ノッティンガム・フォレストファンの皆さん、こんにちは。
1865年創設と、プレミアリーグの中でもクリスタル・パレス(1861年創設)に次ぐ歴史を誇り、1977-78シーズンにはリーグ戦初優勝、さらに1978-79、1979-80シーズンとUEFAチャンピオンズカップ2連覇を成し遂げるなど、1970~80年代はイングランドだけでなく欧州でもその強さを発揮していました。
しかし、1998-99シーズンでプレミアリーグ最下位になって以降、昇格することが出来ず、長らくチャンピオンシップでのプレーが続きましたが、2021-22シーズンのチャンピオンシップでは4位に入り、その後昇格プレーオフを制し、24シーズンぶりのプレミアリーグ昇格を果たしました。
プレミアリーグ残留そして定着を狙い、22-23シーズン開幕前の夏の移籍市場では、21人もの選手を獲得する超積極的補強を敢行し、チームのスカッドも大きく入れ替わりました。
獲得した新戦力の中には、ディーン・ヘンダーソンやリンガードといったイングランド代表経験者や、デニス、クヤテ、ギブス=ホワイトといったプレミアリーグでの経験も十分な選手も多く、22-23シーズンの躍進、そして古豪ノッティンガム・フォレストの復活にも注目が集まりました。
しかし、チームの半数以上が新戦力となり、チームとして成熟するには時間が少なく、烏合の衆の状態となり、チームはまとまりが欠いていました。
攻撃や守備面でも連携が不十分で、ゴールがなかなか奪えず、個人技頼みの状態となり、第5節マンチェスター・シティ戦では6失点、第9節レスター戦は4失点、第14節アーセナル戦は5失点と大量失点で敗れる試合が続き、カタールW杯の中断期間に入る前にリーグ戦18位で折り返しました。
1シーズンでの降格を避けるために、夏の移籍市場と同じく、冬の移籍市場でも積極的補強に動き、ケイラ―・ナバス、ダニーロ、シェルビー、クリス・ウッド、フェリペ、グスタボ・スカルパを獲得しました。
多くの新戦力獲得により組織の整備に苦労し降格圏に沈んでいたものの、2021年9月から指揮を執るクーパー監督は“4-3-3”から“3-4-2-1”にフォーメーションを変更し、ポゼッションを捨て、ロングボールからのカウンターに活路を見出し、リーグ終盤に入ってからは第37節でアーセナルを撃破するなど快進撃を見せ、リーグ戦16位でフィニッシュし、プレミアリーグ残留を決めました。
当初の目標だったプレミアリーグ残留を決め、チームの形も明確になりつつあり、23-24シーズンもプレミアリーグ残留だけでなくTOP10入りも狙っていきたいところですが、攻撃でも守備でもさらなるアップデートが求められ、22-23シーズンの超積極的補強とまでにはいかないものの、適材適所のピンポイント補強に期待したいですね。
ということで今回は、23-24シーズンはプレミアリーグでさらに上の順位でのフィニッシュを狙い、古豪復活を印象付けさせたいノッティンガム・フォレストの2023年夏の移籍市場での
- 最新移籍情報と補強ポイント
- 狙っていると噂の獲得候補選手
- 退団が予想される選手
- まとめ
の順でお伝えしていきます。
他に気になるチームはありますか?
プレミアリーグ(イングランド)
ブンデスリーガ(ドイツ)
リーガエスパニョーラ(スペイン)
セリエA(イタリア)
リーグアン(フランス)
最新移籍情報と補強ポイント
最新移籍情報
現時点で決まっているノッティンガム・フォレストの新加入・退団選手は以下の通りです。
〈加入〉
POS. | 選手名 | 年齢 | 前所属 | 移籍形態(移籍金) |
GK | イーサン・ホーヴァス | 28 | ルートン | レンタル期間満了 |
DF | オラ・アイナ | 26 | トリノ | 完全移籍(フリー、1年契約) |
MF | ルイス・オブライエン | 24 | DCユナイテッド | レンタル期間満了 |
FW | アンソニー・エランガ | 21 | マンチェスター・ユナイテッド | 完全移籍(1500万£、5年契約) |
アンソニー・エランガ(マンチェスター・ユナイテッド/スウェーデン代表)
Anthony announced 🔓 pic.twitter.com/cfz96tnevg
— Nottingham Forest (@NFFC) July 25, 2023
生年月日:2002年4月27日(21歳)
ポジション:LWG、CF、RWG
抜群のスピードと身体能力を活かし左サイドから積極的に崩していくだけでなく、前線からプレスをかけ続ける献身性も見せ、若手期待の逸材として注目を集めてきました。
またスウェーデン代表では2022年3月にデビューを果たし、12試合で3得点を記録し、カタールW杯予選敗退後は継続的に代表招集されています。
20-21シーズン終盤にプレミアリーグ初ゴールを決め、21-22シーズンはシーズン前半戦はベンチ外が続いたものの、途中就任したラングニック監督から高い評価を得て、リーグ戦21試合に出場し、2得点2アシストを記録しました。
21-22シーズン途中でマンチェスター・ユナイテッドとの契約を2026年6月末まで延長し、22-23シーズンも更なる活躍が期待されていましたが、決定力不足を露呈し、加えてガルナチョがリーグ戦19試合で3得点と結果を出すと、エランガの序列は低下し、3/5に行われた第26節リバプール戦以降はベンチにも入れない状況となり、2カ月近くリーグ戦での出場はありませんでした。
22-23シーズンの冬の移籍市場でも、実に10を超えるクラブからレンタルでの獲得の打診を受けていたものの、マンチェスター・ユナイテッドが放出を認めなかったため、結局は残留しましたが、出場機会が大きく減少してしまい、この夏の移籍市場で新天地を求める可能性も高くなっていました。
移籍先としてはエヴァートン、ライプツィヒ、ドルトムントなどが挙げられていましたが、最終的に移籍金1500万ポンド(約27億2000万円)の6年契約でノッティンガム・フォレストへの完全移籍での加入が発表されました。
加入決定の際にエランガは、「他のクラブからも関心はあったけど、僕にとってノッティンガム・フォレストは完璧な場所だと感じている」とコメントしています。
決定力の低さにやや不安を残すものの、スピードに乗って攻め込むスタイルや、守備面での献身性はノッティンガム・フォレストのスタイルと噛み合うかもしれませんね。
まずは二列目での起用となりますが、決定力を向上し、CFでも起用されるようになり、前線の核としての成長と活躍に期待したいですね。
〈退団〉
POS. | 選手名 | 年齢 | 移籍先 | 移籍形態(移籍金) |
GK | ケイラー・ナバス | 36 | パリ・サンジェルマン | レンタル期間満了 |
ジョーダン・スミス | 28 | ストックポート | 完全移籍(フリー、1年契約) | |
DF | レナン・ロディ | 25 | アトレティコ・マドリード | レンタル期間満了 |
MF | ジャック・コルバック | 33 | QPR | 完全移籍(フリー、2年契約) |
カフー | 30 | ロザラム | 完全移籍(フリー、1年契約) | |
ジェシー・リンガード | 30 | 未定 | 契約満了 | |
FW | アンドレ・アイェウ | 33 | 未定 | 契約満了 |
ライル・テイラー | 33 | 未定 | 契約満了 | |
サム・サリッジ | 24 | ナッシュビル | 完全移籍(580万€、3年半契約) |
ジェシー・リンガード(元イングランド代表)
Jesse Lingard – Unsung Hero pic.twitter.com/mddp7o6p6V
— 🌂 (@midfieldxr) May 3, 2022
生年月日:1992年12月15日(30歳)
ポジション:OMF、RWG、LWG
豊富な運動量でピッチを駆け回り、献身的に前線からプレスをかけたり、スペースを作り出し、チャンスメイクしていくだけでなく、20-21シーズン後半戦にレンタル移籍したウェストハムでは決定力の高さも見せ、22-23シーズン開幕前の期待の新戦力として大きな注目を集めました。
22-23シーズン開幕戦ではトップ下として先発出場し、その後リーグ戦4試合連続で先発起用されたものの、結果を残すことが出来ず、チームを勝利に導くことが出来ませんでした。
ギブス=ホワイトやブレナン・ジョンソンが先発起用されるようになると、徐々にベンチスタートの試合も多くなり、2023年に入ってからはハムストリングの負傷で戦線離脱すると、復帰後も序列を大きく落とし、2023年はリーグ戦わずか3試合のみの出場となり、2022-23シーズンはリーグ戦17試合の出場でまさかの無得点に終わってしまいました。
期待の新戦力として活躍が注目されたものの、まさかの無得点に終わり、ノッティンガム・フォレストはリンガードとの契約を延長することなく、契約満了により22-23シーズン限りの退団が発表されました。
現在フリーとなっているリンガードの新天地候補には、MLSやサウジアラビアなども挙げられており、リンガード自身も「どんな選択肢も排除していない。…今はとにかくピッチに戻りたい。」とコメントしています。
イングランド代表招集歴もあり、プレミアリーグで十分の実績を誇るリンガードのノッティンガム・フォレストでの完全復活とはいきませんでしたが、30歳とプレーヤーとしての岐路に立ち、新天地の選択にも注目が集まります。
イングランド国内でプレーし続けるのか、それとも国外でのプレーを選択するのか、今後の動向に注目です。
補強ポイント
ノッティンガム・フォレストの2023年夏の移籍市場での補強ポイントとして、
- 正GK候補
- 得点力アップ
- LSB
が挙げられるでしょう。
正GK候補
まずは、正GK候補の獲得が優先課題となるでしょう。
22-23シーズンは開幕からマンチェスター・ユナイテッドからレンタルで加入したヘンダーソンがゴールマウスを守り、大量失点を許す試合もあったものの、驚異的なビッグセーブやPKストップでチームを窮地から救う活躍も見せてくれました。
しかし、1月に太ももの負傷を負ったことにより戦線離脱し、シーズン後半戦はPSGからレンタルで加入したケイラー・ナバスがゴールマウスを守りました。
シーズン終了により、現在はヘンダーソン、ナバス共に所属先に戻り、現時点ではGKはベテランのヘネシーと、レンタル先のルートンから復帰したばかりのホーヴァスのみとなっています。
マンチェスター・ユナイテッドからヘンダーソンを完全移籍で獲得する可能性も高くなっていますが、仮に交渉が上手くいかなかった場合のために、正GKでも第2GKでも高いパフォーマンスを期待できる実力者を確保しておきたいところです。
得点力アップ
リーグワースト5に入る総得点数(38得点)を記録したこともあり、得点力アップも課題となるでしょう。
カタールW杯の中断期間に入る前までは、リーグ戦15試合でリーグワースト2位の11得点のみと得点力不足に喘ぎ、CFアウォニィのフィジカルを生かしたポストプレーや、二列目やウイングで起用されていたブレナン・ジョンソンもスピードと打開力の高さを見せるなど、それぞれの持ち味を発揮していたものの、攻撃面の連携不足も顕著となっていました。
終盤戦にかけてからは、カウンターからの連携も冴えるようになり、アウォニィはリーグ戦4試合連続でゴールを決め、二列目に配置されたギブス=ホワイトとブレナン・ジョンソンのドリブルからのチャンスメイクも大きな武器となりました。
この夏は前線陣との連携を高めつつ、さらなる破壊力アップを目指し、前線のプレイヤーの獲得も狙っていくことでしょう。
LSB
22-23シーズンの積極的補強により、各ポジションに2人以上の選手が揃っているノッティンガム・フォレストですが、左サイドバックは選手層が薄い唯一のポジションとなっています。
22-23シーズン開幕前にアトレティコ・マドリードからレナン・ロディを獲得し、リーグ戦28試合に出場しましたが、シーズン終了後にアトレティコ・マドリードに復帰し、その後マルセイユに完全移籍しました。
さらにリーグ戦19試合に出場したトフォロも、7月12日に賭博行為によりFAから告訴され、出場停止処分が科される可能性もあります。
一気に選手層が薄くなる危険性を秘めているポジションであるので、まずはLSBを1枚確保しておきたいところですね。
狙っていると噂の獲得候補選手
では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。
正GK候補
マット・ターナー(アーセナル/アメリカ代表)
Matt Turner with the early save 🧤
Watch on TNT 📺 pic.twitter.com/HGM4eXo7ZC
— B/R Football (@brfootball) March 27, 2023
生年月日:1994年6月24日(29歳)
ポジション:GK
身長191㎝の長身を武器とし、安定したセービング能力を見せる経験豊かなGKです。
所属するアーセナルでは控えGKながらも、アメリカ代表では2021年7月のゴールドカップから正守護神に定着し始め、カタールW杯では全4試合で先発起用されました。
2016年から2022年6月までMLSのニューイングランド・レボリューションに在籍し、6シーズン半にわたり公式戦通算111試合でゴールマウスを守ってきました。
個人としても、2020シーズンのチームMVPに選出され、2021シーズンはMLSオールスターゲームでMVPを獲得し、MLS最優秀GK賞にも輝き、アメリカ屈指のGKとして評価を高めてきました。
21-22シーズンの冬の移籍市場で、アーセナルへ2022年7月からの加入が決定し、アルテタ監督も「経験豊かなゴールキーパーであり、チームに高いクオリティをもたらしてくれるだろう。」と期待を寄せていました。
ラムズデールの控えという立ち位置を受け入れ、22-23シーズンはリーグ戦での出場はなく、ヨーロッパリーグ5試合、FAカップ2試合の出場のみとなりましたが、燻ることなくチームを支え続けました。
起用されたFAカップ4回戦のマンチェスター・シティ戦でも、1点を取られ敗れはしたものの、終始安定したプレーを見せ、正GKとして起用されても遜色ないターナーに対して、ノッティンガム・フォレストは獲得に関心を示しているようです。
ターナー自身はアーセナルでの現状に不満を感じていないものの、正GKとして活躍できる可能性が高いノッティンガム・フォレストへの移籍を決断するのでしょうか、今後の動向に注目です。
マテウス(ブラガ/ブラジル国籍)
Matheus = Braga’s shoot-out hero 🧤@SCBragaOficial | #UEL pic.twitter.com/PEqhYmugce
— UEFA Europa League (@EuropaLeague) March 2, 2022
生年月日:1992年3月29日(31歳)
ポジション:GK
ポルトガルで3強(ポルト、ベンフィカ、スポルティング)に次ぐ立ち位置を築いているSCブラガの正守護神として君臨し、身長190㎝の体躯を活かしたセービングやハイボールの処理に定評があり、足元の技術の高さや判断力の高さを活かし、エリア外でのプレーでも攻守に大きく貢献し、最後方からチームを支えています。
2014年7月に母国ブラジルのアメリカ・ミネイロからブラガに加入すると、2017-18シーズンから正守護神として定着し始め、2018-19シーズンは膝の怪我によりリーグ戦わずか3試合の出場にとどまってものの、それ以降は毎シーズン、リーグ戦では30試合近く正GKとして起用されています。
22-23シーズンはリーグ戦32試合に出場し、自己最高のクリーンシート16試合を記録、リーグ戦3位でフィニッシュし、ブラガのチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献しました。
チーム不動の守護神として安定した活躍を見せるだけでなく、ゲームキャプテンとして起用される試合もあり、キャプテンシーを発揮しチームを支えるマテウスは、2022年4月にブラガとの契約を2027年6月末まで延長していますが、その安定性の高さを評価するノッティンガム・フォレストがマテウス獲得に関心を示しているようです。
現在の市場価値は600万ユーロ(約9億4000万円)程度と比較的安く、31歳という年齢もあり、移籍金を引き下げて獲得を狙っているようです。
23-24シーズンはチャンピオンズリーグに臨むブラガにとって正守護神マテウスの離脱は痛いかもしれませんが、5大リーグ挑戦のチャンスととらえ、移籍に踏み切る可能性も否定できません。
正GKとしても、控えGKとしても安定したパフォーマンスを計算できるマテウスの加入はノッティンガム・フォレストにとっても大きいですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
得点力アップ
カラム・ハドソン=オドイ(チェルシー/元イングランド代表)
ハドソン=オドイのドリブル 🔥
ハヴァーツのフィニッシュ 😎#UCL pic.twitter.com/qKUrKGiKQp— UEFAチャンピオンズリーグ (@UCLJapan) October 27, 2021
生年月日:2000年11月7日(22歳)
ポジション:LWG、RWG、OMF
スピードに乗ったドリブル突破でサイドから中央への切れ込みを得意とする典型的なウィンガーであり、カットインからのシュートやクロスの精度の高さにも定評があります。
2017年に行われたU-17ワールドカップでは、フォーデンやサンチョと共に黄金世代の一人として活躍し、イングランド代表の優勝に大きく貢献しました。
チェルシーの下部組織で育ち、2018-19シーズンに17歳2か月でトップチームデビューを果たすと、翌19-20シーズンはリーグ戦22試合で1得点5アシスト、20-21シーズンはリーグ戦23試合で2得点3アシストを記録し、ここからチェルシーの主力として定着していくかと思われていましたが、21-22シーズンはリーグ戦15試合の出場にとどまり、出場機会の確保のために22-23シーズンは自身初の国外挑戦としてレバークーゼンへレンタル移籍しました。
新型コロナウイルスのパンデミック下での問題行動など私生活でのトラブルもあったものの、当時チェルシーで指揮を執っていたフランク・ランパード監督からも才能の高さを評価され、出場機会を得ていましたが、ここ数シーズンは伸び悩んでおり、22-23シーズンに加入したレバークーゼンでも、シーズン前半戦は先発起用が多かったものの、怪我での離脱を繰り返し、後半戦は出場機会をほとんど得ることが出来ず、リーグ戦14試合で無得点に終わり、現在はレンタル期間終了によりチェルシーに復帰しています。
新シーズンでもチェルシーで出場機会を確保するのは厳しいことが予想され、他クラブへのレンタル移籍が有力視されていますが、1500万ポンド(約27億3000万円)程度のオファーが届けば、チェルシーは売却に動く姿勢のようです。
ハドソン=オドイ獲得には、ノッティンガム・フォレストの他にウェストハム、フラムなども関心を示しているようですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ケレチ・イヘアナチョ(レスター/ナイジェリア代表)
🇳🇬 This Kelechi Iheanacho display 🔥@67Kelechi || #FlashbackFriday || #UEL pic.twitter.com/MJWCtJ1Hsh
— UEFA Europa League (@EuropaLeague) July 28, 2023
生年月日:1996年10月3日(26歳)
ポジション:CF、ST
身体能力の高さに加え、ドリブル精度の高さやシュートの破壊力、ポジショニングセンスの高さなどが光り、ゴールを量産してきたナイジェリア代表のストライカーです。
2013年のU-17ワールドカップ優勝の原動力となり、19歳でデビューしたナイジェリア代表では45試合で12得点を記録し、2018年ロシアW杯にも出場しました。
2013年のU-17ワールドカップ優勝後にマンチェスター・シティに加入し、労働許可証取得が遅れた影響もあり、2015年8月に18歳10か月でトップチームデビューを果たすと、2015-16シーズンはプレミアリーグで26試合に出場し、8得点2アシストを記録、ブレイクのキッカケを掴んだかのように見えました。
しかし、翌2016-17シーズンはリーグ戦20試合で4得点3アシストと振るわず、ベンチ外の試合も多くなり、グアルディオラ監督の信頼を得ることは出来ませんでした。
2017年8月にレスターへの完全移籍が発表され、加入後3シーズンはなかなか結果を残せなかったものの、2020-21シーズンはリーグ戦25試合で12得点を記録し、リーグ戦5位でフィニッシュしたレスターの原動力となりました。
21-22、22-23シーズンは得点数こそ二桁には届かなかったものの、アシストも多く記録しチャンスメイクでの働きも評価を集めています。
2021年4月にレスターと新たに3年契約を結び、2024年6月末まで契約は残っていますが、チャンピオンシップに降格したこともあり、ノッティンガム・フォレストをはじめ、国内外多くのクラブからの関心も多く寄せられているようです。
CFだけでなく、二列目でも対応できる万能性もあり、周囲を活かせるプレーも出来るイヘアナチョの加入はノッティンガム・フォレストの前線陣にとっても大きなプラスになるでしょう。
同胞のアウォニィの存在も大きいかもしれませんね。どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
LSB
アドリエン・トリュフェ(レンヌ/フランス代表)
Adrien Truffert | 20 Years Old LB. pic.twitter.com/hTTqYKSvhR
— #ELJARDINERO (@J4FN1_) July 15, 2022
生年月日:2001年11月20日(21歳)
ポジション:LSB、LMF
左サイドの上下動を絶やさない豊富な運動量を誇る新進気鋭の若手サイドバックであり、ボールを受けてからのドリブル突破や正確なクロスの供給などの攻撃面だけでなく、正確なタックルやデュエルの強さなど守備面での貢献度も高くなっています。
2022年9月には、負傷者が続出したフランス代表に追加招集され、代表デビューを果たし、今後の代表定着も期待されています。
レンヌの下部組織で育ち、2020-21シーズンに正式にトップチームに昇格し、リーグ・アン第4節モナコ戦で当時のLSBのレギュラーだったマウアサの負傷退場により、前半終了間際から途中投入され、トップチームデビューを果たしました。
思わぬ形でのデビューとなりましたが、その試合で1得点1アシストを記録し、鮮烈なデビューを果たし、リーグ戦29試合で1得点4アシストを記録し、チャンピオンズリーグでもグループステージ5試合に出場しました。
21-22シーズンはリーグ戦30試合で3得点3アシストを記録し、22-23シーズンは足首の負傷で終盤戦は離脱してしまったものの、リーグ戦28試合で6アシストを記録し、レンヌのLSBのレギュラーとして起用されています。
23-24シーズンもさらなる飛躍に加え、フランス代表の返り咲きと定着も狙いたいところですが、そんなトリュフェの獲得にノッティンガム・フォレストも動いているようです。
レンヌでは4バックのLSBとして起用されていますが、豊富な運動量を誇り、攻守の切り替えも速く、3バックでも難なく対応できることでしょう。
現在の市場価値は1800万ユーロ(約28億2000万円)程度となっていますが、この夏で獲得し、今後数シーズンは左サイドで不動の地位を築いてほしいですね。
ぜひともトリュフェの加入を期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
退団が予想される選手
次に、退団が予想される選手を取り上げます。
レモ・フロイラー(スイス代表)
中盤でボールを刈り、ゴール前まで進出できるアタランタのフロイラー。チームに1人居ると助かるタイプ。
— とんとん (@sabaku1132) January 6, 2021
生年月日:1992年4月15日(31歳)
ポジション:CMF、OMF、DMF
移籍先候補:ユベントス
豊富な運動量と献身性の高いプレーを見せ、相手の攻撃陣を封じ込めるスイス代表のベテランCMFです。
戦術理解度の高さも評価され、多くの監督からの厚い信頼を得ており、カタールW杯ではスイス代表として全4試合に先発起用され、グループステージ最終節のセルビア戦では味方との見事な連携からゴールを奪っています。
2016年1月にルツェルンからアタランタに加入し、在籍6シーズン半で公式戦260試合に出場、2019-20シーズンのチャンピオンズリーグでベスト8に進出するなど、セリエAだけでなく欧州でも躍進を遂げたアタランタの中心的な存在として活躍し、ガスペリーニ監督からの厚い信頼を得ていました。
22-23シーズン開幕前の夏の移籍市場で自身初のプレミアリーグ挑戦としてノッティンガム・フォレストへ移籍し、22-23シーズンは公式戦33試合に出場し、主力として活躍しました。
しかし、22-23シーズンのリーグ戦終盤は第33節ブライトン戦以降出場は無く、ノッティンガム・フォレストとの契約は2025年6月末まで残しているものの、フロイラーはこの夏でのイタリア復帰を希望しているとの報道も出ています。
ノッティンガム・フォレストはフロイラー獲得の際に支払った1000万ユーロ(約15億3000万円)の移籍金の回収は厳しいと考え、買取オプション付きのレンタルでの放出を念頭に置いているようです。
現時点で移籍先として有力視されているのはユベントスであり、特にクリスティアーノ・ジュントリSDから高い評価を得ているようです。
ユベントスでもアッレグリ監督からの信頼を得て、チームに貢献する働きを見せてくれることでしょうが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
ブレナン・ジョンソン(ウェールズ代表)
ビジャレアルが興味を示しているブレナン・ジョンソン。バケモンですわ。 pic.twitter.com/av7OOTvu5z https://t.co/Kw5Xmv5xh7
— 🦖 (@David_Fuster_) May 6, 2022
生年月日:2001年5月23日(22歳)
ポジション:OMF、LWG、RWG
移籍先候補:トッテナム、アストン・ヴィラ、ブレントフォード
WGを主戦場にしつつも、ドリブルで中央に切れ込み、積極的にゴールを狙うノッティンガム・フォレスト期待の若きエースです。
ドリブルスピードの速さやボールコントロールの高さも誇り、プレーの切り替えや展開の速さにも定評があります。
カタールW杯ではウェールズ代表として、グループステージ全3試合に出場しました。
ノッティンガム・フォレストの下部組織出身で、2019年8月にトップチームデビューを果たし、20-21シーズンのリンカーンへのレンタル移籍を挟み、21-22シーズンはチャンピオンシップで46試合に出場し、16得点9アシストを記録、プレミアリーグ昇格プレーオフでも3試合で2得点を決め、プレミアリーグ昇格に大きく貢献しました。
プレミアリーグの舞台でも、リーグ戦全38試合に出場し、チームトップタイの8得点3アシストと堂々たる成績を収め、攻撃の中心としてチームを牽引しました。
代理人業に進出したデイヴィット・ベッカムの最初の顧客として、ノッティンガム・フォレストとの契約延長に結び付けたところからも、ジョンソンの注目度の高さが伺えましたが、その注目に応えるように着実にトップクラスへの階段を上っています。
イギリス『Squawka』では、22-23シーズンのプレミアリーグで記録されたトップスピードのうち、1位の時速36.7㎞を記録し、その持ち味を十分に発揮しています。
23-24シーズンもノッティンガム・フォレストの攻撃の中心としての活躍が期待される生え抜きのウィンガーですが、22-23シーズンの活躍により、トッテナムやアストン・ヴィラをはじめ、プレミアリーグ内でもジョンソン獲得に関心を示すクラブも多く出てきました。
近い将来のビッグクラブ挑戦も期待されますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
エマヌエル・デニス(ナイジェリア代表)
Emmanuel Dennis🇳🇬 #nffc pic.twitter.com/FfhegDI6wI
— 🇧🇷 (@t_nffc) March 18, 2023
生年月日:1997年11月15日(25歳)
ポジション:CF、RWG、LWG
移籍先候補:アタランタ、リーズ
身体能力の高さやスピード、前への推進力の強さを武器としつつ、足元の技術の高さもあり、巧みに相手をかわして、自らシュートを打ったり、チャンスメイクしていくストライカーです。
ナイジェリア代表では2019年9月にデビューを果たし、8試合で1得点のキャリアを誇ります。
2021年7月にクラブ・ブルージュからワトフォードに加入し、21-22シーズンはリーグ戦33試合に出場すると、チームトップの10得点6アシストを記録、ワトフォードの攻撃の中心として印象的なパフォーマンスを見せました。
しかし、ワトフォードはリーグ戦19位に終わり、降格が決定したことにより、契約に含まれている2000万ポンド(約32億1000万円)の契約解除条項が発生し、ノッティンガム・フォレストがこの契約解除条項を行使し、2026年6月末までの4年契約で獲得しました。
ワトフォードでは左ウイング、また2トップの一角として起用され、ワトフォードの21-22シーズンのリーグ戦総得点数34点のうち、半分近くに関与する活躍を見せたデニスですが、ノッティンガム・フォレストでは定位置確保には至らず、リーグ戦出場19試合のうち、先発起用はわずか6試合のみで、2得点2アシストにとどまりました。
新シーズンでの巻き返しにも期待したいところですが、ホイルンド流出後の穴埋めとしてアタランタがデニス獲得に動いている他、プレミアリーグへ1年での復帰を目指すリーズも獲得に関心を示しているようです。
ワトフォードでの活躍の印象も強く、新シーズンでのノッティンガム・フォレストでの巻き返しも期待されますが、欧州各国の多くのクラブからも高い評価を得ているようです。
どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、2023年夏のノッティンガム・フォレストの最新移籍情報と補強ポイント、狙っていると噂の獲得候補選手、退団が噂される選手を取り上げました。
22-23シーズン開幕前は昇格組ながら超積極的補強を敢行し注目を集めましたが、結果が伴わない日々が続きました。
終盤戦に差し掛かり、ようやくチームのスタイルを見出し、なんとか残留を勝ち取ることができましたが、この夏はチームの成熟に焦点を当て、23-24シーズンは開幕からのスタートダッシュに期待したいですね。
ノッティンガム・フォレストにもギブス=ホワイトやブレナン・ジョンソンといった生きの良い若手アタッカーも控え、持ち前のスピードと打開力でチームの攻撃の中心として活躍してきました。
また2部時代からチームに在籍するイェーツやワロールのリーダーシップも残留を果たせた大きな要因となったでしょう。
多くの新戦力の加入により組織の整備に苦しんだシーズンでしたが、23-24シーズンはノッティンガム・フォレストの飛躍そして復活のシーズンとなるのでしょうか、この夏の移籍市場での動きにも引き続き注目です。
他に気になるチームはありますか?
プレミアリーグ(イングランド)
ブンデスリーガ(ドイツ)
リーガエスパニョーラ(スペイン)
セリエA(イタリア)
リーグアン(フランス)
いつもありがとうございます!
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