとなり、ナポリも契約延長交渉に動いていますが、現時点では契約延長には至っていません。
この状況を受けて、インテルやユベントスが23-24シーズン終了後のフリーでの獲得を狙っているようです。
中でもインテルは、4年契約の総年俸800万ユーロ(約12億9000万円)、総額3700万ユーロ(約60億1000万円)のオファーを用意しているようです。
これまでもリバプールやマンチェスター・ユナイテッド、バイエルン・ミュンヘンなど多くのビッグクラブの関心を集めてきたジェリンスキですが、ナポリに残留し、22-23シーズンは悲願のスクデット獲得をもたらしました。
長年ナポリの主力として活躍してきたジェリンスキは23-24シーズンを最後にナポリを後にすることになるでしょうか、今後の動向に注目です。
マッテオ・ポリターノ(イタリア代表)
そーいえばナポリ公式インスタにポリターノ教大喜び間違いなしの動画アップされてたから共有しときます pic.twitter.com/P9UxwLmL2E
— エーモンド (@NapoNapoNapoli) July 2, 2021
生年月日:1993年8月3日(30歳)
ポジション:RWG、ST、RMF
移籍先候補:アル・シャハブ
右サイドから、スピードに乗り、切れ味鋭いドリブルで相手ゴールに迫っていく左利きのアタッカーです。
カットインから高精度の左足のシュートを得意パターンとしつつ、精度の高いクロスも供給し、若手が多いナポリの攻撃陣において頼れる存在となっています。
ローマ出身のポリターノは地元のASローマの下部組織で育ち、2012年7月に当時セリエCのペルージャに加入し、プロデビューを果たしました。
その後はペスカーラ、サッスオーロと着実にステップアップし、2018年7月にインテルに加入し、2018-19シーズンはリーグ戦36試合に出場し、5得点5アシストを記録しました。
しかし2019-20シーズンは、アントニオ・コンテ監督から重宝されず序列を落とし、2020年1月にナポリに加入しました。
ナポリでは在籍約4シーズンで公式戦(1/4現在)170試合に出場し、28得点24アシストを記録し、攻撃陣を牽引する働きを見せています。
これまではロサーノやラスパドーリにやや押されているところもありましたが、23-24シーズンはここまでリーグ戦17試合で5得点4アシストを上げ、不調のチームの中でも一人気を吐いています。
ただ、ポリターノとナポリとの契約は2025年6月末までとなり、契約延長が迫ってきています。
ナポリはポリターノとの契約延長を希望し、ポリターノ自身もナポリとの契約延長を希望していますが、サウジアラビアのアル・シャハブから代理人に連絡があり、高額オファーを準備しているとの報道も出ています。
ナポリとの契約延長か、それともサウジアラビア移籍か、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ヴィクター・オシムヘン(ナイジェリア代表)
⚽オシムヘン(ナポリ)
👑2022-23 セリエA得点王https://t.co/ERWg2ForVy【スクデット獲得の立役者】
リーグ戦26ゴールで初の得点王に!
圧倒的なフィジカルでナポリ攻撃陣を牽引💪今シーズンの全26ゴールをプレイバック‼ pic.twitter.com/PkJCndE3Qt
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) June 5, 2023
生年月日:1998年12月29日(25歳)
ポジション:CF
移籍先候補:チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリード
186㎝の長身と長い手足、高い身体能力を活かし、前線で躍動する世界トップクラスのストライカーです。
ゴールへの嗅覚とポジショニングセンスも優れ、一気に相手を振り切るスピードと加速力、フィジカルの強さ、セットプレー時での高さも揃っています。
2020年夏にリールからナポリに加入し、3シーズン目を迎えた22-23シーズンは、セリエA32試合に出場し26得点4アシストを記録し、セリエA得点王に輝きました。
セリエAで33年ぶりのスクデットを獲得したナポリの中でもオシムヘンの活躍は特に際立っており、カタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦では8試合連続ゴールを記録するなど、セリエA優勝の原動力となる活躍を見せました。
セリエAでは3シーズン連続で二桁得点を記録し、高い決定力を誇るオシムヘンに対しては、2023年夏の移籍市場でマンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、バイエルン・ミュンヘンなどが獲得に向けて動いていましたが、移籍は実現せず、ナポリ残留となりました。
迎えた23-24シーズン、開幕戦で2得点を決めるなど、引き続きチームの点取り屋として活躍し、ここまでリーグ戦13試合で7得点を上げていますが、22-23シーズンと比べるとペースダウンは否めません。
また、オシムヘンがPK失敗した場面を揶揄した動画をクラブが公式SNSにアップしたことでクラブとの関係も悪化し、リュディ・ガルシア前監督の采配に不満を表すなど、チーム内での環境悪化も懸念されていました。
しかし、2023年12月23日に2025年6月末までとなっていた契約を1年延長し、年俸の増額や国外のクラブに適用される1億2000万~1億3000万ユーロ(約188億4100万円~204億1100万円)の契約解除条項も設定されました。
新たに高額の契約解除条項が設定されたにもかかわらず、世界トップクラスの決定力を備えるストライカー獲得を目指し、チェルシー、レアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッドなどが獲得に動いているようです。
ナイジェリア代表として参加しているアフリカ・ネーションズカップから復帰後の後半戦の爆発にも期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、2024年冬のナポリの最新移籍情報と補強ポイント、狙っていると噂の獲得候補選手、退団が噂される選手を取り上げました。
22-23シーズンは圧倒的な強さと完成度の高いサッカーを見せたナポリですが、やはり強さを維持するのは難しいものですね。
リュディ・ガルシア監督を招聘したデ・ラウレンティス会長や、キム・ミンジェの退団など、失速の原因はいくらでも出てきますが、22-23シーズン終盤にかけて、綻びが見られた試合も見られ、23-24シーズンは各クラブがしっかり分析した上に、その綻びがより顕著になっている印象です。
連覇はおろか、TOP4入りも厳しくなっている現状ですが、この冬の移籍市場で補強を行い、後半戦からの巻き返しに期待したいですね。
またチャンピオンズリーグのラウンド16では、バルセロナとの対戦が決定しました。
ここで勝利し、22-23シーズンに続きベスト8、そしてベスト4進出にも期待したいですね。
他に気になるチームはありますか?
プレミアリーグ(イングランド)
ブンデスリーガ(ドイツ)
リーガエスパニョーラ(スペイン)
セリエA(イタリア)
リーグアン(フランス)
いつもありがとうございます!
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