ラツィオ2023夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

ラツィアーレの皆さん、こんにちは。

 

イタリアの首都ローマを本拠地とし、セリエA優勝2回、コッパ・イタリア優勝7回を誇る古豪ラツィオ

かつては元アルゼンチン代表のクレスポベロン、元イタリア代表のネスタといったスター選手が所属し、1999-2000シーズンはスクデットを獲得しましたが、クラブの財政悪化によりスター選手たちを放出せざるを得なくなり、セリエA優勝争いからはしばらく遠のいています。

 

2004年に実業家のクラウディオ・ロティート氏がラツィオを買収し、会長の座に就任すると、1億4000万ユーロ(約195億円)ともいわれる負債を抱えながらも、緊縮財政を実施し、ビックネームを獲得するのではなく、安価で獲得出来る実力者を獲得し、確実にチームの戦力に成長させ、セリエAに生き残り続けています。

経営面ではその手腕を遺憾なく発揮しているロティート会長ですが、物議を醸す発言や、移籍希望を表明した選手を戦力外扱いにするなど、なかなかの強権ぶりを出しています。

 

21-22シーズンからは、ナポリチェルシーユベントスなどを率いた欧州屈指の戦術家であるマウリツィオ・サッリ監督が就任すると、サッリ監督の代名詞である素早いプレスとポゼッションを志向した攻撃的なサッカーを展開し、リーグ5位でフィニッシュし、ヨーロッパリーグ出場権を獲得しました。

チームのリーグ全体の総得点数は、首位のインテル(84点)に次ぐ2位の77点を記録し、エースストライカーのインモービレはリーグ戦31試合で27得点を上げ、自身4度目の得点王を獲得しました。

その反面、守備面では積極的にラインを上げる際の隙を突かれ失点が嵩み、トップ5フィニッシュの中でも大きく落ちる失点数(58失点)を記録してしまいました。

 

迎えた22-23シーズンは、第5節ナポリ戦で初黒星を喫するまでは、2勝2分けとまずまずの滑り出しを切り、第6節ヴェローナ戦からはリーグ戦4連勝、その後もローマアタランタにも勝利し、カタールW杯の中断期間に入る前にリーグ戦3位で折り返しました。

W杯中断期間から再開後の初戦となった第16節レッチェ戦ではまさかの黒星を喫しましたが、第19節ミラン戦では4-0と圧勝し、その後も首位ナポリに1-0で勝利し一矢報いると、永遠のライバルローマには、11年ぶりのシーズンダブルを達成するなど、上位戦線に残り続けました。

首位ナポリには大差をつけられ、早々とスクデット争いからは陥落したものの、チャンピオンズリーグ出場権争いを繰り広げ、インテルミランが調子を落とし、ユベントスも勝ち点剥奪により順位を落としたこともあり、最終的にはセリエA制覇を成し遂げた1999-2000シーズン以降、最高位となる2位でフィニッシュしました。

 

サッリ流の素早いプレスとポゼッションサッカーはよりチームに浸透し、21-22シーズンの課題となっていた守備面でも、新加入のGKプロヴェデル、CBカザーレロマニョーリを中心とした新たな守備陣を形成し、リーグ首位のナポリ(28失点)に次ぐ2位の30失点と堅守を見せました。

またエースストライカーのインモービレ離脱後に導入したフェリペ・アンデルソンの0トップなど、新たな戦術の幅も広がり、指揮官の細かい戦術と哲学がより浸透していたラツィオのサッカーは、23-24シーズンもセリエAの上位戦線を掻き回すことが期待されています。

 

2020-21シーズン以来、3シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場ということもあり、倹約家としても知られるロティート会長に対し、サッリ監督も大型補強を要求したものの、15年間にわたりSD職を務め、ミリンコビッチ=サビッチをはじめ、チームの主軸となり得る逸材を多く引き出してきたイグリ・ターレSDが退任したこともあり、満足のいく補強が進んでいるとは言えません。

チームの主軸を担ってきたミリンコビッチ=サビッチのサウジアラビア移籍という大きな変化もありましたが、日本代表MF鎌田大地の加入も決まり、これからシーズン開幕に向けて移籍市場での動きも活発化してくることでしょう。

 

ということで今回は、欧州屈指の戦術家であるサッリ監督の下、24シーズンぶりのスクデット獲得も視野に入れたいラツィオの2023年夏

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます。

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

 

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

現時点で決まっているラツィオの新加入・退団選手は以下の通りです。

 

〈加入〉

POS. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)
GK アレッシオ・フルラネット 21 レナーテ レンタル期間満了
DF ニコロ・アルミニ 22 ポテンツァ レンタル期間満了
ディミトリエ・カメノビッチ 22 スパルタ・プラハ レンタル期間満了
MF ジャン=ダニエル・アクパ・アクプロ 30 エンポリ レンタル期間満了
アンドレ・アンデルソン 23 サンパウロ レンタル期間満了
鎌田 大地 27 フランクフルト 完全移籍(フリー、4年契約)
ホニー 31 スポルティング・ヒホン レンタル期間満了
FW クリスティアーノ・ロンバルディ 27 トリエスティーナ レンタル期間満了
タティ・カステリャノス 24 ニューヨーク・シティ 完全移籍(1500万€、5年契約)

 

鎌田 大地(フランクフルト/日本代表)

生年月日:1996年8月5日(27歳)
ポジション:OMF、ST、CMF

広い視野と状況判断の良さに加え、足元の技術の高さを生かしたドリブルとパス精度の高さを駆使し、攻撃の組み立て役として牽引しただけでなく、守備面での強さも見せ、フランクフルト中心メンバーとして活躍してきた日本代表の攻撃的MFです。

カタールW杯では4試合に先発出場し、現在も日本代表の中心として活躍しています。

 

21-22シーズンのフランクフルトのヨーロッパリーグ制覇に大きく貢献し、22-23シーズンはブンデスリーガ32試合で9得点7アシスト、チャンピオンズリーグは8試合で3得点を記録しました。

これまではトップ下やセカンドトップといった前線に近いポジションでの起用が主でしたが、22-23シーズンはソウとダブルボランチを組み、決定力だけでなく、守備の強さも際立っていました。

しかしフランクフルトとの契約は22-23シーズン終了で満了し、22-23シーズン終了後にフランクフルトを退団しました。

 

22-23シーズンの冬の移籍市場でも多くのクラブ間での争奪戦が繰り広げられ、一時はドルトムントへの移籍合意も報道されましたが、実現せず。

シーズン終了後はミランへの移籍が有力視されていましたが、破談に終わり、ローマナポリなど引き続きセリエA勢からの関心も寄せられるほか、ラ・リーガでもレアル・ソシエダをはじめ、アトレティコ・マドリードベティスも獲得に関心を寄せていました。

ラツィオの移籍も当初は条件面での隔たりがあったものの、日本のスポーツ用品メーカー『ミズノ』がスポンサーに名乗りを上げたことにより、合意に達し、完全移籍での加入が実現しました。

 

もっと早く新天地が決定するかと思いきや、なかなか契約がまとまらず、ここまで無所属の状態が続いていましたが、ようやく新天地が決まりました。

ラツィオとしても、ミリンコビッチ=サビッチの穴埋めとまではいかないかもしれませんが、パスやドリブルの精度は申し分なく、守備の強さもあり、フランクフルトでの同様の活躍を見せることが出来れば、サッリ監督からの信頼も得ることも出来るでしょう。

自身の希望通り引き続きチャンピオンズリーグでプレーすることになりますが、新天地での活躍にも注目ですね。

 

 

タティ・カステリャノス(ニューヨーク・シティ/元アルゼンチンU-23代表)

生年月日:1998年10月3日(24歳)
ポジション:CF、RWG、LWG

身長179㎝とCFとしては決して大柄とは言い切れない体格ながらも、身体能力の高さやフィジカルの強さを活かして、ヘディングでゴールを決めたり、1トップを張り、前線で起点となることも出来ます。

また推進力のあるドリブルや足元の技術の高さもあり、ゴール前での落ち着きもあり、冷静にシュートを決めていきます。

 

チリの名門ウニベルシダ・デ・チレでプロデビューを果たし、その後ウルグアイのクラブを経て、2018年7月末にニューヨーク・シティに加入しました。

ニューヨーク・シティでは在籍約4年間で公式戦通算134試合で59得点24アシストを記録し、2021年のMLSでは35試合に出場、22得点8アシストを記録してMLSの得点王に輝き、ニューヨーク・シティFCのMLSカップ初優勝に大きく貢献しました。

2022年もシーズン途中まで、リーグ戦17試合で13得点1アシストを記録し、引き続きチームの得点源として活躍していました。

 

2022年7月からはジローナにレンタル移籍で加入し、ラ・リーガ初挑戦ながら、リーグ戦35試合に出場し、13得点1アシストを記録、チームのエースストライカーとして活躍しました。

コンスタントに活躍し結果を残していましたが、特に第31節レアル・マドリード戦では4得点を上げる大爆発ぶりを見せ、世界中に衝撃を与えました。

ジローナとのレンタル契約も満了し、ニューヨーク・シティに復帰していましたが、ラツィオが獲得に向けて交渉を進め、移籍金1500万ユーロ(約23億4000万円)の5年契約の完全移籍での加入が正式発表されました。

 

マンチェスター・シティグアルディオラ監督も、「彼はヨーロッパにステップアップできる選手だ」とカステリャノスを高く評価していましたが、その言葉通り欧州初挑戦でセンセーショナルな活躍を見せてくれました。

ラツィオ加入で、チャンピオンズリーグという大舞台を踏むだけでなく、絶対的なエースストライカーであるインモービレを脅かす活躍に期待ですね。

 

 

〈退団〉

POS. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
DF ステファン・ラドゥ 36 現役引退
ルカ・ペッレグリ―ニ 24 ユベントス レンタル期間満了
MF セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ 28 アル・ヒラル 完全移籍(4000万€、4年契約)
FW ルカ・ロメロ 18 ミラン 完全移籍(フリー、4年契約)

 

セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ(セルビア代表)

生年月日:1995年2月27日(28歳)
ポジション:CMF、OMF

190㎝を超える大柄な体格からの強さ、足元の技術の高さ、スペースに効果的に動く運動量、ビルドアップ力の高さ、守備力の強さを兼ね備え、中盤の選手に求められる要素を高い水準で満たしています。

ワールドカップ・カタール大会のセルビア代表にも選出され、グループステージ3試合にスタメン出場し、1得点を記録しました。

 

2015年夏にラツィオに加入し、2016-17シーズン以降、リーグ戦30試合以上出場し続け、昨シーズンはリーグ戦37試合に出場し、11得点11アシストとラツィオ加入後、過去最高のパフォーマンスを見せました。

22-23シーズンもリーグ戦36試合に出場し、9得点8アシストと変わらないパフォーマンスを見せ、欧州5大リーグでプレーする選手で直近3シーズンの得点数、ならびにアシスト数の合計がともに20を超えるのは、デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)とミリンコビッチ=サビッチの二人のみとなっており、世界でもトップクラスの才能を見せています。

 

とはいえ、ミリンコビッチ=サビッチとの契約は2024年6月末までとなり、ロティート会長は「セルゲイは1億2000万ユーロ(約176億3000万円)の価値があり、今後も高騰するはずだ。」と強気のコメントを貫いてきました。

しかし契約満了まであと1年を切ろうとし、ミリンコビッチ=サビッチも28歳と脂の乗った時期に入り、ロティート会長も移籍金を4000万ユーロ(約59億8000万円)まで下げ、この夏の移籍市場での放出を目指していましたが、サウジアラビアのアル・ヒラルから好条件のオファーが届き、7月12日に年俸2000万ユーロ(約30億9000万円)、2026年6月末までの3年契約で完全移籍での加入が発表されました。

 

ここ最近の移籍市場ではパリ・サンジェルマンニューカッスルユベントスアーセナルチェルシーなどビッグクラブ間での争奪戦が繰り広げられていましたが、まさかのサウジアラビア移籍となりました。

本当にこの夏の移籍市場ではサウジアラビア勢が猛威を振るっていますね。

ミリンコビッチ=サビッチも退団に際し、「これからもずっと第二の故郷だ」とコメントし、チャンピオンズリーグ出場権獲得を置き土産に欧州を去ります。

これまでのラツィオでの活躍に感謝を示しつつ、これからの活躍にも期待ですね。

 

 

補強ポイント

ラツィオの2023年夏の移籍市場での補強ポイントとして、

  1. インサイドハーフ
  2. アタッカー陣の補充
  3. CB

が挙げられるでしょう。

 

インサイドハーフ

やはり、ミリンコビッチ=サビッチが抜けたインサイドハーフは、ラツィオの2023年夏の補強ポイントのメインとなるでしょう。

豊富な運動量と攻撃センスの高さを活かし、攻守両面で躍動したミリンコビッチ=サビッチが抜けるのはかなり大きく、選手一人を獲得したところですぐに埋められるものではないでしょう。

既にフランクフルトを退団した鎌田を獲得しましたが、ボックス・トゥ・ボックス型のCMFをはじめ、様々なタイプのCMFを獲得して、過密日程となる23-24シーズンを上手く乗り切りたいところです。

ひとまずは残留の方向ではありますが、ルイス・アルベルトも中東や母国スペインからの関心も引き続き強く、移籍の可能性も否定できません。

これまでのラツィオからの大きな変化となりますが、まずはインサイドハーフの選手を充実させたいですね。

 

 

アタッカー陣の補充

チームのエースストライカーとして絶対的な存在であるインモービレも、22-23シーズンは負傷離脱を繰り返し、フェリペ・アンデルソンを中央に配置する0トップという新たな形も出てきましたが、各ポジションで頼れるバックアッパーを確保しておきたいところです。

加えて、インモービレは33歳、RWGのペドロは36歳、フェリペ・アンデルソンも30歳に入るなど、主軸の高齢化も目立ち始めています。

LWGのザッカーニをはじめ、21歳のカンチェッリエーリなど将来の主軸候補も控えていますが、世代交代も見据えつつ、アップデートを図りたいですね。

 

 

CB

新加入のカザーレロマニョーリのCBコンビはシーズン通して安定し、リーグ2位の失点数(30失点)を記録するなど堅守を築き上げましたが、バックアッパーはパトリックヒラのみと、過密日程を戦い抜く上では少し不安がつきまとうスカッドとなっています。

当初はAZ所属のハンガリー代表DFケルケズの獲得を目指していましたが、ボーンマスとの争奪戦に敗れ、獲得を逃してしまいました。

シーズン開幕が近づくにつれ、カザーレロマニョーリのCBコンビを軸としつつ、2人のバックアッパーとして経験豊かなCBを入れておきたいですね。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

インサイドハーフ

サムエレ・リッチ(トリノ/イタリアU-21代表)

生年月日:2001年8月21日(21歳)
ポジション:DMF、CMF

ボール奪取能力の高さに加え、視野の広さとパス精度の高さを活かし、的確に前線にパスを繋げていくCMFです。

隙を突いて推進力の強いドリブルで果敢に前線に攻め上がるなど、レジスタ的な要素だけでなく、ボックス・トゥ・ボックス型のMFの要素も兼ね備えている万能型のCMFであり、2022年6月にはイタリア代表デビューも果たしています。

 

エンポリの下部組織出身で、2019年9月にトップチームデビューを果たすと、2019-20シーズンのセリエBで28試合に出場し、2020-21シーズンはセリエBで33試合に出場、2得点4アシストと主力として活躍して、自身もセリエB最優秀若手選手賞を獲得するなど、セリエA昇格に大きく貢献しました。

セリエA初挑戦となった21-22シーズンも、チームの主力として21試合に出場し、セリエAの強豪クラブだけでなく、プレミアリーグからの関心も集めましたが、冬の移籍市場でトリノへ完全移籍し、セリエA12試合に出場しました。

 

22-23シーズンは“3-4-2-1”の2ボランチとして、セリエA28試合に出場し、2得点1アシストを記録、トリノでも主力に定着しています。

豊富な運動量と当たりの強い守備を見せるだけでなく、ボールを落ち着け攻撃のリズムを整える切り替え役として、チームにおいても不可欠な存在となっています。

イタリアU-21代表でも主力として活躍し、A代表での定着も狙うリッチに対して、ラツィオをはじめ、セリエA強豪勢も引き続き関心を示しています。

 

トリノとしては、3000万ユーロ(約42億5000万円)のオファーでも拒否する姿勢を取るとされており、ラツィオとしてもなかなか厳しい状況ではありますが、アッズーリの未来を担う逸材を確保できれば、中盤の世代交代もスムーズに進み、次世代の中心的な存在として活躍してくれることでしょう。

23-24シーズンのさらなる飛躍も期待されるリッチですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ルーカス・トレイラ(ガラタサライ/ウルグアイ代表)

生年月日:1996年2月11日(21歳)
ポジション:DMF、CMF

身長166㎝と小柄ながら、豊富な運動量と大柄の選手にも当たり負けしないフィジカルの強さを武器に、ピッチを駆け回り凄まじい勢いでボールを刈り取るだけでなく、足元の技術や視野の広さを活かし、ビルドアップ面でも大きく貢献し、攻守にわたり活躍するウルグアイ代表のDMFです。

2018年3月にデビューを飾ったウルグアイ代表では既に40試合のキャリアを誇り、代表チームの中心的な存在となっています。

 

2014年1月に母国ウルグアイから、ペスカーラの下部組織に引き抜かれ、2015年5月にトップチームデビューを果たし、2015-16シーズンはセリエBで26試合に出場し、チームの主力として活躍しました。

2016-17シーズンからはサンプドリアでプレーし、在籍2シーズンで公式戦74試合に出場して、4得点2アシストを記録、チームの主力として活躍し、ロシアW杯で評価を上げ、2018年7月にアーセナルに移籍しました。

 

アーセナル加入後、2018-19シーズンはリーグ戦34試合に出場し、2019-20シーズンもリーグ戦29試合に出場しましたが、2019-20シーズン途中に就任したアルテタ監督の下では序列を下げ、アトレティコ・マドリードフィオレンティーナへのレンタル移籍を経て、2022年8月にガラタサライに完全移籍で加入し、リーグ戦31試合に出場、4シーズンぶりのリーグ優勝に大きく貢献しました。

 

ここ数シーズンは所属クラブが異なっているものの、コンスタントに出場を重ねているルーカス・トレイラですが、慣れ親しんだイタリアへの復帰を希望しているとされ、ラツィオへの移籍も噂されるようになりました。

自身のInstagramでもイタリアに到着したと報告し、移籍を匂わせていますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アタッカー陣の補充

グスタフ・イサクセン(ミッティラン/デンマークU-21代表)

生年月日:2001年4月19日(22歳)
ポジション:RWG、LWG、CF

両足を駆使した細かいボールタッチと縦への加速力の高さを武器に、右サイドや中央から攻め上がり、利き足の左足から果敢にゴールを狙っていくデンマークU-21代表の新進気鋭のアタッカーです。

右サイドからのカットインだけでなく、中央からの突破など様々な攻撃パターンを持ち、ゴール前に迫ってからパスに切り替えるなど、冷静な判断力の高さも光ります。

 

母国デンマークのミッティランの下部組織出身で、2019年8月にトップチームデビューを果たすと、20-21シーズンから出場機会を増やし始め、21-22シーズンはヨーロッパリーグでの2ゴールや、公式戦46試合で8得点7アシストを記録、22-23シーズンはデンマーク・スーペルリーガで31試合に出場して、18得点7アシストを記録、リーグ得点王にも輝きました。

22-23シーズンのヨーロッパリーグではラツィオとグループステージで同居し、ラツィオとの対戦ではホームとアウェー両方で得点を記録しています。

この2試合の活躍はラツィオに大きな印象を与えたことでしょう。

 

ミランユベントスイサクセン獲得に関心を示しているようですが、クラブ間では移籍金1700万ユーロで合意済みであり、メディカルチェックを経て、正式発表となる流れだとされています。

右サイドからのカットインだけでなく、ゲームメイクにも定評があり、新世代のエースとしての期待も高まります。

年々成長を続けているイサクセンは、ラツィオでも評価を上げ、ワールドクラスへと上り詰めていくのでしょうか、今後の動向に注目ですね。

 

 

リッカルド・オルソリーニ(ボローニャ/元イタリア代表)

生年月日:1997年1月24日(26歳)
ポジション:RWG、LWG、RMF

精度の高い左足を武器に、右サイドからのカットインや中央からの抜け出しなどでゴールを奪い、ボローニャの攻撃陣の柱として、確固とした立場を築くアタッカーです。

アッズーリからは長らく遠ざかっていますが、ここ数シーズンの活躍により、2020年11月以来の復帰も期待されています。

 

アスコリの下部組織出身で、2016年3月にトップチームデビューを果たすと、その才能を高く評価したユベントスが2017年1月に引き抜きました。

堂安律(フライブルク)や富安健洋(アーセナル)が日本代表として出場した2017年U-20ワールドカップでは5得点を上げ、大会得点王に輝き、将来を嘱望されていたものの、ユベントスでは定位置を得ることが出来ず、アタランタボローニャへのレンタル移籍を経て、2019年7月にボローニャに完全移籍で加入しました。

 

現在所属しているボローニャでは、2018-19シーズンから5シーズン連続でリーグ戦30試合前後に出場し、得点とアシスト合わせて二桁に近い数を上げています。

特に22-23シーズンは、リーグ戦32試合に出場し、キャリアハイの11得点を記録、11シーズンぶりのTOP10入りに大きく貢献するなど、チームのエースとして不動の地位を築いています。

そんなオルソリーニに対してラツィオが関心を示しており、獲得を目指しているようです。

 

右サイドからのカットインタイプは、チームの戦術の幅を増やす上で獲得しておきたいところですが、繊細さと破壊力を併せ持つ強力な左足を持つオルソリーニの加入が実現すれば、RWGはより強力となるでしょう。

加入を期待したいところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

CB

レオナルド・ボヌッチ(ユベントス/イタリア代表)

生年月日:1987年5月1日(36歳)
ポジション:CB

抜群の安定感を発揮し、ユベントス、そしてイタリア代表の最終ラインを牽引し続けたDFリーダーであり、36歳ながら今年6月のネーションズリーグ・ファイナルズの準決勝スペイン戦ではキャプテンマークを巻き、前半のみでしたが先発起用されました。

 

2010年夏にユベントスに加入後、17-18シーズンのミラン移籍を除き、12シーズンに渡り、公式戦502試合に出場し、21-22シーズン限りで退団したキエッリーニと共に、ユベントスのセリエA9連覇時の守備の中心として、チームを支えてきました。

しかし、ボヌッチも35歳を迎え、ここ数シーズンは負傷離脱も相まって、19-20シーズン以降はリーグ戦30試合以上の出場はありません。

 

22-23シーズンもベンチスタートの日々が続き、セリエAで16試合の出場にとどまり、2024年6月末までの契約を満了し、23-24シーズン限りの現役引退を表明していましたが、ユベントスの新SDに就任したクリスティアーノ・ジュントリ氏から、プレシーズンマッチのメンバーから外すことを伝えられ、チームの構想から外れてしまったようです。

世代交代を進めなければいけないのも事実ですが、まさかの形でユベントスと別れを迎えようとしています。

 

経験豊かなCBとして、またチームのキャプテンとして、ユベントスに多くのものをもたらしてくれた代えの利かない存在のボヌッチ獲得には、ラツィオをはじめ、ニューカッスルサンプドリアも名乗りを上げています。

ボヌッチ自身もEURO2024の出場を目指すために、移籍に踏み切る可能性も高くなっていますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

トマ・バシッチ(元クロアチア代表)

生年月日:1996年11月25日(26歳)
ポジション:CMF、DMF
移籍先候補:セルタ、サレルニターナ、アリス・テッサロニキ

身長190㎝の屈強なフィジカルの強さを前面に出した球際の強さと積極的な攻撃参加を持ち味とし、正確な左足からのキックでチャンスメイクしていくボックス・トゥ・ボックス型のCMFです。

クロアチア代表では2020年11月に代表デビューを果たし、2試合のキャリアを記録しています。

 

母国クロアチアのハイデュク・スプリトの下部組織出身で、2015年8月にトップチームデビューを果たすと、2016-17シーズンはリーグ戦28試合で5得点6アシスト、2017-18シーズンはリーグ戦27試合で3得点6アシストを記録し、主力として活躍しました。

2018年8月にはボルドーに移籍し、在籍3シーズンで公式戦通算82試合に出場し、9得点5アシストを記録、2021年8月にラツィオに完全移籍で加入しました。

 

ラツィオ加入後、21-22シーズンはリーグ戦29試合、22-23シーズンはリーグ戦25試合に出場しましたが、大半がベンチスタートであり、ルイス・アルベルトミリンコビッチ=サビッチの牙城を崩すには至りませんでした。

23-24シーズンに向けて巻き返しも期待されますが、鎌田の加入に加え、新戦力の獲得を目指しているインサイドハーフにおいてバシッチの序列は低く、移籍の可能性も囁かれています。

 

現時点での移籍先候補として、セルタサレルニターナ、ギリシャリーグのアリス・テッサロニキの名前が挙がっています。

ラツィオでは定位置を確保出来ていないのが現状ですが、バシッチは新天地を求めることになるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

チーロ・インモービレ(イタリア代表)

生年月日:1990年2月20日(33歳)
ポジション:CF
移籍先候補:アル・シャバブ

一瞬の隙も見逃さず、無駄のない動きでDFラインの背後を取り、冷静にゴールを奪っていく経験豊かなストライカーです。

セリエAで4度の得点王に輝く決定力の高さだけでなく、豊富な運動量とポストワークの巧さを活かし、得点だけでなくアシストも多く記録し、ラツィオの絶対的なエースとして活躍してきました。

 

2013-14シーズンに在籍していたトリノで、リーグ戦33試合で22得点を上げ、セリエA得点王に輝き、一躍脚光を浴びました。

しかし翌シーズンに加入したドルトムントではリーグ戦24試合で3得点と振るわず、その後セビージャトリノでのプレーを経て、2016年7月にラツィオに完全移籍で加入しました。

ラツィオでは在籍7シーズンのうち、5シーズンでリーグ戦20得点以上を記録し、2017-18シーズン、2019-20シーズン、2021-22シーズンの3度、セリエAの得点王に輝きました。

 

現在セリエAでは現役選手最多の通算194得点を決め、通算200得点達成も射程圏内に入れているインモービレですが、22-23シーズンは故障離脱もあり、リーグ戦12得点にとどまりました。

23-24シーズンも、ラツィオのエースとして、そしてキャプテンとしてチームを牽引する働きが期待されるインモービレですが、そんな中でサウジアラビアのアル・シャバブが年俸1500万ユーロ(約23億円)にボーナスを加えた好条件のオファーを提示し、獲得に向けて動いているようです。

 

ロティート会長はインモービレに対して、「彼は私の息子のようなものだ。売り物ではない。」と主張しつつも、「私を誘惑する唯一の方法は、5000万ユーロ(約77億円)のオファーだ。」とコメントし、売却の可能性もゼロではないことも示唆しています。

チームの絶対的なエースのインモービレも33歳を迎え、新加入のカステリャノスのパフォーマンス次第では移籍に動く可能性も否定できませんが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2023年夏のラツィオの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

スクデットを獲得した1999-2000シーズン以来、最高位となる2位でのフィニッシュを成し遂げ、21-22シーズンの5位から、さらに順位を上げてきました。

ビッグネームを獲得することはないものの、フリーで獲得した選手や中堅クラブやリーグから引き抜いてきた選手たちが上手くチームにマッチし、サッリ監督の哲学が浸透し、より強さをつけてきています。

 

ただ3シーズンぶりに出場するチャンピオンズリーグで戦う上で、現スカッドの選手層ではビッグクラブと渡り合うには少し足りないところが大きく、この夏でのアップデートを図りたいところですね。

フリーでの選手獲得などをはじめ、移籍金を抑える基本姿勢は変わらないかもしれませんが、サッリ監督の希望に沿った選手を獲得し、チーム力をさらに高めていきたいです。

 

首位ナポリには大差をつけられ、優勝争いからは離されてしまいましたが、23-24シーズンではシーズン終盤のタイトル争いにラツィオが絡んでいることを期待したいですね。

2023年夏ではこれまでチームの主軸を担ってきたミリンコビッチ=サビッチが退団するなど、チームとしても転換点を迎えています。

新加入の鎌田には、23-24シーズンの活躍はもちろんのこと、新生ラツィオの旗手としての働きにも期待したいですね。

今後もラツィオの2023年夏の移籍市場での動向にも目が離せません。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

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