エヴァートン2023夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

トフィーズファンの皆さん、こんにちは。

 

2010~2020年代は、プレミアリーグでトップ10前後を行き来していましたが、21-22シーズンに引き続き、22-23シーズンも残留争いに巻き込まれ、2シーズン連続でファンの皆さんも最後まで冷や冷やしたことでしょう。

21-22シーズンから、かつてリバプールを率いていたベニテス監督が就任し、リーグ戦開幕7試合で4勝1敗2分けと上々のスタートを切ったものの、第8節ウェストハム戦に敗れて以降、リーグ戦12試合でわずか1勝と絶不調に陥り、当初5位だった順位も降格圏ギリギリの16位まで下がり、第22節ノーリッジ戦に敗れた後、ベニテス監督は解任され、後任にはフランク・ランパード監督が就任しました。

 

残念ながらランパード監督就任後も、リーグ戦9試合で2勝7敗と一向に調子が上がらず。

ベニテス監督時代の堅守速攻のスタイルから、攻撃的なスタイルへの変更を試み、冬の移籍期間ではデレ・アリファン・デ・べークなど攻撃的なプレーヤーを獲得しましたが、4バックまた3バックの試行錯誤が続くなど、システムが定まらず、獲得した新戦力も期待された活躍を見せることが出来ず、なかなか結果につながりませんでしたが、終盤戦で見事持ちこたえ、残り1節で辛うじて残留を決めました。

引き続きランパード体制で臨んだ22-23シーズンですが、開幕2連敗を喫し、その後4試合連続でドローに終わり、出だしで躓いてしまいました。

 

開幕から7戦目の第8節ウェストハム戦でようやく初勝利を上げ、第9節サウサンプトン戦でも勝利したものの、第10節マンチェスター・ユナイテッド戦からリーグ戦12試合でわずか1勝2分け9敗と大ブレーキしてしまい、降格圏から抜け出すことが出来ず、21-22シーズンよりも降格が現実味を帯びてきました。

連動性も再現性も低く、得点の気配を感じることの出来ないクオリティに終始し、深刻な得点力不足に陥っただけでなく、第20節サウサンプトン戦で1-2で敗れた後、ランパード監督とドゥクレがロッカールームで衝突し、翌節のウェストハム戦でドゥクレはベンチ外になるなど、監督と選手の間での緊張も生まれ、チームの雰囲気は最悪の状態になっていました。

 

ここでクラブはランパード監督を解任し、新監督にコンパクトな守備とロングボールを主体とした堅守速攻スタイルを志向するショーン・ダイチ監督を招聘しました。

すると就任後初戦となった第22節ホームでの首位アーセナルとの一戦で、1-0で勝利し、アーセナルにリーグ戦14試合ぶりの黒星をつけました。

3バックか4バックか、攻撃的なのか、はっきりしない戦術を繰り返したランパード体制に比べ、ダイチ監督は4バックに固定した上に、スタイルもシンプルな堅守速攻を貫き、チームに一貫性をもたらしました。

前半戦から陥っていた得点力不足は、冬の移籍市場でチームの攻撃の中心を担っていたゴードンニューカッスルに移籍したことでさらに拍車をかけ、ダイチ監督就任後も3点以上奪った試合は第35節ブライトン戦の1試合のみでしたが、新加入のターコウスキを中心とした堅守で何とか凌ぎ、最終節を残した時点で18位レスターと勝ち点差2ptの17位に位置していました。

そして最終節ボーンマス戦でドゥクレの1点を守り切り、見事勝利で残留を決めました。

 

21-22シーズンに続き、最終盤でようやく残留を決める戦いぶりに終わったエヴァートンですが、ダイチ監督は残留を決めたことに喜びつつも、エヴァートンはこの位置にいるべきではないとコメントし、新シーズンに向けて喝を入れています。

ダイチ監督の下での巻き返しにも期待したいところですが、エヴァートンは18-19シーズンから20-21シーズンの過去3シーズンで3億7200万ポンド(約594億7000万円)の損失を計上し、プレミアリーグの規定で定められている額の3倍以上のなっています。

辛うじて残留を決めたものの、FFP(ファイナンシャル・フェア・プレー)違反が認められれば、勝ち点剥奪、そしてチャンピオンシップ降格の処分が下される可能性も残っています。

 

クラブの首脳陣のうち、最高経営責任者(CEO)、財務部門の責任者、非常勤取締役1名の計3名の退任が既に発表され、ビル・ケンライト会長も辞任するのではないかとみられています。

しかし、ファンが望んでいるのは、2016年にクラブのオーナーになって以降、計画性のない大型補強や監督交代を繰り返し、クラブの財政状況だけでなくチーム力も悪化させた元凶とみなされているファルハド・モシリ氏の退任です。

スタジアムでもモリシ氏の退任を求める抗議も多くなり、モリシ氏もクラブ売却に向けて動き出し、アメリカ・マイアミを拠点とする投資会社『777パートナーズ』に6億ポンド(約1030億円)で売却されるとの報道も出ています。

ピッチの外でのトラブルに振り回されそうですが、23-24シーズンこそはダイチ監督の下で一貫したチームスタンスを築き上げ、低迷した2シーズンからの巻き返しを期待ですね。

 

ということで今回は、降格の危機に瀕した過去2シーズンからの巻き返しを図り、かつての強さを取り戻そうと意気込むエヴァートンの2023年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

 

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

現時点で決まっているエヴァートンの新加入・退団選手は以下の通りです。

 

〈加入〉

POS. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)
GK ジョアン・ビルジニア 23 SCカンブール レンタル期間満了
DF アシュリー・ヤング 38 アストン・ヴィラ 完全移籍(フリー、1年契約)
ジャレッド・ブランスウェイト 21 PSV レンタル期間満了
MF アンドレ・ゴメス 29 リール レンタル期間満了
デレ・アリ 27 ベジクタシュ レンタル期間満了
ジャン・フィリップ・グヴァミン 27 トラブゾンスポル レンタル期間満了

 

アシュリー・ヤング(元イングランド代表)

生年月日:1985年7月9日(38歳)
ポジション:RSB、LSB、LMF

かつては攻撃的なウィンガーだったものの、マンチェスター・ユナイテッド在籍時にサイドバックにコンバートされると、豊富な運動量で上下動を繰り返すだけでなく、持ち前の攻撃センスと正確なクロスでチャンスメイクしていき、チームを牽引していく経験豊かなベテランです。

 

ワトフォードアストン・ヴィラマンチェスター・ユナイテッドインテルを経て、2021年7月に古巣アストン・ヴィラに10年ぶりに復帰し、21-22シーズンはリーグ戦24試合、22-23シーズンはリーグ戦29試合に出場しました。

年齢による衰えもあるものの、22-23シーズン、リーグ戦29試合のうち、23試合に先発出場し、左右両サイドに対応できるユーティリティ性を発揮すると共に、経験値の高さからキャプテンを務める試合もありました。

 

プレミアリーグで422試合に出場し、48得点86アシストを記録しているヤングですが、22-23シーズン終了をもってアストン・ヴィラとの契約満了により退団し、サウジアラビアからの関心も寄せられていましたが、7月13日にエヴァートンへ1年契約での加入が発表されました。

ダイチ監督とはワトフォード時代のチームメイトであり、「監督は僕が契約する上で重要だった。…彼の誠実さ、懸命に働く意志、試合への貪欲さは誰にも負けない。」とヤングもコメントし、ダイチ監督の存在も加入の大きな決め手であることも明かしています。

RSBのコールマン、LSBのミコレンコのバックアッパーとして頼もしい存在となりますが、エヴァートンでもこれまでと同様、豊富な経験値と気迫溢れるプレーでチームを牽引する活躍に期待したいですね。

 

 

〈退団〉

POS. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
GK アスミル・ベゴビッチ 36 QPR 完全移籍(フリー、1年)
DF コナー・コーディ 30 ウォルバーハンプトン レンタル期間満了
ジェリー・ミナ 28 未定 契約満了
ルベン・ヴィナグレ 24 スポルティング レンタル期間満了
MF トム・デイヴィス 25 未定 契約満了
アンドロス・タウンゼント 31 未定 契約満了
FW エリス・シムズ 22 コベントリー 完全移籍(700万€、4年契約)

 

ジェリー・ミナ(コロンビア代表)

生年月日:1994年9月23日(28歳)
ポジション:CB

195㎝の長身と高い身体能力を武器に、空中戦の強さやカバーリング範囲の広さを誇り、2018年ロシアW杯では、CBながら3得点を上げるなど、セットプレーでは得点源ともなります。

近年は故障離脱を繰り返し、満足のいく出場機会を得ることはできないものの、キャプテンマークを巻く試合もあり、チームからの信頼も厚いCBです。

 

2018年8月にバルセロナからエヴァートンに加入し、加入当初はなかなか出場機会を得ることは出来なかったものの、19-20シーズンはリーグ戦29試合、20-21シーズンは24試合とアンチェロッティ政権では主力として活躍してきました。

しかしここ数シーズンは監督交代の影響や、故障離脱により、出場機会が減少していき、21-22シーズンはリーグ戦13試合、そして22-23シーズンはリーグ戦わずか7試合の出場にとどまりました。

 

エヴァートンとの契約は2023年6月までとなり、これまでの移籍市場でもマルセイユナポリへの移籍も噂されていましたが実現せず、22-23シーズン終了後、契約満了によりエヴァートンを退団することになりました。

ミナもリーグ戦最終節ボーンマス戦を前に、自身のInstagramにビデオメッセージを投稿し、「別れを告げる時が来たんだ。君たちのサポートや愛に感謝したい。」とコメントしています。

現時点ではベジクタシュやラ・リーガ方面への移籍の話が挙がっています。

3バックにも4バックにも対応できる選手であり、怪我さえ無ければ、強力な最終ラインを築ける選手であることに間違いないので、23-24シーズンは新天地で故障離脱がなく、活躍できることを願いたいですね。

 

 

補強ポイント

エヴァートンの2023年夏の移籍市場での補強ポイントとして、

  1. ストライカー
  2. CB

が挙げられるでしょう。

 

ストライカー

まずは、リーグワースト2位の総得点数(35点)となった前線のテコ入れは不可欠です。

CF、WG問わず得点力の高さを誇るストライカーの獲得を目指しています。

本来は、1トップにカルバート=ルーウィンが君臨してほしいところですが、22-23シーズンも故障離脱を繰り返し、リーグ戦17試合で2得点にとどまりました。

両WGのマクニールイウォビの仕掛けとチャンスメイクは相手の脅威となりましたが、そこに信頼できる得点源が加われば、エヴァートンの攻撃陣はより強力となるでしょう。

大金を払っての大型補強は厳しいですが、レンタルでの獲得や、逸材の発掘などで再起を図るエヴァートンの新エースストライカー候補を獲得してほしいですね。

 

 

CB

守備の中心として活躍したターコウスキは健在のものの、コーディはレンタル期間終了により退団し、ミナも契約満了で退団するなど、CBの枚数も少なくなっています。

マイケル・キーンホルゲイトPSVからレンタルバックのブランスウェイトの台頭にも期待したいところですが、信頼できる実力者のCBを1枚確保出来れば安心でしょう。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

ストライカー

アルノー・ダンジュマ(ビジャレアル/元オランダ代表)

生年月日:1997年1月31日(26歳)
ポジション:LWG、CF、RWG

左サイドを主戦場とし、スピードを活かした抜け出しやカットインからゴールに迫るだけでなく、CFでもプレーすることが出来、フィジカルコンタクトにも優れ、両足のキック精度も高いストライカーです。

カタールW杯のオランダ代表入りは逃しましたが、オランダ代表で6試合2得点のキャリアを誇ります。

 

20-21シーズン、所属していたボーンマスでチャンピオンシップ33試合で15得点7アシストを記録し、21-22シーズンにはビジャレアルに移籍、リーグ戦23試合で10得点3アシストを記録しました。

しかし、22-23シーズンは筋肉の怪我により開幕から出遅れたことや、監督交代により、ベンチスタートが増え、リーグ戦10試合で2得点にとどまり、冬の移籍市場でトッテナムへレンタルで加入しました。

 

デビュー戦となったFAカップのプレストン戦では途中出場し、終了間際にゴールを決め、幸先良いスタートを切ったものの、リーグ戦ではベンチスタートがほとんどで、9試合に出場したものの、先発起用はわずか1試合のみで、得点も1得点にとどまりました。

シーズン終了後にレンタル期間終了となり、現在はビジャレアルに復帰しています。

ダンジュマの移籍先にはミランも挙げられていましたが、現在はエヴァートンへのレンタル移籍で合意に達したとの報道もあります。

22-23シーズンの冬の移籍市場でも、当初はエヴァートン行きが有力視されていただけに、半年越しの獲得となりそうですが、トッテナムでの苦い経験をエヴァートンで爆発させることが出来るのか、今後の動向に注目です。

 

 

ブライアン・ブロビー(アヤックス/オランダU-21代表)

生年月日:2002年2月1日(21歳)
ポジション:CF

身長180㎝とCFとしては決して大柄ではないものの、屈強な体躯と身体能力の高さを誇り、相手を背負いながら自ら切り込んでいくだけでなく、スペースへの抜け出しの巧さもあり、シュート技術の高さもある若手期待のストライカーです。

A代表の招集はまだないものの、U-21代表では17試合で9得点のキャリアを誇り、先日行われたU-21欧州選手権にもスタメンとして起用されていました。

 

アヤックスのアンダーカテゴリーを着実に昇格していき、2020年10月に18歳でトップチームデビューを果たし、公式戦18試合で6得点を記録しました。

しかし20-21シーズン限りで契約満了となり、2021年7月にフリーでライプツィヒに加入しましたが、ブンデスリーガでは9試合で無得点と適応に苦しみ、わずか半年でドイツを去り、21-22シーズンの後半戦は古巣アヤックスに復帰し、リーグ戦11試合で7得点と一気に息を吹き返す活躍を見せ、22-23シーズンもリーグ戦32試合で13得点3アシストを記録、アヤックスのエースストライカーとしての成長と飛躍に注目が集まります。

 

ブロビーは決定力の高さに定評があり、決してレギュラーとして定着していたのではなく、途中出場が主だったものの、22-23シーズン開幕前のアヤックスではリーグ戦23試合で10得点を記録し、約59分あたり1得点、20-21シーズンのヨーロッパリーグでは6試合で3得点、約46分あたり1得点を記録していました。

22-23シーズンは前シーズンほどではなかったものの、約126分あたり1得点を記録し、エールディビジ得点王のシャビ・シモンズ(約148分あたり1得点)よりも高い得点率を記録しています。

現在の市場価値は1200万ユーロ(約18億9000万円)程度となっており、プロデビュー時の恩師テン・ハーグ監督率いるマンチェスター・ユナイテッドブロビーに関心を寄せているとの報道もあります。

アヤックス愛が強いブロビーの獲得はなかなか難しいですが、かつてエヴァートンのエースとして活躍したルカクを彷彿とするブロビーを獲得できれば、ルカクのように一気にワールドクラスに飛躍できるかもしれませんね。

どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

エル・ビラル・トゥーレ(アルメリア/マリ代表)

生年月日:2001年10月3日(21歳)
ポジション:CF、RWG

身長185㎝の屈強なフィジカルとアフリカ人選手特有の身体能力の高さとバネの強さを前面に出したプレーで相手ゴールに迫っていき、左右遜色なくキック精度の高さを誇り、足元の技術の高さも兼ね備えるアフリカ期待の若手ストライカーです。

2020年10月にデビューしたマリ代表では15試合で5得点のキャリアを残し、悲願のW杯初出場を目指すマリ代表の中心的な存在としての成長も期待されています。

 

2020年1月にスタッド・ランスに完全移籍で加入すると、20-21シーズンは途中出場が主だったものの、リーグ戦33試合に出場し4得点1アシストを記録し、21-22シーズンは負傷離脱もあり、リーグ戦21試合に出場し2得点4アシストにとどまったものの、20-21シーズンより先発起用される試合も多くなり、主力として活躍しました。

22-23シーズンは、夏の移籍市場終了間際にアルメリアに完全移籍で加入し、ラ・リーガで21試合に出場し、7得点を記録しました。

自身の筋肉の怪我での離脱もありシーズン終盤は約2カ月離脱していましたが、それがなければ二桁得点の大台に乗っていたかもしれません。

 

CFとしては、フィジカルの強さを生かした当たりの強さや相手DFを背負ったプレーを見せ、自ら相手ゴールに迫っていくだけでなく、細かいタッチで味方からのパスを捌き、連携で相手守備網を崩していきます。

またRWGでも起用され、身体能力の高さを生かした爆発的な加速力でサイドを突き走っていくだけでなく、サイドからのカットインなど様々な形を持っています。

着実に成長を遂げているトゥーレに対しては、エヴァートンだけでなくミランも獲得に関心を示しているようです。

現在のエヴァートンの1トップにはない爆発力を秘め、次世代のアフリカンスターとの呼び声も高いトゥーレを獲得出来れば、エヴァートンの前線に新たな持ち味を加えることになるでしょう。

現在の市場価値は1200万ユーロ(約18億9000万円)程度となっていますが、完全移籍で獲得することは出来るのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アンソニー・エランガ(マンチェスター・ユナイテッド/スウェーデン代表)

生年月日:2002年4月27日(21歳)
ポジション:LWG、CF、RWG

抜群のスピードとフィジカルに加え、前線からプレスをかけ続ける献身性も見せ、21-22シーズンにマンチェスター・ユナイテッドを率いていたラルフ・ラングニック監督に評価され、リーグ戦21試合に出場し、若手期待の逸材として注目を集めてきました。

またスウェーデン代表では2022年3月にデビューを果たし、12試合で3得点を記録、カタールW杯予選敗退後は継続的に代表招集されています。

 

21-22シーズン途中でマンチェスター・ユナイテッドとの契約を2026年6月末まで延長し、22-23シーズンも更なる活躍が期待されていましたが、21-22シーズンはリーグ戦でシュート21本でわずか2ゴール、22-23シーズンもシュート10本で無得点と、決定力不足を露呈しています。

加えてガルナチョがリーグ戦19試合で3得点と結果を出し、エランガの序列は低下、3/5に行われた第26節リバプール戦以降、ベンチにも入れない状況となり、2カ月近くリーグ戦での出場はありませんでした。

 

22-23シーズンの冬の移籍市場でも、実に10を超えるクラブからレンタルでの獲得の打診を受けていたものの、マンチェスター・ユナイテッドが放出を認めなかったため、結局は残留しましたが、出場機会が大きく減少してしまい、この夏の移籍市場で新天地を求める可能性も高くなっています。

エヴァートンは22-23シーズンのレンタルでの獲得に関心を示していたクラブの一つとして挙げられていましたが、この夏も移籍先候補の一つとして数えられています。

決定力の低さにはやや不安を感じるものの、LWGで一気にスピードに乗って攻め込むだけでなく、守備面での献身性も評価されているエランガは堅守速攻のスタイルを掲げるダイチ監督のサッカーに適応できるかもしれません。

ノッティンガム・フォレストと個人合意に達したとの報道も出ていますが、マンチェスター・ユナイテッドで置かれている状況から抜け、新天地で出場機会を確保し成長を遂げるためにエヴァートン加入に期待したいところです。

どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

CB

ハリー・マグワイア(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド代表)

生年月日:1993年3月5日(30歳)
ポジション:CB

2019年夏に、DF史上最高額となる移籍金8000万ポンド(約104億円)でレスターから加入し、キャプテンとして、チームを牽引してきました。

しかし21-22シーズンは、ビルドアップ時で軽率なミスを犯したり、スピードで振り切られるなど、失点につながる場面が多く見られ、ファンの非難を多く受けていました。

テン・ハーグ監督が就任した22-23シーズンも、開幕2試合はスタメン起用されたものの、随所で不安定さが垣間見え、その後はヴァランリサンドロ・マルティネスのCBコンビが定着し、マグワイアはベンチを温める日々が続き、リーグ戦16試合、うち先発起用は8試合のみの出場にとどまりました。

ヨーロッパリーグ準々決勝のセビージャ戦2ndレグでも、失点に繋がる致命的なミスを犯し、さらに序列が低下してしまいました。

 

テン・ハーグ監督が求めるスタイルに合っていないのは明白であり、テン・ハーグ監督もマグワイアのプロ意識の高さやキャプテンとしての働きなどを高く評価していますが、DF史上最高額の移籍金に見合った活躍を、ここ2シーズンは見せることが出来ず、週給約19万ポンド(約3121万円)というサラリーもあり、クラブ再建のための資金調達のために、マグワイアを放出する可能性が高くなっています。

チームキャプテンもブルーノ・フェルナンデスに交代し、マグワイア自身もEURO2024のイングランド代表メンバー入りを見据え、出場機会確保のために移籍を検討しているようです。

 

ここ数シーズンのユナイテッドの働きぶりは、ファンを満足させるものとはなってはいませんが、ビルドアップをそこまで重視せず、コンパクトな守備を求めるダイチ監督のサッカーでは、マグワイアの圧倒的な対人守備能力の高さが発揮されるかもしれません。

エヴァートンマグワイア高額なサラリーを払えるとは考えられませんが、レンタルなどで獲得出来れば、ターコウスキと共に経験豊かなCBコンビで堅守を築いていくことが出来るかもしれません。

ユナイテッドでの立場もますます苦しくなってきたマグワイアはどんな決断を下すのか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

アマドゥ・オナナ(ベルギー代表)

生年月日:2001年8月16日(21歳)
ポジション:DMF、CMF、CB
移籍先候補:チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、ウェストハム

195㎝のフィジカルと長い手足を生かしたボール奪取能力、ダイナミズムに定評があり、センターバックもこなすことの出来るユーティリティ性も持っています。

左右両足遜色なく使え、パス精度も高く、推進力の高いドリブルや精度の高いミドルシュートで積極的に攻撃参加していく攻守の万能なCMFです。

 

20-21シーズンはブンデスリーガ2部のハンブルガーSVでリーグ戦25試合に出場、21-22シーズンはリールに在籍し、リーグ戦32試合に出場、22-23シーズンからはエバートンに加入して、リーグ戦33試合に出場し、着実にステップアップしています。

2022年6月のネーションズリーグでベルギー代表に初招集され、カタールW杯にも2試合出場しました。

 

チェルシーはこの冬の移籍市場でもオナナ獲得を狙っていましたが、移籍市場閉幕間際ということもあり、獲得は実現しませんでした。

再びこの夏の移籍市場でアプローチを試み、エバートンとしても来シーズンの主力として欠かせない存在ながらも、財政難問題を抱えているため、莫大な移籍金を見込めるオナナの放出に応じる可能性もあります。

22-23シーズン、移籍金3300万ポンド(約54億8000万円)で獲得しましたが、現在の評価額は5000~6000万ポンド(約82~98億円)といわれており、22-23シーズン開幕前に6000万ポンドの移籍金で放出したリシャルリソン(トッテナム)を超える可能性も秘めています。

 

現在、オナナ獲得にはチェルシーの他に、マンチェスター・ユナイテッドや、ライスの後釜候補としてウェストハムも関心を示しています。

新加入ながら、高い守備力だけでなく、豊富な運動量で中盤に強度をもたらし、早くも主力に定着したオナナをわずか1シーズンで放出するのは避けたいところですが、提示されたオファーの額と財政難問題次第では放出もやむなしとなるかもしれません。

どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アレックス・イウォビ(ナイジェリア代表)

生年月日:1996年5月3日(27歳)
ポジション:OMF、RWG、LWG
移籍先候補:ウェストハム

ナイジェリア代表のレジェンド、ジェイ=ジェイ・オコチャを叔父に持ち、偉大なる叔父さながらの足元の技術の高さに加え、スピードやフィジカルの強さも水準以上のものを兼ね備え、自ら切り込んでいくだけでなく、周囲を生かすプレーにも長けているアタッカーです。

ナイジェリア代表でも63試合で10得点のキャリアを誇り、2018年ロシアW杯にも出場しました。

 

アーセナルの下部組織に在籍し、2015年7月にトップチームに昇格すると、2016-17シーズンからは両ウィングやトップ下などで起用され始め、2018-19シーズンでは公式戦51試合に出場し、6得点9アシストを記録しました。

アーセナルでの立場を確立しようとしていたイウォビですが、2019年8月にエヴァートンに完全移籍で加入し、加入当初は負傷離脱もあり、本来のパフォーマンスを見せるには至らなかったものの、21-22シーズン途中にランパード監督が就任してからはスタメンに定着し、22-23シーズンもダイチ監督交代後もスタメン起用され続け、リーグ戦全38試合で先発起用されました。

 

ゴール数こそは少ないものの、アシスト数はチームトップの7本を記録し、イウォビの持ち味であるアシスト能力の高さが発揮されたシーズンとなりました。

前線の補強次第では、23-24シーズンもイウォビの能力はさらに発揮される可能性もありますが、エヴァートンとの契約は2024年6月末までと、契約満了まで1年を切り、フリーでの流出を避けるため、オファー次第では放出に応じる可能性も出てきています。

現時点では移籍先候補としてウェストハムの名前が挙がっています。

ドリブルスキルの高さとアシスト能力の高さで堅守速攻スタイルを志向するダイチ監督の下でも主力として計算されているイウォビですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

デマライ・グレイ(ジャマイカ代表)

生年月日:1996年6月28日(27歳)
ポジションLWG、OMF、RWG
移籍先候補:アル・ヒラル

サイドからスピードに乗り、正確なタッチでボールをコントロールするドリブルで相手ゴールに切り込んでいく高速ドリブラーです。

フィジカルの弱さは指摘されているものの、守備での献身性も見せ、カウンター時では相手の脅威となります。

イングランド代表ではU-21まで活動し、A代表招集も嘱望されていましたが、今年6月にジャマイカ代表デビューを果たしました。

 

2016年1月にバーミンガムからレスターに加入し、15-16シーズンは途中出場ながら流れを変える存在としてリーグ戦12試合に起用され、“ミラクル・レスター”の一員として、プレミアリーグ優勝を味わいました。

翌16-17シーズンからは元日本代表FW岡崎慎司(現シント・トロイデン)らとポジション争いを繰り広げつつ、出場機会を増やしていき、2017-18シーズンはリーグ戦35試合、2018-19シーズンは34試合に出場しました。

しかし、2019年2月にロジャース監督が就任すると出場機会は減少し、20-21シーズンの前半戦は公式戦わずか2試合の出場にとどまり、2021年1月にレバークーゼンに加入しましたが、20-21シーズン終了後はエヴァートンに完全移籍で加入しました。

 

エヴァートン加入後、21-22シーズンはリーグ戦34試合で5得点4アシスト、22-23シーズンはリーグ戦33試合で4得点1アシストと主力として活躍し、WGだけでなくCFやSTなど前線のあらゆるポジションで起用されています。

22-23シーズンも第18節マンチェスター・シティ戦の後半でカウンターから同点ゴールを決め、引き分けに持ち込むなど、印象的な活躍も見せていますが、エヴァートンとの契約は2024年6月末まで、契約満了まで1年を切り、移籍の可能性も囁かれるようになりました。

現時点でグレイ獲得に関心を示しているとされるのは、サウジアラビアのアル・ヒラルです。

2023年夏の移籍市場はプレミアリーグにもサウジアラビア旋風が巻き起こっていますが、グレイもそれに続き、サウジアラビア行きとなるのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2023年夏のエヴァートンの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

2シーズン連続で終盤まで残留争いに巻き込まれ、同じリバプールを本拠地とする永遠のライバル、リバプールとの差を大きくつけられてしまっている印象です。

加えて財政難問題も抱え、リシャルリソンゴードンと続き、この夏の移籍市場でも主力の放出に踏み切らざるを得ない状況になる可能性もあるでしょう。

 

とはいえ、ダイチ監督が志向する堅守速攻スタイルは、かつてのデイヴィッド・モイーズ監督時代のようなフィジカルとインテンシティの強度を前面に出し、再びエヴァートンに強さをもたらしてくれるかもしれません。

大型補強は期待できないものの、適材適所の補強とチーム全体へのスタイルの浸透に期待したいですね。

財政難問題等、チームに影響を与える問題も多く残っていますが、23-24シーズンは上位クラブに一泡吹かせる存在としてのエヴァートンの復活に注目したいですね。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

いつもありがとうございます!

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