バイエルン2023夏の最新移籍情報まとめ!補強ポイントや狙ってると噂の獲得候補・退団選手リストも調査!

バイエルン・ミュンヘンファンの皆さん、こんにちは。

 

昨シーズンのブンデスリーガも、残り3節を残して、前人未踏のリーグ10連覇を達成し、2位のドルトムントには勝ち点差8ptをつけ、得失点差は+60と圧倒的な数字を残し、絶対王者ぶりを見せつけました。

しかし、チャンピオンズリーグはベスト8でビジャレアルに敗退、ポカールも早々にボルシアMGに敗退してしまい、欧州の舞台では苦しみ、ドイツ国内でも絶対王者に綻びが見られたシーズンでもありました。

 

この夏は、公式戦チーム通算344得点を記録し、6度の得点王に輝いた絶対的なエースストライカーのレヴァンドフスキバルセロナに移籍するという大きな転換点を迎え、これまでチームの得点源として活躍してきたレヴァンドフスキが抜け、どうなるかと不安も多い今シーズンでしたが、開幕戦ではフランクフルトに6-1、第3節ボーフム戦では7-0と、相変わらずの無慈悲な攻撃力を見せつけていました。

しかし、第4節ボルシアMG戦で引き分けて以降、リーグ戦は3戦連続ドロー、その後第7節アウグスブルク戦で0-1で敗れ、リーグ初黒星を喫し、リーグ順位も一時は5位にまで落ち、絶対王者もここまでかと思われましたが、第10節フライブルク戦以降、リーグ戦では6連勝し、ワールドカップの中断期間に入る前にリーグ戦1位で折り返しました。

 

ところが、カタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦では3試合連続ドローと、出だしから躓き、さらにGKコーチ解任を巡り、ナーゲルスマン監督とノイアーとの確執が表面化し、マネとの関係悪化といったチーム内での問題も続出、3試合連続ドロー後、リーグ戦では6試合で5勝1敗とまずまずの結果を収めていましたが、例年と比べて他クラブを引き離すことが出来ず、第25節レバークーゼン戦で1-2で敗れ、リーグ順位も2位に転落してしまい、クラブはナーゲルスマン監督を解任して前チェルシー監督のトゥヘルを新監督に招聘しました。

トゥヘル新監督就任後、リーグ戦の初戦はいきなりデア・クラシカーとなってしまいましたが、4-2で勝利し、再び1位に返り咲きました。

しかし、ポカールでは準々決勝でフライブルクに敗れ、チャンピオンズリーグも準々決勝でマンチェスター・シティに敗れ、第29節マインツ戦、第33節ライプツィヒ戦でも敗れ、最終節を前に首位ドルトムントに勝ち点差2ptの2位に落ちてしまいました。

 

迎えた最終節、アウェーでのケルン戦で一時は同点に追いつかれたものの、終了間際にムシアラのゴールで勝ち越し、2-1で勝利を収め、ドルトムントはホームでマインツと引き分け、勝ち点で並び、得失点差で上回ったバイエルンが逆転でリーグ11連覇を決めました。

リーグ優勝決定後、クラブはオリバー・カーンCEOとハサン・サリハミジッチSDを解任するなど、何とか1つタイトルは確保したものの、後味の悪かった今シーズンから、来シーズンに向けて早くも動き出してします。

この夏の移籍市場でも積極的な補強を敢行し、再びドイツ国内で他を寄せ付けない絶対王者ぶりを発揮したいと目論んでいることでしょう。

 

ということで今回は、苦しみながら何とかブンデスリーガ11連覇を果たしたものの、来シーズンは他を引き離す圧倒的な実力をつけ、連続優勝をさらに伸ばそうと意気込む絶対王者バイエルン・ミュンヘンの2023年夏の、

  • 最新移籍情報と補強ポイント
  • 狙っていると噂の獲得候補選手
  • 退団が予想される選手
  • まとめ

の順でお伝えしていきます!

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

最新移籍情報と補強ポイント

最新移籍情報

〈加入〉 

pos. 選手名 年齢 前所属 移籍形態(移籍金)
DF ラファエル・ゲレイロ
29 ドルトムント 完全移籍3年(フリートランスファー)
  キム・ミンジェ
26 ナポリ 完全移籍5年(5000万ユーロ(約78億円))
MF コンラッド・ライマー 25 ライプツィヒ 完全移籍4年
  マルセル・ザビッツァー
29 マンチェスター・U レンタルバック
  ガブリエル・ヴィドヴィチ
19 フィテッセ レンタルバック
FW ハリー・ケイン
30 トッテナム 完全移籍4年(最大1億2000万ポンド(約216億円))

 

 

〈退団〉 

pos. 選手名 年齢 移籍先 移籍形態(移籍金)
GK ヤン・ゾマー
34 インテル 完全移籍3年(600万ユーロ(約9億円))
DF ジョアン・カンセロ 29 マンチェスター・C レンタルバック
  デイリー・ブリント 33 ジローナFC 完全移籍2年(フリートランスファー)
  リュカ・エルナンデス
27 パリサンジェルマン 完全移籍5年(総額5000万ユーロ(約78億円))
FW サディオ・マネ
31 アル・ナスル 完全移籍4年(3000万ユーロ(約47億円))

 

 

補強ポイント

2023年夏のバイエルン・ミュンヘンの補強ポイントとして、

  1. CF
  2. CMF
  3. DFラインの入れ替え

が挙げられるでしょう。

 

CF

結果としては、昨シーズンに引き続きリーグ全体でトップの総得点数(92点)を記録しましたが、チームのトップスコアラーは14得点を上げたニャブリと、レヴァンドフスキに比べると物足りない印象になり、大量得点を奪う試合とそうでない試合との差が大きく、劣勢でも勝負を決定づけられるストライカーの存在が求められるでしょう。

レヴァンドフスキ退団後、ナーゲルスマン監督は新加入のマネニャブリなどを軸とし、特定のアタッカーに頼らない新しいアタッキング・サッカーを模索していきましたが、なかなか安定して機能し続けることは出来ず、経験豊かなバックアッパーのチュポ・モティングが1トップを務め、チームの攻撃に安定性を戻すことが出来ました。

 

ただ、来シーズン以降も34歳となったチュポ・モティングに頼り切りにはいかず、“0トップ”の導入も視野に入れつつも、決定力不足に泣いた終盤戦の戦いでの反省を生かし、勝負所で頼りになるストライカーの獲得がまず優先事項になるでしょう。

 

 

CMF

もう一つ補強ポイントとして挙げられるのは、CMFです。

今シーズンもキミッヒゴレツカがボランチのコンビを組んでいましたが、トゥヘル監督はキミッヒの攻撃性をより発揮しやすくするため、守備面で長所があるボランチの獲得を望んでいるようです。

また現スカッド内でも、グラッフェンベルクサビッツァーなど、攻撃にやや特徴があるCMFが多く、人員整理も求められるでしょう。

 

今シーズンはキミッヒゴレツカは特に大きな故障も無かったものの、来シーズン以降は分からず、どちらかが離脱した際にはチームパフォーマンスに大きな影響を与えたここ数シーズンの状況から抜け出すためにも、ワールドクラスのCMFの獲得が求められるでしょう。

 

 

DFラインの入れ替え

トゥヘル監督就任後は4バックが主軸となっていますが、ナーゲルスマン監督時は3バックも併用されており、パヴァ―ルリュカ・エルナンデスが4バックもしくは3バックでも対応できる貴重な存在となっていました。

しかし、この夏の移籍市場では、パヴァ―ルリュカ・エルナンデスの両者に移籍の噂が浮上し、移籍に備えてサイドバックにも対応できるCBを獲得する可能性が出てきています。

 

パヴァールリュカ・エルナンデスだけでなく、実現性が高いかどうか分かりませんがアルフォンソ・デイヴィスマズラウィにも移籍の噂が出ており、カンセロは買取オプションを行使せず、マンチェスター・シティに復帰し、DFラインは大幅な入れ替えが行われる可能性もあります。

現状のままならば、CFやCMFに比べるとそこまで補強の必要性は高くないポジションですが、不測の事態に備えて補強に動く可能性もあるでしょう。

 

 

 

狙っていると噂の獲得候補選手

では、挙げられた補強ポイントに沿って、狙っていると噂の獲得候補選手を取り上げます。

 

CF

ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(ユベントス/セルビア代表)

生年月日:2000年1月28日(23歳)
ポジション:CF

身長190㎝の長身を生かしたポストプレーで、攻撃の起点になるだけでなく、得点への嗅覚にも優れ、身長を生かしたヘディングやスペースへの抜け出し、左足の強烈なミドルシュートなど多彩な得点パターンを持つストライカーです。

決定力の高さも評価され、クリスティアーノ・ロナウドにあやかり、“DV9”とも呼ばれています。

 

弱冠16歳24日で母国セルビアの名門パルチザンでトップチームデビューを果たし、2018年にフィオレンティーナに移籍すると、20-21シーズンはリーグ戦37試合で21得点を上げ、セリエA最優秀若手選手賞に輝きました。

昨シーズンも前半戦はリーグ戦21試合で当時リーグトップの17得点を記録し、この活躍を受け2022年1月に移籍金8160万ユーロ(約98億円)でユベントスに移籍しました。

 

昨シーズン後半戦は、前半戦と比べると少し調子を落とし、リーグ戦15試合で7得点に終わり、得点王獲得とはなりませんでしたが、ユベントスの新たなエース候補としてのポテンシャルは十分に発揮しました。

ヴラホヴィッチを軸としたチーム造りを目指し、今シーズンに臨み、開幕4試合で4得点と幸先の良いスタートを切ったものの、その後鼠径部の負傷により戦線離脱し、今年1月末のセリエA第20節モンツァ戦でようやく復帰を果たしたものの、17試合でわずか4得点しか奪えず、スタメン落ちも数試合あり、結局リーグ戦27試合で10得点と、大きく期待を裏切る結果となってしまいました。

 

来シーズンこそは、ユベントスのエースストライカーとしての活躍を期待したいところですが、勝ち点剥奪によりユベントスはチャンピオンズリーグ出場権を逃し、契約も2026年6月末まで残していますが、トゥヘル監督が高く評価しているバイエルンだけでなく、レアル・マドリードチェルシーなどが獲得に関心を示しています。

ユベントスとしても、「プロジェクトの中心」として放出は否定していますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト/フランス代表)

生年月日:1998年12月5日(24歳)
ポジション:CF、RWG、LWG

身長187㎝のサイズと高い身体能力だけでなく、足元の技術の高さも生かし、自らドリブル突破するだけでなく、チャンスメイク力にも長ける、今シーズン評価急上昇中のアタッカーです。

当初カタールW杯のフランス代表メンバーには選出されていなかったものの、エンクンクの負傷離脱により、急遽追加招集され、W杯では3試合に出場し、準決勝のモロッコ戦でのゴールや、決勝のアルゼンチン戦でのアシストなど、活躍を見せました。

 

昨シーズン、ナントでリーグアン36試合に出場し、12得点5アシストと活躍。

今シーズンからフリーでフランクフルトに加入後、リーグ戦32試合に出場すると15得点14アシストを記録、前線でフィジカルの強さを活かし、自らゴールに迫るだけでなく、ボールを収め、二列目のリンドストロム鎌田のチャンスを引き立てる活躍を見せました。

今シーズン開幕前はほぼ無名の状態だったものの、シーズンやカタールW杯での活躍により、一気にビッグクラブの注目の的となり、現在コロ・ムアニ獲得には、バイエルンをはじめマンチェスター・ユナイテッドパリ・サンジェルマンレアル・マドリードなど、錚々たるクラブが名乗りを上げています。

 

フランクフルトアクセル・ハルマンCEOは「9000万ユーロ(約133億円)ではなく、さらに高額な移籍金となるだろう。」とコメントし、当然ながらコロ・ムアニを安売りするつもりはないようです。

バイエルンヘーネス名誉会長がコロ・ムアニを特にお気に入りにしており、クラブも獲得に前向きに動く姿勢のようですが、コロ・ムアニ自身も「別れを告げる時はまた来るだろう。今はそうではない。」とコメントし、フランクフルトの残留を示唆しています。

一種の駆け引きが繰り広げられそうですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

CMF

デクラン・ライス(ウェストハム/イングランド代表)

生年月日:1999年1月14日(24歳)
ポジション:DMF、CB

的確なポジショニングと鋭い寄せで、長い足を生かして確実にボールを奪い取り、前線へと繋ぐリンクマンとしての働きだけでなく、ドリブルでの持ち運びや強烈なミドルシュートで積極的にゴールを狙っていきます。

攻守にバランスの取れた、現代サッカーの最高峰の守備的MFの一人です。

 

ウェストハムの下部組織から2017年にトップチームデビュー後、主力として活躍し、6シーズンで公式戦通算244試合に出場して15得点13アシストを記録しました。

今シーズンもチームのキャプテンとして、プレミアリーグ37試合に出場し、4得点2アシストを記録しています。

また昨年行われたカタールW杯にもイングランド代表として、全5試合に先発出場し、今後もイングランド代表の中盤の主力としての働きも期待されています。

 

ところが、ライスウェストハムとの契約は2024年6月末で満了し、ウェストハムとの新契約締結にライス自身が難色を示していることから、今シーズン終了後の移籍の可能性が高くなっています。

ウェストハムライスに移籍金1億2000万ポンド(約204億円)という天文学的な価格を設定し、その高額すぎる移籍金により獲得を断念せざるを得ないクラブも多かったものの、ライス自身がチャンピオンズリーグ出場を強く希望していることもあり、この夏は移籍に向けて本格的に動いていくことでしょう。

現時点では、アーセナルへの移籍が有力視されており、ライス本人もイングランド残留を希望しているとされていますが、トゥヘル監督がチェルシーを率いていた時からライスを高く評価していたこともあり、移籍金9500万ポンド(約164億6000万円)を準備しているとの報道も出ています。

ライス獲得となれば、中盤の守備の強度を増す大きな補強となりますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

アドリエン・ラビオ(ユベントス/フランス代表)

生年月日:1995年4月3日(28歳)
ポジション:CMF、DMF、LMF

190㎝近い身長に加え、足元の技術の高さと運動量を兼ね備え、攻守両面に気が利く万能型のMFです。

中盤の複数のポジションで対応できるユーティリティ性もあり、派手な活躍はないものの、チームを支える重要な選手となっています。

カタールW杯のフランス代表では、ポグバカンテら負傷者が続出した中盤の軸として活躍し、存在感を出しました。

 

2019年夏にPSGからフリーで加入すると、在籍4シーズンで公式戦177試合に出場し、17得点12アシストを記録。

今シーズンもリーグ戦32試合に出場すると、8得点4アシストを記録、ベスト4に進出したヨーロッパ・リーグでも全8試合にスタメン起用され、万能性の高さから、システムの変更にも対応でき、コンスタントに出場を重ねています。

 

とはいえ、ユベントスとの契約は今シーズン終了後に満了し、現時点では契約延長の発表はありません。

ユベントスも契約延長交渉を長く続けてきていますが、給与面で隔たりなどもあり交渉は難航しています。

ここまでのリーグ戦またW杯での活躍から、バイエルンをはじめ、マンチェスター・ユナイテッドリバプールニューカッスルなどビッグクラブからの関心が強くなっており、去就は不透明です。

ライスよりは守備的ではないものの、万能性が高く、キミッヒと共にバランスの取れたプレーを見せることも可能で、加入すればチームにとって重宝される存在になることでしょう。

ラビオ自身もW杯前には「W杯で活躍し、キャリアを前進させたい」とコメントしていましたが、代理人を務める母親の存在も、ラビオの去就に一癖絡んできそうです。

どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

DFラインの入れ替え

ユリエン・ティンバー(アヤックス/オランダ代表)

生年月日:2001年6月17日(21歳)
ポジション:CB、RSB

身長182㎝とセンターバックとしてはやや小柄な部類に入りますが、地上戦でのデュエルの強さや、ボール奪取力の高さ、カバーリング範囲の広さには定評があり、高い身体能力を生かした守備を見せます。

また足元の技術の高さもあり、正確にパスを繋ぎ、ビルドアップでの貢献度も高く、両サイドバックも出来る万能性を持っています。

 

マンチェスター・ユナイテッドテン・ハーグ監督が率いていたアヤックスで、2020年3月にトップチームでデビュー後、一気にチームの主力へと成長し、昨シーズンはリーグ戦30試合に出場し、リーグ優勝に大きく貢献、今シーズンもチームは不調に喘いだものの、リーグ戦全34試合に出場して主力として活躍しました。

2021年6月にはオランダ代表デビューを果たし、EURO2020にも出場、カタールW杯でもグループステージ初戦を除く4試合に出場しました。

 

2022年8月にアヤックスとの契約を2025年6月末まで延長しましたが、ティンバーは国外移籍への憧れも隠すことなく、「代表では海外でプレーしている選手たちとよく話し、自分もいつかその一歩を踏み出したい。」とコメントしています。

ティンバー獲得にはバイエルンだけでなく、恩師テン・ハーグ監督率いるマンチェスター・ユナイテッドリバプールも関心を示しています。

噂されているパヴァ―ルリュカの移籍が実現してしまえば、本格的にティンバーの獲得が望まれるでしょう。

21歳という若さだけでなく、CBだけでなくSBもこなせるユーティリティ性はパヴァ―ルリュカの穴を最小限にとどめることが出来ます。

オランダの若きDFリーダーはこの夏大きな決断を下すことになるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ラファエル・ゲレイロ(ドルトムント/ポルトガル代表)

生年月日:1993年12月22日(29歳)
ポジション:LSB、LMF、CMF

積極的な攻撃参加を見せ、左サイドを一気に駆け上がっていくだけでなく、視野の広さと状況判断の良さを生かし、精度の高い左足からのパスやクロスでチャンスメイクしていく技巧派サイドバックです。

カタールW杯でもポルトガル代表のLSBとして4試合に出場し、1得点2アシストを記録しました。

 

2016年7月にロリアンからドルトムントへ加入すると、足首の手術や筋肉断裂の大怪我もありながら、在籍7シーズンで公式戦通算224試合に出場し、40得点50アシストを記録。

今シーズンも、前半戦は体調不良などで数試合欠場することはありますが、リーグ戦27試合に出場し、4得点12アシストを記録、LSBのレギュラーを務めました。

特に後半戦に入ってからは、第19節フライブルク戦で3アシストを記録し、第24節からリーグ戦4試合連続でアシストを決めるなど、一気に調子を上げてきました。

 

しかし、ラファエル・ゲレイロドルトムントとの契約は今シーズン終了後に満了し、ドルトムント側は契約延長の意思を示してきましたが、ゲレイロはリーグ戦最終節翌日に、自身のインスタグラムでドルトムント退団を明言し、現時点ではバイエルンだけでなく、マンチェスター・シティユベントスなどが移籍先に挙がっているようです。

フリーで獲得出来ることも大きいですがドルトムント時代に共闘したトゥヘル監督の存在も大きく、サイドバックの去就次第では獲得が一気に実現する可能性もあります。

経験豊かなサイドバックの加入はチームにとっても大きいですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

退団が予想される選手

次に、退団が予想される選手を取り上げます。

 

ヤン・ゾマー(スイス代表)

生年月日:1988年12月17日(34歳)
ポジション:GK
移籍先候補:モナコ、ビジャレアル、バレンシア、レスター、マンチェスター・ユナイテッド

身長183㎝とGKとしては小柄な部類に入りますが、シュートに対する反応速度とポジショニングセンスに長け、至近距離のシュートに滅法強く、キャプテンシーもあり、ビルドアップでの貢献度も高く、GKとして必要な要素を全てハイレベルで兼ね備えていて、安定したパフォーマンスを見せています。

またスイス代表でも正守護神として君臨し、EURO2020のベスト16ではフランス撃破の立役者になり、カタールW杯でも3試合に先発出場しました。

 

2014年から所属しているボルシアMGでは、約8シーズン半にわたり、正守護神として君臨し、ブンデスリーガ屈指のシュートストッパーとして活躍してきました。

昨シーズンも、ブンデスリーガ全体で2位のセーブ数(115回)を記録し、今シーズンも第4節バイエルン・ミュンヘン戦では19セーブを記録するなど、神懸ったパフォーマンスを見せ、幾度もピンチから救う活躍を見せてきました。

しかしボルシアMGとの契約は今シーズン終了までとなっており、休暇中の怪我により今シーズン絶望となったノイアーの代わりとして、ゾマーに白羽の矢を立て、この冬の移籍市場で急遽バイエルンへの移籍が決定しました。

 

カタールW杯の中断期間から再開後のリーグ戦から正GKとしてリーグ戦全19試合、チャンピオンズリーグ4試合で先発起用されたものの、チャンピオンズリーグ準々決勝マンチェスター・シティ戦で1stレグで3失点を喫し、その後のブンデスリーガ第29節マインツ戦では自身のファンブルで同点弾を献上してしまい、逆転負けのキッカケを作り、不安定なパフォーマンスに終始してしまいました。

クラブOBからの批判も相次ぎ、来シーズンからノイアーが復帰したら、控えに降格するのではないかと予想され、半年での移籍の可能性も出てきています。

 

ドイツ『ビルト』紙によると、現在ゾマー獲得にはモナコレスタービジャレアルバレンシアマンチェスター・ユナイテッドが関心を示しており、正GKの去就が不透明なチームや、正GKの経験不足が否めないチームにとっては、経験豊かなゾマーをぜひ獲得しておきたいところでしょう。

スイス代表でも正GKの座を譲らないために出場機会を確保しておきたいところですが、ゾマーはどんな決断を下すのか、今後の動向に注目です。

 

 

ベンジャマン・パヴァ―ル(フランス代表)

生年月日:1996年3月28日(27歳)
ポジション:RSB、CB
移籍先候補:バルセロナ、チェルシー、リバプール、レアル・マドリード、インテル

守備の安定感の高さが評価されているDFであり、対人や空中戦の強さはもちろん、攻撃面でも正確なパス精度の高さを生かし、サイドからの攻め上がりやビルドアップなど、攻守両面で計算できる選手です。

RSBだけでなく、CBにも対応できるマルチロールとして、所属するバイエルン・ミュンヘンでも貴重な存在となっています。

 

2019年夏にシュトゥットガルトからバイエルンに加入後、4シーズンに渡り、公式戦通算162試合に出場し、12得点12アシストを記録していますが、バイエルンとの契約は来シーズン終了までとなっており、バイエルンは契約延長の意思を示しているものの、金銭面などの条件で交渉は難航し、契約延長には至っていません。

さらにパヴァ―ルは国外クラブでのプレーを希望し、クラブに対して契約延長を拒否する意思を伝えたとも報道されています。

 

契約満了まで1年を切ろうとしている中、パヴァール自身も新天地への移籍も視野に入れており、今シーズン開幕前の移籍市場ではチェルシーをはじめ、多くのビッククラブの関心を集めましたが、移籍は実現せず。

リュカの長期離脱やウパメカノの負傷欠場などにより、後半戦は自身の希望であるCBでの起用も増えましたが、絶対的なレギュラーとは言い切れない状況で、今後もハイレベルなポジション争いの中に置かれることでしょう。

3バックでも4バックでも対応できる貴重な存在であり、バイエルンとしても何とか手放したくない存在ではありますが、パヴァ―ルの退団の意思は固いようです。

現時点ではバルセロナチェルシーをはじめ、多くのビッグクラブが獲得に関心を示していますが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

リュカ・エルナンデス(フランス代表) → 退団決定(パリ・サンジェルマン)

生年月日:1996年2月14日(27歳)
ポジション:CB、LSB
移籍先候補:パリ・サンジェルマン

スピードと豊富な運動量を生かして、90分間左サイドを上下運動し、対人守備での粘り強さを誇るフランス代表のサイドバックです。

攻撃面ではやや物足りなさはあるものの、アトレティコ・マドリード在籍時にシメオネ監督から植え付けられた堅実な守備を発揮し、CBでもSBでも高いパフォーマンスを見せることが出来ます。

 

2019年7月にブンデスリーガ史上最高額の移籍金8000万ユーロ(約96億円)でバイエルンに加入すると、在籍4シーズンで公式戦通算107試合に出場し、2得点8アシストを記録しています。

3バックでも4バックでも対応でき、出場すれば安定したパフォーマンスを見せますが、怪我の多さが難点となり、シーズン通しての活躍はなかなか出来ていません。

加えて今シーズンは、カタールW杯のフランス代表メンバーに選出されていたものの、グループステージ初戦のオーストラリア戦でわずか13分で負傷交代し、右膝の前十字靭帯断裂という大怪我を負い、後半戦は全休しました。

 

先日、チームの全体練習に復帰し、来シーズン以降の本格的な復帰に向けて動き出したところですが、そんな中でパリ・サンジェルマンへの移籍話が出てきました。

バイエルンとの契約も2024年6月末までと残り1年を切ろうとしており、クラブも契約延長に向けて動き出そうとしていますが、大怪我からの復帰の見通しが立っておらず、やや慎重な姿勢を取っています。

報道では既に個人合意に達したともされており、残すはクラブ間のみの交渉となりますが、バイエルンとしてはそう簡単に放出を許すわけにはいかないでしょう。

チームの全体練習に復帰した際にも、トゥヘル監督はリュカのプロとしての取り組みや姿勢を高く評価しており、来シーズンもトゥヘル監督の構想にしっかり入っていますが、契約延長か移籍か、この夏は大きな局面を迎えつつあります。

怪我からのカムバックにも期待したいところですが、リュカは来シーズン、バイエルンのユニフォームを着ているのでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ヨシュア・キミッヒ(ドイツ代表)

生年月日:1995年2月8日(28歳)
ポジション:DMF、RSB、CMF
移籍先候補:バルセロナ、マンチェスター・シティ

サッカーIQの高さとパス精度の高さを武器に、中盤からゲームメイクし、バイエルンでもドイツ代表でも司令塔としてチームを牽引しています。

豊富な運動量や切り替えの速さで、守備面での貢献度も高く、キャプテンシーもあり、クラブの未来のキャプテン候補として大きな期待を寄せられています。

 

シュトゥットガルトの下部組織出身で、2013年夏からは当時3部リーグに所属していたライプツィヒでのプレーを経て、2015年7月にシュトゥットガルトからバイエルンに加入しました。

加入直後の15-16シーズン、グアルディオラ監督の下で、偽サイドバックとしての才能を見出され、リーグ戦23試合に出場し、その後はRSBだけでなく、中盤でも起用され、高いパスセンスと運動量を発揮し、チームの主力として活躍してきました。

今シーズンも、ブンデスリーガで33試合に出場し、5得点6アシストを記録し、チャンピオンズリーグも9試合にスタメン起用され、主力として活躍しています。

ブンデスリーガ全体で2位、チーム内ではトップのパス成功数(2233本)を記録し、パス成功率も90%近く、チームトップのキーパス数(89本)を記録していて、司令塔として不動の地位を確立しています。

 

しかし、ブスケツの後継者候補としてバルセロナキミッヒに目をつけたり、恩師グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティもリストアップするなど、移籍の噂も出てきました。

バイエルンとの契約は2025年6月末まで残っていますが、ナーゲルスマン監督解任の動きに対してクラブ上層部に不信感を抱いていることや、2シーズン連続で獲得したタイトルはリーグ優勝のみとなり、更なるビッグタイトル獲得に向け移籍に踏み出す可能性もわずかながらあるでしょう。

未来の主将候補として、そう簡単に手放したくないところですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

ライアン・グラッフェンベルク(オランダ代表)

生年月日:2002年5月16日(21歳)
ポジション:CMF、DMF
移籍先候補:マンチェスター・シティ、リバプール、アーセナル

190㎝近い長身と柔らかなタッチでボールを扱う足元の技術の高さから、“Nextポグバ”とも評されるオランダ期待の若手CMFです。

10代ながら、昨シーズンまで所属していたアヤックスでは20-21シーズンは32試合、昨シーズンは30試合に出場し、チームの主力として活躍していました。

 

今シーズン開幕前、多くのビッククラブの争奪戦の末、バイエルン・ミュンヘンが5年契約、移籍金2500万ユーロ(約35億円)で獲得しましたが、キミッヒゴレツカの牙城を崩すには至らず、今シーズンはリーグ戦24試合に出場し、うちスタメン起用はわずか3試合のみと、苦しいシーズンとなってしまいました。

プレータイムの少なさも影響してか、カタールW杯のオランダ代表メンバー入りも逃し、この冬でも移籍の可能性が取り沙汰されていましたが、実現しませんでした。

 

これまでべリンガム(ドルトムント)獲得に注力してきた多くのビッグクラブが、ここ最近べリンガムに取って代わる存在として、グラッフェンベルクに注目し始め、マンチェスター・シティやリバプールなどが獲得に関心を示しています。

身長190㎝近いサイズ感や、ドリブルでボールキープできる力などはベリンガムに共通する点もあり、べリンガム争奪戦に敗れたクラブがグラッフェンベルクにターゲットを変更する可能性もあります。

グラッフェンベルク自身も、出場機会が少ないこの状況に対して「役割が期待通りではないことは明らかだ。…来シーズンはこの状況を変えなければならない」とコメントし、移籍の可能性も示唆しています。

シーズン終盤はリーグ戦での出場機会も増え、最終節ではスタメン起用もされ、クラブからの期待も高いグラッフェンベルクですが、どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

サディオ・マネ(セネガル代表) → 退団決定(アル・ナスル)

生年月日:1992年4月10日(31歳)
ポジション:LWG、CF
移籍先候補:マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、ナポリ、ローマ、ユベントス

持ち前のスピードと身体能力の高さを活かしたドリブルからの突破や、足元の技術の高さや視野の広さを活かして、周りを生かしたプレーを見せ、リバプールではサラーフィルミーノと共に強力なフロントスリーを形成し、在籍6シーズンで公式戦通算269試合で120得点48アシストを記録、2018-19シーズンはプレミアリーグ得点王に輝きました。

今シーズン開幕前に、レヴァンドフスキに代わるストライカー候補としてバイエルンに移籍し、レヴァンドフスキとは異なるタイプのものの、ナーゲルスマン監督が当初模索した“0トップ”スタイルにおいて、ある程度の成果を収めていました。

しかし、カタールW杯直前の第14節ブレーメン戦で右足の腓骨を骨折し、カタールW杯は欠場し、3ヵ月近く戦線離脱を強いられました。

 

今年2月下旬の第26節ウニオン・ベルリン戦でようやく復帰を果たしたものの、なかなか得点を奪うことは出来ず、ナーゲルスマン監督との確執や、チャンピオンズリーグ準々決勝マンチェスター・シティ戦の1stレグ終了後、サネと口論し殴打するという問題行動も目立ち、悪いイメージが付きまとってしまいました。

かつてのスピードや決定力も陰りを見せつつあり、今シーズンはリーグ戦25試合で7得点5アシストと、期待とは程遠い成績となってしまいました。

リーグ戦終盤3試合はベンチスタートとなり、若手のテルも成長著しく、チームの不満分子となってしまったマネにはわずか1シーズンでの退団の噂も出ています。

高額な年俸を支払うことが出来るプレミアリーグのクラブへの移籍や、ナポリローマといったセリエAへの移籍の噂も出ています。

軸となる1トップを獲得することが出来れば、マネの放出も一気に加速してくることでしょう。

どうなるでしょうか、今後の動向に注目です。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか。

 

今回は、2023年夏のバイエルン・ミュンヘンの最新移籍情報と補強ポイント狙っていると噂の獲得候補選手退団が噂される選手を取り上げました。

 

ブンデスリーガ11連覇を何とか成し遂げたものの、過去数シーズンの中でも、絶対王者の地位も危うかったシーズンとなってしまいました。

監督交代や選手間のトラブルなど、チーム内の問題も目立ってしまい、後味が悪いシーズンになってしまいましたね。

今シーズンは、ライバルのドルトムントをはじめ、他のクラブもバイエルンとの差を詰めつつあり、サッカーファンとしては面白い展開になりましたが、来シーズンも同じように、バイエルンを中心としたハイレベルな優勝争いを期待したいです。

 

またチャンピオンズリーグ・グループステージも、バルセロナインテルといった強豪が揃ったグループを6戦全勝で見事首位通過を果たし、ベスト16でもパリ・サンジェルマンに地力の差を見せつけましたが、準々決勝でマンチェスター・シティの前に成す術無く敗れてしまいました。

ブンデスでは絶対的な地位を築きつつも、欧州の舞台では昨シーズンと同じくベスト8で敗れてしまい、トップ戦線から少し遠のいたかのように見えます。

この夏の移籍市場でチーム力の底上げを図り、来シーズンは4シーズンぶりのビックイヤー獲得にも期待したいですね。

 

レヴァンドフスキの幻影に苦しんだシーズンとなってしまいましたが、ムシアラを中心に若手も主力に定着し、着実に世代交代が進んでいます。

来シーズンは今シーズンと同じく躓きが多い不安定なシーズンとなるのか、それとも世代交代に成功し、再び他を寄せ付けない強さを発揮するのか、バイエルン・ミュンヘンのこの夏の移籍市場での動向にも注目ですね。

 

他に気になるチームはありますか?

プレミアリーグ(イングランド)

 

ブンデスリーガ(ドイツ)

 

リーガエスパニョーラ(スペイン)

 

セリエA(イタリア)

 

リーグアン(フランス)

いつもありがとうございます!

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